JP3046016U - 巻シート - Google Patents

巻シート

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JP3046016U
JP3046016U JP1997007466U JP746697U JP3046016U JP 3046016 U JP3046016 U JP 3046016U JP 1997007466 U JP1997007466 U JP 1997007466U JP 746697 U JP746697 U JP 746697U JP 3046016 U JP3046016 U JP 3046016U
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征四郎 吉原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 使い易くて安価で高性能の清掃や梱包等に使
用する巻シートを提供する。 【構成】 巻トイレットペーパー状に筒心材に巻いた巻
シートの少なくとも同巻ほどき位置両側端部に複数対の
きずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる程度
に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシート
同士を接着していること。好ましくは筒心材の内面を張
り出して摩擦力を生じる最大径をもつ片持ち支持軸が、
その最大径部と片持ち支持部との間に筒心材長さ中央部
を置くようにして筒心材内面を支持するように構成する
すること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本技術は清掃又は梱包等に用いる巻シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から清掃用具としてモップや棒雑巾が用いられて来たが、最近便利さの点 からT形棒の平坦端に切り紙を装着した紙取り替え式棒雑巾が普及してきた。し かしながら、この切り紙取り替え式は種々の解決すべき課題をかかえている。 またシート製品はフィルターや梱包材料としても多く用いられているが、別の 留め具や粘着テープによって装着する必要があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本技術は使い易くて安価で高性能の清掃や梱包等に使用する巻シートを提供す ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本技術は次のように構成する。 (1)巻トイレットペーパー状に筒心材に巻いた巻シートの少なくとも同巻ほ どき位置両側端部に複数対のきずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる 程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシート同士を接着している ことを特徴とする巻シート。 (2)巻トイレットペーパー状に筒心材に巻いた巻シートの少なくとも同巻ほ どき位置両側端部に複数対のきずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる 程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシート同士を接着している こと、そして筒心材の内面を張り出して摩擦力を生じる最大径をもつ片持ち支持 具が、その最大径部と片持ち支持部との間に筒心材長さ中央部を置くようにして 筒心材内面を支持するように構成するすることを特徴とする巻シート。 (3)巻トイレットペーパー状に筒心材に巻いた巻シートの少なくとも同巻ほ どき位置両側端部に複数対のきずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる 程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシート同士を接着している こと、そしてこの筒心材にはその最大内径寸法よりも大きな長径を持つ扁平張り 軸を圧入してこの長径部が筒心材内面にそれらの弾性力により空隙を残して嵌合 された構造であること、そしてこの扁平張り軸の少なくとも一端はその回転を制 止する構造で巻シートの外部で掴み部と連結することを特徴とする巻シート。 (4)きず孔が巻シートの表層から下層まで貫通し、この孔の周辺に複数回粘 着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤を付帯させていることを特 徴とする(1)ないし(3)項記載の巻シート。 (5)巻シートの材質が紙質であって、摩擦静電気を発生し易い高分子材料が これに部分的に付帯又は塗布されていることを特徴とする(1)ないし(4)項 記載の巻シート。
【0005】 ここで筒心材とは市販のトイレットペーパー等を巻き付けている筒状の心材と 同様のもので良く、紙質やプラスチック等が適当であるが、特に材質が限定され るものではない。またその形状は筒状であるが、円筒や楕円筒や角筒であること ができ、表面や断面におうとつや孔があっても良い。巻シートは帯状のシートが 巻き取られた状態のものであって、シートの材質はパルプを主成分とする紙や、 高分子繊維を主成分とする合成紙や、高分子材料シートや、多孔質のフィルター 用シートや、クッション用多孔質シートや、発泡シートや段ボール等の複層シー トや、複合材料シートを本技術範囲に含むことができる。複数回粘着できる程度 に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤は、シートの材質や強度によって応じて 異なるものを選択するものであるが、複数回貼付できる粘着性能を持ち、かつ所 定の以上の力で、特に人力で引き剥がすことが可能なものが良い。このような条 件に合致する接着剤は多種類市販されており、実際のシートに合わせた接着性能 の調整や選定はこの技術分野の技術者特段の困難は伴わない。 本技術において巻シートの同巻ほどき位置とは、巻シートを巻ほどく場合にほ どけた位置とほどけない位置の境界線上の位置、すなわちその同じ母線上の位置 である。この位置にあるきずは刃物で切ったきずのほかに針であけた孔やレーザ ービームのようは高エネルギービームで焼いた孔や化学反応等で強度を低下させ たものを含む。 本技術の好ましい実施態様一つとして筒心材の内面を張り出して摩擦力を生じ る最大径を持つ片持ち支持具が、その最大径部と片持ち支持部との間に筒心材長 さ中央部を置くようにして筒心材内面を支持するように巻シートを構成するが、 ここで片持ち支持具とは筒心材の一端のみから挿入して支持する支持具である。 筒心材の内面を張り出して摩擦力を生じるとは、支持具によって軸心材の内径ま たはその一部を拡張する力を加えていることであって、このとき両者間に位置の 変化が生じた場合に必然的に摩擦力が生じることである。 本技術の好ましい他の実態様として扁平張り軸を用いることができるが、その とき断面最大長径は筒心材の最大内径よりも大きくして、扁平張り軸を筒心材に 力を加えて圧入する。この例では扁平張り軸圧入後には結果的に筒心材と巻シー トは扁平張り軸の断面長軸方向に張り出され、両者間には両者の弾性復元力が作 用した状態にある。また扁平張り軸の少なくとも一端がその回転を制止する構造 で巻シート外部に延在しているので、これを保持すれば巻シートの回転は抵抗を 受けることになる。この例で用いる扁平張り軸の断面形状は楕円形だけでなく、 三角形や四角形のほか、前記の性能を発揮する多角形とすることができる。また 線材をヘアピン状に曲げたものや板材を打ち抜いたものも用いることもできる。
【0006】
【作用1】 本技術では図1に示すように巻トイレットペーパー状に筒心材1に巻いた巻シ ート2の少なくとも同巻ほどき位置両側端部に複数対のきず3があり、これとほ ぼ同位置を複数回粘着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤4によ りシート同士を接着する。このような本技術の巻シートは次のように作用する。 巻シートは長尺の帯状シートを筒心材に巻いて扱いやすい状態にしてあり、こ の巻シートは外面をそのまま用いるか、適宜長さに破り取って用いる。この前者 は使用後に、後者は使用前に破り取る必要がある。この破り取りは巻シート両端 部のきずによって容易になる。また巻シートの破り取り端部がはがれて取り扱い が困難になりやすいが、本技術では少なくとも両角部が剥ぎ取り容易な接着剤に よって接着されているために、破り取り端部は取り扱いが容易な状態に保つこと ができ、このシートを除去するのも容易となる。 破り取ったシートは少なくともその四隅に複数回粘着できる程度に粘着性を保 った接着剤が付帯されているため、必要箇所に貼付固定することが容易になる。 本技術ではきず部に接着剤が保持されるため、その粘着性を長期間保つことが できる。さらに接着剤によって巻シートの巻状態がゆるんだり、回転軸と平行な 方向にずれて伸縮したりし難く、長期間良好な形状や状態に保つことができるよ うになる。 本技術では好ましくはシート両側端部のきずを結ぶ直線上にきずを点在させ、 このきずとほぼ同位置を複数回粘着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な 接着剤をシートに付帯させる。接着剤はシートの幅方向に連続させることができ る。こうすることによって前述の作用及び効果は一層大きくなる。このような場 合にはこの接着剤は巻シート破り取り端部のはがれを一層確実に防止するように 作用するとともに、綿ほこり状のごみを接着剤により捕捉する作用や効果も大き くなる。 なお複数回粘着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤は、貼り替 え容易な糊としてスプレー缶やスティック状容器で多種類市販されており、この 糊を塗布した付箋やタグやラベル等も市販されているのでこの種の糊を用いれば 良い。また巻シートの強度が大きい場合には粘着テープ等に使用されている接着 剤等を用いることができる。
【0007】
【作用2】 段落番号0006記載の作用や効果の他に、本技術の巻シートは図2に示すよ うに、筒心材の内面を張り出して摩擦力を生じる最大径を持つ片持ち支持具5を その最大径部6と片持ち支持部7との間に筒心材長さ中央部8を置くようにして 筒心材内面を支持するように構成しているので、巻シート面を被清掃面等の上を 摺動又は転動等させるとき、筒心材の回転軸12が支持具の回転軸13に対して 必然的に傾斜することになり、このために巻シートが支持具により押し進められ る場合には、巻シートは支持具の支持端側に向かう力を受けることになる。この ような支持具は紡錘形の軸や扁平張り軸やヘアピン状のばねや径の異なる複数の 車輪とすることができる。筒心材の内面を張り出して摩擦力を生じさせるとそれ 自体でも巻シートの脱落を防止できるが、この摩擦力が筒心材と巻シートの合計 重量よりも大きい場合には支持端部を上にしても巻シートは脱落しないことにな る。このように特別の留め具を必要とせずに巻シートの脱落を防止できるように なる。支持具と筒心材とのはめ合わせ寸法により巻シートの回転の程度を調節し ても良く、滑らかに回転させる場合には支持具を回転できるように構成しても良 い。ヘアピン状の支持具や回転し難い外径の異なる2箇以上の車輪によって筒心 材の内面を支える場合にも同様の効果を得ることができ、この場合も本技術に含 まれる。 以上のように構成すると巻シート脱落防止留め具がないので巻シートの着脱は 極めて容易になり、留め具が被清掃材等にきずをつけることもなくなり、単純な 構造で安価にできることになる。
【0008】
【作用3】 本技術の巻シートは図2に示すように、筒心材1にはその最大内径寸法よりも 大きな長径を持つ扁平張り軸5を圧入して、この長径部が筒心材内面にそれらの 弾性力により空隙を残して嵌合する構造とすることによって、巻シート2が扁平 張り軸5から脱落し難くなる。扁平張り軸の扁平度が大きい場合には、巻シート も大きく扁平化して被清掃面との接触面積が増大する。巻シートの円筒面を押圧 して巻シートの扁平化を助長するのが好ましい。このような扁平巻シートは転が り難いので清掃効果が大きく、不安定な転がり振動に伴う不快感を解消すること もできる。このとき支持具は回転しない構造とするのが良い。 ここで圧入とは力を加えて強制挿入する事であって、本技術の圧入の過程では 扁平張り軸尖稜線部は筒心材内面で主として形状復元弾性力によって締め付けら れている。このような場合には巻シートに回転が生じることがあっても、被清掃 面である例えば床面と巻シート外表面の間では滑りを生じさせて清掃効果をあげ ることができる。 円断面に近い扁平度が小さな扁平張り軸も用途に応じて用いることができる。 例えば6角断面軸や8角断面軸は巻シートの回転制止効果は小さいものの、シー トの強度が弱い場合や、床等の被清掃面が過多の滑りを嫌う場合にはむしろ適当 となる。 これらの扁平張り軸の少なくとも一端はその回転を制止する構造で、例えば回 転軸受けを介在させずに、巻シートの外部において掴み部と連結する。この方が 操作が容易であり、構造も単純で安価である。
