JP4218466B2 - 綴じ具、及びファイル - Google Patents

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Description

本発明は、簡単な操作によってロック状態を解除することが可能な綴じ具、及びその綴じ具が適用されるファイルに関するものである。
従来より、ファイル等に適用されるベースと、ベースとの間に紙葉類を押さえた状態で綴じ込み可能な押さえ部と、押さえ部を綴じ込み状態と非綴じ込み状態に操作可能な操作部と、綴じ込み状態において操作部の移動を規制するロック機構とを具備するレバー式の綴じ具が知られている。
この種の綴じ具としては、操作部を上方から押し込む方向に力を付与するとともに、操作部を水平方向に移動させる方向に力を同時に付与することによりロック状態にあるロック機構を非ロック状態に操作することができるように構成されているものが挙げられる(例えば特許文献1参照)。
また、改良品として、操作部に異なる2つの操作領域を設け、一方の操作領域を押し込む方向に操作力を付与することによりロック状態になるようにするとともに、他方の操作領域を押し込む方向に操作力を付与することにより非ロック状態になるように構成されているものが考えられている(例えば特許文献2参照)。
実公平5−29905号公報(第1〜3頁、第1図、第2図) 特開2002−248883号公報(第1〜4頁、第1図、第2図)
ところが、特許文献1記載の綴じ具は、上記の通り、ロック状態を解除する場合には、操作部を上方から押し込む方向に力を付与するとともに、操作部を水平方向に移動させる方向に力を同時に付与しなければならないため、操作方向が二方向となって操作の簡便性が損なわれるという不都合が生じる。また、操作部を水平方向に移動させる方向に力を付与する際に指が操作部が外れてしまい、操作部が不意に跳ね上がったりする等、動作の安全性に欠け、今ひとつ使い勝手に優れないものである。
また、特許文献2記載の綴じ具は、操作部を上方から押し込む方向に力を付与するだけでロック状態と非ロック状態に操作可能であるが、押し込む方向に付与された力に基づく上下方向のスライド動作を左右方向のスライド動作に変換させることによりロック機構をロック状態と非ロック状態に操作可能に構成したものであるため、操作によっては変換がスムーズに行えない場合等もあり動作の安定性に欠けるものである。また、スライド動作を変換させる適宜の変換機構の構造が複雑であり、このような変換機構を設けるために綴じ具自体の構造が複雑なものとなり、製作工程の複雑化、コストの増加を招来するという不具合が生じる。また、ロック状態から非ロック状態に操作する場合には、ベースに対して略水平姿勢にある操作部をさらに下方へ押し下げて上下方向のスライド動作を左右方向のスライド動作に変換させるように構成しているため、操作部の下方に、操作部のストロークを確保する一定の空間を形成しなければならない等設計の自由度がある程度規制されるものである。さらに、特許文献2記載のものは、押さえ部を合成樹脂素材を用いて形成したものであるため、廃棄時に、押さえ部と金属性素材からなる他の部材とを分別しなければならず面倒である。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、簡素な構造を用いて、簡単な操作によりロック状態を解除することが可能な綴じ具並びにその綴じ具を備えたファイルを提供することにある。
すなわち、本発明の綴じ具は、ベースと、当該ベースとの間に紙葉類を押さえた状態で綴じ込み可能な押さえ部と、この押さえ部を綴じ込み状態と非綴じ込み状態との間で操作可能な操作部と、前記綴じ込み状態において前記操作部の移動を規制するロック機構とを具備してなり、前記操作部に対する所定の操作力により前記ロック機構をロック状態と非ロック状態との間で操作可能に構成したものであって、前記操作部が、操作部本体と、前記ロック状態を解除して前記非ロック状態に操作可能なロック解除部とを備えたものであり、このロック解除部に第1傾斜面部を設けるとともに、前記ベースに前記第1傾斜面部に略平行な第2傾斜面部を設け、前記ロック解除部を押し込む方向のみに与えられた操作力に基づいて、前記第1傾斜面部が前記第2傾斜面部に面接触しながらスライド移動することにより前記非ロック状態になるように構成していることを特徴とする。また、本発明に係るファイルは、以上のような綴じ具と、この綴じ具が取り付けられる表紙体とを具備するものである。
このような綴じ具又はこの綴じ具を備えたファイルであれば、ロック解除部を押し込む方向に操作力を付与するのみで第1傾斜面部が第2傾斜面部上を摺動してロック状態を解除することができるため、従来のようにロック状態を解除する場合に操作部に対して下方向へ押し込む力と水平方向に移動させる力とを同時に付与する必要がなく、極めて簡単な操作でロック状態を解除することができる。しかも、第1傾斜面部が第2傾斜面部に面接触した状態でスライド移動するため、ロック解除操作時に生じる抵抗を有効に分散することができスムーズな操作が可能となり、安定した動作を実現し、操作の簡便性を有効に図ることができる。加えて、操作部に例えば上下方向のスライド動作を左右方向へのスライド動作に変換するカム等の比較的構造が複雑な変換部を設ける必要がなく、簡素な構造を用いることができ、製作工程の簡素化、コストの削減に資する。
