JP3047384B2 - 2色成形品ならびにその2色成形用金型装置およびその2色成形方法 - Google Patents

2色成形品ならびにその2色成形用金型装置およびその2色成形方法

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JP3047384B2
JP3047384B2 JP3207008A JP20700891A JP3047384B2 JP 3047384 B2 JP3047384 B2 JP 3047384B2 JP 3207008 A JP3207008 A JP 3207008A JP 20700891 A JP20700891 A JP 20700891A JP 3047384 B2 JP3047384 B2 JP 3047384B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2色成形品ならびにそ
の2色成形用金型装置およびその2色成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、カセットテープ収納ケースは、
樹脂成形品であるカバーが同じく樹脂成形品であるベー
スに枢着されて構成されているが、このベースは、長方
形平板状の基板部と、この基板部の両側端縁および先端
縁から同方向へ垂直に屈曲した側板部および端板部とを
有しており、薄い箱状になっている。そして、従来、カ
セットテープ収納ケースのベースは、単一の樹脂により
全体が成形されており、全体が透明あるいは黒色などの
一色になっていた。しかし、外観性を向上させて商品価
値を高めるために、カセットテープ収納ケースのベース
を2色成形することが提案されている。ところで、カセ
ットテープ収納ケースのベースに限らず、従来の2色成
形品は、1つの平面部にのみ他の部分とは異色の異色部
を形成したものであった。例えば、カセットテープ収納
ケースのベースの場合、基板部におけるカセットテープ
のラベルに対向する部分に透明窓を形成し、他の部分を
不透明にしている。
【0003】従来の2色成形用金型は、例えば、固定側
金型部材に対して開閉自在の可動側金型部材に、シリン
ダー装置などにより駆動されるコアを固定側金型部材お
よび可動側金型部材の開閉方向と同方向へ摺動自在に組
み付けた構造になっている。前記コアは、金型部材間に
形成されるキャビティにおける異色部に対応する部分を
開閉するものである。そして、成形時には、両金型部材
を型締するとともに、コアを固定側金型部材に当接させ
て前記キャビティにおける異色部に対応する部分を塞ぐ
ことにより、金型部材間に第1のキャビティを形成し
て、この第1のキャビティに第1の樹脂を充填する。つ
いで、この第1の樹脂が固化した後、コアを固定側金型
部材から離れる方向へ移動させて前記キャビティにおけ
る異色部に対応する部分を開放することにより、固定側
金型部材とコアと固化した第1の樹脂との間に第2の樹
脂を充填する。すなわち、この第2の樹脂の充填された
部分が、成形品において異色部となる。このような従来
の2色成形用金型は、構造上、成形品の1つの平面部に
のみ他の部分とは異色の異色部を形成できるものであ
る。
【0004】しかし、外観性を向上させて商品価値を高
めるために、例えば、カセットテープ収納ケースのベー
スにおいて、基板部の他に、側板部にも透明窓を形成す
ることが要望されている。ところが、前述のような従来
の2色成形用金型では、異なる方向性を有する2面部に
それぞれ異色部を形成することはできない。例えば、カ
セットテープ収納ケースのベースにおいて、基板部の他
に、側板部にも透明窓を形成することを可能とするに
は、透明窓を別部材として成形して後で嵌め込んだり、
ベースの透明窓以外の部分の成形後、金型部材を交換し
て透明窓を成形したりすることが考えられるが、製造上
は、なるべく簡単な構造の1つの金型により、透明窓を
含めたベース全体を成形できることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
2色成形用金型は、成形品の1つの平面部にのみ他の部
分とは異色の異色部を形成できるものであったため、例
えば、カセットテープ収納ケースのベースにおいて、基
板部の他に、側板部にも透明窓を形成するといった要望
に応えられなかった。本発明は、このような事情に鑑み
てなされたもので、第1面部とこの第1面部の端縁から
屈曲した第2面部とを有する2色成形品において、簡単
