JP3046468U - 調整アクチュエータを有する中央注油装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 大型船舶ディーゼルエンジンのための中央注油装置で
は、アクチュエータは、最小位置と最大位置との間で、
付加的注油の調整シャフト（２２、２８）を制御するた
めに使用され、シャフト上の突起部（４２）がそれぞれ
の調整可能な端部止め（５０、５２）の間で移動され
る。本考案は、シャフトの突起領域をカプセル化し、ツ
ールを使用しないで調整可能である対向するブッシング
部分（４４、４６）における内部衝合点として形成され
るこれらの端部止めの有利な配置を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、回転可能なアクチュエータシャフトの角度可動性を所望の１回転の 何分の一、例えば、０°（すなわち完全に阻止）と２７０°との間の回転可能性 に制限する調整可能な停止装置に関する。このシャフトは半径方向の突起部を有 し、それの回転方向の両端で突起部の回転運動を制限するために円周方向に対向 された位置調整可能な衝合点のための保持手段によって取り囲まれている。

本考案は、大型船舶ディーゼルエンジンにおけるエンジンシリンダーのための 中央注油装置と主に接続されている。このディーゼルエンジンでは、潤滑オイル を各エンジンシリンダー上の多数の注油点に吐出させるポンプシリンダーの列に おけるポンプピストンの動作ストロークを調整する手段と接続されたアクチュエ ータ作動シャフトの回転運動のための限界を変えることができることが望ましい ことである。

このような装置では、種々の理由のために、調整できることが回転角だけでな く、円周に対する回転角の位置であるように、前記衝合点の両方の位置の調整を 実行することは望ましい。空いている空間は狭いので、論議された停止装置は、 衝合点の両方を調整するためのシャフトの一端から接近できるコンパクトユニッ トとして備えられるべきである。

この問題は配置によって初期に解決されていて、前記保持手段は、締め付けね じが前記ユニットの１つの同じ側から変更できるように作動されるそれぞれの衝 合点を固定するために使用される部分的に丸くなるトラックを有するディスクを 備えている。しかしながら、締め付けによる身体のけが及び不潔な環境の両方の 危険があることもあり、それによって全調整システムが、外部からの時折の調整 を困難にする、取り外しできるカバーによってカバーされねばならないことを観 察すべきである。さらに、調整のためのツールが必要であることは厄介なことで ある。

本考案は、不潔な環境において、いかなる工具も使用せずに、まとめて配設し た容易に接近できるロケーションの衝合点に対して、身体のけがの危険なしにそ の位置決めの調整を実行するために自由に接近できる装置を提供することを目的 としている。

本考案によれば、この目的は、シャフトの突起部領域の周りに２部分の回転ブ ッシングを設けることで達成される。ブッシングのそれらの部分によって突起部 は取り囲まれ、その突起部の部分は対応するブッシングの空洞の中に収容され
て、 空洞の一方の衝合点（部）から他方の衝合点（部）の間で自由に回転でき、それ らのブッシング部分は個々に角度調整できて、一方のブッシング部分の衝合点（ 部）が最小停止位置として使用でき、他方のブッシング部分の衝合点（部）が最 大停止位置として使用できる。

好ましくは、回転ブッシング部分には、例えば、それだけであるいはバックグ ラウンドスケールの使用で、それぞれの停止衝合点の位置を、半径外方に突出し ているフィンガーハンドルの角度位置として示す外部マーキングが装備されるべ きである。これは、ブッシングをその関連停止位置に調整することを非常に容易 にする。

ブッシング部分を止めるために、それの予め選択された位置にこれらの部分を 選択的に止める保持手段を使用することが可能である。ブッシング部分の回転能 力を摩擦によるようにロックする適当な手段を任意の位置に十分ロックするため に配置することも可能である。

中間スペーサリングを有するブッシング部分あるいは中間スペーサリングがな いブッシング部分は、不潔な環境に対してさらに一層のシールドが完全に不必要 であるように前記半径方向の突起部の周りに閉鎖されたハウジングを形成する。

ブッシング部分は、周辺から全部シールドされた突起部に対して、ツールを使用 しないで個別調整するために直接接近できる。

下記において、本考案は、図面に関してより詳細に記載されている。

図１は、公知の注油装置の断面図であり、 図２及び図３は、調整アクチュエータの断面図であり、 図４は、本考案により修正された装置の斜視図であり、 図５は、図３に対応するものの断面図であり、 図６は、図５のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

図１に示される注油装置については公知であるので簡単に説明する。注油装置 はハウジング２を備え、その前壁には、ピストンポンプ６をそれぞれ有するポン プハウジングの列が取り付けられている。ピストンポンプ６は、オイルを、流量 計測ガラス管８を通して出口スタブ１０へとポンプ給送する。ピストンポンプ６ は、注油装置内では、ピストンロッド・ヘッド１２となっている。ピストンロッ ド・ヘッド１２は、シャフト１６上の回転カム１４によって、ピボットレバー２ ０の端部１８を介して、バネによる偏倚に抗して押圧され得る。ピボットレバー ２０は回転可能な偏心シャフト２２に取り付けられており、上端部２４を有して いる。このピボットレバー２０の上端部２４は調節ねじ２６に隣接している。ポ ンプピストンの動作ストロークの長さはこの調節ねじにより個々に調節できる。

動作ストロークの全部を対象として調節は、点線で示した回転軸２８に偏心さ せて結合された回転可能なシャフト２２の回動によって達成可能である。この回 転軸２８を１８０度回転回転させると、シャフト２２の最大水平変位が得られ
る。

すなわち、個々に調節されたポンプの最小と最大の動作ストロークに対応して最 大水平変位が得られる。

実施に際しては、回転軸２８の調節回転角を、単純なアクチュエータ制御によ って、選択した最大停止位置と、最小停止位置との間で設定できることが望まし い。

付随のアクチュエータは図２〜３のように構成できる。すなわち、ブロック３ ０内に、ピストン３２が、圧縮空気源ないし流体ポンプ３４から切り換えバルブ ３６を介して受ける圧力によって、往復動可能に設けられている。ピストン３２ には歯３８が設けられていて、回転軸２８上のギヤ部分４０を駆動する。

所望の目的のために必要とされるのは、回転軸２８の回動範囲を規制できる調 節回動停止機構である。

本考案の好ましい実施態様は図４〜６に示されており、回転軸２８には、半径 方向の突起部４２を持つ短い延長部が形成され、その突起部４２は、一対のブッ シング部分４４、４６によって完全に囲まれている。図６に示されるように、こ れらのブッシング部分それぞれには、内部凹所４８がそれぞれ形成され、これら の内部凹所４８は、その端壁部（衝合点ないし衝合部）５０と５２との間で、突 起部４２の軸方向における対応する部分を受け入れる。各ブッシング部分には、 アクチュエータ・ハウジング５６上の調節目盛り５６に対して観察できる突出ハ ンドル５４が設けられている。

ブッシング部分４４及び４６の各々には、アクチュエータハウジング３０上の 突出している梁要素６４から垂下したチューブ部６２の中にスプリング偏倚され て案内されるロックピン６０それぞれと協働するための半径方向の穴５８が形成 されており、これらのピンは下部グリッププレート６６を有している。

ブッシング部分の一方の衝合点５０を一方の側に対する停止部として使用で
き、 他方の部分の対向する衝合点５２が他方の側に対する停止部として使用できるよ うに、ブッシング部分４４及び４６の各々を別個の位置に調整することが、上記 によって可能となる。

穴５８の列は、無段調整を可能にする摩擦ゾーンで置換されてもよい。また、 突起部４２から衝合点が受ける力に対してブッシング部分の位置を保つため、ハ ウジング３０あるいは他の頑丈な支持体にブッシング部分を軸方向に押し付ける 手段が使用されてもよい。

示された実施例では、突起部４２は、シャフト２８に固定されたブッシング６ ８上に設けられているが、シャフトから直接突出させてもよい。また、それぞれ のブッシング部分と協働するよう２つの突起部に分割されてもよい。これらの間 には、中間ワッシャあるいはブッシングが配置されてもよい。

この調整システムは、必ずしも、アクチュエータハウジングに直接に配設する 必要は無く、アクチュエータと装置ハウジング２との間のどこかで（装置ハウジ ング２の反対側でもよい）回転伝達部分２８に設けられていれば良い。しかし、 アクチュエータはハウジング２の側に直接に取り付けられるのが通例なので、ア クチュエータハウジングの外側に調整システムを取り付けるのが自然であろう。

ブッシング部分４４、４６における内部凹部は完全に円形であって、ブッシン グ部分各々で作動している止め接合点５０、５２の中の１方を、カムあるいはピ ンで置換してもよい。本質的であることは、調整システムのシャフトの突起領域 の一体カプセル化と頑丈な容易に作動される設計にある。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 組み込まれたピストンポンプの動作スト
   ローク長の調節のための、アクチュエータで駆動される
   回転可能な調節軸を備え、この調節軸またはそれに結合
   されたアクチュエータ軸の半径方向の突起部と協働し
   て、最小および最長のストローク長を定める、調節可能
   な衝合する停止部を備えている、中央注油装置であっ
   て、前記突起部の設けられている前記軸の部分を、前記
   突起部を囲む状態で、２つの部分から成る回転可能なブ
   ッシングで囲み、前記突起部が対応するブッシング部分
   の内部空洞内に位置させられて、前記突起部が対応する
   ブッシング部分の衝合停止部に衝合するまで自由に往復
   回動できるよう構成し、前記ブッシング部分の一方の前
   記衝合停止部を最小停止部として、前記ブッシング部分
   の他方の前記衝合停止部を最大停止部として使用できる
   よう、前記ブッシング部分を、個別に回動調節した後は
   拘束できるよう構成したことを特徴とする、調整アクチ
   ュエータを有する中央注油装置。
2. 【請求項２】 ブッシング部分が、位置のマーキングの
   ために固定調整目盛りと協働する半径方向に突出してい
   るハンドルの形のマーカー手段を有することを特徴とす
   る請求項１に記載の中央注油装置。
3. 【請求項３】 手動で操作できる止め手段が、別個の位
   置あるいは任意の位置でブッシング部分を止めるために
   備えられていることを特徴とする請求項１に記載の中央
   注油装置。