【0009】
【作用4】 放射線状又は螺旋線状に巻シートの表層から下層まで貫通するきず孔によって 巻シートを破り取る場合にここに破断位置を特定できる。このようなきず孔は簡 単で安価な刃物や装置によって容易に加工できる。 本技術では好ましくはシート両側端部のきずを結ぶ直線上にきずを点在させ、 このきずとほぼ同位置を複数回粘着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な 接着剤をシートに付帯させる。接着剤はシートの幅方向に連続させることができ る。こうすることによって前述の作用及び効果は一層大きくなる。このような場 合にはこの接着剤は巻シート破り取り端部のはがれを一層確実に防止するように 作用するとともに、綿ほこり状のごみを接着剤により捕捉する作用や効果も大き くなる。この孔の周辺に加工と同時に剥ぎ取り容易な接着剤を塗布することによ って、加工工程を簡略化して安価にできるほか、接着剤の量や種類によってこの きずの強度をコントロールすることができるようになる。
【0010】
【作用5】 巻シートの材質を紙質とすることによって、安価で使い易くできる。摩擦静電 気を発生し易い高分子材料をシート表面に部分的に、好ましくはその表面積の5 ないし20%を覆う程度に、付帯乾燥することによって、シートの強度を向上す るとともに、被清掃面との摩擦によって摩擦静電気を発生させ、汚れや塵埃の静 電気吸着が容易かつ確実にできるようになる。このような高分子材料としてはナ イロン、ビニール、アクリル、ポリエチレン、PVAなど紙質よりも摩擦静電気 を生じやすいほとんどの高分子材料が使用できる。高分子材料の塗布面積の下限 値は摩擦静電気により汚れや塵埃を吸着する性能の下限であり、上限値は複数回 粘着できる程度に粘着性を保った接着剤やシート地の摩擦静電気以外の清掃効果 によって決まるものである。
【0011】
【実施例1】 本技術の巻シートは例えば次のような簡単な方法によって安価に製造できる。 すなわち図1に示すように巻トイレットペーパー状に筒心材1に巻いた巻シート 2の同巻ほどき位置両端面に放射線状に、例えば図1のように2対のきず3を刃 物でつける。そしてこのきずとほぼ同位置に複数回粘着できる程度に粘着性を保 った剥ぎ取り容易な接着剤4を筆等により塗布して付帯させてシート同士を接着 する。巻シートの破り取りを容易にする場合には、前記のきずと同巻ほどき位置 に、すなはち同角度上に刃物や針できず孔列を加工するのが良い。破り取ったシ ートの四隅以外でもシートを接着させようとする場合には、巻シートの両端面の きず以外の場所にも接着剤を塗布付帯させ、極端な場合としてその両端面全面に 接着剤を塗布付帯させるのが良い。破り取り位置のシートの接着部分を増やすに は、前記の同巻ほどき位置に刃物や針できず孔列を加工するときに、刃物や針に 接着剤を含ませてこの加工を行うのが良い。特に多量の接着剤を内層まで付帯さ せたい場合にはきずをつけるときに同時に注射針等によって接着剤を注入するの が良い。この場合のシートの材質は前述の通り特に限定されるものではないが、 例えば植物性繊維を主成分とする紙を用いることができる。市販の巻トイレット ペーパーや巻ナプキンや巻ビニールシートを用いることもできる。接着剤は複数 回粘着できる程度に粘着性を保った性能を持つ市販品、例えば高分子材料等をゲ ル化した糊剤を用いることができる。このような巻シートを大量生産する場合に は長尺の巻シートを製造した後、この母線位置に刃物または注射針等できずをつ けると同時にその位置に接着剤を付帯させる。そしてこのきず位置で切断して本 技術の巻シートとするのが良い。このような大量生産工程ではきず位置が側端面 内部に隠れてしまう場合があるが、本技術の効果は十分得られるので本技術範囲 に含まれる。 このようにして製造した巻シートは次のように実用に供することができる。 巻シートをこのまま手に持ちその円筒面で汚れを拭き取る。汚れた表層のシー トはきず部で破って捨てる。破り取った後にこれを裏返しにして円筒面に張り付 けて再利用することもできる。 巻シートの円柱面を押さえて扁平にし、と同様に用いる。 適宜長さをきず部で破り取って別の心材や支持材に貼付して用いる。この用途 は清掃に限定されず、例えばフィルターや保護シートや梱包シートとして用いる ことができる。また便座の上に貼付することもできる。 両側端面部のきずと接着剤とはほぼ同位置にあるが、両者の位置関係は用途に 応じて特徴を持たせることができる。例えば前記の場合にはきず位置はは接着 剤位置よりも破り取る側にずらすのが良く、前記の場合にはきずは接着剤を二 等分して破り取る位置に置くのが良い。また破り取り端の一端には接着剤が付着 しない位置に両者の位置を選択することもできる。 また両側端面位置全体に接着剤を付帯させる場合には、汚れ防止のためにこの 面を接着剤を付帯しない面を外面とするドーナツ状シートで覆うのが良い。 なお複数回粘着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤は貼り替え 容易な糊としてスプレー缶やスティック状容器で市販されており、この糊を塗布 した付箋やタグやラベル等も市販されているのでこの種の糊を用いれば良い。ま た巻シートの強度が大きい場合には粘着テープ等に使用されている粘着力の大き な接着剤等を用いることができる。
【0012】
【実施例2】 実施例1に示した技術に加えて、本技術の巻シートは図2に示すように筒心材 の内面を張り出して摩擦力を生じる最大径をもつ片持ち支持具5を、その最大径 部6と片持ち支持部7との間に筒心材長さ中央部8を置くようにして筒心材内面 を支持するように構成している。巻シート面を被清掃面等の上を摺動又は転動等 させるとき、筒心材の回転軸12が支持具の回転軸13に対して必然的に傾斜す る。このために巻シートを支持具により押し進めると、巻シートは支持具の支持 端側に向かう力を受けることになる。このような支持具は紡錘形の軸や扁平張り 軸やヘアピン状のばねや径の異なる複数の車輪とすることができる。筒心材の内 面を張り出して摩擦力を生じさせるとそれ自体でも巻シートの脱落を防止できる が、この摩擦力が筒心材と巻シートの合計重量よりも大きい場合には支持端部を 上にしても巻シートは脱落落下しないことになる。このように特別の留め具を必 要とせずに巻シートの脱落を防止できるようになる。支持具と筒心材とのはめ合 わせ寸法により巻シートの回転の程度を調節でき、滑らかに回転させる場合には 支持具を回転できるように構成しても良い。ヘアピン状の支持具や回転し難い外 径の異なる2箇以上の車輪によって筒心材の内面を支える場合にも前記同様の効 果を得ることができ、この場合も本技術に含まれる。
【0013】
【実施例3】 筒心材1にはその最大内径寸法よりも大きな長径を持つ扁平張り軸5を圧入し て、この長径部が筒心材内面にそれらの弾性力により空隙を残して嵌合された構 造とする。扁平張り軸の扁平度(長径/短径)が2〜20のように大きいものを 用いて、巻シートも大きく扁平化させた状態である。このとき支持具は回転しな い構造としている。
【0014】
【実施例4】 図1と図2に示すように、本技術の巻シートには放射線状又は螺旋線状に巻シ ートの表層から下層まで貫通するきず孔をあけてある。またシート両側端部のき ずを結ぶ直線上にきずを点在させ、このきずとほぼ同位置を複数回粘着できる程 度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤をシートに付帯させてある。接着剤は シートの幅方向に連続させることができる。そしてこの孔の周辺に加工と同時に 剥ぎ取り容易な接着剤を塗布してある。
【0015】
【実施例5】 巻シートの材質を紙質とする。摩擦静電気を発生し易い高分子材料をシート表 面に部分的に、好ましくはその表面積の5ないし20%を覆う程度に、付帯乾燥 する。このような高分子材料としてはナイロン、ビニール、アクリル、ポリエチ レン、PVAなど紙質よりも摩擦静電気を生じやすいほとんどの高分子材料が使 用できる。
【0016】
【考案の効果】
本技術を前記のように構成することによって、使い易くて安価で高性能の清掃 等に使用する巻シートを提供することが可能になる。本技術の効果を要約すれば 次の通りである。 巻シートが勝手にほどけない。 剥ぎ取り容易な接着剤の付帯が容易で製造費用が安くてすむ。 シート端部を乱れなく、美観を保って保持することができる。 巻シートは一周以内の長さの定角度位置で破り取ることができる。 巻シートが着脱し易く、支持具から脱落し難い。 シートの有効利用面積が大きい。 手や保持具で保持し易い。 きずの加工が安価な装置で容易にでき、一周以内のきず孔列が容易に加工でき る。大量生産も容易である。 きず部の破り取り強さをコントロールすることができる。 10強度があり、汚れや塵埃の静電気吸着を容易かつ確実にできる。 11単純な構造であり巻シートの支持具への着脱が容易で安価である。 12多くの材質のシートに応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本技術の外観概念図である。
【図2】本技術の縦断面概念図である。
【符号の説明】
1 筒心材 2 巻シート 3 きず、きず列 4 複数回粘着できる程度に粘着性を保った剥ぎ取り容
易な接着剤 5 支持具、扁平張り軸 6 支持具の最大径部 7 支持具の片持ち部 8 筒心材長さ中央 9 掴み部 10 きず孔 11 摩擦静電気を発生しやすい高分子材料 12 筒心材の回転軸 13 支持具の中心軸

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻トイレットペーパー状に筒心材に巻い
    た巻シートの少なくとも同巻ほどき位置両側端部に複数
    対のきずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる
    程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシ
    ート同士を接着していることを特徴とする巻シート。
  2. 【請求項2】 巻トイレットペーパー状に筒心材に巻い
    た巻シートの少なくとも同巻ほどき位置両側端部に複数
    対のきずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる
    程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシ
    ート同士を接着していること、そして筒心材の内面を張
    り出して摩擦力を生じる最大径をもつ片持ち支持具がそ
    の最大径部と片持ち支持部との間に筒心材長さ中央部を
    置くようにして筒心材内面を支持するように構成するす
    ることを特徴とする巻シート。
  3. 【請求項3】 巻トイレットペーパー状に筒心材に巻い
    た巻シートの少なくとも同巻ほどき位置両側端部に複数
    対のきずがあり、これとほぼ同位置を複数回粘着できる
    程度に粘着性を保った剥ぎ取り容易な接着剤によってシ
    ート同士を接着していること、そしてこの筒心材にはそ
    の最大内径寸法よりも大きな長径を持つ扁平張り軸を圧
    入してこの長径部が筒心材内面にそれらの弾性力により
    空隙を残して嵌合された構造であること、そしてこの扁
    平張り軸の少なくとも一端はその回転を制止する構造で
    巻シートの外部で掴み部と連結することを特徴とする巻
    シート。
  4. 【請求項4】 きず孔が巻シートの表層から下層まで貫
    通し、この孔の周辺に複数回粘着できる程度に粘着性を
    保った剥ぎ取り容易な接着剤を付帯させていることを特
    徴とする請求項1ないし3項記載の巻シート。
  5. 【請求項5】 巻シートの材質が紙質であって、摩擦静
    電気を発生し易い高分子材料がこれに部分的に付帯又は
    塗布されていることを特徴とする請求項1項ないし4項
    記載の巻シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004155501A (ja) * 2002-10-15 2004-06-03 Nippon Suritto Kogyo Kk 包装材および包装材の製造方法、ならびに包装袋および包装袋の製造方法
US9599544B2 (en) 2012-12-21 2017-03-21 Langston Companies Inc. Method and apparatus for preparing a bale sample from a bale of fibrous material, and a bale sample produced thereby

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