JPH05339264A - 1−(2, 3−ジデオキシ−d−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製造方法 - Google Patents
1−(2, 3−ジデオキシ−d−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製造方法Info
- Publication number
- JPH05339264A JPH05339264A JP24460791A JP24460791A JPH05339264A JP H05339264 A JPH05339264 A JP H05339264A JP 24460791 A JP24460791 A JP 24460791A JP 24460791 A JP24460791 A JP 24460791A JP H05339264 A JPH05339264 A JP H05339264A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】1−(2, 3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペ
ントフラノシル)チミンのカップリング法によるβ−選
択的な合成。 【構成】下記のように、フェニル 2, 3−ジデオキシ
−1−チオ−D−グリセロ−ペントフラノシドを原料と
し、ハロニウムイオンを活性化剤としてビス(トリアル
キルシリル)チミンと低温でカップリングさせることに
より、1−(2, 3−ジデオキシ−β−D−グリセロ−
ペントフラノシル)チミンを選択的に得ることができ
る。 (式中、Rはシリル基、R1はメチルまたはエチル基)
ントフラノシル)チミンのカップリング法によるβ−選
択的な合成。 【構成】下記のように、フェニル 2, 3−ジデオキシ
−1−チオ−D−グリセロ−ペントフラノシドを原料と
し、ハロニウムイオンを活性化剤としてビス(トリアル
キルシリル)チミンと低温でカップリングさせることに
より、1−(2, 3−ジデオキシ−β−D−グリセロ−
ペントフラノシル)チミンを選択的に得ることができ
る。 (式中、Rはシリル基、R1はメチルまたはエチル基)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗ウイルス活性を有する
ことが公知である3’−デオキシチミジン誘導体の製造
方法に関するものである。
ことが公知である3’−デオキシチミジン誘導体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の方法】3’−デオキシチミジン誘導体の合成法
は、現在大きく2つの範躊に分類することができる。第
一の方法は、天然あるいは合成されたチミジン類を原料
としそのうちの不用な水酸基をデオキシ化するものであ
る[F. Seelら, Synthesis, 670ヘ゜ーシ゛, 1988年. ]。第
二の方法は、2, 3−ジデオキシ糖誘導体と塩基部分の
カップリングである。カップリングの手法としては、糖
アノマー位の脱離基を活性化剤(種々のルイス酸)を用
いて脱離させ塩基を導入する方法[D. C. Bakerら, Car
bohydr. Res. , 183巻, 261ヘ゜ーシ゛, 1988年. ]があげら
れる。
は、現在大きく2つの範躊に分類することができる。第
一の方法は、天然あるいは合成されたチミジン類を原料
としそのうちの不用な水酸基をデオキシ化するものであ
る[F. Seelら, Synthesis, 670ヘ゜ーシ゛, 1988年. ]。第
二の方法は、2, 3−ジデオキシ糖誘導体と塩基部分の
カップリングである。カップリングの手法としては、糖
アノマー位の脱離基を活性化剤(種々のルイス酸)を用
いて脱離させ塩基を導入する方法[D. C. Bakerら, Car
bohydr. Res. , 183巻, 261ヘ゜ーシ゛, 1988年. ]があげら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法には、いずれも問題点が残されている。まず、第一
の方法では、天然の原料は高価であり、又、合成工程数
も多く成る場合が多く、工業的には不利であると考えら
れる。第二の、2, 3−ジデオキシ糖誘導体と塩基部分
をカップリングさせる方法では、抗ウイルス活性のある
β体を選択的に得ることが非常に困難であり(上記文献
では、α:β=1.2〜1.8)、従って有効成分の分
離が煩雑である。
方法には、いずれも問題点が残されている。まず、第一
の方法では、天然の原料は高価であり、又、合成工程数
