JP3044332B2 - 床盤体の製造方法 - Google Patents
床盤体の製造方法Info
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- JP3044332B2 JP3044332B2 JP5220693A JP22069393A JP3044332B2 JP 3044332 B2 JP3044332 B2 JP 3044332B2 JP 5220693 A JP5220693 A JP 5220693A JP 22069393 A JP22069393 A JP 22069393A JP 3044332 B2 JP3044332 B2 JP 3044332B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルコニー、ベラン
ダ、外廊下などの建物の屋外に付設する部分の床に好適
に利用される床盤体の製造方法に関する。特に、内部に
金属板を有し、全体が弾性材料で被覆された床盤体の製
造方法に関する。
ダ、外廊下などの建物の屋外に付設する部分の床に好適
に利用される床盤体の製造方法に関する。特に、内部に
金属板を有し、全体が弾性材料で被覆された床盤体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外廊下に利用する床盤体として、例え
ば、実開昭63−104539号公報に示すものがあ
る。この公報の床盤体は、一対の対辺が内方に屈曲した
屈曲部を有する鋼板と、この鋼板の下面に溶着された補
強部材と、鋼板の上面に貼着された弾性材料にて形成さ
れた防音層を有している。
ば、実開昭63−104539号公報に示すものがあ
る。この公報の床盤体は、一対の対辺が内方に屈曲した
屈曲部を有する鋼板と、この鋼板の下面に溶着された補
強部材と、鋼板の上面に貼着された弾性材料にて形成さ
れた防音層を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の床盤体は、歩行
音を低減若しくは消音するという点においては、効果を
有している。しかし、鋼板の上面以外の部分は、鋼板の
表面が露出しているため、防錆効果は低く、錆びによる
劣化が生じる。さらに、この床盤体では、床盤体を複数
敷設して床面が形成されるが、床盤体の鋼板の側面が接
触するため、床盤体相互の接触部分および床盤体が固定
される床フレームとの接触部分において、ガタツキ、き
しみが生じやすい。このガタツキ、きしみは、歩行時に
きしみ音を発生する。
音を低減若しくは消音するという点においては、効果を
有している。しかし、鋼板の上面以外の部分は、鋼板の
表面が露出しているため、防錆効果は低く、錆びによる
劣化が生じる。さらに、この床盤体では、床盤体を複数
敷設して床面が形成されるが、床盤体の鋼板の側面が接
触するため、床盤体相互の接触部分および床盤体が固定
される床フレームとの接触部分において、ガタツキ、き
しみが生じやすい。このガタツキ、きしみは、歩行時に
きしみ音を発生する。
【0004】そこで、本発明の目的は、高い防錆効果
と、床盤体相互の接触部分および床盤体が固定される床
フレームとの接触部分におけるガタツキ、きしみが生じ
にくく、また、多少のガタツキ、きしみがあっても、そ
れらに起因する歩行時の音の発生を防止できる床盤体を
容易かつ品質よく製造することができる床盤体の製造方
法を提供するものである。
と、床盤体相互の接触部分および床盤体が固定される床
フレームとの接触部分におけるガタツキ、きしみが生じ
にくく、また、多少のガタツキ、きしみがあっても、そ
れらに起因する歩行時の音の発生を防止できる床盤体を
容易かつ品質よく製造することができる床盤体の製造方
法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、矩形の金属板の片面に固着された取付用ナットまた
は取付用ブラケットを有する基板を作製する工程と、前
記基板より大きく形成された矩形の基板収納部を形成す
る枠体と、該枠体の一方の辺の内側面の全長にわたり前
記基板収納部の底面部分に配設された第1の側面形成部
材と、前記枠体の前記一方の辺と対向する他方の辺の内
側面の全長にわたり前記基板収納部の底面から所定寸法
上方に離間した位置に配設された第2の側面形成部材と
を有する型枠に、第1の弾性材料液状物を所定の厚さ注
入する工程と、該第1の弾性材料液状物が固化する前
に、前記基板の取付用ナットまたは取付用ブラケットを
設けていない側の面を下面として前記第1の弾性材料液
状物層の上面に前記基板を載置する工程と、前記基板が
取付用ナットを有する場合は取付用ナットのネジ部分を
除いて前記第1の弾性材料液状物と全周が接触するよう
に、前記基板の上から第2の弾性材料液状物を塗布また
は注入する工程と、前記第1および第2の弾性材料液状
物層が脱型可能程度に固化したのち前記型枠より脱型す
る工程とを有する弾性材料により全体が被覆された床盤
体の製造方法である。
は、矩形の金属板の片面に固着された取付用ナットまた
は取付用ブラケットを有する基板を作製する工程と、前
記基板より大きく形成された矩形の基板収納部を形成す
る枠体と、該枠体の一方の辺の内側面の全長にわたり前
記基板収納部の底面部分に配設された第1の側面形成部
材と、前記枠体の前記一方の辺と対向する他方の辺の内
側面の全長にわたり前記基板収納部の底面から所定寸法
上方に離間した位置に配設された第2の側面形成部材と
