JP3047060B2 - 回転体固定具及びその製造方法 - Google Patents

回転体固定具及びその製造方法

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    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/08Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
    • F16D1/09Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping due to axial loading of at least one pair of conical surfaces
    • F16D1/093Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping due to axial loading of at least one pair of conical surfaces using one or more elastic segmented conical rings forming at least one of the conical surfaces, the rings being expanded or contracted to effect clamping

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用分野】本発明は、回転体固定具及びその製造方法
に関するものであり、特に、一対の環状の楔体に内輪
(1) と外輪(2) とを嵌合させて前記楔体相互を軸方向に
締付ける形式の回転体固定具及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来技術及び課題】回転体固定具として、図9に示す
構成のものがあり、このものは、同図のように、外周側
に凸の台形状断面の内輪(1) と、これの外周に一定の間
隔を持って配置され且内周側に凸の台形状断面に形成さ
れた外輪(2) と、これらの間隙の両端から挿入される一
対の楔体(31)(32)とから構成される。
【0003】この従来のものでは、内輪(1) の両側が断
面中心に向って徐々に直径が大きくなるテーパ面(T) と
なり、他方の外輪(2) の両側が断面中心に向って徐々に
直径が小さくなるテーパ面(T) となっている。そして、
これらテーパ面(T) (T) 間に前記楔体(31)(32)が挿入さ
れるようになっており、この楔体(31)(32)の内周面は前
記内輪(1) のテーパ面(T) に一致するテーパ面となり、
他方の外周面が外輪(2) のテーパ面(T) と一致するテー
パ面となっている。そして、これら楔体(31)(32)のう
ち、一方の楔体(31)には軸線に平行な複数の透孔(33)(3
3)が開設され、他方の楔体(32)にはネジ孔(34)(34)が同
様に配設されている。
【0004】このものでは、内輪(1) を軸(J) に外嵌さ
せて外輪(2) を回転体(R) のボス(B) に内挿した状態
で、透孔(33)からネジ孔(34)に挿通させた締め付けボル
ト(4)(4)を締め付けると、各締付体にはスリット(S) を
具備させてあることからテーパ面相互の楔作用によって
内輪(1) が縮小される方向に加圧され、外輪(2) は、逆
に拡大される方向に加圧されて、軸(J) と回転体(R) が
回転伝動状態に結合されることとなる。
【0005】このように、上記形式の回転体固定具で
は、軸(J) 及びボス(B) にキー溝を形成する必要がない
点で利点がある。ところが、従来は、上記の形式の回転
体固定具の内輪(1) 及び外輪(2) は楔体(31)(32)と同様
に切削加工によって製作しており、これの生産性及び性
能の点で問題がある。
【0006】そこで、上記内輪(1) 及び外輪(2) をその
断面に近似する断面形状の一定長さの帯状体(F) を僅か
に圧延しながらロール曲げしてなる一部開放の環状体と
する回転体固定具を特公平5−51382号として提案
した、このものでは、各締付体は、僅かに圧延された状
態で曲成されるから、テーパ面(T) 等が、ロール曲げの
ロール表面に倣った平滑度に仕上げられ、しかも、一定
の加工硬化を起した状態になっている。従って、テーパ
