JP3047296B2 - モニター可能なコネクター - Google Patents

モニター可能なコネクター

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JP3047296B2 JP1327742A JP32774289A JP3047296B2 JP 3047296 B2 JP3047296 B2 JP 3047296B2 JP 1327742 A JP1327742 A JP 1327742A JP 32774289 A JP32774289 A JP 32774289A JP 3047296 B2 JP3047296 B2 JP 3047296B2
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幹彦 布施
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電話回線等の接続に用いられ、本線と分岐
線との接続部から直接モニターを行い得るように構成さ
れるコネクターに関し、特に、1つの端子函に多くの回
線の接続部を収容出来るとともに、それぞれのコネクタ
ーに対してモニターを容易に行い得るように構成してな
るコネクター装置に関する。
(従来の技術) 一般の電話回線においては、市中に架設した幹線に分
岐部を形成し、該分岐部を介して利用者の端末に接続す
るようにされており、幹線からの分岐部に第55図に示さ
れるような端子函を配置して、該端子函の内部で、幹線
に収容される回線と、分岐線とが接続されるようになっ
ている。
なお、前記第55図に示される端子函および、以下の従
来例に示される端子函内部で、ケーブルやリード線の単
線の接続に使用される分岐用端子およびコネクターは、
NTT株式会社の電話工事における規格部材として、一般
に使用されているものである。
また、前記端子函1は、その上部に電話ケーブルの本
線2と支持ワイヤ3とを貫通させるようにし、該ワイヤ
3に対して、両側に支持ブラケット4、4を配置してい
る。そして、前記支持ブラケット4、4によって、端子
函1をワイヤ3に対して保持させ、その重量が電話ケー
ブルに負担されることがないようにされる。
前記端子函1の内部には、利用者の端末に接続される
利用者回線を、4回線ずつ接続するための分岐用端子10
が5組配置され、それぞれの分岐用端子10を介して、利
用者回線を接続するようにしている。
また、前記端子函1の内部では、分岐用端子10に対し
て、あらかじめリード線7を取付けておき、該リード線
7とケーブル回線の単線6とを、別のコネクター20によ
り接続する。
前記端子函1の内部には、電話ケーブル2と利用者回
線8との間に、コネクター20と分岐用端子10との2種類
の接続部材を配置するようになっている。
a:分岐用端子の構成および利用者回線の接続方法 前述したように構成される端子函1の内部に配置され
る分岐用端子10は、第56図に示されるように構成されて
いる。前記第56図に示される従来例は、分岐用端子10の
分解斜視図であり、そのケーブルの接続部を主として示
している。
前記分岐用端子10は、本体のベース部材11に対して、
利用者回線の2本の単線8a、8bをそれぞれ取付けるため
に、その単線の長さ方向に各2個ずつの端子部材13、13
を設けておき、それぞれの端子部材13からリード線7、
7を取出すようにする。
また、前記端子部材13には、それぞれ上部に拡開部14
を形成したスリット12を設けておき、単線8a、8bを上か
らスリット12に向けて押付けながら挿入出来るようにし
ている。
前記端子部材は、周知の絶縁被覆食込み式の電気端子
であり、例えば、特公昭63−23626号公報等に、その作
用等が開示されているものである。
なお、前記スリット12の巾は、通常の電話回線で用い
られる単線に対応させて0.65 mmで構成している。
前記本体11の上部に、植込みボルト16を突出させて設
け、該ボルト16を介して箱状のキャップ15が配置され
る。該キャップ15には、本体11に植設した植込みボルト
16が挿通される孔17を設け、該孔17の上部にナット19が
配置される。
前記キャップ15は、ボルト16にあらかじめ取付けたナ
ット19により、その上昇位置が規制されるもので、単線
を取付ける前の段階では、キャップの側部に配置する孔
18の位置が、端子部材のスリットの上部のV字状の拡開
部14に対応する位置で係止されている。
前述したような構成される分岐用端子10を用いて、端
子部材13に利用者回線を接続する場合には、まず、分岐
用端子を端子函1の底部分に固定し、利用者回線の2本
の単線8a、8bを、キャップ15の孔18a、18bにそれぞれ挿
入し、その後で、ナット19を締め込む作業を行う。その
際に、各単線8a、8bは、単線の表面に被覆されている絶
縁体がスリットの拡開部14からスリット12の内部に押し
込まれて、その被覆が剥ぎ取られて、導電体のみがスリ
ット12の内部に入り込むようにされ、それによって単線
が端子部材13に電気的に接続されるようになる。
前述したようにして、利用者回線の単線8を分岐用端
子10に接続した後で、第57図に示すように、モニター用
アダプター38を用いて電話局との交信を行い、その接続
された回線が正しいものであることの確認を行う。
前記モニター用アダプター38を用いてモニター通信を
行う際には、前記分岐用端子10のキャップ15に設けた孔
18から針状接触子39を挿入して、該針状接触子の先端部
を端子部材の中央部のスリットに接触させ、前記モニタ
ー用アダプターに接続する電話機を用いて、交信を行う
ようにする。
b:コネクターの構成およびケーブル回線の単線とリード
線の接続 前記端子函1の内部で、ケーブル2の単線6とリード
線7とを接続するために、第58図ないし第60図に示され
るような構成のコネクター20が用いられる。
前記コネクター20は、第58図に示されるように、ケー
ブルの単線6とリード線7とを接続するもので、絶縁性
を有するプラスチックにより一体成形された本体21と、
蓋部材35、および蓋と一体に設けられるクシ歯状導電部
材30とからなる。
前記コネクター20の本体21には、その中央部に円形の
凹部22を設け、該凹部22に対して、その本体21の側部に
貫通する孔を設け、該孔を単線挿入孔28としている。そ
して、前記凹部22の内部には、その中央部に単線の挿入
方向に直交する支持凸部23を配置し、該凸部23には2つ
の挿通孔24を設ける。
また、前記凸部23の両側部分には、後述するように、
クシ歯状導電部材30の脚部材を入込ませるための収納溝
25、25aを配置しており、該収納溝を介して、前記凸部2
3の両側に支持床26、26aをそれぞれ配置している。
さらに、前記該支持床26、26aには、ケーブル回線の
単線6とリード線7とを、それぞれ支持させるための支
持凹部27、27aを配置している。なお、従来例において
は、導電部材としてクシ歯状のものを用いており、該導
電部材の両側の脚部には、図示されるように、それぞれ
3つずつのスリットが形成されているが、これらのスリ
ットは、0.4〜0.9mmに至る単線の全ての直径に対応出来
るようにされている。また、前記該スリットは2つあれ
ば十分にその役目を果すもので、特に3つのスリットを
設けたもののみを用いることに限定されるものではな
い。
また、後述する本発明の実施例においても、導電部材
は、従来のものをそのまま使用することを前提として説
明するが、この導電部材の構成は、その両側に脚部材
に、単線を挿入して電気的に接合するために、2つのス
リットをそれぞれ設けるものであれば、特にその形状等
は限定されるものではない。
そして、ケーブル回線の単線6と、リード線7とを一
対にして、挿入口28より挿入し、各単線を支持凹部27、
27aと、凸部23の挿通孔24とに挿通させ、その後で、本
体21に蓋35を装着し、導電部材30により両者の単線の接
続を行う。
前記蓋35は、前記コネクター20の本体に設けた凹部22
に収容され得るように、その外径サイズを有するものと
して構成されており、第59図に示されるように、その両
側に弾性爪36、36を突出させて設けている。また、前記
爪の内側に係止部材37を突出させて配置し、該係止部材
37を介して導電部材30を取付け、前記弾性爪36を用いて
コネクターの本体に固定保持させるようにする。
前記導電部材30は、金属の導電体で構成されるもの
で、略コの字状の断面を有し、その両側の脚部材に対し
て、図示される従来例では、それぞれ3個ずつのスリッ
ト31……を設けている。該スリット31は、前記分岐用端
子の端子部材の場合と同様に、端部がV字状に拡開され
た形状のもので、スリットの巾はリード線等の単線の最
小サイズのものに対応して形成されている。そして、単
線がスリットに挿入される時に、該単線の被覆が剥離さ
れ、両者は電気的に接続されるようになる。
したがって、前述したような構成を有するコネクター
20に対して、ケーブル回線の単離と、リード線7とをそ
れぞれ装着する場合に、該2本の単線を支持凸部23の孔
24に挿入する。そして、該単線の端部がそれぞれ支持床
26aの凹部の端部にまで到達させた状態で、蓋35を本体
に向けて押圧し、蓋に設けた弾性爪36が、本体20の凹部
の内面に係止されて、両者を一体に保持固定させるよう
にする。
前述したような蓋35の押圧の動作によって、蓋と一体
に設けられている導電部材30が、凸部23を覆うような状
態で装着される。なお、導電部材30が蓋とともに装着さ
れ、単線を接続した状態は、第60図に示されるようにな
る。
前記第60図に示されるように、本体21に対して蓋35を
