JP2003246177A - 綴じ具 - Google Patents

綴じ具

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Yasusuke Ishii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押し下げ力を操作部材に加えるだけで当該操
作部材のロックと、その解除とを可能とした綴じ具を提
供すること。 【解決手段】 ベース11に支持された操作部材12
と、これに連結された押え部材13と、操作部材12と
ベースとの間に設けられたロック手段15とを備えて綴
じ具10が構成されている。ロック手段15は操作部材
12に支持された回転端42と、ベース11の起立部2
1,22に設けられた穴36,37と、ベース11上に
設けられたガイド部40とを備える。操作部材12を押
し下げたときに回転体42が回転変位し、当該回転体4
2の溝部54が穴36,37の上部形成縁に引っ掛かっ
て操作部材12がロックされる。この一方、ロック状態
で操作部材12を押し下げたときに、回転体42が更に
回転変位して前記ロックが解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具に係り、更に
詳しくは、押え部材を綴じ込み位置としたときの操作部
材のロック状態を、極めて簡単な操作によって解除する
ことのできる綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の綴じ具としては、表紙体の内面に
固定されるベースと、このベースに対して離間接近する
方向に移動可能に設けられた押え部材と、当該押え部材
にコイルばねを介して連結されるとともに一端を自由端
として回転方向に移動可能に設けられ、且つ、常時はコ
イルばねによって前記自由端側が上方に浮き上がるよう
に力が付与されたアーム状の操作部材とを備えて構成さ
れている。
【0003】前記ベースは、表紙体への設置面部と、当
該設置面部から起立した起立壁とを備えており、当該起
立壁の面内に形成された穴に対し、前記操作部材の自由
端側に形成された突片を引っ掛け可能として当該操作部
材をロックできる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記綴
じ具にあっては、操作部材のロックを解除するときに、
当該操作部材の自由端側を下方に押圧すると同時に、起
立壁から離れる水平方向にも力を加えなければならず、
操作方向が二方向となって操作の簡便性が損なわれると
いう不都合がある。特に、綴じ込まれた書類の枚数が多
いときは、コイルばねの力が強く発揮される状態となっ
ているため、ロック解除の操作力が過大に要求される不
都合を招来する。また、前記水平方向への操作は、操作
部材にねじれを生じさせるため、当該操作部材の基部側
への負荷も大きく、これによる操作部材の変形等に起因
して作動不良を惹起するという不都合もある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、押し下げ力を操作
部材に加えるだけで当該操作部材のロックと、その解除
とを可能とした綴じ具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ベースに一端側が支持されて他端を自由
端として移動可能に設けられた操作部材と、当該操作部
材の移動によって移動可能に設けられた押え部材と、こ
の押え部材と前記操作部材との間に設けられたばね部材
と、前記押え部材が綴じ込み位置に設定されたときに前
記操作部材をロックするロック手段とを備えた綴じ具に
おいて、前記ロック手段は、前記操作部材に回転可能に
支持された第1の部材と、前記ベースから起立する起立
部に設けられるとともに前記第1の部材と相互に作用し
て前記操作部材をロック及びロック解除する第2の部材
とからなり、前記第1の部材が回転変位することで前記
操作部材の操作力の方向を略一定に保ってロック及びロ
ック解除が可能に設けられる、という構成を採ってい
る。このような構成では、操作部材に付与する力の方向
を変えることなくロック及びロック解除が可能となる。
すなわち、従来のように操作部材に対して押圧力の付与
と水平方向に移動させる力の付与とを同時に働かせてロ
ックを解除する必要性がなくなるため、操作部材に対す
る操作力を確実に付与することができる。しかも、操作
部材にねじれ等の変形がもたらされることも解消するこ
とが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、前記第1の部材
