JP3046516B2 - キャビン用窓開閉装置 - Google Patents

キャビン用窓開閉装置

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JP3046516B2 JP6329487A JP32948794A JP3046516B2 JP 3046516 B2 JP3046516 B2 JP 3046516B2 JP 6329487 A JP6329487 A JP 6329487A JP 32948794 A JP32948794 A JP 32948794A JP 3046516 B2 JP3046516 B2 JP 3046516B2
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秀文 竹ヶ原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビン用窓開閉装置
に関し、特に、例えば油圧ショベルや油圧クレーン、ホ
イールローダ等の建設機械に設けられたキャビンの前窓
の開閉に用いて好適なキャビン用窓開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械のキャビンでは、夏場
のキャビン内温度の上昇等を避けるために前窓を開放可
能に構成し、キャビン前面の閉位置とキャビンの天井内
面の開位置(格納位置)との間で前窓を移動可能となっ
たものが広く知られている。
【0003】しかし、通常のキャビンは、窓の開閉動作
は殆ど手作業で行っていたため、開窓動作には労力を必
要とし、しかもキャビン内のスペースが狭く、不自然な
作業姿勢で開窓動作を行わなくてはならず、作業に煩わ
しさがある等の不具合があった。
【0004】このような上述した不具合を解消するため
に、昨今では、例えば、特開平4−208632号に示
すように、前窓の開閉をモータ等の窓開閉駆動手段(所
謂、パワーウインド装置)を用いて行う窓開閉装置が知
られている。
【0005】この従来技術による窓開閉装置は、キャビ
ンフレームと、該キャビンフレームの前側と天井側の
左,右位置にそれぞれ設けられたガイドレールと、該ガ
イドレールに沿ってスライドさせることによって前記キ
ャビンフレームの前側から天井側に向け開窓可能に設け
られた前窓と、前記キャビンフレーム内に設けられ、該
前窓を開閉するための操作信号を出力する窓開閉スイッ
チと、該窓開閉スイッチからの操作信号に基づいて、前
記前窓を開窓または閉窓方向に駆動させる窓開閉駆動手
段とから構成されている。
【0006】そして、オペレータが窓開閉スイッチを開
側に操作することにより、窓開閉駆動手段が開側に駆動
して前窓を天井側に向けて移動させて開窓する。一方、
窓開閉スイッチを閉側に操作することにより、前窓を前
側に移動させて閉窓させることができ、手作業による前
窓の開閉作業をなくすことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による窓開閉装置を、例えば油圧ショベルに用い
た場合には、窓開閉スイッチを閉側に操作して前窓を全
閉状態にしたまま、掘削作業や走行を行うと、油圧ショ
ベル自体に振動が発生し、この振動によってケーブルや
モータが動き、前窓が全閉状態から僅かに開状態とな
り、キャビンフレームとの間に隙間が生じてしまうこと
がある。
【0008】そして、夏場においてキャビン内を冷房し
ているときには、冷気がこの隙間から外部に流出して冷
房効果を低下させ、冬場においてキャビン内を暖房して
いるときには、キャビン内の暖気がこの隙間から外部に
流出して暖房効果を低下させ、キャビン内の温度調整を
狂わせるという問題がある。
【0009】また、この隙間から作業時における塵埃が
入り込みキャビン内を汚したり、隙間から雨が浸入し、
キャビン内を濡らしたり、作業時の騒音が入り込む等の
不具合が発生し、キャビン内の居住性を著しく低下させ
るという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は前窓が全閉状態であるときに、
全閉状態から開状態となったときには、自動的に全閉状
態に窓を移動させることのできるキャビン用窓開閉装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に適用されるキャ
ビン用窓開閉装置は、キャビンフレームと、該キャビン
フレームの前側と天井側の左,右位置にそれぞれ設けら
れたガイドレールと、該ガイドレールに沿ってスライド
させることによって前記キャビンフレームの前側から天
井側に向け開窓可能に設けられた前窓と、前記キャビン
フレーム内に設けられ、該前窓を開閉するための操作信
号を出力する窓開閉スイッチと、該窓開閉スイッチから
の操作信号に基づいて、前記前窓を開窓または閉窓方向
に駆動させる窓開閉駆動手段とから構成したことにあ
る。
【0012】そこで、上述した従来技術による課題を解
決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴
は、前記キャビンフレームに設けられ、前記前窓が全閉
状態にあることを検知する全閉検知手段と、前記窓開閉
スイッチから操作信号が出力されていない状態であって
該全閉検知手段からの検知信号が全閉状態から開状態に
変化したときには、前記窓開閉駆動手段を閉窓方向に駆
動させて前窓を全閉状態にする自動閉窓制御手段とを備
えたことにある。
【0013】また、請求項2の発明では、前記自動閉窓
制御手段によって前記窓開閉駆動手段を所定時間駆動さ
せた後でも、前記全閉検知手段からの検知信号が開状態
から全閉状態に変わっていない場合には、前記窓開閉駆
動手段の駆動を停止する自動閉窓停止手段を設けたこと
にある。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、前記キャビンフレームに
設けた全閉検知手段により、前窓が全閉状態にあるか開
状態にあるかを判定し、自動閉窓制御手段によって、窓
開閉スイッチから操作信号が出力されていない状態であ
って、前記全閉検知手段からの検知信号が全閉状態から
開状態になったときには、前窓が僅かに移動して隙間が
発生したとみなすことができ、この隙間をなくすため
に、窓開閉駆動手段を閉窓方向に駆動して前窓を全閉状
態にすることができる。
【0015】また、請求項2の発明では、自動閉窓停止
手段によって、前記窓開閉駆動手段を所定時間駆動させ
た後でも、全閉検知手段からの検知信号が全閉状態とす
る信号に変わっていない場合には、前窓と前側のキャビ
ンフレームとの間に異物があるものとして、窓開閉駆動
手段の駆動を停止するようにしたから、該窓開閉駆動手
段の保護を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき説明するに、本実施例では、本発明による窓開閉装
置が挿着された油圧ショベルを例に挙げて示す。
【0017】まず、図1ないし図8は本発明による第1
の実施例を示す。
【0018】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に旋回可能に搭載され、該下部走行体1と共に作業
機本体を構成する上部旋回体を示し、該上部旋回体2に
は旋回フレーム3上に機械室,カウンタウエイト(いず
れも図示せず)およびキャビン4が設けられ、該キャビ
ン4は旋回フレーム3の前部右側に配設されている。そ
して、該旋回フレーム3の前部中央にはキャビン4に隣
接して取付ブラケット3Aが一体に設けられ、該取付ブ
ラケット3Aには後述する作業装置5が取付けられてい
る。
【0019】5は上部旋回体2の前部に設けられた作業
装置を示し、該作業装置5はブーム6,アームおよびバ
ケット(いずれも図示せず)から構成され、各部材はブ
ームシリンダ7,アームシリンダ等によって俯仰動可能
に設けられている。
【0020】次に、図2ないし図4に基づいて前記キャ
ビン4について述べる。
【0021】図中、11はキャビン4の外郭をなして該
キャビン4を形成するキャビンフレームを示し、該キャ
ビンフレーム11は「く」字状に折曲った前板11A、
左,右の横板11B,11C、天井板11D、後板およ
び底板(図示せず)から構成され、左側の横板11Bに
はドア11Eが取付けられている。なお、後述するよう
に左,右の横板11B,11C、天井板11D、後板等
はそれぞれ外側板と内側板とからなる二重構造となり、
その内部には防音材等が充填されている。
【0022】12A,12Bはキャビンフレーム11の
前板11Aの左,右位置から左,右の横板11B,11
Cにかけて前側から天井側に延びるように設けられたガ
イドレールを示し、該ガイドレール12A,12Bは前
板11Aの左,右に位置する前枠レール部12A1 ,1
2B1 と、天井板11Dの左、右に位置する天井レール
部12A2 ,12B2 とからなり、全体が「く」字状に
折曲したレールとして構成されている。
【0023】なお、キャビンフレーム11内には、操作
レバー13,14、レバースタンド15、オペレータ用
シート16等が装着されている。
【0024】17は前記キャビンフレーム11の前板1
1Aに上,下にスライド可能に装着された前窓を示し、
該前窓17はオペレータが十分な前方視界を確保できる
ように大型の一枚板状に形成され、該前窓17は、前板
11Aの内側に取付けできるように前板11Aと同形の
矩形状に形成された窓枠17Aと、該窓枠17Aに固定
支持されたガラス板17Bとから構成されている。
【0025】18A,18A,18B,18Bはガイド
ローラを示し、該ガイドローラ18A,18A,18
B,18Bは前記窓枠17Aの4か所の角隅に位置して
配設され、それぞれ前記ガイドレール12A,12Bに
嵌合し、該レール12A,12Bに案内されて移動する
ようになっている。また、前記各ガイドローラ18A,
18Bのうち、窓枠17Aの上端側の2つのガイドロー
ラ18A,18Bは、ブラケット19A,19Bを介し
て窓枠17Aに取付けられている。そして、このように
構成される前窓17は、該ガイドローラ18A,18B
を介してガイドレール12A,12Bに案内されて上方
へスライドし、図2に示すように前板11Aに嵌着され
た状態から、図3に示すように天井板11Dの下側面に
沿って収納され開窓する。
【0026】20はキャビンフレーム11内に配設され
たレバースタンド15上に設けられた窓開閉スイッチを
示し、該窓開閉スイッチ20は開窓,中立,閉窓の切換
えを行うことができるように構成され、オペレータがレ
バー(図示せず)を中立位置から開窓または閉窓位置に
操作している間のみ、操作信号を後述するコントローラ
27に出力するようになっている。
【0027】21は前板11Aの内側で右方下側に位置
して設けられた全閉検出手段としてのリミットスイッチ
を示し、該リミットスイッチ21は前窓17がガイドレ
ール12A,12Bに沿って下方(開窓方向)へスライ
ドされ、全閉状態となったときにのみ、OFF信号をコ
ントローラ27に出力し、これ以外のとき、即ち前窓1
7が開いているとしてON信号を出力する。
【0028】なお、22は把手を示し、該把手22は前
窓17の窓枠17A下側に固着され、前記窓開閉駆動装
置23が故障したときには、該把手22を利用してオペ
レータの手動操作によって前窓17の開閉を行うように
なっている。
【0029】さらに、図4中の23は本実施例による窓
開閉駆動手段としての窓開閉駆動装置を示し、該窓開閉
駆動装置23は、ガイドレール12A,12Bの天井レ
ール部12A2 ,12B2 の後端に配設された巻取ドラ
ム24A,24Bと、該巻取ドラム24A,24Bを順
方向と逆方向に回転させる駆動モータ25A,25B
と、基端側が前記巻取ドラム24A,24Bに巻回さ
れ、先端側が前記前窓17の上端側のガイドローラ18
A,18Bの支持軸18A1 ,18B1 (支持軸18B
1 は図示せず)にそれぞれ係止された帯状スプリング2
6A,26Bとから構成されている。そして、該巻取ド
ラム24A,24B、駆動モータ25A,25Bおよび
帯状スプリング26A,26Bは上下方向に配設されて
いる。
【0030】ここで、窓開閉駆動装置23はコントロー
ラ27によって制御され、前記駆動モータ25A,25
Bを矢示A方向(順方向)に回転させて巻取ドラム24
A,24Bを帯状スプリング26A,26Bの巻取り方
向に回転させることにより、前窓17をガイドレール1
2A,12Bに沿って矢示B方向となる上方(開窓方
向)へスライドされて開窓し、駆動モータ25A,25
Bを逆回転させることにより、巻取った帯状スプリング
26A,26Bを巻出して前窓17をガイドレール12
A,12Bに沿って下方(閉窓方向)へスライドされて
閉窓することができる。
【0031】27は本実施例によるコントローラを示
し、該コントローラ27はCPU,RAM,ROM等か
らなるマイクロコンピュータによって構成され、該コン
トローラ27はキャビン4内のオペレータ用シート16
の下側等に配置されている。また、該コントローラ27
の入力側には窓開閉スイッチ20およびリミットスイッ
チ21が接続され、出力側には窓開閉駆動装置23を構
成する駆動モータ25A,25Bが接続されている。さ
らに、コントローラ27の記憶エリア27Aには、図7
および図8に示す窓開閉動作処理プログラム、該プログ
ラムに用いられる移動中フラグM,途中停止フラグS
(図6参照)およびタイマTを制御する所定時間T0
(例えば、0.5秒)が格納されている。
【0032】ここで、図6に基づいてフラグについて説
明するに、移動中フラグMが「1」のときには、窓開閉
スイッチ20によって駆動モータ25A,25Bを駆動
させ前窓17の開閉動作が動作中および停止した後であ
って、未だにリミットスイッチ21による前窓17が全
閉状態か開状態かの判定が行われていない状態にあるこ
とを示し、移動中フラグMが「0」のときには、窓開閉
スイッチ20による駆動モータ25A,25Bを駆動さ
せ前窓17の開閉動作が停止した後でリミットスイッチ
21によって前窓17が全閉状態か開状態かの判定を終
了した状態にあることを示している。
【0033】一方、途中停止フラグSが「1」のときに
は、リミットスイッチ21によって前窓17が全閉状態
でないとき(即ち、開状態)であると判定した場合を示
し、途中停止フラグSが「0」のときには、リミットス
イッチ21によって前窓17が全閉状態であると判定し
た場合を示している。
【0034】本実施例によるキャビン用窓開閉装置は上
述した如くに構成されるが、次に、図7および図8によ
る窓開閉動作処理に基づいて、その動作を説明する。
【0035】本処理は油圧ショベルの起動開始と共に動
作を開始する。
【0036】まず、ステップ1では、窓開閉スイッチ2
0からの操作信号を読込み、ステップ2では操作信号が
開窓信号であるか否かを判定し、「YES」と判定した
場合には、ステップ3に移り、ステップ3では駆動モー
タ25A,25Bを開窓方向となる順方向に回転駆動さ
せて前窓17をガイドレール12A,12Bに沿って上
方(開窓方向)へスライドさせて開窓し、ステップ4に
移り移動中フラグMを「1」に設定してステップ1にリ
ターンする。なお、この開窓動作はオペレータが窓開閉
スイッチ20を開窓側に切換えている間、即ち開窓信号
が窓開閉スイッチ20から出力されている間、前窓17
が天井板11Dの下側面に収納される位置まで後方に移
動するようになっている。
【0037】一方、ステップ2で「NO」と判定した場
合には、ステップ5に移り、ステップ5ではステップ1
で読込まれた操作信号が閉窓信号であるか否かを判定
し、「YES」と判定した場合には、ステップ6に移
る。このステップ6では駆動モータ25A,25Bを閉
窓方向となる逆方向に回転駆動させて前窓17をガイド
レール12A,12Bに沿って下方(閉窓方向)へスラ
イドさせて閉窓し、ステップ4に移り、前述した如く、
移動中フラグMを「1」に設定してステップ1にリター
ンする。なお、この閉窓動作においても、オペレータが
窓開閉スイッチ20を閉窓側に切換えている間、即ち閉
窓信号が入力されている間、前窓17が左右の前板11
Aに沿って下方に移動する。
【0038】さらに、ステップ5で「NO」と判定した
場合、即ちステップ1で読込まれた窓開閉スイッチ20
からの操作信号が中立位置の信号である場合には、ステ
ップ7に移り、ステップ7ではリミットスイッチ21か
ら検知信号を読込み、ステップ8に移る。
【0039】次に、ステップ8では、移動中フラグMが
「1」か否かを判定し、「YES」と判定した場合に
は、即ち今までステップ2〜ステップ6によって前窓1
7が移動していたと判定した場合には、ステップ9に移
って、リミットスイッチ21がON信号(開状態)であ
るか否かを判定する。ここで、「NO」と判定した場合
には、前窓17は全閉状態であるから、ステップ10で
途中停止フラグSを「0」に設定し、ステップ11で移
動中フラグMを「0」に設定した後にステップ12でリ
ターンされる。
【0040】一方、ステップ9で「YES」と判定した
場合には、前窓17は開状態であるから、ステップ13
に移り、途中停止フラグSを「1」に設定した後にステ
ップ11で移動中フラグMを「0」に設定し、ステップ
12でリターンされる。
【0041】さらに、ステップ8で「NO」と判定した
場合、即ち今までステップ2〜ステップ6による前窓1
7の移動がなされていなかったと判定した場合には、ス
テップ14に移り、リミットスイッチ21がON信号
(開状態)であるか否かを判定し、「NO」と判定した
場合には、前窓17は全閉状態にあるから、ステップ1
2に移ってリターンされる。
【0042】また、ステップ14で「YES」と判定し
た場合には、前窓17は開状態にあるから、ステップ1
5に移り途中停止フラグSが「1」か否かを判定する。
このステップ15で「YES」と判定した場合には、オ
ペレータが故意に開窓した状態としている場合であるか
ら、ステップ12からリターンする。
【0043】一方、ステップ15で「NO」と判定した
場合には、油圧ショベルの掘削作業または走行等による
振動によって前窓17が僅かに開窓した状態であるか
ら、ステップ16に移り、ステップ16では、前窓17
を全閉状態とすべく駆動モータ25A,25Bを逆方向
(閉窓方向)の閉窓方向に回転駆動させると共に記憶エ
リア27A内に内蔵されたタイマTをスタートさせる。
さらに、ステップ17ではタイマTが所定時間T0(例え
ば、 0.5秒)経過するまでステップ16の処理を行っ
て、T0 経過後にステップ18において駆動モータ25
A,25Bを停止させる。
【0044】さらに、ステップ19では、再びリミット
スイッチ21から検知信号を読込み、ステップ20でこ
の検知信号がON信号(開状態)であるか否かを判定
し、このステップ20で「NO」と判定した場合には、
前窓17は全閉状態であるからステップ12からリター
ンする。
【0045】一方、ステップ20で「YES」と判定し
た場合には、ステップ16による処理を行ったにも拘ら
ず前窓17は開状態のままであるから、該前窓17と前
板11Aの下側との間に異物が挟まっているとしてステ
ップ21で前述したステップ16およびステップ17に
よる処理を禁止すべく、途中位置フラグを「1」に設定
し、ステップ12でリターンする。即ち、このステップ
21で途中停止フラグSを「1」に設定することによ
り、ステップ15で常に「YES」と判定されステップ
12からリターンされるから、ステップ16による閉窓
動作を行うのを禁止することができる。
【0046】ここで、前記ステップ14〜ステップ18
までの処理が、請求項1の発明による自動閉窓制御手段
の具体例であり、ステップ19〜ステップ21までの処
理が、請求項2の発明による自動閉窓停止手段の具体例
である。
【0047】然るに、本実施例によるキャビン用窓開閉
装置においては、ステップ14〜ステップ18の処理に
よって、前窓17が全閉状態であったにも拘らず、油圧
ショベルが掘削作業時や走行時等の振動によって前窓1
7が全閉状態から僅かに開状態になったときには、この
隙間をリミットスイッチ21が検知し、駆動モータ25
A,25Bを逆方向に回転駆動させ、前窓17をガイド
レール12A,12Bに沿って下方(開窓方向)へスラ
イドさせて自動的に全閉状態とするようにしたから、従
来技術において問題となっていた前窓17とキャビンフ
レーム11と間に発生する隙間を抑えることができ、キ
ャビン4内と外部とを完全に遮断することができる。
【0048】この結果、夏場においては、キャビン4内
の冷気が外部に流出するのを防止でき、冬場において
は、キャビン4内の暖気が外部に流出するのを防止で
き、キャビン4内を快適に保つことができる。
【0049】また、キャビン4内を外部と完全に遮断す
ることにより、作業中、走行中に発生する塵埃または雨
水,騒音等がキャビン4内に侵入するのを確実に防止で
き、キャビン4内をオペレータにとって快適な空間とす
ることができる。
【0050】さらに、本実施例では、ステップ19〜ス
テップ21の処理によって、前窓17の隙間を閉窓させ
る動作を行った後に、リミットスイッチ21からの検知
信号を読込み、再び全閉状態であるか否かの判定を行う
ことによって、前板11Aと前窓17との間に異物(例
えば、作業者の衣類、工具等)が挟まっているか否かを
検知し、異物によって前窓17が閉窓方向には動かない
状態であるにも拘らず、その動作を続行しようとするの
を禁止することができる。これにより、駆動モータ25
A,25Bの焼き切れを防止することができ、窓開閉駆
動装置23の保護を図ることができる。
【0051】次に、図9は本発明による第2の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、窓開閉駆動装置の駆動源を
1個の駆動モータとしたことにある。なお、本実施例で
は、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0052】図中、31は本実施例による窓開閉駆動装
置を示し、該窓開閉駆動装置31は、一対の巻取ドラム
24A,24Bと、該巻取ドラム24A,24Bに巻回
された帯状スプリング26A,26Bと、前記巻取ドラ
ム24A,24Bに伝達機構32を介して連結された駆
動モータ33とから大略構成されている。なお、駆動モ
ータ33は前述した第1の実施例中のコントローラ27
に接続されている。
【0053】ここで、前記伝達機構32は巻取ドラム2
4A,24Bに設けられたプーリ32A1 ,32B1
と、該プーリ32A1 ,32B1 と駆動モータ33のプ
ーリ33Aに連結されるベルト32A2 ,32B2 とか
らなる。
【0054】このように構成される窓開閉駆動装置31
においても、駆動モータ33を矢示A方向(順方向)に
回転させることにより、巻取ドラム24A,24Bを帯
状スプリング26A,26Bが巻取られる方向に回転さ
せ、該帯状スプリング26A,26Bを矢示B方向に移
動させて前窓17をスライドさせて開窓するようになっ
ている。
【0055】かくして、このように構成される本実施例
においても、前述した第1の実施例と同様の作用効果を
得ることができる。
【0056】なお、前記各実施例では、窓開閉駆動装置
23(31)を巻取ドラム24A,24B、駆動モータ
25A,25B(33)および帯状スプリング26A,
26B(伝達機構32)等から構成したが、本発明はこ
れに限らず、帯状スプリング26A,26Bの代わりに
ワイヤ,ベルト等を用いてもよい。また、帯状スプリン
グやワイヤを用いた窓開閉駆動装置に代え、長尺な雄ね
じと該雄ねじを案内する雌ねじとからなるねじ駆動式の
窓開閉駆動装置としてもよく、さらにボールねじ機構を
用いてもよい。
【0057】また、前記各実施例では、本発明によるキ
ャビン用窓開閉装置を用いたキャビンを油圧ショベルに
適用した場合を例に挙げて説明したが、油圧クレーン,
ホイールローダ等のキャビンを有する建設機械に用いて
もよいことは勿論である。
【0058】さらに、前記各実施例中では、リミットス
イッチ21は前窓17が全閉状態のときにOFF信号を
出力し、それ以外のときにはON信号を出力するように
設定したが、本発明はこれに限らず、全閉状態のときに
ON信号を出力し、それ以外のときOFF信号を出力す
るように設定してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、キャビンフレームの前側に設けた全閉検知手段
により、前窓が全閉状態にあるか開状態にあるかを判定
し、自動閉窓制御手段によって、窓開閉スイッチからは
操作信号の出力がない状態で、前記全閉検知手段からの
信号が全閉状態から開状態になったときには、前窓が僅
かに開いて隙間が発生したとみなし、この隙間をなくす
ために、窓開閉駆動手段を閉窓方向に駆動して前窓を全
閉状態にする。これにより、キャビンの振動等によって
前窓が全閉状態から開状態になったときでも、前記自動
閉窓制御手段によって自動的に隙間をなくすことがで
き、キャビン内と外部とを完全に遮断し、冷気や暖気の
流出を防止すると共に、外部から塵埃,雨水,騒音が侵
入するのを防止でき、該キャビン内を快適な空間とする
ことができる。
【0060】また、請求項2の発明では、自動閉窓停止
手段によって、前記窓開閉駆動手段を所定時間駆動させ
た後でも、全閉検知手段からの信号が全閉状態とする検
知信号に変わらない場合には、窓開閉駆動手段の駆動を
自動的に停止するようにしたから、前窓と前側のキャビ
ンフレームとの間に異物が挟まっていた場合等には、該
窓開閉駆動手段の保護を効果的に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるキャビンを搭載した油圧シ
ョベルを示す正面図である。
【図2】図1中のキャビンを前窓が閉窓した状態で示す
斜視図である。
【図3】前窓を開窓した状態で示す図2と同様位置から
みた斜視図である。
【図4】窓開閉駆動装置の要部を示す斜視図である。
【図5】窓開閉駆動装置の回路を示すブロック図であ
る。
【図6】コントローラの記憶エリア内に記憶されたフラ
グを示す説明図である。
【図7】窓開閉動作処理を示す流れ図である。
【図8】図7に続く流れ図である。
【図9】第2の実施例による窓開閉駆動装置の要部を示
す斜視図である。
【符号の説明】
4 キャビン 11 キャビンフレーム 12A,12B ガイドレール 17 前窓 20 窓開閉スイッチ 21 リミットスイッチ(全閉検知手段) 23,31 窓開閉駆動装置(窓開閉駆動手段) 24A,24B 巻取ドラム 25A,25B,33 駆動モータ 26A,26B 帯状スプリング 27 コントローラ 32 伝達機構 32A1 ,32B1 プーリ 32A2 ,32B2 ベルト
フロントページの続き (72)発明者 羽賀 正和 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 佐京 剛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平6−287981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/00 B60J 1/04 E05F 11/53 E05F 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビンフレームと、該キャビンフレー
    ムの前側と天井側の左,右位置にそれぞれ設けられたガ
    イドレールと、該ガイドレールに沿ってスライドさせる
    ことによって前記キャビンフレームの前側から天井側に
    向け開窓可能に設けられた前窓と、前記キャビンフレー
    ム内に設けられ、該前窓を開閉するための操作信号を出
    力する窓開閉スイッチと、該窓開閉スイッチからの操作
    信号に基づいて、前記前窓を開窓または閉窓方向に駆動
    させる窓開閉駆動手段とからなるキャビン用窓開閉装置
    において、 前記キャビンフレームに設けられ、前記前窓が全閉状態
    にあることを検知する全閉検知手段と、前記窓開閉スイ
    ッチから操作信号が出力されていない状態であって該全
    閉検知手段からの検知信号が全閉状態から開状態に変化
    したときには、前記窓開閉駆動手段を閉窓方向に駆動さ
    せて前窓を全閉状態にする自動閉窓制御手段とを備えた
    ことを特徴とするキャビン用窓開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記自動閉窓制御手段によって前記窓開
    閉駆動手段を所定時間駆動させた後でも、前記全閉検知
    手段からの検知信号が開状態から全閉状態に変わってい
    ない場合には、前記窓開閉駆動手段の駆動を停止する自
    動閉窓停止手段を設けてなる請求項1記載のキャビン用
    窓開閉装置。
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