JP3047368B2 - A/dコンバータ回路 - Google Patents

A/dコンバータ回路

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JP3047368B2
JP3047368B2 JP6261927A JP26192794A JP3047368B2 JP 3047368 B2 JP3047368 B2 JP 3047368B2 JP 6261927 A JP6261927 A JP 6261927A JP 26192794 A JP26192794 A JP 26192794A JP 3047368 B2 JP3047368 B2 JP 3047368B2
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gain
modulator
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正夫 野呂
裕介 山本
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ΔΣ変調器を用いた
A/Dコンバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ΔΣ変調方式を用いた1ビッ
トA/Dコンバータ回路が知られている。図3は、従来
のΔΣ方式のA/Dコンバータ回路の構成を示す。ΔΣ
変調器31は、入力アナログ信号をシリアルビット信号
列に変換するもので、例えばスイッチト・キャパシタ積
分器32と、その出力を量子化するクロックト・コンパ
レータからなる1ビット量子化器33と、この1ビット
量子化器33の出力をその極性に応じて正の参照電圧V
REF+、又は負の参照電圧VREF-として1サンプル遅延さ
せて積分器32に帰還する帰還回路34とから構成され
る。ΔΣ変調器31から得られるシリアルビット信号列
は、ディジタルフィルタ35に入力されて、アナログ入
力信号成分に相当する低周波成分が取り出され、且つ所
定ビット数のディジタルデータに変換される。
【0003】この様なA/Dコンバータ回路において、
出力ディジタル信号のノイズを低減するために、ΔΣ変
調器31での利得を1/Aに絞り、ディジタルフィルタ
35にそのインパルス応答係数によって利得Aを持たせ
るスケーリング方式が提案されている(米国特許第4,
851,841号)。これは、図3のA/Dコンバータ
回路が、アナログ入力信号レベルに対して図4のような
ノイズ特性を有することを考慮した結果である。
【0004】図3のA/Dコンバータ回路では、図4に
示すように、アナログ入力信号のレベルのフルスケー
ル、即ちΔΣ変調器31のクリップレベル(帰還参照電
圧VREF+又はVREF-)に近くなるとディジタル出力のノ
イズが大きくなる。そこで、アナログ入力信号の最大値
が帰還参照電圧に対して1/A(例えば0.8)になる
ように、ΔΣ変調器31での利得を絞る。その代わり後
段のディジタルフィルタ35に利得Aを与える。このよ
うなスケーリングを行うことにより、効果的にノイズを
低減することができる。
【0005】ところで、入力アナログ信号に直流オフセ
ットがある場合、最終的にこの直流オフセットを除くキ
ャリブレーションが必要になる。そのためには例えば、
ディジタルフィルタ35の出力に更にハイパスフィルタ
を設ければよい。ところが上述のようなスケーリングを
行って、ディジタルフィルタ35に利得を持たせると、
ディジタルフイルタ35の出力にハイパスフィルタを設
けた場合、大信号時のクリップの問題が生じる。
【0006】この問題を図5を用いて説明する。図5
(a)に示すように、直流オフセットΔVがある大振幅
のアナログ入力信号を考える。±V1はディジタルフイ
ルタ35のクリップレベルであり、±V2がΔΣ変調器
31のクリップレベルである。±V1,±V2は、各々
の回路に入力されるアナログ入力信号(実際にはディジ
タル信号)に対する相対的なレベルで表されており、±
V1と±V2の大小関係は図5とは必ずしも一致しな
い。上述のスケーリングにより、入力アナログ信号の最
大振幅はΔΣ変調器31のクリップレベルより小さく抑
えられるが、ディジタルフィルタ35に利得Aを与えた
ことで、ここでのクリップレベルは相対的に下がる。こ
のため図5(a)に示すように、正側に直流オフセット
ΔVがあると、図5(b)のように大振幅の入力アナロ
グ信号の正側がクリップされる事態が生じる。このと
き、ハイパスフィルタ出力は、直流オフセットは除去さ
れるものの、図示のように正側がクリップされた状態は
そのままである。これは具体的には、データのオーバー
フローによる歪みの原因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ΔΣ変
調方式のA/Dコンバータ回路において、ノイズ低減の
ために変調器の利得を制限して、後段のディジタルフィ
ルタに利得を与えるというスケーリングを行うと、直流
オフセットがある場合に大振幅時にクリップが生じ、こ
のクリップの影響は直流オフセット除去の為にハイパス
フィルタを設けても除けないという問題があった。
【0008】この発明は、上記した問題を解決して、ク
リップの影響を除いて効果的なノイズ低減を図ったΔΣ
変調方式のA/Dコンバータ回路を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力アナロ
グ信号をシリアルビット信号列に変換する、入力アナロ
グ信号の最大値が帰還参照電圧に対して1/Aになるよ
うに利得が制限されたΔΣ変調器と、このΔΣ変調器か
ら出力されるシリアルビット信号列から前記入カアナロ
グ信号に対応する低周波数成分を取り出してパラレルビ
ットのディジタルデータに変換するディジタルフィルタ
と、このディジタルフィルタの出力から前記入力アナロ
グ信号の直流オフセット成分を除去するハイパスフィル
タと、このハイパスフイルタの出力に利得Aを掛ける乗
算手段とを備えたA/Dコンバータ回路において、前記
ディジタルフィルタのディジタルデータに発生するノイ
ズのレベルが、前記入力アナログ信号がゼロレベル入力
であるときに発生するノイズのレベルで略一定となるよ
うに、前記Aの値を設定したことを特徴としている。
【0010】
【作用】この発明においては、ΔΣ変調器での利得を制
限したことに対するスケーリングを、直流オフセットを
除去するハイパスフィルタの後に乗算回路を設けること
により行っている。この様にして変調器出力をディジタ
ルデータに変換するディジタルフィルタに利得を持たせ
ることなく、直流オフセットを除去した後に利得を持た
せることによって、従来のような大きなクリップがなく
なり、クリップがあるとしても正負で対称になるため、
その影響は小さい。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。図1は、この発明の一実施例に係るA/Dコ
ンバータ回路の構成である。ΔΣ変調器11は、アナロ
グ入力信号が入力されるスイッチト・キャパシタ積分器
12と、その出力を量子化するクロックト・コンパレー
タ等の1ビット量子化器13と、その出力を1サンプル
遅延を行って積分器12に帰還する帰還回路14とから
構成される。この基本構成は従来と同様である。但し図
では基本構成を示しているが、実際には2次あるいは3
次等の高次変調器とすることができる。このΔΣ変調器
11には利得1/Aが与えられる。具体的には、1/A
=0.5とする。
【0012】ΔΣ変調器11から得られるシリアルビッ
ト信号列は、ローパスフィルタ(LPF)の機能を持つ
ディジタルフィルタ15に入力される。このディジタル
フィルタ15において、入力された信号列は所定ビット
のディジタルデータに変換される。ディジタルフィルタ
15の出力は、直流オフセット成分を除去するキャリブ
レーション用のハイパスフィルタ(HPF)16に入力
される。ハイパスフィルタ16の出力に、スケーリング
のために利得Aを持たせた乗算回路17が設けられる。
具体的には、A=2とする。
【0013】この様な構成とすると、変調器で利得を1
/Aに絞り、最後に利得Aをかけることにより、変調ノ
イズを低減することができる。また、ディジタルフィル
タ15及びハイパスフィルタ16には利得を持たせない
から、直流オフセットがある場合にもクリップが生じな
い。このことを図5と比較して、具体的に図2を用いて
説明する。
【0014】この実施例ではディジタルフィルタ15,
ハイパスフィルタ16には利得を持たせないから、図2
(a)に示すように、変調器でのクリップレベル±V2
がそのままディジタルフィルタ15でのクリップレベル
となる。従って、図2(a)のように直流オフセットΔ
Vがある大振幅アナログ入力の場合も、ディジタルフイ
ルタ15でクリップが生じることはなく、更にハイパス
フィルタ16により直流オフセットを除去しても、図2
(b)のようにクリップは生じない。
【0015】また乗算回路17で利得Aを与えること
で、最終的に(c)のようにクリップが生じるとして
も、既に直流オフセットは除去されているから、正負の
クリップレベル±V3で僅かにクリップされるだけであ
る。しかも正負対称にクリップされ、正負いずれか一方
のみにおいて大きなクリップが生じるということはな
い。従って従来のように直流オフセットがある状態でク
リップされる場合と比べて、クリップによる歪みは大き
く低減される。
【0016】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、Δ
Σ変調器での利得を制限したことに対するスケーリング
を、直流オフセットを除去するハイパスフィルタの後に
利得を持たせることにより行うことで、効果的な直流オ
フセット除去とノイズ低減を図ったA/Dコンバータ回
路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るA/Dコンバータ
回路を示す。
【図2】 同実施例のノイズ低減の作用を示す。
【図3】 従来のA/Dコンバータ回路を示す。
【図4】 ΔΣ変調器のノイズ特性を示す。
【図5】 従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
11…ΔΣ変調器、12…スイッチト・キャパシタ、1
3…1ビット量子化器、14…帰還回路、15…ディジ
タルフイルタ、16…ハイパスフイルタ、17…乗算回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−211720(JP,A) 特開 平2−209017(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログ信号をシリアルビット信号
    列に変換する、入力アナログ信号の最大値が帰還参照電
    圧に対して1/Aになるように利得が制限されたΔΣ変
    調器と、 このΔΣ変調器から出力されるシリアルビット信号列か
    ら前記入力アナログ信号に対応する低周波数成分を取り
    出してパラレルビットのディジタルデータに変換するデ
    ィジタルフィルタと、 このディジタルフィルタの出力から前記入力アナログ信
    号の直流オフセット成分を除去するハイパスフィルタ
    と、 このハイパスフィルタの出力に利得Aを掛ける乗算手段
    とを備えたA/Dコンバータ回路において、 前記ディジタルフィルタのディジタルデータに発生する
    ノイズのレベルが、前記入力アナログ信号がゼロレベル
    入力であるときに発生するノイズのレベルで略一定とな
    るように、前記Aの値を設定した ことを特徴とするA/
    Dコンバータ回路。
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EP95115481A EP0704980B1 (en) 1994-09-30 1995-09-29 Analog-digital converter using Delta Sigma modulation
DE69530737T DE69530737T2 (de) 1994-09-30 1995-09-29 AD-Wandler mit Sigma Delta Modulation
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