JP3013161B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3013161B2
JP3013161B2 JP9121648A JP12164897A JP3013161B2 JP 3013161 B2 JP3013161 B2 JP 3013161B2 JP 9121648 A JP9121648 A JP 9121648A JP 12164897 A JP12164897 A JP 12164897A JP 3013161 B2 JP3013161 B2 JP 3013161B2
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勝久 森
久蔵 山方
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Nichifu Terminal Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電力線とし
て使用されている単一の通電線を絶縁被覆したものを2
本又は3本平行に配置し、その外周部上を外皮で被覆し
た2芯又は3芯VVFケーブルを対象とし、このような
VVFケーブルの配線時や既に配線されている既設配線
に別のVVFケーブルを接続し分岐線を得るに際して、
既設配線の正極側の通電線と分岐線の正極側の通電線と
を誤りなく接続分岐するのに適したコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの様な2芯又は3芯VVFケ
ーブルに別の2芯又は3芯VVFケーブルを接続して分
岐線を得ることは必要性が多く常に行われている。この
場合において、各種機器への通電に際して芯線の正極側
と負極側とを区分する必要性があるため、一般にVVF
ケーブルの内装被覆の色は識別容易な別色とされてい
る。例えば、2芯VVFケーブルでは芯線被覆の色が白
色と黒色との2色で形成されており、3芯のものでは、
赤色、白色、黒色の3色で形成されているものが多い。
そして、主線から分岐線を取り出す場合、主線と分岐線
の極性を同じくする同色の芯線同士を接続している。
【0003】而して、このような分岐線の取り出し工事
は、主線が括線である場合には、危険性を排除するため
に電源を切ったのち、一般には、図10に示したよう
に、先ず主線側のVVFケーブル3を所要箇所で切断
し、それぞれの外装被覆31を取り去って正極側の被覆
線と負極側の被覆線とをそれぞれ取り出し、更にそれぞ
れの内装被覆32を除去して芯線33を露出させる。同
様に分岐側のVVFケーブル3'についても外装被覆3
1と、正極側,負極側の内装被覆32とをそれぞれ除去
して芯線33を露出させた後、前記主線の正極側芯線3
3と分岐線の正極側芯線33とを纏めて、閉端絶縁キャ
ップ61の内部に内装されている金属スリーブ6内に挿
入し、その上から加圧工具によって加圧し金属スリーブ
6を加圧変形させて圧着接続し、同様にしてそれぞれの
負極側の芯線どうしを接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような手段では、
被分岐線である主線が括線の場合には、電線分岐作業の
前に感電防止の必要性から必ず通電を止めて施工しなけ
ればならず、その間は停電状態が余儀なくされ、しか
も、作業が非常に手数のかかるものであるために工事時
間が長くなり作業効率が悪いという課題を有する。
【0005】そこで本発明は、前記のように、VVFケ
ーブルの内外の被覆を剥離することなく、電線の分岐を
様々の形態で安全且つ迅速に行うことができるようにし
たコネクタを提供することを目的とするものである。
に本発明は、コンタクトをコネクター本体に押し込むと
きに、正確に所定位置まで押し込まれたかどうか目視で
確認できると共に、コンタクトがコネクタ本体に押し込
まれたときに、同一ケーブル内の極の異なる通電線、即
ち、コンタクトに接触する通電線と他の通電線とを左右
に離反させて安全性を高め、ショート等の発生を未然に
防止することを重要な目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】2芯又は3芯VVFケー
ブル3から分岐用の2芯又は3芯VVFケーブル3’を
接続分岐させるために使用するコネクタであって、通電
性に富んだ金属板製の二つ又は三つのコンタクト1…
と、絶縁性に富んだ合成樹脂製の本体2とからなり、前
記コンタクト1が、側面からみた断面形状が略逆U字形
とし、その夫々の平行な片1a,1aに、前記両VVFケ
ーブル3,3’の絶縁外皮31と絶縁内皮32とを切断
して各ケーブルの極性を同じくする通電線33,33に
夫々接触する二つの切込み部11,11が所定の間隔D
を隔てて形成され、且つケーブル絶縁外皮31を切断
し隣接する絶縁内皮32,32の間に入り込んで夫々を
左右に分断する切断刃13,13が前記二つの切込み部
11,11の近傍にそれぞれ形成されており、前記本体
2が、両VVFケーブル3,3'を挿通する所定の間隔
Eを隔てて形成された平行な2本の溝21,22を備
え、且つ互いに嵌合可能に形成された半割り形の二つの
本体構成体2a,2aによって構成され、一方の本体構
成体2aには前記コンタクト1…を挿入する複数の挿入
穴23…が設けられ、前記2本の溝21,22の横巾が
前記両VVFケーブル3,3'の通電線33を並設した
大径側の幅Wとそれぞれほぼ同幅に形成され、これら2
本の溝21,22の間隔Eと前記コンタクト1の2つの
切込み部11,11の間隔Dとがほぼ一致する間隔に形
成され、前記挿入穴23…がVVFケーブル内の各通電
線33…の横ピッチの間隔だけ位置をずらして形成され
ており、更に前記挿入穴23が開口する本体構成体2a
の上面に該挿入穴23より大きい凹面部25が設けら
れ、この凹面部25に面一に嵌合装着されてコンタクト
1の上面を被覆する絶縁上蓋14が設けられており、
に、前記切込み部11,11が、ケーブル3,3’に押
し込まれた時にケーブル内の接続すべき通電線33と平
行に並んだ極性の異なる他の通電線33とを離反させる
方向に押しつけるように少し上方が傾斜して形成されて
いる構造とした。
【0007】また前記コンタクト1は、例えば硬度の高
い硬質の銅合金板のように、VVFケーブル3の通電線
に使用されている軟銅よりも硬度が高く導電性に優れて
いる素材を使用するのが好ましい。コンタクトの切り込
み部11の切り込み間隔(スリット間隔)は、コンタク
ト1をVVFケーブル3に対して押圧させることによっ
て、切断刃13と協動してケーブルの外装被覆(外皮)
31と内部被覆(内皮)32とを切り裂き、切り込み部
11の対向する内側面において通電線33と通電を行わ
せるものであるから、通電線33の太さよりも少し狭い
幅としてあるのがよい。このようにすることによって、
この通電操作時に通電線33を押圧力によって塑性変形
させながら両側から強固に圧接挟持させるようにしてお
くのがよい。
【0008】更に、このコンタクト1の厚さ(板厚)と
切り込み部11の間隔とは、通電線33との接触状態に
おいて、接触面積が通電線33の断面積以上の面積とな
るように設定しておくのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図8は本発明のコネクタ
で2芯VVFケーブル用としての一実施例を示した図で
あって、符号1でコンタクトを示す。このコンタクト1
は、通電性に富み、使用する3芯VVFケーブル3,
3’の硬度よりも硬度の高い黄銅板をプレス成形した側
面視略逆U字形のもので、その夫々の略平行な片1a,
1aに、前記両VVFケーブル3,3'の絶縁外皮31
と絶縁内皮32とを切断してケーブル内の一方の通電線
33に挿入接触する二つの切込み部11,11が所定の
間隔Dを隔てて形成されており、且つ中間部に前記切込
み部11,11を区分けする凹部12が設けられてい
る。またケーブルを絶縁外皮31を切断し隣接する絶縁
内皮32,32の間に入り込んで夫々を左右に分断する
切断刃13,13が前記二つの切込み部11,11の近
傍で二つの片1a,1aを結ぶ方向に沿って形成されて
いる。前記切込み部11,11の下端部は切断刃のよう
にV字形に形成してあり、この切断刃によってVVFケ
ーブル3,3’の外皮31と内皮32とを切断しなが
ら、内部の通電線33に達し、通電線33を両側から圧
接変形させながら挟持するようにしてある。また前記切
込み部11,11はケーブルに押し込まれた時に、ケー
ブル内の接続すべき通電線と他の通電線を離反させる方
向に押しつけるように少し上方が傾斜して形成されてい
る。
【0010】このコンタクト1の肉厚と前記切込み部1
1の幅は、圧接によって通電線3,3’と接触している
部分の面積が、通電線の断面積とほぼ等しいか、それ以
上となるように計算により設定される。いま、使用対象
の通電線の径が1.6mmと2.0mmの2種類につい
てみると、通電線径が1.6mmの場合にコンタクト1
の厚さが0.5mmとすると、切込み部11の幅は、約
1.2mmとしてあればよい。通電線径が2.0mmの
場合にコンタクト1の厚さを0.6mmにすれば切込み
部11の幅は約1.5mmとすればよい。
【0011】コネクタ本体2は、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の樹脂素材で全体を一体成型した
ものである。該コネクタ本体2は、ほぼ同形の半割り形
の2つの本体構成体2a,2bからなっていて、それぞ
れの本体構成体2a,2bは、括線側(被分岐側)のV
VFケーブル3と分岐用のVVFケーブル3’とを挿通
嵌合するための2本の溝21,22が所定の間隔Eを隔
てて平行に形成されている。一方の本体構成体2aは、
前記コンタクト1をそれぞれ挿入するための2つの挿入
穴23,23を備え、一側において折り畳み部24で他
方の構成体2bと折り畳み自在に連結されている。これ
ら本体構成体2a,2bは遊端側において係合片20b
と係入穴20aで相互に嵌合する構造とされている。ま
た、前記挿入穴23が開口する本体構成体2aの上面に
該挿入穴23より大きい凹面部25が設けられ、この凹
面部25に絶縁材料で作られた絶縁上蓋14が嵌合装着
されるようになっている。この絶縁上蓋14は予めコン
タクト1の上面に接着剤で接合しておくのが好ましい
が、コンタクト1を挿入穴23に挿入した後に凹面部2
5にはめ込んで接着するようにしてもよい。これにより
挿入穴23に挿入されたコンタクト1の上面を確実に絶
縁被覆することができる。更に本体構成体2bには本コ
ネクタを掛け止めするためのフック部35が設けられて
いる。
【0012】前記溝21,22の幅は、前記両VVFケ
ーブル3,3’の通電線を並設した大径(広幅側)の幅
Wとそれぞれほぼ同幅に形成してあり、ケーブルを隙間
なく挿入できる程度の幅とし、2つの本体構成体2a,
2bどうしを嵌合した折り畳み姿勢における溝21,2
1、22,22どうしの対向幅(対向する両溝の深さの
和)は、それぞれのVVFケーブル3,3’の狭小側の
幅wとそれぞれほぼ同幅とし、ケーブルを隙間なく挟み
込むことができる程度の幅に形成してある。これら2本
の溝21,22の間隔、即ち中心線間の間隔Eは、前記
コンタクト1の2つの切込み部11,11の間隔、即ち
中心線間の間隔Dとほぼ一致する間隔に形成してある。
また、コンタクト1を挿入する2つの挿入穴23,23
は、図1にみられるように、コンタクト1の平面形状に
沿った形態を備え、コンタクト1の下半部を挿入し仮保
持させておくのに適した大きさに形成してある。この2
つの挿入穴23…はVVFケーブル内の2本の通電線3
3…の横ピッチの間隔だけ前記溝の巾方向に位置をずら
して形成されている。
【0013】また前記コンタクト1が挿入穴23に対し
て常に所定の方向に向けた姿勢でしか挿入できないよう
に、挿入方向に指向性を持たせて形成されている。本実
施例ではコンタクト1の形態と挿入穴23が、その平面
視形状において一端側が順次幅広くなるような台形で形
成することによって挿入方向に指向性を持たしている。
これによりコンタクトの切断刃13が常に正しい位置、
即ち図8で示すように、VVFケーブルの左右の通電線
33,33の間に嵌り込んでケーブルを幅方向に分断す
る位置におかれるように配置させることができ、これに
よりコンタクトの挿入による分岐接続を確実に行い得て
接続不良等の発生を未然に防止することができる。尚コ
ンタクトの挿入方向に指向性を持たせる手段として前記
した手段に限らず、挿入穴23又はコンタクトの隣接す
る周面の一部に互いにかみ合う凹部又は凸部を設けて位
置決めするようにしてもよく、その他の方法であっても
よい。
【0014】前記2つの本体構成体2a,2bどうしの
折り畳み部24は側面視W字形に形成されその下底部分
を薄肉に形成してある。而して、コンタクト1は、図3
にみられるように、その下半部を本体構成体2a,2b
のそれぞれの挿入穴23,23に挿入し仮保持させてお
く。
【0015】また、前記溝21,22の両端側に、VV
Fケーブルの切断端面を受け止める為の遮蔽壁28を着
脱自在に受け入れる受け溝29…が形成されている。こ
の受け溝29に着脱自在に装着される遮蔽壁28は外部
からVVFケーブルの端面を透過できるような透明な絶
縁性樹脂材で形成されている。また本実施例では、遮蔽
壁28が溝21,21又は溝22,22を上下に合わせ
た楕円形の一枚もので形成したが、これを半割形状で形
成してそれぞれ相対する受け溝29,29に装着するよ
うにしてもよい。
【0016】以上のように構成したコネクタを使用して
括線側のVVFケーブル3から、1本だけの分岐線を一
方向にのみ分岐延設する場合の使用例を以下に述べる。
まず図2に示すように、分岐側のVVFケーブル3’を
挿通する側の溝22,22の一端側の受け溝29に遮蔽
壁28を装着しておく。そして既配線側(括線側・被分
岐線側)の2芯VVFケーブル3を被覆状態のままで、
図4にみられるように、本体構成体2a,2bの何れか
一方の構成体(ここでは2b)の溝21に挿入させ、隣
接する溝22に分岐用のVVFケーブル3’をその切断
端面によって確認した正極側または負極側の線を主線側
の正極側または負極側の線と一致する方向に選定して、
当該切断端面を遮蔽板28に当てつけて挿入させ、次い
で図5にみられるように、他方の構成体(ここでは2
a)を折り畳み部24から折り畳んでその上に被せて押
圧し、他側において係合爪片20bと係入穴20aどう
しを相互に嵌合させる。この構成体嵌合状態において、
分岐線側のケーブル3’を開口部分から挿入してもよ
い。また挿入穴23に先端を挿入して仮保持させたコン
タクト1の上面には予め絶縁上蓋25を接着剤で接合さ
せておく。
【0017】次いで、図6に示すように、コンタクト1
の上端面を適当な加圧具Aによって加圧して図7のよう
にコンタクト挿入穴23にコンタクト1の全体が埋没し
且つ絶縁上蓋14が凹面部25に面一となるように嵌合
するまで押し込めばよい。この場合、絶縁上蓋14によ
って加圧具Aによるコンタクト1の受圧面積が増えて確
実な押し込み作動が達成できると共に、万一押し込み量
が足らない場合は絶縁上板14が浮き上がるので正確に
押し込まれたかどうかを目視で確認することができる。
【0018】加圧したコンタクト1は、図8に示すよう
にコネクタ本体2の内部においてケーブル3,3’の外
皮31と内皮32とを切断して両ケーブルの同極側の通
電線33,33と電気的に接触すると同時に、切断刃1
3によってケーブルがコンタクト1に接触する通電線と
他の通電線が左右に分断される。この時、夫々の切込み
部11,11がそれぞれのケーブル3,3’の左右の通
電線33,33を左右に分離する方向に傾斜して形成さ
れているので、同一ケーブル内の極の異なる通電線、即
ち、コンタクトに接触する通電線と他の通電線とを左右
に離反させて安全性を高めることができる。このように
して既配線または主線から分岐線を分岐させるものであ
る。又、フック体35によって、ケーブル3,3と共に
コネクタを建造物や構築体に対して掛け止めすることが
できて便利である。
【0019】また、2つの挿入穴23…はVVFケーブ
ル内の2本の通電線33…の横ピッチの間隔だけ横に位
置をずらして形成されているから、それぞれの挿入穴2
3…に挿入されたコンタクト1…によって、左右のVV
Fケーブルの同極の通電線同士を接続することができる
ものである。
【0020】尚、本発明において前記逆U字形のコンタ
クト1は、コンタクト形成素材の金属板に予め絶縁物層
をコーティング形成しておき、しかる後所定形状に成形
することによっても製造することができる。また、素材
として使用する金属板は、前記VVFケーブル3,3’
の通電線よりも硬度が高く且つ電気抵抗値が比較的低い
もの即ち導電性に優れた素材であればよく、銅合金板以
外の素材であっても使用することができる。
【0021】上記実施例では、2芯VVFケーブルに使
用されるコネクタについて説明したが、図9に示すよう
に、本体のコネクタ1並びに本体のコンタクト挿入穴2
3の数を三つにして3芯VVFケーブル用のコネクタと
して構成することも可能である。この場合、他の構成に
ついては上記実施例と同様であることは勿論である。
【0022】以上本発明の代表的と思われる実施例、変
形例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実
施例、変形例の構造のみに限定されるものではない。例
えば、上記実施例では本体1の半割形構成体2a並びに
2bは、折り畳み部24で折り畳み自在に一体的に連結
した構造としたが、夫々の構成体2a,2bを別体で成
形して互いに嵌合連結するように構成することも勿論可
能である。その他本発明では前記の構成要件を備え、本
発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲
内において適宜改変して実施することができるものであ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成されたものであ
るから、コンタクトをVVFケーブルに対して圧入する
だけの操作によって、被分岐線が括線であっても通電を
遮断させることなく、分岐線を分岐させることができ
る。殊に本発明は、前記挿入穴が開口する本体構成体の
上面に該挿入穴より大きい凹面部が設けられ、この凹面
部に嵌合装着されてコンタクトの上面を被覆する絶縁上
蓋が設けられているので、コンタクト挿入時に、絶縁上
蓋が凹面部に面一となるように嵌合するまで押し込むこ
とによって、正確な挿入状態が目視で確認することがで
きると共に、加圧具によるコンタクトの受圧面積が増え
て確実に挿入孔に押し込むことができる。更に加えて本
発明では前記切込み部が、ケーブルに押し込まれた時に
ケーブル内の接続すべき通電線と極性の異なる他の通電
線33とが離反する方向に押しつけるように少し上方が
傾斜して形成されているので、コンタクトがコネクタ本
体に押し込まれたときに、同一ケーブル内の極の異なる
通電線、即ち、コンタクトに接触する通電線と他の通電
線とが左右に離反されて安全性を高め、ショート等の発
生を未然に防止することができるといった顕著な効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施例を示すもので
あって、本体背面側のコンタクト挿入前の全体斜視図。
【図2】図1の本体内面側の斜視図。
【図3】コンタクトの先端部分のみを仮挿入した状態を
示す本体背面側の斜視図。
【図4】図1の本体内面側の斜視図で、2芯VVFケー
ブルを溝に挿入した状態の斜視図。
【図5】左右の本体構成体を折り返してケーブルを嵌合
した状態を示す斜視図。
【図6】図5の状態で、圧入工具によりコンタクトを圧
入する過程を示す斜視図。
【図7】コンタクトを圧入した完了状態を示す斜視図。
【図8】コンタクト挿入状態を示す拡大断面図。
【図9】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図10】従来手段の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 コンタクト 11 切込み部 13 切断刃 14 絶縁上蓋 2 本体 2a 本体構成体 2b 本体構成体 20a 嵌合部 20b 嵌合部 21 溝 22 溝 23 コンタクト挿入穴 25 凹面部 3 活線側VVFケーブル 3’ 分岐側VVFケーブル 31 絶縁外皮 32 絶縁内皮 33 通電線 D 切込み部の間隔 E 溝の間隔 W 通電線の並列側の幅 w 通電線の狭小側の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−130409(JP,A) 特開 昭51−140187(JP,A) 実開 昭56−44472(JP,U) 実開 昭57−188265(JP,U) 実開 昭57−194266(JP,U) 実開 昭54−99559(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2芯又は3芯VVFケーブル(3)から分
    岐用の2芯又は3芯VVFケーブル(3')を接続分岐させ
    るために使用するコネクタであって、通電性に富んだ金
    属板製の二つ又は三つのコンタクト(1)…と、絶縁性に
    富んだ合成樹脂製の本体(2)とからなり、 前記コンタ
    クト(1)が、側面からみた断面形状を略逆U字形とし、
    その二つの平行な片(1a),(1a)に、前記両VVFケーブ
    ル(3),(3')の絶縁外皮(31)と絶縁内皮(32)とを切断し
    て各ケーブルの接続すべき通電線(33),(33)に夫々接触
    する二つの切込み部(11),(11)が所定の間隔(D)を隔て
    て形成され、且つケーブルの絶縁外皮(31)を切断し隣接
    する絶縁内皮(32),(32)の間に入り込んで夫々を左右に
    分断する切断刃(13),(13)が前記二つの切込み部(11),
    (11)の近傍にそれぞれ形成されており、前記本体(2)
    が、両VVFケーブル(3),(3')を挿通する所定の間隔
    (E)を隔てて形成された平行な2本の溝(21),(22)を備
    え、且つ互いに嵌合可能に形成された半割り形の二つの
    本体構成体(2a),(2b)によって構成され、一方の本体構
    成体(2a)には前記コンタクト(1)…を挿入する複数の挿
    入穴(23)…が設けられ、前記2本の溝(21),(22)の横巾
    が前記両VVFケーブル(3),(3')の通電線(33)を並設
    した大径側の幅(W)とそれぞれほぼ同幅に形成され、こ
    れら2本の溝(21),(22)の間隔(E)と前記コンタクト(1)
    の2つの切込み部(11),(11)の間隔(D)とがほぼ一致す
    る間隔に形成され、前記挿入穴(23)…がVVFケーブル
    内の各通電線(33)…の横ピッチの間隔だけ前記溝の巾方
    向に位置をずらして形成されており、更に前記挿入穴(2
    3)が開口する本体構成体(2a)の上面に該挿入穴(23)より
    大きい凹面部(25)が設けられ、この凹面部(25)に面一に
    嵌合されてコンタクト(1)の上面を被覆する絶縁上蓋(1
    4)が設けられており、更に前記切込み部(11),(11)が、
    ケーブル(3),(3')に押し込まれた時にケーブル内の接
    続すべき通電線(33)と平行に並んだ極性の異なる他の通
    電線(33)とを離反させる方向に押しつけるように少し上
    方が傾斜して形成されているコネクタ。
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