は回転体により構成される一方、前記第2の部材は前記
起立部に形成された穴と、前記回転体を変位させるガイ
ド部とにより構成され、前記回転体は、前記操作部材を
操作する毎にガイド部を介して所定角度変位して前記ロ
ックとロック解除を交互に繰り返す、という構成を採っ
ている。このような構成によれば、回転体の回転を利用
するものであるため、滑らかな操作感を得ることができ
る。
【0008】また、前記第1の部材は、前記操作部材の
延出方向に沿う方向を回転中心とし、且つ、当該操作部
材の幅方向両側に表出する一対の回転体により構成され
る一方、前記第2の部材は、前記回転体にそれぞれ相対
する起立部に形成された一対の穴と、前記回転体を変位
させるガイド部とにより構成され、前記各回転体は、前
記操作部材を操作する毎に所定角度変位して前記ロック
とロック解除を交互に繰り返す、という構成も採ること
ができる。このような構成とすることで、操作部材の両
側でロック及びロック解除が行なわれるようになり、極
めて安定して動作させることができる。
【0009】更に、前記回転体は前記操作部材の幅方向
両側に形成された凹部内に略収まる本体部と、この本体
部の回転方向に沿う略180度間隔位置に設けられて前
記穴の形成縁に係り合い可能な一対の溝部とを備え、前
記操作部材の自由端側を所定の高さ位置まで押圧操作し
たときに一方の溝部側が前記ガイド部によって変位して
他方の溝部が穴の形成縁に係り合い、再度操作部材を押
圧操作したときに前記一方の溝部側がガイド部によって
更に変位して他方のガイド部と穴の形成縁との係り合い
を解除する、という構成を採っている。このような構成
では、溝部が穴の形成縁にしっかりと引っ掛かるように
なり、不用意にロックが解除されてしまうおそれを防止
することができる。
【0010】また、前記起立部の上端側には前記回転体
の姿勢調整部が設けられる、という構成を採ることが好
ましい。このような構成とすれば、操作部材をロックす
る際に、回転体が操作部材の凹部から部分的に突出する
ような傾きを生じていても、これを凹部内に収めて操作
部材の移動をスムースに行なうことができ、また、操作
時に、回転体とガイド部との相対接触位置を安定して保
つことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0012】図1ないし図6には、本実施例に係る綴じ
具が示されている。全体構成及びその分解斜視図が示さ
れた図1及び図2において、綴じ具10は、表紙体Pの
内面側に固定されるベース11と、このベース11に支
持されたレバー状の操作部材12と、当該操作部材12
の移動によって前記ベース11に対して離間接近する方
向に移動可能な押え部材13と、この押え部材13と操
作部材12との間に設けられたばね部材14と、前記押
え部材13が図1に示される綴じ込み位置に設定された
ときに操作部材12をロックするロック手段15と、前
記押え部材13をベース11上に支持する第1及び第2
の連結軸16、17とを備えて構成されている。
【0013】前記ベース11は金属材を成形材料として
形成されている。このベース11は、表紙体Pの上下方
向若しくは左右方向に沿って延びる設置面部20と、こ
の設置面部20の短寸幅方向一端に連なって上方に起立
する第1の起立部21と、当該第1の起立部の長手方向
一端側(図2中右端側)に相対する第2の起立部22と
により構成されている。設置面部20の面内には、その
長手方向両側に固定用穴23,23が形成され、これら
の固定用穴23を利用してリベット24(図1参照)を
用いて表紙体Pにベース11が固定できるようになって
いる。また、設置面部20の短寸幅方向中間部におい
て、長手方向両側には、当該設置面部20を部分的に切
り起こして形成された書類端縁突き当て片25、25が
設けられているとともに、これら突き当て片25、25
間には、同様の切り起こしによって形成されたばね軸支
持片26と、これを中間にして一対配置された連結軸支
持片27,28が形成されている。これらばね軸支持片
26及び連結軸支持片27,28の各面内には、軸受穴
30,31,32がそれぞれ形成されている。
【0014】前記第1の起立部21は、その面内に前記
軸受穴30,31,32に相対する軸受穴33,34,
35が形成されているとともに、前記第2の起立部22
に相対する領域、すなわち、図2中右端側領域には、ロ
ック手段15の第2の部材を構成する四角形状の穴36
が設けられている。この一方、第2の起立部22にも、
穴36と略同一形状に打ち抜いて形成されたロック手段
15の第2の部材を構成する穴37が設けられている。
また、第1及び第2の起立部21,22において、前記
穴36,37近傍の上縁には、上方に向かうに従って外
側に傾斜して操作部材12の自由端側を受け入れ易く
し、且つ、後述する回転体の姿勢を一定に保つ姿勢調整
部としての案内片38,39が設けられている。なお、
図3に示されるように、ベース11の設置面部20にお
いて、前記穴36,37間には、これらの穴36,37
と共に第2の部材を構成するガイド部40が固定されて
いる。
【0015】前記操作部材12は合成樹脂材料によって
形成されている。この操作部材12は、図8に示される
ように、その長手方向(左右方向)一端側において短寸
幅方向(紙面直交方向)に貫通する軸受穴41を備えて
いる一方、他端側の短寸幅方向両側に、ロック手段15
を構成する第1の部材としての回転体42,42(図2
参照)をそれぞれ回転可能に受け入れ可能な凹部43,
43を備えて構成されている。また、操作部材12は、
長手方向中央部領域に垂下片44を備え、当該垂下片4
4には、前記ばね部材14の屈曲端部14Bを受容する
溝45が形成されている。この溝45は、図8(A)に
示されるように、中間部が左右両側よりも高くなるよう
に設けられており、操作部材12を倒伏、起立させたと
きに、ばね部材14の屈曲端部14Bが溝45に沿って
移動できるようになっている。また、前記凹部43,4
3は、図8(C)に示されるように、幅方向中間に垂下
する仕切壁46によって区分され、操作部材12の短寸
幅方向両側には、回転体42の回転中心軸を操作部材1
2の長手方向(延出方向)とするピン47(図2参照)
の挿入穴49,49が形成されている。なお、前記垂下
片44において、長手方向に沿う二箇所には、切欠部5
0,51が形成され、切欠部50によってばね部材14
のコイル部14A(図2参照)との干渉が回避され、切
欠部51によって第2の連結軸17との干渉が回避され
るようになっている。
【0016】前記操作部材12は、図2に示されるよう
に、軸受穴41と、前述した連結軸支持片27及び第1
の起立部21の軸受穴34とを一致させて第1の連結軸
16を挿入することにより、一端側がベース11に支持
されて他端側を自由端とした回転移動が可能となる。
【0017】前記回転体42は、図2、図9ないし図1
2に示されるように、操作部材12の凹部43,43内
に位置したときに操作部材12の側面12A内、すなわ
ち凹部43内に略収まる本体53と、この本体53の図
11中上下両側、すなわち、後述する回転方向に沿う略
180度間隔位置に設けられて前記穴36,37の上端
形成縁に係り合い可能な一対の溝部54,54とを備え
て構成されている。本体53は、中央部53Aと、この
中央部53Aに連なって前記溝部54を形成する上下各
一対の爪部53Bとにより構成され、中央部53Aに
は、前述したピン47の貫通穴56が形成されている。
各爪部53Bは、図9,図10に示されるように、操作
部材12の長手方向に沿う本体部53Aの長さよりも短
くするための切欠部53Cを長さ方向に沿って対称とな
る位置に備えて構成されている。また、溝部54は、断
面視で中央部が最も低位置となるくの字状の溝形状とな
っている。なお、他方の回転体42は、図10の中心線
Cに対して左右対称形状をなすものにより構成されてい
る。
【0018】前記押え部材13は、図2に示されるよう
に、平面視略長方形状に設けられるとともに上面に二つ
のスリット穴60A,60Aを備えた樹脂製のカバー6
0と、このカバー60の下面側に装着されるとともに、
二枚の押え片61,61を一体化してなる押圧体62と
により構成されている。カバー60は、ここでは詳細構
造を図示省略しているが、その下面側が押圧体62を嵌
め込み可能な形状に設けられている。
【0019】前記押圧体62はステンレス等の金属によ
って形成されている。また、押え片61は、押圧体62
がカバー60の下面側に嵌め込まれたときに、その下端
がカバー60の下端より若干突出する程度の上下方向幅
に設けられている。押え片61の面内には、第1及び第
2の連結軸16,17と、ばね部材14の各軸部分が挿
入される軸受穴64,65,66が形成されている。
【0020】前記第2の部材を構成するガイド部40
は、図3及び図13に示されるように、ベース11の設
置面部20上に位置する平坦面部70と、この平坦面部
70の上面側に形成された一対の隆起部71と、平坦面
部70の下面側に設けられて設置面部20に形成された
角穴74(図2参照)に嵌合する脚部75とにより構成
