JP3043880B2 - 薬品注入量制御装置 - Google Patents

薬品注入量制御装置

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JP3043880B2 JP3343810A JP34381091A JP3043880B2 JP 3043880 B2 JP3043880 B2 JP 3043880B2 JP 3343810 A JP3343810 A JP 3343810A JP 34381091 A JP34381091 A JP 34381091A JP 3043880 B2 JP3043880 B2 JP 3043880B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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  • Activated Sludge Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水道水処理プラント
に使用する薬品注入量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術で、連続制御的な方法でな
く、タイマーなどを使ったシーケンシャルな運転方法が
行われ、運転判断も操作員によるもの、またはスカムの
発生量の判定によるもので、薬品注入は定量の注入方法
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、定量的なバッ
チ注入法の為に、薬品使用量の無駄が発生したり、スカ
ムが発生してから薬品注入する運転方法がとられる為
に、スカム発生伝策の予防が遅れ、処理不充分なスカム
が混合した水が流出するという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エアレーショ
ンタンクの水温を検出する水温計と、エアレーションタ
ンクの処理水のPH値を検出するPH計と、最終沈殿池
で採集されたスカムの重量を計測するスカム重量計と、
エアレーションタンクに流入する処理水の流量を計測す
る流入量流量計と、水温及びPH値からエアレーション
タンクに注入する薬品の注入率を算出する注入率設定演
算回路と、この注入率設定演算回路からの出力信号及び
流入量流量計の出力信号からエアレーションタンクに注
入する薬品の注入量を算出する注入量設定回路と、この
注入量設定回路から出力された注入量設定値をスカム重
量計の出力値で補正する注入量補正回路と、この注入量
補正回路の出力に薬品注入量を加味して制御するPID
制御回路と、このPID制御回路の出力値で薬品を注入
する注入ポンプの運転速度を制御する速度制御装置と、
を具備してなる薬品注入量制御装置である。
【0005】
【作用】本発明による薬品注入量制御装置においては、
エアレーションタンクの水温を検出し、エアレーション
タンクの処理水のPH値を検出し、最終沈殿池で採集さ
れたスカムの重量を計測し、エアレーションタンクに流
入する処理水の流量を計測し、水温及びPH値からエア
レーションタンクに注入する薬品の注入率を算出し、注
入率設定演算回路からの出力信号及び流入量流量計の出
力信号からエアレーションタンクに注入する薬品の注入
量を算出し、注入量設定回路から出力された注入量設定
値をスカム重量計の出力値で補正し、注入量補正回路の
出力に薬品注入量を加味して制御し、このPID制御回
路の出力値で薬品を注入する注入ポンプの運転速度を制
御する。
【0006】
【実施例】次に、本発明の一実施例を説明する。図1
は、エアレーションタンク20の水温を検出する水温計12
と、エアレーションタンク20の処理水のPH値を検出す
るPH計11と、最終沈殿池21で採集されたスカムの重量
を計測するスカム重量計15と、エアレーションタンク20
に流入する処理水の流量を計測する流入量流量計10と、
水温及びPH値からエアレーションタンク20に注入する
薬品の注入率を算出する注入率設定演算回路3と、注入
率設定演算回路3からの出力信号及び流入量流量計10の
出力信号からエアレーションタンク20に注入する薬品の
注入量を算出する注入量設定回路4と、注入量設定回路
4から出力された注入量設定値をスカム重量計15の出力
値で補正する注入量補正回路5と、注入量補正回路5の
出力に薬品注入量を加味して制御するPID制御回路22
と、PID制御回路22の出力値で薬品を注入する注入ポ
ンプ14の運転速度を制御する速度制御装置23と、を具備
してなる薬品注入量制御装置であり、スカム浮上を抑制
する目的で、薬品注入(凝集剤として硫酸バンドなど)
する制御回路でエアレーションタンクの温度PH及びス
カム発生重量より判定し注入制御開始する回路、スカム
発生重量より制御停止する回路、エアレーションタンク
の温度、PHより求めた特性関数より注入率係数を算出
し流入水量との乗算演算し求めた薬品注入量にスカム発
生重量に比例した補正値を加算演算し最適薬品注入量を
目標値としてPID制御をする。
【0007】即ち、薬品使用量の無駄を防ぐ為に、バッ
チ制御法から連続制御法とし、最適な連続制御法とする
為に、流入水量の計測及びスカムの発生し易い環境状態
を把握する目的でエアレーションタンク内のPH・温度
の計測を行ない、薬品注入率は通常40g/ m3 前後
で、従来の方法では定量的に一定時間薬品注入するが、
本制御では、流入下水の温度、PHによる要因で薬品注
入率を決め最適な注入量を求める方法をとり、流入下水
の水温及びPHの要因で薬品注入率を決める事は以下の
理由によるところである。
【0008】即ち、スカム発生の原因としては、放射菌
がエアレーションタンク内で異常に増殖する為といわれ
ており、その主たる微生物がノカルディアアマラル(No
cardia amaral )と推定されており、このノカルディア
(Nocardia)を増殖させる環境要因に温度とPHが関係
しており、図2及び図3にこれらの増殖度を示す相関図
を表わす。図で示す通り、24〜30℃、7.0 〜8.5 PHの
付近がノカルディア(Nocardia)の増殖量が大きい。従
って、この付近でのスカム発生量の増大が予想され薬品
率も図1、図2の相関に従った率とする。
【0009】そして、図1の1はPH計の特性演算回路
で、図2に示すような特性関係を示す。PH値6.5 〜8.
0 PHに於いて、関数出力f(PH)は0.5 〜1.2 の変
数値を示す。
【0010】図1の2は温度の特性演算回路で、図3に
示すような特性関数を示す。温度25℃〜30℃に於いて、
関数出力f(τ)は0.5 〜1.2 の変数値を示す。
【0011】また、図1の3は注入率設定演算回路で、
エアレーションタンク内の水質に応じた薬品の注入率を
決定する回路である。
【0012】α o =α(α1 ・f(PH)+α 2 ・f
(τ))の式で表わすもので、注入率ディメンションと
してはg/m3 である。
【0013】尚、ここでα1 は0.3 〜0.6 ,α2 は0.3
〜0.6 ,αは通常40g/m3 であり注入率α0 は12g/
3 〜57.6g/m3 の値をとる。
【0014】注入量設定回路4では、上記の注入率と流
入下水量を乗算し、目標とする薬液量を求める。
【0015】次に、注入量補正回路5では、注入量設定
回路4で設定した目標の注入量設定値に対して、スカム
重量計15による信号でスカム発生量に比例した補正を行
なうものである。演算式では、α0 F+K・Wとする。
なお、Fは流入量流量計10で測定された流入流量を表
す。
【0016】尚、Kは0.001 〜0.01の定数,Wはスカム
発生重量(g)である。
【0017】そして、注入量補正回路5の出力信号を目
標量として、薬品の注入PID制御を行なうものであ
る。
【0018】本制御は、スカムの発生し易い状態のと
き、予め運転させるような回路を信号判定回路6,7及
び運転判定回路8で運転指令をかけるようにしている。
【0019】信号判定回路6ではエアレーションタンク
内のPH、信号判定回路7では温度の判定回路で、スカ
ムの発生し易い環境条件を判定し、更にスカムの発生量
が規定量以上であるかを運転判定回路8で判定し、運転
指令をかける。
【0020】スカムが規定重量以下になった場合にはタ
イミングも考慮して停止判定回路9で停止させるもので
ある。
【0021】本制御で使用する薬品は、凝集剤として良
く使用される硫酸バンドを通常使っており、硫酸バンド
自体、酸性薬品の為、図2のPH値特性に示されるよ
う、酸性にする事でスカムの発生が抑えられる。温度が
25℃近辺でスカムの発生が高くなる要因があるので、こ
の近辺では薬品量を多く注入する事でスカム発生量を抑
える効果が高い。更にスカム重量計をとりつける事でス
カム発生量に相関した薬品注入をする。これらの要素
で、薬品の効果的な使用が計られる。
【0022】
【発明の効果】スカム発生要因を制御演算回路にとり込
む事で薬品注入量の最適な最定が可能である。
【0023】それにより省資源化の効果が大である。ま
た、注入開始をスカム発生量、エアレーションタンク内
の環境状態で判断している為、従来人が判断するよりも
より規格化された判定ができ、プラント運転の不安定化
を防ぐ事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す薬品注入量制御装置の
構成図である。
【図2】PH特性の説明図である。
【図3】温度特性の説明図である。
【符号の説明】
3…注入率設定演算回路 4…注入量設定回路 5…注入量補正回路10…流入量流量計 11…PH計 12…水温計 15…スカム重量計 14…注入ポンプ 20…エアレーションタンク 22…PID制御回路 23…速度制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−142593(JP,A) 特開 平3−221199(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/12 C02F 1/40 C02F 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアレーションタンクの水温を検出する
    水温計と、前記エアレーションタンクの処理水のPH値
    を検出するPH計と、最終沈殿池で採集されたスカムの
    重量を計測するスカム重量計と、前記エアレーションタ
    ンクに流入する処理水の流量を計測する流入量流量計
    と、前記水温及び前記PH値から前記エアレーションタ
    ンクに注入する薬品の注入率を算出する注入率設定演算
    回路と、この注入率設定演算回路からの出力信号及び前
    記流入量流量計の出力信号から前記エアレーションタン
    クに注入する薬品の注入量を算出する注入量設定回路
    と、この注入量設定回路から出力された注入量設定値を
    前記スカム重量計の出力値で補正する注入量補正回路
    と、この注入量補正回路の出力に薬品注入量を加味して
    制御するPID制御回路と、このPID制御回路の出力
    値で前記薬品を注入する注入ポンプの運転速度を制御す
    る速度制御装置と、を具備してなる薬品注入量制御装
    置。
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JP2002307094A (ja) * 2001-04-13 2002-10-22 Toshiba Corp 下水処理システム
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