な構造の金型で、第1面部と第2面部との両方に他の部
分とは異色の異色部を形成し、2色成形品の外観性を高
めたりできるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成しようとするもので、請求項1に記載の発明は、樹脂
により一体成形され、第1面部とこの第1面部の端縁か
ら屈曲した第2面部とを有する2色成形品において、前
記第1面部と第2面部とに、他の部分とは異色でかつ互
いに同色の異色部を外面に露出させてそれぞれ形成する
とともに、前記第1面部の異色部と第2面部の異色部と
を少なくとも第1面部の内面側で一体に繋げたものであ
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明の2色成形用
金型装置は、前記請求項1に記載の2色成形品を成形す
るためのものであって、相互に移動可能で相互間に成形
品形状のキャビティを形成する複数の金型部材を備え、
これら複数の金型部材として、第1の金型部材と、この
第1の金型部材に対し開閉自在の第2の金型部材と、第
1の金型部材および第2の金型部材に対し第1面部と交
差する方向へ移動可能で前記キャビティにおける第1面
部の異色部に対応する部分を開閉する第3の金型部材
と、第1の金型部材および第2の金型部材に対し第2面
部と交差する方向へ移動可能で前記キャビティにおける
第2面部の異色部に対応する部分を開閉する第4の金型
部材とを備えるとともに、前記キャビティにおける第1
面部の異色部に対応する部分と第2面部の異色部に対応
する部分とを開放したときこれら両異色部に対応する部
分を前記キャビティ内で連通させる連通手段とを備えた
ものである。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明の2色成形
方法は、請求項2に記載の2色成形用金型装置を用い
て、第1の金型部材と第2の金型部材とを型締するとと
もに、第3の金型部材と第4の金型部材とにより金型部
材間のキャビティにおける第1面部の異色部に対応する
部分と第2面部の異色部に対応する部分とをそれぞれ塞
ぐことにより、金型部材間に第1のキャビティを形成し
て、この第1のキャビティに第1の樹脂を充填し、この
第1の樹脂の固化後、第1の金型部材および第2の金型
部材に対し第3の金型部材と第4の金型部材とをそれぞ
れ移動させて、金型部材間のキャビティにおける第1面
部の異色部に対応する部分と第2面部の異色部に対応す
る部分とを開放するとともに、これら両異色部に対応す
る部分を連通手段によって連通させることにより、金型
部材および第1のキャビティに充填された第1の樹脂間
に第2のキャビティを形成して、この第2のキャビティ
に第2の樹脂を充填するものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明の2色成形品は、第1面
部とこの第1面部の端縁から屈曲した第2面部との両方
に他の部分とは異色の異色部を形成するものであるが、
第1面部の異色部と第2面部の異色部とを少なくとも第
1面部の内面側で一体に繋げたことにより、成形後の外
観に悪影響を与えることなく、成形に際して、金型のキ
ャビティにおける第1面部の異色部に対応する部分から
第2面部の異色部に対応する部分へ樹脂を流せるように
したものである。
【0010】前記請求項1に記載の2色成形品を成形す
るためには、請求項2に記載の発明の2色成形用金型装
置および請求項3に記載の発明の2色成形方法によれば
よい。すなわち、2色成形用金型装置としては、開閉自
在の第1の金型部材および第2の金型部材の他に、金型
部材間に形成されるキャビティにおける第1面部の異色
部に対応する部分を開閉する第3の金型部材と、第2面
部の異色部に対応する部分を開閉する第4の金型部材
と、第1面部の異色部に対応する部分と第2面部の異色
部に対応する部分とを開放したときこれら両異色部に対
応する部分を前記キャビティ内で連通させる連通手段と
があればよい。そして、成形に際しては、まず、金型部
材間のキャビティにおける第1面部の異色部に対応する
部分と第2面部の異色部に対応する部分とをそれぞれ塞
ぐことにより、金型部材間に第1のキャビティを形成し
て、この第1のキャビティに第1の樹脂を充填し、つぎ
に、前記キャビティにおける第1面部の異色部に対応す
る部分と第2面部の異色部に対応する部分とを開放する
とともに、これら両異色部に対応する部分を連通させる
ことにより、金型部材および前記第1の樹脂間に第2の
キャビティを形成して、この第2のキャビティに第2の
樹脂を充填すればよい。このとき、第2の樹脂は、前記
キャビティにおける第1面部の異色部に対応する部分か
ら第2面部の異色部に対応する部分へと流れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
しながら説明する。まず、カセットテープ収納ケースの
構成を図3に基づいて説明する。同図において、1はカ
セットテープである。また、6はカセットテープ収納ケ
ースで、この収納ケース6は、ベース7と、このベース
7にヒンジ部8を介して回動開閉自在に枢着されたカバ
ー9とからなっている。なお、これらベース7とカバー
9との回動軸方向は、これらベース7およびカバー9の
短手方向と一致しており、収納ケース6は縦型になって
いる。前記ベース7は、樹脂により一体成形された2色
成形品であるが、長方形平板状の基板部(第1面部)11
と、この基板部11の長手方向に沿う一側端縁から垂直に
屈曲した細長い長方形板状の側板部(第2面部)12と、
基板部11の他側端縁から垂直に屈曲した細長い長方形板
状の側板部13と、基板部11の先端縁から垂直に屈曲しか
つ前記両側板部12,13に繋がる細長い長方形板状の端板
部14とを有しており、薄い箱状になっている。そして、
前記基板部11に異色部である透明窓15が形成されている
とともに、一方の前記側板部12にも異色部である透明窓
16が形成されている。これら透明窓15,16は、もちろ
ん、ベース7の外面にも内面にも露出している。さら
に、前記基板部11の内面側には、両透明窓15,16を一体
に繋ぐ幅の細い直線状の連絡部17が形成されているが、
この連絡部17は、両透明窓15,16と同じ透明な樹脂から
なっている。そして、前記ベース7において、両透明窓
15,16および連絡部17以外の部分は、不透明になってい
る。
【0012】つぎに、前記ベース7を2色成形するため
の2色成形用金型の構成を図1および図2に基づいて説
明する。この金型21は、固定側金型部材(第1の金型部
材)22と可動側金型部材(第1の金型部材)23と第1の
スライドコア(第3の金型部材)24と第3のスライドコ
ア(第4の金型部材)25と連通手段である第3のスライ
ドコア26とを備えており、これらの間にベース7の形状
をしたキャビティが形成されるものである。前記固定側
金型部材22は、ベース7の透明窓15,16部分を除く外面
を形成するものである。前記可動側金型部材23は、固定
側金型部材22に対し図示上下方向、すなわち、ベース7
の基板部11と直交する方向へ移動して開閉するものであ
り、ベース7の透明窓15,16および連絡部17部分を除く
内面を形成するものである。前記第1のスライドコア24
は、前記キャビティにおける透明窓15に対応する部分を
開閉するとともに、ベース7の透明窓15部分の内面を形
成するものである。そして、第1のスライドコア24は、
可動側金型部材23に形成された第1の凹所27に図示上下
方向へ摺動自在に嵌合されているが、この凹所27の図示
下側のストッパー面27a に当たったとき、図示上面のキ
ャビティ壁24a がベース7の透明窓15部分の内面に対応
する位置に来るようになっている。また、前記可動側金
型部材23には、第1のスライドコア24を駆動する油圧、
空気圧あるいは電磁シリンダー装置28が組み付けられて
おり、このシリンダー装置28の図示上下方向へ移動する
ロッド29が第1のスライドコア24に連結されている。前
記第2のスライドコア25は、前記キャビティにおける透
明窓16に対応する部分を開閉するとともに、ベース7の
透明窓16部分の外面を形成するものである。そして、第
2のスライドコア25は、可動側金型部材23の図示上面に
図示左右方向、すなわち、ベース7の側板部12と直交す
る方向へ移動可能に支持されている。また、前記固定側
金型部材22には、第2のスライドコア25よりも図示左方
に位置してストッパー31が設けられており、このストッ
パー31に第2のスライドコア25が当たったとき、この第
2のスライドコア25の図示右面のキャビティ壁25a がベ
ース7の透明窓16部分の外面に対応する位置に来るよう
になっている。また、前記可動側金型部材23には、第2
のスライドコア25を駆動する油圧、空気圧あるいは電磁
シリンダー装置32が組み付けられており、このシリンダ
ー装置32の図示左右方向へ移動するロッド33が第2のス
ライドコア25に連結されている。前記第3のスライドコ
ア26は、前記キャビティにおける連絡部17に対応する部
分を開閉するとともに、ベース7の連絡部17部分の内面
を形成するものである。そして、第3のスライドコア26
は、可動側金型部材23に形成され前記第1の凹所27と連
続する第2の凹所34に図示上下方向へ摺動自在に嵌合さ
れているが、この凹所34の図示下側のストッパー面34a
に当たったとき、図示上面のキャビティ壁26a がベース
7の連絡部17部分の内面に対応する位置に来るようにな
っている。また、前記第2の凹所34に図示下向きのスト
ッパー面34b が形成されており、このストッパー面34b
に第3のスライドコア26に形成されたストッパー受け部
35が当たったとき、第3のスライドコア26のキャビティ
壁26a がベース7の基板部11の外面に対応する位置より
も若干図示下方に位置するようになっている。さらに、
例えば、前記第3のスライドコア26に形成された図示上
向きの受け面26bと下向きの受け面26c との間に、第1
のスライドコア24に形成された駆動用凸部36が位置して
おり、これにより、第3のスライドコア26は、第1のス
ライドコア24と連動して移動するようになっている。す
なわち、第1のスライドコア24の上昇時、駆動用凸部36
が受け面26c に当たった後、第3のスライドコア26は第
1のスライドコア24とともにストッパー面34b に当たる
まで上昇し、第1のスライドコア24の下降時、駆動用凸
部36が受け面26b に当たった後、第3のスライドコア26
は第1のスライドコア24とともにストッパー面34a に当
たるまで下降するようになっている。こうして、前記構
成により、固定側金型部材22と可動側金型部材23とを型
締するとともに、各スライドコア24,25,26によりキャ
ビティにおける透明窓15,16および連絡部17に対応する
部分をそれぞれ塞ぐことにより、固定側金型部材22、可
動側金型部材23およびスライドコア24,25,26間に第1
の樹脂が充填される第1のキャビティ41が形成され、型
締状態のままスライドコア24,25,26を移動させて前記
透明窓15,16および連絡部17に対応する部分をそれぞれ
開放することにより、固定側金型部材22、スライドコア
24,25,26および前記第1のキャビティ41に充填されて
固化した第1の樹脂間に第2の樹脂が充填される第2の
キャビティ42が形成される。さらに、前記固定側金型部
材22には、第1のキャビティ41へ開口する第1のゲート
43と第2のキャビティ42へ開口する第2のゲート44とが
設けられているとともに、これらゲート43,44を開閉す
るバルブ45,46を内蔵したブッシュ47,48が設けられて
いる。そして、図示していないが、一方のブッシュ47の
内部が、不透明な第1の樹脂を射出する射出成形機のノ
ズルに連通し、他方のブッシュ48の内部が、透明な第2
の樹脂を射出する射出成形機のノズルに連通するもので
ある。
【0013】つぎに、前記金型21を用いた2色成形方法
について説明する。まず、図1に示すように、固定側金
型部材22と可動側金型部材23とを型締するとともに、シ
リンダー装置28により第1のスライドコア24を図示上方
へ移動させて、この第1のスライドコア24のキャビティ
壁24a を固定側金型部材22に当接させる。この第1のス
ライドコア24の移動に連動して第3のスライドコア26も
図示上方へ移動するが、受け面26b ,26c 間での駆動用
凸部36の遊びとストッパー面34b による規制のために、
第1のスライドコア24の移動量よりも第3のスライドコ
ア26の移動量が小さくなり、この第3のスライドコア26
のキャビティ壁26a は、固定側金型部材22との間にベー
ス7の基板部11の厚みの半分程度の間隔を保って止ま
る。これとともに、シリンダー装置32により第2のスラ
イドコア25を図示右方へ移動させて、この第2のスライ
ドコア25のキャビティ壁25a を第3のスライドコア24に
当接させる。この状態で、キャビティにおける透明窓1
5,16および連絡部17に対応する部分が塞がって、固定
側金型部材22、可動側金型部材23およびスライドコア2
4,25,26間に第1のキャビティ41が形成される。そし
て、この第1のキャビティ41に第1のゲート43から第1
の樹脂を流し込んで充填する。ついで、第1のキャビテ
ィ41内の第1の樹脂が固化した後、図2に示すように、
シリンダー装置28により第1のスライドコア24を図示下
方へストッパー面34a に当たるまで移動させる。この状
態で、第1のスライドコア24のキャビティ壁24a は、ベ
ース7の透明窓15部分の内面に対応する位置にある。こ
れとともに、第1のスライドコア24の移動に連動して第
3のスライドコア24も図示下方へ移動するが、受け面26
b ,26c 間での駆動用凸部36の遊びとストッパー面34a
による規制のために、第1のスライドコア24の移動量よ
りも第3のスライドコア26の移動量が小さくなり、この
第3のスライドコア26のキャビティ壁26a は、第1のス
ライドコア24のキャビティ壁24a と面一に位置し、ベー
ス7の連結部17部分の内面に対応する位置にある。ま
た、シリンダー装置32により第2のスライドコア25を図
示左方へストッパー31に当たるまで移動させる。この状
態で、第2のスライドコア25のキャビティ壁25a は、ベ
ース7の透明窓16部分の外面に対応する位置にある。こ
うして、キャビティにおける透明窓15,16および連絡部
17に対応する部分が開放されて、固定側金型部材22、ス
ライドコア24,25,26および第1のキャビティ41内で固
化したの第1の樹脂間に第2のキャビティ42が形成され
る。そして、この第2のキャビティ42に第2のゲート44
から第2の樹脂を流し込んで充填する。このとき、キャ
ビティにおける基板部11の透明窓15に対応する部分へ開
口している第2のゲート44から流入する樹脂は、基板部
11の透明窓15に対応する部分を側板部12の透明窓16に対
応する部分に連通させている連絡部17を介して、側板部
12の透明窓16に対応する部分に流れていく。さらに、第
2のキャビティ42内の第2の樹脂が固化した後、固定側
金型部材22と可動側金型部材23とを型開するとともに、
成形されたベース7を離型させる。
【0014】このように、前記実施例によれば、固定側
金型部材22および可動側金型部材23の他に、ベース7の
基板部11と直交する方向へ移動する第1のスライドコア
24と、ベース7の側板部12と直交する方向へ移動する第
2のスライドコア25と、基板部11および側板部12の透明
窓15,16を一体に繋ぐ連絡部17に対応するキャビティ部
分を開閉する第3のスライドコア26とを用いることによ
り、簡単な構造の1つの金型21で、ベース7における異
なる方向性を有する基板部11と側板部12とにそれぞれ透
明窓15,16を形成できる。そして、このようにベース7
の基板部11と側板部12とにそれぞれ透明窓15,16を形成
できることにより、ベース7の外観性を高めて、その商
品価値を高めることも可能になる。なお、1つのゲート
44から基板部11および側板部12の透明窓15,16に対応す
る部分に樹脂を充填することを可能にするための連絡部
17は、ベース7の内面側に位置しているので、その外観
性に影響を与えるものではない。
【0015】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、第1のスライドコア24に第3のスライ
ドコア26を連動させたが、第3のスライドコアは、第1
のスライドコアとは独立にシリンダー装置などにより駆
動するようにしてもよい。また、前記実施例では、基板
部11の透明窓15と側板部12の透明窓16とが分かれていた
が、基板部の透明窓と側板部の透明窓とを連続させて位
置させてもよい。この場合、前記実施例のような第3の
スライドコアは不要である。さらに、前記実施例では、
成形品が縦型のカセットテープ収納ケース6のベース7
であったが、それに限るものではなく、第1面部とこの
第1面部の端縁から屈曲した第2面部とを有する各種の
成形品に本発明を適用できる。もちろん、異色部の色も
透明に限るものではない。
【0016】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、成形品
の第1面部とこの第1面部の端縁から屈曲した第2面部
とに、互いに同色の異色部をそれぞれ形成することによ
り、2色成形品の外観性を高めたりでき、また、第1面
部の異色部と第2面部の異色部とを少なくとも第1面部
の内面側で一体に繋げたので、簡単な構造の1つの金型
で、かつ、成形品の外観に悪影響を与えることなく、第
1面部と第2面部との両方に異色部を形成することがで
きる。
【0017】実際、請求項2および請求項3に記載の発
明によれば、第1の金型部材および第2の金型部材に加
えて、第1面部と交差する方向へ移動可能な第3の金型
