JP3233869B2 - Dcブラシレスモータ - Google Patents

Dcブラシレスモータ

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JP3233869B2
JP3233869B2 JP10753097A JP10753097A JP3233869B2 JP 3233869 B2 JP3233869 B2 JP 3233869B2 JP 10753097 A JP10753097 A JP 10753097A JP 10753097 A JP10753097 A JP 10753097A JP 3233869 B2 JP3233869 B2 JP 3233869B2
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展明 三宅
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利崇 仲尾次
豊実 大重
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁極テイース毎
にコイルが配置され、スペースの制約からステータ部の
一部に欠落部が設けられたDCブラシレスモータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のDCブラシレスモータと
して、例えばコンピュータの記憶装置に用いられるディ
スク回転用のDCブラシレスモータの場合、特開平8−
19196号公報で図18に示すように、ドライブ本体
の薄型化ニーズに対応するために、各ヨーク部1に電動
機の相数に等しい数の磁極テイース2がそれぞれ突設さ
れ、これら各磁極テイース2にコイル3がそれぞれ巻回
されてなるステータ部10の一部に、欠落部4を設ける
ことによりディスクのデータを読みとるためのヘッドと
の干渉を避ける方法が提案されており、又、欠落部4を
設けることによって生じる磁界のアンバランスを解消す
るために、この欠落部4に別体ピースで形成されたアー
チ状の磁気バランサ部5を取り付けたり、図19に示す
ように欠落部4の両隣りの両ヨーク部1から半アーチ状
部6a、6bを突出させ、先端部を突き合わせることに
より磁気バランサ部6を形成する等の方法も提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、DCブラシレ
スモータは、ロータ部の永久磁石の極数とステータ部の
スロット数の最小公倍数の周期でコギングトルクが発生
する。そして、この最小公倍数の数値が大きくなればな
るほど、コギングトルクの発生周期が高周波となり、エ
ネルギが分散されてコギングトルクは小さくなる。ここ
で、上記したようにステータ部10の一部に欠落部4を
設けると、この欠落部4が大きなスロットになっている
のと同等になり、磁気的な変動が1回転で1回大きく存
在することとなる。
【0004】又、磁気バランサ部5または6を欠落部4
に設けると、軸受にかかるラジアル力のバランスは良く
なるが、各磁気バランサ部5または6の長さと同じ長さ
のロータ対向面を持つ磁極テイースが存在するのと同等
になり、この部分には、磁極テイースが1本だけ存在し
ているものとして、ロータ部の永久磁石の極数とスロッ
ト数の最小公倍数、すなわち、極数と等しい周期のコギ
ングトルクが発生し追加される。そして、このコギング
トルクは低周波であるために大きな値となり、回転ムラ
の原因となる。
【0005】さらに又、磁気バランサを設ける場合、磁
気バランサ部5のように別体ピースとすると、ステータ
コアとの取り付け関係に組み付け誤差が生じ、また、磁
気バランサ部6のように半アーチ状部6a、6bを突き
合わせて接合すると、突き合わせ部に微少な誤差を生
じ、これらの誤差や段差は、1回転で1回の大きなコギ
ングトルクが発生し、ひいては回転ムラの原因となるた
め、例えばコンピュータ記憶装置に用いられるディスク
回転用のDCブラシレスモータ等に適用された場合、デ
ータを磁気ヘッドまたは光学ヘッドで正確に高速読み書
きをするのが困難になるという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、コギングトルクの発生を抑制す
ることが可能なDCブラシレスモータを提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るDCブラシレスモータは、磁性材で積層され薄肉部を
介して繋がり且つその内の所定の数だけ欠落された状態
の各ヨーク部に電動機の相数に等しい数の磁極テイース
をそれぞれ突設し、各磁極テイースにコイルをそれぞれ
巻回してなるステータ部の内周側にロータ部を配置して