も多く成る場合が多く、工業的には不利であると考えら
れる。第二の、2, 3−ジデオキシ糖誘導体と塩基部分
をカップリングさせる方法では、抗ウイルス活性のある
β体を選択的に得ることが非常に困難であり(上記文献
では、α:β=1.2〜1.8)、従って有効成分の分
離が煩雑である。
【0004】本発明は、原料として既知の方法では用い
られていない1−チオグリコシドを使用することにより
β−選択的なカップリング反応を可能とし、1−(2,
3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペントフラノシル)チ
ミン誘導体を効率よく提供することを目的とするもので
ある
られていない1−チオグリコシドを使用することにより
β−選択的なカップリング反応を可能とし、1−(2,
3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペントフラノシル)チ
ミン誘導体を効率よく提供することを目的とするもので
ある
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、化4の反応工程に示したように、活性化剤の存在
下1−チオグリコシド誘導体とピリミジン誘導体とをカ
ップリングさせる際に低温下で反応を行うことによりβ
−N−グリコシドが選択的に得られることをみいだし、
本発明を完成するに至った。
結果、化4の反応工程に示したように、活性化剤の存在
下1−チオグリコシド誘導体とピリミジン誘導体とをカ
ップリングさせる際に低温下で反応を行うことによりβ
−N−グリコシドが選択的に得られることをみいだし、
本発明を完成するに至った。
【化4】 (化4中、Rはシリル基、R1はメチルまたはエチル
基)
基)
【0006】すなわち、本発明は一般式[1]で表され
る水酸基の保護されたフェニル 2, 3−ジデオキシ−
1−チオ−D−グリセロ−ペントフラノシドと一般式
[2]で表されるビス(トリアルキルシリル)チミンを
活性化剤の存在下カップリングさせることを特徴とする
一般式[3]で表される1−(2, 3−ジデオキシ−β
−D−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製
造方法に関するものである。
る水酸基の保護されたフェニル 2, 3−ジデオキシ−
1−チオ−D−グリセロ−ペントフラノシドと一般式
[2]で表されるビス(トリアルキルシリル)チミンを
活性化剤の存在下カップリングさせることを特徴とする
一般式[3]で表される1−(2, 3−ジデオキシ−β
−D−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製
造方法に関するものである。
【0007】以下、本発明について詳述する。本発明方
法における原料化合物である1−チオグリコシド誘導体
は、一般式[1]で表されるものである。Rの具体例と
しては通常の水酸基の保護基として使用されるものであ
ればよく、例えば、t−ブチルジフェニルシリル、t−
ブチルジメチルシリルなどのシリル基などが例示でき
る。
法における原料化合物である1−チオグリコシド誘導体
は、一般式[1]で表されるものである。Rの具体例と
しては通常の水酸基の保護基として使用されるものであ
ればよく、例えば、t−ブチルジフェニルシリル、t−
ブチルジメチルシリルなどのシリル基などが例示でき
る。
【0008】ピリミジン塩基としては、ビス(トリメチ
ルシリル)チミン、またはビス(トリエチルシリル)チ
ミンなどがよく、好ましくはビス(トリメチルシリル)
チミンが用いられる。その使用量は、一般式[1]で表
される化合物1モルに対して2〜3モルが用いられる。
ルシリル)チミン、またはビス(トリエチルシリル)チ
ミンなどがよく、好ましくはビス(トリメチルシリル)
チミンが用いられる。その使用量は、一般式[1]で表
される化合物1モルに対して2〜3モルが用いられる。
【0009】カップリング反応における活性化剤として
は、ハロニウムイオンが好ましく、たとえばN−ブロモ
コハク酸イミド(NBS)、N-ブロモフタル酸イミド
のようなブロモニウムイオンを発生する試剤が用いられ
る。活性化剤の使用量は、一般式[1]で表される化合
物1モルに対して1〜2モル、好ましくは1.1〜1.
3モルである。
は、ハロニウムイオンが好ましく、たとえばN−ブロモ
コハク酸イミド(NBS)、N-ブロモフタル酸イミド
のようなブロモニウムイオンを発生する試剤が用いられ
る。活性化剤の使用量は、一般式[1]で表される化合
物1モルに対して1〜2モル、好ましくは1.1〜1.
