JP3043200B2 - 低温庫 - Google Patents
低温庫Info
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- JP3043200B2 JP3043200B2 JP5077690A JP7769093A JP3043200B2 JP 3043200 B2 JP3043200 B2 JP 3043200B2 JP 5077690 A JP5077690 A JP 5077690A JP 7769093 A JP7769093 A JP 7769093A JP 3043200 B2 JP3043200 B2 JP 3043200B2
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- Japan
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- bag
- gasket
- bellows
- door
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部と扉との間
を密閉するために用いられるガスケットを備えた低温庫
に関するものである。
を密閉するために用いられるガスケットを備えた低温庫
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種低温庫においては、例え
ば実公昭63−7821号公報(F25D23/02)
に示されるように、低温庫の開口部を開閉自在に閉塞す
る扉の周囲にガスケットを取り付け、扉を閉じた際にこ
のガスケットを本体の開口部周囲に密着させて開口部を
密閉するように構成している。前記公報に示されたガス
ケット100の断面図を図5に示す。
ば実公昭63−7821号公報(F25D23/02)
に示されるように、低温庫の開口部を開閉自在に閉塞す
る扉の周囲にガスケットを取り付け、扉を閉じた際にこ
のガスケットを本体の開口部周囲に密着させて開口部を
密閉するように構成している。前記公報に示されたガス
ケット100の断面図を図5に示す。
【0003】ガスケット100は、扉に取り付けられる
取付部101と、磁石MGを収納する袋状部102と、
これら袋状部102と取付部101とを連結する一対の
蛇腹部103、103とから構成されている。そして、
扉を閉じた際には磁石MGの吸着力により袋状部102
の上面が本体開口部周辺に密接すると共に、扉を閉じた
際、或いは庫内圧力の変化によって生じる扉と本体との
間隔の変動は、蛇腹部103、103が伸縮することに
よって吸収し、扉と本体との間を密閉するものである。
取付部101と、磁石MGを収納する袋状部102と、
これら袋状部102と取付部101とを連結する一対の
蛇腹部103、103とから構成されている。そして、
扉を閉じた際には磁石MGの吸着力により袋状部102
の上面が本体開口部周辺に密接すると共に、扉を閉じた
際、或いは庫内圧力の変化によって生じる扉と本体との
間隔の変動は、蛇腹部103、103が伸縮することに
よって吸収し、扉と本体との間を密閉するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガスケット100は全体が軟質合成樹脂の押出成形にて
構成されていたため、長期間圧縮状態が継続されると蛇
腹部103、103が取付部101側に潰れる所謂へた
りが発生する。特に、図8の如く蛇腹部103の寸法を
大きくとって伸縮性を高くすると、へたりが顕著にな
り、係るへたりが発生すると、扉と本体との密閉性が損
なわれる。そこで、従来では図5の如くモルトプレン等
の緩衝材104を蛇腹部103、103間の袋状部10
2と取付部101間に挿入することにより前記へたりを
防止しており、部品点数の増加によるコストの高騰と組
み立て作業性の悪化を招いていた。
ガスケット100は全体が軟質合成樹脂の押出成形にて
構成されていたため、長期間圧縮状態が継続されると蛇
腹部103、103が取付部101側に潰れる所謂へた
りが発生する。特に、図8の如く蛇腹部103の寸法を
大きくとって伸縮性を高くすると、へたりが顕著にな
り、係るへたりが発生すると、扉と本体との密閉性が損
なわれる。そこで、従来では図5の如くモルトプレン等
