JP3046150U - 折り畳み椅子 - Google Patents

折り畳み椅子

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JP3046150U
JP3046150U JP1997005638U JP563897U JP3046150U JP 3046150 U JP3046150 U JP 3046150U JP 1997005638 U JP1997005638 U JP 1997005638U JP 563897 U JP563897 U JP 563897U JP 3046150 U JP3046150 U JP 3046150U
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chair
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JP1997005638U
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聰傑 黄
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株式会社山善
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着席時に安定して座ることができる折り
畳み椅子を提供する。 【解決手段】 前フレーム1 と、後フレーム2 と、側面
3aの後端部で前記後フレーム2 に軸支され且つその軸支
部分から所定距離前方で前フレーム1 に軸支された座板
3 と、前フレーム1 と後フレーム2 を連結すべく一端部
が前フレーム1 に軸支され且つ他端部が後フレーム2 の
上端に軸支された連結具4 と、前フレーム1 の上端に設
けられた背もたれ部7 とから折り畳み可能な椅子本体10
が構成され、前記連結具4 の一端部には、前記椅子本体
10の開脚状態において前フレーム1を側方から挟持可能
な一対の挟持片と、該一対の挟持片の間に設けられ且つ
前記椅子本体10の開脚状態において前記前フレーム1 を
下方から支持可能な支持面とが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、折り畳み椅子に関する。さらに詳しくは、閉脚状態で積み重ねるこ とが可能な折り畳み椅子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より用いられている折り畳み椅子として、金属パイプが略U字形に成形さ れ、その開放端側に背もたれが取り付けられた前フレームと、該前フレームと同 様金属パイプが略U字形に成形され、開放端部が前フレームと軸支される後フレ ームと、前記前フレームと後フレームとに軸支される座板とから椅子本体が構成 され、前記前フレーム、後フレーム、及び座板を略平面的に折り畳むことができ るように構成されたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の折り畳み椅子においては、折り畳んだ閉脚状態の椅子本体 を積み重ねる際、前フレームと後フレームが金属製であるため滑り易く、積み重 ねた椅子の積み崩れが生じるという問題がある。
【0004】 このような問題を解決するため、閉脚状態の椅子の前フレームと後フレームの 間の外形に略嵌合すべく形成された移動防止手段を用いて、閉脚状態の椅子本体 を積み重ねた際に、前フレームと後フレームの間に移動防止手段を挿入すること によって、積み重ねた椅子本体を安定に固定する方法も考えられる。
【0005】 しかし、この方法では、椅子を使用する際には移動防止手段が必要でなく、一 方積み重ねる際は移動防止手段を必要とするため、移動防止手段の保管が面倒な うえに、用いる際の取り付けも面倒であるという問題がある。
【0006】 また、上記従来の折り畳み椅子は、座板が前フレームと後フレームに軸支され 、前フレームと後フレームは一点で軸支されているため、着席時に横方向の力に 弱く、ぐらつきが生じる等安定が悪いという問題もある。
【0007】 本考案は、以上のような問題を解決するためになされたもので、着席時に安定 して座ることができる折り畳み椅子を提供することを課題とする。 また、本考案の他の課題は、閉脚状態の椅子本体を積み重ねることができ、一 の椅子が他の閉脚状態の椅子本体を滑落させることなく積み重ねることが可能な 折り畳み椅子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本考案に係る請求項1記載の折り畳み椅子 は、前フレーム1 と、後フレーム2 と、側面3aの後端部で前記後フレーム2 に軸 支され且つその軸支部分から所定距離前方で前フレーム1 と軸支された座板3 と 、前フレーム1 と後フレーム2 を連結すべく一端部が前フレーム1 に軸支され且 つ他端部が後フレーム2 の上端に軸支された連結具4,4 と、前フレーム1 の上端 に設けられた背もたれ部7 とから折り畳み可能な椅子本体10が構成され、前記連 結具4 の一端部には、前記椅子本体10の開脚状態において前フレーム1 を側方か ら挟持可能な一対の挟持片4d,4d と、該一対の挟持片4d,4d の間に設けられ且つ 前記椅子本体10の開脚状態において前記前フレーム1 を下方から支持可能な支持 面4cとが設けられてなることを特徴とする。 このように、開脚状態で前記前フレーム1 を下方から支持面4cで支持し且つ挟 持片4d,4d で挟持するので、前フレーム1 は連結具4 によって安定に支持される 。
【0009】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項2に記載される如く、前記前フレーム1 及び後フレーム2 が断面矩形状に形成されていることが、開脚状態で挟持片4d,4 d は前記前フレーム1 との間に溝等の空間を生じることなく前フレームを挟持す ることができるため好ましい。
【0010】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項3に記載される如く、前記椅子本体10が 閉脚状態で多段に積み重ね可能であり、しかも前記前フレーム1 の前面1bと挟持 片4d,4d の端面4e,4e が開脚状態で略面一に形成されてなることが、椅子に着席 する際、前フレームより上に突出するものがなく、更に前フレームの前面で挟持 片4d,4d との間に溝等が発生しないので、腕等にひっかかる部分がなく快適に着 席することができるために好ましい。 ここで、前フレーム1 の前面とは、使用する際(着席時)に前となる方向の面 を意味する。
【0011】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項4に記載される如く、前記連結具4 の挟 持片4d,4d には、閉脚状態において座板3 と前フレーム1 との軸支部分に対応す る位置に切欠部4h,4h が形成されてなることが、閉脚状態で椅子を積み重ねる際 、一の椅子本体10の挟持片4d,4d が他の椅子本体10の座板3 と前フレーム1 との 軸支部分に当接することなく椅子本体を積み重ねることができるため好ましい。
【0012】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項5に記載される如く、一の椅子本体10の 連結具4 他端部には、他の椅子本体10の前フレーム1 を側方から挟持可能な一対 の突起部4g,4g と、該一対の突起部4g,4g の間に設けられ且つ前記他の椅子本体 の前フレーム1 を載置可能な載置面4fとが設けられていることが、閉脚状態で椅 子本体10を積み重ねる際、一の椅子本体10の載置面4fと突起部4g,4g によって他 の椅子本体10の前フレーム1 を下方及び側方から支持することができ、しかも前 フレーム1 は断面矩形状であるから隙間を生じることなく突起部4g,4g に確実に 挟持されるため好ましい。
【0013】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項6に記載される如く、前フレーム1 と、 後フレーム2 と、側面3aの後端部で前記前フレーム1 に軸支され且つその軸支部 分から所定距離前方で後フレーム2 に軸支された座板3 と、前フレーム1 と後フ レーム2 を連結すべく一端部が前フレーム1 に軸支され且つ他端部が後フレーム 2 の上端に軸支された連結具4,4 と、前フレーム1 の上端に設けられた背もたれ 部7 とから折り畳み可能な椅子本体10が構成され、前記椅子本体10が閉脚状態で 多段に積み重ね可能であり、一の椅子本体10の連結具4 他端部には、他の椅子本 体10の前フレーム1 を側方から挟持可能な一対の突起部4g,4g と、該一対の突起 部4g,4g の間に設けられ且つ前記他の椅子本体の前フレーム1 を載置可能な載置 面4fとが設けられていることを特徴とする。 このように、一の椅子本体10の一対の突起部4g,4g と載置面4fにより、他の椅 子本体10の前フレーム1 が側方と下方から支持されるので、他の椅子本体10は側 方に滑り落ちることなく一の椅子本体10に載置される。
【0014】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項7に記載される如く、前記前フレーム1 及び後フレーム2 が断面矩形状に形成されてなることが、前フレーム1 が連結具 4 の突起部4g,4g に隙間なく確実に挟持されるため好ましい。
【0015】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項8に記載される如く、前記連結具4 の一 端部には、前記椅子本体10の開脚状態において前フレーム1 を側方から挟持可能 な一対の挟持片4d,4d と、該一対の挟持片4d,4d の間に設けられ且つ前記椅子本 体10の開脚状態において前記前フレーム1 を下方から支持可能な支持面4cとが設 けられていることが、閉脚状態では椅子本体10を多段に積み重ね可能で、且つ開 放状態では挟持片4d,4d と支持面4cにより前フレーム1 を支持することができる ため好ましい。
【0016】 本考案に係る折り畳み椅子は、請求項9に記載される如く、前記背もたれ部7 の下部には後方に突出した突出部7aが設けられており、一の椅子本体10の背もた れ部7 の該突出部7aが他の椅子本体10の背もたれ部7 と嵌合されてなることが、 閉脚状態で椅子本体を積み重ねる際、椅子本体同士が不用意にはずれるのを防止 することができるため好ましい。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面に基づいて説明する。 図1は本考案に係る折り畳み椅子の一実施の形態における開放状態の側面図を 示し、図2は本考案に係る連結具の斜視図を示し、図3は、椅子本体を閉脚して 積み重ねた状態の側面図を示す。
【0018】 図1において、1 は例えば断面矩形状の金属パイプを略U字形に成形し、該略 U字形の底部を床面への設置側とした前フレームを示し、2 は該前フレーム1 と 同様、例えば断面矩形状の金属パイプをU字形に成形し該略U字形の底部を床面 への設置側とした後フレームを示す。 ここで、本明細書において「後」とは、着席時に後方、即ち背中側となる方向 を意味し、「前」とは着席時に前方となる方向を意味する。従って、前フレーム の前面1bとは着席時に前方となる面を示し、前フレームの後面1aとは着席時に後 方となる前面1bに対向する面を示す。また、前フレームの側面1cとは、着席時に 横方向(幅方向)となる面を示す。
【0019】 3 は前記後フレーム2 と側面3aの後端部で軸支され、且つ該軸支された部分よ り所定距離前方で前フレーム1 と軸支されている座板を示す。また、該座板3 は 、後フレーム2 との軸支部分においてピン9 により軸支され、前フレーム1 との 軸支部分においてピン8 により軸支されている。
【0020】 4 は前記前フレーム1 と後フレーム2 を連結すべく設けられた連結具を示す。 該連結具4 は、座板3 と前フレーム1 との軸支された部分よりも上方において 、前記連結具4 の一端部に設けられた孔4a,4a (図2参照)と前フレーム1 の所 定の位置に設けられた孔(図示せず)とにピン5 を貫通させることにより、前フ レーム1 と連結具4 が軸支されている。 また、連結具4 の他端部は後フレーム2 の開放端、即ち上端を覆っており、後 フレーム2 と連結具4 とは、連結具4 の孔4b,4b(図2参照)と後フレーム2 に 設けられた孔(図示せず)とにピン6 を貫通させることにより軸支されている。
【0021】 7 は前フレーム1 の開放端、即ち上端に設けられた背もたれ部を示し、該背も たれ部7 の下部には、下方程後方に突出した突出部7aが設けられている。
【0022】 これら前フレーム1 、後フレーム2 、座板3 、連結具4 及び背もたれ部7 から 椅子本体10が構成され、上述の如く前フレーム1 、後フレーム2 と座板3 が軸支 され、且つ前フレーム1 と後フレーム2 が連結具4 によって連結されていること により、前フレーム1 と後フレーム2 を閉脚させて椅子本体10を折り畳むことが できる。
【0023】 尚、本実施の形態において、前記前フレーム1 と後フレーム2 の底部には椅子 本体10の開脚状態で椅子本体10を滑らずに接地面に載置するため、樹脂等からな る滑り防止部材11,12 が固着されている。
【0024】 次に、本考案に係る連結具について、図2を参照しながら詳細に説明する。 図2において、4dは前フレーム1 の側面1c,1c を側方から挟持するため、連結 具4 の一端部に設けられた挟持片を示し、挟持片4dの一端部には上述のように前 フレーム1 を軸支するピン5 を貫通させる孔4aが設けられている。
【0025】 連結具4 には前記挟持片4dが一対設けられており、挟持片4d,4d の間には支持 面4cが挟持片4dの端面4eに略平行となるよう設けられている。そして、椅子本体 の開脚状態において、挟持片4d,4d によって前フレーム1 の側面1c,1c を側方( 着席時の横方向)から挟持し、且つ支持面4cによって前フレーム1 の後面1aを下 方から支持することができる。このとき、前フレーム1 が断面矩形状であるから 、開脚状態において前フレーム1 の側面1c,1c は挟持片4d,4d と隙間なく密着さ せることができる。 従って、開脚状態において、前フレーム1 は支持面4cで支えられ、また横方向 の力が加わっても、挟持片4d,4d によって前フレーム1 を隙間なく確実に挟持す ることができる。
【0026】 また、上記開脚状態において、前フレーム1 の前面1bと挟持片4d,4d の端面4e ,4e が、図1に示すように略面一となるよう、支持面4cから端面4eまでの距離が 設定されている。このように支持面4cから端面4eまでの距離を設定することによ り、前フレームより上に突出するものがなく、更に前フレームの前面で挟持片4d ,4d との間に溝等が発生しないので、腕等にひっかかる部分がなく快適に着席す ることができる。
【0027】 更に、連結具4 の挟持片4d,4d には、閉脚状態において前フレーム1 と座板3 との軸支部分(図1においてピン8 が設けられた前フレーム1 の内側面部分)に 対応する部分に切欠部4hが設けられている。 このように、切欠部4hが設けられていることにより、図3に示すように、閉脚 状態で椅子本体10を積み重ねる際、一の椅子本体(例えば図3における右から2 番目の椅子本体)10の連結具4 は、他の椅子本体(図3における最も右側の椅子 本体)10の座板3 と前フレーム1 との軸支部分と切欠部4hで当接することとなる 。従って、椅子本体10は連結具4 で邪魔されることなく、整然と積み重ねること ができる。
【0028】 また、椅子本体10が閉脚状態で積み重ねられるよう、連結具4 の他端部には、 他の椅子本体10の前フレーム1 を側方から挟持可能な突起部4g,4g が設けられ、 更に突起部4g,4g の間には前記他の椅子本体10の前フレーム1 の前面1bを載置可 能な載置面4fが設けられている。 このように突起部4g,4g と載置面4fを設けることにより、椅子本体を積み重ね る際、図3に示すように、積み重ねられる椅子の前フレーム1 の側面が突起部4g ,4g に挟持される。従って、積み重ねる椅子の前フレーム1 は、横方向の両側面 が連結具の突起部によって支持されて固定されるので、椅子が側方に滑落せず積 み重ねられる効果が得られる。
【0029】 これらの構成からなる連結具4 は、例えば樹脂等で一体成形される。
【0030】 上述のように構成された折り畳み椅子本体10は次のように使用される。 まず、前フレーム1 と後フレーム2 とが閉じられた状態の椅子本体10を図1に 示す如く開脚する。開脚する際、前フレーム1 の後面1aが支持面4c(図2参照) に沿うように接する。このとき、上述のように、挟持片4d,4d の端面4e,4e と前 フレーム1 の前面1bが略面一に形成されているので、前フレーム1 は連結具4 の 端面4eから突出することがない。従って、着席時に腕が当たっても突出するとこ ろがなく、座り心地がよいという効果が得られる。
【0031】 椅子本体10を収納するときには、座板3 の前方を押し上げ、前フレーム1 と後 フレーム2 を閉脚状態として椅子本体10を折り畳むことにより、椅子をコンパク トに収納することができる。
【0032】 また、閉脚状態で椅子本体を積み重ねる際、上述の如く、一の椅子本体10の突 起部4g,4g と載置面4fにより、他の椅子本体の前フレームが側方と下方から支持 されるので、椅子が側方に滑落せず積み重ねられる。
【0033】 更に、背もたれ部に突出部が設けられているので、閉脚状態で椅子本体を積み 重ねても一の椅子本体の突出部が他の椅子本体の背もたれ部に嵌合するので(図 3参照)、椅子本体同士が不用意にはずれるのを防止することができる。
【0034】 上述の実施の形態においては、連結具には開脚状態で前フレームを支持する支 持面と挟持片が設けられ、且つ閉脚状態で椅子本体を積み重ね可能とすべく載置 面と突起部が設けられたが、本考案に係る連結具はこれに限定されることなく、 例えば図4に示す如く、開脚状態で前フレームを支持する支持面と挟持片のみが 設けられたものであってもよい。また閉脚状態で椅子本体を積み重ね可能とすべ く載置面と突起部だけが設けられたものであってもよい。要は、連結具に、開脚 状態で前フレームを支持することができるもの、又は閉脚状態で椅子本体を積み 重ね可能にできるものの少なくとも一方が具備されていればよい。
【0035】 また、上述の実施の形態においては、前フレームと後フレームを断面矩形状の 金属パイプで形成したが、前フレームと後フレームは断面が略円状の金属パイプ で形成してもよい。
【0036】 また、前フレーム及び後フレームの材質は金属パイプに限定されることなく、 硬質の樹脂等、適宜変更可能である。
【0037】
【考案の効果】
本考案に係る折り畳み椅子は、請求項1記載の如く、前フレームと、後フレー ムと、側面の後端部で前記後フレームと軸支され且つその軸支部分から所定距離 前方で前フレームと軸支されている座板と、前フレームと後フレームを連結すべ く一端部が前フレームに軸支され且つ他端部が後フレームの上端に軸支された連 結具と、前フレームの上端に設けられた背もたれ部とから折り畳み可能な椅子本 体が構成され、前記連結具の一端部には、前記椅子本体の開脚状態において前フ レームを側方から挟持可能な一対の挟持片と、該一対の挟持片の間に設けられ且 つ前記椅子本体の開脚状態において前記前フレームを下方から支持可能な支持面 とが設けられており、このように、開脚状態で前記前フレームを下方から支持面 で支持し且つ挟持片で挟持するので、前フレームは連結具によって安定に支持さ れるという効果が得られる。
【0038】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項2に記載される如く、前記前フレーム及び 後フレームが断面矩形状に形成されていれば、開脚状態で挟持片が前記前フレー ムとの間に溝等の隙間を生じることなく前フレームを挟持することができる。従 って着席時に横方向の力が加わっても挟持片が前フレームを確実に挟持すること ができる効果が得られる。
【0039】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項3に記載される如く、前記椅子本体が閉脚 状態で多段に積み重ね可能であり、しかも前記前フレームの前面と挟持片の端面 が開脚状態で略面一に形成されていれば、椅子に着席する際、前フレームより上 に突出するものがない。従って腕等にひっかかる部分がなく快適に着席すること ができる効果が得られる。
【0040】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項4に記載される如く、前記連結具の挟持片 には、閉脚状態において座板と前フレームとの軸支部分に対応する位置に切欠部 が形成されていれば、閉脚状態で椅子を積み重ねる際、一の椅子本体の挟持片が 他の椅子本体の座板と前フレームとの軸支部分に当接することなく椅子本体を積 み重ねることができる。従って椅子本体を整然と、且つ確実に積み重ねることが できる効果が得られる。
【0041】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項5に記載される如く、一の椅子本体の連結 具他端部には、他の椅子本体の前フレームを側方から挟持可能な一対の突起部と 、該一対の突起部の間に設けられ且つ前記他の椅子本体の前フレームを載置可能 な載置面とが設けられていれば、閉脚状態で椅子本体を積み重ねる際、一の椅子 本体の載置面と突起部によって他の椅子本体の前フレームを下方及び側方から支 持することができ、しかも前フレームは断面矩形状であるから、前フレームは突 起部に確実に挟持される。
【0042】 本考案に係る折り畳み椅子によれば請求項6に記載される如く、椅子本体が閉 脚状態で多段に積み重ね可能であり、一の椅子本体の連結具他端部には、他の椅 子本体の前フレームを側方から挟持可能な一対の突起部と、該一対の突起部の間 に設けられ且つ前記他の椅子本体の前フレームを載置可能な載置面4fとが設けら れているので、一の椅子本体によって他の椅子本体の前フレームが側方と下方か ら支持される。従って、他の椅子本体は側方に滑り落ちることなく一の椅子本体 に載置されるという効果が得られる。
【0043】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項7に記載される如く、前記前フレーム及び 後フレームが断面矩形状に形成されていれば、前フレームが連結具の突起部に空 間なく確実に挟持される。
【0044】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項8に記載される如く、前記連結具の一端部 には、前記椅子本体の開脚状態において前フレームを側方から挟持可能な一対の 挟持片と、該一対の挟持片の間に設けられ且つ前記椅子本体の開脚状態において 前記前フレームを下方から支持可能な支持面とが設けられていれば、閉脚状態で は椅子本体を多段に積み重ね可能で、且つ開放状態では挟持片と支持面により前 フレームを支持することができる。
【0045】 本考案に係る折り畳み椅子は請求項9に記載される如く、前記背もたれ部の下 部には後方に突出した突出部が設けられており、一の椅子本体の背もたれ部の該 突出部が他の椅子本体の背もたれ部と嵌合されていれば、閉脚状態で椅子本体を 積み重ねる際、椅子本体同士が不用意にはずれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る折り畳み椅子本体の一実施の形態
を示す側面図。
【図2】本考案に係る連結具を示す斜視図。
【図3】椅子本体を閉脚状態で積み重ねた状態を示す側
面図。
【図4】本考案に係る連結具の他の実施の形態を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 前フレーム 2 後フレーム 3 座板 4 連結具 4c 支持面 4d 挟持片 4f 載置面 4g 突出部 7 背もたれ部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前フレーム(1) と、後フレーム(2) と、
    側面(3a)の後端部で前記後フレーム(2) に軸支され且つ
    その軸支部分から所定距離前方で前フレーム(1) に軸支
    された座板(3) と、前フレーム(1) と後フレーム(2) を
    連結すべく一端部が前フレーム(1) に軸支され且つ他端
    部が後フレーム(2) の上端に軸支された連結具(4,4)
    と、前フレーム(1) の上端に設けられた背もたれ部(7)
    とから折り畳み可能な椅子本体(10)が構成され、前記連
    結具(4) の一端部には、前記椅子本体(10)の開脚状態に
    おいて前フレーム(1) を側方から挟持可能な一対の挟持
    片(4d,4d) と、該一対の挟持片(4d,4d) の間に設けられ
    且つ前記椅子本体(10)の開脚状態において前記前フレー
    ム(1) を下方から支持可能な支持面(4c)とが設けられて
    なることを特徴とする折り畳み椅子。
  2. 【請求項2】 前記前フレーム(1) 及び後フレーム(2)
    が断面矩形状に形成されてなる請求項1記載の折り畳み
    椅子。
  3. 【請求項3】 前記前フレーム(1)の前面(1b) と挟持片
    (4d,4d) の端面(4e,4e) が開脚状態で略面一に形成され
    てなる請求項2記載の折り畳み椅子。
  4. 【請求項4】 前記椅子本体(10)が閉脚状態で多段に積
    み重ね可能であり、しかも前記連結具(4) の挟持片(4d,
    4d) には、閉脚状態において座板(3) と前フレーム(1)
    との軸支部分に対応する位置に切欠部(4h,4h) が形成さ
    れてなる請求項2又は3記載の折り畳み椅子。
  5. 【請求項5】 一の椅子本体(10)の連結具(4) 他端部に
    は、他の椅子本体(10)の前フレーム(1) を側方から挟持
    可能な一対の突起部(4g,4g) と、該一対の突起部(4g,4
    g) の間に設けられ且つ前記他の椅子本体の前フレーム
    (1) を載置可能な載置面(4f)とが設けられてなる請求項
    4記載の折り畳み椅子。
  6. 【請求項6】 前フレーム(1) と、後フレーム(2) と、
    側面(3a)の後端部で前記前フレーム(1) に軸支され且つ
    その軸支部分から所定距離前方で後フレーム(2) に軸支
    された座板(3) と、前フレーム(1) と後フレーム(2) を
    連結すべく一端部が前フレーム(1) に軸支され且つ他端
    部が後フレーム(2) の上端に軸支された連結具(4,4)
    と、前フレーム(1) の上端に設けられた背もたれ部(7)
    とから折り畳み可能な椅子本体(10)が構成され、前記椅
    子本体(10)が閉脚状態で多段に積み重ね可能であり、一
    の椅子本体(10)の連結具(4) 他端部には、他の椅子本体
    (10)の前フレーム(1) を側方から挟持可能な一対の突起
    部(4g,4g) と、該一対の突起部(4g,4g) の間に設けられ
    且つ前記他の椅子本体の前フレーム(1) を載置可能な載
    置面(4f)とが設けられてなることを特徴とする折り畳み
    椅子。
  7. 【請求項7】 前記前フレーム(1) 及び後フレーム(2)
    が断面矩形状に形成されてなる請求項6記載の折り畳み
    椅子。
  8. 【請求項8】 前記連結具(4) の一端部には、前記椅子
    本体(10)の開脚状態において前フレーム(1) を側方から
    挟持可能な一対の挟持片(4d,4d) と、該一対の挟持片(4
    d,4d) の間に設けられ且つ前記椅子本体(10)の開脚状態
    において前記前フレーム(1) を下方から支持可能な支持
    面(4c)とが設けられてなる請求項7記載の折り畳み椅
    子。
  9. 【請求項9】 前記背もたれ部(7) の下部には後方に突
    出した突出部(7a)が設けられており、一の椅子本体(10)
    の背もたれ部(7) の該突出部(7a)が他の椅子本体(10)の
    背もたれ部(7) と嵌合されてなる請求項5又は8記載の
    折り畳み椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007084058A (ja) * 2005-08-26 2007-04-05 T S Tec Kk 車両の着座シート

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JP2007084058A (ja) * 2005-08-26 2007-04-05 T S Tec Kk 車両の着座シート

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