されている。隆起部71,71は、それぞれ平面視略L
字状をなして対称配置とされており、それらの内方端
(平坦面部70の中央側)が低く、外方端が高くなる傾
斜面に形成されている。また、隆起部71は、そのL字
の縦辺71A側が操作部材12の長手方向に沿う一方、
L字の横辺71B側が操作部材12の短寸幅方向に沿
い、且つ、前記回転体42の下方に位置するようになっ
ている。ここで、隆起部71における縦辺71Aの長さ
Lは、前述した回転体42の長さよりも若干短く設定さ
れているとともに、前記横辺71Bの長さL1は、回転
体42の爪部53Bに設けられた切欠部53Cの切欠長
さに略等しいか僅かに小さくなるように設定されてい
る。
【0021】なお、図2中、符号80は、ばね部材14
のコイル部14A内にスペーサ筒81を介して貫通する
軸を示し、符号82は、押え部材13のカバー60側に
設けられた図示しない爪片が嵌合して押圧体62の脱落
を防止するための切欠穴を示す。
【0022】次に、前記実施例に係る綴じ具10の組み
立て要領について説明する。
【0023】押え部材13の組み立てに際しては、当該
押え部材13のカバー60の下面側に押圧体62を強制
的に嵌合させる。そして、この押え部材13の一方の側
端から第1及び第2の連結軸16,17の各一端側を押
え片61,61の軸受穴64,65に挿入して貫通さ
せ、その先端をかしめて抜け止め防止処理を行なう。同
時に、ばね部材14の一端側を押え片61,61の軸受
穴66に挿入して貫通させ、同様に先端をかしめて抜け
止め処理を行なう。
【0024】この一方、ベース11にはガイド部40が
装着される。この装着は、ガイド部40の脚部75をベ
ース11の設置面部20に設けられた角穴74に強制的
に嵌め込むことによって行なうことができる。
【0025】また、前記回転体42,42は、操作部材
12の凹部43,43内にそれぞれ配置され、操作部材
12の自由端側から差し込まれるピン47を貫通穴56
に貫通させることによって操作部材12に回転可能に保
持される。
【0026】次いで、操作部材12の基端側をベース1
1の連結軸支持片27と第1の起立部21との間に配置
し、前記第1の連結軸16の他端側を挿入してその先端
をかしめて抜け止め処理を行なう。これにより、操作部
材12は、前述した回転体42が設けられている側を自
由端として回転可能に保持されることとなる。
【0027】この際、ばね部材14のコイル部14A内
にスペーサ筒81を挿入した状態でコイル部14Aを操
作部材12の切欠部50内に配置するとともに、ばね軸
支持片26と第1の起立部21間にコイル部14Aを位
置させる。そして、軸80をばね軸支持片26側から挿
入して第1の起立部21の軸受穴33から突出させ、先
端をかしめて抜け止め処理を行なう。また、ばね部材1
4の屈曲端部14Bは、操作部材12の垂下片44に設
けられた溝45内に差し込まれる。
【0028】第2の連結軸17の他端側は、連結軸支持
片28の軸受穴32側から挿入されて第1の起立部21
の軸受穴35より突出させて先端のかしめ処理が行なわ
れ、これによって、綴じ具10の組み立てを完了するこ
とができる。
【0029】次に、前記綴じ具10における操作部材1
2のロック及びロック解除動作について、図14ないし
図18を参照しながら説明する。
【0030】操作部材12がロック解除された状態で
は、当該操作部材12は、ばね部材14のばね力によっ
て自由端側が上方位置となる傾斜姿勢となる(図6参
照)。そして、操作部材12の自由端側を押し下げ方向
に操作すると、当該自由端側が第1の起立部21と第2
の起立部22間に受容されることとなる。このとき、操
作部材12は、前述した案内片38,39によって正確
に案内され、且つ、回転体42,42が図14(A)に
示される位置に対して傾いている場合があっても、当該
傾きは案内片38,39及びこれに連なる起立部21,
22の内面によって補正され、同図に示す位置、すなわ
ち、操作部材12の凹部43,43内にそれぞれ略収ま
る姿勢となる。
【0031】図14(A)に示される位置よりも更に操
作部材12を押し下げると、下方内側に位置する爪部5
3Bが隆起部71の横片71Bに接し、その傾斜に従っ
て回転体42の上部が外側位置となるように回転して傾
斜姿勢に変位することとなる(図14(B)〜(D)参
照)。この際、下方外側の爪部53Bは、前述した切欠
部53C(図10参照)が設けられているため、横片7
1Bに干渉することはない。
【0032】操作部材12の押し下げが限界位置まで行