面相互が圧接する態様で軸方向に締付けたときには、こ
の締付け力が軸と回転体との半径方向の締付け力に円滑
に変換されることとなる。
【0007】さらに、内輪(1) 及び外輪(2) は、予め一
定の寸法に切断された帯状体(F) が環状に曲成されたも
のであるから、スリット(S) の部分にカエリやバリが生
じないこととなる。また、帯状体(F) に極小さなカエリ
やバリ等があったとしても、ロール曲げの際にこれらが
押潰される。従って、回転体固定具として用いたとき、
これらを軸線方向に締付けるための締付け力が効率よく
軸締付け力に変換される。
【0008】ところが、上記のようにして構成された内
輪(1) 及び外輪(2) では、スリット(S) の両端部、つま
り、帯状体(F) における両端部が円弧状に曲がりにく
く、直線状のままに残り易い。この場合には、リング状
に形成された内輪(1) 及び外輪(2) においてスリット
(S) を挟んで対向する端部の一定範囲が軸部外周面又は
ボス内周面や楔体との密着度が不十分で伝達トルクが不
十分であったり、締め付け状態において、これらの部分
の対接部に傷が付き易いという問題がある。また、前記
直線状部が残っている場合には、内輪(1) 及び外輪(2)
の真円度が不十分であることから回転体固定具の締め付
け初期における偏心が大きく、締め付け完了状態でもこ
れが解消されずに残ってしまう不都合が生じる。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、『内側端面の半径方向の幅が外側端面のそれよ
りも小さく且内外周が相互に略対称なテーパ面(T)(T)と
なった一対の無端リング状の楔体(31)(32)を対向配置
し、一部に軸線方向のスリット(S) を具備させた内輪
(1) と外輪(2) とを前記楔体(31)(32)の内周側と外周側
に各別にテーパ嵌合させ、前記楔体相互複数の締付けボ
ルト(4)(4)により軸線方向に締付け前記内輪(1) を軸
(J) 側に外輪(2) をボス(B) 側にそれぞれ加圧するよう
にした回転体固定具』において、回転体の締結時の伝達
トルクを大きくできるようにすると共に、内輪(1) 及び
外輪(2) のスリット(S) の近傍に於けるこれらの対接部
に傷が付きにくいようにすることをその課題とする。 [請求項1の発明について]
【0010】
【技術的手段】上記課題を解決するために講じた本発明
の技術的手段は、『楔体(31)(32)を切削加工によって製
作したものとし、内輪(1) と外輪(2) を、圧延ロール曲
げによって形成されてなる一部開放の環状体とするとと
もに、これら内輪(1) 及び外輪(2) のスリット(S) を挟
んで対向する対向端部を相互にかみ合う略同一形状の波
形端縁部(N)(N)とした』ことである。
【0011】
【作用】内輪(1) 及び外輪(2) は、帯状体(F) から環状
に曲成された一部開放の環状体で、スリット(S) を挟ん
で対向する対向端部は波形端縁部(N)(N)となっているか
ら、この波形端縁部(N)(N)の部分の曲げ剛性が弱いこと
から他の部分と連続した曲率に曲がったものとなる。
【0012】また、上記構成の回転体固定具が回転体
(R) のボス(B) と軸(J) との間に挿入されて、この回転
体固定具が締め付けられた状態では、前記波形端縁部
(N)(N)がかみ合い状態にあるから、対向端部相互が軸線
方向にずれた状態に締め付けられることがない。
【0013】
【効果】本発明は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。内輪(1) 又は外輪(2) の波形端縁部(N)(N)の部
分、つまり、スリット(S) を挟んで対向する対向端部と
他の部分とが連続した一様な曲率に曲がったものとなる
から、回転体固定具を締め付けた状態に於いて、前記対
向端部がボス(B) の内周面及び軸(J) の表面に傷を付け
る心配がない。
【0014】前記波形端縁部(N)(N)相互がかみ合うか
ら、回転体固定具を締め付けた状態で、対向端部相互が
固定具軸線の方向にずれることがないから、前記締め付
け状態に於ける内輪(1) 及び外輪(2) 各部の位置が楔体
(31)(32)の内周テーパ面及び外周テーパ面に正確に対接
する。従って、伝達トルクが大きくなると共に、締め付
け態様による伝達トルクのバラツキも解消できる。
【0015】スリット(S) を挟んで対向する両端部が直
線状のままに残ることによる不都合、つまり、回転体と
