JP2913001B1 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2913001B1
JP2913001B1 JP10166232A JP16623298A JP2913001B1 JP 2913001 B1 JP2913001 B1 JP 2913001B1 JP 10166232 A JP10166232 A JP 10166232A JP 16623298 A JP16623298 A JP 16623298A JP 2913001 B1 JP2913001 B1 JP 2913001B1
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vvf
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勝久 森
久蔵 山方
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Nichifu Terminal Industries Co Ltd
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 VVFケーブルの内外の被覆を剥離すること
なく、電線の分岐接続を安全確実に迅速に行うことがで
きるようにしたコネクタを提供すること。 【解決手段】 金属板製コンタクト1…と、絶縁性本体
2とからなり、前記コンタクト1が、VVFケーブル
3,3’の絶縁外皮31と絶縁内皮32とを切断して各
ケーブルの接続すべき通電線33,33に夫々接触する
二つの切込み部11,11とケーブルを左右に分断する
二つの切断刃13,13を備えている。また前記本体2
がVVFケーブル挿入用の溝21,22を備え、且つ互
いに嵌合可能な半割り形の二つの本体構成体2a,2b
によって構成され、一方の本体構成体2aには前記コン
タクト1…を挿入する複数の挿入穴23…が設けられて
いる。そして前記切断刃13の上下幅をできるだけ小さ
くしてこの切断刃の上方部分でケーブルの通電線の高さ
に相当する高さ位置に絶縁樹脂板14,14を設け、金
属製の切断刃による切れ味を維持しつつ、ケーブル内の
被覆線相互間の高度な絶縁性を確保するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に電力線とし
て使用されている単一の通電線を絶縁被覆したものを2
本又は3本平行に配置し、その外周部上を外皮で被覆し
た2芯又は3芯VVFケーブルを対象とし、このような
VVFケーブルの配線時や既に配線されている既設配線
に別のVVFケーブルを接続し分岐線を得るのに適した
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの様な2芯又は3芯VVFケ
ーブルに別の2芯又は3芯VVFケーブルを接続して分
岐線を得ることは必要性が多く常に行われている。
【0003】而して、このような分岐線の取り出し工事
は、主線が括線である場合には、危険性を排除するため
に電源を切ったのち、一般には、図17に示したよう
に、先ず主線側のVVFケーブル3を所要箇所で切断
し、それぞれの絶縁外皮31を取り去って正極側の被覆
線と負極側の被覆線とをそれぞれ取り出し、更にそれぞ
れの絶縁内皮32を除去して芯線33を露出させる。同
様に分岐側のVVFケーブル3' についても絶縁外皮3
1と、正極側,負極側の絶縁内皮32とをそれぞれ除去
して芯線33を露出させた後、前記主線の正極側芯線3
3と分岐線の正極側芯線33とを纏めて、閉端絶縁キャ
ップ61の内部に内装されている金属スリーブ6内に挿
入し、その上から加圧工具によって加圧し金属スリーブ
6を加圧変形させて圧着接続し、同様にしてそれぞれの
負極側の芯線どうしを接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような手段では、
被分岐線である主線が括線の場合には、電線分岐作業の
前に感電防止の必要性から必ず通電を止めて施工しなけ
ればならず、その間は停電状態が余儀なくされ、しか
も、作業が非常に手数のかかるものであるために工事時
間が長くなり作業効率が悪いという課題を有する。
【0005】そこで本発明は、前記のように、VVFケ
ーブルの内外の被覆を剥離することなく、電線の分岐を
様々の形態で安全且つ迅速に行うことができるようにし
たコネクタを提供することを目的とするものである。殊
に本発明は、コネクタ本体にコンタクトを挿入したとき
に、絶縁外皮内の正極側被覆線と負極側の被覆線を確実
に左右に分断し、これら被覆線相互間の高度な絶縁性を
確保することができ、発熱やショート事故の発生を未然
に防止することができるコネクタを提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するために
本発明では次のような手段を講じた。即ち本発明のコネ
クタにあっては、2芯又は3芯VVFケーブル3から分
岐用の2芯又は3芯VVFケーブル3’を接続分岐させ
るために使用するコネクタであって、通電性に富んだ金
属板製の二つ又は三つのコンタクト1…と、絶縁性に富
んだ合成樹脂製の本体2とによって構成してある。
【0007】前記コンタクト1は、断面形状が略逆U字
形とし、その夫々の平行な側片1a,1aに、前記両VV
Fケーブル3,3’の絶縁外皮31と絶縁内皮32とを
切断して各ケーブルの極性を同じくする通電線33,3
3に夫々接触する二つの切込み部11,11が所定の間
隔Dを隔てて形成され、且つケーブルの絶縁外皮31を
切断し隣接する絶縁内皮32,32の間に入り込んで夫
々を左右に分断する切断刃13,13が前記二つの切込
み部11,11のそれぞれの一側に位置して形成された
折曲片13a,13aの下端に形成されている。
【0008】前記本体2は、両VVFケーブル3,3'
を挿通する所定の間隔Eを隔てて形成された平行な2本
の溝21,22を備え、且つ互いに嵌合可能に形成され
た半割り形の二つの本体構成体2a,2aによって構成
され、一方の本体構成体2aには前記コンタクト1…を
挿入する複数の挿入穴23…が設けられている。
【0009】また、前記の折曲片13a,13aは上下
方向における幅が可及的に小さいものとされ、その上部
に位置して、コンタクト1の圧接使用時にケーブルの通
電線33の高さ位置に相当する部分に絶縁樹脂板14,
14を配置形成してある構成としたものである。
【0010】また、他の実施の形態としては、一方の絶
縁樹脂板14を、コンタクト1の上面を覆って絶縁する
樹脂板14Aと一体で、側面視においてL字形に形成し
てあるものとして使用することができるようにして実施
する。また、ここにいう絶縁樹脂板14,14は、前記
折曲片13a,13aの厚さと同等程度の厚さのものと
して実施するのがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施するに当たっては、
前記コンタクト1を、挿入穴23に対して常に所定の方
向に向けた姿勢でしか挿入できないように、コンタクト
1並びに挿入穴23の平面視形状を長手方向において非
対称な異形形状に予め設定しておくのがよい。
【0012】また前記コンタクト1は、例えば硬度の高
い硬質の銅合金板のように、VVFケーブル3の通電線
に使用されている軟銅よりも硬度が高く導電性に優れて
いる素材を使用するのが好ましい。コンタクトの切り込
み部11の切り込み間隔(スリット間隔)は、コンタク
ト1をVVFケーブル3に対して押圧させることによっ
て、切断刃13と協動してケーブルの絶縁外皮31と絶
縁内皮32とを切り裂き、切り込み部11の対向する内
側面において通電線33と通電を行わせるものであるか
ら、通電線33の太さよりも少し狭い幅としてあるのが
よい。このようにすることによって、この通電操作時に
通電線33を押圧力によって塑性変形させながら両側か
ら強固に圧接挟持させるようにしておくのがよい。
【0013】更に、このコンタクト1の厚さ(板厚)と
切り込み部11の間隔とは、通電線33との接触状態に
おいて、接触面積が通電線33の断面積以上の面積とな
るように設定しておくのがよい。
【0014】
【実施例】図1乃至図13は本発明のコネクタで2芯V
VFケーブル用としての一実施例を示した図であって、
符号1でコンタクトを示す。このコンタクト1は、通電
性に富み、使用するVVFケーブル3,3’の硬度より
も硬度の高い黄銅板をプレス成形した側面視略逆U字形
のもので、その夫々の略平行な側片1a,1aに、前記
両VVFケーブル3,3'の絶縁外皮31と絶縁内皮3
2とを切断してケーブル内の一方の通電線33に挿入接