構成されたDCブラシレスモータにおいて、欠落部分に
両隣に位置する各ヨーク部のいずれか一方と薄肉部を介
して連結されるとともに他方に当接して接合されたアー
チ状の磁気バランサ部を設けたものである。
【0008】又、この発明の請求項2に係るDCブラシ
レスモータは、磁性材で積層され薄肉部を介して繋がり
且つその内の所定の数だけ欠落された状態の各ヨーク部
に磁極テイースをそれぞれ突設し、各磁極テイースにコ
イルをそれぞれ巻回してなるステータ部の内周側にロー
タ部を配置して構成されたDCブラシレスモータにおい
て、欠落部分に両隣に位置する各ヨーク部のいずれか一
と薄肉部を介して連結されるとともに他方に当接して
接合されたアーチ状の磁気バランサ部を設けたものであ
る。
【0009】又、この発明の請求項3に係るDCブラシ
レスモータは、請求項1または2において、磁気バラン
サ部のロータ部との対向面に磁極テイースと等しいピッ
チで形成された凹、凸部を設けたものである。
【0010】又、この発明の請求項4に係るDCブラシ
レスモータは、請求項1または2において、磁気バラン
サ部のロータ部と対向する側の面の一端側端部と他端側
端部に隣接する磁極テイースのロータ部と対向する側の
面の磁気バランサ部側端部とがロータ部の軸心に対して
成す角度を、(180度/ロータ部の極数の奇数倍)±
(18度/ロータ部の極数)としたものである。
【0011】又、この発明の請求項5に係るDCブラシ
レスモータは、請求項4において、磁気バランサ部のロ
ータ部と対向する側の面の両端側各端部に面取り部を設
けたものである。
【0012】又、この発明の請求項6に係るDCブラシ
レスモータは、請求項1ないし5のいずれかにおいて、
ステータ部を樹脂でモールドして一体に形成するととも
に磁気バランサ部の所定の位置に軸方向に貫通する複数
の穴を形成したものである
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1はこの発明の実施の形態1におけるDCブラシレス
モータの概略構成を示す平面図、図2は図1におけるス
テータコアの構成を展開して示す展開図、図3は図2に
おけるステータコアにコイルを巻回する工程を示す図、
図4はこの発明の実施の形態1におけるDCブラシレス
モータの図1とは異なる例の概略構成を示す平面図、図
5は図4におけるステータコアの構成を展開して示す展
開図である。
【0014】図において、11は図2(A)に示すよう
に薄肉部11aを介して一直線上に繋がれた5個のヨー
ク部11b1、11b2、11b3、11b4、11b
5と、これら各ヨーク部11b1〜11b5から電動機
の相数分の個数、すなわち3個ずつ突設された磁極テイ
ース11c1、11c2、11c3、11c4、11c
5と、ヨーク部11b1側から薄肉部11aを介して連
結されたアーチ状の磁気バランサ部11dとで形成され
たステータコアで、磁性材料でなり図2(B)に示すよ
うに所定の枚数だけ積重され、表面には絶縁塗料が塗布
されている。12は各磁極テイース11c1〜11c5
に巻回されたコイルで、ステータコア11と共にステー
タ部20を構成している。13は巻線機、14はこの巻
線機13のノズル、15はこのノズル14から供給され
る巻線、16は回転軸、17はこの回転軸16に同心状
に配置されるロータ、18はこのロータ17の外周部に
配設されるロータ磁石であり、これら16〜18でロー
タ部30を構成している。
【0015】次に、上記のように構成されたDCブラシ
レスモータの組立方法について説明する。まず、図2
(A)に示すように各ヨーク部11b1〜11b5が一
直線上に繋がれたステータコア20を、図2(B)に示
すように所定の枚数だけ積重し抜きかしめにより一体化
する。次いで、図3に示すように巻線機13のノズル1
4から供給される巻線15を、各ヨーク部11b1〜1
1b5の各磁極テイース11c1〜11c5同士に同時
に巻回させて、各ヨーク部11b1〜11b5毎に順次
コイル12を形成する。そして、図1に示すように各薄
肉部11aを折り曲げることにより環状とした後、磁気
バランサ部11dの先端とヨーク部11b5側との当接
部(図中Aで示す)を例えば溶接等で接合してステータ
部20を構成し、ロータ部30と組み合わせることによ
りDCブラシレスモータが完成する。
【0016】このように上記実施の形態1によれば、薄
肉部11aを介して一直線上に繋がれたヨーク部11b
1の一側に、薄肉部11aを介してアーチ状の磁気バラ
ンサ部11dが連結されたステータコア11を、薄肉部
11aを折り曲げることにより環状としてステータ部2
0を構成するようにしているので、バランサ部11dに