なわれた後に、当該操作部材12への操作力すなわち押
し下げ力を解除すると、ばね部材14のばね力によって
操作部材12の自由端側が上方に移動することとなる
(図15(A)参照)。このとき、回転体12は、傾い
た姿勢にあるため、上方の溝部54が穴36,37の上
部形成縁に引っ掛かることとなり、これによって操作部
材12のロック状態が確保される。この際、図1に示さ
れるように、押圧部材13は、ベース11の設置面部2
0に接して、所定の綴じ込み力を発揮した状態となる。
【0033】操作部材12のロックを解除する場合に
は、当該操作部材12の自由端側を再び押し下げればよ
い。すなわち、図15(B)及び(C)に示されるよう
に、押し下げにより、下方外側に位置する爪部53Bが
隆起部71の縦片71Aに接し、その傾斜に応じて回転
体42が更に回転して上方内側に位置する爪部53Bが
穴36,37内に位置することとなる。
【0034】操作部材12の押し下げが限界となったと
きに、その押し下げ力を解除すると、操作部材12の自
由端側がばね部材14によって上昇し、このとき、上部
内側の爪部53Bが穴36,37の上部形成縁に接する
こととなり(図15(D)参照)、この後、回転体42
は更に回転することとなる(図16(A)〜(D)参
照)。そして、図16(D)の状態では、回転体42,
42が傾いた姿勢となるが、操作部材12が第1及び第
2の起立部21,22から脱出するときに、これら起立
部21,22の内面によって回転体42,42は、一対
の溝部54,54が略鉛直方向に沿う上下に位置する姿
勢に調整された状態で各起立部21,22から上方に脱
出することとなる(図17(A)〜(C)参照)。従っ
て、次に操作部材12をロックさせる際の動作を確実に
行なわせることができる。
【0035】このように、操作部材12の押し下げを行
なう毎に、ロック及びその解除を交互に繰り返すことと
なる。
【0036】従って、このような実施例によれば、単に
操作部材12の自由端側をガイド部40に向かって押圧
するだけでよいため、操作が非常に簡単になるという効
果を得る。
【0037】なお、前記実施例では、回転体42を二つ
設けて操作部材12の幅方向両側でロック及びロック解
除を行なう構成を図示、説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、操作部材12の片側のみに回転
体42を設けてロック手段15を構成することもでき
る。但し、前記実施例の構成によれば、ロック状態の安
定度が高められるという利点がある。
【0038】また、前記実施例では、回転体42が操作
部材12の短寸幅方向両側に設けられた構成としたが、
例えば、操作部材12の自由端面側に一個の回転体42
を受容する一方、これに対応する穴を備えた起立部をベ
ース11に設け、当該ベース11にガイド部40を図示
の状態に対して平面内で略90度向きを変更し配置する
構成等も採用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、操作部材に付与する力の方向を変えること
なくロック及びロック解除が可能となる。すなわち、操
作部材に対して、押圧力の付与と水平方向に移動させる
力の付与とを同時に働かせてロックを解除する必要性が
なくなるため、操作部材に対する操作力を確実に付与す
ることができる。しかも、操作部材に付与する力の方向
が一定であるため、操作部材にねじれ等の変形がもたら
されることも解消することが可能となる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、操作
部材の操作に際して滑らかな操作感を得ることができ
る。
【0041】更に、請求項3記載の発明によれば、ロッ
クとロック解除動作が操作部材の両側で行なわれるよう
になり、更に安定した動作を行なわせることができる。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、溝部
が穴の形成縁にしっかりと引っ掛かるようになり、不用
意にロックが解除されてしまうおそれを防止することが
できる。
【0043】更に、請求項5記載の発明によれば、操作
部材の移動をスムースに行なうことができ、また、操作
時に、回転体とガイド部との相対接触位置を安定して保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る綴じ具の概略斜視図。
【図2】前記綴じ具の分解斜視図。
【図3】前記綴じ具のベース、操作部材及び押え部材を
それぞれ組み立てた状態の斜視図。