特に、前記操作部が、前記ベースに対して回動可能に設けられた前記操作部本体と、この操作部本体に片持ち的に支持され操作部本体に対して回動可能に設けられた前記ロック解除部とを具備するものであり、前記操作力に基づいて前記ロック解除部を前記操作部本体よりも優先して回動させるように構成していれば、
前記第1傾斜面部を前記第2傾斜面部に確実に面接触させることができ、ロック解除動作の安定性をさらに高めることができる。
ロック機構の好ましい実施態様としては、前記操作部本体に設けた第1係合部と、前記ベースに設けられ前記第1係合部に係合可能な第2係合部とを備えたものが挙げられ、前記第1係合部と前記第2係合部とを係合させることにより前記ロック状態になり、前記操作力に基づいて前記第1傾斜面部が前記第2傾斜面部に面接触しながらスライド移動することにより前記操作部の前記ベースに対する相対位置が変位し、それに伴って前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除され前記非ロック状態になるように構成しているものが望ましい。
良好なロック状態を実現するためには、前記第1係合部が前記操作部本体に設けられた第1係合傾斜面部であり、前記第2係合部が前記ベースに設けられ前記第1係合傾斜面部に略平行な第2係合傾斜面部であり、前記ロック状態において前記第1係合傾斜面部と前記第2係合傾斜面部とを相互に係合させればよい。
また、前記第1係合傾斜面部に略連続する前記操作部本体の所定部位に、前記ロック状態において前記第2係合傾斜面部が挿入する挿入口を設けていれば、より確実にロックすることができる。
具体的実施態様としては、前記操作部本体を押し込む方向のみに与えられた操作力に基づき、前記第1係合傾斜面部が前記第2係合傾斜面部に面接触しながらスライド移動し、前記第1係合傾斜面部が前記第2係合傾斜面部を乗り越えた際に、前記第2係合傾斜面部が前記挿入口に挿入されるとともに、前記操作部が起き上がる方向に力を付勢する付勢手段を利用して前記第1係合傾斜面部が前記第2係合傾斜面部に係合することにより前記ロック状態になるように構成しているものが挙げられる。
前記ロック解除部が前記操作部本体の内面側に取り付けられるものであり、前記操作部本体の所定部位に前記ロック解除部が表出し得る窓部を設け、当該窓部を通じて前記ロック解除部の全部又は一部を表出させるようにロック解除部の一端部を操作部本体に取り付けるとともに、前記操作部が起き上がる方向に力を付勢する付勢手段の一端部を、前記ロック解除部の一端部を通過する位置まで延出させていれば、付勢手段の一端部自体がロック機構の動作に直接関与することがなく、付勢手段の付勢力によって操作感が左右されることがなく好適である。
製作工程の簡素化を図るためには、前記窓部を、前記操作部本体の所定部位を切り欠いて形成すればよい。
また、前記各傾斜面部を簡単に形成するためには、前記第1傾斜面部が前記ロック解除部の一部を斜め下方に折り曲げたものであり、前記第2傾斜面部が前記ベースの一部を斜め上方に切り起こしたものであればよい。
同様の趣旨の下、前記第1係合傾斜面部が前記操作部本体の一部を斜め下方に折り曲げたものであり、前記第2係合傾斜面部が前記ベースの一部を斜め上方に切り起こしたものであることが好ましい。
前記ベース、前記押さえ部及び前記操作部が金属製素材からなる折り曲げ成形品であれば、廃棄時に綴じ具自体を各部材毎に分解して分別廃棄する必要がない。加えて、合成樹脂素材からなるものと比較して耐久性にも優れたものとなる。
また、例えば前記表紙体が合成樹脂素材からなるファイルであれば、廃棄時に表紙体と綴じ具とを分解するのみでよいため好適である。
以上説明したように本発明によれば、ロック解除部を押し込む方向に操作力を付与するのみで第1傾斜面部が第2傾斜面部上を摺動してロック状態を解除することができるため、従来のようにロック状態を解除する場合に操作部に対して下方向へ押し込む力と水平方向に移動させる力とを同時に付与する必要がなく、極めて簡単な操作でロック状態を解除することができる。しかも、第1傾斜面部が第2傾斜面部に面接触した状態でスライド移動するため、ロック解除操作時に生じる抵抗を有効に分散することができスムーズな操作が可能となり、安定した動作を実現し、操作の簡便性を有効に図ることができる。加えて、操作部に例えば上下方向のスライド動作を左右方向へのスライド動作に変換するカム等の比較的構造が複雑な変換部を別途設ける必要がなく、簡素な構造を用いることができ、製作工程の簡素化、コストの削減に資する。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る綴じ具1は、例えば図1に示すように、書類等の紙葉類Pを綴じた状態で収納可能なファイルFに適用されるものである。このファイルFは、表紙体Hと、この表紙体Hの内面に一体的に取付けられる綴じ具1とを有する。