おける組み付け誤差や、突き合わせ部に段差が生じるの
を防止することができ、コギングトルクの発生を抑制す
ることが可能になる。
【0017】なお、図2に示したステータコア11で
は、各ヨーク部11b1〜11b5にそれぞれ電動機の
相数に等しい数、すなわち3個ずつの磁極テイース11
c1〜11c5を突設させた構成としたが、図5に示す
ように薄肉部19aを介して一直線上に繋がれた各ヨー
ク部19b1〜19bnに、それぞれ1個ずつの磁極テ
イース19c1〜19cnが突設され、ヨーク部19b
1の一側に薄肉部19aを介して磁気バランサ部19d
を連結して形成されたステータコア19で構成されたス
テータ部40を、ロータ部30と組み合わせて図4に示
すようなDCブラシレスモータとしても良く、図1に示
すものと同様の効果が得られる。
【0018】実施の形態2. 図6はこの発明の実施の形態2におけるDCブラシレス
モータの概略構成を示す平面図、図7は図6におけるス
テータコアの構成を展開して示す展開図である。図にお
いて、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。21a、21bは磁気バラ
ンサ部11dのロータ部30との対向面に、各磁極テイ
ース11c1〜11c5と等しいピッチで形成された凹
部および凸部で、誤差の量はステータ部20とロータ部
30との間のエアギャップ量の少なくとも2倍以上に設
定されている。
【0019】このように上記実施の形態2によれば、磁
気バランサ部11dのロータ部30との対向面に、各磁
極テイース11c1〜11c5と等しいピッチで凹部2
1aおよび凸部21bを形成したので、各凹、凸部21
a、21bが磁極テイースと見かけ上磁気的に同様の働
きをし、磁気バランサ部11dによる1回転に1回のコ
ギングトルクの発生を抑制することが可能になる。
【0020】実施の形態3. 図8はこの発明の実施の形態3におけるDCブラシレス
モータの要部の概略構成を示す平面図、図9は図8にお
けるDCブラシレスモータのロータ部の詳細を示す平面
図、図10は図8におけるDCブラシレスモータに発生
するコギングトルクの波形を示す波形図、図11は図8
に示す点Aにおけるコギングトルクの波形を示す波形
図、図12は図8に示す点Bにおけるコギングトルクの
波形を示す波形図、図13はこの発明の実施の形態3に
おけるDCブラシレスモータの図8とは異なる例の要部
の概略構成を示す平面図、図14はこの発明の実施の形
態3におけるDCブラシレスモータの図8とはさらに異
なる例の要部の概略構成を示す平面図である。
【0021】図において、上記実施の形態1におけると
同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。22は
ステータコア11の磁気バランサ部11dのロータ部3
0と対向する側の面の一端側端部における点A、23は
磁気バランサ部11dの他端側端部に隣接する磁極テイ
ース11c1の、ロータ部30と対向する側の面の磁気
バランサ部11d側端部における点B、24はロータ部
30の軸心、θは点A22および点B23が軸心24に
対してなす角度、25は磁気バランサ部11dのロータ
部と対向する側の面の他端側端部における点C、26は
磁気バランサ部11dの一端側端部に隣接する磁極テイ
ース11c5の、ロータ部30と対向する側の面の磁気
バランサ部11d側端部における点D、δは点C25お
よび点D26が軸心24に対してなす角度である。
【0022】次に、上記のように構成された実施の形態
3におけるDCブラシレスモータのステータコア11部
における両角度θおよびδをどのような値に設定すれ
ば、磁気バランサ部11dによって発生するコギングト
ルクを抑制することができるかについて説明する。一般
に、磁気バランサ部11dが設けられることによって、
ステータコア11の一部に欠落部が形成されたDCブラ
シレスモータの場合、図10に示すようにロータ磁石1
8の極ピッチ角の周期で大きなコギング波形が発生し、
モータが1回転すると波形がP(極数)回繰り返され
る。なお、極ピッチ角は、図9に示すようにロータ磁石
18の着磁がN極、S極、・・・と交互にP極並んだ場
合、360/Pで示される。
【0023】したがって、図8に示すような構成におい
ても、図中、点B23、点D26が位置する両磁極テイ
ース11c1、11c5の端部と、点A22、点C25
が位置する磁気バランサ部11dの両端部とで、図10
に示すような極ピッチ角の周期でコギングトルクが発生
する。今、仮に点A22におけるコギング波形が図11
に示すような波形であった場合、点B23におけるコギ
ング波形を図12に示すような波形にすれば、両図から
も明らかなようにお互いの波形は相殺されることになる
ので、コギングトルクが抑制されることは明らかであ
る。
【0024】したがって、点A22および点B23にお
けるコギング波形を図10および図11における関係に
するためには、点A22および点B23がロータ部30
の軸心24に対してなす角度θを、極ピッチ角の半分の
角度だけ位相をずらしておけば良く、式で表すと次のよ
うになる。 θ=(n×360/p)+180/p 但し n:任意の自然数、p:極数 又、点C25および点D26についても同様なことがい
え、角度δを次の式となるようにすれば良い。 δ=(m×360/p)+180/p 但し m:任意の自然数、p:極数
【0025】ここで、nとmは任意に選べるので、θ=
δとする必要はなく、さらに、両角度θおよびδを上式
にあてはめて完全にコギング波形を相殺しなくとも、角
度に1割程度の余裕(±18/p)を持たせてもコギン
グトルク抑制の効果を十分発揮することができるため、
次の式を満足すれば良い。 (180/pの奇数倍)±(18/p) 上式において、例えば、ロータ電磁石18をN極、S
極、N極・・・と32極着磁したとすると、θまたはδ
は、5.625の奇数倍±0.5625とすれば良く、
奇数値を21とすると118.125±0.5625と
なり、また、奇数値を23とすると129.375±
0.5625となる。
【0026】このように上記実施の形態3によれば、磁
気バランサ部11dのロータ部30と対向する側の面の
一端側端部における点A22、および磁気バランサ部1
1dの他端側端部に隣接する磁極テイース11c1の、
ロータ部30と対向する側の面の磁気バランサ11d側
端部における点B23がロータ部30の軸心24に対し
てなす角度θ、又は、磁気バランサ部11dのロータ部
30と対向する側の面の他端側端部における点C25、
および磁気バランサ部11dの一端側端部に隣接する磁
極テイース11c5の、ロータ部30と対向する側の面
の磁気バランサ部11d側端部における点D26がロー
タ部30の軸心24に対してなす角度δを、それぞれ、
(180度/ロータ部の極数の奇数倍)±(18度/ロ
ータ部の極数)となるように設定したので、点A22お
よび点B23、又は点C25および点D26におけるコ
ギング波形がお互いにそれぞれ相殺されるため、コギン
グトルクの抑制が可能になる。
【0027】なお、例えば図13および図14に示すよ
うに、磁気バランサ部11dの両端側端部にそれぞれ弧
状または直線状の面取り部が設けられた構成において
も、点A127および点B128、点C129および点D1
31、点A232および点B233、点C234および点
235がそれぞれロータ部30の軸心24に対してな
す各角度、θ1、δ1、θ2、δ2を上記で説明した両角度
θおよびδと同様に設定してやることによりコギングト
ルクの抑制が可能になる。
【0028】実施の形態4. 図15はこの発明の実施の形態4におけるDCブラシレ
スモータの概略構成を示す平面図、図16は図15にお
けるXVI−XVIに沿った断面を示す断面図、図17
は図15におけるステータコアの構成を展開して示す展
開図である。図において、上記実施の形態1におけると
同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。36は
ステータコア11の磁気バランサ部11dの所定の位置
に軸方向に貫通して形成された複数の穴である。そし
て、ステータコア11は薄肉部11aを折り曲げること
により環状にして溶接で接合した後、例えばポリブチレ
ンテレフタレート等のような熱可塑性樹脂、またはエポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル等のような熱硬化性樹脂
でなる樹脂部材37で、一体にモールド成形されステー
タ部50が構成される。
【0029】このように上記実施の形態4によれば、ス
テータ部50を樹脂部材37で一体にモールド成形する
とともに、ステータコア11の磁気バランサ部11dの
所定の位置に、複数の穴36を軸方向に貫通して形成し
ているので、樹脂部材37がこれらの複数の穴36内に
も入り込んで磁気バランサ部11dを強固に固定するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、磁性材で積層され薄肉部を介して繋がり且つその
内の所定の数だけ欠落された状態の各ヨーク部に電動機
の相数に等しい数の磁極テイースをそれぞれ突設し、各
磁極テイースにコイルをそれぞれ巻回してなるステータ
部の内周側にロータ部を配置して構成されたDCブラシ
レスモータにおいて、欠落部分に両隣に位置する各ヨー
ク部のいずれか一方と薄肉部を介して連結されるととも
に他方に当接して接合されたアーチ状の磁気バランサ部
を設けたので、磁気バランサ部における組み付け誤差
や、突き合わせ部に誤差が生じるのを防止し、コギング
トルクの発生を抑制することが可能なDCブラシレスモ
ータを提供することができる。
【0031】又、この発明の請求項2によれば、磁性材
で積層され薄肉部を介して繋がり且つその内の所定の数
だけ欠落された状態の各ヨーク部に磁極テイースをそれ
ぞれ突設し、各磁極テイースにコイルをそれぞれ巻回し
てなるステータ部の内周側にロータ部を配置して構成さ
れたDCブラシレスモータにおいて、欠落部分に両隣に
位置する各ヨーク部のいずれか一方と薄肉部を介して連
結されるとともに他方に当接して接合されたアーチ状の
磁気バランサ部を設けたので、磁気バランサ部における
組み付け誤差や、突き合わせ部に誤差が生じるのを防止
し、コギングトルクの発生を抑制することが可能なDC
ブラシレスモータを提供することができる。
【0032】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または2において、磁気バランサ部のロータ部との対
向面に磁極テイースと等しいピッチで形成された凹、凸
部を設けたので、磁気バランサ部における磁気的悪影響
を防止し、コギングトルクの発生を抑制することが可能
なDCブラシレスモータを提供することができる。
【0033】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1または2において、磁気バランサ部のロータ部と対向
する側の面の一端側端部と他端側端部に隣接する磁極テ
イースのロータ部と対向する側の面の磁気バランサ部側
端部とがロータ部の軸心に対して成す角度を、(180
度/ロータ部の極数の奇数倍)±(18度/ロータ部の
極数)としたので、さらにコギングトルクの発生を抑制
することが可能なDCブラシレスモータを提供すること
ができる。
【0034】又、この発明の請求項5によれば、請求項
4において、磁気バランサ部のロータ部と対向する側の
面の両端側各端部に面取り部を設けたので、さらにコギ
ングトルクの発生を抑制することが可能なDCブラシレ
スモータを提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1ないし5のいずれかにおいて、ステータ部を樹脂でモ
ールドして一体に形成するとともに磁気バランサ部の所
定の位置に軸方向に貫通する複数の穴を形成したので、
コギングトルクの発生を抑制することが可能であること
は勿論のこと、磁気バランサ部を強固に固定することが
可能なDCブラシレスモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるDCブラシ
レスモータの概略構成を示す平面図である。
【図2】 図1におけるステータコアの構成を展開して
示す展開図である。
【図3】 図2におけるステータコアにコイルを巻回す
る工程を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるDCブラシ
レスモータの図1とは異なる例の概略構成を示す平面図
である。
【図5】 図4におけるステータコアの構成を展開して
示す展開図である。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるDCブラシ
レスモータの概略構成を示す平面図である。
【図7】 図6におけるステータコアの構成を展開して
示す展開図である。
【図8】 この発明の実施の形態3におけるDCブラシ
レスモータの要部の概略構成を示す平面図である。
【図9】 図8におけるDCブラシレスモータのロータ
部の詳細を示す平面図である。
【図10】 図8におけるDCブラシレスモータに発生
するコギングトルクの波形を示す波形図である。
【図11】 図8に示す点Aにおけるコギングトルクの
波形を示す波形図である。
【図12】 図8に示す点Bにおけるコギングトルクの
波形を示す波形図である。
【図13】 この発明の実施の形態3におけるDCブラ
シレスモータの図8とは異なる例の要部の概略構成を示
す平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態3におけるDCブラ
シレスモータの図8とはさらに異なる例の要部の概略構
成を示す平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態4におけるDCブラ
シレスモータの概略構成を示す平面断面図である。
【図16】 図15における線XVI−XVIに沿った
断面を示す断面図である。
【図17】 図15におけるステータコアの構成を展開
して示す展開図である。
【図18】 従来のDCブラシレスモータの要部の構成
を示す平面図である。
【図19】 従来のDCブラシレスモータの要部の図1
8とは異なる構成を示す平面図である。
【符号の説明】
11,19 ステータコア、11a,19a 薄肉部、
11b1〜11b5,19b1〜19bn ヨーク部、
11c1〜11c5,19c1〜19cn 磁極テイー
ス、11d,19d 磁気バランサ部、12 コイル、
20,40,50 ステータ部、21a 凹部、21b
凸部、22,23,25,26 点A、B、C、D、
27,28,29,31 点A1、B1、C1、D1、3
2,33,34,35 点A2、B2、C2、D2、24
軸心、36 穴、37 樹脂部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 健一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 仲尾次 利崇 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 大重 豊実 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 鵜飼 義一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 米谷 晴之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 阿久津 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−19196(JP,A) 特開 平8−280160(JP,A) 特開 平10−215560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材で積層され薄肉部を介して繋がり
    且つその内の所定の数だけ欠落された状態の各ヨーク部
    に電動機の相数に等しい数の磁極テイースをそれぞれ突
    設し、上記各磁極テイースにコイルをそれぞれ巻回して
    なるステータ部の内周側にロータ部を配置して構成され
    たDCブラシレスモータにおいて、上記欠落部分に両隣
    に位置する各ヨーク部のいずれか一方と薄肉部を介して
    連結されるとともに他方に当接して接合されたアーチ状
    の磁気バランサ部を設けたことを特徴とするDCブラシ
    レスモータ。
  2. 【請求項2】 磁性材で積層され薄肉部を介して繋がり
    且つその内の所定の数だけ欠落された状態の各ヨーク部
    に磁極テイースをそれぞれ突設し、上記各磁極テイース
    にコイルをそれぞれ巻回してなるステータ部の内周側に
    ロータ部を配置して構成されたDCブラシレスモータに
    おいて、上記欠落部分に両隣に位置する各ヨーク部のい
    ずれか一方と薄肉部を介して連結されるとともに他方に
    当接して接合されたアーチ状の磁気バランサ部を設けた
    ことを特徴とするDCブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 磁気バランサ部のロータ部との対向面に
    磁極テイースと等しいピッチで形成された凹、凸部を設
    けたことを特徴とする請求項1または2に記載のDCブ
    ラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 磁気バランサ部のロータ部と対向する側
    の面の一端側端部と他端側端部に隣接する磁極テイース
    の上記ロータ部と対向する側の面の上記磁気バランサ部
    側端部とが上記ロータ部の軸心に対して成す角度を、
    (180度/ロータ部の極数の奇数倍)±(18度/ロ
    ータ部の極数)としたことを特徴とする請求項1または
    2に記載のDCブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 磁気バランサ部のロータ部と対向する側
    の面の両端側各端部に面取り部を設けたことを特徴とす
    る請求項4記載のDCブラシレスモータ。
  6. 【請求項6】 ステータ部は樹脂でモールドして一体に
    形成され磁気バランサ部の所定の位置には軸方向に貫通
    する複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載のDCブラシレスモータ。
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