を有する型枠に、第1の弾性材料液状物を所定の厚さ注
入する工程と、該第1の弾性材料液状物が固化する前
に、前記基板の取付用ナットまたは取付用ブラケットを
設けていない側の面を下面として前記第1の弾性材料液
状物層の上面に前記基板を載置する工程と、前記基板が
取付用ナットを有する場合は取付用ナットのネジ部分を
除いて前記第1の弾性材料液状物と全周が接触するよう
に、前記基板の上から第2の弾性材料液状物を塗布また
は注入する工程と、前記第1および第2の弾性材料液状
物層が脱型可能程度に固化したのち前記型枠より脱型す
る工程とを有する弾性材料により全体が被覆された床盤
体の製造方法である。
【0006】また、前記第1の弾性材料液状物層の上面
に基板を載置する工程を経た後は、前記第1の弾性材料
液状物層が脱型可能程度に固化したのち前記型枠より脱
型する工程と、前記基板が取付用ナットを有する場合は
取付用ナットのネジ部分を除いて前記第1の弾性材料液
状物と全周が接触するように、前記基板の上から第2の
弾性材料液状物を塗布する工程として床盤体を製造する
ことも可能である。
に基板を載置する工程を経た後は、前記第1の弾性材料
液状物層が脱型可能程度に固化したのち前記型枠より脱
型する工程と、前記基板が取付用ナットを有する場合は
取付用ナットのネジ部分を除いて前記第1の弾性材料液
状物と全周が接触するように、前記基板の上から第2の
弾性材料液状物を塗布する工程として床盤体を製造する
ことも可能である。
【0007】さらに、矩形の金属板の片面に固着された
取付用ナットまたは取付用ブラケットを有する基板を作
製する工程と、前記基板より大きく形成された矩形の基
板収納部を形成する下枠体と、下枠体の基板収納部を覆
って所要の成形空間を形成する上枠体とからなる型枠の
一方の辺の内側面の全長にわたり前記基板収納部の底面
部分に配設された第1の側面形成部材と、前記一方の辺
と対向する他方の辺の内側面の全長にわたり前記基板収
納部の底面から所定寸法上方に離間した位置に配設され
た第2の側面形成部材とを有する型枠内に、前記基板を
型枠の前記底面から所定寸法上方に離間させて成形空間
内に配置する工程と、前記基板が取付用ナットを有する
場合は取付用ナットのネジ部分を除き成形空間内に弾性
材料液状物を注入し、前記基板の全体を該弾性材料液状
物により被包する工程と、該弾性材料液状物層が脱型可
能程度に固化したのち前記型枠より脱型する工程とを有
する床盤体の製造方法とすることもできる。
取付用ナットまたは取付用ブラケットを有する基板を作
製する工程と、前記基板より大きく形成された矩形の基
板収納部を形成する下枠体と、下枠体の基板収納部を覆
って所要の成形空間を形成する上枠体とからなる型枠の
一方の辺の内側面の全長にわたり前記基板収納部の底面
部分に配設された第1の側面形成部材と、前記一方の辺
と対向する他方の辺の内側面の全長にわたり前記基板収
納部の底面から所定寸法上方に離間した位置に配設され
た第2の側面形成部材とを有する型枠内に、前記基板を
型枠の前記底面から所定寸法上方に離間させて成形空間
内に配置する工程と、前記基板が取付用ナットを有する
場合は取付用ナットのネジ部分を除き成形空間内に弾性
材料液状物を注入し、前記基板の全体を該弾性材料液状
物により被包する工程と、該弾性材料液状物層が脱型可
能程度に固化したのち前記型枠より脱型する工程とを有
する床盤体の製造方法とすることもできる。
【0008】そして、前記型枠は、前記枠体内に敷設さ
れ、前記基板収納部の底面を形成する模様シートを有す
ることが望ましい。また、前記第2の弾性材料液状物の
塗布または注入工程は、前記型枠内に注入された第1の
弾性材料液状物が固化する前に行うことが望ましい。な
お、前記第1の側面形成部材の上面および/または前記
第2の側面形成部材の下面に、側面形成部材のほぼ全長
にわたる凹部を形成することもできる。これにより、凹
部に対応して形成される表面側突出片および/または裏
面側突出片に雨水ガイドとしての突条を形成することが
できる。
れ、前記基板収納部の底面を形成する模様シートを有す
ることが望ましい。また、前記第2の弾性材料液状物の
塗布または注入工程は、前記型枠内に注入された第1の
弾性材料液状物が固化する前に行うことが望ましい。な
お、前記第1の側面形成部材の上面および/または前記
第2の側面形成部材の下面に、側面形成部材のほぼ全長
にわたる凹部を形成することもできる。これにより、凹
部に対応して形成される表面側突出片および/または裏
面側突出片に雨水ガイドとしての突条を形成することが
できる。
【0009】
【実施例】そこで、本発明の床盤体の製造方法について
実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例に
より製造される床盤体の斜視図であり、図2は、図1の
A−A線断面図であり、図3は、図1のB−B線断面図
であり、図4は、本実施例の床盤体の製造方法に使用さ
れる型枠の一例の上面図であり、図5および図6は、本
実施例の床盤体の製造方法を説明するための断面図であ
る。
実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例に
より製造される床盤体の斜視図であり、図2は、図1の
A−A線断面図であり、図3は、図1のB−B線断面図
であり、図4は、本実施例の床盤体の製造方法に使用さ
れる型枠の一例の上面図であり、図5および図6は、本
