JPH10210721A - リラクタンスモータ - Google Patents
リラクタンスモータInfo
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- JPH10210721A JPH10210721A JP783997A JP783997A JPH10210721A JP H10210721 A JPH10210721 A JP H10210721A JP 783997 A JP783997 A JP 783997A JP 783997 A JP783997 A JP 783997A JP H10210721 A JPH10210721 A JP H10210721A
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Abstract
する。 【解決手段】 内周部に設けられた複数の磁極突起にそ
れぞれ巻線が巻回された固定子4と、外周部に複数の磁
極突起が設けられた回転子2とを備えたリラクタンスモ
ータにおいて、固定子の磁極突起の外周方向の歯幅を先
端部の歯幅よりも小さくしたものである。
Description
ンの圧縮機駆動用などに用いられるリラクタンスモータ
の回転子及び、固定子の構造に関するものである。
タの構造として図12に示すものがある。以下に、本モ
ータの構造について説明する。
ものであり、1は回転子軸、2は回転子、3a,3b,3
c,3dは回転子の磁極突起、4は固定子、5a,5b,・
・・5fは固定子の磁極突起、6は固定子巻線、7は空隙
部、12は溝部、13は絶縁部である。回転子軸1と前
記回転子軸1の周りに配置され複数個の等しい間隔と等
しい形状の回転子の磁極突起3a,3b,3c,3dを有
する積層体からなる回転子2と前記回転子2の外周部に
空隙部7を隔てて配置され複数個の等しい間隔と等しい
形状の固定子の磁極突起5a,5b,・・・5fを有し、前
記固定子の磁極突起に隣接する溝部12の周りに配置さ
れた絶縁部13と前記固定子4の磁極突起の周りに巻回
された固定子巻線6とを備えた積層体からなる固定子4
から構成されるリラクタンスモータが最も一般的であ
る。通常、固定子の磁極突起は2つの平行なストレート
サイドをもつ極形状を有している。
説明する。図において固定子の磁極突起と回転子の磁極
突起が離れているSTEP1の状態に位置しているとき、A
相の巻線を図の向きに励磁すると、磁力線は固定子の磁
極突起の歯の角から回転子の磁極突起の歯の角へ向かい
図中破線の経路をたどって湾曲しながら流れる。このと
き磁力線は磁気的に不安定な状態にあり、磁力線がまっ
すぐに流れる磁気的に安定な向きへ磁気吸引力が作用し
回転子が移動する。回転子が磁気的に最も安定なSTEP2
の位置まで到達すると、磁気吸引力は周方向には作用し
なくなり径方向のみとなるのでトルクは発生しない。そ
こで、次に通電相をA相からB相へ切り替えることによ
り、再び磁気的に不安定な状態をつくりだし、トルクを
発生させる。以上の様に、回転子位置に応じて通電相を
順次切り替えることにより回転子を回転駆動させること
ができる。このとき巻線電流をi、巻数をN、巻線イン
ダクタンスをL、回転子位置をθとすると、磁気飽和の
生じない範囲において発生トルクTは[1]式で表すこと
ができる。 T=(1/2)・(N・i)2・dL/dθ [1] 即ちトルクは、巻線電流の二乗と回転子位置に対する巻
線インダクタンスの変化に比例する。特に、インダクタ
ンスの変化は磁極突起の歯形状に大きく起因する項であ
る。そのため、通電相に対して回転子の磁極突起と固定
子の磁極突起の歯が一致する位置でのインダクタンス
(最大インダクタンス;Lmax)と回転子の磁極突起と固
定子の磁極突起の歯が最も離れている位置でのインダク
タンス(最小インダクタンス;Lmin)の比Lmax/Lmin
(突極比)を大きく設計するのが望ましく、従来のリラ
クタンスモータでは、突極比向上の観点からの磁極突起
の歯形状は平行なストレートサイドを有していた。
た従来のリラクタンスモータにおいては、以下に述べる
課題があった。すなわち、固定子4の磁極突起の歯形状
が平行なストレートサイドを有する形状をしていたた
め、巻線6の保持が困難であり、巻線6の占積率を大き
くしようとすると、巻線6が固定子4内径側にすべり落
ちる等の不具合を生じ、占積率の向上の妨げとなってい