軸とが偏心状態に締め付けられる不都合が解消できる。 [請求項2の発明について]この請求項2の発明は、請
求項1の発明の回転体固定具の製造方法に関するもので
あり、このために採用される技術的手段は、『楔体(31)
(32)を切削加工によって製作し、内輪(1) と外輪(2)
を、その最終仕上げ断面に近似する断面形状で且その両
端には相互に対向した状態では相互にかみ合う関係の同
一形状の波形端縁部(N)(N)とした一定長さの帯状体(F)
を僅かに圧延しながらロール曲げして一部開放の環状体
とした』ことである。
【0016】この方法によって製作された回転体固定具
は、内輪(1) 、外輪(2) の波形端縁部(N)(N)が他の部分
とほぼ同じ曲率に曲成されることとなるから、上記請求
項1の回転体固定具としての作用及び効果を有するもの
となる。 [請求項3の発明について]この請求項3の発明は、上
記請求項2の発明の帯状体(F) の断面形状及びロール曲
げの際の一方のロールの断面形状を特定したものであ
り、ロール曲げの際の帯状体の蛇行を防止するものであ
る。
【0017】そして、このために特定した構成は、『帯
状体(F) の厚肉部の傾斜面(K)(K)の形成側の表面に凹溝
(11)を形成し、この凹溝形成部の両端を波形端縁部(N)
(N)の山部又は谷部の中央に位置させると共に前記波形
端縁部(N) の中央の山部の幅を前記凹溝(11)の幅よりも
大きく設定し、これに対接するロールに前記凹溝(11)に
丁度嵌入する環状のリブを形成した』ことである。
【0018】この手段を採用したものでは、ロールのリ
ブがロール曲げの際のガイド機能を発揮して、ロール間
に帯状体(F) を挿入したときにこの帯状体がロールに対
して直角姿勢を維持したままで送り込まれることとな
り、ロール曲げの際の帯状体(F) の蛇行が防止できる。
従って、内輪(1) 又は外輪(2) の軸線方向両端部の平面
度が向上する。
【0019】また、内輪(1) 又は外輪(2) のロール曲げ
の際、波形端縁部(N)(N)の形状が型崩れする心配がな
く、この型崩れによる回転体固定具としての不都合、つ
まり、形崩れした波形端縁部(N)(N)相互がかみ合ってこ
の形崩れした部分が対接面に傷をつける心配がない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図8に基い
て説明する。この実施例の回転体固定具は、図6、図7
のように既述の従来の形式の回転体固定具と同様の形態
であり、これの構成部分のうち、楔体(31)(32)は切削又
は研削加工によって最終形状に仕上げられ、内輪(1) 又
は外輪(2) は圧延によって製作される。
【0021】前記楔体(31)(32)は従来と同様に切削加工
によって製作されるものであるから、以下では、内輪
(1) 、外輪(2) の製造方法について詳しく説明する。先
ず、内輪(1) の成型方法について述べる。この方法によ
って製作される内輪(1) の断面形状は、図2及び図4に
示すように、台形状の断面の中央頂部に凹溝(11)を形成
した形状とし、これを製作する素材としての帯状体(F)
の断面の両端に形成される傾斜面(K)(K)の傾斜角度は、
同図のように内輪(1) の軸線に対するテーパ面(T) の傾
斜角度よりも大きく設定されている。そして、この方法
では、前記断面形状の帯状体(F) をコイル状に巻き取っ
たものから内輪(1) を製作するようにしている。そこ
で、このコイル状体から引き出された帯状体(F) は、ロ
ーラレベラーを通して帯状体(F) を直線状に整形し、直
線化されて帯状体(F) を内輪(1) の円周に一致する長さ
より僅かに短く裁断して図2のような内輪(1) 用の定尺
素材を製作する。
【0022】この定尺素材では、両端に同一形状の波形
端縁部(N)(N)が形成されている。この実施例では、前記
凹溝(11)が断面中央に形成されていることから、前記波
形端縁部(N)(N)は、その中央に円弧状部の頂部を具備す
る中央山部(N1)又は円弧状底部を具備する中央谷部(N2)
が形成された形状としてあり、前記中央山部(N1)及び中
央谷部(N2)の幅は上記凹溝(11)の幅の約1.5〜3倍程
度に設定している。そして、その両側に続く山部や谷部
の幅は、前記中央山部(N1)又は中央谷部(N2)の幅よりも
小さく設定している。
【0023】そして、前記定尺素材にされたとき切断端
面にバリやカエリが大きい場合にはこの段階で除去して
