JP3045012U - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なくて製作費が安くつくと共
に、作業能率の向上を図ることができ、しかも、ジャム
が発生しないようにすること。 【解決手段】 筐体１内に、ロール紙Ｐから感熱記録紙
Ｐａを引き出すためのプラテンローラ２と、その引き出
した感熱記録紙Ｐａを切断するための固定刃３ａ及び可
動刃３ｂを有するカッター装置３とが設けられ、筐体１
に取り付けた開閉蓋５に、感熱記録紙Ｐａを介してプラ
テンローラ２に圧接するサーマルプリントヘッド６と、
筐体１に設けた被係合部１０に係脱可能に係合して開閉
蓋５を該筐体１にロックするロック部材９とが設けられ
たファクシミリ装置において、プラテンローラ２の軸受
部１７と、カッター装置３の支持部３Ａと、ロック部材
９の被係合部１０とを一体形成した基枠１５が筐体１に
固定されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はファクシミリ装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のファクシミリ装置の一例として図３に示すものがある。これは 、筐体１内に、ロール紙Ｐから感熱記録紙Ｐａを引き出すためのプラテンローラ ２と、その引き出した感熱記録紙Ｐａを所定間隔ごとに切断するための固定刃３ ａ及び可動刃３ｂからなるカッター装置３とが設けられ、筐体１の開口部に枢着 軸４を中心に開閉可能に取り付けた開閉蓋５に、感熱記録紙Ｐａを介してプラテ ンローラ２に圧接するサーマルプリントヘッド６と、開閉蓋５に枢着軸７を介し て回動可能に枢着されてばね８により付勢されることにより、その先端に形成し た係合凹部９ａが筐体１に設けた被係合部１０に係脱可能に係合されるロック部 材９とを設けたものであって、該ロック部材９をばね８に抗して回動させること により、係合凹部９ａを被係合部１０から離脱させて、開閉蓋５を開動させるこ とができるようになっている（図３仮想線参照）。なお、開閉蓋５には原稿Ｇの 供給口１１及び排出口１２とテンキーなどの操作部１３とが設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記構成では、プラテンローラ２、カッター装置３及び被係合部１０がそれぞ れ別個に筐体１に取り付けられているから、部品点数が多くなり、製作費が高く つき、その取り付けに手間がかかって、作業能率が低い。また、取付け誤差によ りジャムが発生して感熱記録紙Ｐａが詰まる虞れもある。

【０００４】 本考案は、上記難点に鑑み、部品点数が少なくて製作費が安くつくと共に、作 業能率の向上を図ることができ、しかも、ジャムが発生しないようにしたファク シミリ装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１記載の考案は、筐体内に、ロール紙から記 録紙を引き出すためのプラテンローラと、その引き出した記録紙を切断するため のカッター装置とが設けられ、前記筐体の開口部に開閉可能に取り付けた開閉蓋 に、前記記録紙を介して前記プラテンローラに圧接するプリントヘッドと、筐体 に設けた被係合部に係脱可能に係合して前記開閉蓋を該筐体にロックするロック 部材とが設けられたファクシミリ装置において、前記プラテンローラの軸受部と 、前記カッター装置の支持部と、前記ロック部材の被係合部とを一体形成した基 枠が前記筐体に固定されていることを特徴としている。

【０００６】 上記構成によれば、プラテンローラの軸受部、カッター装置の支持部及びロッ ク部材の被係合部が基枠に一体形成されているので、該基枠を筐体に固定するだ けで、前記軸受部、支持部及び被係合部を所定位置に固定することができ、それ らを別個に筐体に固定する必要がないから、従来に比べて部品点数が少なくて製 作費を安くすることができると共に、作業能率の向上を図ることができる。また 、前記基枠によりプラテンローラ及びカッター装置の取付け位置が正確に設定さ れるので、ジャムの発生による記録紙の詰まりがおこる虞れもない。

【０００７】 請求項２記載の考案は、請求項１記載の考案において、前記基枠が、前記記録 紙の引き出し方向とは直交する方向に延びる底板部と、該底板部の両端から上方 に直角に延びる左右一対の側板部とを備えた金属型枠からなることを特徴として いる。

【０００８】 上記構成によれば、基枠が金属型枠からなっているので、プレス加工により安 価に量産することができる。

【０００９】 請求項３記載の考案は、請求項２記載の考案において、前記プラテンローラの 軸受部が、基枠の左右一対の側板部の上端縁に形成した略Ｕ字状の凹部からなり 、該各凹部に前記プラテンローラの支軸を回転可能に嵌入させることを特徴とし ている。

【００１０】 上記構成によれば、左右一対の側板部の凹部にプラテンローラの支軸を上方か ら嵌入させるだけで、そのプラテンローラを回転可能に位置決めすることができ る。

【００１１】 請求項４記載の考案は、請求項２または３記載の考案において、前記カッター 装置の支持部が前記基枠の底板部と左右一対の側板部とからなり、前記底板部に カッター装置の固定刃が固定され、前記左右一対の側板部にカッター装置の可動 刃が枢着されていることを特徴としている。

【００１２】 上記構成によれば、基枠の底板部及び左右一対の側板部によりカッター装置の 固定刃と可動刃との位置関係が正確に設定されているので、記録紙を確実に切断 することができる。

【００１３】 請求項５記載の考案は、請求項２から４のいずれかに記載の考案において、前 記ロック部材の被係合部が前記基枠の左右一対の側板部から記録紙の引き出し方 向とは直交する方向に沿って折れ曲がる突起部からなることを特徴としている。

【００１４】 上記構成によれば、基枠の左右一対の側板部に設けた突起部を折り曲げるだけ で、ロック部材の被係合部を簡単に形成することができる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１及び図２は本考案 の実施の一形態であるファクシミリ装置の要部を示すものであって、プラテンロ ーラ２の軸受部１７と、カッター装置３の支持部３Ａと、ロック部材９の被係合 部１０とを一体形成した基枠１５が筐体１にビス１６により固定されている。な お、１４は感熱記録紙Ｐａを緊張させるための弾性押さえ板である。上記以外の 構成は図３に示す従来例とほぼ同じであるから、同一部分に同一符号を付してそ の説明を省略する。

【００１６】 上記構成によれば、プラテンローラ２の軸受部１７、カッター装置３の支持部 ３Ａ及びロック部材９の被係合部１０が基枠１５に一体形成されているので、該 基枠１５を筐体１に固定するだけで、前記軸受部１７、支持部３Ａ及び被係合部 １０を所定位置に固定することができ、それらを別個に筐体１に固定する必要が ないから、従来に比べて部品点数が少なくて製作費を安くすることができると共 に、作業能率の向上を図ることができる。また、基枠１５によりプラテンローラ ２及びカッター装置３の取付け位置が正確に設定されるので、ジャムの発生によ る感熱記録紙Ｐａの詰まりがおこる虞れもない。

【００１７】 前記基枠１５は、感熱記録紙Ｐａの引き出し方向ａとは直交する方向に延びる 底板部１５ａと、該底板部１５ａの両端から上方に直角に延びる左右一対の側板 部１５ｂとを備えた金属型枠からなっており、プレス加工により安価に量産する ことができる。

【００１８】 前記プラテンローラ２の軸受部１７は、左右一対の側板部１５ｂの中央上端縁 に形成した略Ｕ字状の凹部１７ａからなり、該各凹部１７ａにプラテンローラ２ の支軸２ａを回転可能に嵌入させている。

【００１９】 上記構成によれば、左右一対の側板部１５ｂの凹部１７ａにプラテンローラ２ の支軸２ａを上方から嵌入させるだけで、そのプラテンローラ２を回転可能に位 置決めすることができる。

【００２０】 前記カッター装置３の支持部３Ａは、基枠１５の底板部１５ａと左右一対の側 板部１５ｂとからなり、前記底板部１５ａにカッター装置３の固定刃３ａがビス １８により固定され、前記左右一対の側板部１５ｂの一端側にカッター装置３の 可動刃３ｂが枢着軸１９を介して枢着されている。

【００２１】 上記構成によれば、基枠１５の底板部１５ａ及び左右一対の側板部１５ｂによ りカッター装置３の固定刃３ａと可動刃３ｂとの位置関係が正確に設定されてい るので、感熱記録紙Ｐａを確実に切断することができる。

【００２２】 前記ロック部材９の被係合部１０は、基枠１５の左右一対の側板部１５ｂの他 端側から感熱記録紙Ｐａの引き出し方向ａとは直交する方向に沿って外側に折れ 曲がる突起部１０ａからなっている。

【００２３】 上記構成において、ロック部材９をばね８に抗して上方に回動させることによ り（図１仮想線参照）、係合凹部９ａを突起部１０ａから離脱させて、開閉蓋５ を開動させることができる（図３仮想線参照）。

【００２４】 この場合、基枠１５の左右一対の側板部１５ｂに設けた突起部１０ａを折り曲 げるだけで、ロック部材９の被係合部１０を簡単に形成することができる。

【００２５】 上記実施の形態では、感熱記録紙Ｐａをサーマルプリントヘッド６により印字 するようにしたが、これに限定されるわけではなく、普通紙からなる記録紙にプ リントヘッドで印字する場合にも適用することができる。

【００２６】

【考案の効果】

請求項１記載の考案によれば、プラテンローラの軸受部、カッター装置の支持 部及びロック部材の被係合部が基枠に一体形成されているので、該基枠を筐体に 固定するだけで、前記軸受部、支持部及び被係合部を所定位置に固定することが でき、それらを別個に筐体に固定する必要がないから、従来に比べて部品点数が 少なくて製作費を安くすることができると共に、作業能率の向上を図ることがで きる。また、前記基枠によりプラテンローラ及びカッター装置の取付け位置が正 確に設定されるので、ジャムの発生による感熱記録紙の詰まりがおこる虞れもな い。

【００２７】 請求項２記載の考案によれば、基枠が金属型枠からなっているので、プレス加 工により安価に量産することができる。

【００２８】 請求項３記載の考案によれば、左右一対の側板部の凹部にプラテンローラの支 軸を上方から嵌入させるだけで、そのプラテンローラを回転可能に位置決めする ことができる。

【００２９】 請求項４記載の考案によれば、基枠の底板部及び左右一対の側板部によりカッ ター装置の固定刃と可動刃との位置関係が正確に設定されているので、感熱記録 紙を確実に切断することができる。

【００３０】 請求項５記載の考案によれば、基枠の左右一対の側板部に設けた突起部を折り 曲げるだけで、ロック部材の被係合部を簡単に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施の一形態であるファクシミリ装
置の要部の縦断面図である。

【図２】 同要部の分解斜視図である。

【図３】 従来例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 筐体 ２ プラテンローラ ２ａ プラテンローラの支軸 ３ カッター装置 ３ａ 固定刃 ３ｂ 可動刃 ３Ａ カッター装置の支持部 ５ 開閉蓋 ６ サーマルプリントヘッド ９ ロック部材 ９ａ 係合凹部 １０ 被係合部 １０ａ 突起部 １５ 基枠 １５ａ 基枠の底板部 １５ｂ 基枠の側板部 １７ プラテンローラの軸受部 １７ａ 凹部 Ｐ ロール紙 Ｐａ 感熱記録紙 ａ 感熱記録紙の引き出し方向

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体内に、ロール紙から記録紙を引き出
   すためのプラテンローラと、その引き出した記録紙を切
   断するためのカッター装置とが設けられ、前記筐体の開
   口部に開閉可能に取り付けた開閉蓋に、前記記録紙を介
   して前記プラテンローラに圧接するプリントヘッドと、
   筐体に設けた被係合部に係脱可能に係合して前記開閉蓋
   を該筐体にロックするロック部材とが設けられたファク
   シミリ装置において、前記プラテンローラの軸受部と、
   前記カッター装置の支持部と、前記ロック部材の被係合
   部とを一体形成した基枠が前記筐体に固定されているこ
   とを特徴とするファクシミリ装置。
2. 【請求項２】 前記基枠が、前記記録紙の引き出し方向
   とは直交する方向に延びる底板部と、該底板部の両端か
   ら上方に直角に延びる左右一対の側板部とを備えた金属
   型枠からなることを特徴とする請求項１記載のファクシ
   ミリ装置。
3. 【請求項３】 前記プラテンローラの軸受部が前記基枠
   の左右一対の側板部の上端縁に形成した略Ｕ字状の凹部
   からなり、該各凹部に前記プラテンローラの支軸を回転
   可能に嵌入させることを特徴とする請求項２記載のファ
   クシミリ装置。
4. 【請求項４】 前記カッター装置の支持部が前記基枠の
   底板部と左右一対の側板部とからなり、前記底板部にカ
   ッター装置の固定刃が固定され、前記左右一対の側板部
   にカッター装置の可動刃が枢着されていることを特徴と
   する請求項２または３記載のファクシミリ装置。
5. 【請求項５】 前記ロック部材の被係合部が前記基枠の
   左右一対の側板部から記録紙の引き出し方向とは直交す
   る方向に沿って折れ曲がる突起部からなることを特徴と
   する請求項２から４のいずれかに記載のファクシミリ装
   置。