【図4】前記綴じ具の平面図。
【図5】前記綴じ具の正面図。
【図6】前記綴じ具の操作部材をロック解除した状態を
示す正面図。
【図7】前記操作部材の自由端側を更に上昇させて押え
部材を上昇させた状態を示す正面図。
【図8】(A)は操作部材の正面図、(B)は操作部材
の背面図、(C)は(B)のA−A線矢視拡大断面図。
【図9】一方の回転体の平面図。
【図10】前記回転体の正面図。
【図11】図10の左側面図
【図12】図10の右側面図
【図13】ガイド部の拡大斜視図。
【図14】(A)〜(D)は操作部材をロックする途中
の動作説明断面図。
【図15】(A)は操作部材のロック状態を示す断面
図、(B)〜(D)は、操作部材のロックを解除する初
期の動作説明図。
【図16】(A)〜(D)は、図15(D)の状態から
更に進んだ状態を示す動作説明図。
【図17】(A)〜(C)はロックを解除して操作部材
が最終位置に移動するまでの動作説明図。
【符号の説明】
10 綴じ具 11 ベース 12 操作部材 13 押え部材 14 ばね部材 15 ロック手段 21 第1の起立部 22 第2の起立部 36 穴(第2の部材) 37 穴(第2の部材) 38 案内片(姿勢調整部) 39 案内片(姿勢調整部) 40 ガイド部 42 回転体(第1の部材) 43 凹部 53 本体 54 溝部 71 隆起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 庸介 横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社 ニフコ内 Fターム(参考) 2C017 TA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに一端側が支持されて他端を自由
    端として移動可能に設けられた操作部材と、当該操作部
    材の移動によって移動可能に設けられた押え部材と、こ
    の押え部材と前記操作部材との間に設けられたばね部材
    と、前記押え部材が綴じ込み位置に設定されたときに前
    記操作部材をロックするロック手段とを備えた綴じ具に
    おいて、 前記ロック手段は、前記操作部材に回転可能に支持され
    た第1の部材と、前記ベースから起立する起立部に設け
    られるとともに前記第1の部材と相互に作用して前記操
    作部材をロック及びロック解除する第2の部材とからな
    り、 前記第1の部材が回転する方向に変位することで前記操
    作部材の操作力の方向を略一定に保ってロック及びロッ
    ク解除が可能に設けられていることを特徴とする綴じ
    具。
  2. 【請求項2】 前記第1の部材は回転体により構成され
    る一方、前記第2の部材は前記起立部に形成された穴
    と、前記回転体を変位させるガイド部とにより構成さ
    れ、 前記回転体は、前記操作部材を操作する毎に所定角度変
    位して前記ロックとロック解除を繰り返すことを特徴と
    する請求項1記載の綴じ具。
  3. 【請求項3】 前記第1の部材は、前記操作部材の延出
    方向に沿う方向を回転中心とし、且つ、当該操作部材の
    幅方向両側に表出する一対の回転体により構成される一
    方、前記第2の部材は、前記回転体にそれぞれ相対する
    起立部に形成された一対の穴と、前記回転体を変位させ
    るガイド部とにより構成され、 前記各回転体は、前記操作部材を操作する毎に所定角度
    変位して前記ロックとロック解除を交互に繰り返すこと
    を特徴とする請求項1記載の綴じ具。
  4. 【請求項4】 前記回転体は前記操作部材の幅方向両側
    に形成された凹部内に略収まる本体部と、この本体部の
    回転方向に沿う略180度間隔位置に設けられて前記穴
    の形成縁に係り合い可能な一対の溝部とを備え、前記操
    作部材の自由端側を所定の高さ位置まで押圧操作したと
    きに一方の溝部側が前記ガイド部によって変位して他方
    の溝部が穴の形成縁に係り合い、再度操作部材を押圧操
    作したときに前記一方の溝部側がガイド部によって更に
    変位して他方のガイド部と穴の形成縁との係り合いを解
    除することを特徴とする請求項2又は3記載の綴じ具。
  5. 【請求項5】 前記起立部の上端側には前記回転体の姿
    勢調整部が設けられていることを特徴とする請求項2,
    3又は4記載の綴じ具。
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