た。また、無理に占積率を大きくすると巻線6が固定子
4の内径側に膨らみ、固定子孔内に回転子2が組み込め
なくなるなどの不具合を生じていた。上記の理由によ
り、従来のストレートサイドを有する固定子4では巻線
6の占積率を小さくせざるおえず、結果、巻線6の線径
を小さくする、或いは巻き数を減らすこととなってい
た。これは、巻線抵抗の増加、巻線電流の増加を招くこ
ととなり、銅損が上昇し、効率を低下させていた。
ブラシレスDCモータと異なり、二次導体や永久磁石を
用いない積層鋼板のみの磁極形状を有しているため、そ
の磁極突起間には大きな空間部を有していた。この大き
な空間部により磁性体の占める割合が減少し回転子2の
低重量化を招いていた。これは回転子重量に比例する慣
性が小さいことを意味し、回転子位置に対するトルクの
変動の大きい従来のリラクタンスモータにおいては、そ
れが直接大きな速度変動(回転ムラ)を引き起こし振動
・騒音の増加を招いていた。
されたもので、低騒音で高効率なリラクタンスモータを
提供することを目的とする。
ンスモータは、内周部に設けられた複数の磁極突起にそ
れぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の磁極
突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモータ
において、前記固定子の磁極突起の外周方向の歯幅を先
端部の歯幅よりも小さくしたものである。
を磁気飽和の生じない範囲で小さくするようにしたもの
である。
前記固定子の磁極突起及びこの磁極突起に隣接する磁極
突起間に形成される溝部の開口部の幅とをほぼ等しく
し、且つ固定子の磁極突起の先端部の歯幅と回転子の磁
極突起の歯幅をほぼ等しくしたものである。
にそれぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の
磁極突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモ
ータにおいて、前記固定子の磁極突起の歯幅と前記固定
子の磁極突起及びこの磁極突起に隣接する磁極突起で形
成される溝部の開口部の幅とをほぼ等しくし、且つ前記
固定子の磁極突起の歯幅と前記回転子の磁極突起の先端
部の歯幅をほぼ等しくするとともに前記回転子の磁極突
起の先端部の歯幅に対し、前記回転子の磁極突起の内周
方向の幅を大きくしたものである。
流面形に、他方を直線状に形成したものである。
としたものである。
部を備えたものである。
たものである。
にそれぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の
磁極突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモ
ータにおいて、前記回転子を回転自在に支持する回転子
軸の周りの前記回転子にスリット部を設けたものであ
る。
の絶縁は、前記溝部及び固定子の磁極突起とに一体に形
成された合成樹脂により行うものである。
によって説明する。 実施の形態1.図1および図2は、この発明の実施の形
態1によるリラクタンスモータを示す構成図である。図
1は全体構成図、図2は磁極突起付近を部分的に拡大し
た図である。1は回転子軸、2は回転子、3a,3b,3
c,3dは回転子2の磁極突起、4は固定子、5a,5
b,・・・5fは固定子の磁極突起、6は固定子巻線、7は
空隙部、12は溝部、13は溝絶縁部である。
スモータは、回転子軸1と前記回転子軸1の周りに配置
され4個の等しい間隔と等しい形状の回転子の磁極突起
3a,3b,3c,3dを有する回転子2と前記回転子2
の外周部に空隙部7を隔てて配置され6個の等しい間隔
と等しい形状の固定子の磁極突起5a,5b,・・・5fを
有し、前記固定子の磁極突起5a,5b,・・・5fに隣接
する溝部12の周りに配置され絶縁紙で構成される溝絶
縁部13と前記固定子の磁極突起5a,5b,・・・5fの
周りに配置された固定子巻線6とを備えた固定子4から
構成される。
磁極突起の先端部の歯幅Ls1と前記溝部の開口部の幅Lw
をほぼ等しくし、且つ固定子の磁極突起の先端部の歯幅
Ls1と回転子の磁極突起の歯幅Lr1をほぼ等しくし、且つ
前記固定子の磁極突起の先端部を除いた歯幅Ls2を磁気
飽和を生じない範囲で前記固定子の磁極突起の先端部の
歯幅Ls1よりも小さくなるように構成される。
においては、固定子4の磁極突起の先端部に凸部14を
設ける構成としたので、ストレートサイドを有する従来
の固定子に対して巻線6の保持が容易になり、巻線作業
時において巻線6が固定子歯からすべり落ちる心配がな
く、かつ巻線作業時に巻線6が固定子内径よりも内側に
膨らむのを防止することができるため、巻線作業が容易
になると同時に、巻線6の仕上がりが固定子内径内に収
まるようにしたため、回転子2が固定子4の孔内に挿入
しにくいなどの不具合を解決することができる。さら
に、固定子4の磁極突起の歯形状を、先端部の歯幅Ls1
に対し、先端部以外の歯幅Ls2を磁気飽和の生じない範
囲で小さくするようにしたので、従来磁性部であった面
積が巻線スペースとして有効に利用できるようになり、
巻線の銅量を増加することができる。
ても、より太い線径の巻線が使用できるようになり、巻
線抵抗を減少させることができる。したがって銅損を低
減した高効率なリラクタンスモータが実現できる。ま
た、固定子巻線の最大インダクタンスと最小インダクタ
ンスの比(突極比)については、固定子の磁極突起の先
端部の歯幅Ls1と溝部の開口部の幅Lwをほぼ等しくし、
且つ固定子の磁極突起の歯先端と回転子歯幅をほぼ同一
となるように構成しているため、ストレートサイドを有
する従来の固定子と比べても、突極比の低下は殆どな
く、歯幅を細くすることによるトルクの低下はみられな
い。
形態2によるリラクタンスモータを示す構成図である。
実施の形態1では、溝絶縁部13に絶縁紙14を用いて
いたが、この実施の形態では絶縁紙の代わりに、固定子
4の磁極突起先端から周方向に伸びる非磁性且つ非導電
の合成樹脂を用いて構成したことを特徴とする。この樹
脂部は樹脂成形により容易に得ることができる。上記の
ように構成されたリラクタンスモータにおいても実施の
形態1と同様な効果が得られる。さらに、以下に述べる
他の実施の形態にも適用できる。
の実施の形態3によるリラクタンスモータを示す構成図
である。図4は、全体構成図、図5はの磁極突起付近を
部分的に拡大した図である。この実施の形態3によるリ
ラクタンスモータは、1は回転子軸、2は回転子、3
a,3b,3c,3dは回転子2の磁極突起、4は固定
子、5a,5b,・・・5fは固定子4の磁極突起、6は固
定子巻線、7は空隙部、12は溝部、13は溝絶縁部で
ある。回転子軸1と前記回転子軸1の周りに配置され4
個の等しい間隔と等しい形状の回転子の磁極突起3a,
3b,3c,3dを有する回転子2と、前記回転子2の外
周部に空隙部7を隔てて配置され6個の等しい間隔と等
しい形状の固定子の磁極突起5a,5b,・・・5fを有
し、前記固定子の磁極突起5a,5b,・・・5fに隣接す
る溝部12の周りに配置された溝絶縁部13と前記固定
子の磁極突起5a,5b,・・・5fの周りに配置された固
定子巻線6とを備えた固定子4から構成される。
fの歯幅Ls1と前記溝部12の開口部Lwの幅をほぼ等し
くし、且つ固定子4の磁極突起の歯幅と回転子の磁極突
起3a,3b,3c,3dの先端部の歯幅Lr1をほぼ等しく
し、且つ前記回転子2の磁極突起の先端部の歯幅Lr1に
対し、前記回転子の磁極突起の歯の根本の幅Lr2を[2]式
を満たすように構成される。 1.1×Lr1 ≦ Lr2 ≦ 1.7×Lr1 [2]
に対して歯根本の巾を大きく構成することにより、回転
子2の機械強度を高めることが可能であり、数万rpmの
高速回転が実現できる。また、回転子歯根本を太くする
ことにより、磁性体の体積が大きくなり、回転子の重量
が増加する。これによりモータ駆動時に回転子に作用す
る慣性力が増加し、トルクリップルが原因で生ずる回転
ムラ(速度変動)を緩和させることができるため、低振
動・低騒音のリラクタンスモータが実現できる。
して固定子の磁極突起と回転子の磁極突起が離れている
場合であっても、回転子の磁極突起の形状が[2]式の範
囲内であれば、最小インダクタンスの増加を最小限に止
めることができるため、突極比の減少による同一電流で
のトルクの低下を抑制することができる。
形態4によるリラクタンスモータを示す構成図であり、
実施の形態3とは以下の点で異なる。即ち、実施の形態
3では回転子の磁極突起の歯形状を台形形状となるよう
に構成していたが、この実施の形態では、回転子の磁極