装着すると、単線6、7の被覆が剥離されて導電体が露
出され、2本の単線が導電部材を介して接続され、ケー
ブル中の回線6の単線と、リード線7とが導通されるこ
とになる。
また、前記単線を凸部に挿通した状態で、導電部材30
を押付けることにより、該凸部23の両側で、単線の被覆
が押切られて導電体が露出することになり、露出された
導電体が、その径よりも小さいスリットに入り込み、導
電部材と直接接触されるものとなる。
前述したようにして、コネクター20を用いた接続は、
電話回線の1回線に対して、それぞれ2個ずつ設けら
れ、それ等がリード線を介して分岐用端子10に接続さ
れ、分岐用端子10を介して接続状態のモニターが行なわ
れることになる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の電話線の接続装置においては、
1つの端子函を介して接続される回線が、20回線に限定
されるという問題があり、電柱の両側に端子函をそれぞ
れ設けた場合でも、1本の電柱に対して、40回線しか利
用者向けの回線を取ることが出来ないという問題があ
る。
さらに、電話ケーブルの本線と、利用者回線との接続
を行う際には、それぞれの単線に対して2箇所ずつ接続
部分を設けることが要求されるために、その接続工事が
煩雑である等の重大な欠点がある。
また、前記単線の接続工事は、作業員が電柱に昇っ
て、足場の悪い状態で行うものであるために、接続部の
数が多い場合、および、電柱から遠い位置にある分岐用
端子に対する接続を行う場合等には、非常に不安定な姿
勢でその工事を行うことが必要となる。
さらに、前述したように、多数の分岐用端子やコネク
ターを端子函内に収容させることにより、その端子函の
内部での配線が煩雑に入り込んで、単線の接続工事の能
率を阻害する等の欠点がある。
また、各単線を接続した後で、分岐用端子に対してモ
ニター用アダプターを接続し、回線の接続状態等をモニ
タ−する場合でも、端子函の底部分に固定されている分
岐用端子に対して、該函の両側の任意の位置からモニタ
ー用アダプターの装着を行うようになっているものの、
該モニター用アダプターをそれぞれの対応する分岐用端
子に対して取付けるとともに、携帯電話を用いて電話局
と通信する作業も面倒である等の問題がある。
ところが、近年の電話需要の拡大と、ファクシミリ等
を電話と別に設置することが多くなったこと等の原因
で、1本の電柱からの分岐線の数が、従来の端子函によ
る収容能力を大幅に超過することが多くなり、1本の電
柱の両側に端子函をそれぞれ2つ以上設けなければなら
ない。
しかし、端子函の数が増大すると、電柱から遠く離れ
た位置で、その回線の接続の作業を行うことが要求され
ることになり、その回線の接続作業が非常に面倒で、能
率が良くないという欠点が増大する。
(発明の目的) 本発明は、上記したような従来より用いられている電
話線接続手段の欠点を解消するもので、ケーブル回線と
利用者回線の各々の単線を接続するコネクターに対し
て、直接モニター可能な手段を外部に突出させて設けて
おき、接続した回線のモニターを行い得るようにするモ
ニター可能なコネクターを提供することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、電話回線の本線から利用者の端末に向けて
分岐する手段を設け、該分岐部で本線と分岐回線との接
続を行うためのケーブル用のコネクターで、前記双方の
ケーブルの単線を、外面を絶縁体で構成した単線接続部
に挿入し、双方を1つの導電部材により電気的に接続す
るコネクターに関する。
本発明の請求項1の発明は、前記コネクターを絶縁体
で構成し、1つの面に開口を設けて前記導電部材を固定
保持する本体部材と、前記本体部材の開口を覆うように
組み合わせる蓋部材とにより構成し、前記導電部材に対
して電気的に接続可能で、端部を本体部材の外部に露出
させた導電体を前記コネクターの本体部材に取り外し不
能に配置し、前記コネクターの本体部材の外部に露出さ
れる導電体に対して、モニター手段を接続可能に構成す
ることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記端部をコネクターの本体部材
の外部に露出させて設ける導電体には、不使用時にカバ
ーするキャップを着脱可能に設け、前記キャップを移動
させることにより露出される導電体を用いて、モニター
手段を接続可能に構成することを特徴とする。
請求項3の発明は、コネクターの本体外部に露出され
る導電体は、前記本体部材の内部で単線を接続する導電
部材に対して離接可能に設けられ、前記モニターの作用
を行う際にのみ、前記導電体を導電部材に接触させて、
前記導電体の露出部を介してモニター手段を接続可能に
構成することを特徴とする。
前記したように構成したことにより、本発明のモニタ
ー可能なコネクターは、従来のコネクターの場合と同様
に、本線ケーブルの単線と、利用者回線の単線とを接続
する作業を容易に行うことが出来るとともに、単線の接
続能率を向上させることが可能である。
また、本発明のコネクターにおいては、モニター部材
が本体から露出して設けられているものであるから、単
線の接続後、および電話回線を使用中に、その接続部に
設けたコネクターを利用して、随時モニターを容易に行
うことが出来る。
さらに、本発明のコネクターは、従来の端子函のよう
に2種類の接続手段を設ける手間を省くことが出来、1
つの端子函に多数の回線の接続部を収容することが可能
であり、電話需要の増大に対処させることが出来る。
(実施例) 図示された例に従って、本発明のモニター可能なコネ
クターの構成を説明する。
第1図に示される本発明のコネクターは、1回線の電
話回線を、同一の形状の2つのコネクター部材を用い
て、それぞれに対応する単線の接続を行い、単線接続部
に対してキャップを装着した後で、モニターを行うこと
が出来るようにする場合の例を示している。
本発明のコネクター40は、本体41の中央部に凹部45を
設け、該凹部45の内部に単線接続部50を配置している。
また、本体の側部に突部42を設け、該突部42から凹部
45に至る単線挿入孔43を設け、該単線挿入孔43から本線
ケーブルの単線6と、利用者回線の単線8とを挿入し、
単線接続部50で2本の単線を接続する。
前記本体に設けた凹部45に対して、蓋部材65を装着
し、該蓋部材65により単線接続部50をシールするように
しているが、前記蓋部材65には、その蓋の下面にクシ歯
状導電部材60を一体に設けており、該蓋部材65を装着す
る動作により、導電部材60を介して2本の単線の接続の
作用を行うことが出来るようにしている。
なお、本発明のコネクター40の凹部45に装着される蓋
部材65は、第7図に示されるように構成されているもの
で、蓋の上面66の周囲に環状のフランジ67を設け、該フ
ランジ67から舌片68を突出させて設けている。
また、前記フランジ67と舌片68の内側に係止部69を設
けて、該係止部69を介して導電部材60を支持し、蓋部材
65に対して導電部材60を一体に保持出来るようにしてい
る。
前述した構成に加えて、本発明のコネクター本体41の
突部とは反対の側に、支持部材44を設け、該支持部材44
を貫通する孔にモニター部材80を設け、該モニター部材
80の基部80aを支持部材44の外側に露出させている。
次に、前述したように構成されるコネクターを、第2
図ないし第4図にしたがって説明する。第2図ないし第
4図に示されるように、コネクター40の本体41には、そ
の一方の側部に突部42を配置し、該突部42を貫通するよ
うにして単線挿入孔43を形成し、該孔が本体に形成した
凹部45にまで連通されている。
前記凹部45には、その中央部に単線挿入方向に対して
直角に配置された単線支持凸部51を設け、該単線支持凸
部51を介して導電部材60を取付けるようにする。また、
前記凸部51には、2つの径の大きな挿入孔52を両側に設
け、中央部に小径の中孔52aを設けている。
前記凸部51に形成する孔のうち、両側の2つの大径の
挿入孔52は、その前後の単線支持溝53、54に応じて配置
されており、単線挿入孔から挿入される単線が、挿入孔
52を貫通し、溝53、54に両側を支持された状態で、導電
部材による結線が行なわれるようになる。
前記単線接続部50では、単線支持凸部51に対して、蓋
部材65と一体に構成されたクシ歯状導電部材60が係合さ
れるようになっているが、該導電部材60は従来例で示し
たものと同一の部材を用いることが出来る。そして、単
線を導電部材の両脚部のスリットに食込ませることによ
り、被覆を切断して、導電体同志を導電部材を介して電
気的に接続する。
また、前記単線接続部50には、単線支持凸部51の両側
に深く切込んだ収納溝55、55aを配置する。前記単線支
持凸部51と収納溝55、55aは、従来例で示されたものと
同様に、クシ歯状導電部材60を支持する部材として設け
られている。
そして、蓋部材65を本体の凹部に装着する際に、該蓋
部材65を押圧することによって、導電部材60を凸部51に
嵌合させると、導電部材60のスリット62を設けた両側の
脚部61が、前記収納溝55、55aにそれぞれに入り込むよ
うになる。
前述した構成に加えて、本発明のコネクター40には、
本体の他方の側(突部42と反対の側)に支持部材44を突
出させて設けて、該支持部材44にモニター部材80を支持
させている。
前記モニター部材80は、凸部51を貫通するように配置
される細径部80bと、支持部材の外部に露出する大径の
基部80aとからなり、基部の端部には顎部材80cを設けて
いる。
また、前記モニター部材80の露出部を覆うようにし
て、キャップ82を設けている。前記キャップ82は、略円
筒形の本体と、本体の後部を塞ぐ状態の後板82bと、支
持部材44の側に配置される前板82cとから構成され、前
記前板82cの孔82dを、モニター部材80の大径部80aが貫
通する。さらに、前記キャップ82は、本体の支持部材側
の先端部に、内側に向けて複数の突起82aを設け、該突
起部を支持部材44の凹部44aに係止させるようにする。
前記モニター部材80の細径部80bは、凸部51の挿入孔5
2、52の間を貫通するように配置され、第4図に示され
るように、単線接続部の凸部51に対して導電部材60を装
着した際に、該導電部材60の中央部のスリット62aに対
して、前記モニター部材の細径部が入込むようにされ
る。
したがって、本発明の実施例に示されるモニター部材
80は、コネクターの導電部材に常時連接された状態にあ
るので、モニターの作用を行わない場合には、その露出
部をキャップにより覆っておき、モニター部材が他の端
子函の内部の他の部材に接触したりすることを防止して
いる。
第5図および第6図には、本発明のコネクターを用い
て単線の接続を行う場合を示している。まず、本発明の
コネクター40において、単線接続部50の単線支持凸部51
の前後の支持溝53、54や挿入孔52は、前述したように、
単線挿入孔43から、2つの孔が平行に形成されていて、
2本の単線をそれぞれの支持部に挿入する。
そして、第5図に示されたような単線の支持部材に対
して、突部42の挿入孔43から2本の単線を挿入した後
で、蓋部材65とともに導電部材60を装着すると、第6図
および第9図に示されるように、2本の単線6、8と、
モニター部材の細径部80bとが、それぞれ導電部材の脚
部61に設けたスリットに入り込んで、各部材を導電部材
を介して導通する状態となる。
つまり、本発明の導電部材60は、従来例で示したもの
と同様に、導電部材に設けたスリットに単線が挿入され
ると、該単線6の被覆6cが押し切られて導電体6dが露出
され、その導電体6dが導電部材の脚部材に接触して、導
通状態を得ることが出来るものとなる。
そして、前述したようにして単線を導電部材を介して
接続する際に、モニター部材を同時に導電部材に接続
し、該モニター部材を介してモニターを行うことが出来
る。
前述したような単線を導電部材を用いて接続する動作
は、第8図および第9図に示されるようにして、蓋部材
65を本体41の凹部に挿入する動作によって行う。すなわ
ち、第7図に示されるように構成された蓋部材65は、単
線の接続前には、第8図に示されるように、本体41の凹
部45に浅く挿入された状態で保持されている。
その場合に、単線接続部50の突部51の上部に導電部材
60の脚部材61、61の先端部が係合するが、突部51の孔52
の部分よりも、導電部材60の脚部材61が上に位置するよ
うな状態になっている。また、蓋部材65の下部に突出す
る舌片68は、凹部45の内壁に押圧された状態で、蓋部材
65を固定保持させている。
前述したように、蓋部材65が半嵌合状態で保持される
本体41に対して、結線を行う単線6、8を2本平行に挿
入し、突部51の孔52、52にそれぞれ支持させて、蓋部材
65を工具を用いて押圧する。
前述したような蓋部材を押圧する動作によって、第9
図に示すように、単線支持凸部51の挿入孔52に保持され
る単線を、導電部材60のスリット62の内部にそれぞれ入
り込ませ、スリットの両側の壁部材により、単線の被覆
を剥ぎ取って導電体を導電部材本体に接触させ、2本の
単線を導電部材を介して接続する。なお、前記導電部材
による結線の動作によって、モニター部材80の細径部80
bも、同時に導電部材の中央部のスリット62aに挿入され
るので、2本の単線とモニター部材とが同時に導電部材
を介して連接されることになる。
前記動作を行うことによって、コネクターを介して結
線を行ってから、各コネクターに対するモニターの作業
を行う。モニターを行う場合には、第10図に示されるよ
うに、ワニ口クリップ75を用いるもので、キャップ82を
支持部材44から引き離して図の右側に摺動させ、キャッ
プ82と支持部材44との間に隙間を形成し、該隙間の部分
に露出されたモニター部材80の基部80aにワニ口クリッ
プ75を取付けて、該ワニ口クリップ75に携帯電話等を接
続することにより行う。
なお、本発明のコネクターにおいて、モニター部材80
は、本体と支持部材44とを貫通する部分で固定保持され
るものであり、該モニター部材80に対して、キャップ82
は前板82cに設けた孔82dを介して摺動出来るようにさ
れ、該キャップ82がモニター部材80から外れることを防
止するために、モニター部材の端部に顎部材80cを設け
ている。したがって、前記キャップ82の引き出し間隔
は、モニター部の基部80aの顎部材の位置によって規定
することが出来る。
本発明のキャップ82の本体は、その中央部を指で押圧
することによって、支持部材側の先端部が拡開され、突
部82aが支持部材の凹部44aから容易に外れるように構成
されているが、前記突部と凹部との係止関係は、キャッ
プが容易に外れたりすることがなく、必要に応じて、キ
ャップを支持部材から容易に外し得るものであれば、任
意に構成することが出来る。
(実施例 2) 前述した本発明の実施例においては、コネクターの側
部にモニター部材を突出させて設け、該モニター部材の
突出部をキャップによりカバーしておき、そのキャップ
をモニター部材に沿って移動させてモニターの作用を行
うようにする場合を示している。これに対して、第11図
ないし第13図に示される実施例においては、前記円筒形
状の支持部材に代えて、巾の広い支持部材100を設け、
該支持部材100に対してモニター部材105を設けている。
前記第2実施例および、後述する各実施例において、
コネクター40と、その本体の内部に配置される単線接続
部50等の構成は、前記第1実施例の場合、および従来例
で示したものと同様なものを用いるものであるから、以
下に説明する各実施例では、支持部材内部に配置される
単線接続部の構成やモニター部材の構成、および単線の
接続作用等の説明は省略する。
本発明の第2実施例において、第11図および第12図に
示されるように、支持部材100の内部には開口部101が形
成されており、該開口に対してキャップ102が装着され
る。また、この実施例において、モニター部材105は、
導電性と弾性を有する針金状の部材により構成されるも
ので、この固定部106が本体の単線接続部の部分にまで
延長されて、前記モニター部材の細径部と同様に、導電
部材のスリットに係合されて導通状態が設定される。
前記支持部材の開口部の部分では、モニター部材105
は折れ曲り部107が形成されており、該折れ曲り部107の
先端に、ワニ口クリップ等を装着するための先端部材10
8を設けている。前記モニター部材105は、支持部材100
にキャップ102を装着した状態では、先端部材108がキャ
ップの係止凹部103に入り、折れ曲り部107がキャップに
押圧された状態で、開口部の内部で圧縮された状態に保
持される。
これに対して、キャップ102を外した場合には、第13
図に示されるように、モニター部材の折れ曲り部がその
弾力性により開口の外側に突出するので、先端部材108
に対してワニ口クリップ等を装着し、モニターを行うこ
とが出来る。
(実施例 3) 第14図および第15図に示される実施例は、コネクター
40の本体に対して、単線挿入孔43を設けた突部42と反対
の側に、支持部材110を設け、該支持部材110の開口部11
4に開閉可能な蓋部材113を設けている。
そして、前記蓋部材を開くことによって、モニター部
材115の扇状部117が露出されるように構成され、ワニ口
クリップ等を用いて、前記扇状部117と底板111とを挟む
ようにして取付け、該ワニ口クリップを介して携帯電話
を接続し、モニターを行い得るように構成している。
前記本発明の実施例においては、モニター部材115は
コネクター本体の単線接続部50に挿入される固定部116
と、開口部114の部分に配置される扇状部117とを、導電
性を有する材料により一体に構成し、固定部116は導電
部材のスリットに入り込み、モニター部材に対する導通
を得ることが出来るようにする。
また、支持部材110には、底板111の端部にヒンジ112
を介して蓋部材113を設けており、該底板111の両側に蓋
部材との間に斜めに切り欠いた側板を配置し、蓋部材11
3を閉じることによって、開口部をシールすることが出
来るようにされる。
なお、前記蓋部材13の端部には係合段部119を設けて
おき、支持部材の上部に配置した係合部118に対して、
係合段部119を係止させることによって、開口部を閉じ
ることが出来る。
また、前記蓋部材113にはつまみ113aを設けて、非常
に小さい蓋部材113の取扱を容易に行い得るようにする
ことが出来、電柱の上で片手で作業を行う場合でも、コ
ネクターに対するモニターの作業を簡単に行うことが出
来る。
前述した本発明の実施例において、蓋部材を開いたモ
ニター部材115の扇状部117にワニ口クリップを係合させ
る際に、支持部材の底板の両側に突出する側板部分が邪
魔になる場合も発生するが、ワニ口クリップの挟持部の
先端部を大きく突出したものを用いることや、蓋部材11
3に底板にまで達する側板を一体に設けることにより、
容易に解決が可能である。
(実施例 4) 第16図ないし第18図に示される本発明の実施例では、
前記第3実施例に示された例に対して、蓋部材の構成が
異なる場合を示している。第16図および第17図に示され
る例において、モニター部材115は、前記第14図に示さ
れたものと同様に、導電部材に接続される固定部116
と、外側に延長される扇状部117とから構成され、前記
扇状部117は、支持部材110の開口部114に配置されてい
る。
また、支持部材110の端部は、角型の筒状部材を上か
ら斜めに切った形状のもので、その端部にスライド可能
に蓋部材120を設ける。前記蓋部材120は、蓋部材本体に
対してコネクターの本体の側に折り曲げた上係合部121
と、下係合部122とを設けており、上係合部121が、支持
部材110の上に設けた案内溝124に摺動し、下係合部122
が、底板111の端部の下面に摺動するように配置され
る。
前述したように構成される支持部材110において、蓋
部材120を閉じた状態では、該支持部材の開口部は蓋部
材によりシールされた状態にあり、コネクター本体の内
部に湿気等が入り込むことを防止出来るようになってい
る。
これに対して、コネクターに対してモニターの作業を
行う場合には、第18図に示されるように、蓋部材120を
指で矢印X方向に押すことによって、支持部材の開口部
を露出させるようにする。
そして、モニター部材の扇状部117にワニ口クリップ
等を取付けて、該ワニ口クリップを介して電話器を接続
し、モニターを行うことが出来る。なお、モニターの作
業が終了すると、蓋部材120を元の位置に戻して、支持
部材の内部をシールすることが出来るので、前記第3実
施例の場合と同様に、随時モニターを行うことが可能で
あり、コネクターに対して影響を及ぼすことがない。な
お、本発明の前記実施例においては、モニターの作業を
行う際に、蓋部材の移動等の動作を含めて、全て片手で
作業を行うことが出来るので、電柱の上等で不安定な姿
勢でも、その作業を容易に行うことが出来るものとな
る。
(実施例 5) 第19図ないし第21図に示される本発明の実施例は、モ
ニター部材をコネクター本体に固定する部分と、蓋部材
とともにコネクター本体から引き出されるコイル状部材
とから構成し、コイル状の導電体に対してワニ口クリッ
プを取付け、モニターを行うことが出来るようにする場
合を示している。
前記実施例においては、第19図および第20図に示され
るように、コネクター40の本体の一側部に単線挿入孔を
設けた突部42を配置し、他方の側部に支持部材130を突
出させて設けている。
前記支持部材130は、その内部が中空状に構成されて
おり、端部の開口に対して、係止部133を設けた蓋部材1
32を用いて閉じるようにする。この蓋部材132は支持部
材に対して着脱可能に構成されているが、蓋部材が簡単
に外れることがないように、相互に凹凸を設けて、係止
状態を確実にする手段等が用いられる。
この実施例において、モニター部材135はコネクター
本体の単線接続部50に、導電部材と導通される固定部13
6を設けており、該固定部136に設けた接続孔137を介し
てコイル状の導電体を取付けている。また、前記コイル
状部材138は、蓋部材132の絶縁体で構成されるロッド部
材134に巻掛けられていて、そのコイルの巻かれた状態
を維持出来るようにされる。
前述したように構成されるモニター部材を用いてモニ
ターの作業を行う際には、第21図に示されるように、蓋
部材132を支持部材130から引出し、コイル状部材138を
伸ばした状態にして、支持部材の端部と蓋部材との間に
形成される隙間cから、ワニ口クリップ等を装着し、該
ワニ口クリップに接続する電話器を用いてモニターの作
業を行い得るようにする。
なお、前記蓋部材に設けたロッド部材は、ワニ口クリ
ップ等の挟持部材を取付けた際に、コイル状部材がつぶ
れたりすることを防止し、コイルスプリングの形状を維
持して、モニター部材を常に良好に作動させ得るように
する作用を行う。
なお、本実施例において、コイル状の導電体138は、
その線の太さやコイルの巻き状態等は、任意に設定が可
能であり、その材質等も、モニターに際しての導通状態
が得られるものであれば、任意の材料を使用することが
出来る。
(実施例 6) 第22図および第23図に示される実施例では、ロッド状
のモニター部材145をコネクター40の本体の内部に収容
し、導電部材を用いて単線の結線を行うと同時に、モニ
ター部材を導電部材に導通させるようにしている。この
実施例では、コネクター本体に対して、突部42と反対の
側に、支持部材140を設け、該支持部材と、本体の単線
接続部の下部とを貫通させる貫通孔141を設けている。
そして、前記貫通孔141に対してモニター部材145を挿
入し、モニター部材と孔の間に被覆部材148を介在させ
ることによって、モニター部材の固定状態を維持出来る
ようにする。
また、前記モニター部材145は、支持部材140の外側に
大きく突出して配置されており、該露出部147を介して
ワニ口クリップ等を装着し、モニターの作業を行うが、
前記露出部147が支持部材から露出したままの状態で
は、該露出部が他の電話回線や、支持部材等に接触して
雑音の原因となったりすることがある。
そこで、本発明の実施例においては、前記モニター部
材の露出部を覆うようにキャップ142を取付けている。
該キャップ142は、その内部にモニター部材の露出部147
を収容可能なサイズのものとして構成され、その先端部
に設けた突部144を、モニター部材145に設けた凹部143
に係合させることによって、キャップを支持部材に対し
て固定保持出来るようにする。
前述したように構成される本発明の実施例では、コネ
クターに装着する導電部材を用いて、2本の単線の接続
を行うと同時に、該導電部材によりモニター部材に対す
る導通状態を設定し、そのコネクターに対するモニター
の作業を容易に行うことが出来るものとなる。
また、キャップを支持部材に対して固定保持するため
の手段は、支持されたものとは別に、任意の機構のもの
を用いることが可能であり、モニター部材の露出部の形
状も、前記第3実施例のような扇状部として構成し、ワ
ニ口クリップによる挟み込みの作用を容易に行い得るよ
うにする等の手段を用いることも出来る。
(実施例 7) 第24図ないし第26図に示される実施例は、モニター部
材をホルダーに設けておき、ホルダーを付け代えること
によって、導電部材に対する導通状態を設定し、モニタ
ー部材を用いてモニターを行い得るようにする場合を示
している。
第24図および第25図に示されるように、コネクター40
の本体に、突部42と反対の側に支持部材140を配置し、
該支持部材から単線接続部の収納溝55aの部分に向け
て、貫通孔141を設けている。また、前記支持部材140に
は、その内部に開口部159を設けておき、該開口部159に
対して、ホルダー155を介してモニター部材150を装着し
て保持させている。
前記ホルダー155は、内部に凹部を有する前部材156
と、後部材157とを組合せて構成し、両部材の凹部を組
合せた空間部158を設けており、前部材の端部に大径の
フランジを設けている。
前記ホルダーに支持されるモニター部材150は、基部1
51と、該基部よりも長く形成された突部152とからな
り、ホルダー155に収容される部分にツバ153を設け、該
ツバ153と前部材の壁との間にスプリング154を設け、モ
ニター部材150の突部152を突出させる方向に付勢してい
る。
そして、該モニター部材を使用しない場合には、第25
図に示すように、ホルダー155の前部材156を支持部材の
開口部159に係合させるようにして、前部材から突出す
るモニター部材の基部151が、導電部材に接することが
ないような状態に保持している。
また、モニター部材を用いてコネクターに対するモニ
ターを行う合媒には、第26図に示すように、ホルダー15
5を反対方向に支持部材に装着し、単線接続部の収納溝5
5aの部分で、単線を結線している導電部材60に、モニタ
ー部材の突部152を当接させるようにする。
したがって、前記第26図に示されるようにすることに
よって、スプリング154によりモニター部材の突部152が
導電部材に押圧され、モニター部材に対する導通状態が
得られるので、基部151にワニ口クリップ等を装着し
て、モニターの作業を行うことが出来るようになる。
前述したように構成するモニター手段を用いることに
よって、モニター部材がその不使用時に支持部材の側部
に突出していても、該モニター部材が導電部材に接触し
たりすることがないので、電話回線に雑音等が入った
り、他の障害が発生したりすることを防止出来、コネク
ターを正常に使用する上で障害となることはない。
さらに、本発明の該実施例に示されるように、モニタ
ー部材を装着代えする動作は、比較的容易に行うことが
出来るものであり、単線の結線に支障が発生したりする
ことはない。
(実施例 8) 第27図および第28図に示される実施例は、前記第7実
施例のように、モニター部材を保持するホルダーを付け
代えたりすることなしに、モニターの作用を行う場合に
のみ、モニター部材を導電部材に向けて押圧し、モニタ
ー手段の導通を得ることが出来るように構成している。
この実施例に示されるコネクター40は、前記実施例の
場合と同様に、本体の側部に支持部材140を突出させて
おり、該支持部材と単線接続部の収納溝55aとの間に貫
通孔141を配置しており、該貫通孔141に対して、モニタ
ー部材160を設けている。
前記モニター部材160は、支持部材から外側に突出す
る基部161と、単線接続部50の収納溝55aの部分にまで突
出する先端部163とからなり、その途中の部分にオネジ1
62を設けて、該オネジ162が、本体の孔に設けられるメ
ネジ162aと、ロックナット165のメネジ166に噛合うよう
にされる。なお、ロックナットのネジ162はモニター部
材の緩み止めの作用を行うものである。
前記貫通孔141に収容されるモニター部材は、その先
端部163が、導電部材の脚部61に接近する位置にまで突
出された状態に保持されているが、モニターを行わない
状態では、第27図に示されるように、モニター部材は導
電部材に接触しないように保持される。
コネクターに対するモニターを行う場合には、モニタ
ー部材160を回転させて、該モニター部材160を単線接続
部に向けてネジ込むようにする。そして、モニター部材
の先端部163を導電部材の脚61に押圧して導通させてか
ら、モニター部材の基部にワニ口クリップ等を装着し、
モニターの作業を行い得るようにする。
前述したように、モニター部材をネジ手段によって進
退させ得るように構成する場合は、ロックナットを回転
させて、モニター部材の軸方向に移動させない限りは、
導電部材に対して導通しないので、コネクターに他の部
材が当たったりしても、電話回線に支障が生じたりする
ことがなく、モニターの動作も容易に行い得ることにな
る。
(実施例 9) 第29図および第30図に示される本発明の実施例は、モ
ニター部材を導電部材に向けて押圧可能に設け、ワニ口
クリップを用いてモニターを行う場合にのみ、モニター
部材の導通状態を設定することが出来るようにする場合
を示している。
この実施例に示されるコネクター40は、前記各実施例
と同様に、本体の一方の側部に単線挿入孔を有する突部
42を配置し、他方に側には、支持部材140を設けてい
る。該支持部材140には、本体内部の単線接続部に達す
る貫通孔141を設け、該孔141にモニター部材170を摺動
可能に設けている。
本発明のモニター部材170は、単線接続部側の先端部1
71を、広い接触面積を有するものとして構成し、支持部
材の先端部から大きく軸部材を突出させている。また、
前記モニター部材の軸部の途中の部分には、ツバ172を
固定し、該ツバ172とコネクター本体から突出させて設
けた突部175との間にスプリング173を設けている。
したがって、モニターを行わない場合には、モニター
部材170はスプリング173により、支持部材から外側に突
出するように付勢されているので、先端部は導電部材60
の脚部61から離間された状態を維持する。
これに対して、モニターを行う際には、ワニ口クリッ
プ75を用いてモニター部材170の先端と、本体の突起部1
75とを挟みこむことにより、モニター部材をスプリング
の力に反して、導電部材に向けて押込み、導電部材の脚
部61にモニター部材の先端部171を押圧し、導通状態を
設定することが出来る。
また、モニターの作業が終了してワニ口クリップを外
すと、モニター部材170はスプリング173の力により、導
電部材から離間する方向に移動される。
前述したように構成する場合には、ワニ口クリップを
用いてモニター部材を導電部材に向けて押圧する場合に
のみ、導電部材とモニター部材との導通状態を設定する
ことが出来、他の場合には、モニター部材はスプリング
により外側に突出する状態に付勢されているために、電
話回線の使用に支障が生じたりすることがない。
なお、前記実施例において、符号55bで示される凹部
は、モニター部材170の先端部171を収納するために設け
られ、また、溝51aは単線支持部51に設けられ、上方が
開いたU字溝で、該溝51aは、本体41へのモニター部材1
70の組付け用溝である。
前述した本発明の各実施例は、コネクターの本体の側
部にモニター支持部を配置し、該支持部に対してモニタ
ー部材が摺動する等して、モニター部材と導電部材との
接触を行う場合や、モニター部材を導電部材に接触させ
た状態で、モニター部材を介してモニターを行い得るよ
うにしている。
なお、前記各実施例、及び後述する各実施例におい
て、弾性付勢部材として、コイルスプリングを例にとっ
て説明しているが、該スプリングの他に、弾力性の大き
なゴム等の任意の手段を用いることが可能であり、必ず
しも、スプリングに限定されるものではない。
これに対して、以下に説明する本発明の実施例では、
コネクターの本体に設けた導電部材に対して、モニター
手段を接触させるようにして、モニター部材に導通させ
て、モニターの作用を行うための他の実施例を示してい
る。
以下、本発明の他の実施例の構成を説明する。
(実施例 10) 第31図および第32図に示される本発明の実施例は、単
線接続部50に設けられる導電部材60に対して、モニター
部材の端部に設けたカム状接触部材を押圧し、モニター
を行うことが出来るようにする場合を示している。
前記実施例において、コネクター40の本体41には、一
方の側に単線挿入孔43を設けた突部42が配置されるが、
該突部と反対の方向で、本体の下部に孔205を設け、該
孔205の上部に支持床206を設けるとともに、孔の下部に
係止部207を設け、モニター部材200の軸201を該孔に貫
通させるようにして配置する。
この実施例において、モニター部材200の上部には、
カム部材203が設けられており、該カムは本体上部の支
持床206に支持され、該支持床の上に回転可能に設けら
れる。軸201は、本体41の下部に突部202が突出されてお
り、該突部202にワニ口クリップ等を取付けて、モニタ
ーの作用を行うようにする。
本発明の前記実施例において、コネクターに対するモ
ニターを行う場合には、モニター部材200の突部202を指
でつまんで、第31図に示されるように反時計方向に回転
させ、カム部材203を導電部材60の脚部材61に押圧し、
モニター部材と導電部材との導通を得るようにする。そ
の際に、孔205の下方に配置される係止部207が、軸の回
転に対するブレーキとなり、軸が反対方向に戻ることを
阻止出来るようにする。
したがって、前記実施例においては、モニター部材を
用いたモニターの作業を行っている間は、モニター部材
と導電部材との導通関係を維持することが出来る。ま
た、前記係止部207は、コネクターを使用中に軸201が回
転し、カム部材が導電部材に接したりすることがなく、
電話回線の使用時に、コネクターから突出したモニター
部材を介して、ノイズが入ったりすることを防止出来る
ようにされる。
(実施例 11) 第33図ないし第35図に示される実施例は、コネクター
の本体の側部にモニター部材を配置し、該モニター部材
の頭部を押圧した際に、本体の下部に露出される導電部
材を介してモニターの作業を行うことが出来るように構
成する場合を示している。
この本発明の実施例において、第33図および第34図に
示されるように、コネクター本体41の一方の側部に設け
た突部42と反対の側に、モニター収容部220を突出させ
て配置している。
前記モニター収容部220の内部に空間部222を設け、該
空間部222の上下に上孔223と下孔224とを設け、該上下
の孔を貫通するようにしてモニター部材210のピン211を
配置する。そして、上孔223に対応する位置には上部段
部221を設け、該段部221とピンの上アゴ213との間にス
プリング216を配置し、前記ピン210を間隔lだけ突出さ
せた位置に保持させる。
コネクター40の内部に配置される単線接続部50には、
前述した各実施例の場合と同様に、2本の単線が導電部
材60を介して接続されるが、この実施例の場合には、導
電部材の中央部のスリットに導通されるモニター固定部
217を設けている。そして、前記固定部の先端218を屈曲
させて構成し、該先端部218をモニター部材の下部に設
けた筒対212に接触させ、筒体と導電部材とを導通させ
るようにする。
前記モニター部材210のピン211には、上下にアゴ部材
213、215をそれぞれ設け、下アゴに215をナット214と一
帯に構成して、ピンの下部に取付けており、該ナットの
上部には、導電体で構成した筒体212を設けている。
前述したように構成される本発明のモニター部材にお
いて、モニターを行う場合には、第35図に示されるよう
に、ピン211を上から押付け(矢印方向に)て、上アゴ2
13がストッパー226に当接するようにする。その場合
に、ピンの下部は本体の下側に突出し、筒体212が長さl
1だけ突出することになるので、該筒体212の突出部に対
してワニ口クリップ等を係止し、携帯電話を接続してモ
ニターの作業を行うようにする。
なお、前述したように構成することによって、本発明
のコネクターは、コネクターの内部に設ける各導電部材
が不用意に露出されたりすることがなく、結線部に対す
るシールを容易に行うことが出来るものとなり、随時モ
ニターの作業を行うことが出来るものとなる。
(実施例 12) 第36図ないし第38図に示される本発明の実施例の場合
には、コネクターの蓋部材に対してモニター部材を配置
し、蓋部材の側部に突出したモニター部材の軸端部にワ
ニ口クリップ等を接続し、モニターを行うようにする場
合を示している。
第36図および第37図に示すように、この実施例の場合
には、コネクター40の単線接続部を覆う蓋部材230に対
して、導電部材の上の部分に上部空間231を設け、該空
間部231から側部に孔232を配置している。モニター部材
235の軸236は、前記蓋部材の孔を貫通するように配置さ
れ、蓋の上部空間の部分に筒状の接触子237を設け、蓋
の外側に突出する部分には、ワニ口クリップ等を取付け
ることが出来るようにする。
また、前記筒状接触子237は、第38図に示されるよう
に、導電部材の背板に押圧される突起238と、制動子239
とから構成される。
前記コネクターに設けたモニター部材を用いてモニタ
ーを行う場合には、軸236を回転させて、該制動子239が
上部空間231の壁に接し、筒状接触子237に設けた突起23
8が導電部材60の背板63を押圧する位置に設定する。
そして、軸の露出部に対してワニ口クリップ等を用い
て電話器を接続し、モニターを行うことが出来るものと
なる。なお、前記実施例において、モニター部材に設け
る筒状接触子237は、軸に固定して設けられるが、該接
触子の制動子は、蓋部材の空間231の上部の壁に常時押
圧されるようになっている。
したがって、コネクターの使用中に、何等かの理由に
より軸が不用意に回転したりして、導電部材とモニター
部材とを導通状態にすることを防止出来、コネクターを
介して、電話回線に雑音が入ることを防止出来る。
(実施例 13) 第39図および第40図に示される本発明の実施例は、コ
ネクターの蓋部材に開閉蓋を設け、該開閉蓋と導電部材
の背板とを接続する導電体を設けておき、開閉蓋を開い
た状態で、ワニ口クリップ等を用いてモニターを行うこ
とが出来るようにしている。
図示される例において、コネクター40の本体41の単線
接続部50を覆うようにして、蓋部材240を設けている
が、該蓋部材240の中央部に、ヒンジ242を介して開閉蓋
241を設けている。
前記開閉蓋241と、導電部材の背板63との間に、屈曲
可能なモニター部材245を2つに折り曲げた状態で配置
し、該モニター部材の下部の板を押圧部246として、モ
ニター部材の背板63に固着手段によって電気的に接触さ
せ、上部の板部材247を開閉蓋の下面に沿って保持させ
る。
なお、前記モニター部材245は、開閉蓋241に設けたス
リットに端部を挿入して保持させる場合、および押圧部
の端部を蓋240の本体の下面に固定する場合には、任意
の手段を用いて取付けることが出来る。
前述したように構成したことによって、本発明のコネ
クターにおいては、本体の単線接続部で、導電部材を介
して2本の単線の接続を行った後で、開閉蓋241を開く
と、導電部材と導通されているモニター部材が開閉蓋の
裏面に露出することになる。
そして、該開閉蓋241の上下の面を挟むようにしてワ
ニ口クリップ75等を取付け、該ワニ口クリップに電話器
を接続すると、モニターを行うことが出来ることにな
る。なお、前記本発明の実施例においては、開閉蓋は、
単線接続部を完全にシールすることが出来るものであ
り、モニターを行う場合にのみ開閉するので、内部に湿
気等が侵入する等の不都合が発生することを防止出来る
ものとなる。また、前記開閉蓋241の側面と、蓋240の切
り欠き部とは、摩擦で係止されるが、その他に、任意の
係止手段を設けることが出来る。
(実施例 14) 第41図および第42図に示される実施例は、コネクター
の蓋部材の中央部にボタンを突出させて配置し、該ボタ
ンを導通部材の背板に押圧した状態で、モニターを行う
ことが出来るように構成している。
前記実施例において、コネクター本体41の単線接続部
を覆うようにして取付けられる蓋部材250には、その中
央部に孔251を設けており、該孔に装着されるボタン256
と、導電部材の上部に配置される部材とにより、モニタ
ー部材255を構成している。
前記モニター部材255は、前記ボタン256を支持する支
持板257と、該支持板257の両側に配置されるスプリング
258とからなり、コネクター本体の凹部の底面252に設け
たスプリング受け座253に、該スプリング258の下部が支
持される。
なお、前記支持板257は、通常は、スプリングの力に
よって、導電部材の背板63から離間する状態となってお
り、前記蓋部材の内部には、支持板が移動出来る程度の
空間が形成されている。
また、前記ボタン256は、導電性を有する材料によっ
て構成されているものであるから、ボタンを押圧するこ
とにより背板63に接触され、ボタン256にワニ口クリッ
プ等を係合することにより、モニターの作業を行うこと
が出来るものとなる。
前述したように構成することによって、本発明の実施
例の場合には、ボタンと本体の下部とをワニ口クリップ
により挟持すると、該ワニ口クリップを介してモニター
手段を構成することが出来、随時モニターの動作を行う
ことが出来る。
また、前記蓋部材に設ける孔に対して、ボタンのサイ
ズを適宜設定することにより、該孔の部分に余分な隙間
等が形成されず、単線接続部に湿気等が入り込んだりす
ることを防止出来るものとなる。
(実施例 15) 第43図および第44図に示される実施例は、モニター部
材を導電部材の背板の側部に対応させて配置し、モニタ
ー部材の押圧体を押して導電部材の背板に接触させた状
態で、モニターを行うことが出来るように構成してい
る。
前記実施例においては、コネクター本体の単線接続部
を覆うように配置される蓋部材260には、導電部材60か
ら外れた位置に孔261を設けており、該孔261に対応させ
て、本体の凹部から掘り下げた状態の受け座263を設
け、本体の凹部の側部を拡開した空間部262を設けてい
る。
前記コネクターに対して設けられるモニター部材265
は、棒状の押圧体266の中間部にツバ267を設け、上部が
蓋部材の孔261を貫通して、蓋の上に突出され、下部に
小径部分を介してスプリング269を係止させている。な
お、前記押圧体のツバと、その下部の各部材は、本体の
空間部262の内部で上下動可能に設けられ、通常は、ス
プリング269により上方に押し上げられる状態に維持さ
れる。
前述したように構成される本発明のコネクターにおい
て、押圧体266を導電性を有する部材で構成しており、
該押圧体を上から押すことにより、ツバ267が導電部材6
0の背板63に接触されて、導電部材と押圧体とが導通さ
れる。
したがって、前記コネクター本体の下の部分と、押圧
体の上部とを挟むようにしてワニ口クリップで挟持し、
該ワニ口クリップに電話器を接続することにより、コネ
クターに対するモニターを行うことが出来ることにな
る。
なお、この実施例は、前記実施例14の場合と同様に、
導電体で構成したボタン状の部材を用いて、導電部材の
背板に導通させ、容易にモニターの作業を行うことが出
来るものとなる。
(実施例 16) 第45図および第46図に示される本発明の実施例は、モ
ニター部材の押圧体を蓋部材に対して斜めに配置し、押
圧体の端部に設けた接触片を、導電部材の脚部材に押圧
して、導通を得るように構成している。
該実施例に示されるコネクターにおいては、本体41の
単線接続部を収容する凹部を広く形成し、単線接続部50
の側部に凹部274を形成している。また、蓋部材270に
は、案内部材271を上部から斜め上に突出させて設け、
該案内部材に下顎係止部272を直角に下の方に向けて設
けている。
本発明のモニター部材275は、前記案内部材271の内部
に摺動される押圧体276に対して、その下端部に接触片2
77を設ける。また、前記押圧体の上部の突出側端部にス
プリング受け具278を配置し、前記下顎係止部のスプリ
ング受け具272aと受け具278との間に、スプリング279を
設けている。
したがって、この実施例においては、両側の受け具の
間に設けたスプリング279により、モニター部材の押圧
体276は、接触片が導電部材の脚部から離れる状態に保
持される。
前述したように構成されるコネクターにおいて、モニ
ターを行う際には、ワニ口クリップ75を用いて押圧体の
上端部と下顎係止部の下部とを挟むと、押圧体276が内
部に挿入され、導電部材60の脚部61に接触片277が押圧
されることになる。
この実施例においては、前記実施例14、15に示される
ものと同様に、モニター部材の押圧体を強く押さない限
りは、導電部材がモニター部材に導通されないことにな
る。
(実施例 17) 第47図および第48図に示される本発明の実施例は、モ
ニター部材の押圧体を蓋部材に対して斜めに配置し、押
圧体の端部に設けた接触片を、導電部材の脚部材に押圧
して、導通を得るように構成するとともに、押圧体の先
端に設けたアゴの表面にプリント配線等で構成した接触
部材を設けて、ワニ口クリップによる導通を容易に行い
得るようにしている。
該実施例に示されるコネクターにおいては、前記実施
例16の場合と同様に、本体41の単線接続部を収容する凹
部を広く形成し、単線接続部50の側部に凹部284aを形成
している。また、蓋部材280には、案内部材281を上部か
ら斜め上に突出させて設け、該案内部材に下顎係止部28
2を直角に下の方に向けて設けている。
本発明のモニター部材285は、前記案内部材281の内部
に摺動される押圧体286に対して、その下端部に接触片2
87を設ける。また、前記押圧体の上部の突出側端部にア
ゴ部材288を配置し、前記下顎係止部282とアゴ部材288
との間に、スプリング283を設けている。
したがって、この実施例においては、両側の受け具の
間に設けたスプリング283により、モニター部材の押圧
体286は、接触片が導電部材60の脚部61から離れる状態
に保持される。
前述したように構成されるコネクターにおいて、モニ
ターを行う際には、ワニ口クリップ75を用いて押圧体の
上端部をアゴ部材と、下顎係止部の下部とを挟むと、押
圧体286が内部に挿入され、導電部材60の脚部61に、接
触片287が押圧されることになる。
この実施例においては、前記実施例16に示されるもの
と同様に、モニター部材の押圧体を強く押さない限り
は、導電部材がモニター部材に導通されないことにな
る。さらに、本実施例では、押圧体の上部に広い面積で
プリント配線による導通部分289を構成しているので、
ワニ口クリップを用いた導通の作業が容易に行い得るこ
とになる。
(実施例 18) 第49図およびい第50図に示される実施例は、コネクタ
ー本体の側部にモニター部材を配置し、該モニター部材
を揺動させることによって、導電部材の脚部に導通させ
て、モニターを行うことが出来るように構成した場合を
示している。
この実施例に示されるコネクター40は、本体の一方の
脚部に単線挿入部を設けた突部42を配置し、他方の側に
開口部290を設け、該開口部の側部に突部292を配置して
いる。
また、前記開口部290の内部には、略2の字状のモニ
ター部材295を設け、その湾曲部297を開口の内部に挿入
し、直線部を外側に突出させて突部296として構成し、
その所定の位置で軸299により支持する。
さらに、前記モニター部材の側面にテープ状の導電体
298を貼付け、湾曲部297の先端部を、モニター部材60の
脚部61に接触させ得るように設けている。
前記モニター部材において、突部296と本体の突部292
との間にスプリング293を配置し、通常は、モニター部
材の先端部が導電部材の脚部から離間されるように付勢
し、湾曲部297の外面が開口部290の内側の壁291に当接
される状態でモニター部材の固定を行う。その状態で
は、本体開口部290はモニター部材により閉じられるこ
とになり、モニター本体の単線接続部の内部はモニター
部材によりシールされた状態で維持される。
前述したように構成される本発明のコネクターにおい
て、モニターを行う場合には、ワニ口クリップ75により
本体突部292と、モニター部材の突部296とを挟むように
すると、該ワニ口クリップの一方の部材は、モニター部
材の側面に配置される導電体298に接することになる。
また、前述したように、ワニ口クリップにより挟持す
ることによって、スプリングの力に反してモニター部材
は軸299を中心にして反時計方向に回転され、モニター
部材の湾曲部の先端が導電部材の脚部に押圧され、導電
体が導通する状態となる。
したがって、この実施例の場合は、コネクター本体の
側部に突出する2つの突部をワニ口クリップにより挟持
することによって、導電体を介してモニター手段を接続
することが出来る。
(実施例 19) 第51図および第52図に示される実施例は、前記実施例
18の場合と、モニター部材の構成と取付け位置が異なる
場合である。この実施例においては、モニター部材はコ
ネクター本体に対して、水平軸を中心にして回転され、
ワニ口クリップを用いてモニターを行う際には、該ワニ
口クリップを本体の側部の上下から係合させるようにす
る。
図示される例において、コネクター40の本体41の側部
の突部42と反対の側に突出片303を設け、該突出片の下
部に対応する下隅の部分に、開口部300を設けている。
また、本体41の単線接続部60の側部には内部空間301を
形成し、該空間にモニター部材305の押圧片306を揺動可
能に配置する。
この実施例において、モニター部材305は前記本体の
開口部300の部分で、軸304に支持され、本体の内部に突
出する押圧片306と、外部に突出する突出部307とからな
る。また、前記突出部307の上部に一体に配置され、本
体の側部を押圧する舌片309を設けている。
さらに、押圧片と突出部とにわたって、モニター部材
の表面に貼り付けられるテープ状の導電体308を用い
て、導電部材の脚部61と突出部307との導通を得るよう
に構成している。
なお、前記突出部307に設けられる舌片309は、モニタ
ー部材と同じプラスチックによって一体に構成されるこ
とが出来、該モニター部材を比較的弾力性の大きな部材
で構成することが出来る。そして、前記舌片がスプリン
グと同様な作用を行って、モニター部材を軸304を中心
に時計方向に付勢し、押圧片306が導電部材から離間す
る位置に維持出来るようにする。また、前記舌片は、モ
ニター部材本体とは別体の弾性の大きな部材で構成する
と、そのスプリングとしての作用を良好に発揮させ得る
場合もある。
前述したように構成される本発明のコネクターにおい
て、コネクターの通常の使用状態では、モニター部材30
5コネクター本体の側部に押圧される舌片309により、突
片307が本体の突出片303から離間する状態に維持され、
ストッパー302に係止された状態となる。
また、モニター部材の押圧片306は、導電部材の脚部6
1から離間し、両者の導通は設定されず、本体開口部は
モニター部材の外面と開口の壁とによりシールされた状
態に維持される。
これに対して、突出部307と突出片303とを、ワニ口ク
リップ75を用いて挟持すると、モニター部材305は、舌
片309の弾力に反して反時計方向に回転され、押圧片306
の表面に設けた導電体308が、導電部材の脚部61に接触
し、該導電体を介してワニ口クリップが導通される。そ
して、前記ワニ口クリップ75に電話等を接続することに
より、モニターの作業を容易に行うことが出来るものと
なる。
また、モニターの作業が終了すると、ワニ口クリップ
による突出部307の押圧は解除されるので、モニター部
材は舌片の弾性によって元の状態に戻され、押圧片が導
電部材から離間し、本体の開口部をシールする状態とな
る。
前述した本発明のモニター部材の実施例は、コネクタ
ー本体とは別の部材を配置し、モニター部材を導電部材
に押圧すること、または、導電部材から導電体を外部に
引き出し、その導電体に対してモニター部材を接続する
ことによって、モニターの作業を行い得るように構成し
たものである。
これに対して、以下に示す実施例は、導電部材に対し
て直接モニター部材を取付け得るようにするもので、前
記各実施例の場合よりも、コネクター本体の構成をを簡
素化出来るようなものを示している。
(実施例 20) 第53図に示される本発明の実施例は、導電部材の脚部
61に対して、延長部を形成し、該脚部の延長部をコネク
ター本体の外部に突出させて、その延長部を介してワニ
口クリップ等を装着し、モニターの作業を行い得るよう
にする場合を示している。
前記第53図(a)および(b)に示される例におい
て、導電部材60は、その脚部61に複数のスリット62を設
けており、従来例および前記各実施例の場合と同様に、
該スリットに単線を挿入して、導通させ得るように構成
したものである。
同図(b)に示されるように、本発明の導電部材60
は、脚部61の1つの先端部を延長して、モニター部材64
を設けている。そして、該導電部材60をコネクター本体
の単線収容部に装着すると、同図(a)に示されるよう
に、コネクター本体41の下部に設けた孔90から下方に突
出する状態となる。
本発明のコネクター本体41には、前記モニター部材を
挿入するための孔90を設けることの他に、該孔を塞ぐた
めのキャップ91を取付けるようにしている。また、前記
キャップ91にはモニター部材を収容するための孔92を設
けておき、モニター部材が本体の外部に露出することの
ないようにする。
前記キャップ91を本体に取付ける手段は、ネジ込み方
式、または、嵌込み方式等の任意の手段を用いることが
出来るものであり、該キャップの係止手段は特に規定す
るものではないが、必要な時に容易に外し得て、通常は
外れないようにすることが要求される。
前述したように構成されるコネクター40において、導
電部材を用いて単線の接続を行うことは、従来例の場合
と同様にして行われる。そして、コネクターに対するモ
ニターの作業を行う場合には、キャップ91を取り外し
て、モニター部材を露出させ、ワニ口クリップ等を介し
て電話器を取付けることが出来る。また、モニター部材
の不使用時には、モニター部材をキャップでカバーする
ことによって、他の部材と導通したり、電話回線に雑音
等が入ったりすることを防止出来るものとなる。
(実施例 21) 第54図に示される実施例は、コネクター本体の単線接
続部の下部に孔を設け、該孔を介してモニター部材を装
着して、導電部材の背板に接触させ、モニターを行うこ
とが出来るように構成した場合を示している。
第54図(a)および(b)に示される例において、コ
ネクター40の本体41の下部には、単線接続部50の中央に
向けて貫通孔94を設けており、該貫通孔の下部には、ロ
ックナット98を取付けている。
この実施例におけるモニター部材は、貫通孔94のメネ
ジ97aを介して内部に挿入される針状押圧部材95と、露
出部96、ロックナット98および貫通孔のメネジ97aとに
係合するネジ部97とからなり、ロックナット98を緩め
て、モニター部材を回転させることによって、該モニタ
ー部材を進退させる。
なお、この実施例の場合にも、本体41の一方の側部
に、単線挿入口43を有する突部42を設け、該単線挿入口
から2本の単線を挿入して、接続部50で導電部材60を用
いて結線を行う。
そして、前記導電部材に対してモニター部材を接続し
て、モニターを行う場合には、ロックナット98を緩め
て、モニター部材を回転させながら上昇させ、針状押圧
部材の先端部を導電部材60の背板63に接触させ、該モニ
ター部材の露出部96にワニ口クリップ等を装着して、モ
ニターの作業を行い得るようにする。また、モニター部
材の不使用時には、押圧部材95を導電部材の背板から数
mm程度離すと、該モニター部材の露出部に他の部材が当
接しても、電話回線に雑音等が入ったりすることがな
い。
(発明の効果) 本発明のモニター可能なコネクターは、上記したよう
に構成されたものであるから、該コネクターに対して、
随時モニターの作業を行うことが出来、その他の場合に
は、モニター部材をカバーする等して、電話回線に雑音
等が入ることを防止出来る。
また、本発明のコネクターは、従来の端子函のように
2種類の接続手段を設ける手間を省くことが出来、1つ
の端子函に多数の回線の接続部を収容することが可能で
あり、電話需要の増大に対処させることが出来る。