3モルである。
【0010】反応は、非プロトン性有機溶媒中(たとえ
ば、ジクロロメタン、プロピオニトリルなど)、窒素あ
るいはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で、モレキュ
ラーシーブス4Aを添加して実施し、反応温度は−10
0〜0℃、好ましくは−78〜−30℃である。
ば、ジクロロメタン、プロピオニトリルなど)、窒素あ
るいはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で、モレキュ
ラーシーブス4Aを添加して実施し、反応温度は−10
0〜0℃、好ましくは−78〜−30℃である。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を説明する。
NMRスペクトルは、JEOL社製EX−400を用い
て測定した。
NMRスペクトルは、JEOL社製EX−400を用い
て測定した。
【0012】
【実施例1】1−(5−O−t−ブチルジフェニルシリ
ル−2, 3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペントフラノ
シル)チミンの製造
ル−2, 3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペントフラノ
シル)チミンの製造
【0013】チミン252mg(2.0mmol)にア
ルゴン雰囲気下、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチ
ルジシラザン1.2mlとN,N−ジメチルホルムアミ
ド0.1mlを加え16時間加熱還流する。溶液を室温
に戻し、減圧下過剰の試薬を除去する。この残査とフェ
ニル 5−O−t−ブチルジフェニルシリル−2, 3−
ジデオキシ−1−チオ−D−トレオ−ペントフラノシド
449mg(1.0mmol)をアルゴン雰囲気下で乾
燥ジクロロメタン(10ml)に溶解し、モレキュラー
シーブス4Aを加え10分間攪はんする。この混合物を
−78℃に冷却し、この中へ、NBS196mg(1.
1mmol)をアルゴン下で加え、さらに−78℃にて
135分間攪はんする。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加
え、室温にもどし、ジクロロメタンにより抽出し、抽出
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でで洗浄する。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、シリカゲル
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=2:3)により標記化合物を432mg(収率9
3%、α:β=1:3.7)を得た。1HNMRにより
その構造を確認した。得られたスペクトルデータを下に
示す。
ルゴン雰囲気下、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチ
ルジシラザン1.2mlとN,N−ジメチルホルムアミ
ド0.1mlを加え16時間加熱還流する。溶液を室温
に戻し、減圧下過剰の試薬を除去する。この残査とフェ
ニル 5−O−t−ブチルジフェニルシリル−2, 3−
ジデオキシ−1−チオ−D−トレオ−ペントフラノシド
449mg(1.0mmol)をアルゴン雰囲気下で乾
燥ジクロロメタン(10ml)に溶解し、モレキュラー
シーブス4Aを加え10分間攪はんする。この混合物を
−78℃に冷却し、この中へ、NBS196mg(1.
1mmol)をアルゴン下で加え、さらに−78℃にて
135分間攪はんする。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加
え、室温にもどし、ジクロロメタンにより抽出し、抽出
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でで洗浄する。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、シリカゲル
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=2:3)により標記化合物を432mg(収率9
3%、α:β=1:3.7)を得た。1HNMRにより
その構造を確認した。得られたスペクトルデータを下に
示す。
【0014】1HNMR(CDCl3):δ= 1.07(s,
1.89H), 1.10(s, 7.11H), 1.65(s, 0.63H), 1.65(s,
2.37H), 1.96-2.17(m, 3H), 2.39(m, 0.79H), 2.5
1(m,0.21H), 3.67(dd, 0.21H, J=4.4, 11.2Hz), 3.
73(dd, 0. 21H, J=4.4, 11.2Hz), 3.75(dd, 0.79H,
J=3.4, 11.7Hz), 4.03(dd, 0.79H , J=2.7, 11.5H
z), 4.18(m, 0.79H), 4.45(m, 0.21H), 6.08(dd,
J=3.2, 6.4Hz), 6.12(dd, 0.79H, J=4.6, 6.1Hz),
7.15(d, 0.21H, J=1.5Hz), 7.19-7.47(m, 6H), 7.4
9(d, 0.79H, J=1.0Hz), 7.52-7.73(m, 4H), 8.9(b
r, 1H).
1.89H), 1.10(s, 7.11H), 1.65(s, 0.63H), 1.65(s,
2.37H), 1.96-2.17(m, 3H), 2.39(m, 0.79H), 2.5
1(m,0.21H), 3.67(dd, 0.21H, J=4.4, 11.2Hz), 3.
73(dd, 0. 21H, J=4.4, 11.2Hz), 3.75(dd, 0.79H,
J=3.4, 11.7Hz), 4.03(dd, 0.79H , J=2.7, 11.5H
z), 4.18(m, 0.79H), 4.45(m, 0.21H), 6.08(dd,
J=3.2, 6.4Hz), 6.12(dd, 0.79H, J=4.6, 6.1Hz),
7.15(d, 0.21H, J=1.5Hz), 7.19-7.47(m, 6H), 7.4
9(d, 0.79H, J=1.0Hz), 7.52-7.73(m, 4H), 8.9(b
r, 1H).
【0015】
【実施例2】−30℃において上記実施例1と同様に反
応を行うことにより標記化合物をα:β=1:3.0で
得ることができた。収率93%。
応を行うことにより標記化合物をα:β=1:3.0で
得ることができた。収率93%。
【0016】
【実施例3】0℃において上記実施例1と同様に反応を
行うことにより標記化合物をα:β=1:2.6で得る
ことができた。収率93%。
行うことにより標記化合物をα:β=1:2.6で得る
ことができた。収率93%。
【0017】
【比較例1】室温において上記実施例1と同様に反応を
行うことにより標記化合物をα:β=1:0.7で得る
ことができた。収率88%。
行うことにより標記化合物をα:β=1:0.7で得る
ことができた。収率88%。
【0018】
【実施例4】上記実施例1のNBSの代わりにN-ブロ
モフタル酸イミドを使用し、−78℃において同様に反
応を行うことにより標記化合物をα:β=1:3.6で
得ることができた。収率99%。
モフタル酸イミドを使用し、−78℃において同様に反
応を行うことにより標記化合物をα:β=1:3.6で
得ることができた。収率99%。
【0019】
【実施例5】上記実施例1のジクロロメタンの代わりに
プロピオニトリルを使用し、−78℃において同様に反
応を行うことにより標記化合物をα:β=1:2.4で
得ることができた。収率83%。
プロピオニトリルを使用し、−78℃において同様に反
応を行うことにより標記化合物をα:β=1:2.4で
得ることができた。収率83%。
【0020】
【実施例6】1−(5−O−t-ブチルジメチルシリル
−2, 3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペントフラノシ
ル)チミンの製造
−2, 3−ジデオキシ−D−グリセロ−ペントフラノシ
ル)チミンの製造
【0021】上記実施例1のフェニル 5−O−t−ブ
チルジフェニルシリル−2, 3−ジデオキシ−1−チオ
−D−グリセロ−ペントフラノシドの代わりにフェニル
5−O−t−ブチルジメチルシリル−2、3−ジデオ
キシ−1−チオ−D−グリセロ−ペントフラノシドを使
用し、−78℃において同様に反応を行うことにより標
記化合物をα:β=1:2.9で得ることができた。収
率81%。1HNMRにより構造を確認した。そのデー
タを以下に示す。
チルジフェニルシリル−2, 3−ジデオキシ−1−チオ
−D−グリセロ−ペントフラノシドの代わりにフェニル
5−O−t−ブチルジメチルシリル−2、3−ジデオ
キシ−1−チオ−D−グリセロ−ペントフラノシドを使
用し、−78℃において同様に反応を行うことにより標
記化合物をα:β=1:2.9で得ることができた。収
率81%。1HNMRにより構造を確認した。そのデー
タを以下に示す。
【0022】1HNMR(CDCl3):δ=0.11(s, 1.
56H), 0.12(s, 4.44H), 0.91(s, 2.34H), 0.93
(s, 6.66H), 1.93(d, 4.44H, J=1.0Hz), 1.94(d,
1.56H,J=1.5Hz), 1.95-2.08(m, 3H), 2.38(m, 0.74
H), 2.51(m, 0.26H), 3.64(dd, 0.26H, J=4.4, 10.
7Hz), 3.69(dd, 0.26H, J=4.1, 11.0Hz), 3.71(dd,
0.74H, J=2.9, 11.2Hz), 3.99(dd, 0.74H, J=2.4, 1
1.2Hz), 4.16(m, 0.74H), 4.43(m, 0.26H), 6.09
(m, 1H), 7.17(d, 0.26H, J=1.0Hz), 7.59(d, 0.7
4H, J=1.0Hz), 9.21(br, 1H).
56H), 0.12(s, 4.44H), 0.91(s, 2.34H), 0.93
(s, 6.66H), 1.93(d, 4.44H, J=1.0Hz), 1.94(d,
1.56H,J=1.5Hz), 1.95-2.08(m, 3H), 2.38(m, 0.74
H), 2.51(m, 0.26H), 3.64(dd, 0.26H, J=4.4, 10.
7Hz), 3.69(dd, 0.26H, J=4.1, 11.0Hz), 3.71(dd,
0.74H, J=2.9, 11.2Hz), 3.99(dd, 0.74H, J=2.4, 1
1.2Hz), 4.16(m, 0.74H), 4.43(m, 0.26H), 6.09
(m, 1H), 7.17(d, 0.26H, J=1.0Hz), 7.59(d, 0.7
4H, J=1.0Hz), 9.21(br, 1H).
【0023】
【発明の効果】本発明によって、原料として既知の方法
では用いられてはいない1−チオグリコシドを使用する
ことによりβ−選択的なカップリング反応を可能とし、
1−(2, 3−ジデオキシ−β−D−グリセロ−ペント
フラノシル)チミン誘導体を効率よく提供することがで
きた。
では用いられてはいない1−チオグリコシドを使用する
ことによりβ−選択的なカップリング反応を可能とし、
1−(2, 3−ジデオキシ−β−D−グリセロ−ペント
フラノシル)チミン誘導体を効率よく提供することがで
きた。
Claims (4)
- 【請求項1】 【化1】 化1で示されるフェニル 2, 3−ジデオキシ−1−チ
オ−D−グリセロ−ペントフラノシド(化1中、Rはシ
リル基)と化2で示されるピリミジン塩基(化 【化2】 2中、R1はメチルまたはエチル基)とを活性化剤の存
在下0℃以下でカップリングさせることを特徴とする化
3で表される1−(2, 3−ジデオキシ−D−グリセロ
−ペントフラノシル)チミン誘導体の製造方法。 【化3】 - 【請求項2】 活性化剤としてN−ブロモコハク酸イミ
ドあるいはN−ブロモフタル酸イミドを用いることを特
徴とする請求項1の製造方法。 - 【請求項3】 ピリミジン塩基としてビス(トリメチル
シリル)チミンを用いることを特徴とする請求項1の製
造方法。 - 【請求項4】 反応条件として−78〜−30℃で行う
ことを特徴とする請求項1の製造方法
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24460791A JPH05339264A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 1−(2, 3−ジデオキシ−d−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製造方法 |
JP17206592A JPH0819124B2 (ja) | 1991-08-29 | 1992-06-05 | 2’,3’−ジデオキシヌクレオシド誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24460791A JPH05339264A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 1−(2, 3−ジデオキシ−d−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339264A true JPH05339264A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=17121253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24460791A Pending JPH05339264A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 1−(2, 3−ジデオキシ−d−グリセロ−ペントフラノシル)チミン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05339264A (ja) |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP24460791A patent/JPH05339264A/ja active Pending
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