JP2003324864A - 電磁回転機、ディスクドライブ装置および情報記録再生装置 - Google Patents

電磁回転機、ディスクドライブ装置および情報記録再生装置

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JP2003324864A
JP2003324864A JP2002127721A JP2002127721A JP2003324864A JP 2003324864 A JP2003324864 A JP 2003324864A JP 2002127721 A JP2002127721 A JP 2002127721A JP 2002127721 A JP2002127721 A JP 2002127721A JP 2003324864 A JP2003324864 A JP 2003324864A
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cylindrical
fixed yoke
plate
cylindrical portion
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Yasuaki Imai
康章 今井
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、薄型化を維持しつつ、トルクのアッ
プを図る。 【解決手段】 円筒状マグネット14を、第1の固定ヨ
ーク11の円筒部112と板状延在部111および第2
の固定ヨーク12の突極部122の3面で形成される円
筒状の空間に、前記円筒部112、前記板状延在部11
1、前記突極部122それぞれに対して略一定の狭い空
隙を持って配設すると共に、前記円筒状マグネット14
の着磁方向を、前記円筒部112の円筒面および前記板
状延在部111の平面にそれぞれ対向する該円筒状マグ
ネット14の2面が作る、第1の稜線と該第1の稜線に
対向する第2の稜線を結ぶ面に平行としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型化が要求され
る装置に好適な電磁回転機や、該電磁回転機を具備した
ディスクドライブ装置や、該ディスクドライブ装置を具
備した情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、DVDドライブ装置やMOドライブ
装置に代表される光情報記録装置やHDD(ハードディ
スクドライブ)などの磁気情報記録装置は、ビデオカム
コーダや携帯端末、さらにはホームサーバ向けの記憶装
置としての需要が高くなりつつある。これらの用途に使
用される情報記録再生装置には、小型化や薄型化、低消
費電力化が要求される。また、レーザビームプリンタ等
のOA機器についても、SOHO市場への拡大や環境意
識の高まりに伴い、小型化と低消費電力化が要求されて
いる。そして、ディスク媒体に情報を記録する情報記録
装置の主要部品であるスピンドルモータやポリゴンミラ
ースキャナモータにも小型化と薄型化、低消費電力化が
要求されるが、これらは、発生トルクを落とさずに小型
化、薄型化するという相反する特性を達成しなければな
らない。
【0003】図5乃至図13は、小型薄型HDDを構成
するための、本願出願人により提案されたスピンドルモ
ータの構成例を示す図である。
【0004】その特徴は、図5(b)に示すように、駆
動マグネット14の内周側と外周側の両側にヨーク(1
1,12)を配置する構成にして、トルク発生個所を2
箇所にする事により、スピンドルモータを小型化、薄型
化しても必要な発生トルクを稼ぐことができることであ
る。
【0005】以下、上記提案の薄型スピンドルモータの
構成等について説明する。
【0006】図5(b)は、図5(a)のA−A断面を
示す図である。
【0007】軸受け/フランジ部4の構成はボールベア
リングを用いた軸固定タイプであり、ディスククランプ
23にて固定された磁気ディスク21は、フランジ43