実施例の床盤体の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【0010】本実施例により製造される床盤体1は、金
属板2と、金属板2の片面に固定された取付用ナット6
とからなる基板4と、前記ナット6のネジ部を除いて、
基板4の全面を被包する弾性材料被覆層3とからなる。
属板2と、金属板2の片面に固定された取付用ナット6
とからなる基板4と、前記ナット6のネジ部を除いて、
基板4の全面を被包する弾性材料被覆層3とからなる。
【0011】本実施例に係わる床盤体1の製造方法は、
基板形成工程と、型枠内に第1の弾性材料液状物を注入
する工程と、注入された弾性材料液状物の上に基板4を
載置する工程と、基板4の上から第2の弾性材料液状物
を注入する工程と、弾性材料液状物が固化した後脱型す
る工程とを有している。
基板形成工程と、型枠内に第1の弾性材料液状物を注入
する工程と、注入された弾性材料液状物の上に基板4を
載置する工程と、基板4の上から第2の弾性材料液状物
を注入する工程と、弾性材料液状物が固化した後脱型す
る工程とを有している。
【0012】基板4の形成工程は、矩形の金属板2の片
面の後述する屈曲部で囲まれる内面に取付用ナット6を
溶接などにより固着することにより行われる。金属板2
は、基板としての曲げ剛性を向上させるために、少なく
とも一対の対辺、例えば、図2に示すように、矩形の金
属板2の長辺側側面を内方に屈曲させ屈曲部2b、2c
を形成する。また、図3に示すように、短辺側も内側に
屈曲させ、屈曲部2d,2eを形成してもよい。この実
施例においては、四辺すべてが内方に屈曲した屈曲部と
している。屈曲部2b〜2eの長さは、同じであること
が望ましい。そして、金属板2の内面への取付用ナット
6の固着は、図1,図2および図3に示すように、適宜
間隔で、所定数行われる。取付用ナット6は、床盤体1
の支持部としても機能するので、その数は、床盤体1の
大きさ、剛性等により、負荷などに対するたわみなどを
考慮して適宜設定される。
面の後述する屈曲部で囲まれる内面に取付用ナット6を
溶接などにより固着することにより行われる。金属板2
は、基板としての曲げ剛性を向上させるために、少なく
とも一対の対辺、例えば、図2に示すように、矩形の金
属板2の長辺側側面を内方に屈曲させ屈曲部2b、2c
を形成する。また、図3に示すように、短辺側も内側に
屈曲させ、屈曲部2d,2eを形成してもよい。この実
施例においては、四辺すべてが内方に屈曲した屈曲部と
している。屈曲部2b〜2eの長さは、同じであること
が望ましい。そして、金属板2の内面への取付用ナット
6の固着は、図1,図2および図3に示すように、適宜
間隔で、所定数行われる。取付用ナット6は、床盤体1
の支持部としても機能するので、その数は、床盤体1の
大きさ、剛性等により、負荷などに対するたわみなどを
考慮して適宜設定される。
【0013】また、基板4の形成工程は、基板4と後述
する第1および第2の弾性材料液状物との密着性を向上
させるために、表面をサンドブラストなどの方法により
粗面化することが望ましい。この粗面化は、上記のナッ
ト6の固着および屈曲部の形成の前後のいずれでもよ
い。
する第1および第2の弾性材料液状物との密着性を向上
させるために、表面をサンドブラストなどの方法により
粗面化することが望ましい。この粗面化は、上記のナッ
ト6の固着および屈曲部の形成の前後のいずれでもよ
い。
【0014】そして、図4に示す型枠40は、定盤60
と、この定盤60の上に設けられ、基板4より若干大き
い基板収納部を形成する枠体41a,41b,42a,
42bと、枠体42bの内側面の全長にわたり基板収納
部の底面部分に配設した第1の側面形成部材44と、枠
体42bに対向する枠体42aの内側面の全長にわたり
基板収納部の底面より所定寸法上方に離間した位置に配
設した第2の側面形成部材45とを有している。枠体4
1a,41b,42a,42bは全体が同じ高さとなっ
ており、製造される床盤体1の高さを規制する。
と、この定盤60の上に設けられ、基板4より若干大き
い基板収納部を形成する枠体41a,41b,42a,
42bと、枠体42bの内側面の全長にわたり基板収納
部の底面部分に配設した第1の側面形成部材44と、枠
体42bに対向する枠体42aの内側面の全長にわたり
基板収納部の底面より所定寸法上方に離間した位置に配
設した第2の側面形成部材45とを有している。枠体4
1a,41b,42a,42bは全体が同じ高さとなっ
ており、製造される床盤体1の高さを規制する。
【0015】第1の側面形成部材44および第2の側面
形成部材45は、図4および図5に示すように、断面が
四角形をした角材により形成されており、これにより後
述する床盤体1の裏面側突出片7および表面側突出片8
が形成される。この両側面形成部材44,45は、枠体
42a,42bと別部材として形成されているが、これ
らの枠体と一体に形成してもよい。枠体41a,41
b,42a,42bは、既知の手段で分解可能となって
いる。
形成部材45は、図4および図5に示すように、断面が
四角形をした角材により形成されており、これにより後
述する床盤体1の裏面側突出片7および表面側突出片8
が形成される。この両側面形成部材44,45は、枠体
42a,42bと別部材として形成されているが、これ
らの枠体と一体に形成してもよい。枠体41a,41
b,42a,42bは、既知の手段で分解可能となって