部材と、第2面部と交差する方向へ移動可能な第4の金
型部材と、連通手段とを備えた金型を用いて、金型部材
間のキャビティにおける第1面部の異色部に対応する部
分と第2面部の異色部に対応する部分とをそれぞれ塞い
で、第1のキャビティを形成し、この第1のキャビティ
に第1の樹脂を充填した後、第3の金型部材と第4の金
型部材とをそれぞれ移動させ、前記第1面部の異色部に
対応する部分と第2面部の異色部に対応する部分とを開
放するとともに、これら両異色部に対応する部分を連通
手段によって連通させて、第2のキャビティを形成し、
この第2のキャビティに第2の樹脂を充填することによ
り、異なる方向性を有する第1面部と第2面部との両方
に異色部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す2色成形用金型装置の
第1のキャビティ形成時の断面図である。
【図2】同上第2のキャビティ形成時の断面図である。
【図3】同上カセットテープ収納ケースの斜視図であ
る。
【符号の説明】
7 ベース(2色成形品) 11 基板部(第1面部) 12 側板部(第2面部) 15 透明窓(異色部) 16 透明窓(異色部) 22 固定側金型部材(第1の金型部材) 23 可動側金型部材(第2の金型部材) 24 第1のスライドコア(第3の金型部材) 25 第2のスライドコア(第4の金型部材) 26 第3のスライドコア(連通手段) 41 第1のキャビティ 42 第2のキャビティ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂により一体成形され、第1面部とこ
    の第1面部の端縁から屈曲した第2面部とを有する2色
    成形品において、前記第1面部と第2面部とに、他の部
    分とは異色でかつ互いに同色の異色部を外面に露出させ
    てそれぞれ形成するとともに、前記第1面部の異色部と
    第2面部の異色部とを少なくとも第1面部の内面側で一
    体に繋げたことを特徴とする2色成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2色成形品の成形用の
    2色成形用金型装置であって、相互に移動可能で相互間
    に成形品形状のキャビティを形成する複数の金型部材を
    備え、これら複数の金型部材として、第1の金型部材
    と、この第1の金型部材に対し開閉自在の第2の金型部
    材と、第1の金型部材および第2の金型部材に対し第1
    面部と交差する方向へ移動可能で前記キャビティにおけ
    る第1面部の異色部に対応する部分を開閉する第3の金
    型部材と、第1の金型部材および第2の金型部材に対し
    第2面部と交差する方向へ移動可能で前記キャビティに
    おける第2面部の異色部に対応する部分を開閉する第4
    の金型部材とを備えるとともに、前記キャビティにおけ
    る第1面部の異色部に対応する部分と第2面部の異色部
    に対応する部分とを開放したときこれら両異色部に対応
    する部分を前記キャビティ内で連通させる連通手段とを
    備えたことを特徴とする2色成形用金型装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の2色成形用金型装置を
    用いて、第1の金型部材と第2の金型部材とを型締する
    とともに、第3の金型部材と第4の金型部材とにより金
    型部材間のキャビティにおける第1面部の異色部に対応
    する部分と第2面部の異色部に対応する部分とをそれぞ
    れ塞ぐことにより、金型部材間に第1のキャビティを形
    成して、この第1のキャビティに第1の樹脂を充填し、
    この第1の樹脂の固化後、第1の金型部材および第2の
    金型部材に対し第3の金型部材と第4の金型部材とをそ
    れぞれ移動させて、金型部材間のキャビティにおける第
    1面部の異色部に対応する部分と第2面部の異色部に対
    応する部分とを開放するとともに、これら両異色部に対
    応する部分を連通させることにより、金型部材および第
    1のキャビティに充填された第1の樹脂間に第2のキャ
    ビティを形成して、この第2のキャビティに第2の樹脂
    を充填することを特徴とする2色成形方法。
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