の緩衝材104を蛇腹部103、103間の袋状部10
2と取付部101間に挿入することにより前記へたりを
防止しており、部品点数の増加によるコストの高騰と組
み立て作業性の悪化を招いていた。
【0005】そこで、従来では図6乃至図8に示す如
く、蛇腹部103、103間において取付部101と袋
状部102とを連結する支持部105を一体に成形する
ことにより、係るへたりを防止する構造が考えられてい
たが、係る支持部105を形成すると、今度は蛇腹部1
03、103の伸縮性が悪化し、それによって密閉性が
損なわれてしまう問題が生じていた。
く、蛇腹部103、103間において取付部101と袋
状部102とを連結する支持部105を一体に成形する
ことにより、係るへたりを防止する構造が考えられてい
たが、係る支持部105を形成すると、今度は蛇腹部1
03、103の伸縮性が悪化し、それによって密閉性が
損なわれてしまう問題が生じていた。
【0006】また、ガスケット100は全体が軟質合成
樹脂であるため、扉に取り付ける際には伸長して取り付
けられることになる。従って、図5、図7及び図8の如
く磁石MGを具備したガスケットの場合には、ガスケッ
ト100が延びる分だけ磁石MGの寸法が見かけ上短く
なり、それによって、ガスケット100の突き合わせ部
分(扉の隅角部)において磁石MGが存在しない部分が
大きくなり、扉隅角部におけるガスケット100と低温
庫本体との密着性が損なわれてしまう欠点があった。
樹脂であるため、扉に取り付ける際には伸長して取り付
けられることになる。従って、図5、図7及び図8の如
く磁石MGを具備したガスケットの場合には、ガスケッ
ト100が延びる分だけ磁石MGの寸法が見かけ上短く
なり、それによって、ガスケット100の突き合わせ部
分(扉の隅角部)において磁石MGが存在しない部分が
大きくなり、扉隅角部におけるガスケット100と低温
庫本体との密着性が損なわれてしまう欠点があった。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、ガスケットの断熱性を向
上し、且つ、ガスケットへの結露の発生を防止すること
ができる低温庫を提供することを目的とする。
るために成されたものであり、ガスケットの断熱性を向
上し、且つ、ガスケットへの結露の発生を防止すること
ができる低温庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の低温庫1
は、本体3開口部を扉2にて開閉自在に閉塞すると共
に、開口部周囲の本体3若しくは扉2周囲にガスケット
21及びヒーター38を取り付けて成るものであって、
ガスケット21は、取付部22と、磁石26を収納する
袋状部24と、この袋状部24と取付部22とを連結す
る一対の蛇腹部23、23とから成り、取付部22を硬
質合成樹脂とし、袋状部24と蛇腹部23、23を軟質
合成樹脂として、それらの二重押出成形により一体に形
成され、取付部22には蛇腹部23、23間に位置して
袋状部24方向に突出する硬質合成樹脂製の受け部31
が一体に形成されていると共に、この受け部31は袋状
部24に当接して蛇腹部23、23内を分割し、更に、
取付部22には蛇腹部23、23内にヒーター38から
の暖気を進入させる細孔32を形成したものである。
は、本体3開口部を扉2にて開閉自在に閉塞すると共
に、開口部周囲の本体3若しくは扉2周囲にガスケット
21及びヒーター38を取り付けて成るものであって、
ガスケット21は、取付部22と、磁石26を収納する
袋状部24と、この袋状部24と取付部22とを連結す
る一対の蛇腹部23、23とから成り、取付部22を硬
質合成樹脂とし、袋状部24と蛇腹部23、23を軟質
合成樹脂として、それらの二重押出成形により一体に形
成され、取付部22には蛇腹部23、23間に位置して
袋状部24方向に突出する硬質合成樹脂製の受け部31
が一体に形成されていると共に、この受け部31は袋状
部24に当接して蛇腹部23、23内を分割し、更に、
取付部22には蛇腹部23、23内にヒーター38から
の暖気を進入させる細孔32を形成したものである。
【0009】本発明の低温庫1によれば、ガスケット2
1の蛇腹部23、23間に位置して取付部22からは袋
状部24方向に突出する硬質合成樹脂製の受け部31が