とともに回転する。
【0008】図5(a)は、図5(b)に示した、ディ
スク/ヘッド部2とカバー/電装部3、軸受け/フラン
ジ部4を除いた部分を示す平面図である。
【0009】図5において、スピンドルモータは、逆起
電力検出による回転位置検出と3相駆動コイルの構成で
あり、スロット数は9個、駆動マグネット14の着磁極
数は12極である。扁平コイル13は図8にて詳述する
内ヨーク延在部11の外端に設けられた内ヨーク立上げ
部113にそれぞれ倦回され、U,V,Wの各相が電気
的に配線される。モータ駆動回路(図示せず)よりシー
ト状回路基板16を介して扁平コイル13のうち2相に
電流を注入し、電流を注入しない相からの逆起電力を検
出して適切なタイミングで相間の転流をすると、駆動マ
グネット14は、フランジ43とディスククランプ23
によって固定される磁気ディスク21と共に回転する。
【0010】一般的なラジアルギャップタイプのモータ
のトルク発生個所が駆動マグネットの内周側または外周
側の1箇所に対して、図5に示すモータは、駆動マグネ
ット14の内周側と外周側の両側にヨークを配置する構
成にしているので、トルク発生個所が2箇所である。従
って、トルク発生に寄与する回転軸方向のステータと駆
動マグネットの対向長を半分にしても同等のトルクが稼
げるため、薄型化が可能である。また、扁平コイル13
を使用しているため、第2の固定ヨークである外ヨーク
12と第1の固定ヨークである内ヨーク11間の空きス
ペースを有効に活用することができる。
【0011】以上の構成にすることにより、図5に示す
電磁回転機であるモータ部1は、一般的なラジアルギャ
ップタイプのスピンドルモータと比較して、発生トルク
を落とさないまま、薄型化や小型化を実現できることが
期待できる。
【0012】図6(a),(b)は、図5に示すスピン
ドルモータのトルク発生メカニズムの特徴を説明する為
の図である。
【0013】まず、第1の特徴は、図6(a)に示すよ
うに、内側エアギャップ幅(駆動マグネット14の内周
面と内ヨーク11の円筒部がつくる空隙)と外側エアギ
ャップ幅(駆動マグネット14の外周面と外ヨーク12
の内周面又は突極部がつくる空隙)を調整する事によ
り、駆動マグネット14が受けるラジアル方向の力を、
一つのスロットでキャンセルできることである。すなわ
ち、 駆動マグネット14が受けるラジアル方向の力 =外ヨーク12の吸引力+内ヨーク11の吸引力 ≒0(単一スロット毎) とある。
【0014】従来の一般的なラジアルギャップモータの
構成では、スロットの対称的な配列によるラジアル方向
の力のキャンセル効果が有効であるが、図5の構成のモ
ータでは、これに加えて、各スロット毎にキャンセル機
構を備えるため、ラジアル方向の力の発生量が小さくな
る。従って、振動や軸振れの発生が抑えられる。
【0015】次に、第2の特徴について説明する。
【0016】図6(b)は、駆動マグネット14が固定
ヨーク(内ヨーク11、外ヨーク12)に対して偏芯し
た時の発生トルクの自動調整効果を示す。
【0017】同図から分かるように、各スロットの合成
発生トルクは、 合成発生トルク=外ヨーク発生トルク+内ヨーク発生トルク ≒一定 となり、回転軸(図5(b)の固定軸41に相当)を中
心とする回転のモーメント力はバランスする。
【0018】一方、従来の一般的なラジアルギャップモ
ータでは、図6(b)において外ヨーク12を削除した
場合を考えると、駆動マグネット14が偏芯すると各ス
ロットの発生トルクが等しくなくなり、図6(b)にお
いてはY軸方向の回転に寄与しない力が発生し、振動や
軸振れの原因となる。
【0019】上記の点が、図5に示すモータの第2の特
徴である。
【0020】以下、図5に示す各構成要素について説明
する。
【0021】まず、基台15について、図7(a)の平
面図と図7(b)の断面図(図7(a)のA−A断面)
を用いて説明する。
【0022】基台15に設けられた複数の切り欠き部1
51には、内ヨーク延材部111(図8にて詳述)が配
設される(図5参照)。この基台切り欠き部151と内