先ず、この表紙体Hについて簡単に説明しておくと、この表紙体Hは、例えば合成樹脂素材からなる一体成形品であり、背表紙H1と、背表紙H1を挟んで一対にして設けた表表紙H2及び裏表紙H3とを有するものである。この表紙体Hは、背表紙H1と表表紙H2との境界部分、及び背表紙H1と裏表紙H3との境界部分にそれぞれヒンジとして機能する溝部Mを設け、これら溝部Mを利用して谷折りに折畳可能に構成されている。
綴じ具1は、図2等に図示するように、表紙体Hに固定されるベース2と、このベース2との間に紙葉類Pを押さえた状態で綴じ込み可能な押さえ部3と、この押さえ部3を綴じ込み状態と非綴じ込み状態に操作可能なレバー式の操作部4と、押さえ部3と操作部4との間に架け渡され操作部4が起き上がる方向に力を付勢する本発明の付勢手段たるばね部材5と、前記綴じ込み状態において操作部4の移動を規制するロック機構6とを具備してなり、操作部4に対する所定の操作力により前記ロック機構6をロック状態と前記非ロック状態との間で操作可能に構成されたものものである。
ベース2は、図2及び図3等に示すように、薄板状の金属性素材を用いて成形されたものであり、表紙体Hの上下方向に沿って延びるベース本体21と、このベース本体21の長手方向に直交する方向の一端から上方に連続して起立する起立壁22とを有する一体成形品である。ベース本体21には、長手方向の一端側であってかつ前記起立壁22側に変位した所定部位をベース本体21に対して略垂直に切り起こしてなる起立部21Uを設けるとともに、この起立部21Uの上端から前記起立壁22側に向かって斜め上方に連続して延出する本発明の第2傾斜面部21Kを設けている。また、ベース本体21の長手方向両端部近傍に固定用孔211が形成され、これらの固定用孔211に図示しないリベットを挿入して表紙体Hにベース2を固定している。ベース本体21の長手方向に直交する方向の他端部側には、長手方向に沿って延びるリブ状の突出部212と、平面視三日月型の突出部213を形成し、これらの突出部212、213によって、綴じ込まれる紙葉類Pに脱落させないための抵抗を付与するようになっている。さらに、このベース本体21を部分的に切り起こして紙葉類当接片214を形成するとともに、同様にベース本体21を部分的に切り起こして後述する連結軸C、ばね部材5を支持する支持壁215、216を形成している。これら各支持壁215、216には挿入孔215a、216aがそれぞれ形成されている。一方、起立壁22には、ロック機構6の一部を構成する本発明の第2係合部たる第2係合傾斜面部22Kを形成してある。この第2係合傾斜面部22Kは、前記第2傾斜面部21Kを設けた箇所に略対応する起立壁22の一部をベース本体21側に膨出するように切り起こしたものであり、中央部位が両側縁部より下方に突出し、第2傾斜面部21Kに略対向するように斜め下方に向かって延出させたものである(図3参照)。さらに起立壁22には、前記支持壁215、216に形成した挿入孔215a、216aに略対応する位置に挿入孔22aが形成されている。
押さえ部3は、図2に示すように、例えば、薄板状の金属性素材を用いて成形され、側面視略下向コ字形状をなすものである。押さえ部3には、前記各連結軸Cの一端部がそれぞれ挿入される第1軸受孔31、及びこれら第1軸受孔31の開口巾よりも大きな開口巾を有しばね部材5の一端部が挿入される第2軸受孔32が形成されている。
操作部4は、図2、図4、図5及び図6等(図5(a)は操作部をロックした状態、(b)は非ロック状態の操作部が起き上がっている状態を示す図である)に示すように、ベース2に対して回転可能に設けられた操作部本体41と、この操作部本体41に対して回転可能に取り付けられ、前記ロック機構6のロック状態を解除して非ロック状態に操作可能なロック解除部42とを備えたものである。なお、図5においては、ロック解除部42をパターンを付して示している。
操作部本体41は、例えば一枚の薄板状の金属性素材からなる一体成形品である。この操作部本体41は、平板部411と、平板部411の長手方向に直交する方向の両端から連続して下方に略直角に折り曲げてなる第1側面部412及び第2側面部413とを一体に有する。操作部4をベース2に取り付けた場合、第1側面部412がベース2の起立壁22側に位置する。なお、以下の説明においては、ベース2に取り付けられる一端部を取付端部とし、他端部を自由端部とする。平板部411及び第1側面部412の長手方向略中央部より若干自由端部側に変位した所定領域に連続する窓部41Wを設けている。この窓部41Wは、前記所定領域を切り欠いて形成したものである。平板部411の自由端部近傍領域に上方に若干隆起させてなる突部411aを4つ形成し、これら突部411aを平面視略菱形状に設けている。これら各突部411aが押下すべき位置を示す押下指示部として機能している。第1側面部412及び第2側面部413の各取付端部には、固定ピンNが挿入可能な挿入孔41Nを形成し、各長手方向略中央部に後述するロック解除部42の係合突部42Tが係合可能な係合孔41Tを形成している。また、第1側面部412及び第2側面部413には、前記綴じ込み状態またはロック状態において連結軸Cと干渉しないように所定箇所に切欠き412S、413Sが形成されている。第1側面部412の自由端部側の下端領域を第2側面部413側に向かって斜め下方に折り曲げ、前記第2係合傾斜面部22Kが係合可能な第1係合傾斜面部41Kを設けている。