おく。次に、前記帯状体(F) をロール曲げ装置を用いて
環状にロール曲げする。そして、この内輪(1) を曲成す
るためのロール曲げ装置では、図1及び図3に示すよう
な装置を用いる。この装置では、一対の下ロール(51)(5
1)と、上ロール(52)を具備する。
【0024】前記下ロール(51)(51)は、図3に示すよう
に、小径凹部(53)の中央に環状リブ(50)を具備する形状
で且内輪(1) の外周側の断面形状に一致する断面形状に
構成する。他方の上ロール(52)は平滑表面を具備するロ
ールとする。そして、このロール曲げ装置では、下ロー
ル(51)(51)が一体的に昇降可能に構成されている。この
上ロール(52)を駆動状態として、上記のように定尺に切
断された帯状体(F) を下ロール(51)(51)と上ロール(52)
との間に挿入すると、図1のように、帯状体(F) が環状
に曲成される。そして、波形端縁部(N) (N) は、図7の
ように、かみ合った状態又はかみ合い可能な状態に対向
したものとなる。
【0025】このとき、特公平5−51382号に開示
されるように、帯状体(F) の中央部が他方よりも強く加
圧された圧延状態で曲成される。特に、傾斜面(K) にお
いては、薄肉部から厚肉部にかけて徐々に強く加圧され
るようになっている。これにより、ロール曲げ後の断面
の歪みや変形が防止できる。特に、この実施例では、帯
状体(F) の中央部の厚肉部に凹溝(11)を形成してあるか
ら、前記凹溝(11)は、ロール曲げの際にガイド機能を発
揮する。即ち、下ロール(51)(51)と上ロール(52)との間
に、定尺素材の帯状体(F) を挿入したとき、下ロール(5
1)側の前記凹溝(11)に対応する環状リブ(50)(50)がこの
凹溝(11)と嵌合することから、完成した内輪(1) のリン
グ形状が正確なものとなる。また、帯状体(F) を定尺素
材に切断する際、凹溝(11)の両端部の型崩れが生じる可
能性があるが、前記ロール曲げ工程に於いて、この型崩
れが矯正され正常な状態に復元される。
【0026】次に、外輪(2) の場合も、上記内輪(1) の
場合と同様の方法で製造するが、この実施例では、上記
実施例と同じ断面の帯状体(F) を使用し、定尺素材の長
さを外輪(2) の円周に一致した長さより僅かに短く設定
する。また、ロール曲げ装置としては、図4に示すよう
に、上記第1実施例の場合とは逆に、上ロール(52)に小
径凹部(53)を形成し、この小径凹部(53)を、図5に示す
ように、凹溝(11)に対応する環状リブ(50)及び傾斜面
(K) に対接するテーパ面を具備する構成とし、最終仕上
げ形状の外輪(2) の内周側の断面に一致させてある。そ
して、この場合は上記内輪(1) の製作の場合とは逆に、
想像線で示す断面形状の帯状体(F) を同図の実線で示す
ように、薄肉部側が強く加圧される態様で、傾斜面(K)
を圧延するようにして曲成する。
【0027】このようにして帯状体(F) を環状に曲成す
ると外輪(2) が完成し、図6のように、波形端縁部(N)
(N) は、かみ合った状態又はかみ合い可能な状態に対向
したものとなる。上記実施例では、中央山部(N1)及び中
央谷部(N2)の横幅を凹溝(11)の幅の約1.5〜3倍程度
としたが、凹溝(11)の幅及び深さを上記ガイド機能を発
揮する程度に設定した場合に、この凹溝(11)幅の1.5
倍よりも小さい場合には、波形端縁部(N) の打抜の際に
凹溝(11)の型崩れが大きくなって、ロール曲げ完了後の
形状の精度が不十分となる。又、前記凹溝(11)の幅の3
倍よりも大きく設定すると、中央山部の曲げ曲率と他の
部分の曲げ曲率が小さくなるという問題が生じた。
【0028】また、上記実施例では、中央に凹溝(11)を
具備する帯状体(F) によって内輪(1) 及び外輪(2) をロ
ール成型したが、これを、前記凹溝(11)を具備しない形
式の帯状体としても良い。この場合、図8に示すよう
に、波形端縁部(N)(N)の各山部及び谷部を同一形状に設
定してもよい。また、必ずしも各波形端縁部(N) の形状
が帯状体(F) の定尺素材の横幅中心に対して左右対称で
ある必要はないが、前記形状を左右対称とした場合に
は、ロール曲げ完了後の仕上がり精度が向上する。
【0029】なお、波形端縁部(N) の各山部及び谷部の
幅は、帯状体(F) を定尺素材に裁断する際の裁断用金型
の強度によって決定され、帯状体(F) の最大肉厚を3.
5mm程度とすると、前記横幅は4mm程度が適当であ
る。また、ロール曲げの際の前記波形端縁部(N) の部分
の曲げ曲率を他の部分のそれに一致させるには、山部の
高さはとしては少なくとも帯状体(F) の肉厚の3倍程度
が必要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のロール曲げ工程の説明図
【図2】帯状体(F) を内輪(1) 又は外輪(2) の円周長さ
に切断した定尺素材の斜視図
【図3】図1に示すロール曲げ装置の要部の詳細図
【図4】外輪(2) を曲成するロール曲げ工程の説明図
【図5】この曲げ加工部の詳細図
【図6】本発明の回転体固定具の外嵌平面図
【図7】その断面図
【図8】波形端縁部(N)(N)の他の形状の説明図
【図9】本発明の対象となる回転体固定具の従来の説明
【符号の説明】
(1) ・・・軸締付体 (2) ・・・ボス締付体 (T) ・・・テーパ面 (F) ・・・帯状体 (J) ・・・軸 (B) ・・・ボス (N) ・・・波形端縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 1/02 - 1/09

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側端面の半径方向の幅が外側端面のそ
    れよりも小さく且内外周が相互に略対称なテーパ面(T)
    (T)となった一対の無端リング状の楔体(31)(32)を対向
    配置し、一部に軸線方向のスリット(S) を具備させた内
    輪(1) と外輪(2)とを前記楔体(31)(32)の内周側と外周
    側に各別にテーパ嵌合させ、前記楔体相互複数の締付け
    ボルト(4)(4)により軸線方向に締付け前記内輪(1) を軸
    (J) 側に外輪(2) をボス(B) 側にそれぞれ加圧するよう
    にした回転体固定具において、楔体(31)(32)を切削又は
    研削加工によって製作したものとし、内輪(1) と外輪
    (2) は、帯状材が環状に曲成されてなる一部開放の環状
    体とするとともに、これら内輪(1) 及び外輪(2) のスリ
    ット(S) を挟んで対向する対向端部を相互にかみ合う略
    同一形状の波形端縁部(N)(N)とした回転体固定具。
  2. 【請求項2】 内側端面の半径方向の幅が外側端面のそ
    れよりも小さく且内外周が相互に略対称なテーパ面(T)
    (T)となった一対の無端リング状の楔体(31)(32)を対向
    配置し、一部に軸線方向のスリット(S) を具備させた内
    輪(1) と外輪(2)とを前記楔体(31)(32)の内周側と外周
    側に各別にテーパ嵌合させ、前記楔体相互複数の締付け
    ボルト(4)(4)により軸線方向に締付け前記内輪(1) を軸
    (J) 側に外輪(2) をボス(B) 側にそれぞれ加圧するよう
    にした回転体固定具の製造方法において、楔体(31)(32)
    を切削又は研削加工によって製作し、内輪(1) と外輪
    (2) を、その最終仕上げ断面に近似する断面形状で且そ
    の両端には相互に対向した状態では相互にかみ合う関係
    の同一形状の波形端縁部(N)(N)とした一定長さの帯状体
    (F) を僅かに圧延しながらロール曲げして一部開放の環
    状体とした回転体固定具の製造方法。
  3. 【請求項3】 帯状体(F) の厚肉部の傾斜面(K)(K)の形
    成側の表面に凹溝(11)を形成し、この凹溝形成部の両端
    を波形端縁部(N)(N)の山部又は谷部の中央に位置させる
    と共に前記波形端縁部(N) の中央の山部の幅を前記凹溝
    (11)の幅よりも大きく設定し、これに対接するロールに
    前記凹溝(11)に丁度嵌入する環状のリブを形成した請求
    項2に記載の回転体固定具の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記波形端縁部(N)(N)は、その中央に円
    弧状部の頂部を具備する中央山部(N1)又は円弧状底部を
    具備する中央谷部(N2)が形成された形状としてあり、前
    記中央山部(N1)及び中央谷部(N2)の幅を前記凹溝(11)の
    幅より大きく設定した請求項3に記載の回転体固定具の
    製造方法。
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