ヨーク延材部111が作る隙間には樹脂が充填される
(封止剤充填部18、図5参照)。樹脂は不用振動の減
衰のほか、情報記録再生装置の気密性を保つ。基台15
はまた薄肉部152を持つ。図5から分かるように、薄
肉部152の肉厚は内ヨーク11の板圧とほぼ等しく、
段差が発生しない。そして、扁平コイル13がこの薄肉
部152面上に配置され、固着される。
【0023】次に、第1の固定ヨークである内ヨーク1
1について、図8(a)の平面図と図8(b)の断面図
(図8(a)のA−A断面)を用いて説明する。
【0024】内ヨーク11の内ヨーク円筒部112の外
周面は駆動マグネット14と対面して、磁気的な相互作
用により回転トルクを発生する。同図においては9箇所
から内ヨーク延材部111が放射状に外側に延びてい
る。この内ヨーク延材部111の外端には内ヨーク円筒
面とほぼ平行になるように内ヨーク立上げ部113が形
成されている。該内ヨーク立上げ部113は外ヨーク1
2(形状は後述の図9参照)と結合して磁路を形成す
る。図8から分かるように、内ヨーク立上げ部113の
先端には凸部が形成される。
【0025】次に、第2の固定ヨークである外ヨーク1
2について、図9の平面図を用いて説明する。
【0026】図5の従来例における外ヨーク12は、電
磁鋼鈑を打抜き加工したものである。外ヨーク延在部1
21は内側に向かって伸びており、その終端には突極1
22がそれぞれ形成されている。なお、図9に示す外ヨ
ークには突極122が形成されているが、突極がないリ
ング形状、すなわち、外ヨーク内周円124が突極最内
周円まで張り出ていても良い。内ヨーク嵌合穴123に
は前述の内ヨーク立上げ部113の先端部の凸部が嵌合
固着する。
【0027】図5から分かるように、内ヨーク延材部1
11と外ヨーク延材部121は対面している。また、内
ヨーク立上げ部113に後述する扁平コイル13を差し
込んで、内ヨーク11と外ヨーク121で前記扁平コイ
ル13を挟み込む構成であり、ここが図5に示す従来例
としてのスピンドルモータの特徴の一つとなっている。
【0028】次に、駆動マグネット14のついて、図1
0を用いて説明する。
【0029】駆動マグネット14は円筒形状であり、半
径方向に着磁され、円周に沿って12極に分割着磁され
ている。図5に示すように、フランジ43下部外周部に
固着された駆動マグネット14は内ヨーク円筒部112
と外ヨークの突極122または外ヨーク内周円124が
作る空間に配置され、フランジ43とともに回動自在に
支持される。
【0030】次に、扁平コイル13について、図11の
断面図を用いて説明する。
【0031】ボビン(芯部)131に捲き線133また
は扁平捲き線132が捲かれると扁平コイル13が完成
する。比較的安価な1軸捲き線機で作成できる。図5の
従来例においては、扁平コイル13が装着されるスペー
スは0.2mmである。出来るだけ捲き線133や扁平
捲き線132を太くして捲き数を増やすにはボビン13
1の両側の壁を薄くする必要がある。あるいは、両側の
壁のない内周部分のみのボビン(図11の斜線部分)を
用いて扁平コイルを作成して、装着時に50μm程度の
シートを両側から挟みこんで絶縁しても良い。扁平コイ
ル13を使用することによりモータ部外周部のスペース
が有効に使える、すなわち、太目の捲き線で広いスペー
スを利用して、コイル抵抗値を低めにしたままで、捲き
線数を多くできる。
【0032】上記の扁平コイル13は、図12に示すよ
うに、シールド板17で裏打ちされたシート状回路基板
16上に位置決め固着される。扁平コイル13の捲き線
の始端と終端はシート上回路基板16上の半田付けラン
ド161に半田付けされて、シート状回路基板16の回
路パターンを介してモータ駆動回路(図示せず)と電気
的に接続される。図11に示すように、ボビン131は
中央部に穴部があり、穴部を内ヨーク立上げ部113に
挿入することにより、扁平コイル13は基台薄肉部15
2に位置決め固定される。外ヨーク12の内ヨーク嵌合
穴123を内ヨーク立上げ部113の先端に設けられた
凸部に嵌合させて、嵌合部分をレーザ溶接等で溶着接合
させることにより、モータ部1は完成する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄型化
を達成した図5乃至図12に示した構成のスピンドルモ
ータにおいては、磁気回路の効率を考慮すると必ずしも
最適な構成ではなかった。
【0034】図13に、上記構成のスピンドルモータの
磁気回路で発生する磁路を実線矢印で示す。同図におい
て、駆動マグネット14を貫通する磁路Bと磁路Cはト
ルク発生に寄与するが、磁路Aは漏洩磁束となり、発生
トルクに寄与しない。
【0035】同図において、内ヨーク11の内ヨーク延
在部111と外ヨーク12が作る空隙を0.20mm、
駆動マグネット14と内ヨーク延在部111が作る空隙
を0.15mm、外ヨーク12と駆動マグネット14が
作る空隙を0.05mm、内ヨーク円筒部112と駆動
マグネット14が作る空隙を0.03mmとすると、外
ヨーク12の突極部から駆動マグネット14を通過する
磁路Cと、駆動マグネット14を通過しない磁路Aを通
過する磁束は同程度あり、磁路Bを通過する磁束は少な
い。すなわち、磁路Aを通過する漏洩磁束が無視できな
いものであり、本願出願人はこの点を改善した構成のモ
ータを新たに考えている。
【0036】(発明の目的)本発明の目的は、円筒状マ
グネットを通過する磁路の磁気抵抗を小さくして、直接
一方の固定ヨークから他方の固定ヨークへと通過してし
まう漏洩磁束成分を激減させ、空隙中の磁束をトルク発
生のために有効に利用できるようにし、小型化、薄型化
を維持しつつ、トルクのアップを図ることができる電磁
回転機、ディスクドライブ装置および情報記録再生装置
を提供しようとするものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、回転軸中心と同一位置に
中心を有する円筒部、該円筒部の下端から放射状に延び
た複数の板状延在部を有する第1の固定ヨークと、前記
第1の固定ヨークの前記各板状延在部が存在する面に略
平行な状態で対向し、前記第1の固定ヨークの一部と結
合するリング形状の板状部材であり、該リング形状板状
部材の内周側に、前記各板状延在部それぞれに対向しか
つ前記円筒部の中心方向に延びた複数の延在部を持ち、
該複数の延在部の先端には、前記第1の固定ヨークの前
記円筒部の外周面と一定の空隙を保ちながら対向する突
極部を有する第2の固定ヨークと、前記第1の固定ヨー
クの前記円筒部と前記板状延在部と前記第2の固定ヨー
クの前記突極部にて形成される空隙にそれぞれに対して
非接触に配設される円筒状マグネットと、前記第1の固
定ヨークと前記第2の固定ヨークの間に挟まれるように
配設される複数の扁平状の捲き線コイルとを有する電磁
回転機であって、前記円筒状マグネットを、前記第1の
固定ヨークの前記円筒部と前記板状延在部および前記第
2の固定ヨークの前記突極部の3面で形成される円筒状
の空間に、前記円筒部、前記板状延在部、前記突極部そ
れぞれに対して略一定の狭い空隙を持って配設すると共
に、前記円筒状マグネットの着磁方向を、前記円筒部お
よび前記板状延在部に対して順方向のトルクが発生する
方向にした電磁回転機とするものである。
【0038】詳しくは、前記円筒状マグネットの着磁方
向を、前記円筒部の円筒面および前記板状延在部の平面
にそれぞれ対向する該円筒状マグネットの2面が作る、
第1の稜線と該第1の稜線に対向する第2の稜線を結ぶ
面に平行もしくは略平行とした構成にしている。
【0039】同じく上記目的を達成するために、請求項
3に記載の発明は、請求項1に記載の電磁回転機と、該
電磁回転機の出力が伝達されることにより回転する、情
報記録と情報再生の少なくとも一方に使用されるをディ
スク部材とを有するディスクドライブ装置とするもので
ある。
【0040】同じく上記目的を達成するために、請求項
4に記載の発明は、請求項3に記載のディスクドライブ
装置と、前記ディスク部材に対して情報記録と情報再生
を磁気的にもしくは光学的に行う手段とを具備した情報
記録再生装置とするものである。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0042】図1乃至図3は本発明の実施の一形態に係
る電磁回転機であるスピンドルモータを具備したディス
クドライブ装置もしくは情報記録再生装置の主要部分の
構成を説明する為の平面及び断面を示す図である。
【0043】本発明の実施の一形態においては、図5乃
至図12にて説明した従来の磁気回路を基本的な構成と
して、図13に示す磁路Aと磁路Bを通過する磁束を、
トルク発生に寄与する部分として有効に活用しようとす
るものである。
【0044】図1において、従来例と異なるところは、
内ヨーク延在部111とそれに対向する駆動マグネット
14の下面とのエアギャップを、内ヨーク円筒部112
と駆動マグネット14が作るエアギャプ幅や外ヨーク1
1の突極122と駆動マグネット14が作るエアギャッ
プ幅と同程度に狭くして磁気抵抗を小さくし、さらに駆
動マグネットの着磁方向も変えた点である。
【0045】図1から分かるように、駆動マグネット1
4が、内ヨーク円筒部112や内ヨーク延在部111、
外ヨーク突極122と作るエアギャップ(図13に示し
た0.03mm/0.05mm)は、内ヨーク11と外
ヨーク12が回転軸方向に作る空隙、言いかえると、扁
平コイル13が配設される空隙(図13に示す0.2m
m)より狭くなっている。
【0046】図2は、本発明の実施の一形態における駆
動マグネット14の着磁方向を説明する為の図である。
【0047】図10に示した従来例では、着磁方向はラ
ジアル方向であるが、本実施の形態における駆動マグネ
ット14は、内ヨーク円筒部112と延在部111に対
向した該駆動マグネット14の2面が作る、第1の稜線
とそれに対向する第2の稜線を結ぶ平面に沿った方向
(図2(a)の矢印の方向)に磁化されている。これ
は、トルク発生個所が、駆動マグネット14の下面、す
なわち内ヨーク延在部111に対向する面と、外ヨーク
12の突極122に対向する面、内ヨーク円筒部112
に対向する面、の3面になるからである。換言すれば、
図13においてはトルク発生に寄与する磁路が磁路Cの
みであるのに対し、図1に示す実施の一形態では、図3
の磁路Bと磁路Cに相当する磁路がそれぞれトルク発生
に寄与することになる。図13の磁路Aに相当する磁路
に関しては相変わらず漏れ磁束としてトルク発生に寄与
しないが、図1に示すように突極122の長さを短くす
ることにより、磁路Aを通る磁束量を少なくすることが
できる。
【0048】ここで、図3(a),(b)は、内ヨーク
11の延在部111と内ヨーク11の内ヨーク円筒部1
12と駆動マグネット14の位置関係、および、駆動マ
グネット14の着磁方向を示す図である。
【0049】なお、上記のように駆動マグネット14の
着磁方向を、内ヨーク円筒部112と延在部111に対
向した該駆動マグネット14の2面が作る、第1の稜線
とそれに対向する第2の稜線を結ぶ平面に沿った方向と
したのは、図3(c)に示すように、ギャップを横切る
磁束の垂直成分を最大にすれば最もトルクアップを図る
ことができ、磁束を有効利用できるからであるが、前記
着磁方向を、例えば図3(d)の点線で示す矢印の方向
(第1の稜線とそれに対向する第2の稜線を結ぶ平面に
略平行な方向)、別言すればハッチングで示す部分に順
方向のトルクが発生するような着磁方向にしても、図1
3に示す構成のものよりも、トルク発生に寄与したもの
となる。
【0050】図4は、本実施の形態に係るスピンドルモ
ータの磁気回路の、磁束の流れを説明する為の断面図で
ある。
【0051】上記から明らかなように、駆動マグネット
14から内ヨーク延在部111までの磁気抵抗が小さく
なったため、扁平コイル13から発生した磁束の多くが
駆動マグネット14を通過する。すなわち、図13にお
ける磁路Aを通過するような磁束は激減することなる。
【0052】以上の実施の形態によれば、回転軸中心と
同一位置に中心を有する内ヨーク円筒部112、該内ヨ
ーク円筒部112の下端から放射状に延びた複数の内ヨ
ーク延在部111を有する第1の固定ヨークである内ヨ
ーク11と、前記各内ヨーク延在部11が存在する面に
略平行な状態で対向し、前記内ヨーク11の一部と結合
するリング形状の板状部材であり、該リング形状板状部
材の内周側に、前記各内ヨーク延在部111それぞれに
対向しかつ前記内ヨーク円筒部112の中心方向に延び
た複数の延在部121を持ち、該延在部121の先端に
は、前記内ヨーク円筒部112の外周面と一定の空隙を
保ちながら対向する突極122を有する外ヨーク12
と、前記内ヨーク円筒部111と前記内ヨーク延在部1
12と前記外ヨーク12の前記突極122にて形成され
る空隙それぞれに対して非接触に配設される円筒状の駆
動マグネット14と、前記内ヨーク11と前記外ヨーク
12の間に挟まれるように配設される複数の扁平コイル
13とを有する電磁回転機であるスピンドルモータにお
いて、前記駆動マグネット14を、前記内ヨーク円筒部
112と前記内ヨーク延材部111および前記突極12
2の3面で形成される円筒状の空間に、前記内ヨーク円
筒部112、内ヨーク延材部111、外ヨーク12の突
極122それぞれに対して略一定の狭い空隙(例えば
0.03mm/0.05mm)を持って配設すると共
に、前記駆動マグネット14の着磁方向を、前記内ヨー
ク円筒部112の円筒面および内ヨーク延在部111の
平面それぞれに対向する該駆動マグネット14の各面が
作る、第1の稜線と該第1の稜線に対向する第2の稜線
を結ぶ面に平行もしくは略平行とした構成にしている。
【0053】よって、駆動マグネット14を通過する磁
路の磁気抵抗を小さくし、直接外ヨーク12から内ヨー
ク11へと通過してしまう漏洩磁束成分を激減させ、空
隙(エアギャップ)中の磁束をトルク発生のために有効
に利用できるため、小型化、薄型化を維持しつつ、トル
クのアップを図ることができる。
【0054】このような構成は、スキャナモータのよう
な高速回転するスピンドルモータにも適用可能である。
【0055】また、上記構成のスピンドルモータは、レ
ーザビームプリンタのレーザスキャナユニットや光情報
記録再生装置にも適用できるものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円筒状マグネットを通過する磁路の磁気抵抗を小さくし
て、直接一方の固定ヨークから他方の固定ヨークへと通
過してしまう漏洩磁束成分を激減させ、空隙中の磁束を
トルク発生のために有効に利用できるようにし、小型
化、薄型化を維持しつつ、トルクのアップを図ることが
できる電磁回転機、ディスクドライブ装置又は情報記録
再生装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る電磁回転機である
スピンドルモータを具備したディスクドライブ装置もし
くは情報記録再生装置の主要部分の構成を説明する為の
断面図である。
【図2】図1に示す駆動マグネットの着磁方向を説明す
る為の図である。
【図3】図1に示す内ヨークと外ヨークと駆動マグネッ
トの位置関係および駆動マグネットの着磁方向について
説明する為の図である。
【図4】本発明の実施の一形態におけるスピンドルモー
タの磁気回路の磁路について説明する為の断面図であ
る。
【図5】従来例の電磁回転機であるスピンドルモータを
用いた磁気ディスク装置もしくは情報記録再生装置の構
成を示す構成図である。
【図6】図5のスピンドルモータのトルク発生メカニズ
ムの特徴を説明する為の図である。
【図7】図5に示す基台について説明する為の図であ
る。
【図8】図5に示す内ヨークについて説明する為の図で
ある。
【図9】図5に示す外ヨークについて説明する為の図で
ある。
【図10】図5に示す駆動マグネットを示す平面図であ
る。
【図11】図5に示す扁平コイルの構成を示す断面図で
ある。
【図12】図5に示す扁平コイルとシート状回路基板の
構成について説明する為の図である。
【図13】図5に示すスピンドルモータの磁路について
説明する断面図である。
【符号の説明】
1 モータ部 4 軸受け/フランジ部 11 内ヨーク(第1の固定ヨーク) 12 外ヨーク(第2の固定ヨーク) 13 扁平コイル(扁平状の捲き線コイル) 14 駆動マグネット(円筒状マグネット) 15 基台 111 内ヨーク延在部(板状延在部) 112 内ヨーク円筒部(円筒部) 122 突極(突極部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 BA02 BA03 BA15 BA18 BA26 BA30 5H002 AA09 AB04 AC04 AE08 5H019 AA04 AA08 BB01 CC03 CC07 DD05 EE01 EE07 5H622 AA03 CA01 CA05 CA11 PP05 QB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸中心と同一位置に中心を有する円
    筒部、該円筒部の下端から放射状に延びた複数の板状延
    在部を有する第1の固定ヨークと、該第1の固定ヨーク
    の前記各板状延在部が存在する面に略平行な状態で対向
    し、前記第1の固定ヨークの一部と結合するリング形状
    の板状部材であり、該リング形状板状部材の内周側に、
    前記各板状延在部それぞれに対向しかつ前記円筒部の中
    心方向に延びた複数の延在部を持ち、該複数の延在部の
    先端には、前記第1の固定ヨークの前記円筒部の外周面
    と一定の空隙を保ちながら対向する突極部を有する第2
    の固定ヨークと、前記第1の固定ヨークの前記円筒部と
    前記板状延在部と前記第2の固定ヨークの前記突極部に
    て形成される空隙それぞれに対して非接触に配設される
    円筒状マグネットと、前記第1の固定ヨークと前記第2
    の固定ヨークの間に挟まれるように配設される複数の扁
    平状の捲き線コイルとを有する電磁回転機であって、 前記円筒状マグネットを、前記第1の固定ヨークの前記
    円筒部と前記板状延在部および前記第2の固定ヨークの
    前記突極部の3面で形成される円筒状の空間に、前記円
    筒部、前記板状延在部、前記突極部それぞれに対して略
    一定の狭い空隙を持って配設すると共に、前記円筒状マ
    グネットの着磁方向を、前記円筒部および前記板状延在
    部に対して順方向のトルクが発生する方向にしたことを
    特徴とする電磁回転機。
  2. 【請求項2】 前記順方向のトルクが発生する方向と
    は、前記円筒部の円筒面および前記板状延在部の平面に
    それぞれ対向する該円筒状マグネットの2面が作る、第
    1の稜線と該第1の稜線に対向する第2の稜線を結ぶ面
    に平行もしくは略平行としたことを特徴とする請求項1
    に記載の電磁回転機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電磁回転機と、該電磁
    回転機の出力が伝達されることにより回転する、情報記
    録と情報再生の少なくとも一方に使用されるをディスク
    部材とを有することを特徴とするディスクドライブ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディスクドライブ装置
    と、前記ディスク部材に対して情報記録と情報再生を磁
    気的にもしくは光学的に行う手段とを具備したことを特
    徴とする情報記録再生装置。
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JP2006304398A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Nippon Densan Corp モータの電機子、モータおよび記録ディスク駆動装置

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