JP3047077B2 - フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法 - Google Patents
フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の
製造方法に関する。
製造方法に関する。
〈従来の技術〉 有機化合物中に、フルオロアルキル基を含有する化合
物は、耐熱性、撥水撥油性、生理活性等の有用な性質を
示すものとして注目を集めている。特にウリジン化合物
中に、フルオロアルキル基が導入されたフルオロアルキ
ル基含有ウリジン誘導体は、医薬、農薬等として、特に
制癌剤あるいは抗ウイルス剤の合成中間体として有用で
あると考えられ注目されている。
物は、耐熱性、撥水撥油性、生理活性等の有用な性質を
示すものとして注目を集めている。特にウリジン化合物
中に、フルオロアルキル基が導入されたフルオロアルキ
ル基含有ウリジン誘導体は、医薬、農薬等として、特に
制癌剤あるいは抗ウイルス剤の合成中間体として有用で
あると考えられ注目されている。
従来、ウリジン類にフルオロアルキル基を導入する方
法としては、銅触媒及びヨウ化フルオロアルキルを用い
る方法がしられている[Nucleic Acid Res.,2,2183(1
975)]。しかしながら前記銅触媒を用いる方法におい
ては、銅触媒の調整方法が困難であり、また、ヨウ化フ
ルオロアルキルが高価である等の問題点を有しており、
前記フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体及びその製
造方法については殆ど知られていないのが現状である。
法としては、銅触媒及びヨウ化フルオロアルキルを用い
る方法がしられている[Nucleic Acid Res.,2,2183(1
975)]。しかしながら前記銅触媒を用いる方法におい
ては、銅触媒の調整方法が困難であり、また、ヨウ化フ
ルオロアルキルが高価である等の問題点を有しており、
前記フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体及びその製
造方法については殆ど知られていないのが現状である。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、医薬、農薬等の合成中間体として利
用可能なフルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造
方法を提供することにある。
用可能なフルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造
方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、反応触媒及び特殊な装置を用い
ず、高収率かつ容易にフルオロアルキル基含有ウリジン
誘導体を製造する方法を提供することにある。
ず、高収率かつ容易にフルオロアルキル基含有ウリジン
誘導体を製造する方法を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明によれば、一般式(II) (式中Xは、フッ素原子、塩素原子又は水素原子を示
し、nは1〜10の整数を示す)で表わされるジ(ハロア
シル)ペルオキシドと、一般式(III) (式中R4及びR5は、同一若しくは異なる基であって、水
素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を有するトリアル
キルシロキシ基を示す。R6は、メチル基又は炭素数1〜
4のアルキル基を有するトリアルキルシロキシメチル基
を示し、R7は炭素数1〜4のアルキル基を有するトリア
ルキルシロキシ基を示す)で表わされるウリジン類とを
反応させることを特徴とする一般式(I)で示されるフ
ルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法が提供
される。
し、nは1〜10の整数を示す)で表わされるジ(ハロア
シル)ペルオキシドと、一般式(III) (式中R4及びR5は、同一若しくは異なる基であって、水
素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を有するトリアル
キルシロキシ基を示す。R6は、メチル基又は炭素数1〜
4のアルキル基を有するトリアルキルシロキシメチル基
を示し、R7は炭素数1〜4のアルキル基を有するトリア
ルキルシロキシ基を示す)で表わされるウリジン類とを
反応させることを特徴とする一般式(I)で示されるフ
ルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法が提供
される。
(式中R1及びR2は、同一若しくは異なる基であって、水
素原子又は水酸基を示し、R3は、メチル基若しくはヒド
ロキシメチル基を示す。またXはフッ素原子、塩素原子
又は水素原子を示し、nは1〜10の整数を示す。但しR1
及びR2が水酸基、R3がヒドロキシメチル基並びにXがフ
ッ素原子の場合、nは1、2、3、5、7又は9を示
し、R1が水素原子、R2が水素酸基、R3がヒドロキシメチ
ル基及びXがフッ素原子の場合、nは3、4、5、6、
7、8、9、10を示す。) 以下本発明を更に詳細に説明する。
素原子又は水酸基を示し、R3は、メチル基若しくはヒド
ロキシメチル基を示す。またXはフッ素原子、塩素原子
又は水素原子を示し、nは1〜10の整数を示す。但しR1
及びR2が水酸基、R3がヒドロキシメチル基並びにXがフ
ッ素原子の場合、nは1、2、3、5、7又は9を示
し、R1が水素原子、R2が水素酸基、R3がヒドロキシメチ
ル基及びXがフッ素原子の場合、nは3、4、5、6、
7、8、9、10を示す。) 以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明の製造方法により得られるフルオロアルキル基
含有ウリジン誘導体は、上記一般式(I)で表わすこと
ができる。式中R1及びR2は、同一若しくは異なる基であ
って、水素原子又は水酸基を示し、R3は、メチル基若し
くはヒドロキシメチル基を示す。またXはフッ素原子、
塩素原子又は水素原子を示し、nは1〜10の整数を示
す。但しR1及びR2が水酸基、R3がヒドロキシメチル基並
びにXがフッ素原子の場合、nは1、2、3、5、7又
は9を示し、R1が水素原子、R2が水酸基、R3がヒドロキ
シメチル基及びXがフッ素原子の場合、nは3、4、
5、6、7、8、9、10を示す。この際、nが11以上の
整数の場合には、溶媒に対する溶解性が低下するので使
用できない。
含有ウリジン誘導体は、上記一般式(I)で表わすこと
ができる。式中R1及びR2は、同一若しくは異なる基であ
って、水素原子又は水酸基を示し、R3は、メチル基若し
くはヒドロキシメチル基を示す。またXはフッ素原子、
塩素原子又は水素原子を示し、nは1〜10の整数を示
す。但しR1及びR2が水酸基、R3がヒドロキシメチル基並
びにXがフッ素原子の場合、nは1、2、3、5、7又
は9を示し、R1が水素原子、R2が水酸基、R3がヒドロキ
シメチル基及びXがフッ素原子の場合、nは3、4、
5、6、7、8、9、10を示す。この際、nが11以上の
整数の場合には、溶媒に対する溶解性が低下するので使
用できない。
前記一般式(I)で表わされるフルオロアルキル基含
有ウリジン誘導体のX(CF2)n−を、具体的に列挙す
ると、CF3−,F(CF2)2−,F(CF2)3−,F(CF2)
4−,F(CF2)5−,F(CF2)6−,F(CF2)7−,F(C
F2)8−,F(CF2)9,F(CF2)10,ClCF2−,Cl(CF2)2
−,Cl(CF2)3−,Cl(CF2)4−,Cl(CF2)5−,Cl(C
F2)6−,Cl(CF2)7−,Cl(CF2)8−,Cl(CL2)
9−,Cl(CF2)10−,HCF2−,H(CF2)2−,H(CF2)3
−,H(CF2)4−,H(CF2)5−,H(CF2)6−,H(CF2)
7−,H(CF2)8−,H(CF2)9−,H(CF2)10−であ
る。
有ウリジン誘導体のX(CF2)n−を、具体的に列挙す
ると、CF3−,F(CF2)2−,F(CF2)3−,F(CF2)
4−,F(CF2)5−,F(CF2)6−,F(CF2)7−,F(C
F2)8−,F(CF2)9,F(CF2)10,ClCF2−,Cl(CF2)2
−,Cl(CF2)3−,Cl(CF2)4−,Cl(CF2)5−,Cl(C
F2)6−,Cl(CF2)7−,Cl(CF2)8−,Cl(CL2)
9−,Cl(CF2)10−,HCF2−,H(CF2)2−,H(CF2)3
−,H(CF2)4−,H(CF2)5−,H(CF2)6−,H(CF2)
7−,H(CF2)8−,H(CF2)9−,H(CF2)10−であ
る。
前記一般式(I)で表わされるフルオロアルキル基含
有ウリジン誘導体としては、例えば、5−ヘプタフルオ
ロプロピルウリジン、5−ペンタフルオロエチルウリジ
ン、5−トリデカフルオロヘキシルウリジン、5−クロ
ロジフルオロメチルウリジン、5−(2″−クロロテト
ラフルオロエチル)ウリジン、5−(3″−クロロヘキ
サフルオロプロピル)ウリジン、5−(4″−クロロオ
クタフルオロブチル)ウリジン、5−(5″−クロロデ
カフルオロペンチル)ウリジン、5−(6″−クロロド
デカフルオロヘキシル)ウリジン、5−(7″−クロロ
テトラデカフルオロヘプチル)ウリジン、5−ヒドロジ
フルオロメチルウリジン、5−(2″−ヒドロテトラフ
ルオロエチル)ウリジン、5−(3″−ヒドロヘキサフ
ルオロプロピル)ウリジン、5−(4″−ヒドロオクタ
フルオロブチル)ウリジン、5−(5″−ヒドロデカフ
ルオロペンチル)ウリジン、5−(6″−ヒドロドデカ
フルオロヘキシル)ウリジン、5−(7″−ヒドロテト
ラデカフルオロヘプチル)ウリジン、5−ヘプタフルオ
ロプロピル−2′−デオキシウリジン、5−トリデカフ
ルオロヘキシル−2′−デオキシウリジン、5−ペンタ
デカフルオロペプチル−2′−デオキシウリジン、5−
クロロジフルオロメチル−2′−デオキシウリジン、5
−(2″−クロロテトラフルオロエチル)−2′−デオ
キシウリジン、5−(3″−クロロヘキサフルオロプロ
ピル)−2′−デオキシウリジン、5−(4″−クロロ
オクタフルオロブチル)−2′−デオキシウリジン、5
−(5″−クロロデカフルオロペンチル)−2′−デオ
キシウリジン、5−(6″−クロロドデカフルオロヘキ
シル)−2′−デオキシウリジン、5−(7″−クロロ
テトラデカフルオロヘプチル)−2′−デオキシウリジ
ン、5−ヒドロジフルオロメチル−2′−デオキシウリ
ジン、5−(2″−ヒドロテトラフルオロエチル)−
2′−デオキシウリジン、5−(3″−ヒドロヘキサフ
ルオロプロピル)−2′−デオキシウリジン、5−
(4″−ヒドロオクタフルオロブチル)−2′−デオキ
シウリジン、5−(5″−ヒドロデカフルオロペンチ
ル)−2′−デオキシウリジン、5−(6″−ヒドロド
デカフルオロヘキシル)−2′−デオキシウリジン、5
−(7″−ヒドロテトラデカフルオロヘプチル)−2′
−デオキシウリジン、5−クロロジフルオロメチル−
5″−デオキシウリジン、5−(2″−クロロテトラフ
ルオロエチル)−5′−デオキシウリジン、5−(3″
−クロロヘキサフルオロプロピル)−5′−デオキシウ
リジン、5−(4″−クロロオクタフルオロブチル)−
5′−デオキシウリジン、5−(5″−クロロデカフル
オロペンチル)−5′−デオキシウリジン、5−(6″
−クロロドデカフルオロヘキシル)−5′−デオキシウ
リジン、5−(7″−クロロテトラデカフルオロヘプチ
ル)−5′−デオキシウリジン、5−ヒドロジフルオロ
メチル−5′−デオキシウリジン、5−(2″−ヒドロ
テトラフルオロエチル)−5′−デオキシウリジン、5
−(3″−ヒドロヘキサフルオロプロピル)−5′−デ
オキシウリジン、5−(4″−ヒドロオクタフルオロブ
チル)−5′−デオキシウリジン、5−(5″−ヒドロ
デカフルオロペンチル)−5′−デオキシウリジン、5
−(6″−ヒドロドデカフルオロヘキシル)−5′−デ
オキシウリジン、5−(7″−ヘドロテトラデカフルオ
ロヘプチル)−5′−デオキシウリジン等を好ましく挙
げることができる。
有ウリジン誘導体としては、例えば、5−ヘプタフルオ
ロプロピルウリジン、5−ペンタフルオロエチルウリジ
ン、5−トリデカフルオロヘキシルウリジン、5−クロ
ロジフルオロメチルウリジン、5−(2″−クロロテト
ラフルオロエチル)ウリジン、5−(3″−クロロヘキ
サフルオロプロピル)ウリジン、5−(4″−クロロオ
クタフルオロブチル)ウリジン、5−(5″−クロロデ
カフルオロペンチル)ウリジン、5−(6″−クロロド
デカフルオロヘキシル)ウリジン、5−(7″−クロロ
テトラデカフルオロヘプチル)ウリジン、5−ヒドロジ
フルオロメチルウリジン、5−(2″−ヒドロテトラフ
ルオロエチル)ウリジン、5−(3″−ヒドロヘキサフ
ルオロプロピル)ウリジン、5−(4″−ヒドロオクタ
フルオロブチル)ウリジン、5−(5″−ヒドロデカフ
ルオロペンチル)ウリジン、5−(6″−ヒドロドデカ
フルオロヘキシル)ウリジン、5−(7″−ヒドロテト
ラデカフルオロヘプチル)ウリジン、5−ヘプタフルオ
ロプロピル−2′−デオキシウリジン、5−トリデカフ
ルオロヘキシル−2′−デオキシウリジン、5−ペンタ
デカフルオロペプチル−2′−デオキシウリジン、5−
クロロジフルオロメチル−2′−デオキシウリジン、5
−(2″−クロロテトラフルオロエチル)−2′−デオ
キシウリジン、5−(3″−クロロヘキサフルオロプロ
ピル)−2′−デオキシウリジン、5−(4″−クロロ
オクタフルオロブチル)−2′−デオキシウリジン、5
−(5″−クロロデカフルオロペンチル)−2′−デオ
キシウリジン、5−(6″−クロロドデカフルオロヘキ
シル)−2′−デオキシウリジン、5−(7″−クロロ
テトラデカフルオロヘプチル)−2′−デオキシウリジ
ン、5−ヒドロジフルオロメチル−2′−デオキシウリ
ジン、5−(2″−ヒドロテトラフルオロエチル)−
2′−デオキシウリジン、5−(3″−ヒドロヘキサフ
ルオロプロピル)−2′−デオキシウリジン、5−
(4″−ヒドロオクタフルオロブチル)−2′−デオキ
シウリジン、5−(5″−ヒドロデカフルオロペンチ
ル)−2′−デオキシウリジン、5−(6″−ヒドロド
デカフルオロヘキシル)−2′−デオキシウリジン、5
−(7″−ヒドロテトラデカフルオロヘプチル)−2′
−デオキシウリジン、5−クロロジフルオロメチル−
5″−デオキシウリジン、5−(2″−クロロテトラフ
ルオロエチル)−5′−デオキシウリジン、5−(3″
−クロロヘキサフルオロプロピル)−5′−デオキシウ
リジン、5−(4″−クロロオクタフルオロブチル)−
5′−デオキシウリジン、5−(5″−クロロデカフル
オロペンチル)−5′−デオキシウリジン、5−(6″
−クロロドデカフルオロヘキシル)−5′−デオキシウ
リジン、5−(7″−クロロテトラデカフルオロヘプチ
ル)−5′−デオキシウリジン、5−ヒドロジフルオロ
メチル−5′−デオキシウリジン、5−(2″−ヒドロ
テトラフルオロエチル)−5′−デオキシウリジン、5
−(3″−ヒドロヘキサフルオロプロピル)−5′−デ
オキシウリジン、5−(4″−ヒドロオクタフルオロブ
チル)−5′−デオキシウリジン、5−(5″−ヒドロ
デカフルオロペンチル)−5′−デオキシウリジン、5
−(6″−ヒドロドデカフルオロヘキシル)−5′−デ
オキシウリジン、5−(7″−ヘドロテトラデカフルオ
ロヘプチル)−5′−デオキシウリジン等を好ましく挙
げることができる。
本発明におけるフルオロアルキル基含有ウリジン誘導
体の製造方法は、特定のジ(ハロアシル)ペルオキシド
と特定のウリジン類とを反応させることを特徴とする。
体の製造方法は、特定のジ(ハロアシル)ペルオキシド
と特定のウリジン類とを反応させることを特徴とする。
本発明の製造方法において原料成分として用いるジ
(ハロアシル)ペルオキシドは上記一般式(II)で表わ
すことができる。式中Xは、フッ素原子、塩素原子又は
水素原子を示し、またnは1〜10の整数を示す。この際
nが11以上の場合には、溶媒の存在下において反応させ
る際に前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドの溶解性に問
題が生じるので使用できない。
(ハロアシル)ペルオキシドは上記一般式(II)で表わ
すことができる。式中Xは、フッ素原子、塩素原子又は
水素原子を示し、またnは1〜10の整数を示す。この際
nが11以上の場合には、溶媒の存在下において反応させ
る際に前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドの溶解性に問
題が生じるので使用できない。
前記一般式(II)で表わされるジ(ハロアシル)ペル
オキシド中のX(CF2)n−は、具体的には前記一般式
(I)で表わされるフルオロアルキル基含有ウリジン誘
導体のX(CF2)n−と同様である。
オキシド中のX(CF2)n−は、具体的には前記一般式
(I)で表わされるフルオロアルキル基含有ウリジン誘
導体のX(CF2)n−と同様である。
本発明の製造方法において、前記ジ(ハロアシル)ペ
ルオキシドと反応させるウリジン類は、上記一般式(II
I)で表わすことができる。式中R4及びR5は、同一若し
くは異なる基であって、水素原子又は炭素数1〜4のア
ルキル基を有するトリアルキルシロキシ基を示す。また
R6は、メチル基又は炭素数1〜4のアルキル基を有する
トリアルキルシロキシメチル基を示し、R7は炭素数1〜
4のアルキル基を有するトリアルキルシロキシメチル基
を示す。この際R4、R5又はR7の少なくとも1つが、炭素
数5以上のアルキル基を有するトリアルキルシロキシ基
もしくはR6が、炭素数5以上のアルキル基を有するトリ
アルキルシロキシメチル基の場合には製造が困難であ
る。前記一般式(III)で表わされるウリジン化合物と
しては、例えば2′,3′,5′−O−トリス(トリメチル
シリル)−4−トリメチルシロキシウリジン、2′−デ
オキシ−3′,5′−O−ビス(トリメチルシリル)−4
−トリメチルシロキシウリジン、5′−デオキシ−
2′,3′−O−ビス(トリメチルシリル)−4−トリメ
チルシロキシウリジン、2′,5′−ジデオキシ−3′−
O−トリメチルシリル−4−トリメチルシロキシウリジ
ン、2′,5′−ジデオキシ−3′−O−t−ブチルジメ
チルシリル−4−t−ブチルジメチルシロキシウリジン
等を好ましく挙げることができる。
ルオキシドと反応させるウリジン類は、上記一般式(II
I)で表わすことができる。式中R4及びR5は、同一若し
くは異なる基であって、水素原子又は炭素数1〜4のア
ルキル基を有するトリアルキルシロキシ基を示す。また
R6は、メチル基又は炭素数1〜4のアルキル基を有する
トリアルキルシロキシメチル基を示し、R7は炭素数1〜
4のアルキル基を有するトリアルキルシロキシメチル基
を示す。この際R4、R5又はR7の少なくとも1つが、炭素
数5以上のアルキル基を有するトリアルキルシロキシ基
もしくはR6が、炭素数5以上のアルキル基を有するトリ
アルキルシロキシメチル基の場合には製造が困難であ
る。前記一般式(III)で表わされるウリジン化合物と
しては、例えば2′,3′,5′−O−トリス(トリメチル
シリル)−4−トリメチルシロキシウリジン、2′−デ
オキシ−3′,5′−O−ビス(トリメチルシリル)−4
−トリメチルシロキシウリジン、5′−デオキシ−
2′,3′−O−ビス(トリメチルシリル)−4−トリメ
チルシロキシウリジン、2′,5′−ジデオキシ−3′−
O−トリメチルシリル−4−トリメチルシロキシウリジ
ン、2′,5′−ジデオキシ−3′−O−t−ブチルジメ
チルシリル−4−t−ブチルジメチルシロキシウリジン
等を好ましく挙げることができる。
前記一般式(III)で表わされるウリジン類を調製す
るには、例えば、ウリジンと炭素数1〜4のアルキル基
を有するハロゲン化トリアルキルシランとを、トリエチ
ルアミン、ピリジン、トリブチルアミン等の塩基性触媒
の存在下、1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキシド等
の溶媒を用いて、好ましくは−20〜+100℃、0.5〜48時
間反応させる等して、容易に得ることができる。
るには、例えば、ウリジンと炭素数1〜4のアルキル基
を有するハロゲン化トリアルキルシランとを、トリエチ
ルアミン、ピリジン、トリブチルアミン等の塩基性触媒
の存在下、1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキシド等
の溶媒を用いて、好ましくは−20〜+100℃、0.5〜48時
間反応させる等して、容易に得ることができる。
本発明の製造方法において、前記ジ(ハロアシル)ペ
ルオキシドと前記ウリジン類との仕込みモル比は、1:0.
2〜10が好ましく、特に1:0.5〜5であることが好まし
い。前記ウリジン類の仕込みモル比が0.2未満の場合に
は、生成するフルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の
収量が低下し、また10を超える場合には反応終了後にお
いて未反応のウリジン類が多量に残存し、目的とする生
成物の単離が困難となるので好ましくない。また、反応
は常圧で行なうことが可能であり、且つ反応温度は−20
〜+150℃の範囲が好ましく、0〜100℃の範囲が特に好
ましい。前記反応温度が−20℃未満の場合には反応時間
に長時間を要し、150℃を超えると反応時の圧力が高く
なり、反応操作が困難であるので好ましくない。更に反
応時間は30分〜20時間の範囲が好ましく、工業的には3
〜10時間の範囲とするのが特に好ましい。
ルオキシドと前記ウリジン類との仕込みモル比は、1:0.
2〜10が好ましく、特に1:0.5〜5であることが好まし
い。前記ウリジン類の仕込みモル比が0.2未満の場合に
は、生成するフルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の
収量が低下し、また10を超える場合には反応終了後にお
いて未反応のウリジン類が多量に残存し、目的とする生
成物の単離が困難となるので好ましくない。また、反応
は常圧で行なうことが可能であり、且つ反応温度は−20
〜+150℃の範囲が好ましく、0〜100℃の範囲が特に好
ましい。前記反応温度が−20℃未満の場合には反応時間
に長時間を要し、150℃を超えると反応時の圧力が高く
なり、反応操作が困難であるので好ましくない。更に反
応時間は30分〜20時間の範囲が好ましく、工業的には3
〜10時間の範囲とするのが特に好ましい。
本発明の製造方法では、前記種々の反応条件下におい
て、前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドと前記ウリジン
類とを反応させることにより、目的とするフルオロアル
キル基含有ウリジン誘導体を製造することができるが、
前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドの取扱い及び反応を
より円滑に行なうために、溶媒を用いて反応させるのが
好ましい。前記溶媒としてはハロゲン化脂肪族溶媒、具
体的には例えば、2−クロロ−1,2−ジブロモ−1,1,2−
トリフルオロエタン、1,2−ジブロモヘキサフルオロプ
ロパン、1,2−ジブロモテトラフルオロエタン、1,1−ジ
フルオロテトラクロロエタン、1,2−ジフルオロテトラ
クロロエタン、フルオロトリクロロメタン、ヘプタフル
オロ−2,3,3−トリクロロブタン、1,1,1,3−テトラクロ
ロテトラフルオロプロパン、1,1,1−トリクロロペンタ
フルオロプロパン、1,1,2−トリクロロトリフルオロエ
タン、塩化メチレン、クロロホルム等を好ましく挙げる
ことができ、特に工業的には、1,1,2−トリクロロトリ
フルオロエタンが好ましい。また前記溶媒の仕込み量
は、前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドの濃度が前記溶
媒に対して1〜30重量%の範囲となるように調製するの
が望ましい。
て、前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドと前記ウリジン
類とを反応させることにより、目的とするフルオロアル
キル基含有ウリジン誘導体を製造することができるが、
前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドの取扱い及び反応を
より円滑に行なうために、溶媒を用いて反応させるのが
好ましい。前記溶媒としてはハロゲン化脂肪族溶媒、具
体的には例えば、2−クロロ−1,2−ジブロモ−1,1,2−
トリフルオロエタン、1,2−ジブロモヘキサフルオロプ
ロパン、1,2−ジブロモテトラフルオロエタン、1,1−ジ
フルオロテトラクロロエタン、1,2−ジフルオロテトラ
クロロエタン、フルオロトリクロロメタン、ヘプタフル
オロ−2,3,3−トリクロロブタン、1,1,1,3−テトラクロ
ロテトラフルオロプロパン、1,1,1−トリクロロペンタ
フルオロプロパン、1,1,2−トリクロロトリフルオロエ
タン、塩化メチレン、クロロホルム等を好ましく挙げる
ことができ、特に工業的には、1,1,2−トリクロロトリ
フルオロエタンが好ましい。また前記溶媒の仕込み量
は、前記ジ(ハロアシル)ペルオキシドの濃度が前記溶
媒に対して1〜30重量%の範囲となるように調製するの
が望ましい。
本発明の製造法により得られる反応生成物は蒸留、カ
ラムクロマトグラフィー、再結晶法等の公知の方法で精
製することが可能である。
ラムクロマトグラフィー、再結晶法等の公知の方法で精
製することが可能である。
〈発明の効果〉 本発明のフルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製
造方法では、医薬、農薬等として、特に制癌剤及び抗ウ
イルス剤の合成中間体として有用な化合物等を、短時間
で高収率かつ容易に、しかも反応触媒及び特殊な装置を
使用せずに製造することができる。
造方法では、医薬、農薬等として、特に制癌剤及び抗ウ
イルス剤の合成中間体として有用な化合物等を、短時間
で高収率かつ容易に、しかも反応触媒及び特殊な装置を
使用せずに製造することができる。
〈実施例〉 以下本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 アルゴン雰囲気下にて、ウリジン2.44gを、乾燥した
ジオキサン50mlに懸濁し、更にトリエチルアミン5.06g
及びトリメチルクロロシラン5.43gを加え、室温下にて2
0時間反応を行ない、2′,3′,5′−O−トリス(トリ
メチルシリル)−4−トリメチルシロキシウリジン(黄
色の固体)を収率100%で得た。次いで得られた化合物
を1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン20mlに溶解
し、溶液の温度を30℃に保ちながら、ビス(2−ヒドロ
テトラフルオロプロピオニル)ペルオキシド(11.94mmo
l)を含む1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン溶液70
gを加え、30℃にて8時間反応を行なった。次いで100ml
の水を加えて室温にて1時間反応を行ない、更に100ml
の酢酸エチルを加えて室温にて1時間反応を行なった。
反応終了後、水及び炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。最後
に、カラムクロマトグラフィーにより精製を行ない、5
−(2″−ヒドロキシテトラフルオロエチル)ウリジン
を収率41%で得た。得られた化合物の各種分析結果につ
いて以下に示す。
ジオキサン50mlに懸濁し、更にトリエチルアミン5.06g
及びトリメチルクロロシラン5.43gを加え、室温下にて2
0時間反応を行ない、2′,3′,5′−O−トリス(トリ
メチルシリル)−4−トリメチルシロキシウリジン(黄
色の固体)を収率100%で得た。次いで得られた化合物
を1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン20mlに溶解
し、溶液の温度を30℃に保ちながら、ビス(2−ヒドロ
テトラフルオロプロピオニル)ペルオキシド(11.94mmo
l)を含む1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン溶液70
gを加え、30℃にて8時間反応を行なった。次いで100ml
の水を加えて室温にて1時間反応を行ない、更に100ml
の酢酸エチルを加えて室温にて1時間反応を行なった。
反応終了後、水及び炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。最後
に、カラムクロマトグラフィーにより精製を行ない、5
−(2″−ヒドロキシテトラフルオロエチル)ウリジン
を収率41%で得た。得られた化合物の各種分析結果につ
いて以下に示す。
MS(CI,イソブタン)m/z 345(M++1) IR(cm-1)3340(OH),1680,1710(C=O),1235(C
F2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.60(brs,2H,CH2),3.75〜4.12
(3H,OH), 5.12〜5.74(3H,H−2′,3′,4′),5.80(d,1H,H−
1′),7.20(1H,s), 8.90(s,1H,H−6),11.89(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH)δ−48.2(2
F),−62.0(2F) 実施例2 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(クロロジフルオロアセチル)ペルオキ
シドに代えた以外は、実施例1と同様にして反応及び精
製を行ない、5−クロロジフルオロメチルウリジンを収
率38%で得た。分析結果を以下に示す。
F2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.60(brs,2H,CH2),3.75〜4.12
(3H,OH), 5.12〜5.74(3H,H−2′,3′,4′),5.80(d,1H,H−
1′),7.20(1H,s), 8.90(s,1H,H−6),11.89(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH)δ−48.2(2
F),−62.0(2F) 実施例2 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(クロロジフルオロアセチル)ペルオキ
シドに代えた以外は、実施例1と同様にして反応及び精
製を行ない、5−クロロジフルオロメチルウリジンを収
率38%で得た。分析結果を以下に示す。
MS(CI,イソブタン)m/z 329,331(M++1) IR(cm-1)3340(OH),1685,1720(C=O),1240(C
F2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.66(brs,2H,CH2),3.79〜4.19
(3H,OH),5.18〜5.70(3H,H−2′,3′,4′),5.76
(d,1H,H−1′),8.99(s,1H,H−6), 11.92(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH)δ−37.8(2F,
s) 実施例3 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキシ
ドに代えた以外は、実施例1と同様にして反応及び精製
を行ない、5−ヘプタフルオロプロピルウリジンを収率
56%で得た。融点及び分析結果を以下に示す。
F2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.66(brs,2H,CH2),3.79〜4.19
(3H,OH),5.18〜5.70(3H,H−2′,3′,4′),5.76
(d,1H,H−1′),8.99(s,1H,H−6), 11.92(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH)δ−37.8(2F,
s) 実施例3 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(ヘプタフルオロブチリル)ペルオキシ
ドに代えた以外は、実施例1と同様にして反応及び精製
を行ない、5−ヘプタフルオロプロピルウリジンを収率
56%で得た。融点及び分析結果を以下に示す。
m.p.207〜209℃MS(CI,イソブタン)m/z 413(M++1) IR(cm-1)3340(OH),1680,1710(C=O),1360(C
F2),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.67(brs,2H,CH2),3.80〜4.20
(3H,OH), 5.00〜5.60(3H,H−2′,3′,4′),5.76(d,1H,H−
1′),8.85(s,1H,H−6), 11.81(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH) δ−1.35(3F,t,J=8.69,γ−CF3),−30.34(2F,q,J
=7.45,α−CF2), −46.87(2F,s,β−CF2) 実施例4 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(トリデカフルオロヘプタノイル)ペル
オキシドに代えた以外は、実施例1と同様にして反応及
び精製を行ない、5−トリデカフルオロヘキシルウリジ
ンを収率38%で得た。融点及び分析結果を以下に示す。
F2),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.67(brs,2H,CH2),3.80〜4.20
(3H,OH), 5.00〜5.60(3H,H−2′,3′,4′),5.76(d,1H,H−
1′),8.85(s,1H,H−6), 11.81(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH) δ−1.35(3F,t,J=8.69,γ−CF3),−30.34(2F,q,J
=7.45,α−CF2), −46.87(2F,s,β−CF2) 実施例4 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(トリデカフルオロヘプタノイル)ペル
オキシドに代えた以外は、実施例1と同様にして反応及
び精製を行ない、5−トリデカフルオロヘキシルウリジ
ンを収率38%で得た。融点及び分析結果を以下に示す。
m.p. 214〜216℃ MS(CI,イソブタン)m/z 463(M++1) IR(cm-1)3400(OH),1695,1740(C=O),1370(C
F3),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.68(brs,2H,CH2),3.80〜4.20
(3H,OH), 5.00〜5.65(3H,H−2′,3′,4′),5.77(d,1H,H−
1′),8.68(s,1H,H−6), 11.81(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH) δ−1.93(3F),−29.56(2F),−42.54(2F),−4
3.27(2F)−44.07(2F),−47.37(2F) 実施例5 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(ヘプタフルオロブチル)ペルオキシド
に、ウリジンを2−デオキシウリジンに代えた以外は、
実施例1と同様にして反応及び精製を行ない、5−(ヘ
プタフルオロプロピル)−2′−デオキシウリジンを収
率30%で得た。融点及び分析結果を以下に示す。
F3),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ3.68(brs,2H,CH2),3.80〜4.20
(3H,OH), 5.00〜5.65(3H,H−2′,3′,4′),5.77(d,1H,H−
1′),8.68(s,1H,H−6), 11.81(brs,1H,NH)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH) δ−1.93(3F),−29.56(2F),−42.54(2F),−4
3.27(2F)−44.07(2F),−47.37(2F) 実施例5 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(ヘプタフルオロブチル)ペルオキシド
に、ウリジンを2−デオキシウリジンに代えた以外は、
実施例1と同様にして反応及び精製を行ない、5−(ヘ
プタフルオロプロピル)−2′−デオキシウリジンを収
率30%で得た。融点及び分析結果を以下に示す。
m.p. 158〜159℃ MS(CI,イソブタン)m/z 397(M++1) IR(cm-1)3450(OH),1690,1740(C=O),1350(C
F3),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ1.95〜2.60(2H,m,H−2′), 3.40〜3.60(brs,2H,H−5′),3.60〜4.00(brs,1H,H
−4′), 4.70〜5.00(1H,H−3′),4.50〜5.60(2H,OH),6.12
(t,1H,H−1′,J=6.05), 8.85(s,1H,H−6)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH) δ−1.38(3F,t,J=8.87,γ−CF3),−30.47(2F,q,J
=9.92,α−CF3), −46.93(2F,s,β−CF2) 実施例6 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(トリデカフルオロヘプタノイル)ペル
オキシドに、ウリジンを2−デオキシウリジンに代えた
以外は、実施例1と同様にして反応及び精製を行ない、
5−(トリデカフルオロヘキシル)−2′−デオキシウ
リジンを収率42%で得た。融点及び分析結果を以下に示
す。
F3),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ1.95〜2.60(2H,m,H−2′), 3.40〜3.60(brs,2H,H−5′),3.60〜4.00(brs,1H,H
−4′), 4.70〜5.00(1H,H−3′),4.50〜5.60(2H,OH),6.12
(t,1H,H−1′,J=6.05), 8.85(s,1H,H−6)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH) δ−1.38(3F,t,J=8.87,γ−CF3),−30.47(2F,q,J
=9.92,α−CF3), −46.93(2F,s,β−CF2) 実施例6 ビス(2−ヒドロテトラフルオロプロピオニル)ペル
オキシドをビス(トリデカフルオロヘプタノイル)ペル
オキシドに、ウリジンを2−デオキシウリジンに代えた
以外は、実施例1と同様にして反応及び精製を行ない、
5−(トリデカフルオロヘキシル)−2′−デオキシウ
リジンを収率42%で得た。融点及び分析結果を以下に示
す。
m.p. 183〜185℃ MS(CI,イソブタン)m/z 546(M++1) IR(cm-1)3450(OH),1680,1740(C=O),1370(C
F3),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ1.95〜2.60(2H,m,H−2′), 3.50〜3.80(brs,2H,H−5′),3.80〜4.00(brs,1H,H
−4′),4.20〜4.45(1H,H−3′), 5.00〜5.50(2H,OH),6.13(t,1H,H−1′,J=5.93),
8.85(s,1H,H−6)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH)δ−1.82(3
F),−29.65(2F),−42.53(2F),−43.18(2F),
−44.00(2F),−47.31(2F)
F3),1240(CF2)1 H−NMR(d6−DMSO)δ1.95〜2.60(2H,m,H−2′), 3.50〜3.80(brs,2H,H−5′),3.80〜4.00(brs,1H,H
−4′),4.20〜4.45(1H,H−3′), 5.00〜5.50(2H,OH),6.13(t,1H,H−1′,J=5.93),
8.85(s,1H,H−6)19 F−NMR(d6−DMSO;外部標準.CF3COOH)δ−1.82(3
F),−29.65(2F),−42.53(2F),−43.18(2F),
−44.00(2F),−47.31(2F)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 由夫 愛知県海部郡甚目寺町大字西今宿字山伏 4―33 (72)発明者 沢田 英夫 茨城県つくば市梅園2―24―5 (72)発明者 三谷 元宏 茨城県つくば市春日2―17―1 (72)発明者 中山 雅陽 茨城県土浦市永国1132―9 審査官 吉住 和之 (56)参考文献 特開 昭62−142195(JP,A) 特開 昭62−103100(JP,A) Chemical & Pharma ceutical Bulletin, Vol.36,No.4,p.1554−1557 (1988) Nucleic Acids Res earch,Vol.2,No.11, p.2183−2192(1975) Journal of Medici nal Chemistry,Vol. 15,No.6,p.676−677(1972) Journal of Medici nal Chemistry,Vol. 12,No.12,p.543−545(1969) Journal of Medici nal Chemistry,Vol. 26,No.4,p.598−601(1983) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 19/067,19/073 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(II) (式中Xは、フッ素原子、塩素原子又は水素原子を示
し、nは1〜10の整数を示す)で表わされるジ(ハロア
シル)ペルオキシドと、一般式(III) (式中R4及びR5は、同一若しくは異なる基であって、水
素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を有するトリアル
キルシロキシ基を示す。R6は、メチル基又は炭素数1〜
4のアルキル基を有するトリアルキルシロキシメチル基
を示し、R7は炭素数1〜4のアルキル基を有するトリア
ルキルシロキシ基を示す)で表わされるウリジン類とを
反応させることを特徴とする一般式(I)で示されるフ
ルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法。 (式中R1及びR2は、同一若しくは異なる基であって、水
素原子又は水酸基を示し、R3は、メチル基若しくはヒド
ロキシメチル基を示す。またXはフッ素原子、塩素原子
又は水素原子を示し、nは1〜10の整数を示す。但しR1
及びR2が水酸基、R3がヒドロキシメチル基並びにXがフ
ッ素原子の場合、nは1、2、3、5、7又は9を示
し、R1が水素原子、R2が水酸基、R3がヒドロキシメチル
基及びXがフッ素原子の場合、nは3、4、5、6、
7、8、9、10を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2276020A JP3047077B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2276020A JP3047077B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04149192A JPH04149192A (ja) | 1992-05-22 |
JP3047077B2 true JP3047077B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=17563673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2276020A Expired - Lifetime JP3047077B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | フルオロアルキル基含有ウリジン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047077B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2012234259A1 (en) * | 2011-03-31 | 2013-10-03 | Libera-Korner, Jeanette | Perfluorinated compounds for the non-viral transfer of nucleic acids |
CN111699173A (zh) | 2018-02-16 | 2020-09-22 | 大金工业株式会社 | 全氟二酰基过氧化物、溶液、聚合引发剂、聚合物的制造方法以及全氟酰氯 |
-
1990
- 1990-10-15 JP JP2276020A patent/JP3047077B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (5)
Title |
---|
Chemical & Pharmaceutical Bulletin,Vol.36,No.4,p.1554−1557(1988) |
Journal of Medicinal Chemistry,Vol.12,No.12,p.543−545(1969) |
Journal of Medicinal Chemistry,Vol.15,No.6,p.676−677(1972) |
Journal of Medicinal Chemistry,Vol.26,No.4,p.598−601(1983) |
Nucleic Acids Research,Vol.2,No.11,p.2183−2192(1975) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04149192A (ja) | 1992-05-22 |
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---|---|---|---|
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