JP3048047B2 - センサリング及びその製造方法 - Google Patents
センサリング及びその製造方法Info
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- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/28—Making machine elements wheels; discs
- B21K1/30—Making machine elements wheels; discs with gear-teeth
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
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Description
出のために用いられるセンサリング及びその製造方法に
関するものである。
の回転部材の回転検出のために用いられる。即ち、セン
サリングは、回転部材に嵌合する円筒部と、この円筒部
から回転軸と直交する方向に延びるセンシング部とを有
しており、センシング部には全周に亘り等ピッチで複数
のセンシング孔が設けられ、センシング孔間の歯を近接
センサで検出することにより、回転部材の回転ひいては
回転数、回転速度を検出できるようになっている。
ンサリング81のセンシング部82には、矩形孔83が
センシング孔84として周方向等ピッチに設けられてお
り、その矩形孔83の間の歯85を、磁気センサ(図示
せず)等の近接センサで検出するようになっている。な
お、図中86は円筒部を示す。
グは、回転速度の検出精度を向上させるためにセンシン
グ孔間の歯の平面部分の径方向の長さが大きいものが望
ましい。しかし、センサリングが取り付けられる自動車
車軸等の回転部材の周囲は、各種部品が入り組んだ状態
となっており、それらの部材と干渉するため、単にセン
シング部全体を大きくすることは困難である。
よって製造されており、これによれば、寸法精度の高い
センサリングを供給することができる。しかしながら、
焼結や機械加工では製造コストが高い。また、機械加工
では歯の加工に多くの時間がかかり、また、成形する形
状に一部制約がある。さらに、冷間鍛造で加工する場合
もあるが、歯の形状を出すために大きな荷重が必要であ
り、大きな鍛造プレスが必要となり製造コストが高くな
ってしまう。
加工で金属製板材を一体成形することが考えられるが、
従来においては、センシング部と円筒部との折曲部の曲
げ外半径が大きくなってしまい、その分、上記歯の平面
部分の径方向の長さが小さくなってしまうという問題が
あった。
ってセンシング部の歯の平面部分の径方向の長さを長く
し得るセンサリング及びその製造方法を提供することに
ある。
グは、円筒部及び該円筒部の軸方向の一端を折り曲げて
なるセンシング部を板材で一体に形成したセンサリング
であって、上記円筒部をリストライク加工して形成し、
上記センシング部をコイニング加工して形成し、上記セ
ンシング部と上記円筒部とを跨ぐようにセンシング孔を
設けたものである。
折曲部の曲げ外半径を小さくすることができ、その分、
センシング孔間の歯の平面部分の径方向の長さを大きく
することができ、回転速度の検出精度を向上させること
ができる。
イニング加工とが同時に行われるものが望ましい。
部及び該円筒部の軸方向の一端を折り曲げてなるセンシ
ング部を板材で一体に形成したセンサリングであって、
上記センシング部に、上記円筒部の径方向端部から上記
センシング部の径方向全長に延び且つ半剪断加工により
窪まされた凹部を形成したものである。
向全長に延びているので、凹部の間に形成される歯の平
面部分の径方向の長さを大きくすることができる。
曲部に、上記半剪断加工を上記円筒部より径方向内側又
は外側で行わせるための孔が設けられたものが望まし
い。
を小さくすることができ、製造コストを低減できる。
ンシング孔の内側面がシェービング加工されたものが望
ましい。
筒部をリストライク加工して形成し、上記センシング部
をコイニング加工して形成したものが望ましい。
イニング加工とが同時に行われるものが望ましい。
軸方向の一端を折り曲げてなるセンシング部を、板材で
一体に形成するセンサリングの製造方法であって、リン
グ状の板材にこれと同心上で周方向等ピッチで複数の孔
をピアス加工し、この加工品を上記孔の位置から折曲し
て円筒状部分及びフランジ状部分を形成し、上記円筒状
部分をその軸方向にリストライク加工すると共に、上記
フランジ状部分をその表裏から挟み込んでコイニング加
工し、その円筒状部分によって上記円筒部を、上記フラ
ンジ状部分によって上記センシング部を形成したことを
特徴とする。
軸方向の一端を折り曲げてなるセンシング部を、板材で
一体に形成するセンサリングの製造方法であって、リン
グ状の板材にこれと同心上で周方向等ピッチで複数の孔
をピアス加工し、この加工品を上記孔の位置から折曲し
て円筒状部分及びフランジ状部分を形成し、上記フラン
ジ状部分に、それぞれの孔に連続し且つ径方向に延びる
複数の凹部を半剪断加工により形成し、上記円筒状部分
によって上記円筒部を、上記フランジ状部分によって上
記センシング部を形成したことに特徴を有する。
ング部の歯の平面部分の径方向の長さを長くし得るセン
サリングが製造可能となる。
を添付図面に基づいて詳述する。
実施の形態の構成を説明する。
1は、ここでは回転部材である自動車車軸のハブ2に同
軸に取り付けられる。ハブ2は軸心Cを中心とする略円
筒状に形成され、その外周部が段差状に形成されてそれ
ぞれ嵌合面3及びストッパ面5が形成されている。嵌合
面3は所定の外径を有する円周面で、軸心Cを中心と
し、軸方向に所定長さ延出されている。またストッパ面
5は、嵌合面3に垂直で、且つこれから連続して径方向
外側に延出するリング状平面である。嵌合面3とストッ
パ面5とは機械切削加工によって高精度に形成されてい
る。
形成されると共に、嵌合面3の外周側に図1の上方から
圧入嵌合され、その圧入時にストッパ面5に突き当てら
れてハブ2に対する軸方向の相対位置が規定されてい
る。すなわち、センサリング1は、嵌合面3に圧入嵌合
される円筒部6を有している。
端部が径方向外側に折り曲げられ、これにより円筒部6
の圧入方向後端から径方向外側に延出するセンシング部
8が、円筒部6と一体に形成されている。これら各部は
所定厚さの金属製板材、ここではSPHC材を後述の方法で
適宜プレス加工等することにより形成される。
られる部分で、径方向に幅Lを有している。そして、セ
ンシング部8には全周に亘り等ピッチPで複数のセンシ
ング孔7が設けられている。このセンシング孔7は、セ
ンシング部8と円筒部6とを跨ぐように設けられてお
り、径方向の内側及び外側の端部が開放され、スリット
状に形成されている。すなわち、センシング孔7間に位
置する歯11が、円筒部6から断面L字状に折曲して径
方向外側に櫛状に延出することとなる。このセンシング
部8に対向して、図1でいえばセンシング部8の上方且
つ近傍に、磁気センサ等の近接センサを設置すること
で、センシング孔7間の歯11を検出し、ハブ2の回転
を検出することができる。また、センシング孔7は、そ
の周方向の幅Whが径方向に沿って一定に形成され、そ
の両内側面9が略平行になっている。歯11の周方向の
幅Wsはセンシング孔7の周方向の幅Whより若干小さ
くされる。なお、これとは別の形態として歯11の周方
向の幅Wsを径方向に沿って一定に形成するようにして
もよい。
と円筒部6との交差部分である折曲部9において、セン
シング部8の曲げ外半径Rは、1.5mm以下に形成さ
れている。このように曲げ外半径Rを小さくすることは
従来困難であったが、後述の製造方法を採用することで
これが可能となった。このように曲げ外半径Rをできる
だけ小さくすると、図中一点鎖線にて示す従来の折曲部
10の場合の歯の平面部分の長さL2と比べて、上記歯
11の平面部分の径方向の長さL1を長くすることがで
きる。これによって、センサによる誤検出を未然に防止
できるメリットがある。
その作用を説明する。
製板材、ここではSPHC材をリング状に形成し、そのリン
グ状の板材12にこれと同心上で周方向等ピッチPで複
数の孔14をピアス加工し第一加工品16を形成する。
この孔14は、径方向に長い長孔とされ、上記円筒部6
と略同じ径を有する仮想の円15(図中一点鎖線にて示
す)上に配列されている。円15から孔14の径方向外
側端部までの長さL3は、センシング部8の幅Lよりも
若干長くなるように孔14が形成される。なお、この孔
14の加工はピアス(プレス)加工に限らず、レーザ切
断加工等他の方法であってもよい。
によって、図4の第一加工品16を上記円15の位置か
ら折り曲げる。この折曲は、円15の径方向内側を垂直
に折り曲げるようになっている。これによって、円筒状
部分17とその外側のフランジ状部分18とを有する第
二加工品19が形成される。
をフランジ状部分18が下側になるように、金型21に
セットし、リストライク加工及びコイニング加工を同時
に行う。金型21は、固定型である下型22と昇降型で
ある上型23とを有する。
嵌合させる段部28が形成されている。この段部28
は、円筒状部分17よりも軸方向の長さが長く形成され
ている。上型23には、フランジ状部分18を押圧する
コイニング用押え部24と、円筒状部分17を軸方向か
ら押圧するリストライク用押え部25とが形成されてい
る。これらコイニング用押え部24とリストライク用押
え部25とは一体で略円筒状に形成されており、コイニ
ング用押え部24の径方向内側にリストライク用押え部
25が段差状に形成されている。コイニング用押え部2
4は、フランジ状部分18を押圧する部分が、少なくと
も孔14が位置する部分内を押圧するように径方向の長
さが規定されている。すなわち、孔14が位置する部分
内をコイニング加工することによって、その孔14の径
方向外側の中実部分を全周コイニング加工しなくて済
み、コイニング加工に要する荷重を低減できる。
状部分17をリストライク加工すると共に、フランジ状
部分18をコイニング加工できる。すなわち、リストラ
イク用押え部25で円筒状部分17を上方から叩いてリ
ストライク加工できると共に、コイニング用押え部24
と下型22とでフランジ状部分18をその表裏から挟み
込んでコイニング加工できる。このときリストライク加
工によって、円筒状部分17の材料がフランジ状部分1
8側に逃げて、フランジ状部分18に凹凸が発生しよう
とするが、同時にコイニング加工を行うためこれを防止
できる。コイニング加工による円筒状部分17の凹凸の
発生も、円筒状部分17がコイニング用押え部24及び
段部28の側面、リストライク用押え部25で囲まれて
いるので防止できる。このように、両加工によって折曲
部9に第二加工品19の材料が押し流されるので、前記
バーリング加工によって折り曲げられた部分を、再度、
強力に折り曲げることとなり、その曲げ外半径Rを小さ
く、ここでは1.5mm以下とすることができる。
加工とコイニング加工とを別工程で行っても、凹凸を発
生させずに、上記折曲部9の曲げ外半径Rを小さくする
ことは可能である。
9を示す。図中31はフランジ状部分18のうちコイニ
ング加工された部分、32はコイニング加工されていな
い部分を示す。
向外側の端部近傍位置、すなわち図中破線で示す位置か
ら外側部分をプレス加工により剪断して切り落とす。
ング1の円筒部6を構成し、上記フランジ状部分18が
センシング部8を構成して、図8に示すセンサリング1
が完成する。
ング部8と円筒部6とを跨ぐように設けられており、径
方向の内側の端部が開放されている。一方センシング孔
7の、径方向外側も、歯11が櫛状に延出しているので
開放されている。従って、センシング孔が径方向の内側
或いは外側まで延びていなかった従来のセンサリングと
比較して、センシング孔7間に位置する歯11の平面部
分の長さL1を長くすることができる。
の曲げ外半径Rを小さくしたことによって、同じ大きさ
の従来のセンサリングと比較して、歯11の平面部分の
径方向の長さL1を長くすることができる。従って、歯
11を近接センサ(図示せず)が正確に検出でき、回転
速度の検出精度を向上させることができる。
1を製造したことによって、焼結や機械加工等によって
製造されたものよりも製造コストを安価にできる。さら
に本製造方法においては、複雑な加工はないので、一般
的な板材及びプレス油を使用できると共に、100〜3
00トンクラスの汎用プレス機械を使用できるので、製
造コストをさらに安価にできる。
状を変えることによって、歯11を様々な形状に成形す
ることができる。
方向外側にセンシング部8が形成された例を示したが、
図11に示すような、円筒部33の径方向内側にセンシ
ング部34が形成されたものであってもよい。
に、まず、所定厚さのSPHC材等の金属製板材をリング状
に形成し、そのリング状の板材35にこれと同心上で周
方向等ピッチで複数の孔36をピアス加工し第一加工品
37を形成する。この孔36は、径方向に長い長孔とさ
れ、上記円筒部33(図11参照)と略同じ径を有する
仮想の円38(図中一点鎖線にて示す)上に配列されて
いる。円38から孔36の径方向内側端部までの長さL
4は、センシング部34(図11参照)の幅Lよりも若
干長くなるように孔36が形成される。
って、図9の第一加工品37を上記円38の位置から折
り曲げる。この折曲は、円38の径方向外側を垂直に折
り曲げるようになっている。これによって、円筒状部分
39とその内側のフランジ状部分40とを有する第二加
工品41が形成される。
側にコイニング用押え部が一体的に設けられた上型を有
する金型(図示せず)に、第二加工品41をセットし、
リストライク加工及びコイニング加工を同時に行う。
向所定長さLの部分でフランジ状部分40を同心円状に
剪断加工し、図11に示すセンサリング43が完成す
る。なお、図中48はセンシング孔を示す。
14に示すようなものであってもよい。
6から径方向外側に延出するセンシング部8の歯11の
外周端が、周方向に延びる連結部45によって接続され
たものである。これによれば、センシング部8の剛性を
向上させることができる。
ず、図4に示す第一加工品16と同様に、そのリング状
の板材12に複数の孔14をピアス加工する。このと
き、孔14は、径方向に長い長孔とされ、上記円筒部6
と略同じ径を有する仮想の円15(図中一点鎖線にて示
す)上に配列されるが、ここでは、円15から孔14の
径方向外側端部までの長さL3は、センシング部8の幅
Lよりも短くなるように孔14が形成される。すなわ
ち、孔14の径方向外側端部の外周は連結部45を構成
することとなる。
す工程に沿って、バーリング加工、リストライク加工及
びコイニング加工を行う。この場合も、フランジ状部分
18の孔14が位置する部分をコイニング加工するよう
になっている。そして最後に、孔14の径方向外側の端
部より外側の位置で、フランジ状部分18をプレス加工
により剪断する。すなわち、上記センサリング44の連
結部45は、コイニング加工されないこととなるが、円
筒状部分17とは逆側に位置するので、リストライク加
工による凹凸が発生することはない。
が完成する。
33から径方向内側に延出するセンシング部34の歯1
1の内周端が、周方向に延びる連結部47によって接続
されたものである。これによれば、センシング部34の
剛性をさらに向上させることができる。
ず、図9に示す第一加工品39と同様に、そのリング状
の板材35に複数の孔36をピアス加工する。このと
き、孔36は、径方向に長い長孔とされ、上記円筒部3
3(図13参照)と略同じ径を有する仮想の円38(図
中一点鎖線にて示す)上に配列されるが、ここでは、円
38から孔36の径方向内側端部までの長さL4は、セ
ンシング部34(図13参照)の幅Lよりも短くなるよ
うに孔36が形成される。すなわち、孔36の径方向内
側端部の内周は連結部47を構成することとなる。この
場合も、フランジ状部分18の孔14が位置する部分を
コイニング加工するようになっている。
トライク加工及びコイニング加工を行う。そして最後
に、孔36の径方向内側の端部より内側の位置で、フラ
ンジ状部分18をプレス加工により剪断する。
が完成する。
が断面コ字状に形成され、その先端部が連結部となる外
側の円筒部51によって連結されたものである。これに
よれば、センシング部8において、センシング孔7の径
方向内側及び外側が開放され、歯11の平面部分の径方
向の長さを長くできると共に、その剛性を向上させるこ
とができる。
ず、図4に示す第一加工品16と同様に、そのリング状
の板材12に複数の孔14をピアス加工する。このと
き、孔14は、径方向に長い長孔とされ、上記円筒部6
と略同じ径を有する仮想の円15(図中一点鎖線にて示
す)上に配列される。円15から孔14の径方向外側端
部までの長さL3は、センシング部8の幅Lよりも長く
なるように孔14が形成される。
て、孔14よりも径方向内側の円筒状部分を形成すると
共に、孔14よりも径方向外側の円筒状部分を形成す
る。そして、形成された第二加工品64を図15に示す
金型65にセットしてリストライク加工及びコイニング
加工を行う。金型65は、固定型である下型66と昇降
型である上型67とを有する。
1を内側から嵌合させる内側段部68と、径方向外側の
円筒状部分72を外側から嵌合させる外側段部69とが
形成されている。これらの段部68,69は、各円筒状
部分71,72よりも軸方向の長さが長く形成されてい
る。なお、下型66は加工後のセンサリング49を取り
出し易くするために分割されている。
するコイニング用押え部74と、各円筒状部分71,7
2を軸方向から押圧するリストライク用内側押え部75
及びリストライク用外側押え部76とが支持されてい
る。これらコイニング用押え部74とリストライク用内
側及び外側押え部75,76とは一体で略円筒状に形成
されており、コイニング用押え部74の径方向内側にリ
ストライク用内側押え部75が、径方向外側にリストラ
イク用外側押え部76がそれぞれ段差状に形成されてい
る。
及びコイニング加工を行い、図14に示すセンサリング
49が完成する。
実施の形態について説明する。
6とセンシング部8とが一体に形成されている。センシ
ング部8に、径方向全長に延び且つ半剪断加工により窪
まされた凹部53が形成されている。
明する。
6をバーリング加工して、図5に示すように円筒状部分
17とフランジ状部分18とを有する第二加工品19を
形成する。このとき、フランジ状部分18の径方向の長
さが、センシング部8の径方向の長さL(図18参照)
と同一になるように予め形成しておく。次に、第二加工
品19を図6に示すように、前期同様の工程に沿って、
リストライク加工及びコイニング加工を行い、図16に
示す第三加工品58を形成する。このとき孔14を形成
したことによって上記加工にかかる荷重を小さくでき
る。
58を逆向きにセットし、この第三加工品58に対し半
剪断加工を行う。半剪断加工用の型61は、孔14と同
数設けられると共に、センシング部8の径方向の全長よ
り長い径方向長さと、孔14の周方向の長さよりも僅か
に大きい幅とを有する。この型61をセンシング部8の
厚さ中心付近まで下降させると孔14より径方向外側の
部分が半剪断加工され、同時に孔14の内側面55がシ
ェービング加工される。特に、このシェービング加工に
よって、孔14の内側面55の表面が、凹部53と同等
の幅で削ぎ落とされる。これによって、孔14の延長上
に孔14と連続してセンシング部8の径方向全長に延び
る断面矩形の凹部53が複数形成される。なお、シェー
ビング加工によって発生したバリ57は回転速度の検出
機能上問題ないので、取り除かなくてもよい。
ング52の円筒部6を構成し、上記フランジ状部分18
がセンシング部8を構成して、図18に示すセンサリン
グ52が完成する。
ング1がセンシング孔7間に歯11が形成されるのに対
して、凹部53間に歯11が形成されることとなる。
長に延びる凹部53を形成したことによって、凹部53
間に位置する歯11の平面部分の長さを確保できる。
加工をしたことによって、円筒部6とセンシング部8と
の曲げ外半径を小さくでき、歯11の平面部分の径方向
の長さを長くすることができる。従って、歯11を近接
センサが正確に検出でき、回転速度の検出精度を向上さ
せることができる。
ことによって、半剪断加工するのは、フランジ状部分1
8のうち、孔14の径方向外側の部分、すなわち軸方向
に見て円筒状部分17と重ならない薄板状の部分だけで
よいので、加工にかかる荷重が小さくて済む。従って、
製造コストの低減を図れる。
下側部分には、上記半剪断加工によって押し出された凸
部62が形成されることとなる。
が全周連続するので、剛性を向上できる。なお、孔14
を小さくすれば、さらに剛性を向上できる。
面55がシェービング加工されているので、孔14の内
側面55と凹部53の内側面56とが同面状となり、セ
ンシング部8の寸法精度が向上する。
加工とコイニング加工とを同時に行っているが、コイニ
ング加工を行わずに、リストライク加工のみを行うよう
にしてもよい。この場合も、曲げ外半径を、上記第二の
実施の形態の曲げ外半径に近い値まで小さくすることが
できる。
方向外側にセンシング部8が形成された例を示したが、
図19に示すセンサリング63のように、円筒部33の
径方向内側にセンシング部34が形成されたものであっ
てもよい。この場合のセンシング部34には、小さく形
成されてシェービング加工された孔48の径方向内側
に、この孔48から連続してセンシング部34の径方向
全長に延び、且つ半剪断加工により窪まされた凹部53
が形成されている。
造でき、センシング部と円筒部との折曲部の曲げ外半径
を小さくすることによって、センシング部の歯の平面部
分の径方向長さを長くすることができ、センサリングの
大きさを変えずに、回転速度の検出精度を向上できると
いう優れた効果を発揮する。
の取付状態を示す縦断面図である。
を示し、(a)は部分平面図、(b)は縦断面図、
(c)は拡大断面図である。
を示す部分斜視図である。
を製造する際の第一加工品を示す斜視図である。
を製造する際の第二加工品を示す斜視図である。
示す縦断面図ある。
を製造する際の第三加工品を示す部分斜視図である。
を示す部分斜視図である。
製造する際の第一加工品を示す斜視図である。
を製造する際の第二加工品を示す斜視図である。
を示す部分斜視図である。
リングを示す部分斜視図である。
リングを示す部分斜視図である。
リングを示す部分斜視図である。
コイニング加工の工程を示す縦断面図ある。
グを製造する際の第三加工品を示す部分斜視図である。
す縦断面図ある。
グを示す部分斜視図である。
を示す部分斜視図である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 円筒部及び該円筒部の軸方向の一端を折
り曲げてなるセンシング部を板材で一体に形成したセン
サリングであって、上記円筒部をリストライク加工して
形成し、上記センシング部をコイニング加工して形成
し、上記センシング部と上記円筒部とを跨ぐようにセン
シング孔を設けたことを特徴とするセンサリング。 - 【請求項2】 上記リストライク加工と、上記コイニン
グ加工とが同時に行われる請求項1記載のセンサリン
グ。 - 【請求項3】 円筒部及び該円筒部の軸方向の一端を折
り曲げてなるセンシング部を板材で一体に形成したセン
サリングであって、上記センシング部に、上記円筒部の
径方向端部から上記センシング部の径方向全長に延び且
つ半剪断加工により窪まされた凹部を形成したことを特
徴とするセンサリング。 - 【請求項4】 上記円筒部とセンシング部との折曲部
に、上記半剪断加工を上記円筒部より径方向内側又は外
側で行わせるための孔が設けられた請求項3記載のセン
サリング。 - 【請求項5】 上記半剪断加工と同時に、上記孔の内側
面がシェービング加工された請求項3又は4いずれかに
記載のセンサリング。 - 【請求項6】 上記円筒部をリストライク加工して形成
し、上記センシング部をコイニング加工して形成した請
求項3から5いずれかに記載のセンサリング。 - 【請求項7】 上記リストライク加工と、上記コイニン
グ加工とが同時に行われる請求項6記載のセンサリン
グ。 - 【請求項8】 円筒部及び該円筒部の軸方向の一端を折
り曲げてなるセンシング部を、板材で一体に形成するセ
ンサリングの製造方法であって、リング状の板材にこれ
と同心上で周方向等ピッチで複数の孔をピアス加工し、
この加工品を上記孔の位置から折曲して円筒状部分及び
フランジ状部分を形成し、上記円筒状部分をその軸方向
にリストライク加工すると共に、上記フランジ状部分を
その表裏から挟み込んでコイニング加工し、その円筒状
部分によって上記円筒部を、上記フランジ状部分によっ
て上記センシング部を形成したことを特徴とするセンサ
リングの製造方法。 - 【請求項9】 円筒部及び該円筒部の軸方向の一端を折
り曲げてなるセンシング部を、板材で一体に形成するセ
ンサリングの製造方法であって、リング状の板材にこれ
と同心上で周方向等ピッチで複数の孔をピアス加工し、
この加工品を上記孔の位置から折曲して円筒状部分及び
フランジ状部分を形成し、上記フランジ状部分に、それ
ぞれの孔に連続し且つ径方向に延びる複数の凹部を半剪
断加工により形成し、上記円筒状部分によって上記円筒
部を、上記フランジ状部分によって上記センシング部を
形成したことを特徴とするセンサリングの製造方法。
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JP10084311A JP3048047B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | センサリング及びその製造方法 |
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JP5300275B2 (ja) | 2008-01-25 | 2013-09-25 | キヤノン株式会社 | 複数の突部を備えた金属部材の製造方法 |
-
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- 1998-03-30 JP JP10084311A patent/JP3048047B2/ja not_active Expired - Fee Related
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