JP3233592B2 - 回転検出用センサリングとその成形方法 - Google Patents

回転検出用センサリングとその成形方法

Info

Publication number
JP3233592B2
JP3233592B2 JP34834796A JP34834796A JP3233592B2 JP 3233592 B2 JP3233592 B2 JP 3233592B2 JP 34834796 A JP34834796 A JP 34834796A JP 34834796 A JP34834796 A JP 34834796A JP 3233592 B2 JP3233592 B2 JP 3233592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
press
sensor ring
sensor
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34834796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10185620A (ja
Inventor
康友 永井
美憲 長井
真 神中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Press Kogyo Co Ltd filed Critical Press Kogyo Co Ltd
Priority to JP34834796A priority Critical patent/JP3233592B2/ja
Publication of JPH10185620A publication Critical patent/JPH10185620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3233592B2 publication Critical patent/JP3233592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転部材に取り付
けてその回転速度などを検出するための回転検出用セン
サリングとその成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転部材に取り付けてその回転速
度などを検出するための回転検出用センサリング1は、
図10(a)に示すように、回転部材に取り付けできる
径に形成されたリング本体2の上面に沿って図10
(b)に示すように多数の歯3を一体に形成した形状か
らなっている。
【0003】このセンサリング1は、図8に示すように
回転部材であるハブユニット4の外輪5に装着し、その
外輪5と一体に回転するようになし、そのセンサリング
1の上部に磁気センサ6を固定し、磁気センサ6でセン
サリング1の歯3を検出することでハブユニット4の回
転を検出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この図10
のセンサリング1を製造するには、焼結や機械加工で行
うのが一般であり、リング本体2は中実品となり、製造
コストが高く、製品重量が重いといった問題があった。
【0005】一方で、軽量化を考慮したものでは、図1
1(a)に示すように断面L字状のリング材7の表面8
の一部を円周方向に長方形状にせん断し、図10(b)
に示すようにせん断加工された部材の曲げ加工をするこ
とにより歯9を形成した回転数検出用アキシャル型パル
スリング10(実開昭63−12222号公報)があ
る。
【0006】このリング10は、図9に示すように磁気
センサ6によるパルス検出部が、リング材7の半径方向
に設置されるため、必要以上に製品外径が大きくなると
いった問題があった。
【0007】また、このリング10は、リング材7の表
面8の円周方向に多数等間隔に長方形に穴を形成すると
共に歯9をプレス成形するため、厚い鋼板は使用でき
ず、しかもハブユニット4の外輪5に圧入して固定する
際に剛性不足で変形しやすいという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、加工コスト及び材料コストが安く、しかも製造し易
くかつ軽量で剛性の高い回転検出用センサリングとその
成形方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、円環状に形成したリング状板の
円周方向に沿ってスリット穴を多数形成し、そのリング
状板をスリット穴を頂部とするよう断面コ字状に折曲げ
て形成した回転検出用センサリングである。
【0010】請求項2の発明は、円環状に形成したリン
グ状板の円周方向に沿ってスリット穴を多数形成し、そ
のスリット穴を頂点とするよう断面逆U字状にリング状
板をプレス成形し、しかる後そのU字状に成形したプレ
スリングを断面コ字状にリストライク成形を行うように
した回転検出用センサリングの成形方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】図1において、20は、円環状に形成した
リング状板で、その円周方向に沿って長方形状のスリッ
ト穴21が多数(例えば、約100個)等間隔にかつ中
心からみて放射状に、打ち抜きなどで形成される。
【0013】このスリット穴21の径方向の長さは形成
するセンサリング30のウェブ22の幅w(図3)より
長くなるように形成される。
【0014】次に、このリング状板20を、図2
(a),図2(b)に示すように、スリット穴21を頂
点とするよう断面逆U字状にプレス成形する。このプレ
ス成形により、内側部24と外側部25とその間を連結
した円弧状の屈曲部26からなる断面逆U字状にプレス
リング23が成形され、スリット穴21は、内外側部2
4,25から屈曲部26にかけて延びるように位置し、
スリット穴21間に屈曲部26がアーチ状に形成され
る。
【0015】次に、このプレスリング23を断面コ字状
にリストライク成形して、図3(a),図3(b)に示
すように内外側部24,25の上部間のアーチ状の屈曲