触する二つの切込み部11,11が所定の間隔Dを隔て
て形成されており、且つ中間部に前記切込み部11,1
1を区分けする凹部12が設けられている。またケーブ
ルの絶縁外皮31を切断し隣接する絶縁内皮32,32
の間に入り込んで夫々を左右に分断する切断刃13,1
3が前記二つの切込み部11,11の近傍で且つ二つの
略平行な側片1a,1aを結ぶ幅方向に沿って形成され
ている。
【0015】前記切断刃13,13は、図12並びに図
13に詳しく示すように、左右の略平行な側片1a,1
aから互いに近接する方向に折り曲げられた折曲片13
a,13aの下端に形成されいる。折曲片13aはその
強度を維持する範囲内で上下幅ができるだけ小さく形成
されており、コンタクトの外側の折曲片13aの上方部
分にはコンタクト1の上面を覆う絶縁樹脂板14Aを延
長してL字形にした絶縁被覆樹脂板14で絶縁されてい
る。また、他方の折曲片13aの上部には別に形成した
樹脂板14を装着して絶縁してある。これにより金属製
の切断刃13による切れ味を維持しつつ、被覆線相互間
の高度な絶縁性を確保することができる。本実施例にお
いて、前記L字形に形成した絶縁樹脂板14は水平な部
分14Aと垂直な部分14とが一体的に成形されている
が、図15,16に示したように、それぞれ別体のもの
を使用してもよい。またコンタクト1への取付は嵌め込
み手段や接着剤による貼付けによって行うことができ
る。
【0016】また、前記切込み部11,11の下端部は
切断刃のようにV字形に形成してあり、このV字形の刃
によってVVFケーブル3,3’の外皮31と内皮32
とを切断しながら、内部の通電線33に達し、通電線3
3を両側から圧接変形させながら挟持するようにしてあ
る。尚、図に示すように、前記切込み部11,11はケ
ーブルに押し込まれた時に、ケーブル内の接続すべき通
電線と他の通電線を離反させる方向に押しつけるように
少し上方が傾斜して形成されている。
【0017】更に、図12並びに図13で詳しく示すよ
うに、前記折曲片13a,13aの下端には切断刃1
3,13が形成されていて、その上部には段部15,1
5が設けられている。この段部15に前記の絶縁樹脂板
14,14を載置するようにして取り付けてある。この
絶縁樹脂板14,14は、前記折曲片13a,13aの
肉厚と略同厚に形成してあり、ケーブル切断時における
抵抗を受けないようにしてある。
【0018】前記コンタクト1の肉厚と前記切込み部1
1の幅は、圧接によって通電線3,3’と接触している
部分の面積が、通電線の断面積とほぼ等しいか、それ以
上となるように計算により設定される。いま、使用対象
の通電線の径が1.6mmと2.0mmの2種類につい
てみると、通電線径が1.6mmの場合にコンタクト1
の厚さが0.5mmとすると、切込み部11の幅は、約
1.2mmとしてあればよい。通電線径が2.0mmの
場合にコンタクト1の厚さを0.6mmにすれば切込み
部11の幅は約1.5mmとすればよい。また上記の場
合、前記段部15の長さ(突出長さ)は0.8〜1mm
程度がこのましい。
【0019】コネクタ本体2は、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の樹脂素材で全体を一体成型した
ものである。該コネクタ本体2は、ほぼ同形の半割り形
の2つの本体構成体2a,2bとカバー体26とからな
っていて、それぞれの本体構成体2a,2bは、括線側
(被分岐側)のVVFケーブル3と分岐用のVVFケー
ブル3’とを挿通嵌合するための2本の溝21,22が
所定の間隔Eを隔てて平行に形成されている。一方の本
体構成体2aは、前記コンタクト1をそれぞれ挿入する
ための2つの挿入穴23,23を備え、一側において折
り畳み部24で他方の構成体2bと折り畳み自在に連結
されている。これら本体構成体2a,2bは遊端側にお
いて係合片20bと係入穴20aで相互に嵌合する構造
とされている。また前記カバー体26はフレキシブルな
連結帯25…を介して本体構成体2aの前記溝方向に沿
った延長線上の外側に延設され本体構成体2aのコンタ
クト挿入面に対して折り畳み自在に連結されている。ま
た該カバー体26は本体構成体2aの側面に設けられた
係合孔27a…に係合する係合爪27…を備えている。
更に本体構成体2bには本コネクタを掛け止めするため
のフック部35が設けられている。
【0020】前記溝21,22の幅は、前記両VVFケ
ーブル3,3’の通電線を並設した大径(広幅側)の幅
Wとそれぞれほぼ同幅に形成してあり、ケーブルを隙間
なく挿入できる程度の幅とし、2つの本体構成体2a,
2bどうしを嵌合した折り畳み姿勢における溝21,2
1、22,22どうしの対向幅(対向する両溝の深さの
和)は、それぞれのVVFケーブル3,3’の狭小側の
幅wとそれぞれほぼ同幅とし、ケーブルを隙間なく挟み
込むことができる程度の寸法に形成してある。これら2
本の溝21,22の間隔、即ち中心線間の間隔Eは、前
記コンタクト1の2つの切込み部11,11の間隔、即
ち中心線間の間隔Dとほぼ一致する間隔に形成してあ
る。また、コンタクト1を挿入する2つの挿入穴23,
23は、図1にみられるように、コンタクト1の平面形
状に沿った形態を備え、コンタクト1の下半部を挿入し
仮保持させておくのに適した大きさに形成してある。こ
の2つの挿入穴23…はVVFケーブル内の2本の通電
線33…の横ピッチの間隔だけ前記溝の幅方向に位置を
ずらして形成されている。
【0021】また前記コンタクト1が挿入穴23に対し
て常に所定の方向に向けた姿勢でしか挿入できないよう
に、挿入方向に指向性を持たせて形成されている。本実
施例ではコンタクト1の形態と挿入穴23が、その平面
視形状において一端側が順次幅広くなるような台形で形
成することによって挿入方向に指向性を持たしている。
これによりコンタクトの切断刃13が常に正しい位置、
即ち図9並びに図11で示すように、VVFケーブルの
左右の通電線33,33の間に嵌り込んでケーブルを幅
方向に分断する位置におかれるように配置させることが
でき、これによりコンタクトの挿入による分岐接続を確
実に行い得て接続不良等の発生を未然に防止することが
できる。尚コンタクトの挿入方向に指向性を持たせる手
段として前記した手段に限らず、例えば、鍵穴のように
挿入穴23の周縁の一部に凹部又は凸部をつくり、これ
に合致する凸部又は凹部をコンタクトの外面に設けるよ
うにしてもよく、その他の方法であってもよい。
【0022】前記2つの本体構成体2a,2bどうしの
折り畳み部24は側面視W字形に形成されその下底部分
を薄肉に形成してある。而して、コンタクト1は、図3
にみられるように、その下半部を本体構成体2a,2b
のそれぞれの挿入穴23,23に挿入し仮保持させてお
く。
【0023】また、前記溝21,22の両端側に、VV
Fケーブルの切断端面を受け止める為の遮蔽壁28を着
脱自在に受け入れる受け溝29…が形成されている。こ
の受け溝29に着脱自在に装着される遮蔽壁28は外部
からVVFケーブルの端面を透過できるような透明な絶
縁性樹脂材で形成するのがよい。また本実施例では、遮
蔽壁28が溝21,21又は溝22,22を上下に合わ
せた楕円形の一枚もので形成したが、これを半割形状で
形成してそれぞれ相対する受け溝29,29に装着する
ようにしてもよい。
【0024】以上のように構成したコネクタを使用して
括線側のVVFケーブル3から、1本だけの分岐線を一
方向にのみ分岐延設する場合の使用例を以下に述べる。
まず図2に示すように、分岐側のVVFケーブル3’を
挿通する側の溝22の一端側の受け溝29に遮蔽壁28
を装着しておく。そして既配線側(括線側・被分岐線
側)の2芯VVFケーブル3を被覆状態のままで、図4
にみられるように、本体構成体2a,2bの何れか一方
の構成体(ここでは2b)の溝21に挿入させ、隣接す
る溝22に分岐用のVVFケーブル3’をその切断端面
によって確認した正極側または負極側の線を主線側の正
極側または負極側の線と一致する方向に選定して、当該
切断端面を遮蔽板28に当てつけて挿入させ、次いで図
5にみられるように、他方の構成体(ここでは2a)を
折り畳み部24から折り畳んでその上に被せて押圧し、
他側において係合片20bと係入穴20aどうしを相互
に嵌合させる。この構成体嵌合状態において、分岐線側
のケーブル3’を開口部分から挿入してもよい。
【0025】次いで、図6に示すように、コンタクト1
の上端面を適当な加圧具Aによって加圧して図7のよう
にコンタクト挿入穴23にコンタクト1の全体が埋没す
る状態に押し込み、最後に図8に示すように、カバー体
26を連結帯25から折り曲げてコンタクト1の外側面
を覆うようにし、それぞれの角部に形成してある係合爪
27を本体構成体2aに形成してある係合孔27aに対
して係合連結させる。
【0026】加圧したコンタクト1は、図9並びに図1
1に示すようにコネクタ本体2の内部においてケーブル
3,3’の外皮31と内皮32とを切断して両ケーブル
の同極側の通電線33,33と電気的に接触すると同時
に、切断刃13によってケーブルがコンタクト1に接触
する通電線と他の通電線が左右に分断される。この時、
夫々の切込み部11,11がそれぞれのケーブル3,
3’の左右の通電線33,33を左右に分離する方向に
傾斜して形成されているので、同一ケーブル内の極の異
なる通電線、即ち、コンタクトに接触する通電線と他の
通電線とを左右に離反させて安全性を高めることができ
る。このようにして既配線または主線から分岐線を分岐
させるものである。又、何れか一方のカバー体26に設
けたフック体35によって、ケーブル3,3と共にコネ
クタを建造物や構築体に対して掛け止めすることができ
て便利である。
【0027】また、2つの挿入穴23…はVVFケーブ
ル内の2本の通電線33…の横ピッチの間隔だけ横に位
置をずらして形成されているから、それぞれの挿入穴2
3…に挿入されたコンタクト1…によって、左右のVV
Fケーブルの同極の通電線同士を接続することができ
る。
【0028】上記実施例では、2芯VVFケーブルに使
用されるコネクタについて説明したが、図14に示した
ものは、本体のコネクタ1並びに本体のコンタクト挿入
穴23の数を三つにして3芯VVFケーブル用のコネク
タとして構成したものである。この場合、他の構成につ
いては上記実施例に準じて考察することにより大差のな
いことが理解できるであろう。
【0029】以上本発明の代表的と思われる実施例、変
形例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実
施例、変形例の構造のみに限定されるものではない。例
えば、上記実施例では本体1の半割形構成体2a並びに
2bは、折り畳み部24で折り畳み自在に一体的に連結
した構造としたが、夫々の構成体2a,2bを別体で成
形して互いに嵌合連結するように構成することも勿論可
能である。その他本発明では前記の構成要件を備え、本
発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲
内において適宜改変して実施することができるものであ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成されたものであ
るから、コンタクトをVVFケーブルに対して圧入する
だけの操作によって、被分岐線が括線であっても通電を
遮断させることなく、分岐線を分岐させることができる
と共に、コンタクトの特殊な構造によって同一ケーブル
内の極の異なる左右の通電線を左右に分離してその間に
絶縁樹脂板を介在させることにより安全性を大きく高め
ることができる。
【0031】更に本発明では、下端に切断刃を有する折
曲片が、その強度を維持する範囲内で上下幅をできるだ
け小さく形成して、この折曲片の上方部分でケーブルの
通電線の側方部分を絶縁樹脂板で絶縁被覆した状態とす
ることにより、金属製の切断刃による切れ味を維持しつ
つ、ケーブル内の被覆線相互間の高度な絶縁性を確保す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施例を示すもので
あって、本体背面側のコンタクト挿入前の全体斜視図。
【図2】図1の本体内面側の斜視図。
【図3】コンタクトの先端部分のみを仮挿入した状態を
示す本体背面側の斜視図。
【図4】図1の本体内面側の斜視図で、2芯VVFケー
ブルを溝に挿入した状態の斜視図。
【図5】左右の本体構成体を折り返してケーブルを嵌合
した状態を示す斜視図。
【図6】図5の状態で、圧入工具によりコンタクトを圧
入する過程を示す斜視図。
【図7】コンタクトを圧入した状態を示す斜視図。
【図8】カバー体を被せてケーブル装着完了状態を示す
斜視図。
【図9】コンタクト挿入状態を示す拡大断面図。
【図10】コンタクト挿入時における段部の作動を示す
もので、図9のB−B線に沿った要部の拡大断面図。
【図11】コンタクト挿入状態を示す内部透視図。
【図12】コンタクトの分解拡大斜視図。
【図13】コンタクトの拡大斜視図。
【図14】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図15】更に別実施例を示す図12相当部分の分解拡
大斜視図。
【図16】同実施例における図13相当部分の分解拡大
斜視図。
【図17】従来手段の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 コンタクト 1a 側片 11 切込み部 13 切断刃 13a 折曲片 14,14 絶縁樹脂板 2 本体 2a 本体構成体 2b 本体構成体 21 溝 22 溝 23 コンタクト挿入穴 3 活線側VVFケーブル 3’ 分岐側VVFケーブル 31 絶縁外皮 32 絶縁内皮 33 通電線 D 切込み部の間隔 E 溝の間隔 W 通電線の並列側の幅 w 通電線の狭小側の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−9288(JP,A) 特開 平7−22076(JP,A) 特開 平9−284970(JP,A) 特開 平9−320646(JP,A) 実開 昭50−158177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/00 - 15/196

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2芯又は3芯VVFケーブル(3)から分
    岐用の2芯又は3芯VVFケーブル(3')を接続分岐させ
    るために使用するコネクタであって、通電性に富んだ金
    属板製の二つ又は三つのコンタクト(1)…と、絶縁性に
    富んだ合成樹脂製の本体(2)とからなり、前記コンタク
    ト(1)が、断面形状を略逆U字形とし、その二つの略平
    行な側片(1a),(1a)に、前記両VVFケーブル(3),
    (3')の絶縁外皮(31)と絶縁内皮(32)とを切断して各ケー
    ブルの接続すべき通電線(33),(33)に夫々接触する二つ
    の切込み部(11),(11)が所定の間隔(D)を隔てて形成さ
    れ、且つケーブルの絶縁外皮(31)を切断し隣接する絶縁
    内皮(32),(32)の間に入り込んで夫々を左右に分断する
    切断刃(13),(13)が前記二つの切込み部(11),(11)のそ
    れぞれの一側に位置して形成された折曲片(13a),(13a)
    の下端に形成され、前記本体(2)が、両VVFケーブル
    (3),(3')を挿通する所定の間隔(E)を隔てて形成された
    平行な2本の溝(21),(22)を備え、且つ互いに嵌合可能
    に形成された半割り形の二つの本体構成体(2a),(2b)に
    よって構成され、一方の本体構成体(2a)には前記コンタ
    クト(1)…を夫々挿入する複数の挿入穴(23)…が設けら
    れ、前記下端に切断刃(13)を有する折曲片(13a)の、上
    下幅が小幅に形成され、その上部に位置し、かつ、コン
    タクト(1)の圧接使用時に前記ケーブルにおける通電線
    (33)の高さ位置に相当する部分に絶縁樹脂板(14),(14)
    が設けられているコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁樹脂板(14),(14)のうち、コン
    タクト(1)の外側に位置する樹脂板(14)がコンタクト(1)
    の上面を覆って絶縁する部分(14A)と一体で側面視L字
    形に形成された絶縁樹脂板(14)である請求項1に記載の
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁樹脂板(14),(14)が、前記折曲
    片(13a),(13a)の略肉厚の範囲内の厚さに形成されてい
    るものである請求項1または2に記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107359569A (zh) * 2017-09-15 2017-11-17 浙江华普电缆有限公司 一种用于防辐射墙体的电缆槽
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