本発明のモニター可能なコネクターは、1種類のコネ
クターのみを用いるので、 単線の接続作業を容易に行うことが出来、電柱等の上で
工事を行う際に、工事の工程を簡素化することが出来
る。
さらに、本発明のコネクターは、電話回線の1回線を
構成する2つのコネクターを組合せて、それ等が相互に
組合せられることにより、互いにシールを行うことが出
来、長期間の使用に耐えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明のモニター可能なコネクタ
ーの第1実施例を示すもので、第1図はコネクターの分
解斜視図、第2図はコネクターの平面図、第3図は断面
図、第4図は導電部材と単線支持部との関係を示す説明
図、第5図はコネクター本体の断面図、第6図は単線を
接続した状態の説明図、第7図はコネクター本体の凹部
に装着する蓋部材の斜視図、第8図は結線前の状態の説
明図、第9図は結線した状態の説明図、第10図はモニタ
ーを行う場合の説明図、 第11図ないし第13図は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第11図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第12図はその断面図、第13図はモニターを行う場合
のモニター部材の状態を示す説明図、 第14図および第15図は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第14図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第15図はモニター部材を露出させる動作の説明図、 第16図ないし第18図は本発明の第4の実施例を示すもの
で、第16図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第17図はその断面図、第18図は蓋部材を移動さ
せてモニター部材を露出させた状態の説明図、 第19図ないし第21図は本発明の第5の実施例を示すもの
で、第19図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第20図はその断面図、第21図はモニター部材を
露出させた状態の説明図、 第22図および第23図は本発明の第6の実施例を示すもの
で、第22図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第23図はその断面図、 第24図ないし第26図は本発明の第7の実施例を示すもの
で、第24図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第25図はモニター部材の不使用時の状態を示す
断面図、第26図はモニター部材の使用時の説明図、 第27図および第28図は本発明の第8の実施例を示すもの
で、第27図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第28図はモニター部材の動作の状態を示す説明
図、 第29図および第30図は本発明の第9の実施例を示すもの
で、第29図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第30図はコネクターの断面とモニターの作業を
行う場合を示す説明図、 第31図および第32図は本発明の第10の実施例を示すもの
で、第31図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第32図はコネクター本体の断面図、 第33図ないし第35図は本発明の第11の実施例を示すもの
で、第33図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第34図はその断面図、第35図はモニターを行う場合
の説明図、 第36図ないし第38図は本発明の第12の実施例を示すもの
で、第36図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第37図はその断面図、第38図はモニター部材を
回転させてモニターを行う場合の動作の状態を示す説明
図、 第39図および第40図は本発明の第13の実施例を示すもの
で、第39図はモニター部材を設けたコネクターの要部の
平面図、第40図はコネクターの断面とモニターの作業を
行う場合を示す説明図、 第41図および第42図は本発明の第14の実施例を示すもの
で、第41図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第42図はその断面とモニターを行う動作の説明図、 第43図および第44図は本発明の第15の実施例を示すもの
で、第43図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第44図はコネクターの断面とモニターの作業を行う
場合を示す説明図、 第45図および第46図は本発明の第16の実施例を示すもの
で、第45図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第46図はコネクター本体の断面とモニターを行う場
合の説明図、 第47図および第48図は本発明の第17の実施例を示すもの
で、第47図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第48図はコネクター本体の断面とモニターを行う場
合の説明図、 第49図および第50図は本発明の第18の実施例を示すもの
で、第49図はモニター部材を設けたコネクターの平面と
モニターを行う動作の説明図、第50図はその断面図、 第51図および第52図は本発明の第19の実施例を示すもの
で、第51図はモニター部材を設けたコネクターの平面
図、第52図はコネクターの断面とモニターの作用を行う
場合を示す説明図、 第53図は本発明の第20の実施例を示すもので、同図
(a)はコネクターの縦断面図、同図(b)は導電部材
の斜視図、 第54図は本発明の第21の実施例を示すもので、同図
(a)はコネクターの縦横断面図、同図(b)は縦断面
図、 第55図ないし第60図はそれぞれ従来の端子函内部で用い
られる結線手段を示すもので、第55図は従来の端子函の
内部での結線の状態の説明図、第56図は分岐用端子の分
解斜視図、第57図は従来の装置におけるモニターの説明
図、第58図はコネクターの分解斜視図、第59図は蓋部材
と導電部材との関係を示す斜視図であり、第60図はコネ
クターの断面図である。 図中の符号 1……端子函、2……電話ケーブル、6……ケーブルの
単線、8……利用者回線の単線、10……分岐用端子、20
……コネクター、30……クシ歯状導電部材、38……モニ
ター用アダプター、40……コネクター、41……本体、42
……突部、44……支持部材、45……凹部、50……単線接
続部、51……単線支持凸部、52……挿入孔、54……止ま
り溝、60……クシ歯状導電部材、62……スリット、64…
…脚体、65……蓋部材、68……舌片、70……モニター用
孔、75……ワニ口クリップ、80……モニター部材、82…
…キャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−172055(JP,U) 実開 昭58−98773(JP,U) 実開 昭57−194266(JP,U) 実開 昭57−58280(JP,U) 実開 昭62−183370(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線の本線から利用者の端末に向けて
    分岐する手段を設け、該分岐部で本線と分岐回線との接
    続を行うためのケーブル用のコネクターで、前記双方の
    ケーブルの単線を、外面を絶縁体で構成した単線接続部
    に挿入し、双方を1つの導電部材により電気的に接続す
    るコネクターにおいて、 前記コネクターを絶縁体で構成し、1つの面に開口を設
    けて前記導電部材を固定保持する本体部材と、前記本体
    部材の開口を覆うように組み合わせる蓋部材とにより構
    成し、 前記導電部材に対して電気的に接続可能で、端部を本体
    部材の外部に露出させた導電体を前記コネクターの本体
    部材に取り外し不能に配置し、 前記コネクターの本体部材の外部に露出される導電体に
    対して、モニター手段を接続可能に構成することを特徴
    とするモニター可能なコネクター。
  2. 【請求項2】前記端部をコネクターの本体部材の外部に
    露出させて設ける導電体には、不使用時にカバーするキ
    ャップを着脱可能に設け、 前記キャップを移動させることにより露出される導電体
    を用いて、モニター手段を接続可能に構成することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のモニター可能なコ
    ネクター。
  3. 【請求項3】コネクターの本体外部に露出される導電体
    は、前記本体部材の内部で単線を接続する導電部材に対
    して離接可能に設けられ、 前記モニターの作用を行う際にのみ、前記導電体を導電
    部材に接触させて、 前記導電体の露出部を介してモニター手段を接続可能に
    構成することを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第2項に記載のモニター可能なコネクター。
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