JP3047339U - プライヤー - Google Patents

プライヤー

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JP3047339U
JP3047339U JP1997008886U JP888697U JP3047339U JP 3047339 U JP3047339 U JP 3047339U JP 1997008886 U JP1997008886 U JP 1997008886U JP 888697 U JP888697 U JP 888697U JP 3047339 U JP3047339 U JP 3047339U
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coil spring
brake
pliers
washer
pin
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JP1997008886U
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Inventor
勝義 松田
Original Assignee
株式会社スーパーツール
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ配設板にブレーキシューを装着する
ためのコイルスプリングと座金とを確実に挟持して装着
作業を能率よく行えるようにしたプライヤーを提供す
る。 【解決手段】 上下把持杆2、3の先端部に互いに対向
した断面U字状の挟持溝21a 、31a を形成してなるプラ
イヤーであって、該挟持溝21a 、31a によりコイルスプ
リング8の一端と該一端に重ね合わせた座金9とを強固
に挟持させるようにし、ブレーキ配設板5の背面側から
ブレーキシュー6の取付孔63に挿通したピン7を一方の
片手の指先で押さえた状態で他方の片手によりプライヤ
ーを操作してコイルスプリング8をピン7に被せるよう
に挿入し、該コイルスプリング8を圧縮させながら座金
9のスリット状係止孔9aにピン7の偏平拡大先端部7aを
挿通させたのち、プライヤーをピン回りに回動操作して
偏平拡大先端部7aをスリット状係止孔9aに係止させるこ
とによりブレーキ配設板5にブレーキシュー6を装着す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動車のブレーキ装置のブレーキ配設板にブレーキシューを装着する 際に用いられるプライヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のブレーキ装置のブレーキ配設板にブレーキシューを装着するに あたり、ブレーキシューがブレーキ配設板に対して前後方向に妄動しないように ピンとコイルスプリング及び座金を使用してブレーキ配設板にブレーキシューを 装着している。
【0003】 このブレーキシューの配設構造を具体的に説明すると、ブレーキ配設板の前面 にブレーキシューを配設し、このブレーキ配設板及びブレーキシューに穿設して いる取付孔にブレーキ配設板の背面側から上記ピンを挿通し、ブレーキシューの 前面側においてこのピンの頭部を圧縮スプリングを介して座金に係止させた構造 としている。
【0004】 上記ブレーキ配設板に上記ピンとコイルスプリング及び座金を用いてブレーキ シューを装着するには、従来から、ブレーキ配設板の前面における所定部位にブ レーキシューを配設してブレーキ配設板とブレーキシューとに穿設している上記 取付孔を合致させ、この状態にしてブレーキ配設板の背面側からピンを挿通して ブレーキシューの前面側に突出させ、ピンの頭部を一方の手の指先でブレーキ配 設板に押し付けた状態に維持しておく。
【0005】 一方、挟持部を嘴状に形成している通常のプライヤーを他方の片手で把持して その挟持部の平坦状対向面によりコイルスプリングの一端と該一端に重ね合わせ た座金とを一体的に挟持し、この状態でコイルスプリングを上記ブレーキシュー の前面側に突出しているピンに被せるようにして挿入すると共にコイルスプリン グを圧縮させることによりピンの偏平拡大先端部を座金の中央に穿設しているス リット状係止孔に挿通させ、しかるのち、プライヤーをピンの軸芯回りに90度 回動させることによってピンの偏平拡大先端部の偏平面に対して座金のスリット 状係止孔の長さ方向を直交させ、プライヤーの把持力を解くことによってピンの 偏平拡大先端部を座金のスリット状係止孔に係止させてコイルスプリングの圧縮 力によりブレーキシューをブレーキ配設板に装着している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記座金は通常コイルスプリングよりもやゝ大径に形成されて いる一方、このコイルスプリングの一端と該一端に重ね合わせている座金とを挟 持する上記プライヤーは、その挟持面が細かい連続鋸歯状に形成されているので 、座金を確実に挟持することができてもコイルスプリングの一端を確実に挟持す ることができず、コイルスプリングがプライヤーの挟持部から脱落したり、或い は妄動して上記ピンに対する装着作業が能率よく行うことができないという、作 業上の問題点があった。
【0007】 また、先端面にピンの偏平拡大先端部に挿入可能な溝孔を形成している工具を 使用して、まず、人手によりコイルスプリングをピンに被せたのち、該工具によ って座金と共にコイルスプリングを押圧しながら該座金のスリット状係止孔から ピンの偏平拡大先端部を挿通させて工具の上記溝孔に係合させ、しかるのち、工 具をピンの軸芯回りに90度回動させることによってピンの偏平拡大先端部を座 金のスリット状係止孔に係止させることも行われているが、この場合、ピンと座 金とが共回りして円滑の装着作業が行えないという問題点がある。
【0008】 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは ブレーキ配設板の背面側からブレーキシューの前面側に突出させたピンに対して コイルスプリングと座金とを円滑且つ確実に装着することができ、ブレーキ配設 板に対するブレーキシューの取付作業が能率よく且つ正確に行えるプライヤーを 提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は自動車のブレーキ装置のブレーキ配設板 にブレーキシューを装着するためのコイルスプリングとこのコイルスプリング端 に重ね合わされた座金とを一体的に挟持するプライヤーであって、互いに回動自 在に枢着した把持杆の先端部を挟持爪部とし、これらの挟持爪部の対向面に、上 記コイルスプリングの一端とこの一端に重ね合わされた座金とを一体的に挟持可 能な断面U字状の挟持溝を形成していることを特徴とする。
【0010】 上記構造を有するプライヤーにおいて、請求項2に係る考案は、上記両挟持爪 部は互いに離間する方向に凸円弧状に湾曲してなり、その湾曲した対向面に両側 面間に亘って貫通した上記挟持溝を形成していると共にこれらの挟持溝の対向内 底面を、上記コイルスプリング及び座金の外周縁に沿う凹弧状面に形成されてい ることを特徴とする。
【0011】
【作用】
ブレーキ配設板の前面の所定位置にブレーキシューを配設する。このブレーキ 配設板及びブレーキシューにはブレーキシュー取付孔が穿設されており、このブ レーキ配設板及びブレーキシューのブレーキシュー取付孔孔にブレーキ配設板の 背面側からピンを挿通させ、ピンの基端等ブレーキシューをブレーキ配設板の背 面に当接させると共に該ピンの偏平拡大先端部をブレーキシューの前面側に突出 させる。
【0012】 一方、コイルスプリングの一端に座金を重ね合わせ、この重ね合わされたコイ ルスプリングの一端及び座金の外周縁をプライヤーの挟持爪部の対向面に形成さ れた断面U字状の挟持溝によって一体的に挟持する。そして、ブレーキ配設板の 背面側において上記ピンを一方の片手の指先でブレーキ配設板の背面に押しつけ た状態で他方の片手によりプライヤーを把持した状態でブレーキシューの前面側 に突出しているピンにコイルスプリングを被せるように挿入し、該コイルスプリ ングの他端をブレーキシューの前面に当接させたのち、さらにプライヤーを押し 進めることによってコイルスプリングを圧縮させてピンの偏平拡大先端部を座金 の中央部に穿設しているスリット状係止孔に挿通させる。
【0013】 しかるのち、プライヤーをピンの軸芯回りに90度回動させることによってピ ンの偏平拡大先端部の偏平面に対して座金のスリット状係止孔の長さ方向を直交 させ、プライヤーの把持力を解くことによってピンの偏平拡大先端部を座金のス リット状係止孔に対して直交方向に係止させる。この状態にすると、コイルスプ リングの圧縮力によってブレーキシューがブレーキ配設板に装着される。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案のプライヤーの一例を図面を参照しつつ説明する。図1において、プラ イヤー1は、互いに回動自在に枢着された一対の上下把持杆2、3の先端部に挟 持爪部21、31をそれぞれ形成し、これら挟持爪部21、31の対向面に後述するコイ ルスプリング8の一端とこの一端に重ね合わされた座金9とを一体的に挟持可能 な断面U字状の挟持溝21a 、31a を形成してなるものである。
【0015】 上記プライヤー1の構造をさらに具体的に説明すると、上記上下把持杆2、3 は基部を把持部23、33にそれぞれ形成していると共に一方の把持杆2の把持部23 の先端部には横方向に互いに連通した2つの円形状の枢着孔24、25が設けられて あり、これらの枢着孔24、25のいずれか一方に、他方の把持杆3の把持部33の先 端部に固着した枢着軸32を回動自在且つ抜止め状に挿嵌することによって上下把 持杆2、3を互いに回動自在に枢着している。
【0016】 なお、上記他方の把持杆3の枢着軸32は、いずれかの枢着孔24、25に変移自在 とされており、挟持爪部21、31によって挟持するコイルスプリング8及び座金9 の径に応じて枢着軸32の枢着位置をいずれか一方の枢着孔22に移動させることで 上記挟持爪部21、31間の拡開寸法を大小にすることができる。
【0017】 上記上下把持杆2、3の先端部は、互いに離間する方向に凸円弧状に湾曲させ ることにより上記挟持爪部21、31に形成されてあり、該挟持爪部21、31の対向内 側面には、後述するコイルスプリング8の一端と該コイルスプリング8よりもや ゝ大径に形成されている座金9とを一体的に挟持可能な溝幅を有する断面U字状 の挟持溝21a 、31a を両側面間に貫通した状態で形成されている。
【0018】 さらに、この挟持溝21a 、31a の対向内底面は、挟持爪部21、31の両側面間、 即ち溝の長さ方向にコイルスプリング8の一端外周縁又は座金9の外周縁に沿う 凹円弧状面に形成されており、これら挟持溝21a 、31a にコイルスプリング8と 該コイルスプリング8の一端に重ね合わせた座金9とを一体的に挟持した際に、 コイルスプリング8の一端部が挟持溝21a 、31a 内の先端側に、座金9が挟持溝 21a 、31a の基端側にそれぞれ挟持されて互いに強制的に密接させられた安定し た状態で挟持される。
【0019】 このように構成したプライヤー1を使用してブレーキ配設板5にブレーキシュ ー6を装着する使用方法を説明すると、まず、図2及び図3に示したように、正 面円板形状のブレーキ配設板5の前面外周部の所定位置にブレーキシュー6を配 設する。なお、該ブレーキシュー6は、凸円弧状の外壁部61とこの外壁部61の内 側中央部に突設した水平壁部62とからなる。
【0020】 上記ブレーキ配設板5の外周部とブレーキシュー6の水平壁部62の中央部とに は、長円形状のブレーキシュー取付孔51、63が夫々穿設されてあり、上記ブレー キ配設板5の所定位置にブレーキシュー6を配設する際に上記ブレーキ配設板5 とブレーキシュー6の水平壁部62の夫々に形成されたブレーキシュー取付孔51、 63を合致させる。
【0021】 次に、図3(a)に示したように、上記前面側にブレーキシュー6を配設した ブレーキ配設板5の取付孔51に背面側からブレーキシュー6の装着用ピン7をそ の基端部に形成した拡大頭部71がブレーキ配設板5の背面に当接されるまで挿通 して該ピン7の先端部をブレーキシュー6の上記取付孔61から前方に突出させる 。なお、ピン7の先端部は該ピンを両側面から圧縮させることにより該ピン7の 径よりも両側方に幅広くなり且つ厚みがピン7の径よりも小さくなっった偏平拡 大先端部7aに形成されている。
【0022】 そして、上記の如くしてブレーキシュー6の水平壁部62の前面側に突出させた ピン7にコイルスプリング8及び円形状の座金9を装着するのであるが、これら コイルスプリング8及び座金9はプライヤー1によって一体的に挟持された後、 ピン7に装着される。
【0023】 即ち、図3(a)に示すように、コイルスプリング8の一端に座金9を重ね合 わせた状態とした後、これらコイルスプリング8の一端と座金9の外周縁とをプ ライヤー1の挟持爪部21、31の挟持溝31a 、21a 間内に挿入し、把持杆2、3を 把持することによって挟持溝21a 、31a に挟持させる。この時、挟持溝21a 、31 a を断面U字形状に形成しているので、コイルスプリング8の一端がこれらの挟 持溝21a 、31a における中央部に向かって基端側に傾斜した傾斜面により挟持さ れて該傾斜面で先端側から溝の中央部側に引き寄せられる一方、座金9はこれら の挟持溝21a 、31a における中央部に向かって先端側に傾斜した傾斜面により挟 持されて該傾斜面で基端側から溝の中央部側に押し出される方向に作用力を受け 、従って、これのコイルスプリング8と座金9とが互いに積極的に密着した状態 で挟持溝21a 、31a により強固に挟持されるものである。
【0024】 このようにプライヤー1によって一体的に挟持されたコイルスプリング8及び 座金9のコイルスプリング8を上記ブレーキシュー6の水平壁部62の前面側に突 出させたピン7に装着する。
【0025】 この際、図3(a)に示したように、一方の片手の指先でピン7の拡大頭部71 をブレーキ配設板5の背面に押接させた状態で、他方の片手でプライヤー1を把 持し、コイルスプリング8をピン7に被せるように挿入し、該コイルスプリング 8の他端をブレーキシュー6の前面に当接させたのち、さらにプライヤー1を押 し進めることによってコイルスプリング8を圧縮させ、ピン7の偏平拡大先端部 7aを座金9の中央部に穿設しているスリット状係止孔9aに挿通させる(図3b、 図3c及び図4参照)。
【0026】 次いで、プライヤー1をピン7の軸芯回りに90度回動させることによってピ ン7の偏平拡大先端部7aの偏平面に対して座金9のスリット状係止孔9aの長さ方 向を直交させ、しかるのち、プライヤー1の把持力を解くことによってピン7の 偏平拡大先端部7aを座金9のスリット状係止孔9aに対して直交して該座金9に設 けられた細溝状凹部9b(図4に示す)に係止させる。この状態にすると、コイル スプリング8の圧縮力によってブレーキシュー6がブレーキ配設板5に装着され る。
【0027】 このようにしてブレーキ配設板5の背面側から突出させたピン7に圧縮状態の コイルスプリング8と座金9を装着させることによって、このコイルスプリング 7が常時ブレーキシュー6の水平壁部62をブレーキ配設板5側に押圧し、ブレー キシュー6はブレーキ配設板5の前面に常時押圧された状態となって、ブレーキ シュー6はブレーキ配設板5の前面に前後方向に妄動することなく装着されるの てある。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案のプライヤーによれば、その先端部に形成している断面U 字状の挟持溝によってコイルスプリングの一端とこの一端に重ね合わせた座金と を強制的に密着させた状態で強固に且つ確実に挟持することができ、ブレーキ配 設板の背面側からブレーキシューに貫通状態で突出しているピンに対する装着作 業が円滑且つ能率良く行えてブレーキシューの取付作業性が一段と向上するもの である。
【0029】 また、上記両挟持爪部を互いに離間する方向に凸円弧状に湾曲させてあり、そ の湾曲した対向面に挟持爪部の両側面間に亘って貫通した上記挟持溝を形成して いると共にこれらの挟持溝の対向内底面を、上記コイルスプリング及び座金の外 周縁に沿う凹弧状面に形成しているので、コイルスプリング及び座金の直径方向 に対向した周縁部を自然と且つ確実に挟持することができて挟持溝の溝方向にコ イルスプリング及び座金の妄動をも強固に阻止した安定した挟持状態にすること ができ、ブレーキ配設板に対するブレーキシューの装着作業が一層円滑に行える ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプライヤーの一例を示す斜視図、
【図2】プライヤーの使用状態を示す簡略斜視図、
【図3】ピンに対するコイルスプリング及び座金の装着
手順を示す側面図、
【図4】ピンの偏平拡大先端部を挿通、係止させた座金
の正面図。
【符号の説明】
1 プライヤー 2 把持杆 3 把持杆 5 ブレーキ配設板 6 ブレーキシュー 7 ピン 7a 偏平拡大先端部 8 コイルスプリング 9 座金 9a スリット状係止孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のブレーキ装置のブレーキ配設板
    にブレーキシューを装着するためのコイルスプリングと
    このコイルスプリング端に重ね合わされた座金とを一体
    的に挟持するプライヤーであって、互いに回動自在に枢
    着した把持杆の先端部を挟持爪部とし、これらの挟持爪
    部の対向面に、上記コイルスプリングの一端とこの一端
    に重ね合わされた座金とを一体的に挟持可能な断面U字
    状の挟持溝を形成していることを特徴とするプライヤ
    ー。
  2. 【請求項2】 上記両挟持爪部は互いに離間する方向に
    凸円弧状に湾曲してなり、その湾曲した対向面に両側面
    間に亘って貫通した上記挟持溝を形成していると共にこ
    れらの挟持溝の対向内底面を、上記コイルスプリング及
    び座金の外周縁に沿う凹弧状面に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のプライヤー。
JP1997008886U 1997-09-19 1997-09-19 プライヤー Expired - Lifetime JP3047339U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002085110A1 (fr) * 2001-04-18 2002-10-31 Kabushikikaisha Kitazato Supply Outil de conservation d'oeuf par congelation et outil de maintien a element cylindrique
KR200492225Y1 (ko) * 2020-02-11 2020-09-01 이창식 플라이어

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