いる。
【0016】また、型枠40としては、図5に示すよう
に、定盤60上に模様シート43を有してもよい。この
ような模様シート43を用いることにより、床盤体1の
製造後に、特別な模様形成作業を行うことなく弾性材料
被覆層3の形成と同時にその表面模様を付すことがで
き、意匠性も向上する。なお、模様シートは必ずしも用
いる必要はなく、また必要であれば定盤60の表面に直
接形成してもよい。
に、定盤60上に模様シート43を有してもよい。この
ような模様シート43を用いることにより、床盤体1の
製造後に、特別な模様形成作業を行うことなく弾性材料
被覆層3の形成と同時にその表面模様を付すことがで
き、意匠性も向上する。なお、模様シートは必ずしも用
いる必要はなく、また必要であれば定盤60の表面に直
接形成してもよい。
【0017】床盤体1の製造に際しては、型枠40内に
まず第1の弾性材料液状物47を所定の厚さ注入する。
まず第1の弾性材料液状物47を所定の厚さ注入する。
【0018】弾性材料液状物47としては、硬化後、あ
る程度の弾性を示す材料であり、型枠注入時に液状であ
ればどのようなものでも使用でき、例えば、種々のゴム
材料、合成樹脂エラストマーが使用できる。例えば、ウ
レタンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマ
ーなどの合成ゴムまたは合成樹脂エラストマー、ラテッ
クスゴムなどの天然ゴムなどが好適に使用できる。特
に、成形性、機械的強度、耐摩耗性、耐熱性、耐候性等
の点において、ウレタンゴムが好適である。ウレタンゴ
ムは、ポリエステルまたはポリエーテルポリオールとイ
ソシアナート化合物の反応により得られるゴム状弾性体
である。ウレタンゴムは、ポリエーテルウレタンゴムと
ポリエステルウレタンゴムに区分され、本発明の床盤体
の被覆層として用いるには、耐寒性、耐熱性、ゴム弾性
の点より、ポリエーテルウレタンゴムが特に好適であ
る。さらに、作業性を考慮すると、常温効果型のウレタ
ンゴムが望ましく、一液型、二液型のいずれでもよい。
る程度の弾性を示す材料であり、型枠注入時に液状であ
ればどのようなものでも使用でき、例えば、種々のゴム
材料、合成樹脂エラストマーが使用できる。例えば、ウ
レタンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマ
ーなどの合成ゴムまたは合成樹脂エラストマー、ラテッ
クスゴムなどの天然ゴムなどが好適に使用できる。特
に、成形性、機械的強度、耐摩耗性、耐熱性、耐候性等
の点において、ウレタンゴムが好適である。ウレタンゴ
ムは、ポリエステルまたはポリエーテルポリオールとイ
ソシアナート化合物の反応により得られるゴム状弾性体
である。ウレタンゴムは、ポリエーテルウレタンゴムと
ポリエステルウレタンゴムに区分され、本発明の床盤体
の被覆層として用いるには、耐寒性、耐熱性、ゴム弾性
の点より、ポリエーテルウレタンゴムが特に好適であ
る。さらに、作業性を考慮すると、常温効果型のウレタ
ンゴムが望ましく、一液型、二液型のいずれでもよい。
【0019】そして、この弾性材料液状物47を、図5
に示すように、第1の側面形成部材44の上面および第
2の側面形成部材45の下面と同じ高さとなるように注
入し、第1の弾性材料液状物層を形成させる。
に示すように、第1の側面形成部材44の上面および第
2の側面形成部材45の下面と同じ高さとなるように注
入し、第1の弾性材料液状物層を形成させる。
【0020】次に、第1の弾性材料液状物47が固化す
る前に、基板4の外面を第1の弾性材料液状物47の上
面に載置する。この工程は、第1の弾性材料液状物47
層の上に載置した基板4の自重により行ってもよいが、
図6に示すように、基板4の取付用ナット6と螺合する
複数のボルト51が取り付けられた適宜の基板押圧装置
50を用いて、基板4の上部側から圧力を付加すること
により行うことが望ましい。
る前に、基板4の外面を第1の弾性材料液状物47の上
面に載置する。この工程は、第1の弾性材料液状物47
層の上に載置した基板4の自重により行ってもよいが、
図6に示すように、基板4の取付用ナット6と螺合する
複数のボルト51が取り付けられた適宜の基板押圧装置
50を用いて、基板4の上部側から圧力を付加すること
により行うことが望ましい。
【0021】さらに、基板4を第1の弾性材料液状物4
7層の上に載置する前に、基板4の表面に、第1の弾性
材料液状物との密着性を向上させるために密着性向上物
質含有液体を塗布することが望ましい。このような液体
としては、例えば、いわゆる接着剤とか上述の第1の弾
性材料液状物47の薄液などが使用できる。
7層の上に載置する前に、基板4の表面に、第1の弾性
材料液状物との密着性を向上させるために密着性向上物
質含有液体を塗布することが望ましい。このような液体
としては、例えば、いわゆる接着剤とか上述の第1の弾
性材料液状物47の薄液などが使用できる。
【0022】続いて、基板4の取付用ナット6のネジ部
分を除いて第1の弾性材料液状物層47と全周が接触す
るように、基板の上から第2の弾性材料液状物48を注
入する。第2の弾性材料液状物の注入工程は、第1の弾
性材料液状物47層が固化する前に行うことが望まし
い。そして、押圧板49を第2の弾性材料液状物48層
の上に載せて押圧し、成形後に床盤体1の内面に凹陥部
分ができるようにする。この状態が、図6に示す状態で
ある。前記注入、押圧に際しては、第2の弾性材料液状
物48層の端面が、枠体40の上面よりあふれないよう
にすることが望ましい。第2の弾性材料液状物48とし
ては、第1の弾性材料液状物47と接着性のある材料が
使用され、特に、同じものまたは同種のものが好適であ
る。また、第2の弾性材料液状物48は、基板4の防錆
ができればよいので、上記注入に限らず、いわゆるスプ
レーなどを用いて塗布してもよい。
分を除いて第1の弾性材料液状物層47と全周が接触す
るように、基板の上から第2の弾性材料液状物48を注
入する。第2の弾性材料液状物の注入工程は、第1の弾
性材料液状物47層が固化する前に行うことが望まし
い。そして、押圧板49を第2の弾性材料液状物48層
の上に載せて押圧し、成形後に床盤体1の内面に凹陥部
分ができるようにする。この状態が、図6に示す状態で
ある。前記注入、押圧に際しては、第2の弾性材料液状
物48層の端面が、枠体40の上面よりあふれないよう
にすることが望ましい。第2の弾性材料液状物48とし
ては、第1の弾性材料液状物47と接着性のある材料が
使用され、特に、同じものまたは同種のものが好適であ
る。また、第2の弾性材料液状物48は、基板4の防錆
ができればよいので、上記注入に限らず、いわゆるスプ
レーなどを用いて塗布してもよい。
【0023】そして、第1および第2の弾性材料液状物
層が脱型可能程度に固化したのち型枠より脱型する。脱
型は、型枠40を分解することにより行われる。
層が脱型可能程度に固化したのち型枠より脱型する。脱
型は、型枠40を分解することにより行われる。
【0024】このようにして、図1ないし図3に示すよ
うに、矩形の金属板2とその片面に固着された取付用ナ
ット6からなる基板4と、少なくとも取付用ナット6の
ネジ部分を除いた基板全面を被包する弾性材料被覆層3
とにより床盤体が形成される。また、この床盤体1に
は、前記被覆層3の外表面と連続し、かつ厚さが床盤体
1の高さより薄く形成され、床盤体1の一方の辺のほぼ
全長にわたって外方に突出する表面側突出片8と、上面
が表面側突出片8の下面の延長線とほぼ同じ位置または
その下方となるように形成され、床盤体1の前記一方の
辺と対向する他方の辺のほぼ全長にわたって外方に突出
する裏面側突出片7とが一体に形成される。
うに、矩形の金属板2とその片面に固着された取付用ナ
ット6からなる基板4と、少なくとも取付用ナット6の
ネジ部分を除いた基板全面を被包する弾性材料被覆層3
とにより床盤体が形成される。また、この床盤体1に
は、前記被覆層3の外表面と連続し、かつ厚さが床盤体
1の高さより薄く形成され、床盤体1の一方の辺のほぼ
全長にわたって外方に突出する表面側突出片8と、上面
が表面側突出片8の下面の延長線とほぼ同じ位置または
その下方となるように形成され、床盤体1の前記一方の
辺と対向する他方の辺のほぼ全長にわたって外方に突出
する裏面側突出片7とが一体に形成される。
【0025】次に、本実施例の床盤体1の取付け方法
を、図7および図8を用いて説明する。 まず、バルコ
ニー、外廊下などを形成するための支柱(図示せず)と
建物の壁側との間に、断面コ字状の鋼材13を架け渡し
て溶接またはボルト等により取り付ける。次いで、この
鋼材13間に横架材12a〜12dを溶接またはボルト
により固着して、床フレーム10を作製する。前記横架
材12a〜12dには、予め形成されたあるいは床フレ
ーム組み立て後に形成されたボルト穴15が設けられて
いる。このボルト穴15は、床盤体1の取付用ナット6
に対応している。そして、図7に示すように、床フレー
ム10の上に床盤体1を載置し、取付用ボルト16を用
いて床盤体1を床フレーム10に緊結する。なお、取付
用ナット6と横架材12a〜12dとの間には、必要に
応じて緩衝シート材(例えば、軟質合成樹脂製座金)を
介設する。所要数の床盤体1の敷設は、図8に示すよう
に、固定された床盤体1の裏面側突出片7の上に表面側
突出片8が位置するように、他の床盤体1を床フレーム
に載置し、ボルト16により床盤体1を緊結する。この
作業を床盤体の敷設枚数繰り返して行うことにより、床
構造体が形成される。
を、図7および図8を用いて説明する。 まず、バルコ
ニー、外廊下などを形成するための支柱(図示せず)と
建物の壁側との間に、断面コ字状の鋼材13を架け渡し
て溶接またはボルト等により取り付ける。次いで、この
鋼材13間に横架材12a〜12dを溶接またはボルト
により固着して、床フレーム10を作製する。前記横架
材12a〜12dには、予め形成されたあるいは床フレ
ーム組み立て後に形成されたボルト穴15が設けられて
いる。このボルト穴15は、床盤体1の取付用ナット6
に対応している。そして、図7に示すように、床フレー
ム10の上に床盤体1を載置し、取付用ボルト16を用
いて床盤体1を床フレーム10に緊結する。なお、取付
用ナット6と横架材12a〜12dとの間には、必要に
応じて緩衝シート材(例えば、軟質合成樹脂製座金)を
介設する。所要数の床盤体1の敷設は、図8に示すよう
に、固定された床盤体1の裏面側突出片7の上に表面側
突出片8が位置するように、他の床盤体1を床フレーム
に載置し、ボルト16により床盤体1を緊結する。この
作業を床盤体の敷設枚数繰り返して行うことにより、床
構造体が形成される。
【0026】次に、図9ないし図11の本発明の他の実
施例の床盤体の製造方法について説明する。
施例の床盤体の製造方法について説明する。
【0027】図9は、本発明の他の実施例により製造さ
れる床盤体の斜視図であり、図10は、図9のC−C線
断面図であり、図11は、この実施例の床盤体の製造方
法を説明するための断面図である。
れる床盤体の斜視図であり、図10は、図9のC−C線
断面図であり、図11は、この実施例の床盤体の製造方
法を説明するための断面図である。
【0028】図9に示すように、この実施例により製造
される床盤体71は、突出片7の上面に形成された突条
5を有する以外は、前述した実施例の床盤体1と同じで
ある。
される床盤体71は、突出片7の上面に形成された突条
5を有する以外は、前述した実施例の床盤体1と同じで
ある。
【0029】そして、図11に示すように、枠体40の
第1の側面形成部材44の上面には、その全長にわたり
凹部44aが形成されている。このため、第2の弾性材
料液状物の一部が凹部44a内に流入し、図9および図
10に示すように、裏面側突出片7の上面に、全長にわ
たり突出する突条5を一体に形成する。この突条5は、
床盤体同士の組付時の接続部に雨水ガイドの溝を形成す
ることになり、床盤体の下方への雨水の滴下を防止す
る。
第1の側面形成部材44の上面には、その全長にわたり
凹部44aが形成されている。このため、第2の弾性材
料液状物の一部が凹部44a内に流入し、図9および図
10に示すように、裏面側突出片7の上面に、全長にわ
たり突出する突条5を一体に形成する。この突条5は、
床盤体同士の組付時の接続部に雨水ガイドの溝を形成す
ることになり、床盤体の下方への雨水の滴下を防止す
る。
【0030】また、第2の側面形成部材45の下面にそ
の全長にわたり凹部を形成したものを用いてもよい。こ
れにより、表面側突出片8の全長にわたり突出する一体
形成された突条5が形成される。さらに、第1の側面形
成部材44および第2の側面形成部材45の両者にその
全長にわたり凹部を形成してもよい。これにより、表面
側突出片8および裏面側突出片7の全長にわたり突出す
る一体形成された突条が形成される。
の全長にわたり凹部を形成したものを用いてもよい。こ
れにより、表面側突出片8の全長にわたり突出する一体
形成された突条5が形成される。さらに、第1の側面形
成部材44および第2の側面形成部材45の両者にその
全長にわたり凹部を形成してもよい。これにより、表面
側突出片8および裏面側突出片7の全長にわたり突出す
る一体形成された突条が形成される。
【0031】次に、本発明の床盤体のさらに他の実施例
の製造方法について説明する。この実施例の床盤体の製
造方法は、基板形成工程と、第1の弾性材料液状物を注
入する工程と、注入された弾性材料液状物の上に基板4
を載置する工程と、第1の弾性材料液状物が脱型可能に
固化した後脱型する工程と、基板4の取付用ナットを有
する面に第2の弾性材料液状物を第1の弾性材料液状物
層と全周が接触するようにスプレーなどにより塗布する
工程とを有している。
の製造方法について説明する。この実施例の床盤体の製
造方法は、基板形成工程と、第1の弾性材料液状物を注
入する工程と、注入された弾性材料液状物の上に基板4
を載置する工程と、第1の弾性材料液状物が脱型可能に
固化した後脱型する工程と、基板4の取付用ナットを有
する面に第2の弾性材料液状物を第1の弾性材料液状物
層と全周が接触するようにスプレーなどにより塗布する
工程とを有している。
【0032】この実施例の製造方法と前述した製造方法
との相違は、脱型を第1の弾性材料液状物がある程度固
化し、かつ第2の弾性材料液状物を塗布する前に行う点
にあり、その他の点については、前述した実施例と同じ
である。
との相違は、脱型を第1の弾性材料液状物がある程度固
化し、かつ第2の弾性材料液状物を塗布する前に行う点
にあり、その他の点については、前述した実施例と同じ
である。
【0033】次に、本発明の床盤体のさらに他の実施例
の製造方法について説明する。この実施例においては、
型枠を上枠体と下枠体とで構成し、前述の各実施例にお
ける基板収納部を形成する枠体を下枠体として、この下
枠体の上面にいわゆる蓋の如く上枠体を配置することに
より上記基板収納部を成形空間とする。
の製造方法について説明する。この実施例においては、
型枠を上枠体と下枠体とで構成し、前述の各実施例にお
ける基板収納部を形成する枠体を下枠体として、この下
枠体の上面にいわゆる蓋の如く上枠体を配置することに
より上記基板収納部を成形空間とする。
【0034】床盤体の製造は、上記型枠の成形空間内に
基板を配置し、次いで弾性材料液状物を成形空間内に注
入充填して固化させ、その後脱型することにより行うこ
とができる。上記成形空間への基板の位置決めは、例え
ば、基板の取付用ナットと、上枠体側または下枠体側か
ら挿通する支持ボルトとの接続により行うことができ
る。
基板を配置し、次いで弾性材料液状物を成形空間内に注
入充填して固化させ、その後脱型することにより行うこ
とができる。上記成形空間への基板の位置決めは、例え
ば、基板の取付用ナットと、上枠体側または下枠体側か
ら挿通する支持ボルトとの接続により行うことができ
る。
【0035】この実施例と前述した各実施例との相違点
は、弾性材料液状物の注入を1回として上枠体と下枠体
からなる型枠内に基板を配置した後に行う点である。そ
の他については前述した実施例と同じである。
は、弾性材料液状物の注入を1回として上枠体と下枠体
からなる型枠内に基板を配置した後に行う点である。そ
の他については前述した実施例と同じである。
【0036】また、前述の説明では、基板4の形成工程
において、金属板2の片面に取付用ナット6を固着した
実施例を用いて説明したが、前記ナット6に代えて、ア
ングル材等のブラケットを固着することも可能である。
このブラケットの場合は、ブラケットを含めて基板の全
体を弾性材料被覆層3で被覆し、適宜のボルト、ナット
などにより床フレーム10に緊結すればよい。また、金
属板2は対辺に屈曲部2b等を設けたが、金属板2の厚
みが充分であれば、単なる平板として利用してもよい。
において、金属板2の片面に取付用ナット6を固着した
実施例を用いて説明したが、前記ナット6に代えて、ア
ングル材等のブラケットを固着することも可能である。
このブラケットの場合は、ブラケットを含めて基板の全
体を弾性材料被覆層3で被覆し、適宜のボルト、ナット
などにより床フレーム10に緊結すればよい。また、金
属板2は対辺に屈曲部2b等を設けたが、金属板2の厚
みが充分であれば、単なる平板として利用してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の床盤体の製造方法によれば、金
属板と、金属板の片面に固着された取付用ナットまたは
取付用ブラケットとからなる基板と、基板の全面を被包
する弾性材料被覆層とからなる床盤体を容易かつ品質よ
く製造することができる。さらに、形成された床盤体
は、実質的に金属板の表面が露出しておらず、床フレー
ムへの取付けも床盤体を貫通することなく下面側から行
えるので、高い防錆効果を有する。
属板と、金属板の片面に固着された取付用ナットまたは
取付用ブラケットとからなる基板と、基板の全面を被包
する弾性材料被覆層とからなる床盤体を容易かつ品質よ
く製造することができる。さらに、形成された床盤体
は、実質的に金属板の表面が露出しておらず、床フレー
ムへの取付けも床盤体を貫通することなく下面側から行
えるので、高い防錆効果を有する。
【0038】また、床盤体の表面側の被覆層が有するク
ッション作用により、心地よい歩行感を与えるととも
に、歩行時、物などの運搬時における音の発生を防止す
る。
ッション作用により、心地よい歩行感を与えるととも
に、歩行時、物などの運搬時における音の発生を防止す
る。
【0039】さらに、床盤体の全面が弾性材料により被
覆されているため、隣接する床盤体および床フレーム等
との接触部分におけるガタツキ、きしみが生じにくく、
また、多少のガタツキ、きしみがあっても、それらに起
因する歩行時の音の発生を防止できる。
覆されているため、隣接する床盤体および床フレーム等
との接触部分におけるガタツキ、きしみが生じにくく、
また、多少のガタツキ、きしみがあっても、それらに起
因する歩行時の音の発生を防止できる。
【図1】本発明の製造方法により製造される床盤体の一
例の斜視図である。
例の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明の床盤体の製造方法に使用される型枠の
一例の上面図である。
一例の上面図である。
【図5】本発明の床盤体の製造方法における第1の弾性
材料液状物の注入工程を説明するための断面図である。
材料液状物の注入工程を説明するための断面図である。
【図6】本発明の床盤体の製造方法を説明するための断
面図である。
面図である。
【図7】本発明の製造方法により得られた床盤体による
床の構成を説明するための斜視図である。
床の構成を説明するための斜視図である。
【図8】図7の組付状態を説明する断面図である。
【図9】本発明の他の実施例の製造方法により製造され
る床盤体の一例の斜視図である。
る床盤体の一例の斜視図である。
【図10】図9のC−C線断面図である。
【図11】本発明の他の実施例の床盤体の製造方法を説
明するための断面図である。
明するための断面図である。
1 床盤体 2 金属板 3 弾性材料被覆層 4 基板 5 突条 6 取付用ナット 7 裏面側突出片 8 表面側突出片 40 型枠 43 模様シート 44 第1の側面形成部材 45 第2の側面形成部材 47 第1の弾性材料液状物 48 第2の弾性材料液状物
Claims (4)
- 【請求項1】 矩形の金属板の片面に固着された取付用
ナットまたは取付用ブラケットを有する基板を作製する
工程と、 前記基板より大きく形成された矩形の基板収納部を形成
する枠体と、該枠体の一方の辺の内側面の全長にわたり
前記基板収納部の底面部分に配設された第1の側面形成
部材と、前記枠体の前記一方の辺と対向する他方の辺の
内側面の全長にわたり前記基板収納部の底面から所定寸
法上方に離間した位置に配設された第2の側面形成部材
とを有する型枠に、第1の弾性材料液状物を所定の厚さ
注入する工程と、 該第1の弾性材料液状物が固化する前に、前記基板の取
付用ナットまたは取付用ブラケットを設けていない側の
面を下面として前記第1の弾性材料液状物層の上面に前
記基板を載置する工程と、 前記基板が取付用ナットを有する場合は取付用ナットの
ネジ部分を除いて前記第1の弾性材料液状物と全周が接
触するように、前記基板の上から第2の弾性材料液状物
を塗布または注入する工程と、 前記第1および第2の弾性材料液状物層が脱型可能程度
に固化したのち前記型枠より脱型する工程とを有するこ
とを特徴とする弾性材料により全体が被覆された床盤体
の製造方法。 - 【請求項2】 矩形の金属板の片面に固着された取付用
ナットまたは取付用ブラケットを有する基板を作製する
工程と、 前記基板より大きく形成された矩形の基板収納部を形成
する枠体と、該枠体の一方の辺の内側面の全長にわたり
前記基板収納部の底面部分に配設された第1の側面形成
部材と、前記枠体の前記一方の辺と対向する他方の辺の
内側面の全長にわたり前記基板収納部の底面から所定寸
法上方に離間した位置に配設された第2の側面形成部材
とを有する型枠に、第1の弾性材料液状物を所定の厚さ
注入する工程と、 該第1の弾性材料液状物が固化する前に、前記基板の取
付用ナットまたは取付用ブラケットを設けていない側の
面を下面として前記第1の弾性材料液状物層の上面に前
記基板を載置する工程と、 前記第1の弾性材料液状物層が脱型可能程度に固化した
のち前記型枠より脱型する工程と、 前記基板が取付用ナットを有する場合は取付用ナットの
ネジ部分を除いて前記第1の弾性材料液状物と全周が接
触するように、前記基板の上から第2の弾性材料液状物
を塗布する工程とを有することを特徴とする弾性材料に
より全体が被覆された床盤体の製造方法。 - 【請求項3】 矩形の金属板の片面に固着された取付用
ナットまたは取付用ブラケットを有する基板を作製する
工程と、 前記基板より大きく形成された矩形の基板収納部を形成
する下枠体と、下枠体の基板収納部を覆って所要の成形
空間を形成する上枠体とからなる型枠の一方の辺の内側
面の全長にわたり前記基板収納部の底面部分に配設され
た第1の側面形成部材と、前記一方の辺と対向する他方
の辺の内側面の全長にわたり前記基板収納部の底面から
所定寸法上方に離間した位置に配設された第2の側面形
成部材とを有する型枠内に、前記基板を型枠の前記底面
から所定寸法上方に離間させて成形空間内に配置する工
程と、 前記基板が取付用ナットを有する場合は取付用ナットの
ネジ部分を除き成形空間内に弾性材料液状物を注入し、
前記基板の全体を該弾性材料液状物により被包する工程
と、 該弾性材料液状物層が脱型可能程度に固化したのち前記
型枠より脱型する工程とを有することを特徴とする弾性
材料により全体が被覆された床盤体の製造方法。 - 【請求項4】 少なくとも前記第1の側面形成部材の上
面に、該側面形成部材の全長にわたる凹部を形成し、も
って床盤体に形成される少なくとも裏面側突出片の全長
にわたり突条を形成するようにした請求項1ないし3の
いずれかに記載の床盤体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220693A JP3044332B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 床盤体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220693A JP3044332B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 床盤体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754469A JPH0754469A (ja) | 1995-02-28 |
JP3044332B2 true JP3044332B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=16755014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5220693A Expired - Lifetime JP3044332B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 床盤体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044332B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101546237B1 (ko) | 2014-03-21 | 2015-08-24 | 김태훈 | 저장탱크 및 그 제조방법 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6274278B1 (ja) * | 2016-08-31 | 2018-02-07 | 積水ハウス株式会社 | 遮音床及び遮音床の施工方法 |
JP6226048B1 (ja) * | 2016-08-31 | 2017-11-08 | 積水ハウス株式会社 | 遮音床 |
JP6269770B1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-01-31 | 積水ハウス株式会社 | 遮音床・天井構造 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP5220693A patent/JP3044332B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101546237B1 (ko) | 2014-03-21 | 2015-08-24 | 김태훈 | 저장탱크 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754469A (ja) | 1995-02-28 |
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