一体に形成されているので、袋状部24が取付部22方
向に必要以上に接近しようとすると、受け部31に当接
してそれ以上の接近は阻止される。従って、所謂へたり
が防止されると共に、受け部31は袋状部24に接続さ
れていないので、蛇腹部23、23の伸縮にも影響しな
い。また、取付部22は硬質合成樹脂にて成形されてい
るので、扉2や低温庫本体3への取り付け時に伸長する
量も抑制される。従って、取り付けられた状態で磁石2
6が存在しない部分を無くし、或いはその寸法を縮小で
き、密着性を向上させることができる。
1の蛇腹部23、23間に位置して取付部22からは袋
状部24方向に突出する硬質合成樹脂製の受け部31が
一体に形成されているので、袋状部24が取付部22方
向に必要以上に接近しようとすると、受け部31に当接
してそれ以上の接近は阻止される。従って、所謂へたり
が防止されると共に、受け部31は袋状部24に接続さ
れていないので、蛇腹部23、23の伸縮にも影響しな
い。また、取付部22は硬質合成樹脂にて成形されてい
るので、扉2や低温庫本体3への取り付け時に伸長する
量も抑制される。従って、取り付けられた状態で磁石2
6が存在しない部分を無くし、或いはその寸法を縮小で
き、密着性を向上させることができる。
【0010】特に、受け部26が袋状部24に当接して
蛇腹部23、23間を分割するので、蛇腹部23、23
間に複数の断熱空気層が形成される。従って、ガスケッ
ト21の断熱性能が向上すると共に、ヒーター38から
の暖気を取付部22の細孔3 2から蛇腹部23、23間
に進入させているので、ガスケット21への結露の発生
が有効に防止される。
蛇腹部23、23間を分割するので、蛇腹部23、23
間に複数の断熱空気層が形成される。従って、ガスケッ
ト21の断熱性能が向上すると共に、ヒーター38から
の暖気を取付部22の細孔3 2から蛇腹部23、23間
に進入させているので、ガスケット21への結露の発生
が有効に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
例を詳述する。図1は本発明の実施例としての低温庫1
の扉2端部の拡大縦断側面図、図2は低温庫1の斜視
図、図3は低温庫1の開口部の縦断側面図である。低温
庫1は前方に開口した断熱箱体から成る本体3と、この
開口の両側に回動自在に枢支されて開口を開閉自在に閉
塞する観音開き式の扉2、2とから構成されており、本
体3内は図示しない冷却装置によって所定の低温度に冷
却されている。
例を詳述する。図1は本発明の実施例としての低温庫1
の扉2端部の拡大縦断側面図、図2は低温庫1の斜視
図、図3は低温庫1の開口部の縦断側面図である。低温
庫1は前方に開口した断熱箱体から成る本体3と、この
開口の両側に回動自在に枢支されて開口を開閉自在に閉
塞する観音開き式の扉2、2とから構成されており、本
体3内は図示しない冷却装置によって所定の低温度に冷
却されている。
【0012】前記本体3の開口周縁には額縁状のフレー
ム4が取り付けられており、このフレーム4の後面には
フレームカバー6が取り付けられている。フレーム4は
内側が後退した段差状となっており、その後退した部分
の前面には合成樹脂製の支持板7が係合取り付けされて
いる。この支持板7の前面には金属製(磁性体)の当接
板8が配置されてその内側を支持板7に係合されてい
る。更に、当接板8の外側は、フレーム4に係合して取
り付けられた樹脂製の押さえ部材9によって支持板7に
押さえ付けられ、これによって当接板8は開口周囲にお
いて支持板7の前面に固定されている。
ム4が取り付けられており、このフレーム4の後面には
フレームカバー6が取り付けられている。フレーム4は
内側が後退した段差状となっており、その後退した部分
の前面には合成樹脂製の支持板7が係合取り付けされて
いる。この支持板7の前面には金属製(磁性体)の当接
板8が配置されてその内側を支持板7に係合されてい
る。更に、当接板8の外側は、フレーム4に係合して取
り付けられた樹脂製の押さえ部材9によって支持板7に
押さえ付けられ、これによって当接板8は開口周囲にお
いて支持板7の前面に固定されている。
【0013】この支持板7と当接板8の間には、当接板
8を加熱して結露を防止するための電気ヒーター11が
挿入されており、また、押さえ部材9とフレーム4との
間にも、フレーム4への結露防止用の電気ヒーター12
が設けられている。
8を加熱して結露を防止するための電気ヒーター11が
挿入されており、また、押さえ部材9とフレーム4との
間にも、フレーム4への結露防止用の電気ヒーター12
が設けられている。
【0014】一方、扉2はアルミニウム製の周囲枠(サ
ッシュ)16と、この枠16の内側にパッキン19を介
して取り付けられた複層ガラス17とから構成されてい
る。扉2は図1に示す如く枠16の外側の一側内に設け
られたヒンジ軸18によって前記本体3に回動自在に枢
支されており、枠16の後面周囲には本発明のガスケッ
ト21が取り付けられている。
ッシュ)16と、この枠16の内側にパッキン19を介
して取り付けられた複層ガラス17とから構成されてい
る。扉2は図1に示す如く枠16の外側の一側内に設け
られたヒンジ軸18によって前記本体3に回動自在に枢
支されており、枠16の後面周囲には本発明のガスケッ
ト21が取り付けられている。
【0015】ガスケット21は、基壁22Aと、外側壁
22Bと、内側壁22Cとを有した取付部22と、この
取付部22の基壁22Aから間隔を存して起立した一対
の蛇腹部23、23と、この蛇腹部23、23の先端に
設けられた袋状部24と、この袋状部24内に収納され
た磁石26とから構成されている。前記取付部22は硬
質合成樹脂から成り、前記蛇腹部23、23及び袋状部
24は軟質合成樹脂から構成されてり、これらは硬質及
び軟質合成樹脂の二重押出成形にて一体に形成されてい
る。前記取付部22の基壁22Aの裏面からは楔状の係
合部27が突出しており、また、前記外側壁22B及び
内側壁22Cの裏面からも係合片28、29がそれぞれ
突出して一体に形成されている。
22Bと、内側壁22Cとを有した取付部22と、この
取付部22の基壁22Aから間隔を存して起立した一対
の蛇腹部23、23と、この蛇腹部23、23の先端に
設けられた袋状部24と、この袋状部24内に収納され
た磁石26とから構成されている。前記取付部22は硬
質合成樹脂から成り、前記蛇腹部23、23及び袋状部
24は軟質合成樹脂から構成されてり、これらは硬質及
び軟質合成樹脂の二重押出成形にて一体に形成されてい
る。前記取付部22の基壁22Aの裏面からは楔状の係
合部27が突出しており、また、前記外側壁22B及び
内側壁22Cの裏面からも係合片28、29がそれぞれ
突出して一体に形成されている。
【0016】また、両蛇腹部23、23間に位置する基
壁22Aの表面からは、袋状部24方向に突出した受け
部31が硬質合成樹脂の一体成形にて形成されている。
受け部31は基壁22Aから起立し、その後内側に折曲
されており、その上面は袋状部24の下面と所定間隔を
存して対向している。また、基壁22Aの受け部31外
側の部分には基壁22Aの表裏を連通する細孔32が穿
設されている。
壁22Aの表面からは、袋状部24方向に突出した受け
部31が硬質合成樹脂の一体成形にて形成されている。
受け部31は基壁22Aから起立し、その後内側に折曲
されており、その上面は袋状部24の下面と所定間隔を
存して対向している。また、基壁22Aの受け部31外
側の部分には基壁22Aの表裏を連通する細孔32が穿
設されている。
【0017】一方、扉2の枠16の後面周囲には、後方
に開放した係合溝33とその外側において後方に開放し
た収納溝34が形成され、更に、枠16後端部の内外側
面には、内外方に開口した係合溝36、37が形成され
ている。そして、前記収納溝34内には枠16への結露
を防止するための電気ヒーター38が収納されている。
に開放した係合溝33とその外側において後方に開放し
た収納溝34が形成され、更に、枠16後端部の内外側
面には、内外方に開口した係合溝36、37が形成され
ている。そして、前記収納溝34内には枠16への結露
を防止するための電気ヒーター38が収納されている。
【0018】前記ガスケット21は直線状に押出成形さ
れたもの四本の端部を45度の角度で切断し、これら端
部を図4の如く突き合わせて溶着することにより額縁状
に組み立てる。そして、前記係合部27を枠16の係合
溝33に挿入係合し、係合片28、29をそれぞれ枠1
6の係合溝37、36に係合することにより、ガスケッ
ト21を枠16の後面周囲に取り付ける。このとき、ガ
スケット21の基壁22Aの細孔32は枠16の収納溝
34に面している。また、ガスケット21の取付部22
は硬質合成樹脂にて形成されているから、枠16への取
付時に伸長する量が少ない。従って、予めガスケット2
1の寸法を枠16の寸法に合致して設計することができ
ると共に、枠16の隅角部において磁石26の存在しな
い部分を無くし、或いはその部分の寸法を著しく縮小さ
せることができる。
れたもの四本の端部を45度の角度で切断し、これら端
部を図4の如く突き合わせて溶着することにより額縁状
に組み立てる。そして、前記係合部27を枠16の係合
溝33に挿入係合し、係合片28、29をそれぞれ枠1
6の係合溝37、36に係合することにより、ガスケッ
ト21を枠16の後面周囲に取り付ける。このとき、ガ
スケット21の基壁22Aの細孔32は枠16の収納溝
34に面している。また、ガスケット21の取付部22
は硬質合成樹脂にて形成されているから、枠16への取
付時に伸長する量が少ない。従って、予めガスケット2
1の寸法を枠16の寸法に合致して設計することができ
ると共に、枠16の隅角部において磁石26の存在しな
い部分を無くし、或いはその部分の寸法を著しく縮小さ
せることができる。
【0019】係る構成で、扉2が閉じられると、袋状部
24が前記フレーム4の当接板8前面に当接する。そし
て、当接板8は金属製であるので、磁石26の磁力によ
り袋状部24は当接板8に密着し、本体3の開口を密閉
する。このとき、前述の如く磁石26は枠16の隅角部
においても存在するから、扉2の隅角部における密閉性
も向上する。また、扉2を閉じたとき、或いは本体3の
庫内圧力が減少した場合等に、ガスケット21の袋状部
24が本体3側から押され、蛇腹部23、23が潰れる
方向に力を受けても、袋状部24が取付部22に少許接
近した時点で受け部31に当接するので、袋状部24が
必要以上に取付部22に接近し、蛇腹部23、23が潰
れる所謂へたりが発生することを防止できる。それによ
って、ガスケット21の密閉性能は長く維持される。
24が前記フレーム4の当接板8前面に当接する。そし
て、当接板8は金属製であるので、磁石26の磁力によ
り袋状部24は当接板8に密着し、本体3の開口を密閉
する。このとき、前述の如く磁石26は枠16の隅角部
においても存在するから、扉2の隅角部における密閉性
も向上する。また、扉2を閉じたとき、或いは本体3の
庫内圧力が減少した場合等に、ガスケット21の袋状部
24が本体3側から押され、蛇腹部23、23が潰れる
方向に力を受けても、袋状部24が取付部22に少許接
近した時点で受け部31に当接するので、袋状部24が
必要以上に取付部22に接近し、蛇腹部23、23が潰
れる所謂へたりが発生することを防止できる。それによ
って、ガスケット21の密閉性能は長く維持される。
【0020】そして、ガスケット21が袋状部24を取
付部22から引き離す方向に力を受けた場合には、受け
部31は袋状部24に接続されていないから、蛇腹部2
3、23は自由に伸長できる。従って、ガスケット21
の伸縮性も支障なく維持される。尚、受け部31は初期
状態で袋状部24下面に当接していても良い。
付部22から引き離す方向に力を受けた場合には、受け
部31は袋状部24に接続されていないから、蛇腹部2
3、23は自由に伸長できる。従って、ガスケット21
の伸縮性も支障なく維持される。尚、受け部31は初期
状態で袋状部24下面に当接していても良い。
【0021】更に、前述の如く受け部31が袋状部24
下面に当接すると、蛇腹部23、23間の空間Sは受け
部31によって内外に分割される。従って、蛇腹部2
3、23間には複数の断熱空気層が形成されることにな
り、ガスケット21の断熱性能が向上する。そして、取
付部22の細孔32は枠16の収納溝34に面してお
り、電気ヒーター38からの暖気はこの細孔32を通っ
て断熱箱体23、23間の空間S内に進入するので、空
間S内の温度は上昇する。これによって、本体3の庫内
から冷却作用を受けても、外気に接しているガスケット
21の外側まで伝わり難くなり、その表面には結露が生
じ難くなる。従って、ガスケット21の表面に凝結した
結露水による汚染を有効に防止することができる。特
に、受け部31が袋状部24に当接している状態では、
外側となる空間S1に暖気が進入することになるので、
庫内への熱影響を少なくし、且つ、外気に接するガスケ
ット21の外側表面の加熱を有効に行うことができるよ
うになる。
下面に当接すると、蛇腹部23、23間の空間Sは受け
部31によって内外に分割される。従って、蛇腹部2
3、23間には複数の断熱空気層が形成されることにな
り、ガスケット21の断熱性能が向上する。そして、取
付部22の細孔32は枠16の収納溝34に面してお
り、電気ヒーター38からの暖気はこの細孔32を通っ
て断熱箱体23、23間の空間S内に進入するので、空
間S内の温度は上昇する。これによって、本体3の庫内
から冷却作用を受けても、外気に接しているガスケット
21の外側まで伝わり難くなり、その表面には結露が生
じ難くなる。従って、ガスケット21の表面に凝結した
結露水による汚染を有効に防止することができる。特
に、受け部31が袋状部24に当接している状態では、
外側となる空間S1に暖気が進入することになるので、
庫内への熱影響を少なくし、且つ、外気に接するガスケ
ット21の外側表面の加熱を有効に行うことができるよ
うになる。
【0022】尚、実施例ではガスケット21を扉2側に
取り付けたが、それに限らず、本体3側に取り付けても
差し支えない。また、ガスケット21の形状は実施例の
ものに限定されるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能である。
取り付けたが、それに限らず、本体3側に取り付けても
差し支えない。また、ガスケット21の形状は実施例の
ものに限定されるものでは無く、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、ガス
ケットの取付部は硬質合成樹脂にて成形されているの
で、扉や低温庫への取り付け時に伸長する量も抑制さ
れ、従って、取り付けられた状態で磁石が存在しない部
分の寸法を無くし、或いは縮小することができ、密着性
を上げて密閉性能を向上させることができる。また、蛇
腹部間に位置して取付部からは袋状部方向に突出する硬
質合成樹脂製の受け部が一体に形成されているので、袋
状部が取付部方向に必要以上に接近する所謂へたりが防
止されると共に、受け部は袋状部に接続されていないの
で、蛇腹部の伸縮にも影響せず、従って良好な密閉性能
を長く維持することが可能となる。
ケットの取付部は硬質合成樹脂にて成形されているの
で、扉や低温庫への取り付け時に伸長する量も抑制さ
れ、従って、取り付けられた状態で磁石が存在しない部
分の寸法を無くし、或いは縮小することができ、密着性
を上げて密閉性能を向上させることができる。また、蛇
腹部間に位置して取付部からは袋状部方向に突出する硬
質合成樹脂製の受け部が一体に形成されているので、袋
状部が取付部方向に必要以上に接近する所謂へたりが防
止されると共に、受け部は袋状部に接続されていないの
で、蛇腹部の伸縮にも影響せず、従って良好な密閉性能
を長く維持することが可能となる。
【0024】特に、ガスケットの受け部が袋状部に当接
して蛇腹部間を分割するので、蛇腹部間に複数の断熱空
気層が形成される。従って、ガスケットの断熱性能が向
上すると共に、ヒーターからの暖気を取付部の孔から蛇
腹部間に進入させているので、ガスケットへの結露の発
生が有効に防止されるものである。
して蛇腹部間を分割するので、蛇腹部間に複数の断熱空
気層が形成される。従って、ガスケットの断熱性能が向
上すると共に、ヒーターからの暖気を取付部の孔から蛇
腹部間に進入させているので、ガスケットへの結露の発
生が有効に防止されるものである。
【図1】本発明の実施例としての低温庫の扉端部の拡大
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図2】本発明の実施例としての低温庫の斜視図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施例としての低温庫の開口部の縦断
側面図である。
側面図である。
【図4】組み立てられた状態のガスケットの正面図であ
る。
る。
【図5】従来のガスケットの縦断側面図である。
【図6】もう一つの従来のガスケットの縦断側面図であ
る。
る。
【図7】更にもう一つの従来のガスケットの縦断側面図
である。
である。
【図8】更にまたもう一つの従来のガスケットの縦断側
面図である。
面図である。
1 低温庫 2 扉 3 本体 16 枠 21 ガスケット 22 取付部 23 蛇腹部 24 袋状部 26 磁石 31 受け部 32 細孔 38 電気ヒーター
Claims (1)
- 【請求項1】 本体開口部を扉にて開閉自在に閉塞する
と共に、前記開口部周囲の本体若しくは扉周囲にガスケ
ット及びヒーターを取り付けて成る低温庫において、 前記ガスケットは、取付部と、磁石を収納する袋状部
と、該袋状部と前記取付部とを連結する一対の蛇腹部と
から成り、前記取付部を硬質合成樹脂とし、前記袋状部
と前記蛇腹部を軟質合成樹脂として、それらの二重押出
成形により一体に形成され、前記取付部には前記蛇腹部
間に位置して前記袋状部方向に突出する硬質合成樹脂製
の受け部が一体に形成されていると共に、該受け部は前
記袋状部に当接して前記蛇腹部間を分割し、更に、前記
取付部には前記蛇腹部内に前記ヒーターからの暖気を進
入させる孔を形成したことを特徴とする低温庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5077690A JP3043200B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 低温庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5077690A JP3043200B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 低温庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265262A JPH06265262A (ja) | 1994-09-20 |
JP3043200B2 true JP3043200B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=13640894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5077690A Expired - Fee Related JP3043200B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 低温庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043200B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2398355B (en) | 2003-09-05 | 2004-12-29 | Applied Design & Eng Ltd | Improvements in or relating to seals |
KR20060010340A (ko) * | 2004-07-28 | 2006-02-02 | 현대자동차주식회사 | 버스용 벨트 라인 몰딩 |
KR100728382B1 (ko) * | 2005-07-15 | 2007-06-13 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고용 도어가스켓 |
CN102410695A (zh) * | 2011-08-22 | 2012-04-11 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 冰箱和门封条 |
CN217764086U (zh) * | 2022-04-29 | 2022-11-08 | 宁波韩电电器有限公司 | 一种具有透视窗的冰箱门体 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5077690A patent/JP3043200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06265262A (ja) | 1994-09-20 |
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