JPH083418Y2 - 剥離用治具 - Google Patents

剥離用治具

Info

Publication number
JPH083418Y2
JPH083418Y2 JP1989014786U JP1478689U JPH083418Y2 JP H083418 Y2 JPH083418 Y2 JP H083418Y2 JP 1989014786 U JP1989014786 U JP 1989014786U JP 1478689 U JP1478689 U JP 1478689U JP H083418 Y2 JPH083418 Y2 JP H083418Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
peeling
adhesive member
elastic
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989014786U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0315833U (ja
Inventor
望 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP1989014786U priority Critical patent/JPH083418Y2/ja
Publication of JPH0315833U publication Critical patent/JPH0315833U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH083418Y2 publication Critical patent/JPH083418Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は剥離用治具に関し、その目的は被着体の表
面に貼着されている紙、シート、テープ、フィルム、ラ
ベルといった貼着体や、積層体の剥離層の剥離や載置さ
れている紙、シート等を簡易、迅速に剥離することがで
き、かつ汎用的に使用できる剥離用治具の提供にある。
(従来の技術) 被着体(例えば梱包体等)に貼着されている貼着体
(例えば粘着性テープや貼着性シート)を前記被着体か
ら剥がすための方法、及び面上に記載された紙やシート
をめくるための方法としては、通常、前記貼着体の端縁
に爪先を掛けて剥がすという方法が採用されていた。し
かしこの方法は端縁に爪を掛けることが面倒であるた
め、剥離が難しかった。
一方、粘着剤層と非粘着剤層が分離できる積層体とし
ては例えば剥離層を有する両面粘着性テープや両面粘着
性シート等がある。
このような積層体の一例としては第10図に断面で示す
ものがある。
この積層体(a)は例えば両面粘着性テープであっ
て、粘着剤層(b)上に剥離層(c)が貼着されてな
る。
この積層体(a)は被着体(d)に貼着させた後、前
記剥離層(c)を剥がして前記粘着剤層(b)を露出さ
せ、この粘着剤層(b)に別の被着体(図示せず)を貼
着させる。
しかし、この積層体(a)は粘着剤層(b)と剥離層
(c)の形状が同一であるため、剥離層(c)への指掛
りが悪く、剥がしにくかった。
そこで近時、このような積層体の剥離層を剥がし易く
するため、粘着剤層に貼着された前記剥離層に様々な処
理が施されてきた。
その第一は所謂ドライエッジ法であって、これは第11
図(A)に示す如く、レーザー光(e)の照射により粘
着剤層(b)を部分的に消失させ、この部分を粘着性の
ない所謂ドライエッジ(f)とするものである。
ドライエッジ(f)を設けた後は、第11図(B)に示
す如く、このドライエッジ(f)をその中央からカッタ
ー等で切断することにより、剥離層(c)への指掛りの
良い両面粘着性テープが製造できる。
第二の処理は第12図に示す如く、積層体(a)を構成
する剥離層(c)の端部(g)を粘着剤層(b)に貼着
されない部分とし、この端部(g)を指掛り部とするも
のである。
第三の処理は第13図に示す如く、積層体(a)を構成
する剥離層(c)の端部に舌片(h)を貼着し、この舌
片(h)を指掛り部とするものである。
第四の処理は積層体(a)の剥離層(c)として硬質
のものを用いるか、或いは第14図に示す如く剥離層
(c)を厚手としたものである。
この場合、前記剥離層(c)は硬質又は厚手とされて
いるのでこの剥離層(c)への指掛りが良い。
第五の処理は第15図に示すもので、シート状基材
(i)と粘着剤層(b)と剥離層(c)が積層されてな
る積層体(a)の前記剥離層(c)に分割切込(j)及
び折曲線(k)が設けられたものである。
この積層体(a)を被着体(d)に貼着するには、積
層体(a)を前記分割切込(j)のところで折り返し、
第15図(B)に示す如く分割、剥離された剥離層(c)
を持って粘着剤層(b)を前記被着体(d)に貼着させ
る。
これら第一乃至第五の処理が施された積層体(a)は
剥離層(c)が剥がし易くされた積層体として大変優れ
たものである。
しかしながら、従来は剥離層(c)を剥がし易くするに
は、積層体(a)に貼着される前記剥離層(c)自体に
剥離をしやすくする手段が施されたものであったため、
次に述べる問題があった。
すなわち、所謂ドライエッジ法では、ドライエッジ
(f)を設けるのに前記レーザー光(e)を用いねばな
らず、製造工程が大掛かりであり、製造コストが高くつ
いていた。
剥離層(c)の端部(g)を粘着剤層(b)に貼着さ
れない部分としたり、剥離層(c)の端部に舌片(h)
が設けられた積層体(a)では、積層体(a)がテープ
状に巻回されたものである場合、この積層体(a)を途
中で切断すると、この切断端縁には前記端部(g)また
は前記舌片(h)が無く、従ってこの切断端縁からの剥
離層(c)の剥離は困難であった。
剥離層(c)に分割切込(j)と折曲線(k)を設け
た積層体(a)とした場合は、この分割切込(j)と折
曲線(k)を設けるための工程が必要であるし、前記剥
離層(c)を粘着剤層(b)から剥がし、この粘着剤層
(c)を被着体(d)上に貼着させるという剥離の仕方
がやや面倒であった。
また、剥離層(c)を硬質とした場合でも剥離層
(c)の剥がしにくさがやや改善されたにすぎず、剥離
のし易さが充分とはいえなかった。
さらに剥離層(c)を厚手とすることにより、この剥
離層(c)を剥がし易くした積層体(a)では、この積
層体(a)をテープ状とした場合、剥離層(c)を厚手
とした分、テープの径が大きなものとなり、梱包等の際
に、一度に梱包、輸送できる個数が少なくなるという問
題があった。
しかもこれらの技術は処理がほどこされた特定のテー
プ、シートから剥離層を剥がすのみであり、処理がなさ
れていないテープ、シートから剥離層を剥がす事、ある
いは面上に記載された紙やシートをめくる事に関して
は、なんら考慮されていない。
この点を考慮して、実開昭62−108368号公報「フィル
ム剥離装置」には、回転ローラの外周に緩衝部材を介し
て粘着部材が設けられたことを特徴とするフィルム剥離
装置が開示されている。
また類似の技術として、特公昭52−14438号公報「電
線の布線方法」が開示されている。この技術は電線を捲
き付けた捲枠Aと粘着テープを捲き付けた捲枠Bと圧着
ローラを基板に取付けて一体化した道具を使用し、捲枠
Aから繰り出した電線の上に捲枠Bから繰り出した粘着
テープを配置し、それを圧着ローラで押さえることによ
り壁面、壁面等に電線を布線する方法である。
(考案が解決しようとする課題) しかし、実開昭62−108368号公報に記載の「フィルム
剥離装置」は粘着部材が常に接着可能な状態にあり、緩
衝部材の収縮力を剥離力として使用しており、また特公
昭52−14438号公報「電線の布線方法」に開示された技
術は圧着ローラと粘着テープと電線をそれぞれの配置
し、このローラを粘着時の押圧力として使用している。
つまり、これらの開示技術は押圧力を一杯としたとき
に始めてその目的の効果が発揮出来るに過ぎない。
この考案が解決しようとする課題は、被着体に貼着さ
れた貼着体や積層体の剥離層、或いは載置された紙等を
簡易、迅速に剥がすために粘着性部材を使用する構成に
おいて、粘着性部材が不必要な時は接着不能な状態にあ
り、且つ押圧力の加減によって粘着させたり非粘着と出
来る等の操作が簡単である剥離用治具を提供することで
ある。
(課題を解決するための手段) この考案は、二の弾性部材と、これら弾性部材の間に
設けられた粘着性部材とからなり、前記弾性部材は少な
くとも径方向に弾性変形自在とされ、前記粘着性部材は
基材とこの基材表面に塗布された粘着剤とからなると共
にこの粘着性部材の径は前記弾性部材の径より小さくさ
れていることを特徴とする剥離用治具によって、上記課
題を解決する。
(作用) 剥離用治具の粘着性部材の径は前記弾性部材の径より
小さくされているので、この剥離用治具を貼着体上へ押
圧すれば、前記弾性部材の弾性変形を利用してこの粘着
性部材を貼着体表面に粘着させることができる。
剥離用治具の押圧を停止すると前記弾性部材の弾性復
元力によって前記粘着性部材は前記貼着体を引き剥がし
ながら元の位置にもどる。
尚、貼着体或いは単に載置された紙が剥離用治具の二
の弾性部材間の幅より幅広のものである場合、この貼着
体は前記弾性部材に押さえられた状態で前記粘着性部材
に粘着される。
従って、剥離用治具の貼着体或いは前記紙への押圧を
停止すれば、一旦は前記粘着性部材に粘着された貼着体
或いは前記紙が前記弾性部材の弾性復元力により剥離用
治具の外方へ押圧されて前記粘着性部材から離脱され
る。
粘着性部材の表面に、被覆部材を着脱自在に被覆すれ
ば、剥離用治具の不使用時に前記粘着性部材の表面が保
護されて粘着力が長持ちする。
弾性部材を、軸が装着されたローラとすれば、剥離用
治具を回転させながら、貼着体を剥離できる。
粘着性部材を、その表面が弾性部材の圧縮時以外、剥
離用治具の載置面に接しない状態で設ければ、剥離用治
具の不使用時には前記粘着性部材が、空間に位置するこ
とになり、これによって粘着力の経時的な低下を防ぐ。
粘着性部材の粘着剤層を、この粘着性部材の基材表面
に部分的に設ければ、剥離用治具によって剥離された貼
着体はこの粘着性部材に部分的に粘着されない状態で粘
着されるため、粘着性部材に粘着された前記粘着体を容
易に剥がすことができる。
粘着性部材の基材を弾性部材とし、この基材を粘着性
部材の径方向に弾性変形自在なものとすれば、剥離用治
具で貼着体を剥がす際に、前記粘着性部材の貼着体への
粘着力を任意に調節することができる。
さらに粘着性部材の基材を構成する前記弾性部材を多
孔質発泡材とすれば、剥離用治具で貼着体を剥離する際
に、前記粘着性部材を前記貼着体に押圧するときに強め
に押圧すれば、前記多孔質発泡材の孔部内に塗布されて
いる粘着剤が前記貼着体上にしみだし、従って粘着性部
材と貼着体とがより強く粘着される。
(実施例) 以下、この考案に係る剥離用治具の実施例を図面に基
づき説明する。
第1図乃至第3図に剥離用治具(1)を示し、この剥
離用治具(1)は二の弾性部材(2)(2)とこれら弾
性部材(2)(2)の間に設けられた粘着性部材(3)
とを有してなり、粘着性部材(3)の径は弾性部材
(2)の径より小さくされている。
図示する実施例ではこの剥離用治具(1)の弾性部材
(2)(2)と粘着性部材(3)は円筒形のローラとさ
れており、粘着性部材(3)は、その表面が前記弾性部
材(2)の圧縮時以外、剥離用治具(1)の載置面に接
しない状態で設けられている。
この実施例の剥離用治具(1)には、第3図に断面で
示すように軸(4)と芯材(5)が装着され、これら軸
(4)と芯材(5)は前記弾性部材(2)(2)と粘着
性部材(3)の中心部を通っている。
前記軸(4)からは把手(6)が連設されている。
弾性部材(2)は弾性変形自在な部材であればよく、
その材質は特に限定されないが、好ましくは弾性変形さ
れたときに、永久歪みが生じず、かつ押圧力解除後、早
期に弾性復元される材質、例えばウレタンゴム、クロロ
プレンゴム、天然ゴム等とされているのが良い。
特にウレタンゴムであればその発泡化により適度の押
圧、弾性復元が期待できる。
前記粘着性部材(3)は基材(3a)と粘着剤層(3b)
とからなり、基材(3a)は前記芯材(5)に固着され、
粘着剤層(3b)はこの基材(3a)に塗布されている。
前記基材(3a)の材質は、フィルム、不織布等が挙げ
られるが、この基材(3a)を弾性部材としてもよく、こ
の場合は例えば発泡スチロール等の弾性材上に前記フィ
ルムや不織布を貼着させてなるものでもよく、またウレ
タンフォーム等の多孔質発泡材を前記芯材(5)に固着
させたものでもよい。
基材(3a)を弾性部材とした場合は後述する貼着体を
粘着性部材(3)に粘着させようとする際に、弾性を利
用して粘着性部材(3)と貼着体との粘着力を自由に調
節できる。
また、基材(3a)の弾性部材を第4図(A)に示すよ
うに前記多孔質発泡材とすれば、粘着剤層(3b)はこの
多孔質発泡材の骨部(3c)と孔部(3d)とに塗布される
ことになる。
このことによって、粘着性部材(3)に押圧力が加わ
らない状態、すなわち粘着性部材(3)が圧縮されない
状態では前記骨部(3c)が粘着性部材(3)の最表面に
あり、この骨部(3c)にも粘着剤層(3b)が設けられて
いる。
しかし、粘着性部材(3)が第4図(B)に示すよう
に圧縮されると前記孔部(3d)内の粘着剤も前記貼着体
表面に絞り出され、非常に強力な粘着力を得ることがで
きる。
前記粘着剤層(3b)として使用される粘着剤は、後述
する貼着体(粘着性シート等)への着脱の反復による粘
着力の低下がないものがよく、さらに好ましくは水洗、
溶剤洗または加熱等によって一旦低下した粘着力を復元
できる粘着剤が好適である。
このような粘着剤としては例えば、シリコーン系粘着
剤では商品名YS3340(東芝シリコーン(株)製)、アク
リル系ではポリアクリル酸エステル系のものが挙げられ
る。
この粘着剤にマイクロカプセル等の微細球を混入させ
ることによっても、前記貼着体への着脱の反復が可能と
なる。
またこの粘着剤は、後述する被着体とこの被着体に貼
着されている貼着体との粘着力より強い粘着力であるの
が望ましく、実施例では被着体と貼着体との粘着力の2
倍乃至5倍のものが使用される。
前記粘着性部材(3)は前述の如く、前記弾性部材
(2)の半径より小径とされている。
この半径の差(G)は、弾性部材(2)の幅(W1)あ
るいは粘着性部材(3)の幅(W2)の広狭によって適宜
設定されるが、通常1mm乃至10mm程度とされ、好ましく
は3mm乃至6mmとされる。
また、前記弾性部材(2)と前記粘着性部材(3)の
幅(W1)(W2)の幅員の比率、すなわち次式 で得られる割合は弾性部材(2)の幅(W1)が5%乃至
70%とされ、好ましくは10%乃至30%とされる。
前記弾性部材(2)は、剥離用治具(1)の幅員との
関係で適宜の弾性のものが選択される。
この弾性部材(2)の弾性は、手動で剥離用治具
(1)を押圧するときに、前記粘着性部材(3)が剥離
用治具(1)の載置面に比較的弱い力でも到達可能とさ
れているのが望ましい。
実施例では、弾性部材(2)の幅(W1)が50mmであれ
ば100g/50mm乃至1000g/50mmの押圧力で、粘着性部材
(3)が剥離用治具(1)の載置面に到達可能とされて
いる。
粘着性部材(3)の基材(3a)に塗布される粘着剤層
(3b)は第1図に示すものでは、基材(3a)の全面に設
けられている。
これ以外でも、第5図(A)に示すような縦方向に平
行線状、第5図(B)に示すような点状、或いは第5図
(C)に示すようなバイアス状として設けられてもよ
い。
また粘着性部材(3)には第6図に示すように剥離シ
ート等の被覆部材(7)が着脱自在に被覆されていても
よく、この場合剥離用治具(1)の不使用時には前記粘
着性部材(3)が前記被覆部材(7)によって被覆され
る。
さらに第7図に示すように、前述した剥離用治具
(1)が複数個、連設された剥離用治具(1a)としても
よい。
次にこの考案に係る剥離用治具の使用方法につき説明
する。
まず被着面に貼着されず、単に載置されたシート
(8)を剥離用治具(1)に着脱させる状態につき第8
図(A)(B)に基づき説明する。
剥離用治具(1)の弾性部材(2)(2)を前記シー
ト(8)上に当接させて押圧する。
この押圧によって前記弾性部材(2)(2)は弾性変
形して、圧縮される。
この際は、弾性部材(2)(2)の中心には軸(4)
が通っているので、剥離用治具(1)の押圧時には前記
弾性部材(2)(2)の前記軸(4)より下側の部分
が、この軸(4)からの押圧力を受けて圧縮される。
この弾性部材(2)(2)の圧縮によって、粘着性部
材(3)が前記シート(8)上に到達し、この粘着性部
材(3)とシート(8)が貼着する(第8図(A))。
この後、剥離用治具(1)を上方へ持ち上げると、前
記弾性部材(2)にかかっていた押圧力が解除されこの
弾性部材(2)(2)は弾性復元力によって元の形状に
戻る。
このとき、前記シート(8)は前記弾性部材(2)
(2)の弾性復元力を受けるため、前記粘着性部材
(3)から剥がれて落下する(第8図(B))。
第9図(A)(B)には被着体(8)に貼着された両
面粘着性テープ(10)の剥離テープ(11)を剥離する方
法が示されている。
図示例では剥離用治具(1)として第1図示のものが
用いられている。
剥離用治具(1)は予め前記両面粘着性テープ(10)
の端縁を弾性部材(2)(2)が跨ぐ状態で位置され
る。
次にこの剥離用治具(1)を手動で下方へ押圧し、前
記弾性部材(2)(2)を圧縮する。
この弾性部材(2)(2)の圧縮によって、前述と同
様、粘着性部材(3)が前記両面粘着性テープ(10)の
剥離テープ(11)上に到達し、粘着する(第9図
(A))。
この後、剥離用治具(1)への押圧力を解除すると前
記弾性部材(2)(2)はその弾性復元力によって元の
形状に戻る。
この弾性部材(2)(2)の弾性復元に連動して、前
記粘着性部材(3)はその粘着力によって前記両面粘着
性テープ(10)の剥離テープ(11)を剥離させながら元
の位置に戻る。
この後は、剥離用治具(1)を引上げて剥離テープ
(11)を一気に剥がす等すればよい。
(考案の効果) この考案は、二の弾性部材と、これら弾性部材の間に
設けられた粘着性部材とを有してなり、前記弾性部材は
非粘着性とされると共に少なくとも径方向に弾性変形自
在とされ、前記粘着性部材は基材とこの基材表面に塗布
された粘着剤とからなると共にこの粘着性部材の径は前
記弾性部材の径より小さくされていることを特徴とする
剥離用治具であるから次の効果を奏する。
粘着性部材は基材とこの基材表面に塗布された粘着剤
とからなると共にこの粘着性部材の径は前記弾性部材の
径より小さくされているから、前記粘着性部材への貼着
体の着脱を前記弾性部材の弾性復元力を利用することに
より行うことができ、弾性部材に付与する力の量により
被着体に貼着されている貼着体や積層体の剥離層を剥離
に必要な剥離力が得られ、剥離作業が簡易、迅速にでき
る効果を持つ。
また粘着性部材が不必要なときは接着不能な状態にあ
り、使用に便利でかつ保存にも便利である。
粘着性部材をその表面が、弾性部材の圧縮時以外、剥
離用治具の載置面に接しない状態で設けられたものとす
ると、剥離用治具の不使用時に前記粘着性部材の粘着力
が経時的に低下するのが防がれる。
さらに粘着性部材に、被覆部材を着脱自在に被覆すれ
ば、剥離用治具の不使用時に前記粘着性部材の粘着力を
長持ちさせることができる。
粘着性部材の粘着剤が、基材表面に部分的に塗布され
たものとすれば、この粘着性部材に貼着した貼着体等の
剥離が容易である。
粘着性部材の基材を弾性部材、例えば弾性を有する多
孔質発泡材とすれば、粘着性部材の貼着体への粘着力
を、この貼着体が被着体へ貼着されている粘着力の強弱
を勘案して自由に調節することができ、しかも多孔質部
材の孔部内にも予め粘着剤を塗布しておくことにより、
前記粘着性部材の圧縮時の粘着力を非常に強力にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る剥離用治具の一実施例の斜視
図、第2図は同上正面図、第3図は同上横断面図、第4
図(A)(B)は粘着性部材の基材が弾性を有する多孔
質発泡材とされている場合の部分横断面図、第5図
(A)(B)(C)はいずれも粘着性部材に設けられた
粘着剤層の他の実施例を示す部分正面図、第6図は粘着
性部材に被覆部材が被覆されている実施例を示す斜視
図、第7図は剥離用治具が複数個連設されてなる剥離用
治具の斜視図、第8図(A)(B)及び第9図(A)
(B)はこの考案に係る剥離用治具の使用状態説明図、
第10図乃至第15図(B)は従来の積層体の説明図であ
る。 (1)(1a)…剥離用治具 (2)…弾性部材、(3)…粘着性部材 (3a)…基材、(3b)…粘着剤層

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二の弾性部材と、これら弾性部材の間に設
    けられた粘着性部材とを有してなり、前記弾性部材は非
    粘着性とされると共に少なくとも径方向に弾性変形自在
    とされ、前記粘着性部材は基材とこの基材表面に塗布さ
    れた粘着剤とからなると共にこの粘着性部材の径は前記
    弾性部材の径より小さくされていることを特徴とする剥
    離用治具。
  2. 【請求項2】粘着性部材の表面には、被覆部材が着脱自
    在に被覆されている請求項第1項記載の剥離用治具。
  3. 【請求項3】少なくとも弾性部材は、軸を中心に回転自
    在とされたローラである請求項第1項または第2項記載
    の剥離用治具。
  4. 【請求項4】粘着性部材は、その表面が弾性部材の圧縮
    時以外、剥離用治具の載置面に接しない状態で設けられ
    てなる請求項第1項乃至第3項記載の剥離用治具。
  5. 【請求項5】粘着性部材の粘着剤は、基材表面に部分的
    に塗布されている請求項第1項乃至第4項記載の剥離用
    治具。
  6. 【請求項6】粘着性部材の基材は弾性部材からなり、こ
    の基材は粘着性部材の少なくとも径方向に弾性変形自在
    とされている請求項第1項乃至第5項記載の剥離用治
    具。
  7. 【請求項7】弾性部材は、多孔質発泡材である請求項第
    1項乃至第6項記載の剥離用治具。
JP1989014786U 1989-02-09 1989-02-09 剥離用治具 Expired - Lifetime JPH083418Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989014786U JPH083418Y2 (ja) 1989-02-09 1989-02-09 剥離用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989014786U JPH083418Y2 (ja) 1989-02-09 1989-02-09 剥離用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0315833U JPH0315833U (ja) 1991-02-18
JPH083418Y2 true JPH083418Y2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=31518132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989014786U Expired - Lifetime JPH083418Y2 (ja) 1989-02-09 1989-02-09 剥離用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH083418Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5214438A (en) * 1975-07-24 1977-02-03 Ootec Denshi Kk Object detector using supersonic wave
JPS5759153Y2 (ja) * 1979-06-15 1982-12-17
JPS5724770U (ja) * 1980-07-17 1982-02-08
JPS62108368U (ja) * 1985-12-26 1987-07-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0315833U (ja) 1991-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2833756B2 (ja) 乾燥粘着剤層を備えるサイン製造用ウエブ
JPH0643818A (ja) 洗浄により除去可能な粘着性抑制被覆を備える符号作成ウエブ及び関係する方法
JPH02501092A (ja) 剥離補助構造及びその使用法
JPS6036563Y2 (ja) 貼付薬の剥離紙構造
WO2002002177A1 (fr) Dispositif auxiliaire permettant de fixer un agent de collage
JPH083418Y2 (ja) 剥離用治具
JPH0542811Y2 (ja)
JP3955354B2 (ja) 貼付シートの貼付用補助具、それを製造するための型紙、及びそれを用いた貼付シートの貼付方法
JP3086908U (ja) 清掃用具用粘着テープ
JP6434119B1 (ja) 貼付剤貼付用補助具
JPH0139705Y2 (ja)
JPH0718366Y2 (ja) 粘着ロ−ル式清掃具
JP3043204U (ja) 治療用カラー粘着テープ
JPH0335266Y2 (ja)
JPH02107247A (ja) 皮膚粘着テープ
JP2598797Y2 (ja) ドレッシング
JPS6331971A (ja) 接着テ−プのフレ−ムへの貼付方法
JP3093802U (ja) 貼付剤
JPH1193531A (ja) ふすま紙の簡単な貼着方法
JP3056335U (ja) 両面テープ
JPH0343124Y2 (ja)
JPH02116369A (ja) 皮膚粘着テープ
KR20200001289U (ko) 쌍꺼풀 테이프
JP2000247061A (ja) 指用スベリ止めタックシート
JP2003135605A (ja) 貼り薬貼り付け補助具