この第1係合傾斜面部41Kは、前記第2係合傾斜面部22Kに略平行な角度をなして延出するものである。本実施形態においては、第1側面部412の自由端部側の下端領域に、自由端部に向かうにつれて第2側面部413側に漸次接近するように折り曲げたテーパ面41Pを設け、このテーパ面41Pに連続するように第1係合傾斜面部41Kを設けている(図5、図6参照)。さらに、第1係合傾斜面部41Kの上端にほぼ連続する所定領域には、ロック状態において第2係合傾斜面部22Kが挿入可能な略矩形状の挿入口41Iを形成してある(同図参照)。この挿入口41Iは、略矩形状をなし、第2係合傾斜面部22Kを挿入できるようにその開口巾を設定している。第2側面部413の前記切欠き413Sを形成した所定部位に、第2側面部413から第1側面部412に向かって略水平に所定寸法延出する延出片41Eを設けている。この延出片41Eと平板部411との間に後述するばね部材5の直線軸53を位置させ、直線軸53と操作部本体41とを関連付けることにより相互に離脱しないようにしている(同図参照)。
ロック解除部42は、例えば一枚の薄板状の金属製素材を側面視略下向きコ字形状に折り曲げてなる一体成形品であり、前記窓部41Wに一部を表出させるようにして操作部本体41に片持ち的に取り付けられるものである。このロック解除部42は、操作部本体41の内面側に取り付けられるように各寸法が適宜設定され、主として、平板部421と、この平板部421の長手方向に直交する方向の両端から下方に垂下させてなる第1垂下片422及び第2垂下片423とを一体に有するものである。ロック解除部42を操作部本体41に取り付けた場合、第1垂下片422が前記第1側面部412側に位置する。なお、以下の説明においては、操作部本体41に取り付けられる一端部を取付端部とし、他端部を自由端部とする。平板部421及び第1垂下片422の長手方向略中央部にそれぞれ上方又は外側方に連続して隆起させてなる隆起部42Rを設けている。この隆起部42Rは、前記操作部本体41に設けた窓部41Wを通じて表出し得るものである。平板部421における隆起部42Rの自由端部側には、さらに上方に若干隆起させてなる突部421aを2つ形成し、これら突部421aを押下指示部として機能させている。平板部421の自由端部には、平板部421の自由端部側の一部に第1垂下片422から第2垂下片423に向かって切り込みを設け、この切り込みによって区分された自由端側の領域を平板部421に対して略垂直に折り曲げてなる垂下部42Dと、この垂下部42Dの下端から第2垂下片423に向かって斜め下方に連続して延出する本発明の第1傾斜面部42Kを設けている。この第1傾斜面部42Kは、前記ベース本体21に設けた第2傾斜面部21Kに対して略平行をなすものである。平板部421の取付端部には、下方に延出した略鉤状の引っ掛け部42Hを設けている(図4参照)。この引っ掛け部42Hに後述するばね部材5の直線軸53を引っ掛けることにより、直線軸53とロック解除部42とを関連付け、相互に離脱しないようにしている。各垂下片422、423の取付端部に、前記操作部本体41の各側面部412、413に設けた係合孔41Tに挿入し得る係合突部42Tをそれぞれ設けている。
以上の構成を有する操作部本体41及びロック解除部42を一体的に取付けるには、操作部本体41の下方から、ロック解除42の取付端部に設けた前記係合突部42Tを、操作部本体41の各側面部412、413に設けた係合孔41Tに係合させ、操作部本本体41の窓部41Wを介してロック解除部42の隆起部42Rを表出させるようにする。このようにしてロック解除部42が操作部本体41の内面側に位置するように片持ち的に支持され、操作部本体41に対して回動可能に設けられる。そして、後述するばね部材5の直線軸53を、操作部本体41に設けた延出片41E及びロック解除部42に設けた引っ掛け部42Hにそれぞれ係合させることにより、ばね部材5の付勢力によって、ロック解除部42の隆起部42Rを、窓部41Wを通じて窓部41Wの周辺部、つまり操作部本体41の平板部411と略面一となるように表出させている。ロック解除部42の回転動作は、隆起部42Rのうち、ロック解除部42の外側方に隆起する部位が、操作部本体41の第1側面部412に設けた窓部41Wの下縁に当接することによりそれ以上の下方への回動が規制されるように設定されている。
ばね部材5は、図2、図5及び図6に示すように、例えば1本の金属製線状体を用いて形成したものであり、略円筒状に巻いたコイル状部51と、このコイル状部51の一端から延び所定箇所を適宜の角度で二段階に折り曲げてなる屈曲軸52と、コイル状部51の他端から直線状に延長させてなる直線軸53とにより構成されている。コイル状部51は、その内周面に固定ピンNが貫通するように設定されており、屈曲軸52は、一端部が押さえ部3の第2軸受孔32に挿入されるように設定している。直線軸53は、一端部がロック解除部42の取付端部を通過し、隆起部42Rの一部に達し得る位置まで延出したものであり、前述したように、記操作部本体41の延出片41E及びロック解除部42の引っ掛け部42Hにそれぞれ係合させて保持されるように設定している。
ロック機構6は、操作部本体41の第1側面部412に設けた第1係合傾斜面部41Kと、ベース2の起立壁22に形成した第2係合傾斜面部22Kとからなるものであり、後述する所定の操作力により、第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとを面接触させて相互に係わり合わせたロック状態と、第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとの係合状態を解除した非ロック状態とに操作可能に構成されたものである。
次に、上記各部材からなる綴じ具1の組み立て手順について説明する。
先ず、押さえ部3を、図2等に示すように、略クランク型の連結軸Cを介してベース2に一体的に取り付ける。具体的には、各連結軸Cの一端部を押さえ部3に形成した第1軸受孔31に挿入するとともに、他端部をベース本体21の支持壁215に形成した挿入孔215a及び起立壁22に形成した挿入孔22aに挿入する。なお、連結軸Cの両端部には例えば組み立てカシメ加工を施し、連結軸Cの抜脱を防止している。次いで、ばね部材5の屈曲軸52を押さえ部3に形成した第2軸受孔32に挿入するとともに、コイル状部51を、支持壁216と起立壁22との間に位置させる。引き続き、コイル状部51の両端に、操作部本体41の各側面部412、413に形成した挿入孔41Nが位置するように操作部本体41を配置し、これら挿入孔41Nと支持壁216及び起立壁22に形成した各挿入孔216a、22aとを一致させて固定ピンNを挿入することにより、ベース2、押さえ部3及び操作部4をばね部材5を介して一体的に取り付ける。そして、既述した手順により前記ロック解除部42を操作部本体41に片持ち的に取り付け、ばね部材5の直線軸53を操作部本体41の延出端413e及びロック解除部42の引っ掛け部421Hに係合させ、直線軸53の下方への抜脱を規制している。最後に、前記ベース2の起立壁22の外側に突き出る固定ピンNの先端部をかしめる等の適宜の固定手段を用いることにより固定ピンNの脱落を防止する。以上の手順により綴じ具1を組み立てる。
次に、このような構成を有する綴じ具1の操作方法及び作用を、図5乃至図8等を参照して説明する。なお、図7及び図8は、図6(b)におけるB−B線断面を一部省略して示す作用説明図である。
先ず、操作部4が起き上がっている状態(図5(a)、図7(a))において、使用者が操作部本体41の自由端部側に設けた突部411aからなる押下指示部を押圧することによって、操作部4をベース本体21側に押し込む方向に操作力F1が付与される。この操作力F1に基づいて、操作部4がベース本体21に対して略水平姿勢となる方向に回転し、経過的に操作部本体41の第1係合傾斜面部41Kが、ベース2の第2係合傾斜面部22Kに当接し(図7(b))、第2係合傾斜面部22Kに面接触しながら第2係合傾斜面部22Kの形状に沿って斜め下方にスライド移動する(同図(c))。この操作に伴って、操作部4の自由端部側がベース2の起立壁22から離反する方向に変位する。そして、第1係合傾斜面部41Kが第2係合傾斜面部22Kを乗り越えたときに、第2係合傾斜面部22Kが、その先端部から操作部本体41に設けた挿入口41Iに入り込み(同図(d))、前記ばね部材5の付勢力により操作部4が初期の位置、すなわちベース2の起立壁22に当接又は近接する位置に復帰し、第1係合傾斜面部41Kが第2係合傾斜面部22Kに面接触する(同図(e))。その結果、ばね部材5の付勢力による第1係合傾斜面部41Kの移動が規制される。以上の操作により、操作部4の上方への回転移動が規制されるロック状態となる。この操作に連動して、押さえ部3の下端がベース本体21に当接または近接する位置に移動して、紙葉類Pを綴じ込み得る綴じ込み状態となる。
また、ロック状態を解除(非ロック状態)にするには、操作部4のロック解除部42の隆起部42Rに設けた突部421aからなる押下指示部を上方から押圧すればよい。押下指示部を押圧することによって、ロック解除部42をベース本体21側に押し込む方向に操作力F2が付与される。この操作力F2に基づいて、ロック解除部42が取付端部を支点にベース本体21に近接する方向に回転動作を行い、ロック解除部42の第1傾斜面部42Kが、ベース本体21に設けた第2傾斜面部21Kに面接触する(図8(f))。この時点における操作部本体41の高さ位置は、ロック状態時の高さ位置(図7(e))から変化していない。つまり、ロック解除部42をベース本体21側に押し込む方向に操作力F2を受けたロック解除部42が操作部本体41より優先して回転動作を行うように設定されている。そして、前記操作力F2により、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21K上を摺動しながら第2傾斜面部21Kに沿って斜め下方にスライド移動すると、その動作に連動して操作部本体41が斜め下方に移動するとともに、操作部4の自由端部側がベース2の起立壁22から離反する方向に変位する(図8(g))。さらにロック解除部42を押下し続けると、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kを乗り越え、ほぼ同時に第2係合傾斜面部22Kが挿入口41Iから外れ、第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとを相互に面接触させてなる係合状態が解除され、非ロック状態となる(同図(h)参照)。このとき、ベース本体21の起立部21Uとロック解除部42の垂下部42Dとが面接触している。そして、この非ロック状態において、ロック解除部42への操作力F2の付与を停止した場合、操作部本体41及びロック解除部42がばね部材5の付勢力(復元力)によってベース2の起立壁22に近接する方向に起き上がり(同図(i))、操作部4がベース2から離間した初期の位置に復帰する(図7(a))。その際、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kに案内されながらベース2の起立壁22側に移動する。これに伴って押さえ部3もベース本体21から離間して前記綴じ込み状態を解除した状態(非綴じ込み状態)となる。
このように、本実施形態のファイルFにおける綴じ具1は、操作部4が、操作部本体41と、ロック状態を解除して非ロック状態に操作可能なロック解除部42とを備えたものであり、ロック解除部42に第1傾斜面部42Kを設けるとともに、ベース2に第1傾斜面部42Kに略平行な第2傾斜面部21Kを設け、ロック解除部42を押し込む方向のみに与えられた操作力F2に基づいて、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kに面接触しながらスライド移動することにより非ロック状態になるように構成しているため、従来のようにロック状態を解除する場合に操作部に対して下方向へ押し込む力と水平方向に移動させる力とを同時に付与する必要がなく、ワンタッチ操作でロック状態を解除することができる。加えて、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kに面接触した状態でスライド移動するため、ロック解除操作時に生じる抵抗を有効に分散することができスムーズな操作が可能となり、安定した動作を実現し、操作の簡便性を有効に図ることができる。さらに、操作部4に例えば上下方向のスライド動作を左右方向へのスライド動作に変換するカム等の比較的構造が複雑な変換部を設ける必要がなく、製作工程の簡素化、コストの削減に資する。
また、操作部4が、ベース2に対して回動可能に設けられた操作部本体41と、操作部本体41に片持ち的に支持され操作部本体41に対して回動可能に設けられたロック解除部42とを具備するものであり、ロック解除部42を押し込む方向のみに与えられた操作力F2に基づいてロック解除部42を操作部本体41よりも優先的に回動させるように構成しているため、ロック解除部42に設けた第1傾斜面部42Kを第2傾斜面部21Kに確実に面接触させることができ、ロック解除動作の安定性、確実性を有効に高めることができる。
特に、ロック機構6が、操作部本体41に設けた第1係合傾斜面部41Kと、ベース2に設けられ第1係合傾斜面部41Kに係合可能な第2係合傾斜面部22Kとを備えたものであり、第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとを係合させることによりロック状態になり、ロック解除部42を押し込む方向のみに与えられた操作力F2に基づいて第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kに面接触しながらスライド移動することにより操作部4のベース2に対する相対位置を変位させ、それに伴って第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとの係合が解除され非ロック状態になるように構成しているため、簡素な構造を用いてロック機構6を構成することができるとともに、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21K上を摺動する動作に対応して操作部4のベース2に対する相対位置を変位させることにより、第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとの係合状態を簡単に解除することができ、極めて使い勝手がよいものである。
ロック状態において第1係合傾斜面部41Kと第2係合傾斜面部22Kとが相互に面接触しているため、例えば係合爪と係合軸とを係合させてなるロック状態と比較して、互いに接触する部位を大きく確保することができ良好なロック状態を維持することができる。
また、第1係合傾斜面部41Kにほぼ連続する操作部本体41の所定部位に、ロック状態において第2係合傾斜面部22Kが挿入する挿入口41Iを設けているため、第2係合傾斜面部22Kを挿入口41Iに挿入することによって、より確実にロックすることができる。
操作部本体41を押し込む方向のみに与えられた操作力F1に基づき、第1係合傾斜面部41Kが第2係合傾斜面部22Kに面接触しながらスライド移動し、第1係合傾斜面部41Kが第2係合傾斜面部22Kを乗り越えた際に、第2係合傾斜面部22Kが挿入口41Iに挿入されるとともに、操作部4が起き上がる方向に力を付勢するばね部材5の付勢力を利用して第1係合傾斜面部41Kが第2係合傾斜面部22Kに面接触して係合することによりロック状態になるように構成しているため、極めて簡単な操作でロックすることができるとともに、第1係合傾斜面部41Kが第2係合傾斜面部22Kを面接触しながらスライド移動するため、第2係合傾斜面部22Kが第1係合傾斜面部41Kの移動を案内するガイド部として機能し、動作の安定性を有効に高めることができる。さらに、各係合傾斜面部41K、22K同士が面接触しながらスライド移動するため、例えば、係合軸が係合爪上を接触しながらスライド移動し、係合軸が係合爪を乗り越えた際に係合軸が係合爪の下面側に係合する態様と比較して、スライド移動時に接触する部位が特定箇所に集中することがない。その結果、各係合傾斜面部41K、22Kがその表面に塗装を施されたものであっても、塗装がはがれ難くなり好適である。また、第2係合傾斜面部22Kを挿入口41Iに挿入した状態で各係合傾斜面部同士41K、22Kが密接に係わり合うため、より良好なロック状態を実現することができる。
ロック解除部42が操作部本体41の内面側に取り付けられるものであり、操作部本体41の所定部位にロック解除部42が表出し得る窓部41Wを設け、この窓部41Wを通じてロック解除部42の隆起部42Rを表出させるようにロック解除部42の一端部を操作部本体41に取り付けるとともに、ばね部材5の一端部を、ロック解除部42の一端部を通過する位置まで延出させているため、ばね部材5の一端部自体がロック機構6の動作に直接関与することがない。その結果、ばね部材等の付勢手段の一端部を操作部の自由端部まで延長し、この一端部と所定部位に設けた係合部とからロック機構を構成した場合に生じる不具合、つまり、ロット毎に付勢手段の寸法に誤差が生じた場合に、これにより付勢手段の付勢力が異なり、全ての製品に均質な操作感を付与することができないという不具合を解消することができる。また、ばね部材5の一端部をロック解除部42の取付端部まで延長させることにより、操作力F2が付与されていない状態においてロック解除部42が操作部本体41の下方に不意に沈み込むことを防止することができ、設定次第によってはロック解除部42の隆起部42Rを、窓部41Wを通じて窓部41Wの周辺部である操作部本体41の平板部411とほぼ面一となるように表出させることも可能となり、操作部4の外観を良好なものとすることができる。なお、ばね部材5の付勢力が弱い場合には、ロック解除部42の隆起部42Rが操作部本体41の平板部411より下方に若干沈み込み、外観を損ない得るが、このようなものであってもロック状態において第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kに当接し、それ以上の沈み込みが規制されるとともに、ロック解除時には、ロック解除部42を押し込む方向のみに与えられた操作力F2に基づき、前述のとおり、第1傾斜面部42Kが第2傾斜面部21Kに面接触しながらスライド移動することにより非ロック状態になる。このようにばね部材5の付勢力が弱い場合であっても、ロック解除操作には何ら支障を来たすことはない。
特に、窓部41Wが、操作部本体41の所定部位を切り欠いて形成したものであるため、簡単に窓部41Wを形成することができる。
また、第1傾斜面部42Kがロック解除部42の一部を斜め下方に折り曲げたものであり、第2傾斜面部21Kがベース2の一部を斜め上方に切り起こしたものであるため、各傾斜面部42K、21Kを簡単に形成することができる。
同様に、第1係合傾斜面部41Kが操作部本体41の一部を斜め下方に折り曲げたものであり、第2係合傾斜面部22Kがベース2の一部を斜め上方に切り起こしたものであるため、各係合傾斜面部41K、22Kも簡単に形成することができる。
ベース2、押さえ部3及び操作部4が金属製素材からなる折り曲げ成形品であるため、加工容易性に優れ、比較的簡単に製作できるとともに、廃棄時には分別廃棄する必要がない。また、合成樹脂素材からなるものと比較して耐久性にも優れたものとなる。加えて、本実施形態においては、表紙体Hが合成樹脂素材からなるファイルFであるため、廃棄時には表紙体Hと綴じ具1とを分解するのみで表紙体Hと綴じ具1とを容易に分別することができ好適である。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、各傾斜面部は、ロック解除部を押し込む方向のみに与えられた操作力に基づいて相互に面接触しながらスライド移動し得るように構成したものであれば、その形状や寸法等は特に限定されないのは勿論である。
また、ロック機構は、相互に係合する2つの部材から構成されるものであればよく、例えば、係合爪と係合孔とから構成されるものや、係合爪と係合軸とから構成されるものであっても構わない。
また、綴じ具を、表紙体の左右方向に沿って設けてもよく、また図示したファイル以外のファイルに適用しても構わない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る綴じ具を適用したファイルを示す全体斜視図。 同実施形態に係る綴じ具の全体斜視図。 同実施形態におけるベースの全体斜視図。 同実施形態における操作部の分解斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を一部省略して示す図。 図2におけるA−A線断面を模式的に示す図。 作用説明図。 作用説明図。
符号の説明
1…綴じ具
2…ベース
21K…第2傾斜面部
22K…第2係合部(第2係合傾斜面部)
3…押さえ部
4…操作部
41…操作部本体
41I…挿入口
41K…第1係合部(第1係合傾斜面部)
41W…窓部
42…ロック解除部
42K…第1傾斜面部
5…付勢手段(ばね部材)
6…ロック機構
P…紙葉類
F…ファイル
H…表紙体

Claims (12)

  1. ベースと、当該ベースとの間に紙葉類を押さえた状態で綴じ込み可能な押さえ部と、当該押さえ部を綴じ込み状態と非綴じ込み状態との間で操作可能な操作部と、前記綴じ込み状態において前記操作部の移動を規制するロック機構とを具備してなり、前記操作部に対する所定の操作力により前記ロック機構をロック状態と非ロック状態との間で操作可能に構成したものであって、
    前記操作部が、操作部本体と、前記ロック状態を解除して前記非ロック状態に操作可能なロック解除部とを備えたものであり、当該ロック解除部に第1傾斜面部を設けるとともに、前記ベースに前記第1傾斜面部に略平行な第2傾斜面部を設け、
    前記ロック解除部を押し込む方向のみに与えられた操作力に基づいて、前記第1傾斜面部が前記第2傾斜面部に面接触しながらスライド移動することにより前記非ロック状態になるように構成していることを特徴とする綴じ具。
  2. 前記操作部が、前記ベースに対して回動可能に設けられた前記操作部本体と、当該操作部本体に片持ち的に支持され操作部本体に対して回動可能に設けられた前記ロック解除部とを具備するものであり、前記操作力に基づいて前記ロック解除部を前記操作部本体よりも優先して回動させるように構成している請求項1記載の綴じ具。
  3. 前記ロック機構が、前記操作部本体に設けた第1係合部と、前記ベースに設けられ前記第1係合部に係合可能な第2係合部とを備えたものであり、前記第1係合部と前記第2係合部とを係合させることにより前記ロック状態になり、前記操作力に基づいて前記第1傾斜面部が前記第2傾斜面部に面接触しながらスライド移動することにより前記操作部の前記ベースに対する相対位置が変位し、それに伴って前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除され前記非ロック状態になるように構成している請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 前記第1係合部が前記操作部本体に設けられた第1係合傾斜面部であり、前記第2係合部が前記ベースに設けられ前記第1係合傾斜面部に略平行な第2係合傾斜面部であり、前記ロック状態において前記第1係合傾斜面部と前記第2係合傾斜面部とが相互に係合している請求項3記載の綴じ具。
  5. 前記第1係合傾斜面部に略連続する前記操作部本体の所定部位に、前記ロック状態において前記第2係合傾斜面部が挿入する挿入口を設けている請求項4記載の綴じ具。
  6. 前記操作部本体を押し込む方向のみに与えられた操作力に基づき、前記第1係合傾斜面部が前記第2係合傾斜面部に面接触しながらスライド移動し、前記第1係合傾斜面部が前記第2係合傾斜面部を乗り越えた際に、前記第2係合傾斜面部が前記挿入口に挿入されるとともに、前記操作部が起き上がる方向に力を付勢する付勢手段を利用して前記第1係合傾斜面部が前記第2係合傾斜面部に係合することにより前記ロック状態になるように構成している請求項5記載の綴じ具。
  7. 前記ロック解除部が前記操作部本体の内面側に取り付けられるものであり、前記操作部本体の所定部位に前記ロック解除部が表出し得る窓部を設け、当該窓部を通じて前記ロック解除部の全部又は一部を表出させるようにロック解除部の一端部を操作部本体に取り付けるとともに、前記操作部が起き上がる方向に力を付勢する付勢手段の一端部を、前記ロック解除部の一端部を通過する位置まで延出させている請求項1、2、3、4、5又は6記載の綴じ具。
  8. 前記窓部が、前記操作部本体の所定部位を切り欠いて形成したものである請求項7記載の綴じ具。
  9. 前記第1傾斜面部が前記ロック解除部の一部を斜め下方に折り曲げたものであり、前記第2傾斜面部が前記ベースの一部を斜め上方に切り起こしたものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の綴じ具。
  10. 前記第1係合傾斜面部が前記操作部本体の一部を斜め下方に折り曲げたものであり、前記第2係合傾斜面部が前記ベースの一部を斜め上方に切り起こしたものである請求項4、5、6、7、8又は9記載の綴じ具。
  11. 前記ベース、前記押さえ部及び前記操作部が金属製素材からなる折り曲げ成形品である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の綴じ具。
  12. 前記請求項1乃至11記載の綴じ具と、当該綴じ具が取り付けられる表紙体とを具備していることを特徴とするファイル。
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