JP3045429B2 - 高速重荷重用タイヤ - Google Patents

高速重荷重用タイヤ

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JP3045429B2
JP3045429B2 JP4207155A JP20715592A JP3045429B2 JP 3045429 B2 JP3045429 B2 JP 3045429B2 JP 4207155 A JP4207155 A JP 4207155A JP 20715592 A JP20715592 A JP 20715592A JP 3045429 B2 JP3045429 B2 JP 3045429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中タイヤが異物を
踏み込むなど局部変形が生じた場合であっても伸びが大
きく、タイヤを破損から保護し、耐久性を向上しうる高
速重荷重用タイヤに関する。
【従来の技術】高速重荷重のもとに使用されるタイヤ、
例えば航空機タイヤにあっては、地上走行時において大
きな荷重でしかも高内圧のもとで使用されるため、空港
路上を走行する際において、転動時に硬い異物を踏み付
けた場合、カーカス又はタイヤの骨格構造体が被傷を受
けることがある。このためカーカスを含むタイヤの骨格
構造体の外側に保護層を設ける必要がある。
【0002】(イ)保護層は、スチールからなるフィラ
メントを複数本まとめて螺旋状に撚り合わせることによ
り保護コードを形成するとともに、この保護コードを複
数本平行に並べて配置することによって、形成してい
た。 (ロ)また、スチールコードを波状に形成し保護層を形
成したものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トレッド部に、前記構
成の保護層を設けることによって、例えば地上走行する
際において、異物を踏むなどトレッド面が局部的に変形
した場合には、前記(イ)項の構成のものはスチールコ
ードの初期伸びが小さく、偏摩耗などにより局部的にコ
ードが露出したとき又は前記した局部的な変形に対して
はフィラメントの一部が破断しかつコードがばらけ保護
層としての機能を充分果たし得なかった。又(ロ)項の
構成のものにあっては、(イ)項のものに比して容易に
伸縮するため保護効果は少ない。
【0004】なお初期伸びがスチールに比べて大きい、
ナイロン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードを用い
ることも考えられるが、有機繊維コードは柔軟性が大き
いため、硬い異物を踏み付けた場合、保護層として機能
せず採用し得ない。
【0005】発明者は、引張り強さを保持しつつ初期伸
びを大にする撚り構成を見出すべく鋭意研究の結果、フ
ラメント径を一定の範囲に規制したうえ撚りピッチを
一定範囲に規制することなどを基本として、従来のコー
ドと同等の強度を保持しつつ初期伸びを増大しうること
を見出し本発明を完成させたのである。
【0006】本発明は、保護コードの撚りピッチを小さ
くすることによって該コードの初期伸びを大とし、走行
時における異物の踏込み時にあっても、タイヤを破損か
ら保護し、耐久性を高めかつ信頼性を増大しうることに
よって航空機用タイヤとして好適に採用しうる高速重荷
重用タイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、9kg/cm 2
上の内圧が充填されかつ3000kg以上の荷重が付加さ
れるとともに、トレッド部からサイドウォール部を通っ
てビード部のビードコアで折返すカーカスを具える骨格
構造体と、この骨格構造体の半径方向外側に位置し、ト
レッド部の破損から骨格構造体を保護する保護層とを配
する高速重荷重用タイヤであって、前記保護層は保護コ
ードを並置した1枚以上かつタイヤ赤道を中心として配
されるプライからなり、しかもタイヤ軸方向の巾をタイ
ヤ最大巾の0.3倍以上かつ接地巾以下とするととも
に、前記保護コードは、フィラメント径0.15mm以上
かつ0.35mm以下の複数本のスチールフィラメントを
3mm以上かつ7.5mm以下の撚りピッチで撚り合わせ、
直径を0.4mm以上かつ1.2mm以下とした撚り合わせ
体に波高さHが1.3〜10mm、波長さLが前記波高さ
Hの2.0〜5.0倍の波状折曲げ部を連続に形成した
型付けコードであり、しかも前記保護コードは、この保
護コードの波状折曲げ部を伸長により直線とした仮想直
線がタイヤ赤道に対してなす角度を0°以上かつ15°
以下とし、かつ前記保護層はトレッド部表面に条設され
るトレッド溝の溝底との間の距離L2を0.7〜4.0
mmとしたことを特徴とする高速重荷重用タイヤである。
なお前記撚り合わせ体は、上撚りと下撚りの撚りピッチ
をともに3mm以上かつ7.5mm以下の撚りピッチで撚り
合わせた複撚り構造とすることもできる。
【0008】又前記保護層は、1本当たりの保護コード
の破断強度が少なくとも30kgであり、該保護層の単位
巾の該単位巾中に配列される保護コードの直径の総和と
の比であるコード密度が30〜70%となる保護コード
の打込み、又は1cm当たり250kg以上となる保護コー
ドの打込み本数を有することが望ましい。
【0009】なお前記カーカスは、そのコードの配列が
ラジアル配列であってもよく、又バイアス配列であって
もよい。又撚り合わせ体は単撚又は複撚のコードでスト
ランドの数は特に制約はないが外撚りピッチを小さくす
るためには4ストランド以下が好ましい。
【0010】
【作用】保護層は、タイヤ赤道を中心として対称にタイ
ヤ最大巾の0.3倍以上かつ接地巾以下としている。保
護層の巾がタイヤ最大巾の0.3倍未満では、トレッド
面の接地領域をカバー出来ず、異物を踏み込んだ際に骨
格構造体を破損する危険がある。又接地巾をこえて保護
層の巾を大きくすることは意味がないからである。
【0011】保護コードを形成する撚り合わせ体は、フ
ィラメント径が0.15〜0.35mmのスチールフィラ
メントを3mm以上かつ7.5mm以下の撚りピッチで撚り
合わせている。通常、タイヤの構造部材に用いられるス
チールコードでは撚りピッチを9mm以上とした大きなピ
ッチで撚っているのであるが、本発明のように撚りピッ
チを従来のものに比べて小とすることによって、撚り合
わせ体の引張り強さを低下させることなく初期伸びを大
きくするともにコードが偏摩耗などによって局部的に露
出した場合であってもバラケを少なくすることが出来た
のである。
【0012】図6は、複数種類の撚り合わせ体につい
て、撚り合わせ体の構成及び撚りピッチを変えて荷重と
伸びとの関係を示したグラフであり、同一構成からなり
撚りピッチが異なる試料Aと試料Eについて比較すれ
ば、撚りピッチの小さな試料Aが初期伸びが著しく増加
していることを示している。又撚りピッチを7.5mm以
下とした試料B、C、Dについては何れも初期伸びが大
きく、撚りピッチを小とすることによって、初期伸びを
高めうることが確認出来たのである。
【0013】
【表1】
【0014】フィラメント径が0.15mm以下では、素
線の強度が低くかつ経済的にフィラメントを製造するこ
とが困難であり、0.35mmをこえると、小さい撚りピ
ッチで撚ることが困難となる他、小突起物を踏み込んだ
際に撚り合わせ体1本当たりについて、それを構成する
のフィラメントの破損率が大となる。又撚りピッチが
7.5mmをこえると、初期荷重における伸びが少なく、
保護層が局部的に変形した際にフィラメントが切断する
危険があり、他方、3mm未満ではコード径と波高、波長
の関係から波状折曲げ部を連続に形成した型付けコード
の加工が困難である。
【0015】又本願構成のように撚りピッチを従来のも
のより小とすることにより、フィラメントは周辺のゴム
との接着面積がより大きくなり、又撚り戻りが少ないた
め、万一フィラメントの一部が破断した場合であっても
フィラメントのバラケが少なく、フィラメントの外への
飛出しがなく、トレッド部にカットが生じるなど急激な
破損を防止することが出来る。
【0016】前記撚り合わせ体はその直径を0.4mm以
上かつ1.2mm以下としている。0.4mm以下では、保
護層を形成した場合異物踏付時における局部的な変形に
対して不充分であり、骨格構造体に破損が生じる危険が
ある。
【0017】保護コードは、前記撚り合わせ体に、波高
さHが1.3〜10mm、波長さLが波高さHの2.0〜
5.0倍の波状折曲げ部を連続して型付けコードであ
り、又この保護コードを並置してなるプライによって形
成されている。このように規制された範囲の波高さH、
波長さLに型付けすることによって、衝撃荷重を受けた
場合にあっても保護層は変形することなく、骨格構造体
を保護しうる。
【0018】波高さHが1.3mm未満、又は波長さLが
波高さHの2.0倍未満では、異物の踏み込みに際して
保護層変形生じやすく、他方、波高さHが10mmを
こえ、又は波長さLが波高さHの5.0倍をこえた場合
にはトレッド面の広域に亘って衝撃が加わった場合には
保護層が変形しやすく、その変形により骨格構造体が破
損する危険がある。
【0019】さらに保護コードは、前記波状折曲げ部を
伸長により直線とした仮想直線がタイヤ赤道に対して0
〜15°、好ましくは実質的にタイヤ周方向に平行とし
ている。仮想直線の傾きが15°をこえて大きくなる
と、保護層の端部においてセパレーションを起こし易く
保護層の変形により骨格構造を破損する危険があるから
である。又仮想直線の傾きが大となることによって片流
れが生じやすく走行安定性に劣る場合もある。
【0020】また保護層はトレッド表面に条設されるト
レッド溝の溝底との間の距離L2を0.7〜4.0mmと
しているため、走行時に異物を踏み込むことによって、
保護層9が局部的に変形した場合であっても、保護コー
ドのはみ出しを防止でき、かつ仮にはみ出したときでも
前記の如く撚りピッチを小さくしたことによってコード
への水の進入、特にコード軸方向に水の浸透が抑制で
き、保護コードの腐食の進行を抑制することができ、タ
イヤの耐久性が向上される。このように本発明は前記し
た各構成が有機的かつ一体化することによって、保護層
が骨格構造体の衝撃荷重による破損から保護するととも
に、異物を踏み込んだ際にあっても、保護層の損傷、腐
を防止でき、タイヤの耐久性を向上しかつ信頼性を高
めうるのである。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を、高速重荷重用タイ
ヤが航空機用タイヤの場合を例にとり、図面に基づき説
明する。
【0022】正規リムRに装着されかつ正規内圧を付加
した正規内圧状態におけるタイヤの断面を示す図1にお
いて、高速重荷重用タイヤ1は、トレッド部2と、該ト
レッド部の両端からタイヤ半径方向内側にのびるサイド
ウォール部3と該サイドウォール部3に連なりビードコ
ア5が通るビード部4とを具える。
【0023】又高速重荷重用タイヤ1には、トレッド部
からサイドウォール部3を通ってビード部4のビード
コア5の周りを折返すトロイド状のカーカス7とその半
径方向外方にはベルト層20がタイヤ円周方向に巻装さ
れる。
【0024】前記カーカス7は、本例では、ビードコア
5の周りをタイヤの内側から外側に折返す複数枚、例え
ば4枚の内のカーカスプライからなる内層7Aと、この
内層7Aの折返し部を囲みタイヤの外側から内側に巻下
す複数枚、例えば2枚の外のカーカスプライからなる外
層7Bとから形成される。
【0025】又内・外のカーカスプライは夫々タイヤ赤
道Cに対して75〜90度の角度で傾くラジアル、又は
セミラジアル配列のカーカスコードを具え、本例ではカ
ーカス7は、内外で重なり合うカーカスプライ間におい
て、夫々カーカスコードが円周方向に対して交互に交差
して傾くように夫々向きを違えて重置している。
【0026】又前記ビード部4には、本例では前記本体
部と折返し部との間を通ってビードコア5から半径方向
外側に先細状に立上がるビードエーペックス8が設けら
れ、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強す
るとともに、前記トレッド部2には、本実施例ではその
内部にカーカス7の半径方向外側に位置してベルト層2
0がカットブレーカー21を介して設けられる。
【0027】前記ベルト層20は、複数枚、例えば8枚
のベルトプライからなる多層体をなす。又ベルトプライ
を形成するベルトコードは、タイヤ赤道Cに対して0〜
20度の角度で傾けて配置している。
【0028】本実施例では前記カーカス7とカットブレ
ーカー21とベルト層20とによって、タイヤ本体の骨
格を形成する骨格構造体6を形成している。
【0029】トレッド部2には、前記骨格構造体6の半
径方向外側に位置して保護層9が配される。保護層9
は、保護コード10を並置した一枚以上本例では1枚の
プライ9Aによって形成される。又保護層9はそのタイ
ヤ軸方向の巾WBをタイヤ最大巾WMの0.3倍以上か
つ接地巾WT以下としている。
【0030】保護層9は、図2、3、4に示す如く複数
本のスチールフラメント11…を撚り合わせた撚り合わ
せ体12によって形成される。本実施例ではフィラメン
ト径が0.15〜0.35mmの複数本、本例では4本の
フィラメントを撚り合わせて下撚り体15を形成すると
ともに、この下撚り体15を複数条本例では4条合わせ
て上撚りすることによって、スチールフィラメント11
…を撚り合わせた撚り合わせ体が形成される。
【0031】又、図4、5に示すように下撚り体15を
形成するための下撚りのピッチP1、及び下撚り体15
…を撚り合わせ体12を形成する上撚りピッチP2はと
もに3mm以上かつ7.5mm以下とし、しかも前記撚り合
わせにより形成された撚り合わせ体12の直径を0.4
mm以上かつ1.2mm以下としている。
【0032】なお下撚り、上撚り共にその撚りの方向に
対する規制はないが下撚りと上撚りとの向きを同じにす
るのが好ましい。
【0033】このように形成された撚り合わせ体12
を、折曲げにより波状折曲げ部13…を連続してかつ同
一平面内で形成し、型付けすることによって前記保護コ
ード10が形成される。又波状折曲げ部13はその波高
さHを1.3〜10mm、波長さLを前記波高さHの2.
0〜5.0倍としている。しかも保護コード10は前記
波状折曲げ部13を伸長により直線とした仮想直線Xが
タイヤ赤道Cになす角θを0°以上かつ15°以下とし
ている。
【0034】なお保護層9を形成するためのプライ9A
の重ね枚数及び打込み本数は、撚り合わせ体12の直
径、及びフィラメント11の単体の強度とも関連するが
保護層9のタイヤ軸方向1cm当たりの強度が250kg以
上又はコード密度ρが30〜70%の範囲となるよう設
定するのが好ましい。
【0035】ここでコード密度ρとは、保護層の単位長
さl0 と該単位長さl0 の中に配列される保護コード1
0…の直径の総和D1 +D2 ……との百分比、即ち、 コード密度ρ={(D1 +D2 + …… )/L0 }×
100 で表した値をいう。
【0036】このような保護層9は骨組構造体6の外側
のトレッドゴム23中に埋設されるのであるが、該保護
層9は骨組構造体6との間、本実施例ではベルト層20
の外向き面との間の距離L1を1.5〜4.0mm又保護
層9とトレッド表面に条設されるトレッド溝の溝底Gと
の間の距離L2を0.7〜4.0mmとしている。
【0037】前記距離L1、L2を規制することによっ
て、走行時に異物を踏み込むことによって、保護層9が
局部的に変形した場合であっても、保護コードのはみ出
しを防止でき、かつ撚りピッチP1、P2を小さくした
ことと相まってコードへの水の進入、特にコード軸方向
に水の浸透が抑制でき、保護コード10の腐食の進行を
抑制することができる。
【0038】図7は、本発明の他の実施例を示す。本例
ではカーカス7は、複数枚のカーカスプライからなり各
カーカスプライは、何れもビードコア5の周りをタイヤ
軸方向内側から外側に向かって折返されそのカーカスプ
ライのタイヤ赤道Cに対する傾きを0〜40°のバイア
ス配列としたクロスプライタイヤとして形成される。
【0039】又トレッド部2の補強は前記カーカス7の
みによって行われ、該カーカス7が骨格構造体6を形成
している。
【0040】保護層9はカーカス7の半径方向外側、即
ち、骨格構造体6の半径方向外側に配される1枚又は複
数枚、本実施例では2枚のプライ9A、9Aによって前
記保護層9を形成する。又プライ9Aは、図1に示すラ
ジアル配列の高速重荷重用タイヤ1と同様にスチールフ
ィラメント11を撚り合わせた撚り合わせ体12に波状
折曲げ部13を連続して形成した前記構成の保護コード
10からなる。
【0041】なお、図7に示すような、カーカスコード
がバイアス配列の高速重荷重用タイヤ1Aの実施例で
、保護層9と骨格構造体6との距離L1を2.0〜
4.0mmの範囲に設定する一方、保護層9とトレッド表
面のトレッド溝底Gとの間の距離L2を0.5〜2.0
mmとしている。又図7に示すタイヤにおいてカーカスを
ラジアル配列にすることは防げない。
【0042】なお本発明において、保護コードを図3に
示すような二重撚りに代えてフィラメントを単一な撚り
によって形成してもよく、又波状折曲げ部を台形状の波
状折曲げ部が連続して形成されるよう折曲げてもよく、
本発明は種々な態様のものに変形できる。
【0043】
【具体例】タイヤサイズが46×17R20(ラジアル
配列)および46×16(バイアス配列)でありかつ図
1及び図7の構成を有するタイヤ(実施例1a、1b、
1c、2、3)について表2に示す仕様で試作するとと
もにその性能をテストした。なお従来の構成を有するタ
イヤ(比較例1)及び本願構成外のタイヤ(比較例2〜
6)についても合わせてテストを行い性能の比較を行っ
た。テスト条件は次の通り。
【0044】突起物踏込みテスト 各試供タイヤに表3に示す内圧を加えるとともに、該試
供タイヤを図8に示す三角形状の試験片に対してタイヤ
1本につき表3に示す荷重を加えるとともにこの荷重が
作用することによって試供タイヤに試験片が進入した深
さを測定し、比較例4を100とする指数で表示した。
数値が小さいほど良好である。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】叙上の如く本発明の高速重荷重用タイヤ
は、トレッド部のカーカスを含む骨格構造体の外側に、
保護層を設けるとともに、この保護層は、それぞれ規制
されたフィラメント径及び撚りピッチからなり、かつ定
められた範囲の径を有する撚り合わせ体を、波状折曲げ
部を連続して形成した保護コードの並置からなることを
要旨としているため、骨格構造体の保護機能を保持しつ
つ走行時に異物の踏み込んだ場合のように、トレッド部
に局部変形が生じた場合であっても保護層の損傷を防止
でき、タイヤの耐久性を向上しかつ信頼性を高めること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】保護層を例示する平面図である。
【図3】保護コードの撚り合わせ体を拡大して示す断面
図である。
【図4】保護コードの下撚り体を示す斜視図である。
【図5】保護コードの撚り合わせを示す正面図である。
【図6】撚り合わせ体の引張り荷重と伸びとの関係を示
すグラフである。
【図7】他の実施例を示す断面図である。
【図8】踏込テストに用いる試験片を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 骨格構造体 7 カーカス 9 保護層 10 保護コード 11 スチールフィラメント 12 撚り合わせ体 13 波状折曲げ部 C タイヤ赤道 D 直径 d フィラメント径 H 波高さ L 波長さ P1、P2 撚りピッチ WB タイヤ軸方向の巾 WM タイヤ最大巾 WT 接地巾 X 仮想直線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−30804(JP,A) 特開 昭64−6187(JP,A) 特開 昭57−201701(JP,A) 特開 昭57−201704(JP,A) 特開 平3−57702(JP,A) 特開 平1−215602(JP,A) 特開 平3−7601(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 9/18 - 9/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】9kg/cm 2以上の内圧が充填されかつ30
    00kg以上の荷重が付加されるとともに、トレッド部か
    サイドウォール部を通ってビード部のビードコアで折
    返すカーカスを具える骨格構造体と、この骨格構造体の
    半径方向外側に位置し、トレッド部の破損から骨格構造
    体を保護する保護層とを配する高速重荷重用タイヤであ
    って、 前記保護層は保護コードを並置した1枚以上かつタイヤ
    赤道を中心として配されるプライからなり、しかもタイ
    ヤ軸方向の巾をタイヤ最大巾の0.3倍以上かつ接地巾
    以下とするとともに、 前記保護コードは、フィラメント径0.15mm以上かつ
    0.35mm以下の複数本のスチールフィラメントを3mm
    以上かつ7.5mm以下の撚りピッチで撚り合わせ、直径
    を0.4mm以上かつ1.2mm以下とした撚り合わせ体に
    波高さHが1.3〜10mm、波長さLが前記波高さHの
    2.0〜5.0倍の波状折曲げ部を連続に形成した型付
    けコードであり、 しかも前記保護コードは、この保護コードの波状折曲げ
    部を伸長により直線とした仮想直線がタイヤ赤道に対し
    てなす角度を0°以上かつ15°以下とし かつ前記保護層はトレッド部表面に条設されるトレッド
    溝の溝底との間の距離L2を0.7〜4.0mm としたこ
    とを特徴とする高速重荷重用タイヤ。
  2. 【請求項2】前記撚り合わせ体は、上撚りと下撚りの撚
    りピッチをともに3mm以上かつ7.5mm以下の撚りピッ
    チで撚り合わせた複撚り構造をなし、 かつ 前記保護層は、1本当たりの保護コードの破断強度
    が少なくとも30kgであり、該保護層の単位巾と該単位
    巾中に配列される保護コードの直径の総和との百分比で
    ある密度が30〜70%となる保護コードの打込み本数
    を有することを特徴とする請求項1記載の高速重荷重用
    タイヤ。
  3. 【請求項3】前記型付けコードは、波高さHが1.3〜
    10mm、波長さLが前記波高さHの2.1〜2.8倍の
    波状折曲げ部を連続に形成したことを特徴とする請求項
    1記載の高速重荷重用タイヤ。
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