JP3048829U - バイク・リフトの車体ジャッキ - Google Patents

バイク・リフトの車体ジャッキ

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JP3048829U
JP3048829U JP1997010050U JP1005097U JP3048829U JP 3048829 U JP3048829 U JP 3048829U JP 1997010050 U JP1997010050 U JP 1997010050U JP 1005097 U JP1005097 U JP 1005097U JP 3048829 U JP3048829 U JP 3048829U
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▲くん▼銓 葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイクの修理に適し、支承力が大きく安全な
バイク・リフトの車体ジャッキを提供すること。 【解決手段】 バイク・リフト上のバイク(102)の
車体底部の直下に載置され、バイク(102)を上昇支
承する車体ジャッキ(10)であって、台座(11)、
移動座(12)、荷台(13)、軸ロール(14)、昇
降伸縮フレーム(15)、駆動手段(16)、逆止手段
(18)及び解除手段(19)を備える。昇降伸縮フレ
ーム(15)を移動座(12)と台座(11)の上面に
枢接し、駆動手段(16)両端の伸出作用により荷台
(13)を上昇支承する。逆止手段(18)が移動座
(12)を係止でき、解除手段(19)が逆止手段(1
8)の作動を制御でき、各部材の組合わせにより、バイ
ク(102)の車体の底部を適当な高さに上昇支承す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はバイク・リフトに関し、詳しくは、バイクの修理に適し、支承力が大 きく安全に使用することができるバイク・リフトの車体ジャッキに関する。
【0002】
【従来の技術】
バイク(原動機付自転車、自動二輪車等)は現在最も普及している交通手段の 一つであり、至るところでバイクのサービスステーションがあり、バイクの修理 や保守等のサービスが提供されている。これに伴って、バイク・リフトは、バイ ク業者の愛用するバイク修理の補助用具となっている。バイク・リフトを使用す れば、しゃがんでバイク修理を行う必要がなく、また、修理のために横倒しにし たバイクから漏油したりカウル等が損傷することを心配する必要もない。近年、 バイク業界では、バイク・リフトの周辺設備の改良がなされ、より多様な機能を 付加する試みがなされている。
【0003】 例えば、(1)バイク置台の後方に板状の乗り降ろし用の傾斜路を設け、バイ クを容易にバイク置台に載置できるようにしたり、(2)バイク置台の前方に前 輪挟持装置を装設し、部品の取外しや取付け作業に応じてバイクの前輪を固定で きるようにしたり、(3)バイク置台後端側に下向きに開閉できる後方窓部を設 け、バイクの後輪の解体やギアオイルの交換等を容易に行えるようにしたりして いる。
【0004】 これらの試みにより、確かにバイク業者にとって便利性が向上しているが、長 期間に渡りバイク業者を悩まし続けている重要な問題がいまだに解決されていな い。即ち、バイクの心臓部であるエンジンを修理する際、単にバイク自体が備え るレッグ枠(スタンド)によりバイク全体を、ある程度の低い高さまで持ち上げ 支えることができるだけであり、その狭苦しい空間は一層作業性を悪化させてお り、特にバイク底部のねじを外すのが困難である。そのため、バイクを床面へ横 倒して作業を進める作業員が少なくなく、バイクの外観を傷付けてしまう。更に 、重要なことは、横倒しになったバイクを修理できるのはその一方の側面だけで あって、他方の側面を修理する場合は、バイクを再度引っくり返さなければなら ず、全体の補修にミスが生じやすく、大きな労力を要し、作業時間も長引き、作 業効率も低下する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のバイク・リフトにおける問題点に鑑み、本考案は、バイクの修理に 適し、支承力が大きく安全に使用することができるバイク・リフトの車体ジャッ キを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を課題を達成するため、本考案は、機座上にバイクを載置するテーブ ルを架設し、該テーブルと機座との間に左右対をなすX状交差枠を介設して該テ ーブルの上下昇降を制御し、且つテーブルの前端近傍にバイクの前輪を挟持する クランプを装設し、該クランプによりバイクを直立状態で保持するバイク・リフ トの車体ジャッキであって、ほぼ矩形状の中空箱体の両側部内側にそれぞれ滑動 軌道を設け、その前端付近の底部に複数の係止突条を突設した台座と、該台座の 内部に取付けられ、上記滑動軌道内で滑り移動可能な移動座と、下向きに開口し た溝形を呈して、所定面積に形成された上端面がバイク車体の底部を支承可能で あり、底部が滑動溝を構成する荷台と、該荷台の滑動溝内に配置され、該滑動溝 に沿って前後移動可能な軸ロールと、一対の支桿をX状に交差させてなる上記X 状交差枠を、それぞれ左右両側に互いに対応するように設け、その前側及び後側 下端部をそれぞれ移動座の前端と台座の後端に枢接し、その前側及び後側上端部 をそれぞれ上記軸ロールと荷台の後端に枢接してなる昇降伸縮フレームと、動力 源により推力を受けて伸縮作動し、その前側及び後側端部をそれぞれ上記軸ロー ルと移動座の後端に枢接し、その伸出作動により上記昇降伸縮フレームが展開し て上記荷台を台座に対して適当な高さに上昇支承する駆動手段と、上記移動座の 前端の回転軸に回動自在に枢接され、その前端部に前方下向きに円弧状に湾曲す る逆止爪を延設し、該逆止爪が前進移動して係止突条に当接係止されることによ り、上記移動座の前方移動を阻止して昇降伸縮フレームの降下収縮を防止し、更 に、該逆止爪の上端面側縁に係止解除のためのリリーフ桿を外向きに延設してな る逆止手段と、上記台座の前側端部に枢支され、上端側の水平連桿が水平姿勢を 保持しつつ移動可能な平行リンク機構を構成し、該水平連桿に一体突設した把柄 を操作することにより、水平連桿が上向きに移動してリリーフ桿を所定高さに突 き上げ、上記逆止爪が上記係止突条を乗り越え、昇降伸縮フレームを降下収縮さ せることができ、且つ水平連桿の上端縁に横向きに開口する型溝を備える鈎止板 を設け、該リリーフ桿で鈎止板を引っ掛けて昇降伸縮フレームを降下収縮状態に 復帰させる解除手段とからなり、必要時にバイクの車体底部の直下に載置し、動 力源の提供する推力により上記昇降伸縮フレームを展開させて荷台を上昇支承す るバイク・リフトの車体ジャッキを提供するものである。
【0007】 上記バイク車体底部直下に載置されて降下収縮した高さは、ほぼ100mmで あることが好ましい。
【0008】 上記台座内の前端付近の底部に適当な間隔をあけて一対の係止突条を突設し、 上記逆止爪を何れかの係止突条に当接係止させることにより、上記昇降伸縮フレ ームが上記荷台を適当な高さに安全に上昇支承するようにしてなることが好まし い。
【0009】 上記動力源を上記台座の側部近傍に装設し、該動力源はエアシリンダーと液圧 シリンダーを備え、該エアシリンダーと液圧シリンダーはそれぞれ所定比率で異 なるシリンダー径を備え、互いに長手方向に連接して一つのシリンダー連結体を 形成し、且つ該エアシリンダーの前端に空気圧推力の導入を制御するためのスイ ッチを装設し、該液圧シリンダー後端を上記駆動手段に連接して液圧推力を出力 させ、エアシリンダーと液圧シリンダーはのシリンダー径を所定比率で異ならせ ることにより、入力した推力を所定比例の出力推力に変換するようにしてなるこ とが好ましい。
【0010】 上記逆止爪の根元部の中心と、移動座の回転軸の中心を同じ高さに設定するこ とが好ましい。
【0011】 上記把柄を上記水平連桿の前端近傍の枢接部位に横向きに突設し、上記リリー フ桿が上記型溝内に進入して鈎止板を継続的に押動すると、上記把柄の自重によ り平行リンク機構が上死点部位を通過して初期位置に復帰するようにしてなるこ とが好ましい。
【0012】 上記構成の本考案に係る車体ジャッキは、クランプにより荷台上に直立状態で 保持されたバイク車体の底部の直下に載置し、動力源から駆動手段に動力を提供 し、該駆動手段の両端に生ずる相反する方向の伸出力により昇降伸縮フレームを 展開させ、昇降伸縮フレームの上端に取付けた荷台によりバイク車体の底部を介 してバイク全体を所定高さに持ち上げて支承することができる。 また、逆止手段と解除手段との組合わせによる逆止機能を備えているため、ス イッチに誤って触れることによる危険発生を防止することができる、極めて完璧 な安全保護作用が得られる。特に、台座の前端近傍に適当な間隔に横向きの係止 突条を突設しているため、支承する高さに応じて逆止爪を適切な係止突条に当接 係止させることにより、荷台の高さを多段階で調整することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施形態に基づいて説明するが、本考案は、この例のみに限定 されない。 図1に示す如く、本考案のバイク・リフトの車体ジャッキ10では、機座10 0の上にテーブル101を架設してバイク102を載置できるようにしてある。 また、テーブル101と機座100との間に左右対をなすX状交差枠103を介 設し、該X型交差枠103を駆動して該テーブル101の昇降を制御する構成と している。さらに、テーブル101の前端近傍にバイク102の前車輪をちょう ど挟持できるクランプ104を装設し、該クランプ104によりバイク102を 直立状態で定置保持できるようにしてある。この種のクランプ104は公知のも のであるので、詳細な説明は省略し、本考案における改良の重点である車体ジャ ッキ10について説明する。
【0014】 車体ジャッキ10は、バイク102を直立状態に保持して昇降可能に支承する ものであり、図2及び図3に示す如く、台座11、移動座12、荷台13、軸ロ ール14、昇降伸縮フレーム15、駆動手段16、動力源17、逆止手段18及 び解除手段19を備えている。
【0015】 車体ジャッキ10は、バイク102の車体底部の所定部位に対応してバイク・ リフトの機座100のテーブル101上面に載置され、バイク102の車体を支 承して上昇させることができる。車体ジャッキ10は、降下収縮時の全体の高さ が僅かに100mm前後であるので、比較的底部が低いバイク102でもその底 部の直下に載置でき、各種のバイクに使用することができる。
【0016】 上記台座11は、上部が開口したほぼ矩形状の中空箱体を呈して、その内部前 方両側にそれぞれ滑動軌道111を設けてあり、その前端付近の底部の所定位置 に複数の係止突条112が突設してある。なお、本実施形態では、前後方向に間 隔をあけて横向きに一対の係止突条112が配設されている。
【0017】 上記移動座12は、上記台座11内部に取付けられる座体であって、図7に示 す如く、その前後両端にそれぞれ回転軸121を備えるローラー122を枢接し てあり、該ローラー122は上記滑動軌道111内で滑り移動することができる 。
【0018】 上記荷台13は、上端面が所定面積に形成されて断面が下向き開口のコ字形状 の溝形を呈する板体であり、その上端面によりバイク102車体底部を直接支承 することができ、その底部が滑動溝131を形成する。
【0019】 上記軸ロール14は、上記荷台13の滑動溝131内部の前端近傍に配置され る軸体であり、滑動溝131に沿って前後に移動する。
【0020】 上記昇降伸縮フレーム15は、一対の支桿151をX状に交差させてなる構成 をそれぞれ左右両側に対応配設して形成され、その前側下端部を移動座12の回 転軸121に固定枢接し、後側下端部を台座11内の後端部に固定枢接してある 。また、昇降伸縮フレーム15の前側上端部は軸ロール14に固定枢接され、後 側上端部は荷台13の滑動溝131内の後端部に固定枢接されている。
【0021】 上記駆動手段16は、その後端部に連結した動力源17により供給される推力 により伸縮作動する。なお、本実施形態では駆動手段16は液圧シリンダーであ り、動力源17は増圧器である。駆動手段16は、その前側端部が上記軸ロール 14に枢接され、後側端部が回転軸121に枢接されている。
【0022】 図4を参照すると明らかなように、動力源17は台座11の側部近傍に設けら れ、エアシリンダー171と液圧シリンダー172を備え、エアシリンダー17 1と液圧シリンダー172はそれぞれ所定比率の異なるシリンダー径を備えて、 互いに長手方向に連接して一つのシリンダー連結体を形成している。また、エア シリンダー171の前端に空気圧推力の導入を制御するためのスイッチ173を 装設してある一方、液圧シリンダー172の後端を駆動手段16に連接して液圧 推力を出力するようにしている。エアシリンダー171と液圧シリンダー172 のシリンダー径を所定比率で異ならせているため、入力した推力を所定比率の出 力推力に変換することができる。駆動手段16は動力源17の出力する推力によ り、その前側及び後側端部が共に外向きに突出し、この駆動手段16の突出によ り昇降伸縮フレーム15が荷台13を支承上昇させる。
【0023】 上記逆止手段18は、図5を参照すれば明らかなように、移動座12の前端の 回転軸121に回動自在に枢接され、その前端部に前方下向きに円弧状に湾曲す る逆止爪181を備えている。該逆止爪181の根元部と移動座12の回転軸1 21とは、それらの中心をちょうど同じ高さに設定してあり、逆止爪181の前 端が何かに突き当たっても上向きに回動しないようにしてあり、逆止爪181が 前進移動すればちょうど台座11の係止突条112に当接係止され、これにより 、移動座12の移動を阻止して昇降伸縮フレーム15が降下収縮するのを防止し ている。更に、逆止爪181の上端面側縁には、外向きにリリーフ桿182を延 設してある。
【0024】 解除手段19は、図6を参照すれば明らかなように、上記台座11の前端側壁 沿いに枢接されて、一本の水平連桿191及び二本の連桿192によって形成さ れた平行リンク機構を構成し、二本の連桿192が揺動することにより、該水平 連桿191を水平に保持したまま上下移動させることができる。水平連桿191 を上向きに移動して上記リリーフ桿182を所定高さに突き上げることにより、 係止突条112による逆止爪181の係止を解除し、昇降伸縮フレーム15を降 下収縮させることができる。また、水平連桿191の上端縁には鈎止板193が 設けられ、該鈎止板193の下方側面に横向きに把柄194が突設されている。 該把柄194は、水平連桿191の前端と連桿192を枢接した部位付近に形成 され、把柄194をハンドルとしてリンク機構全体を作動させることができる。 更に、鈎止板193にはリリーフ桿182と対向する側縁に型溝195を凹設し 、該型溝195にリリーフ桿182を進入させることができ、昇降伸縮フレーム 15を完全に収縮させた状態で、リリーフ桿182を型溝195に収納して、全 体が収縮した初期状態に復帰させた車体ジャッキ10を保持することができる。
【0025】 以上、本考案の実施形態における各部材の構造及びそれぞれの配置について述 べたが、次に各部材の動作及び達成される効果について説明する。 図7及び図8に示す如く、車体ジャッキ10を使用する時は、先ずバイク10 2をテーブル101上面に押上げて、クランプ104によりバイク102の前輪 を強固に挟持して直立状態に保持する。次に、車体ジャッキ10を横向きにバイ ク102の車体の底部の下方に配置し、スイッチ173をオンにすると、エアシ リンダー171内に高圧空気が注入され、ピストン171aを介して液圧シリン ダ172内のピストン172aが前進押動される。エアシリンダー171と液圧 シリンダー172の内径は所定比率に設定されているため、液圧シリンダー17 2は比較的低圧の入力推力を数倍高圧の出力推力に増強して駆動手段16内に入 力する。その結果、駆動手段16に高圧の推進力が供給される。そして、駆動手 段16の両端はそれぞれ移動座12の内部後端及び軸ロール14に枢接されてい るため、駆動手段16のピストンロッド先端が軸ロール14を押し上げると、昇 降伸縮フレーム15の上端にも押し上げる働きが作用し、且つ駆動手段16の後 端にも同じ力の反作用力が生じて斜め方向下向きに伸出する。昇降伸縮フレーム 15の各支桿151は同一長さに設定されているため、同じ組の交差枢接した二 本の支桿151の上端と上端の間隔及び下端と下端の間隔が徐々に狭まり、昇降 伸縮フレーム15上端が徐々に上昇して荷台13を押上げる。即ち、本考案は単 に一つの駆動手段16のみを用いて昇降伸縮フレーム15の上下両端にそれぞれ 力を付与し、昇降伸縮フレーム15により力強く該荷台13を持ち上げてバイク 102の車体底部を所定の高さに支承し、バイク102の修理を非常に便利に行 なうことができる。
【0026】 図5に示す如く、本考案の車体ジャッキは、バイクを持ち上げ支承している状 態の下でも極めて優れた安全保護機能を備えている。即ち、昇降伸縮フレーム1 5が荷台13を上昇状態で支承している際、二本の支桿151の下端の間隔が縮 まるのに対応して該移動座12が移動するのに伴い、逆止手段18が上記係止突 条112を乗り越えて固定座11の中央側に位置しているため、もしも、動力源 17が突然圧力を失った場合、或いは使用者が誤ってスイッチ173に触れた場 合には、昇降伸縮フレーム15の支承力が消失して降下収縮する。このように昇 降伸縮フレーム15が降下収縮すると移動座12が作動して前向きに滑り移動す るが、この際、垂下している逆止爪181が係止突条112に当接係止され移動 座12の前進移動を阻止するため、昇降伸縮フレーム15を本来の支承高さに保 持することができ、バイク102が修理中に突然落下するのを防止することがで きる。
【0027】 また、バイクを持ち上げ支承している状態の下で、使用しない正常の降下収縮 した状態に回復させる時は、先ず、図9に示す如く、手動操作により把柄194 を上向きに動かして、水平連桿191を把柄194と一体に上向き移動させ、該 水平連桿191が該リリーフ桿182を介して該逆止爪181を所定高さに持ち 上げる。その後、スイッチ173をオフにすると、昇降伸縮フレーム15がバイ ク102の重量及び自重により自然に降下して移動座12を前向きに押動する。 この時、所定高さに持ち上げられた逆止爪181は係止突条112を乗り越え、 移動座12が前向きに移動でき、これによりバイク102をスムーズに徐々に降 下させることができる。
【0028】 更に、逆止手段18が初期位置に復帰すると、図10に示す如く、把柄194 を連動して元来の状態に復帰させることができる。即ち、逆止手段18のリリー フ桿182が移動座12の前進移動に伴って最前方の位置に達すると、解除手段 19の鈎止板193に当接して水平連桿191全体が前向きに水平移動し、鈎止 板193の型溝195内にリリーフ桿182が進入するため、リリーフ桿182 が跳ね上がることがない。そして、リリーフ桿182が継続して鈎止板193を 押動して平行リンク機構が上死点を越えると、把柄194自体の重量により、平 行リンク機構が自然と前向きに揺動して本来の位置に復帰する。これにより水平 連桿191が水平下降してリリーフ桿182から離れ、逆止手段18の前端が垂 下して台座11と接触し、次回に昇降伸縮フレーム15が上昇支承する際には、 逆止手段18が自動的に再び逆止機能を果たす。
【0029】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のバイク・リフトの車体ジャッキは、 クランプを利用してバイクを荷台上に直立状態で保持した後、バイク車体の底部 の直下に載置し、バイクを全体を所定高さに持ち上げて支承することができる。 よって、作業者はバイクを横倒しすることなく、簡単、容易に車体底部にあるエ ンジンやねじ等の部材を取り外すことができ、バイクの修理を非常に迅速かつ便 利に行なうことができる。
【0030】 また、推力を増強可能な動力源により駆動手段に動力を供給し、駆動手段の両 端の生ずる相反する方向の作用力により同時に昇降伸縮フレームを展開させるこ とにより、昇降伸縮フレームに支承上昇の機能を付与しているが、実際のテスト によれば、一般のバイク修理業者が常用している小型空気圧縮機が僅かに4〜5 キロの空気圧推力だけを出力できるに対して、数100キロに及ぶ上昇推力が得 られ、一台の150CC重量型バイクを容易に持ち上げることができる。
【0031】 更に、空気圧を動力としているので、迅速にバイクを持ち上げ或いは降ろすこ とができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0032】 更にまた、逆止手段と解除手段を組合わせた逆止機能を備えているため、スイ ッチに誤って触れることによる危険発生を防止可能な極めて完壁な安全保護作用 を備え、バイクの修理を一層安全に効率よく行なうことができる。特に、作業の 要求に応じてバイクを所定高さに支承保持することができる。即ち、台座の前端 近傍に適当な間隔で横向きの一対の係止突条を突設しているため、支承する高さ に応じて逆止爪を適当な何れかの係止突条に当接係止させることにより、荷台の 高さを多段階で調整し、バイクを適当な高さで支承することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態に係る車体ジャッキを示す
側面図である。
【図2】 実施形態に係る車体ジャッキの降下収縮状態
を示す斜視図である。
【図3】 実施形態に係る車体ジャッキの上昇支承状態
を示す斜視図である。
【図4】 実施形態に係る車体ジャッキの動力源を示す
一部断面側面図である。
【図5】 実施形態に係る車体ジャッキの逆止手段を示
す一部断面側面図である。
【図6】 実施形態に係る車体ジャッキの解除手段を示
す部分拡大側面図である。
【図7】 実施形態に係る車体ジャッキの上昇支承状態
を示す一部断面側面図である。
【図8】 実施形態に係る車体ジャッキがバイクを上昇
支承した状態を示す側面図である。
【図9】 実施形態に係る車体ジャッキの解除手段が逆
止爪を突き上げる動作を示す部分拡大側面図である。
【図10】 実施形態に係る車体ジャッキの解除手段が
原位置に復帰する際の動作を示す部分拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
11 台座 12 移動座 13 荷台 14 軸ロール 15 昇降伸縮フレーム 16 駆動手段 17 動力源 18 逆止手段 19 解除手段 100 機座 101 テーブル 102 バイク 103 X状交差枠 104 クランプ 111 滑動軌道 112 係止突条 121 回転軸 131 滑動溝 181 逆止爪 182 リリーフ桿 191 水平連桿 198 鈎止板 194 把柄 195 型溝

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機座(100)上にバイクを載置するテ
    ーブル(101)を架設し、該テーブル(101)と機
    座(100)との間に左右対をなすX状交差枠(10
    3)を介設して該テーブル(101)の昇降を制御し、
    且つテーブル(101)の前端近傍にバイクの前輪を挟
    持するクランプ(104)を装設し、該クランプ(10
    4)によりバイクを直立状態で保持するバイク・リフト
    の車体ジャッキであって、 ほぼ矩形状の中空箱体の両側部内側にそれぞれ滑動軌道
    (111)を設け、その前端付近の底部に複数の係止突
    条(112)を突設した台座(11)と、 該台座(11)の内部に取付けられ、上記滑動軌道(1
    11)内で滑り移動可能な移動座(12)と、 下向きに開口した溝形を呈して、所定面積に形成された
    上端面がバイク車体の底部を支承可能であり、底部が滑
    動溝(131)を構成する荷台(13)と、 該荷台(13)の滑動溝(131)内に配置され、該滑
    動溝(131)に沿って前後移動可能な軸ロール(1
    4)と、 一対の支桿(151)をX状に交差させてなる上記X状
    交差枠(103)を、それぞれ左右両側に互いに対応す
    るように設け、その前側及び後側下端部をそれぞれ移動
    座(12)の前端と台座(11)の後端に枢接し、その
    前側及び後側上端部をそれぞれ上記軸ロール(14)と
    荷台(13)の後端に枢接してなる昇降伸縮フレーム
    (15)と、 動力源(17)により推力を受けて伸縮作動し、その前
    側及び後側端部をそれぞれ上記軸ロール(14)と移動
    座(12)の後端に枢接し、その伸出作動により上記昇
    降伸縮フレーム(15)が展開して上記荷台(13)を
    台座(11)に対して適当な高さに上昇支承する駆動手
    段(16)と、 上記移動座(12)の前端の回転軸(121)に回動自
    在に枢接され、その前端部に前方下向きに円弧状に湾曲
    する逆止爪(181)を延設し、該逆止爪(181)が
    前進移動して係止突条(112)に当接係止されること
    により、上記移動座(12)の前方移動を阻止して昇降
    伸縮フレーム(15)の降下収縮を防止し、更に、該逆
    止爪(181)の上端面側縁に係止解除のためのリリー
    フ桿(182)を外向きに延設してなる逆止手段(1
    8)と、 上記台座(11)の前側端部に枢支され、上端側の水平
    連桿(191)が水平姿勢を保持しつつ移動可能な平行
    リンク機構を構成し、該水平連桿(191)に一体突設
    した把柄(194)を操作することにより、水平連桿
    (191)が上向きに移動してリリーフ桿(182)を
    所定高さに突き上げ、上記逆止爪(181)が上記係止
    突条(112)を乗り越え、昇降伸縮フレーム(15)
    を下降収縮させることができ、且つ水平連桿(191)
    の上端縁に横向きに開口する型溝(195)を備える鈎
    止板(193)を設け、該リリーフ桿(182)で鈎止
    板(193)を引っ掛けて昇降伸縮フレーム(15)を
    降下収縮状態に復帰させる解除手段(19)とからな
    り、 必要時にバイクの車体底部の直下に載置し、動力源(1
    7)の提供する推力により上記昇降伸縮フレーム(1
    5)を展開させて荷台(13)を上昇支承するバイク・
    リフトの車体ジャッキ。
  2. 【請求項2】 上記バイク車体底部直下に載置されて降
    下収縮した高さがほぼ100mmである請求項1に記載
    のバイク・リフトの車体ジャッキ。
  3. 【請求項3】 上記台座(11)内の前端付近の底部に
    適当な間隔をあけて一対の係止突条(112)を突設
    し、上記逆止爪(181)を何れかの係止突条(11
    2)に当接係止させることにより、上記昇降伸縮フレー
    ム(15)が上記荷台(13)を適当な高さに安全に上
    昇支承するようにしてなる請求項1に記載のバイク・リ
    フトの車体ジャッキ。
  4. 【請求項4】 上記動力源(17)を上記台座(11)
    の側部近傍に装設し、該動力源(17)はエアシリンダ
    ー(171)と液圧シリンダー(172)を備え、該エ
    アシリンダー(171)と液圧シリンダー(172)は
    それぞれ所定比率で異なるシリンダー径を備え、互いに
    長手方向に連接して一つのシリンダー連結体を形成し、
    且つ該エアシリンダー(171)の前端に空気圧推力の
    導入を制御するためのスイッチ(173)を装設し、該
    液圧シリンダー(172)後端を上記駆動手段(16)
    に連接して液圧推力を出力させ、エアシリンダー(17
    1)と液圧シリンダー(172)のシリンダー径を所定
    比率で異ならせたことにより、入力した推力を所定比例
    の出力推力に変換するようにしてなる請求項1に記載の
    バイク・リフトの車体ジャッキ。
  5. 【請求項5】 上記逆止爪(181)の根元部の中心
    と、移動座(12)の回転軸(121)の中心を同じ高
    さに設定してなる請求項1に記載のバイク・リフトの車
    体ジャッキ。
  6. 【請求項6】 上記把柄(194)を上記水平連桿(1
    91)の前端近傍の枢接部位に横向きに突設し、上記リ
    リーフ桿(182)が上記型溝(195)内に進入して
    鈎止板(193)を継続的に押動すると、上記把柄(1
    94)の自重により平行リンク機構が上死点部位を通過
    して初期位置に復帰するようにしてなる請求項1に記載
    のバイク・リフトの車体ジャッキ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110185889A (zh) * 2019-07-02 2019-08-30 南通容润新材料科技发展有限公司 一种手持便携式千斤顶支撑底座
CN112548853A (zh) * 2020-11-25 2021-03-26 广州瑞松智能科技股份有限公司 一种用于摩托车油箱的工装夹具
CN114105033A (zh) * 2021-11-23 2022-03-01 江苏鸿迅机车有限公司 一种电动车车身组装用定位升降机构

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