JP3045953U - 伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフトロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフトロック
システムを提供する。 【解決手段】 本考案のギアーシフトロックシステムは
ギアーシフトと助手席との間に取り付けられる。水平ア
ーム１の内部に湾曲状のスライド板２がはめ込まれてい
て、スライド板２を水平移動させることができる。水平
アーム１は垂直アーム３と連結していて、垂直移動する
ことができる。垂直アーム３の内部には差し込み錠６と
合致する差し込み錠スライド板４がはめ込まれていて、
スライド板２を垂直移動させることができる。また、ス
ライド板２の一端には上下にかみあわせのための穴が２
つあいており、座席取り付け部分５としっかりかみあわ
されて、水平移動させることができるようになってい
る。その結果、どのタイプの車にも使用でき、盗難防止
効果の高い新しいタイプのギアーシフトロック装置が提
供できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自動車に使用されるギアーシフトロック装置に関するものであって、 特に伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフトロック装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般的に市場に出回っているギアーシフトロック装置は図１に示すように、ギ アーシフトロック板Ａは湾曲状で、先端に差し込み錠に合わせたかぎ穴Ａ１があ り、もう一方には、ボルトとナットで固定するためのいくつかのボルト穴Ａ２が ある。

【０００３】 現在市場に出回っている車種は相当の数にのぼっていて、ギアーシフトロック のメーカーはその車種に合わせて規格、生産しなければならず、そうなると、原 料、時間、設備等から見てもロスが多く、コスト面でも割高になり、経済性から 言っても無駄である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の方法では取り付ける際に、業者に委託することになり、現代社会の「Ｄ ＩＹ（Do It Yourself）」のニーズに応えることができない。また、従来の製品 を車体に取り付ける時に車体に新たに穴を開ける必要も生じ、高級車になればな るほど車主にとっては頭の痛い問題であり、できれば避けたいはずである。

【０００５】 また、ギアーシフトロックを取り付ける間、車とキーは業者に委ねることにな り、心無い者が機に乗じてキーを複製するという可能性もある。普通、車を業者 に預ける時は、持ち主の住所や電話番号は記録されているので、キーをコピーさ れると、後日車が盗難されるという危険性が高くなり、車主にとっては不安材料 の一つである。

【０００６】 上記のことがらに鑑みて、本考案者は新しいタイプのギアーシフトロック装置 の開発の必要性を感じ、長年の経験を積み重ね、市場調査を繰り返した上で、実 験を重ねた結果、機能、経済性共に優れた新しい考案を生み出すに至った。 本考案の主な目的は伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフトロックシステムを提 供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のギアーシフトロックシステムはギアーシフトと助手席との間に取り付 けられる。水平アームの内部に湾曲状のスライド板がはめ込まれていて、スライ ド板を水平移動させることができる。水平アームは垂直アームと連結していて、 垂直移動することができる。垂直アームの内部には差し込み錠と合致する差し込 み錠スライド板がはめ込まれていて、スライド板を垂直移動させることができる 。また、スライド板の一端には上下にかみあわせのための穴が２つあいており、 座席取り付け部分としっかりかみあわされて、水平移動させることができるよう になっている。

【０００８】 その結果、どのタイプの車にも使用でき、盗難防止効果の高い新しいタイプの ギアーシフトロック装置が提供できるようになった。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 まず、図１、図２を参照する。本考案実施例の伸縮可能な折りたたみ式ギアー シフトロックは、水平アーム１、スライド板２、垂直アーム３、差し込み錠スラ イド板４及び座席取り付け部分５から構成されている。

【００１０】 そのうち水平アーム１は中が空状になっていて、上下から巻き込んだような状 態になっている。一方の側面には水平にいくつかの調節穴１１が開いている。も う一方は切りとられた溝１２を形成している。調節穴１１と切りとられた溝１２ はスライド板２をはめこんで、ボルト１Ａとナット１Ｂをしめたりゆるめたりす ることで水平移動をすることができる。

【００１１】 水平アーム１の先端には接合突起部１３があり、接合突起部１３には垂直アー ム３にはめこむように設けられたかみあわせ穴１４がある。接合突起部１３の下 部には丸穴１６の開いた円形部１５がある。また、垂直アーム３と水平アーム１ は円形部１５の位置で、とめ具１Ｃによって固定されて、角度を調節することが できる。

【００１２】 また、垂直アーム３の側面には縦にいくつか並んだ調節穴３１が開いていて、 差し込み錠スライド板４を組み合わせる際に車種によって調節することができる ように工夫されている。もう一方の側面は差し込み錠スライド板４がスライドす るのに便利なように、切りとられた溝３２になっている。垂直アーム３の下部は 円形部３３になっていて、水平アーム１と組み合わせることができる丸穴３４が 開いている。そして、その延長線は傾斜部３５になっていて、かみあわせ穴３６ が設けられている。上部口は差し込み錠スライド板４がはめこめるようになって いる。

【００１３】 差し込み錠スライド板４の下部にはボルト穴４１が開いていて、垂直アーム３ の調節穴３１と、ボルト４Ａ及びナット４Ｂで組み立てることができるようにな っている。そして、車種により調節できるよう工夫されている。上部は本体と一 体で垂直になっている取り付け部分４２があり、施錠する際、差し込み錠６と結 合するかぎ穴４３が開いている。

【００１４】 スライド板２の先端にはボルト穴２１が開いていて、水平アーム１の調節穴１ １に対応して、スライド板２を水平移動させる役割をしている。もう一方には上 下に、はめこみ穴２２があり、とめねじ２Ａで座席取り付け部分５と連結してい て、水平移動して角度を調整することができる。そして、スライド板２の外側に は、はめこみ穴２２に隣接して密合部２３があり、座席取り付け部分５が移動し てスライド板２に重なった時、隙間をなくす作用がある。

【００１５】 座席取り付け部分５の一端には、はめこみ穴５１が設けられていて、スライド 板２のはめこみ穴２２と組み合わさる。座席取り付け部分５の座板５２には、助 手席のシートに取り付けるための丸穴５３が開いている。 図４に示したように、水平アーム１の先端にはかみあわせ穴１４のある接合突 起部１３があり、もう一方には丸穴１６がある円形部１５がある。そして、垂直 アーム３は水平アーム１の円形部１５でとめ具１Ｃによって固定される。このよ うに水平アーム１と垂直アーム３は、垂直移動して角度を調節することができる のである。スライド板２の一端には上下に、はめこみ穴２２があり、とめねじ２ Ａで座席取り付け部分５に接続することができる。そして、スライド板２と座席 取り付け部分５は水平移動して、角度を調節することができる。

【００１６】 本考案のギアーシフトロック装置を車に取り付ける際には、垂直アーム３の側 面にある垂直に並んだ調節穴３１で、車種によって差し込み錠スライド板４の位 置を調節する。同時に水平アーム１の側面にある水平に並んだ調節穴１１で調節 して、ボルト１Ａでスライド板２を取り付けて、水平移動させる。このようにし て、車種に合わせて、ギアーシフトロック装置を取り付けることができるのであ る。したがって、車を換えても引き続き同じギアーシフトロック装置を使用する ことが可能である。

【００１７】 そして、伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフトロック装置を使用する際、スラ イド板２の外側に隣接して設けてある密合部２３は、座席取り付け部分５が移動 して、スライド板２に重なった時、ぴったりと固定させる役割を果たし、盗難を 防止する効果がある。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフトロック装置は、調節と回転がで き、各タイプの自動車に使用可能である。車内を改装する必要もなく、安全で、 丈夫、且つ組み立ても簡単である。車両の盗難防止効果は言うまでもなく、車種 が変わっても本考案のギアーシフトロック装置は引き続き使用可能であるという 点は、経済面から見ても優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の方式によるギアーシフトロック装置の外
観図である。

【図２】本考案実施例の立体分解図である。

【図３】本考案実施例の立体組み立て図である。

【図４】本考案実施例の動作を示した図である。

【図５】本考案実施例の取り付け後の見取り図である。

【符号の説明】

１ 水平アーム １Ａ ボルト １Ｂ ナット １Ｃ とめ具 １１ 調節穴 １２ 切りとられた溝 １３ 接合突起部 １４ かみ合わせ穴 １５ 円形部 １６ 丸穴 ２ スライド板 ２Ａ とめねじ ２１ ボルト穴 ２２ はめこみ穴 ２３ 密合部 ３ 垂直アーム ３１ 調節穴 ３２ 切りとられた溝 ３３ 円形部 ３４ 丸穴 ３５ 傾斜部 ３６ かみあわせ穴 ４ 差し込み錠スライド板 ４Ａ ボルト ４Ｂ ナット ４１ ボルト穴 ４２ 取り付け部分 ４３ かぎ穴 ５ 座席取り付け部分 ５１ はめこみ穴 ５２ 座板 ５３ 丸穴 ６ 差し込み錠 Ａ ギアーシフトロック Ａ１ かぎ穴 Ａ２ ボルト穴 Ｂ ボルト Ｃ ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中が空状になっていて、一方の側面に水
   平に並んだいくつかの調節穴を持ち、もう一方は切りと
   られた溝になっていて、これらの調節穴と切りとられた
   溝はスライド板がはめこまれた際、ボルトとナットで固
   定されて、その先端は接合突起部があり、その突起部に
   は垂直アームと対応したかみあわせ穴が設けられてい
   て、突起部の下方には丸穴の開いた円形部があり、垂直
   アームはこの円形部でとめ具によって接続されて、水平
   移動をして角度を調整することが可能な水平アームと、 先端にボルト穴が開いていてボルトで水平アームの調節
   穴と組み立てられるようになっていて、もう一方の端に
   は上下に、はめこみ穴が２つ設けられていて、とめねじ
   によって座席取り付け部分と連結して、水平移動をする
   ことができて、２つのはめこみ穴のそばには、座席取り
   付け部分がスライド板に重なった時ぴったりとさせる目
   的で設けられた密合部のあるスライド板と、 一つの側面に垂直に並んだいくつかの調節穴を持ち、も
   う一方は切りとられた溝になっていて、その下部は円形
   部で、水平アームに対応する丸穴を持ち、円形部の上方
   はかみあわせ穴が１つ開いた傾斜部になっていて、最上
   部の口は差し込み錠スライド板をはめこむようになった
   垂直アームと、 下部に１つボルト穴を持ちボルトとナットによって垂直
   アームの調節穴で連結して、高さを調節することができ
   て、上部は垂直に一体となった取り付け部分があり、そ
   の取り付け部分には差し込み錠に対応したかぎ穴が開け
   られている差し込み錠スライド板と、 一方にはめこみ穴があり、スライド板の２つのはめこみ
   穴と対応して、座板には丸穴の開いている座席取り付け
   部分と、からなる伸縮可能な折りたたみ式ギアーシフト
   ロック装置。