突起の歯の側面を凸部が回転子軸中心方向に向かう円弧
状になるように構成される。上記のように構成されたリ
ラクタンスモータにおいても実施の形態3と同様な効果
が得られる。
形態5によるリラクタンスモータの回転子を示す構成図
である。固定子は図6と同様のため図示しない。回転子
軸1と回転子の磁極突起3a,3b,3c,3dを有す回
転子2において、回転子の磁極突起の側面の形状を、一
方を外側に膨らむ流面形に、他方を従来と同様なストレ
ート状に構成されている。
においては、実施の形態3と同様な効果が得られる他、
回転子が反時計方向に回転する場合においては、歯の側
面が流面形を有しているため、空気抵抗の減少により風
損が低減し、高速回転時における風切り音の低減が図れ
る。さらに、流面形の歯側面に接触した空気は、回転子
の外側へ向かって固定子巻線へ流れ込むため、固定子巻
線の冷却効果を高めることができる。これにより、従
来、巻線の発熱によって制限されていた巻線電流を増加
させることができるようになり、従来と同体積のリラク
タンスモータであっても、高出力のリラクタンスモータ
が得られる。異なる観点からみれば、同一出力を得るた
めのモータ体積が小さくできることとなり、小型化が可
能となる。
形態6によるリラクタンスモータの回転子を示す構成図
である。実施の形態5と異なるのは、回転子の磁極突起
3a,3b,3c,3dのストレート状で形成された方の
歯の先端部に角落とし部8を設けた点である。上記の様
に構成されたリラクタンスモータにおいては、実施の形
態5と同様な効果が得られる他、回転子の磁極突起の片
側に角落とし部8を設けた構成にしたので、最大インダ
クタンスと最小インダクタンスの比が大きくなるため突
極比が増し高効率なリラクタンスモータを得ることがで
きる。
形態7によるリラクタンスモータの回転子を示す構成図
である。実施の形態5と異なるのは、流面形を成す回転
子の磁極突起の側面に沿ってスリット部9を設けた点で
ある。このとき回転子鉄心は、従来の平行なストレート
な磁極突起を有する回転子に対して、一方の歯先端から
隣接する別のの磁極突起の歯根本へ伸びる薄肉連結部1
0を有する構成となる。
においては、回転子が反時計方向に回転する場合におい
て、歯の側面が流面形を有しているため、空気抵抗の減
少により風損が低減し、高速回転時における風切り音の
低減が図れる。さらに、流面形の歯側面に接触した空気
は、回転子の外側へ向かって固定子巻線へ流れ込むた
め、固定子巻線の冷却効果を高めることができる。これ
により、従来、巻線の発熱によって制限されていた巻線
電流を増加させることができるようになり、従来と同体
積のリラクタンスモータであっても、高出力のリラクタ
ンスモータが得られる。異なる観点からみれば、同一出
力を得るためのモータ体積が小さくできることとなり、
小型化が可能となる。さらに、流面形に沿ってスリット
部9を設けたことにより、空隙長が等価的に大きくなる
ため、磁気抵抗が増加し、最小インダクタンスを減少さ
せることができる。これにより固定子巻線の最大インダ
クタンスと最小インダクタンスの比が向上し、高効率な
リラクタンスモータを得ることができる。
の合成樹脂を埋め込むことによって、回転子の機械強度
を向上させることが可能である。
の形態8によるリラクタンスモータの回転子を示す構成
図である。実施の形態7と異なるのは、流面形を成す回
転子の磁極突起の側面に沿って複数の細長なスリット部
9を設けた点である。このように構成されたリラクタン
スモータにおいても実施の形態7と同様な効果が得られ
る。
の形態9によるリラクタンスモータの回転子を示す構成
図である。1は回転子軸、9a,9b,9c,9dはスリ
ット部、2は回転子、3a,3b,3c,3dは回転子の
磁極突起である。回転子軸1と前記回転子軸の周りに配
置された4個の等しい間隔と等しい形状の回転子の磁極
突起3a,3b,3c,3dを有する回転子2において、
前記回転子軸1に沿って周方向に伸びる複数個のスリッ
ト部9a,9b,9c,9dを備えたことを特徴とする。
においては、磁気吸引力の変化によってトルク脈動が生
じていても、回転子軸の周りに設けたスリット部によっ
て応力の変化を緩和させることができるため、回転子軸
への振動伝達を抑制し低騒音化を図ることができる。
部に設けられた複数の磁極突起にそれぞれ巻線が巻回さ
れた固定子と、外周部に複数の磁極突起が設けられた回
転子とを備えたリラクタンスモータにおいて、固定子の
磁極突起の外周方向の歯幅を先端部の歯幅よりも小さく
したことにより、固定子の磁極突起の先端部に凸部を形
成したので、ストレートサイドを有する従来の固定子に
対して巻線の保持が容易になり、巻線作業時において巻
線が固定子歯からすべり落ちる心配がなく、かつ巻線作
業時に巻線が固定子内径よりも内側に膨らむのを防止す
ることができるため、巻線作業が容易になると同時に、
巻線の仕上がりが固定子内径内に収まるので回転子が固
定子の孔内に挿入しにくいなどの不具合を防止すること
ができる。
部の歯幅に対し、先端部以外の歯幅を磁気飽和の生じな
い範囲で小さくするようにしたので、従来磁性部であっ
た面積が巻線スペースとして有効に利用できるようにな
り、巻線の銅量を増加することができる。これにより、
従来と同一巻数仕様であっても、より太い線径の巻線が
使用できるようになり、巻線抵抗を減少させることがで
きる。したがって銅損を低減した高効率なリラクタンス
モータが実現できる。
固定子の磁極突起及びこの磁極突起に隣接する磁極突起
間に形成される溝部の開口部の幅とをほぼ等しくし、か
つ固定子の磁極突起の先端部の歯幅と回転子の磁極突起
の歯幅をほぼ等しくしたことにより、固定子巻線の最大
インダクタンスと最小インダクタンスの比は、ストレー
トサイドを有する従来の固定子と比べても、突極比の低
下は殆どなく、歯幅を細くすることによるトルクの低下
はみられない。
にそれぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の
磁極突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモ
ータにおいて、固定子の磁極突起の歯幅と固定子の磁極
突起及びこの磁極突起に隣接する磁極突起で形成される
溝部の開口部の幅とをほぼ等しくし、且つ固定子の磁極
突起の歯幅と回転子の磁極突起の先端部の歯幅をほぼ等
しくするとともに回転子の磁極突起の先端部の歯幅に対
し、回転子の磁極突起の内周方向の幅を大きくしたこと
により、回転子の機械強度を高めることができ、数万rp
mの高速回転も容易に実現できる。また、回転子歯根本
を太くすることにより、磁性体の体積が大きくなり、回
転子の重量が増加する。これによりモータ駆動時に回転
子に作用する慣性力が増加し、トルクリップルが原因で
生ずる回転ムラ(速度変動)を緩和させることができる
ため、低振動・低騒音のリラクタンスモータが実現でき
る。
を流面形に、他方を直線状に形成したことにより、回転
子が反時計方向に回転する場合においては、歯の側面が
流面形を有しているため、空気抵抗が減少し風損を低減
し、高速回転時における風切り音が低減し低騒音化が図
れる。さらに、流面形の歯側面に接触した空気は、回転
子の外側へ向かって固定子巻線へ流れ込むため、固定子
巻線の冷却効果を高めることができる。これにより、従
来、巻線の発熱によって制限されていた巻線電流を増加
させることができるようになり、従来と同体積のリラク
タンスモータであっても、高出力のリラクタンスモータ
が得られる。異なる観点からみれば、同一出力を得るた
めのモータ体積が小さくできることとなり、小型化が実
現する効果がある。
としたことにより、最大インダクタンスと最小インダク
タンスの落差が大きくなるため突極比が増し高効率なリ
ラクタンスモータを得ることができる。
部を備えたことにより、空隙長が等価的に大きくなるた
め、磁気抵抗が増加し、最小インダクタンスを減少させ
ることができる。これのより固定子巻線の最大インダク
タンスと最小インダクタンスの比が向上し、高効率なリ
ラクタンスモータを得ることができる。
たことにより、回転子の機械強度を高めることができ
る。また、回転子の重量が増加することにより、モータ
駆動時に回転子に作用する慣性力が増加し、速度変動を
減少させることができる。
にそれぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の
磁極突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモ
ータにおいて、回転子を回転自在に支持する回転子軸の
周りの回転子にスリット部を設けたことにより、磁気吸
引力の変化によってトルク脈動が生じていても、回転子
軸の周りに設けたスリット部によって応力の変化を緩和
させることができるため、回転子軸への振動伝達を抑制
し低騒音化を図ることができる。
の絶縁は、溝部及び固定子の磁極突起とに一体に形成さ
れた合成樹脂により行うことにより、従来の絶縁紙によ
る絶縁と比べ、組み立て作業性が向上する。
モータの構成を示す断面図である。
面図である。
モータの構成を示す断面図である。
モータの構成を示す断面図である。
面図である。
モータの構成を示す断面図である。
モータの回転子の構成を示す断面図である。
モータの回転子の構成を示す断面図である。
モータの回転子の構成を示す断面図である。
スモータの回転子の構成を示す断面図である。
スモータの回転子の構成を示す断面図である。
面図である。
図である。
回転子の磁極突起、4 固定子、5a、5b・・・・5f
固定子の磁極突起、6 固定子巻線 7 空隙部、8 角落とし部、9 スリット部、10
薄肉連結部、11 非磁性部、12 溝部、13 溝絶
縁部、14 凸部。
Claims (10)
- 【請求項1】 内周部に設けられた複数の磁極突起にそ
れぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の磁極
突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモータ
において、前記固定子の磁極突起の外周方向の歯幅を先
端部の歯幅よりも小さくしたことを特徴とするリラクタ
ンスモータ。 - 【請求項2】 固定子の磁極突起の外周方向の歯幅を磁
気飽和の生じない範囲で小さくするようにしたことを特
徴とする請求項1に記載のリラクタンスモータ。 - 【請求項3】 固定子の磁極突起の先端部の歯幅と前記
固定子の磁極突起及びこの磁極突起に隣接する磁極突起
間に形成される溝部の開口部の幅とをほぼ等しくし、且
つ固定子の磁極突起の先端部の歯幅と回転子の磁極突起
の歯幅をほぼ等しくしたことを特徴とする請求項1に記
載のリラクタンスモータ。 - 【請求項4】 内周部に設けられた複数の磁極突起にそ
れぞれコイルが巻回された固定子と、外周部に複数の磁
極突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモー
タにおいて、前記固定子の磁極突起の歯幅と前記固定子
の磁極突起及びこの磁極突起に隣接する磁極突起で形成
される溝部の開口部の幅とをほぼ等しくし、且つ前記固
定子の磁極突起の歯幅と前記回転子の磁極突起の先端部
の歯幅をほぼ等しくするとともに前記回転子の磁極突起
の先端部の歯幅に対し、前記回転子の磁極突起の内周方
向の幅を大きくしたことを特徴とするリラクタンスモー
タ。 - 【請求項5】 回転子の磁極突起の歯の側面の一方を流
面形に、他方を直線状に形成したことを特徴とする請求
項4に記載のリラクタンスモータ。 - 【請求項6】 直線状に形成した側の歯先の角を落とし
たことを特徴とする請求項5に記載のリラクタンスモー
タ。 - 【請求項7】 流面形に形成した側の歯にスリット部を
備えたことを特徴とする請求項5に記載のリラクタンス
モータ。 - 【請求項8】 スリット部の空間に非磁性体を設けたこ
とを特徴とする請求項7に記載のリラクタンスモータ。 - 【請求項9】 内周部に設けられた複数の磁極突起にそ
れぞれ巻線が巻回された固定子と、外周部に複数の磁極
突起が設けられた回転子とを備えたリラクタンスモータ
において、前記回転子を回転自在に支持する回転子軸の
周りの前記回転子にスリット部を設けたことを特徴とす
るリラクタンスモータ。 - 【請求項10】 巻線と溝部及び固定子の磁極突起との
絶縁は、前記溝部及び固定子の磁極突起とに一体に形成
された合成樹脂により行うことを特徴とする請求項1乃
至請求項9のいずれかに記載のリラクタンスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00783997A JP3704857B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | リラクタンスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
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