部26が平坦に形成されたウェブ22が形成されると共
にそのウェブ22の面に沿って等間隔にスリット穴21
と歯となる桟部27が交互に形成された回転検出用セン
サリング30が形成される。
【0016】この回転検出用センサリング30は、図7
に示すようにハブユニット4の外輪5にその内側部24
を圧入し、磁気センサ6にて桟部27を検出することで
回転数を検出することができる。
【0017】この場合、桟部27に対してスリット穴2
1は、開口し、かつ下方には磁気に反応するものがない
ため、センサリング30と磁気センサ6との磁束変化を
大きくとることが可能となり、桟部27とスリット穴2
1との境界がより鮮明となり分解能が、従来より格段に
向上し、精度の良い検出が行える。
【0018】ちなみに、スリット穴中心の直径を172
mm,スリット穴の長さを7mmとしたセンサリング3
0を用い、磁気センサとの間隔を1mmとし、センサリ
ング30の回転を60rpmさせた場合と、図10で説
明した焼結品からなるセンサリングとを比較したところ
で、磁気センサ6の出力電圧で約10%高くなり、その
感度が向上できることが測定結果で確かめられた。
【0019】次に、図4,図5,図6により本発明の回
転検出用センサリング30の成形方法を説明する。
【0020】先ず図4は、プレスリング23を成形する
プレス成形装置を示し、図において、31は上型、32
は上型31に取り付けられたパンチ、33は下型で、そ
の下型33にアウターダイ34とインナーダイ35が支
持され、そのダイ34,35間にクッションピン36で
上下動自在に支持されたインジェクトリング37が設け
られる。
【0021】また図4において、説明の便宜上中心線の
左側がプレス成形前の状態を、右側がプレス成形後の状
態を示している。
【0022】図1で説明したリング状板20は、その外
周がアウターダイ34の内周に形成した収容溝38に収
容され、内周側は、インナーダイ35上に位置し、また
スリット穴21が形成された中央部は、インジェクトリ
ング37上に位置し、そのアウターダイ34上に板押さ
え39が設けられて支持されると共にセットされた状態
となる。
【0023】この状態で、上型31のパンチ32が下が
り、そのパンチ32がダイ34,35間に押し込まれる
と、図2に示したU字状のプレスリング23がプレス成
形され、クッションピン36にてインジェクトリング3
7を押し上げることでプレス成形機の型からプレスリン
グ23を取り出す。
【0024】このプレス成形においては、パンチ32の
先端は丸みを帯びた形状に形成され、プレスリング23
が座屈を起こしたり、スリット穴21の間隔のズレが生
じないように、一旦断面U字状のプレスリング23を成
形する。
【0025】次に、このプレスリング23を図5に示し
たリストライク成形機にセットして、図3に示した断面
コ字状の回転検出用センサーリング30をリストライク
成形する。
【0026】図5において、40は上型、41は上型4
0に取り付けられた歯42付き上パンチ、43は下型
で、その下型43上に、クッションピン44で支持され
たアウターパンチ45とインナーパンチ46が上下移動
可能に設けられ、そのパンチ45,46上に、それぞれ
アウターダイス47とインナーダイス48が設けられ、
その内外のパンチ45,46,ダイス47,48間に下
型43上に支持された歯49付き下パンチ50が設けら
れて構成される。
【0027】また図5において、説明の便宜上中心線の
左側がリストライク成形前の状態を、右側がリストライ
ク成形後の状態を示している。
【0028】図6(a),図6(b)に示すように、上
パンチ41と下パンチ50の歯42,49は上下で噛み
合い、上パンチ41の歯42は、プレスリング23のス
リット穴21に嵌通して下パンチ50の歯溝52に係合
し、上パンチ41の歯溝53は、下パンチ50の歯49
と共に、スリット穴21間の桟部27を挟持するように
なっている。
【0029】リストライク成形時、プレスリング23を
アウターダイス47とインナーダイス48の間で、かつ
下パンチ50上にセットし、かつプレスリング23のス
リット穴21が上パンチ41の歯42に位置するように
位置合わせした後、上パンチ41を押し下げることで、
断面コ字状のセンサーリング30がリストライク成形で
きる。
【0030】この際、プレスリング23のスリット穴2
1には上パンチ41の歯42が嵌通して拘束され、その
間の桟部27は、上パンチ41の歯溝53と下パンチ5
0の歯49間で挟まれてリストライク成形されるため、
スリット穴21の鞍型変形を防止しつつ、直角度が正確
に保たれたセンサーリング30を成形できる。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を発揮する。
【0032】(1) 円環状のリング状板の円周方向にスリ
ット穴を形成し、このスリット穴を頂部とするよう断面
コ字状に形成することで、その頂部のウェブ面の半径方
向の全てがパルス検出部となるため、製品外径を必要以
上に大きくすることがなくなり、軽量化コストダウンが
できる。
【0033】(2) ウェブ面にスリット穴と桟部が交互に
形成され、かつ下方が開口したコ字状に形成されるた
め、センサに対する感度が良いと共に、使用中に水が溜
まることもなく、防錆効果の良い製品にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、プレス成形前の
状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、プレス成形後の
状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示し、リストライク成
形後の状態を示す図である。
【図4】本発明において、プレス成形状態を示す断面図
である。
【図5】本発明において、リストライク成形状態を示す
断面図である。
【図6】図5の要部の拡大図である。
【図7】本発明のセンサーリングの使用状態を示す図で
ある。
【図8】従来のセンサーリングの使用状態を示す図であ
る。
【図9】同じく従来のセンサーリングの使用状態を示す
図である。
【図10】図8のセンサーリングの詳細を示す図であ
る。
【図11】図9のセンサーリングの詳細を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 リング状板 21 スリット穴 23 プレスリング 30 回転検出用センサーリング
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−6763(JP,U) 実開 平4−90964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/64 G01B 11/00 - 11/30 G01B 7/00 - 7/32 G01P 1/00 - 3/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状に形成したリング状板の円周方向
    に沿ってスリット穴を多数形成し、そのリング状板をス
    リット穴を頂部とするよう断面コ字状に折曲げて形成し
    たことを特徴とする回転検出用センサリング。
  2. 【請求項2】 円環状に形成したリング状板の円周方向
    に沿ってスリット穴を多数形成し、そのスリット穴を頂
    点とするよう断面逆U字状にリング状板をプレス成形
    し、しかる後そのU字状に成形したプレスリングを断面
    コ字状にリストライク成形を行うことを特徴とする回転
    検出用センサリングの成形方法。
JP34834796A 1996-12-26 1996-12-26 回転検出用センサリングとその成形方法 Expired - Fee Related JP3233592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34834796A JP3233592B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 回転検出用センサリングとその成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34834796A JP3233592B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 回転検出用センサリングとその成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10185620A JPH10185620A (ja) 1998-07-14
JP3233592B2 true JP3233592B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=18396418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34834796A Expired - Fee Related JP3233592B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 回転検出用センサリングとその成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3233592B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110775036B (zh) * 2019-12-06 2024-03-19 山东智飞科技股份有限公司 具有弯折式感应齿的注塑abs齿圈及其生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10185620A (ja) 1998-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4940937A (en) Pulse generating ring for electromagnetic rotary position detection
JP2777951B2 (ja) クラッチドラムの製造方法及び製造装置
CN102687376B (zh) 马达转子及马达转子制造方法
JP2879042B1 (ja) センサリング及びその製造方法
US4974309A (en) Method of making a pulser generating ring for electromagnetic rotary position detection
EP1843055B1 (de) Wälzlager mit Sensor
JP3233592B2 (ja) 回転検出用センサリングとその成形方法
US5551291A (en) Tone wheel for rotational speed detection unit
CN101156049A (zh) 磁性旋转编码器的脉冲发生器环
US5548885A (en) Method of manufacturing stator for stepping motor
JPH11277149A (ja) センサリング及びその製造方法
JP2002013947A (ja) 回転検出用センサリング及びその製造方法
JPS63246677A (ja) 軸受組立体
JP3048047B2 (ja) センサリング及びその製造方法
CN101298990A (zh) 优选用于轴的传感轮以及用于制造这种传感轮的方法
JP2900149B2 (ja) 筒部を有する板金製部材のキー部形成方法
JP3552893B2 (ja) 焼結含油軸受
JP4245249B2 (ja) 軸受装置
JP2004204892A (ja) 転がり軸受装置
JPH079100Y2 (ja) 回転数検出用のアキシヤル形パルスリング
JPH0712974U (ja) パルサーリング
JP2005090588A (ja) シェル型針状ころ軸受
JP2774091B2 (ja) トルクセンサ用検出リング
JPH07190077A (ja) 回転体の支持用部品
JP2001047167A (ja) 歯付リング及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees