JP3013164B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP3013164B2
JP3013164B2 JP9150192A JP15019297A JP3013164B2 JP 3013164 B2 JP3013164 B2 JP 3013164B2 JP 9150192 A JP9150192 A JP 9150192A JP 15019297 A JP15019297 A JP 15019297A JP 3013164 B2 JP3013164 B2 JP 3013164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
contact
vvf
core
grooves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9150192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10321268A (ja
Inventor
勝久 森
久蔵 山方
剛司 鍵田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichifu Terminal Industries Co Ltd
Original Assignee
Nichifu Terminal Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichifu Terminal Industries Co Ltd filed Critical Nichifu Terminal Industries Co Ltd
Priority to JP9150192A priority Critical patent/JP3013164B2/ja
Publication of JPH10321268A publication Critical patent/JPH10321268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3013164B2 publication Critical patent/JP3013164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電力線とし
て使用されている単一の通電線を絶縁被覆したものを2
本又は3本平行に配置し、その外周部上を外皮で被覆し
た2芯又は3芯VVFケーブルを対象とし、このような
VVFケーブルの配線時や既に配線されている既設配線
に別のVVFケーブルを接続し分岐線を得るに際して、
既設配線の正極側の通電線と分岐線の正極側の通電線と
を誤りなく接続分岐するのに適したコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの様な2芯又は3芯VVFケ
ーブルに別の2芯又は3芯VVFケーブルを接続して分
岐線を得ることは必要性が多く常に行われている。この
場合において、各種機器への通電に際して芯線の正極側
と負極側とを区分する必要性があるため、一般にVVF
ケーブルの内装被覆の色は識別容易な別色とされてい
る。例えば、2芯VVFケーブルでは芯線被覆の色が白
色と黒色との2色で形成されており、3芯のものでは、
赤色、白色、黒色の3色で形成されているものが多い。
そして、主線から分岐線を取り出す場合、主線と分岐線
の極性を同じくする同色の芯線同士を接続している。
【0003】而して、このような分岐線の取り出し工事
は、主線が括線である場合には、危険性を排除するため
に電源を切ったのち、一般には、図12に示したよう
に、先ず主線側のVVFケーブル3を所要箇所で切断
し、それぞれの外装被覆31を取り去って正極側の被覆
線と負極側の被覆線とをそれぞれ取り出し、更にそれぞ
れの内装被覆32を除去して芯線33を露出させる。同
様に分岐側のVVFケーブル3'についても外装被覆3
1と、正極側,負極側の内装被覆32とをそれぞれ除去
して芯線33を露出させた後、前記主線の正極側芯線3
3と分岐線の正極側芯線33とを纏めて、閉端絶縁キャ
ップ61の内部に内装されている金属スリーブ6内に挿
入し、その上から加圧工具によって加圧し金属スリーブ
6を加圧変形させて圧着接続し、同様にしてそれぞれの
負極側の芯線どうしを接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような手段では、
被分岐線である主線が括線の場合には、電線分岐作業の
前に感電防止の必要性から必ず通電を止めて施工しなけ
ればならず、その間は停電状態が余儀なくされ、しか
も、作業が非常に手数のかかるものであるために工事時
間が長くなり作業効率が悪いという課題を有する。
【0005】そこで本発明は、前記のように、VVFケ
ーブルの内外の被覆を剥離することなく、電線の分岐を
様々の形態で安全且つ迅速に行うことができるようにし
たコネクタを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するために
本発明では次のような手段を講じた。即ち本発明のコネ
クタにあっては、2芯又は3芯VVFケーブル3から分
岐用の2芯又は3芯VVFケーブル3’を接続分岐させ
るために使用するコネクタであって、通電性に富んだ金
属板製の二つ又は三つのコンタクト1…と、絶縁性に富
んだ合成樹脂製の本体2とからなり、前記コンタクト1
が、側面からみた断面形状が略逆U字形とし、その夫々
の平行な片1a,1aに、前記両VVFケーブル3,
3’の絶縁外皮31と絶縁内皮32とを切断して各ケー
ブルの極性を同じくする通電線33,33に夫々接触す
る二つの切込み部11,11が所定の間隔Dを隔てて形
成され、且つケーブルを絶縁外皮31を切断し隣接する
絶縁内皮32,32の間に入り込んで夫々を左右に分断
する切断刃13,13が前記二つの切込み部11,11
の近傍にそれぞれ形成されており、前記本体2が、 両
VVFケーブル3,3'を挿通する所定の間隔Eを隔て
て形成された平行な2本の溝21,22を備え、且つ互
いに嵌合可能に形成された半割り形の二つの本体構成体
2a,2aによって構成され、一方の本体構成体2aに
は前記コンタクト1…を挿入する複数の挿入穴23…が
設けられ、前記2本の溝21,22の横巾が前記両VV
Fケーブル3,3'の通電線33を並設した大径側の幅
Wとそれぞれほぼ同幅に形成され、これら2本の溝2
1,22の間隔Eと前記コンタクト1の2つの切込み部
11,11の間隔Dとがほぼ一致する間隔に形成され、
前記挿入穴23…がVVFケーブル内の各通電線33…
の横ピッチの間隔だけ位置をずらして形成されており、
更に、前記本体構成体2aの上面にかぶさってコンタク
ト挿入穴23を覆い隠す蓋体27がヒンジ部27aを介
して折り返し自在に本体2に連結され、更に前記切込み
部11,11が、ケーブル3,3’に押し込まれた時に
ケーブル内の接続すべき通電線33と極性の異なる他の
通電線33とを離反させる方向に押しつけるように少し
上方が傾斜して形成されており、更に溝21,22の両
端側に、VVFケーブルの端面を受け止める為の遮蔽壁
28を着脱自在に受け入れる受け溝29…が形成されて
いる構造としたものである。
【0007】前記蓋体27遊端部が折り曲げられてそ
の先端に重合姿勢にある本体構成体2bの下面に係合す
るフック27cが設けられ、これにより蓋体装着時にお
いて本体構成体2a,2bの重合姿勢を保持するクリッ
プとしての機能を発揮するように形成するのがよい。
【0008】また前記コンタクト1は、例えば硬度の高
い硬質の銅合金板のように、VVFケーブル3の通電線
に使用されている軟銅よりも硬度が高く導電性に優れて
いる素材を使用するのが好ましい。コンタクトの切り込
み部11の切り込み間隔(スリット間隔)は、コンタク
ト1をVVFケーブル3に対して押圧させることによっ
て、切断刃13と協動してケーブルの外装被覆(外皮)
31と内部被覆(内皮)32とを切り裂き、切り込み部
11の対向する内側面において通電線33と通電を行わ
せるものであるから、通電線33の太さよりも少し狭い
幅としてあるのがよい。このようにすることによって、
この通電操作時に通電線33を押圧力によって塑性変形
させながら両側から強固に圧接挟持させるようにしてお
くのがよい。
【0009】更に、このコンタクト1の厚さ(板厚)と
切り込み部11の間隔とは、通電線33との接触状態に
おいて、接触面積が通電線33の断面積以上の面積とな
るように設定しておくのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図10は本発明のコネク
タで2芯VVFケーブル用としての一実施例を示した図
であって、符号1でコンタクトを示す。このコンタクト
1は、通電性に富み、使用する3芯VVFケーブル3,
3’の硬度よりも硬度の高い黄銅板をプレス成形した側
面視略逆U字形のもので、その夫々の略平行な片1a,
1aに、前記両VVFケーブル3,3'の絶縁外皮31
と絶縁内皮32とを切断してケーブル内の一方の通電線
33に挿入接触する二つの切込み部11,11が所定の
間隔Dを隔てて形成されており、且つ中間部に前記切込
み部11,11を区分けする凹部12が設けられてい
る。またケーブルを絶縁外皮31を切断し隣接する絶縁
内皮32,32の間に入り込んで夫々を左右に分断する
切断刃13,13が前記二つの切込み部11,11の近
傍で二つの片1a,1aを結ぶ方向に沿って形成されて
いる。前記切込み部11,11の下端部は切断刃のよう
にV字形に形成してあり、この切断刃によってVVFケ
ーブル3,3’の外皮31と内皮32とを切断しなが
ら、内部の通電線33に達し、通電線33を両側から圧
接変形させながら挟持するようにしてある。また前記切
込み部11,11はケーブルに押し込まれた時に、ケー
ブル内の接続すべき通電線と他の通電線を離反させる方
向に押しつけるように少し上方が傾斜して形成されてい
る。尚、前記コンタクト1は、その連結底部分12の上
面に絶縁樹脂板14が貼着されている。
【0011】このコンタクト1の肉厚と前記切込み部1
1の幅は、圧接によって通電線3,3’と接触している
部分の面積が、通電線の断面積とほぼ等しいか、それ以
上となるように計算により設定される。いま、使用対象
の通電線の径が1.6mmと2.0mmの2種類につい
てみると、通電線径が1.6mmの場合にコンタクト1
の厚さが0.5mmとすると、切込み部11の幅は、約
1.2mmとしてあればよい。通電線径が2.0mmの
場合にコンタクト1の厚さを0.6mmにすれば切込み
部11の幅は約1.5mmとすればよい。
【0012】コネクタ本体2は、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の樹脂素材で全体を一体成型した
ものである。該コネクタ本体2は、ほぼ同形の半割り形
の2つの本体構成体2a,2bと蓋体27とからなって
いて、それぞれの本体構成体2a,2bは、括線側(被
分岐側)のVVFケーブル3と分岐用のVVFケーブル
3’とを挿通嵌合するための2本の溝21,22が所定
の間隔Eを隔てて平行に形成されている。一方の本体構
成体2aは、前記コンタクト1をそれぞれ挿入するため
の2つの挿入穴23,23を備え、一側において折り畳
み部24で他方の構成体2bと折り畳み自在に連結され
ている。これら本体構成体2a,2bは遊端側において
係合ピン20bと係入穴20bで相互に嵌合して重合姿
勢を仮保持できる構造とされている。更に、前記蓋体2
7はその一縁において本体構成体2aの折り畳み部24
側の縁部でヒンジ部27aを介して折り返し自在に連結
され、遊端部が略直角に折り曲げられてその先端に重合
姿勢にある本体構成体2bの下面に係合するフック27
cが設けられている。これにより蓋体装着時において本
体構成体2aのコンタクト挿入穴23を覆い隠すと共
に、本体構成体2a,2bの重合姿勢を保持するクリッ
プとしての機能を発揮するように形成されている。
【0013】前記溝21,22の幅は、前記両VVFケ
ーブル3,3’の通電線を並設した大径(広幅側)の幅
Wとそれぞれほぼ同幅に形成してあり、ケーブルを隙間
なく挿入できる程度の幅とし、2つの本体構成体2a,
2bどうしを嵌合した折り畳み姿勢における溝21,2
1、22,22どうしの対向幅(対向する両溝の深さの
和)は、それぞれのVVFケーブル3,3’の狭小側の
幅wとそれぞれほぼ同幅とし、ケーブルを隙間なく挟み
込むことができる程度の幅に形成してある。これら2本
の溝21,22の間隔、即ち中心線間の間隔Eは、前記
コンタクト1の2つの切込み部11,11の間隔、即ち
中心線間の間隔Dとほぼ一致する間隔に形成してある。
また、コンタクト1を挿入する2つの挿入穴23,23
は、図1にみられるように、コンタクト1の平面形状に
沿った形態を備え、コンタクト1の下半部を挿入し仮保
持させておくのに適した大きさに形成してある。この2
つの挿入穴23…はVVFケーブル内の2本の通電線3
3…の横ピッチの間隔だけ前記溝の巾方向に位置をずら
して形成されている。
【0014】また前記コンタクト1が挿入穴23に対し
て常に所定の方向に向けた姿勢でしか挿入できないよう
に、挿入方向に指向性を持たせて形成するのがよい。本
実施例ではコンタクト1の形態と挿入穴23が、その平
面視形状において一端側が順次幅広くなるような台形で
形成することによって挿入方向に指向性を持たしたが、
これに代えて例えば、挿入穴の周縁の一部に凹部をつく
り、これに合致する凸部をコンタクトの外面に設けるよ
うにしてもよく、その他の方法であってもよい。
【0015】前記2つの本体構成体2a,2bどうしの
折り畳み部24は側面視W字形に形成されその下底部分
を薄肉に形成してある。而して、コンタクト1は、図3
にみられるように、その下半部を本体構成体2a,2b
のそれぞれの挿入穴23,23に挿入し仮保持させてお
く。
【0016】また、本実施例では前記溝21,22の両
端側に、VVFケーブルの切断端面を受け止める為の遮
蔽壁28を着脱自在に受け入れる受け溝29…が形成さ
れている。この受け溝29に着脱自在に装着される遮蔽
壁28は外部からVVFケーブルの端面を透過できるよ
うな透明な絶縁性樹脂材で形成されている。この遮蔽壁
28は、図に示したように溝21,21又は溝22,2
2を上下に合わせた楕円形の一枚ものが好ましいが、半
割形状で形成してそれぞれ相対する受け溝29,29に
装着するようにしてもよい。
【0017】図1〜10で示したコネクタでは、括線側
のVVFケーブル3から、1本だけの分岐線を得るため
の実施例であって、分岐側のVVFケーブル3’を挿通
する側の溝22,22の一端側の受け溝29に遮蔽壁2
8が装着されているしてあり、分岐側のVVFケーブル
3’の切断端をこの遮蔽壁28に当てつけて一方向側に
だけ突出させてある。この分岐側のケーブル3’は、前
記のようにして括線側のケーブル3にコネクタを取り付
けた後に、溝22,22によって側方にできる開口から
先端が遮蔽壁28に接当するまで押し込んで2本のケー
ブル3,3’をコネクタに平行に挿入させて取り付け
る。
【0018】以上のように構成したコネクタを使用して
括線側のVVFケーブル3から、1本だけの分岐線を一
方向にのみ分岐延設する場合の使用例を以下に述べる。
まず図2に示すように、分岐側のVVFケーブル3’を
挿通する側の溝22,22の一端側の受け溝29に遮蔽
壁28を装着しておく。そして既配線側(括線側・被分
岐線側)の2芯VVFケーブル3を被覆状態のままで、
図4にみられるように、本体構成体2a,2bの何れか
一方の構成体(ここでは2b)の溝21に挿入させ、隣
接する溝22に分岐用のVVFケーブル3’をその切断
端面によって確認した正極側または負極側の線を主線側
の正極側または負極側の線と一致する方向に選定して、
当該切断端面を遮蔽板28に当てつけて挿入させ、次い
で図5にみられるように、他方の構成体(ここでは2
a)を折り畳み部24から折り畳んでその上に被せて押
圧し、他側において係合爪片20bと係入穴20aどう
しを相互に嵌合させる。この構成体嵌合状態において、
分岐線側のケーブル3’を開口部分から挿入してもよ
い。
【0019】次いで、図6に示すように、コンタクト1
の上端面を適当な加圧具Aによって加圧して図7のよう
にコンタクト挿入穴23にコンタクト1の全体が埋没す
る状態に押し込み、最後に図8に示すように、蓋体27
をヒンジ部27aから折り曲げてコンタクト1の外側面
を覆うようにし、先端のフック27cを本体構成体2b
に形成してある係合部27bに対して係合させ、これに
より本体構成体2a,2bの重合姿勢を堅固に保持させ
る。
【0020】加圧したコンタクト1は、図9並びに図1
0に示すようにコネクタ本体2の内部においてケーブル
3,3’の外皮31と内皮32とを切断して両ケーブル
の同極側の通電線33,33と電気的に接触すると同時
に、切断刃13によってケーブルがコンタクト1に接触
する通電線と他の通電線が左右に分断される。この時、
夫々の切込み部11,11がそれぞれのケーブル3,
3’の左右の通電線33,33を左右に分離する方向に
傾斜して形成されているので、同一ケーブル内の極の異
なる通電線、即ち、コンタクトに接触する通電線と他の
通電線とを左右に離反させて安全性を高めることができ
る。このようにして既配線または主線から分岐線を分岐
させるものである。
【0021】また、2つの挿入穴23…はVVFケーブ
ル内の2本の通電線33…の横ピッチの間隔だけ横に位
置をずらして形成されているから、それぞれの挿入穴2
3…に挿入されたコンタクト1…によって、左右のVV
Fケーブルの同極の通電線同士を接続することができる
ものである。また、前記逆U字形のコンタクト1は、コ
ンタクト形成素材の金属板に予め絶縁物層をコーティン
グ形成しておき、しかる後所定形状に成形することによ
っても製造することができる。また、素材として使用す
る金属板は、前記VVFケーブル3,3’の通電線より
も硬度が高く且つ電気抵抗値が比較的低いもの即ち導電
性に優れた素材であればよく、銅合金板以外の素材であ
っても使用することができる。
【0022】また本発明では、遮蔽壁28が受け溝29
…に対して着脱自在としてあるから、遮蔽壁28を選択
して着脱することによって、上記実施例で示したように
分岐線3’の一端のみをコネクターから延出させた使用
態様の他に、遮蔽壁28を取り除いて分岐線3’の両端
をコネクターから延出させた使用態様や、主線と分岐線
の2本のVVFケーブルを同一方向に向けて夫々のケー
ブルの端部を遮蔽板28で遮蔽させた中継コネクタとし
ての使用態様等、種々の形態で使用できて便利である。
【0023】上記実施例では、2芯VVFケーブルに使
用されるコネクターについて説明したが、図11に示す
ように、本体のコネクター1並びに本体のコンタクト挿
入穴23の数を三つにして3芯VVFケーブル用のコネ
クターとして構成することも可能である。この場合、他
の構成については上記実施例と同様であることは勿論で
ある。
【0024】以上本発明の代表的と思われる実施例、変
形例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実
施例、変形例の構造のみに限定されるものでなく、前記
の構成要件を備え、本発明にいう目的を達成し、以下に
いう効果を有する範囲内において適宜改変して実施する
ことができるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成されたものであ
るから、コンタクトをVVFケーブルに対して圧入する
だけの操作によって、被分岐線が括線であっても通電を
遮断させることなく、分岐線を分岐させることができる
と共に、コンタクトの切込み部の特殊な構造によって同
一ケーブル内の極の異なる左右の通電線を左右に分離し
て安全性を高めることができ、加えて本体構成体が一体
成形品による簡単な構造であるから安価に提供できる。
【0026】更に本発明では、ケーブル挿入用の溝の両
端に受け溝を設け、この受け溝に、VVFケーブルの端
面を受け止める為の遮蔽壁を着脱自在に装着するように
したから、遮蔽壁の位置を選択して着脱することによっ
て、分岐線の一端のみをコネクターから延出させたり、
分岐線の両端をコネクターから延出させたりして使用す
ることができると共に、コネクターの一側からVVFケ
ーブルを引き入れ、他側から別のVVFケーブルを引き
出すようにした中継コネクターとして、あるいは引き入
れ側と引き出し側の2本のVVFケーブルが同一方向に
向けられた中継コネクターとしての使用することができ
て、非常に便利である。また、前記切込み部が、ケーブ
ルに押し込まれた時にケーブル内の接続すべき通電線と
極性の異なる他の通電線33とが離反する方向に押しつ
けるように少し上方が傾斜して形成されているので、コ
ンタクトがコネクタ本体に押し込まれたときに、同一ケ
ーブル内の極の異なる通電線、即ち、コンタクトに接触
する通電線と他の通電線とが左右に離反されて安全性を
高め、ショート等の発生を未然に防止することができ
る。更に上記蓋体装着時においてコンタクト挿入穴に挿
入されたコンタクトの上面を覆って確実な絶縁を達成す
ると共に、本体構成体の重合姿勢を保持する為の別の嵌
合手段を付設することを省略できて構造を簡略化するこ
とができるといった種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクターの一実施例を示すもの
であって、本体背面側のコンタクト挿入前の全体斜視
図。
【図2】図1の本体内面側の斜視図。
【図3】コンタクトの先端部分のみを仮挿入した状態を
示す本体背面側の斜視図。
【図4】図1の本体内面側の斜視図で、2芯VVFケー
ブルを溝に挿入した状態の斜視図。
【図5】左右の本体構成体を折り返してケーブルを嵌合
した状態を示す斜視図。
【図6】図5の状態で、圧入工具によりコンタクトを圧
入する過程を示す斜視図。
【図7】コンタクトを圧入した状態を示す斜視図。
【図8】蓋体を被せてケーブル装着完了状態を示す斜視
図。
【図9】コンタクト挿入して蓋体を装着した状態を示す
拡大断面図。
【図10】コンタクト挿入状態を示す概略的な内部透視
図。
【図11】本発明の他の実施例を示す図1同様の斜視
図。
【図12】従来手段の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 コンタクト 11 切込み部 13 切断刃 2 本体 2a 本体構成体 2b 本体構成体 20a 嵌合部 20b 嵌合部 21 溝 22 溝 23 コンタクト挿入穴 27 蓋体 27a ヒンジ部 27c フック 3 活線側VVFケーブル 3’ 分岐側VVFケーブル 31 絶縁外皮 32 絶縁内皮 33 通電線 D 切込み部の間隔 E 溝の間隔 W 通電線の並列側の幅 w 通電線の狭小側の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−124605(JP,A) 特開 昭51−140187(JP,A) 実開 昭57−188265(JP,U) 実公 昭51−3899(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2芯又は3芯VVFケーブル(3)から分
    岐用の2芯又は3芯VVFケーブル(3')を接続分岐させ
    るために使用するコネクタであって、通電性に富んだ金
    属板製の二つ又は三つのコンタクト(1)…と、絶縁性に
    富んだ合成樹脂製の本体(2)とからなり、前記コンタク
    ト(1)が、側面からみた断面形状を略逆U字形とし、そ
    の二つの平行な片(1a),(1a)に、前記両VVFケーブル
    (3),(3')の絶縁外皮(31)と絶縁内皮(32)とを切断して
    各ケーブルの接続すべき通電線(33),(33)に夫々接触す
    る二つの切込み部(11),(11)が所定の間隔(D)を隔てて
    形成され、且つケーブルの絶縁外皮(31)を切断し隣接す
    る絶縁内皮(32),(32)の間に入り込んで夫々を左右に分
    断する切断刃(13),(13)が前記二つの切込み部(11),(1
    1)の近傍にそれぞれ形成されており、前記本体(2)が、
    両VVFケーブル(3),(3')を挿通する所定の間隔(E)を
    隔てて形成された平行な2本の溝(21),(22)を備え、且
    つ互いに嵌合可能に形成された半割り形の二つの本体構
    成体(2a),(2b)によって構成され、一方の本体構成体(2
    a)には前記コンタクト(1)…を挿入する複数の挿入穴(2
    3)…が設けられ、前記2本の溝(21),(22)の横巾が前記
    両VVFケーブル(3),(3')の通電線(33)を並設した大
    径側の幅(W)とそれぞれほぼ同幅に形成され、これら2
    本の溝(21),(22)の間隔(E)と前記コンタクト(1)の2つ
    の切込み部(11),(11)の間隔(D)とがほぼ一致する間隔
    に形成され、前記挿入穴(23)…がVVFケーブル内の各
    通電線(33)…の横ピッチの間隔だけ前記溝の巾方向に位
    置をずらして形成されており、更に、前記本体構成体(2
    a)の上面にかぶさってコンタクト挿入穴(23)を覆い隠す
    蓋体(27)がヒンジ部(27a)を介して折り返し自在に本体
    (2)に連結され、更に前記切込み部(11),(11)が、ケー
    ブル(3),(3')に押し込まれた時にケーブル内の接続す
    べき通電線(33)と平行に並んだ極性の異なる他の通電線
    (33)とを離反させる方向に押しつけるように少し上方が
    傾斜して形成されており、更に溝(21),(22)の両端側
    に、VVFケーブルの端面を受け止める為の遮蔽壁(28)
    を着脱自在に受け入れる受け溝(29)…が形成されている
    コネクタ。
JP9150192A 1997-05-22 1997-05-22 コネクタ Expired - Fee Related JP3013164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9150192A JP3013164B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9150192A JP3013164B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10321268A JPH10321268A (ja) 1998-12-04
JP3013164B2 true JP3013164B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=15491537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9150192A Expired - Fee Related JP3013164B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3013164B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011119059A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Yazaki Corp 電線ホルダ
US10074913B1 (en) * 2017-11-15 2018-09-11 Gates Corporation Self-piercing connector

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10321268A (ja) 1998-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20130008567A (ko) 차폐된 케이블의 단부를 부착하기 위한 접촉 수단
JP3013164B2 (ja) コネクタ
US6247961B1 (en) Distribution wiring harness assembly
JP2985060B2 (ja) コネクタ
JPH0822870A (ja) フラットケーブルの端末防水構造
JP3013161B2 (ja) コネクタ
JP3026169B2 (ja) コネクタ
JP2963922B1 (ja) コネクタ
JP3013159B2 (ja) コネクタ
JP3156041B2 (ja) コネクタ
JP3062806B2 (ja) コネクタ
JP2913001B1 (ja) コネクタ
JP2913000B1 (ja) コネクタ
US20020193018A1 (en) Distribution wiring harness assembly
JPH10162916A (ja) コネクタ
JP3328801B2 (ja) 分岐コネクタ
JPH1021972A (ja) コネクタ
JP2990607B1 (ja) コネクタ
JP3013163B2 (ja) 片線開閉用分岐コネクタ
JP3168768B2 (ja) ワイヤハーネス
JP3127392B2 (ja) ケーブルコネクタ
JP3023545B2 (ja) 手持式圧接工具
JPH1027638A (ja) コネクタ
JPH10208788A (ja) コネクタ
JP2899878B1 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees