JP3506141B2 - 綴じ具 - Google Patents

綴じ具

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JP3506141B2
JP3506141B2 JP2003097134A JP2003097134A JP3506141B2 JP 3506141 B2 JP3506141 B2 JP 3506141B2 JP 2003097134 A JP2003097134 A JP 2003097134A JP 2003097134 A JP2003097134 A JP 2003097134A JP 3506141 B2 JP3506141 B2 JP 3506141B2
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高佳 東野
誠一 小池
憲一 泉
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具に係り、更に
詳しくは、押え部材を綴じ込み位置としたときの操作部
材のロック状態を、極めて簡単な操作によって解除する
ことのできる綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の綴じ具としては、例えば、図39
に示されるタイプのものが知られている。この綴じ具2
00は金属材を成形素材として形成されている。当該綴
じ具200は、表紙体201の内面に固定されたベース
202と、このベース202に複数の連結軸203を介
して支持された押え部材204と、当該押え部材204
にコイルばね205を介して連結された操作部材206
とを備えて構成されている。
【0003】前記ベース202は、表紙体201の内面
に接する設置面部210と、この設置面部210の一端
から上方に起立した支持壁部211と、前記設置面部2
10を部分的に切り起こして形成されるとともに前記支
持壁部211と略平行に設けられた複数の中間壁部21
2とを備えて構成されている。支持壁部211には、複
数の丸穴211Aと、操作部材206をロックするため
の角穴211Bが形成されている。
【0004】前記押え部材204は横断面形状が下向き
コ字状をなす外形を備えて構成されている。具体的に
は、平面視略長方形状の平面部204Aと、この平面部
204Aの短寸幅方向両側に連なるとともに、複数箇所
に穴204Cを備えた一対の側面部204Bとにより構
成されている。
【0005】前記コイルばね205は、前記支持壁部2
11と一つの中間壁部212との間に掛け渡されたピン
213の軸回りに装着されている。このコイルばね20
5は、一端側が押え部材204の略中央部に位置する穴
204Cを貫通する一方、他端側が操作部材206の下
面位置で自由端側に延びるように配置され、操作部材2
06が図示の倒伏位置にあるときに、押え部材204が
書類Pに押し付け力を付与する一方、操作部材206が
常に起き上がる方向に力を付与するようになっている。
【0006】前記連結軸203はクランク型の形状をな
し、その一端側が押え部材204の長手方向両側に位置
する穴203Cを貫通して延び、他端側が支持壁部21
1と中間壁部212との間に掛け渡されるように配置さ
れ、これにより、押え部材204がベース202の設置
面部210に対して離間接近するときに、当該設置面部
210との平行度を保った状態で移動可能となる。
【0007】前記操作部材206は、その一端側が、コ
イルばね205のコイル部を貫通するピン213に支持
されている。この操作部材206の図中手前側となる自
由端側の側面部分には、前記角穴211Bの形成位置に
対応する突起214が設けられており、この突起214
が角穴211Bに引っ掛けられることで、操作部材20
6がロック位置に保たれるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記綴
じ具200にあっては、操作部材206のロックを解除
するときに、当該操作部材206の自由端側を設置面部
210側に押圧すると同時に、支持壁部211から離れ
る水平方向(図39中右側水平方向)にも力を加えなけ
ればならず、操作方向が二方向となって操作の簡便性が
損なわれるという不都合がある。特に、綴じ込まれた書
類の枚数が多いときは、コイルばね205のばね力が強
く発揮される状態となっているため、前記二方向に操作
力を付与することは押圧力が分散してしまう原因とな
り、ひいてはロック解除に困難を極めることとなる。ま
た、このような操作は、操作部材206にねじれを生じ
させるため、基部側への負荷も大きく、これによって操
作部材206の変形等を招来して作動不良を惹起すると
いう不都合もある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、ロック手段の一部
を変位させるだけで操作部材のロックを解除することの
できる綴じ具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ベースに一端側が支持されて他端を自由
端として移動可能に設けられた操作部材と、当該操作部
材の移動によって前記ベースに対して離間接近可能に設
けられた押え部材と、この押え部材と前記操作部材との
間に設けられたばね部材と、前記押え部材が綴じ込み位
置に設定されたときに前記操作部材をロックするロック
手段とを備えた綴じ具において、前記ロック手段は、前
記操作部材に設けられたスライド部材と、前記ベース側
に設けられてスライド部材に引っ掛かり可能な起立部材
とからなり、前記操作部材を水平方向に向くように回転
させたときに、前記スライド部材が移動して前記起立部
材に引っ掛かることでロックされる一方、前記スライド
部材を前記引っ掛かり位置から変位させることで前記操
作部材のロックが解除可能に設けられる、という構成を
採っている。このような構成とすれば、スライド部材に
対して、指先で外力を加えることで、相互の引っ掛かり
を解除することができるようになり、前記ばね部材の力
によって押え部材による綴じ込み力が解除されることと
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、前記スライド部
材を前記操作部材の延出方向に沿って操作することでロ
ックが解除可能に設けられる、という構成を採ることが
できる。
【0012】また、前記スライド部材は、前記操作部材
の延出方向に沿って移動可能に設けられ、スライド部材
の移動によって起立部材との引っ掛かりが解除される、
という構成を採るとよい。これにより、スライド部材と
起立部材との引っ掛かり解除操作をスムースに行うこと
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、参考例について説
明した後に、図面を参照しながら説明する。
【0014】[参考例]図1ないし図25には、参考例に
係る綴じ具が示されている。全体構成及びその分解斜視
図が示された図1及び図2において、綴じ具10は、ベ
ース11と、このベース11に支持されたレバー状の操
作部材12と、当該操作部材12の移動によって前記ベ
ース11に対して離間接近可能な押え部材13と、この
押え部材13と操作部材12との間に設けられたばね部
材14と、前記押え部材13が図1に示される綴じ込み
位置に設定されたときに操作部材12をロックするロッ
ク手段15と、前記押え部材13をベース11上に支持
する第1及び第2の連結軸16、17とを備えて構成さ
れている。
【0015】前記ベース11は金属材を成形材料として
形成されている。このベース11は、図3ないし図8に
も示されるように、図示しない表紙体の上下方向若しく
は左右方向に沿って延びる設置面部20と、この設置面
部20の短寸幅方向一端に連なって上方に起立する支持
壁部21とにより構成されている。設置面部20の面内
には、その長手方向両側に固定用穴22が形成され、こ
れらの固定用穴22を利用して図示しないリベットを用
いて所定の表紙体にベース11が固定できるようになっ
ている。また、固定用穴22、22間の四箇所には、図
4に示されるように、平面視三日月型の切り起こし部2
3が形成され、これらの切り起こし部23によって、綴
じ込まれる書類に脱落抵抗を付与するようになってい
る。更に、設置面部20の短寸幅方向略中間部におい
て、長手方向両側には、当該設置面部20を部分的に切
り起こして形成された書類端縁突き当て片24、25が
設けられているとともに、これら突き当て片24、25
間には、同様の切り起こしによって形成された第1の中
間壁部26と軸受壁部27が形成されている。また、設
置面部20の長手方向一端側(図4中右端側)におい
て、第1の中間壁部26と略同一平面となる位置に第2
の中間壁部28が形成されている。これら第1及び第2
の中間壁部26、28と軸受壁部27の各面内には、穴
30、31、32がそれぞれ形成されている。なお、設
置面部20において、前記支持壁部21の形成位置と反
対側には、長手方向に沿って延びるリブ状の隆起部33
が形成されている。
【0016】前記支持壁部21は、設置面部20の長手
方向に沿って延びる第1の支持壁部34と、前記第2の
中間壁部28と相対する位置で当該第2の中間壁部28
と同様の形状を備えた第2の支持壁部35とにより構成
されている。第1の支持壁部34は、起立面部34A
と、この起立面部34Aの上端に連なって外側水平方向
に向けられた屈曲面部34Bとからなる。起立面部34
Aの面内には、前記第1の中間壁部26と軸受壁部27
に形成された穴30、32に対応する穴37、38がそ
れぞれ形成されているとともに、ロック手段15の一部
を形成する下向き鍵状のフック部39が形成されてい
る。また、第2の支持壁部35には、前記第2の中間壁
部28に形成された穴31に対応する穴40が形成され
ている。
【0017】前記操作部材12は合成樹脂材料によって
形成されている。この操作部材12は、図10ないし図
14に示されるように、平面視略長方形状の板状をなす
本体42と、この本体42の一端側における短寸幅方向
二箇所に設けられた一対の軸受翼43、43と、前記本
体42の裏面側で当該本体42の長手方向に延びるリブ
状の補強部44とを備えて構成されている。この操作部
材12は、図2に示されるように、前述した軸受壁部2
7と第1の支持壁部34の各穴32,38と前記軸受翼
43,43の各軸受穴43Aとを一致させて軸46を挿
入することにより、一端側がベース11に支持されて他
端側を自由端とした回転移動が可能となっている。
【0018】前記本体42の自由端側には、平面視L字
状のスリット48が形成されており、このスリット48
で囲まれる内側が操作部材12をロックさせるための第
1の操作領域50とされる一方、外側すなわち自由端側
が操作部材12のロックを解除するための第2の操作領
域51とされている。第1の操作領域50の下面側には
垂下壁53が一体に設けられている。この垂下壁53
は、図14に示されるように、その面の向きが本体42
の短寸幅方向に沿うように設けられており、外側端縁
(同図中左側端縁)から、ガイド部を構成する切欠部5
5が形成されている。この切欠部55は、その切欠深さ
が増す方向に向かって次第に低位置となる傾斜状に設け
られている。
【0019】前記第2の操作領域51の下面側には、平
面形状が略二等辺三角形となる面形状を備えた接触部材
57が形成されている。この接触部材57の面も本体4
2の短寸幅方向に沿うように向けられているとともに、
斜縁57Aが下面側に位置するように設けられている。
この斜縁57Aは、前記切欠部55の傾斜方向とクロス
する位置関係に設けられている。なお、操作部材12の
基部側において、前記本体42の下面側には、図2中点
線で示されるように、ばね受け部材59が設けられてい
る。このばね受け部材59はL字状をなし、その長片を
形成する鉛直面59Aの向きが本体42の長手方向に沿
う一方、短片を形成する下端水平面59Bが本体42と
略平行となるように設けられている。
【0020】前記押え部材13は、図15ないし図24
に示されるように、平面視略長方形状の板状体60と、
この板状体60の下面側に装着された二枚の押え片6
1,61とにより構成されている。板状体60の下面側
には、図18に示されるように、押え片61、61が嵌
め込み可能な二列の溝62、62が長手方向に沿って形
成されている。また、これら溝62,62を横切る方
向、すなわち板状体60の短寸幅方向には、第1及び第
2の連結軸16、17の各一端側をそれぞれ受容する軸
受溝64,64が、板状体60の長手方向二箇所位置に
形成されている。これら軸受溝64,64の中間位置に
は、当該軸受溝64の溝幅よりも大きな溝幅を有する中
間軸受溝65が設けられ、この中間軸受溝65に、ばね
部材14の一端側が受容されるようになっている。ここ
で、前記軸受溝64、64及び中間軸受溝65は、図1
7に示されるように、板状体60の短寸幅方向に沿う一
側面すなわち操作部材12側が開放するように設けられ
ている。
【0021】前記二列の溝62、62の内面側には、図
16及び図18に示されるように、板状体60の厚み方
向に沿って延びる複数の隆起部62Aが形成され、これ
らの隆起部62Aによって、各溝62内に嵌め込まれる
押え片61、61の面に対して部分的に強い挟圧力が付
与されるようになっている。
【0022】前記押え片61、61は金属製の細長い板
片によってそれぞれ同一形状に設けられている。この押
え片61は、図19ないし図24に示されるように、板
状体60の前記溝62に嵌め込まれたときに、その下端
が板状体60の下面より若干突出する程度の短寸方向幅
すなわち上下方向幅を備えて構成されている。押え片6
1の面内には、当該押え片61の長手方向に沿って適宜
な間隔をおいて切り起こし片61Aが設けられている。
これらの切り起こし片61Aは、その突出向きが押え片
61の長手方向に沿って交互に反対側に向けられるよう
に互い違いの関係をなし、これにより、押え片61が溝
62に嵌め込まれたときに、各切り起こし片61Aが押
え片61の面内に収まるようになり、初期の切り起こし
角度に戻ろうとする力を溝62の内壁面にバランスよく
与えるようになっている。また、押え片61の上端縁に
は、前記軸受溝64、64と相互に作用して第1及び第
2の連結軸16、17の一端側を挿入する空間を形成す
る軸受凹部68,68と、これら軸受凹部68間に設け
られるとともに、前記中間軸受溝65と相互に作用して
ばね部材14の一端側を挿入する空間を形成する中間軸
受凹部69が形成されている。
【0023】前記ばね部材14は、図2及び図25に示
されるように、コイル状部70と、このコイル状部70
の一端側から延びる直線軸部71と、この直線軸部71
の先端に連なるとともに、当該直線軸部71に対して略
直交する方向に向けられた屈曲軸部72と、前記コイル
状部70の他端側から延びてロック手段15を構成する
延長軸部74とにより構成されている。コイル状部70
は、その内部に前述した軸46(図2参照)が貫通する
ようになっており、屈曲軸部72は、押え部材13の中
間軸受溝65と中間軸受凹部69とで形成される空間内
に挿入されるようになっている。
【0024】また、前記延長軸部74は、前記操作部材
12の下面側に位置して当該操作部材12の自由端側に
達する長さを備えて構成されている。この延長軸部74
は、操作部材12の前記垂下壁53に形成された切欠部
55内を突き抜けて前記接触部材57の傾斜縁57Aに
略接する位置を通るように、中間に若干の傾斜部74A
が設けられている。
【0025】前記押え部材13は、図2に示されるよう
に、クランク型を備えた第1及び第2の連結軸16、1
7を介してベース11及び操作部材12に連結可能に設
けられている。第1の連結軸16は、その一端側が第1
の中間壁部26に形成された穴30と第1の支持壁34
に形成された穴37に挿入される一方、他端側が押え部
材13の下面側に形成された一方の軸受溝64と押え片
61の軸受凹部68とで形成される空間内に挿入される
ようになっている。また、第2の連結軸17は、その一
端側がベース11における第2の中間壁部28に形成さ
れた穴31と、第2の支持壁部35に形成された穴40
に挿入される一方、他端側が、押え部材13の下面側に
形成された他方の軸受溝64と押え片61の軸受凹部6
8とで形成される空間内に挿入されるようになってい
る。ここで、押え部材13内に位置する第1及び第2の
連結軸16,17の先端部と、前記ばね部材14の先端
部は、これらが押え部材13に組み立てられたときに、
当該押え部材13から抜け出ることがないように、図示
省略したかしめによる脱落防止部が予め形成されてい
る。
【0026】次に、前記参考例に係る綴じ具10の組み
立て要領について説明する。
【0027】押え部材13の組み立てに際しては、当該
押え部材13の板状体60を裏返しにして、第1及び第
2の連結軸16、17の一端側を軸受溝64内に落とし
込むとともに、ばね部材14の前記屈曲軸部72も中間
軸受溝65内に落とし込む。そして、その上から、押え
片61,61を板状体60の溝62に差し込めばよい。
この際、第1及び第2の連結軸16,17の端部、及び
屈曲軸部72の端部には、前述したように、かしめによ
る脱落防止部が予め形成されているため、当該連結軸1
6,17及び屈曲軸部72が押え部材13から抜け出る
ことはなく、また、押え片61、61も溝62に強く嵌
り込んでいるため、これらも脱落する虞はない。
【0028】次いで、第1連結軸16の他端側を第1の
中間壁部26と第1の支持壁部34の各穴30,37に
挿入する一方、第2の連結軸17の他端側を第2の中間
壁部28と第2の支持壁部35の各穴31,40に挿入
する。これと並行して、ばね部材14の延長軸部74を
当該操作部材14の下面側に沿わせるとともに、コイル
状部70を操作部材12の軸受翼43,43間に位置さ
せる。そして、軸受翼43,43の各軸受穴43Aと、
前記軸受壁部27及び第1の支持壁部34に形成された
穴32,38とを一致させて軸46を挿入する。
【0029】この後、前記第1の支持壁部34及び第2
の支持壁部35の外側に突き出る第1及び第2の連結軸
16、17の各先端と、前記軸46の先端をかしめて脱
落防止することで、綴じ具10を完成させることができ
る。
【0030】このようにして組み立てられた綴じ具10
は、第1の操作領域50を上方から設置面部20側に押
圧して操作部材12を略水平姿勢となる方向に回転させ
ることで、延長軸部74がフック部39の上部形状に倣
って初期の軸線位置(図14の点線位置)から右側すな
わち押え部材13側に若干移動し、フック部39の上部
を乗り越えたときに、初期の軸線位置に復帰してフック
部39に引っ掛かってロックされることとなり、同時
に、押え部材13がベース11の設置面部20に対して
綴じ込み位置にセットされる。
【0031】押え部材13による綴じ込み解除する場
合、すなわち、操作部材12のロックを解除する場合に
は、第2の操作領域51を第1の操作領域50と同様
に、設置面部20側に押圧操作すればよい。この押圧操
作により、第2の操作領域51は、前述したスリット4
8の形成により、独立して面位置を低くする方向に変位
することができる。この変位により、下面に設けられた
接触部材57の斜縁57A位置も下方に変位するため、
これに接する延長軸部74は、その軸線位置を図14中
右側下方に変位することとなり、この変位によって、フ
ック部39から脱落することとなる。
【0032】このようにして延長軸部74がフック部3
9から脱落してロックが解除されると、操作部材12
は、ばね部材14の力によって浮き上がって押え部材1
3をフリーな状態とする。同時に、延長軸部74は、初
期の軸線位置に復帰することとなる。
【0033】このような参考例の構成によれば、延長軸
部74とフック部39とによるロック及びその解除に際
して、単に操作部材12の自由端側を設置面部20に向
かって押圧するだけでよいため、操作が非常に簡単にな
る。
【0034】次に、本発明の実施例について説明する。
なお、以下の説明において、前記参考例と同一若しくは
同等の構成部分については同一符号を用いるものとし、
説明を省略若しくは簡略にする。
【0035】[実施例]図26ないし図38には、本発明
の実施例が示されている。この実施例は、ロック手段1
5の構成を異ならせ、当該ロック手段15を所定操作す
ることで操作部材12のロックを解除できるようにした
点に特徴を有する。すなわち、本実施例におけるロック
手段15は、操作部材12の自由端側にスライド部材1
00が設けられる一方、起立部材101がベース11に
設けられている。スライド部材100は、図28に示さ
れるように、操作部材12の自由端側に設けられた平面
視略長方形状の取付穴103に脱落不能に装着されてお
り、起立部材101は、ベース11の面を部分的に切り
起こすことによって構成されている。
【0036】前記スライド部材100は、図29ないし
図32に示されるように、操作部材12の上面側に位置
する板状のスライド板部105と、このスライド板部1
05の下面側から垂下する駒状部106及びこれに併設
されたアーム状の片ばね107とを備えて構成されてい
る。スライド板部105は取付穴103よりも大きな平
面積を有するとともに、その一端側に隆起部105Aが
設けられており、当該スライド板部105に指先を当て
がって操作部材12の自由端側に引き操作したときに指
先とスライド板部105との相対的な滑りを防止して引
き操作力をスライド板部105に確実に及ぼすことがで
きるようになっている。
【0037】駒状部106は、スライド板部105の下
面側において、当該スライド板部105の長手方向に沿
う長さの約1/2程度の長さと、スライド板部105の
短寸方向幅よりも小さい厚みとなる板状をなし、その板
の面がスライド板部105の短寸幅方向両側に位置する
向きに設けられている。この駒状部106において、操
作部材12の自由端側となる一端はスライド板部105
の面に対して略直交する方向に延びる外側垂下縁106
Aとされ、その反対側となる他端は、下端縁106Bと
の間に傾斜縁106Cを有する内側垂下縁106Dとさ
れている。内側垂下縁106Dには、当該内側垂下縁1
06Dから外側垂下縁106Aに向かう切欠部109が
形成されている。なお、駒状部106は、図32及び図
34(B)に示されるように、スライド板部105側に
浅溝110を備えているとともに、下端側の板厚が若干
小さく設定され、これにより、前記取付穴103内への
装着を容易にするととともに、当該取付穴103にスラ
イド部材100を装着した後に、操作部材12の長手方
向に沿うスライド移動を許容しつつ取付穴103から外
れることがないように設けられている。
【0038】前記アーム状の片ばね107は、基端が駒
状部106の近傍に位置する一方、先端部107Aが駒
状部106から離れた方向に向けられている。片ばね1
07の先端部107Aはスライド板部105と略平行と
なる方向に屈曲しており、その先端縁は前記取付穴10
3を形成するための切り起こし片112に接触可能に設
けられている。
【0039】前記起立部材101は、駒状部106の切
欠部109に引っ掛かり可能となる方向に屈曲する爪部
104を備えて構成されている。この起立部材101
は、ベース11の面を部分的に切り起こすことによって
形成できる他、この切り起こしを行うことなく別途に設
けた起立部材を溶接等の手段を介して固定してもよい。
【0040】なお、本実施例における操作部材12は金
属板を板金加工することによって形成されている。この
操作部材12は、板状の本体42の軸受翼43から取付
穴103近傍位置までの領域にかけて、本体42の短寸
幅方向一端から垂下する側壁115を備えて構成されて
いる。側壁115の略中間部には、切欠凹部116が設
けられて連結軸16との位置的な干渉が生じないように
なっている。また、ベース11の端部に位置する支持壁
部21は、ベース11の長手方向に沿って延びる一片の
起立面により構成され、前記起立部材101に隣接する
部分は、高さが低くなるように形成されている。
【0041】以上の構成において、操作部材12をロッ
クさせる場合には、図35に示されるように、操作部材
12の自由端側に指先を当てがって押し下げ力Fを付与
すればよい。操作部材12が次第に水平方向に向くよう
に回転変位すると、前記爪部104が駒状部106の傾
斜縁106Cに接触する。そして、更に押し下げ力を付
与し続けると、駒状部106が爪部104によって操作
部材12の自由端側に押される状態となる。すると、片
ばね107が湾曲しながら変形し、スライド板部105
が操作部材12上を自由端側にスライド移動することと
なる。
【0042】爪部104が傾斜縁106Cを通過して切
欠部109位置に達すると、湾曲変形していた片ばね1
07が元の形状に戻ろうとする復帰力を生ずることとな
り、このとき、「パチン」という音を持って爪部104
が切欠部109に引っ掛かることとなり、これにより、
操作部材12がロック位置に保たれる状態となる。
【0043】この一方、ロックを解除する場合には、ス
ライド板部105の上面に指先を当てがい、これを操作
部材12の自由端側に引き操作すればよい。これによ
り、スライド板部105が操作部材12上を自由端側に
スライドしたときに、爪部104が切欠部109から脱
出することとなる。この脱出が行われると、操作部材1
2の下面側に位置するばね部材14のばね力により、操
作部材12の自由端側が上方に位置するように回転し、
これにより、ロック解除がなされることとなる。
【0044】なお、本発明において、前記実施例は、起
立部材101と操作部材12との相互引っ掛けが可能な
構成であれば、形状、相対位置等を変更することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作部材に設けられたスライド部材と、当該スライド部
材に引っ掛かり可能な起立部材とによりロック手段を構
成し、スライド部材又は起立部材を前記引っ掛かり位置
から変位させることで操作部材のロックを解除可能とし
たから、スライド部材をスライド操作するように指先で
外力を付与することで、相互の引っ掛かりを解除するこ
とができ、ロック動作とロック解除操作が簡易となる。
【0046】また、スライド部材を前記操作部材の延出
方向に沿って操作することでロックが解除可能に設けら
れる構成とした場合には、スライド部材に対して容易に
操作力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例に係る綴じ具の全体構成を示す概略斜視
図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】図1の平面図。
【図4】ベースの平面図。
【図5】ベースの正面図。
【図6】図4の拡大左側面図。
【図7】図4のA−A線に沿う矢視拡大断面図。
【図8】図4のB−B線に沿う矢視拡大断面図。
【図9】操作部材の平面図。
【図10】操作部材の正面図。
【図11】操作部材の底面図。
【図12】操作部材の背面図。
【図13】図9のC−C線に沿う矢視拡大断面図。
【図14】図10の拡大左側面図。
【図15】押え部材を構成する板状体の平面図。
【図16】図18のD−D線に沿う矢視断面図。
【図17】前記板状体の正面図。
【図18】前記板状体の底面図。
【図19】図18のE−E線に沿う矢視拡大断面図。
【図20】図18のF−F線に沿う矢視拡大断面図。
【図21】押え部材を構成する押え片の正面図。
【図22】図21の平面図。
【図23】図21のJ−J線に沿う矢視拡大断面図。
【図24】押え部材の断面図。
【図25】ばね部材の平面図。
【図26】実施例に係る綴じ具の操作部材がロック状態
にある全体構成を示す概略斜視図。
【図27】実施例に係る綴じ具の操作部材がロック解除
された状態を示す概略斜視図。
【図28】スライド部材を分解した状態を示す概略斜視
図。
【図29】スライド部材の側面図。
【図30】スライド部材の平面図。
【図31】スライド部材の底面図。
【図32】図29の左側面図。
【図33】(A)は操作部材の平面図、(B)はその正
面図。
【図34】(A)は操作部材の背面図、(B)は(A)
のQ−Q線矢視拡大断面図。
【図35】操作部材をロックさせる初期操作方法を説明
するための概略断面図。
【図36】スライド部材が起立部材に接触する状態を示
す断面図。
【図37】操作部材がロックされる直前状態を示す概略
断面図。
【図38】操作部材がロックされた状態を示す概略断面
図。
【図39】従来の綴じ具を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10 綴じ具 11 ベース 12 操作部材 13 押え部材 14 ばね部材 15 ロック手段 100 スライド部材 101 起立部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−86575(JP,A) 特開2000−203186(JP,A) 特開2000−272281(JP,A) 実公 昭46−15286(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに一端側が支持されて他端を自由
    端として移動可能に設けられた操作部材と、当該操作部
    材の移動によって前記ベースに対して離間接近可能に設
    けられた押え部材と、この押え部材と前記操作部材との
    間に設けられたばね部材と、前記押え部材をベースに接
    近させて当該押え部材が綴じ込み位置に設定されたとき
    に前記操作部材をロックするロック手段とを備えた綴じ
    具において、 前記ロック手段は、前記操作部材に設けられたスライド
    部材と、前記ベース側に設けられてスライド部材に引っ
    掛かり可能な起立部材とからなり、前記操作部材を水平方向に向くように回転させたとき
    に、前記スライド部材が移動して前記起立部材に引っ掛
    かることでロックされる一方、 前記スライド部材を前記
    引っ掛かり位置から変位させることで前記操作部材のロ
    ックが解除可能に設けられていることを特徴とする綴じ
    具。
  2. 【請求項2】 前記スライド部材を前記操作部材の延出
    方向に沿って操作することでロックが解除可能に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の綴じ具。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材は、前記操作部材の延
    出方向に沿って移動可能に設けられ、スライド部材の移
    動によって起立部材との引っ掛かりが解除されることを
    特徴とする請求項1記載の綴じ具。
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