JP3047142B2 - 射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出し方法 - Google Patents
射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出し方法Info
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- JP3047142B2 JP3047142B2 JP4116345A JP11634592A JP3047142B2 JP 3047142 B2 JP3047142 B2 JP 3047142B2 JP 4116345 A JP4116345 A JP 4116345A JP 11634592 A JP11634592 A JP 11634592A JP 3047142 B2 JP3047142 B2 JP 3047142B2
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- Japan
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- cavity plate
- molded product
- side cavity
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は射出成形法を用いる成
形機の射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出
し方法に関する。
形機の射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出
し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、溶融した樹脂
を可動側キャビティプレート2と、固定側キャビティプ
レート4の間に挟まれて形作られているキャビティ内に
高圧力で注入し、樹脂が固化した後、固定側キャビティ
プレート4と、可動側キャビティプレート2の境界線で
あるパーティング・ラインを境にして金型を開く。
を可動側キャビティプレート2と、固定側キャビティプ
レート4の間に挟まれて形作られているキャビティ内に
高圧力で注入し、樹脂が固化した後、固定側キャビティ
プレート4と、可動側キャビティプレート2の境界線で
あるパーティング・ラインを境にして金型を開く。
【0003】すると、成形品6は可動側キャビティプレ
ート2の方に付着する。そして、エジェクタピン5を可
動側キャビティプレート2のキャビティ部2cの中にあ
る成形品6に突き当てて成形品6をキャビティ部2cか
ら取り出す。
ート2の方に付着する。そして、エジェクタピン5を可
動側キャビティプレート2のキャビティ部2cの中にあ
る成形品6に突き当てて成形品6をキャビティ部2cか
ら取り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の成形金
型では下記の課題があった。 1.成形品をキャビティから取り出す際、エジェクタピ
ンによる成形品への突き当てにより、エジェクタピン先
端の跡が成形品に残ってしまう。 2.エジェクタピンによる抜き出し機構では、成形品が
小形の場合は可動側キャビティプレートに、エジェクタ
ピン、コアピンなどが密集してしまい、可動側キャビテ
ィプレート内に肉厚の薄い部分が出来てしまい、前記し
たピンやキャビティプレートの耐久性が悪くなる。 3.キャビティ部に樹脂を注入するとき、エジェクタピ
ンと可動側キャビティプレート内のエジェクタピンの案
内穴部の隙間から、樹脂が洩れて成形品に固化した薄片
状のバリが発生する。 4.エジェクタピンで突き当てて成形品を取り出す構造
では、エジェクタピンを複数本必要とし、キャビティプ
レートに案内穴を必要とし、部品数、工数が増えてしま
う。
型では下記の課題があった。 1.成形品をキャビティから取り出す際、エジェクタピ
ンによる成形品への突き当てにより、エジェクタピン先
端の跡が成形品に残ってしまう。 2.エジェクタピンによる抜き出し機構では、成形品が
小形の場合は可動側キャビティプレートに、エジェクタ
ピン、コアピンなどが密集してしまい、可動側キャビテ
ィプレート内に肉厚の薄い部分が出来てしまい、前記し
たピンやキャビティプレートの耐久性が悪くなる。 3.キャビティ部に樹脂を注入するとき、エジェクタピ
ンと可動側キャビティプレート内のエジェクタピンの案
内穴部の隙間から、樹脂が洩れて成形品に固化した薄片
状のバリが発生する。 4.エジェクタピンで突き当てて成形品を取り出す構造
では、エジェクタピンを複数本必要とし、キャビティプ
レートに案内穴を必要とし、部品数、工数が増えてしま
う。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、つば径部にスパイラル溝部を設けたコ
アピンと、そのコアピンの案内部を案内する可動側キャ
ビティプレートと、コアピンのスパイラル溝部を案内す
るピンと、コアピンのつば径部を案内しピンの打ち込み
穴を設けたブッシュとを有する構成とした。
に、この発明は、つば径部にスパイラル溝部を設けたコ
アピンと、そのコアピンの案内部を案内する可動側キャ
ビティプレートと、コアピンのスパイラル溝部を案内す
るピンと、コアピンのつば径部を案内しピンの打ち込み
穴を設けたブッシュとを有する構成とした。
【0006】
【作用】上記のように構成された成形金型においては、
コアピンのコアピン案内部はキャビティプレートに案内
され、コアピンのつば径部は可動側受板に取付けられ固
定されたブッシュにより案内される。ブッシュ案内部の
中央付近から突き出しているピンは、コアピンのスパイ
ラル溝部を案内する。固化した成形品は、収縮すること
によりコアピンに付着している。コアピンを突き出すこ
とにより、成形品も共にキャビティから離脱する。これ
により、コアピンはエジェクタピンの役割も兼ねる。
コアピンのコアピン案内部はキャビティプレートに案内
され、コアピンのつば径部は可動側受板に取付けられ固
定されたブッシュにより案内される。ブッシュ案内部の
中央付近から突き出しているピンは、コアピンのスパイ
ラル溝部を案内する。固化した成形品は、収縮すること
によりコアピンに付着している。コアピンを突き出すこ
とにより、成形品も共にキャビティから離脱する。これ
により、コアピンはエジェクタピンの役割も兼ねる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1において、コアピン1の案内径部1a
は、可動側キャビティプレート2の案内穴部2aに回転
可能に組み込まれている。可動側キャビティプレート2
には成形品6の形を作るキャビティ部2cが形成されて
いる。可動側受板9に取付けられ固定されたブッシュ8
には、コアピン1のつば径部1bに設けたスパイラル溝
部1cを案内するピン7が、組み込み固定される。コア
ピン1の先端部1dは、固定側キャビティプレート4に
突き当たっている。
説明する。図1において、コアピン1の案内径部1a
は、可動側キャビティプレート2の案内穴部2aに回転
可能に組み込まれている。可動側キャビティプレート2
には成形品6の形を作るキャビティ部2cが形成されて
いる。可動側受板9に取付けられ固定されたブッシュ8
には、コアピン1のつば径部1bに設けたスパイラル溝
部1cを案内するピン7が、組み込み固定される。コア
ピン1の先端部1dは、固定側キャビティプレート4に
突き当たっている。
【0008】今、キャビティ部2cに樹脂を流し込み、
冷却後、パーティング・ラインを境にし、固定側キャビ
ティプレート4に対して可動側キャビティプレート2を
開きコアピン1を先端方向へ突き出すとき、成形品は収
縮しているので、図2に示すように、コアピン1の先端
部1dにからみついて離れないようになっている。図1
において、コアピン1が上方へ突き出したとき、コアピ
ンのスパイラル溝部1cがピン7に案内され、図3に示
すように成形品6は回転し、可動側キャビティプレート
2に形成された歯形に対し角度θの位置になる。
冷却後、パーティング・ラインを境にし、固定側キャビ
ティプレート4に対して可動側キャビティプレート2を
開きコアピン1を先端方向へ突き出すとき、成形品は収
縮しているので、図2に示すように、コアピン1の先端
部1dにからみついて離れないようになっている。図1
において、コアピン1が上方へ突き出したとき、コアピ
ンのスパイラル溝部1cがピン7に案内され、図3に示
すように成形品6は回転し、可動側キャビティプレート
2に形成された歯形に対し角度θの位置になる。
【0009】そして、コアピン1が最上点で固定された
後、可動側キャビティプレート2が上に押し上げられる
ことによって、成形品6がコアピン1の先端部1dから
抜き出される。
後、可動側キャビティプレート2が上に押し上げられる
ことによって、成形品6がコアピン1の先端部1dから
抜き出される。
【0010】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、成形
金型の可動側キャビティプレートがエジェクタピンの役
割をし、つば径部にスパイラル溝を設けたコアピンと、
コアピンのスパイラル溝を案内するピンと、ピンを固定
しコアピンのつば径部を案内するブッシュと、成形品の
形を作るキャビティと、キャビティを含み、コアピンの
案内径部と逃げ径部を案内する穴を設けたキャビティプ
レートを有する構成としたので、以下に記載する効果を
有する。 (1)成形品にエジェクタピンによる突き当ての跡が残
らない。 (2)成形品の取り出しにエジェクタピンを使わないの
で、キャビティプレート内の肉厚を十分に確保すること
が出来る。 (3)エジェクタピンを用いないので、少ない部品と工
数の成形金型の抜き出し機構が得られる。
金型の可動側キャビティプレートがエジェクタピンの役
割をし、つば径部にスパイラル溝を設けたコアピンと、
コアピンのスパイラル溝を案内するピンと、ピンを固定
しコアピンのつば径部を案内するブッシュと、成形品の
形を作るキャビティと、キャビティを含み、コアピンの
案内径部と逃げ径部を案内する穴を設けたキャビティプ
レートを有する構成としたので、以下に記載する効果を
有する。 (1)成形品にエジェクタピンによる突き当ての跡が残
らない。 (2)成形品の取り出しにエジェクタピンを使わないの
で、キャビティプレート内の肉厚を十分に確保すること
が出来る。 (3)エジェクタピンを用いないので、少ない部品と工
数の成形金型の抜き出し機構が得られる。
【図1】本発明の成形金型の抜き出し機構の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の成形金型の抜き出し機構におけるコア
ピン先端部の作動を示す断面図である。
ピン先端部の作動を示す断面図である。
【図3】本発明の成形金型の抜き出し機構における成形
品の歯形に対するキャビティの歯形の相対位置を示す図
である。
品の歯形に対するキャビティの歯形の相対位置を示す図
である。
【図4】従来の成形金型の抜き出し機構の断面図であ
る。
る。
1 コアピン 2 可動側キャビティプレート 4 固定側キャビティプレート 5 エジェクタピン 6 成形品 7 ピン 8 ブッシュ 9 可動側受板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−152962(JP,A) 特開 昭58−94439(JP,A) 特開 昭63−107526(JP,A) 特開 平4−86231(JP,A) 特開 平4−128020(JP,A) 特開 昭53−22816(JP,A) 実開 昭63−33911(JP,U) 実開 平2−88719(JP,U) 実開 平2−40514(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76
Claims (2)
- 【請求項1】 固定側キャビティプレート、可動側キャ
ビティプレート、可動側受板及びコアピン等から構成す
る射出成形金型において、前記固定側キャビティプレー
トと前記可動側キャビティプレートの分離面に形成した
キャビティ部と、前記可動側受板に取付ける円筒状ブッ
シュの内面に突き出たピンに案内されるスパイラル溝を
有し、前記可動側キャビティプレートの案内穴に案内さ
れ上昇し、前記固定側キャビティプレートに先端部が突
き当たるコアピンから成ることを特徴とする射出成形金
型。 - 【請求項2】 次の各工程からなる請求項1記載の射出
成形金型による成形品の抜き出し方法 (a)キャビティ部に溶融した樹脂が注入され、固化
後、固定側キャビティプレートに対して可動側キャビテ
ィプレートを含む他の部分が、パーティング・ラインを
境にして開く工程 (b)コアピンが上昇して所定の回転(θ)を伴う動作
をする工程 (c)可動側キャビティプレートのみが上昇し、その上
面とコアピン先端部に固着している成形品とが干渉して
突き当たり、成形品が抜き出される工程
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116345A JP3047142B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116345A JP3047142B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309702A JPH05309702A (ja) | 1993-11-22 |
JP3047142B2 true JP3047142B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=14684653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4116345A Expired - Fee Related JP3047142B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 射出成形金型及びその金型による成形品の抜き出し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047142B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100857640B1 (ko) * | 2007-03-08 | 2008-09-08 | 현대자동차주식회사 | 가변형 금형 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4116345A patent/JP3047142B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05309702A (ja) | 1993-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |