JP3190638B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3190638B2
JP3190638B2 JP10937499A JP10937499A JP3190638B2 JP 3190638 B2 JP3190638 B2 JP 3190638B2 JP 10937499 A JP10937499 A JP 10937499A JP 10937499 A JP10937499 A JP 10937499A JP 3190638 B2 JP3190638 B2 JP 3190638B2
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heat
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heat insulating
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壽章 豆本
勝義 扇一
一恵 大和
俊典 野田
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫断熱箱体お
よび断熱扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、地球環境保護の観点から、発電
に伴う二酸化炭素の発生を抑えて地球温暖化に歯止めを
かけようとする動きが活発である。一般消費者が日常的
に直接使用する家電機器についても消費電力の低減によ
る省エネルギー化が急務であり、家電機器の中でも特に
電力消費比率の高い冷蔵庫は、省エネルギー技術の開発
が最も需要な課題の一つとなっている。
【0003】冷蔵庫の省エネルギー化の主要テーマは冷
凍サイクルの高効率化と冷蔵庫本体の断熱性の強化であ
り、このうち冷凍サイクルについては近年、インバータ
ー圧縮機の採用や高効率熱交換器の開発などにより、飛
躍的に成果が上げられつつある。
【0004】一方、断熱性の強化については、主として
断熱材の高性能化を中心に進められ、近年においては一
部真空断熱材との併用によるものも商品化されるなど、
断熱壁を通じての外部熱の侵入に対しては大きな効果が
上げられている。しかしながら、冷蔵庫本体内への外部
熱の侵入は、断熱構造のとぎれる本体開口部周縁におい
て最も顕著であり、この部分の侵入熱の低減が今後の省
エネルギー化において一つの焦点になる。
【0005】本体開口部周縁の構造について、以下、図
面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0006】図4は従来の冷蔵庫の断面図である。図5
は図4のA−A線における要部断面図である。
【0007】図4、図5において、1は冷蔵庫本体の断
熱箱体、2は断熱扉、3は前記断熱箱体1と断熱扉2に
よって形成された貯蔵室である。4は前記断熱箱体1の
鋼板製の外箱であり、本体開口部においてその前端部を
内側に折り返して、前面にフランジ5を形成している。
6は前記フランジ5の裏面で前端面を接合した樹脂製の
内箱である。7は前記断熱扉2の開口部周縁に取り付け
たシール部材であり、主に塩化ビニル製の異形押し出し
成形で内面に柔軟性のあるマグネット8を内蔵してい
る。9は前記断熱扉2の外観表面を構成する鋼板製の扉
外板、10は前記扉外板9と接合されて前記貯蔵室3側
に臨ませた扉内板である。
【0008】また、11は前記断熱扉2に固定された枠
状のフレームであり、物品を収納する収納容器12を支
持している。13は内箱6の両側面に前後に取り付けた
レールであり、14は前記フレーム11を受けて回動す
る固定ローラー、15は前記フレーム11の先端に設け
られて前記レール13内を摺動する移動ローラーであ
る。
【0009】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を説明する。
【0010】断熱扉2を引き出すとフレーム11が固定
ローラー14を回転させながら上面を前方に摺動し、移
動ローラー15がレール13内を前方に摺動して収納容
器12が貯蔵室3外に一体に引き出されて物品の出し入
れが行われる。一方、断熱扉2の閉扉時には、シール部
材7のマグネット8が外箱4のフランジ5に吸着するこ
とによって、断熱箱体1と断熱扉2の間の空間をシール
し、庫内への外気の侵入を防止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、引き出し式の断熱扉2は収納容器13を
取り付けるため扉内板10と内箱6の側壁との間隙は貯
蔵室3側に開放されており、シール部材7に貯蔵室3側
からの冷気対流が作用しやすく、シール部材7に対する
熱伝達係数が大きくなって外部からの熱貫流量が増加す
るという欠点があった。
【0012】また、外箱4は熱伝導性の高い鋼板製であ
るため外部の熱がフランジ5を伝導してシール部材7の
吸着面を通過して貯蔵室3内に侵入するという欠点もあ
った。
【0013】本発明は従来の課題を解決するもので、本
体開口部周縁の外部からの侵入熱を低減して、省エネル
ギー化を図ることを目的とする。
【0014】また、シール部材9が本体開口部の前面に
位置し、断熱扉2の厚みが厚いため、側面からの外観的
な見栄えが悪いという欠点があった。
【0015】本発明の第2の目的は、側面の美観を向上
し、外観的に見栄えの良い冷蔵庫を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の冷蔵庫は、外箱と内箱とよりなる断熱箱体と、
扉外板と扉内板とよりなる引き出し式の断熱扉と、断熱
箱体と断熱扉で構成される貯蔵室とからなり、断熱箱体
の開口周縁に設けた平面部と、平面部に連続して内箱に
形成した凹部と、凹部の先端に設けた段差部と、断熱扉
の周縁に設けた平面部と、平面部より立ち上げられた先
端に折返部を設けて内箱凹部の段差部より手前側に配置
されるよう扉内板に設けた凸部と、断熱箱体の平面部と
断熱扉の平面部及び内箱の凹部と扉内板の凸部を対向さ
せて形成したスロートと、断熱扉の閉扉時に断熱扉周縁
の平面部に断熱箱体の平面部と密着するシール部材を設
け、さらに扉内板の折返部に固定される基部に連続して
形成された柔軟部とよりなるヒレ状のシール部材を断熱
扉側に設けて、このヒレ状のシール部材は、閉扉時に柔
軟部を内箱凹部の段差部に当接してスロートと前記貯蔵
室内の間をシールするものである。
【0017】これにより、スロート内への熱貫流が抑制
され、開口周縁部からの熱伝導による侵入熱を低減で
き、省エネルギー化を図ることができる。
【0018】また、本発明はさらに、断熱扉の貯蔵室内
に臨む部分の室内側壁面を断熱箱体の開口面より室内側
に食い込んで配置するとともに、断熱扉周縁の平面部の
壁厚を、断熱扉の貯蔵室内に臨む部分の基準壁厚より薄
くしたものである。
【0019】これにより、スロート長が長くとれ熱貫流
が抑制されて省エネルギー化を図ることができる。ま
た、側面の美観を向上でき、見栄えの良い冷蔵庫を提供
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外箱と、内箱と、前記外箱と内箱の間に断熱材を封
入して構成した断熱箱体と、扉外板と、扉内板と、前記
扉外板と扉内板の間に断熱材を封入して構成した引き出
し式の断熱扉と、前記断熱箱体の開口部に前記断熱扉を
取り付けて内部に構成した貯蔵室とからなり、前記断熱
箱体の開口周縁に設けた平面部と、前記平面部に連続し
て前記内箱に形成した凹部と、前記凹部の奥端に設けた
段差部と、前記断熱扉の前記貯蔵室側周縁に設けた平面
部と、前記平面部より立ち上げられた先端に折返部を設
けて前記内箱凹部の段差部より手前側に配置されるよう
前記扉内板に設けた凸部と、前記断熱箱体の平面部と断
熱扉の平面部及び前記内箱の凹部と扉内板の凸部をそれ
ぞれ対向させて形成したスロートと、前記断熱扉の閉扉
時に前記断熱扉周縁の平面部に前記断熱箱体の平面部と
密着するシール部材を設け、さらに前記扉内板の凸部の
折返部に固定される基部と前記基部に連続して形成され
た柔軟部とよりなるヒレ状のシール部材を前記断熱扉側
に設けて、前記ヒレ状のシール部材は、閉扉時に柔軟部
を前記内箱凹部の段差部に当接して前記スロートと前記
貯蔵室内の間をシールするものであり、断熱箱体の開口
部がシール部材によって密着シールされるとともに、ヒ
レ状のシール材の柔軟性によって段差部に圧接シールさ
れて二重シールが施され、狭小空間となるスロートへの
外気熱の貫流量も減少する。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、断熱扉の貯蔵室内に臨む部分の室内側
壁面を断熱箱体の開口面より室内側に食い込んで配置す
るとともに、断熱扉周縁の平面部の壁厚を、前記断熱扉
の貯蔵室内に臨む部分の基準壁厚より薄くしたものであ
り、基本壁厚を厚くせずにスロートが長くなり、外気熱
の侵入が減少する。また、周縁部の壁厚が薄いため側面
からの外観がすっきりする。
【0022】請求項3に記載の発明は、外箱と、内箱
と、前記外箱と内箱の間に断熱材を封入して構成した断
熱箱体と、扉外板と、扉内板と、前記扉外板と扉内板の
間に断熱材を封入して構成した断熱扉と、前記断熱箱体
の開口部前面に前記断熱扉を開閉自在に取り付けて内部
に構成した貯蔵室と、前記断熱扉と一体に前記貯蔵室よ
り引き出される収納容器とからなり、前記内箱には開口
部近傍の貯蔵室内側面に凹部を形成し、前記収納容器に
は両側前面に前記内箱の凹部と対峙する凸部を設けて、
前記収納容器の凸部に前記内箱の凹部をシールするシー
ル部材を設けたものであり、扉内板に特別な凸部を構成
せず内箱との間にスロートが形成され、収納容器のシー
ル部材でスロートがシールされて外気熱の庫内への貫流
が抑止される。
【0023】また、狭小空間となるスロート部はシール
部材前後の空気の対流熱伝達係数が小さく、且つ、シー
ル部材とヒレ部材間ではさらに対流熱伝達が減衰して外
気熱の貫流量も一層減少する。
【0024】
【実施例】以下、本発明による冷蔵庫の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施例1) 図1は、本発明の実施例1による冷蔵庫の要部断面図で
ある。
【0026】図1において、16は冷蔵庫本体の断熱箱
体である。17は鋼板製の外箱であり、前端面を内側に
折曲加工することによって、前記断熱箱体16の前面の
平面部18にフランジ19を形成している。20は前記
フランジ19の裏面に前端面を接合された真空成形など
による樹脂製の内箱である。そして、前記断熱箱体16
は前記外箱17と内箱20の間の空間に発泡ウレタンな
どの断熱材21を封入して構成されている。
【0027】22は断熱扉である。23は前記断熱扉2
2の外表面を形成する鋼板製などの扉外板であり、その
端部を略コの字状に内側に折り曲げられている。24は
前記断熱扉22の内表面を形成する真空成形などによる
樹脂製の扉内板であり、周縁に設けた平面部25で前記
扉外板23と接合固定されている。そして、26は前記
扉外板23と扉内板24の間の空間に封入された断熱材
である。また、27は前記扉内板24にフレーム(図示
せず)を介して支持固定され、前記断熱扉22と一体に
引き出される収納容器である。
【0028】28は前記扉内板24の両側部に形成され
た凸部であり、29は前記凸部28に対向して前記断熱
箱体16の前面開口部に形成された凹部である。30は
前記凸部28の折返部、31は前記凹部29の奥端の段
差部であり、前記折返部30と前記段差部31は間隙を
おいて対向するよう配置されている。また、32は前記
断熱箱体の平面部18と前記断熱扉の平面部25との間
および扉内板の凸部27と断熱箱体の凹部28との間に
形成されたスロート(狭小空間)である。
【0029】そして、33は前記扉内板の凸部の折返部
30に取り付けたシール部材であり、その先端が前記断
熱箱体の凹部の段差部31に閉扉時において弾性的に圧
接されるよう構成されている。また、34は断熱箱体1
6と断熱扉22とで形成される空間に設けた貯蔵室であ
る。
【0030】また、断熱扉22の周縁に設けた平面部2
5の壁厚は断熱扉22の貯蔵室34に臨む基準壁厚より
も薄く構成され、断熱箱体16の開口先端の平面部18
が断熱扉22の基準壁厚内に食い込んだ形で平面部25
と対峙している。
【0031】以上のような構成において、断熱扉22の
閉扉時、扉内板24の凸部28の折返部30に設けたシ
ール部材33が、断熱箱体16の凹部29の奥端の段差
部31に弾性的に当接し、スロート32と貯蔵室34と
の間をシールする。
【0032】このとき、スロート32は断熱扉22の平
面部25から凸部28に連続する面と、断熱箱体16の
平面部18から凹部29に連続する面が対峙する狭小空
間であり、断熱箱体16の折返部が断熱扉22の基準壁
厚内に食い込んだ形で形成されているため、スロート全
長が長く形成できる。このため、外部からの空気がスロ
ート32内に侵入しても通路抵抗が大きく空気対流が減
衰し、熱伝達係数が低下して内箱20や扉内板24およ
びシール部材33に伝達される熱量は小さく抑えられ
る。
【0033】そして、これにより内箱20や扉内板24
から貯蔵室34内への熱伝導、シール部材33から貯蔵
室34内への熱貫流が低減される。
【0034】また、シール部材33は引き出し式の断熱
扉22の前後方向の移動動作に合わせて、段差部31に
対して前後方向にシールする構成となり、閉扉動作時に
自然な形でスムーズにシールが行われる。また、シール
部材33が前後方向のシール構成となるため、スロート
32を通じて貯蔵室34内に貫流しようとする熱流はス
ロート32を含めてクランク形状の通路を通過する必要
があり、形状的な通路抵抗も相俟って熱貫流量がさらに
低減する。
【0035】また、シール部材33を圧接するための付
勢機構(たとえば、吸引機構、ラッチ機構、弾性機構、
自閉機構など)を併用すればさらにシール性が高まりよ
り安定した効果が得られる。
【0036】また、外箱17のフランジ19に従来のよ
うにシール部材が密着しておらず、フランジ19の一部
が貯蔵室34側に露出することもないので、シール面を
通じてフランジ19を伝導してくる外部の熱が直接貯蔵
室34側に侵入せず侵入熱量を低減できる。
【0037】これらのことにより、貯蔵室34内への侵
入熱量が総合的に減り、冷却負荷が軽減されて圧縮機の
運転時間が短縮されたり、小型の圧縮機を適用出来たり
して冷蔵庫の消費電力量が低減し、省エネルギー化を図
ることが出来る。
【0038】一方、従来のようにシール部材を開口部周
縁に設けず、スロート32の奥端に設けているため、外
側面からはシール部材33が見えない。これにより側面
からの美観が向上し、見栄えのよい冷蔵庫を提供するこ
とが出来る。併せて断熱扉22の周縁部壁厚が薄いため
側面からの外観がすっきりし、一層意匠効果が高まる。
【0039】なお、本実施例1では、断熱扉22の扉外
板23と扉内板24を直接接合したが、意匠効果を上げ
るために、扉外板と扉内板の間を接合する樹脂製のサッ
シュを介在させてもよい。
【0040】また、シール部材33は断熱扉22側に取
り付けたが、断熱箱体16の段差部31側に取り付けて
も同様の効果が得られる。引き出し式の貯蔵室であるの
でシール部材を断熱箱体側に取り付けても目立ちにく
く、外観意匠的な不都合は生じない。
【0041】(実施例2) 図2は、本発明の実施例2による冷蔵庫の要部断面図で
ある。
【0042】なお、以後の実施例については、基本構造
を実施例1と同じくしており、基本構造部分については
実施例1の説明をもってこれを省略し、異なる構成につ
いてのみ新しい符号を付して説明する。
【0043】図2において、35は断熱扉であり、扉外
板36と扉内板37を平面部38で接合して構成されて
いる。39は前記扉内板37の両側部に形成された凸部
であり、40は前記凸部39の折返部である。そして前
記凸部39は凹部29とスロート41を介して相対し、
前記折返部40と段差部31は間隙をおいて対向するよ
う配置されている。
【0044】そして、42は断熱扉の平面部38に取り
付けたシール部材であり、その先端が断熱箱体の平面部
18に閉扉時において弾性的に圧接されるよう構成され
ている。また、43は扉内板の凸部39の折返部40に
取り付けたシール部材であり、基部44とヒレ状の柔軟
部45より構成され、塩化ビニル、シリコンその他のエ
ラストマー材料で押し出し成形などで形成されている。
そして、前記折返部40に前記基部44がたとえば溶着
や圧入などの手段で固定され、柔軟部45が閉扉時に前
記段差部31に当接シールするよう構成されている。
【0045】以上のような構成において、断熱扉35の
閉扉時、シール部材42が断熱箱体16の平面部18に
圧接され開口部を気密シールする。そして同時にシール
部材43のヒレ状の柔軟部45が内箱の段差部31に沿
う形で当接シールし、結果的に貯蔵室34に対して二重
にシールすることになる。
【0046】このため、シール部材42とシール部材4
3との間に形成されたスロート41は空気対流がほとん
どない熱伝達係数の微少な空間となり、外部からの熱貫
流量が大きく抑えられる。この結果、貯蔵室内への侵入
熱量が一層低減でき省エネルギー効果がより高まる。
【0047】なお、本実施例では、シール部材43はヒ
レ状の柔軟部45を採用しているため反発力が小さく、
開口部のシール部材42の密着作用を阻害することはな
い。
【0048】また、開口部のシール部材42のシールを
より確実にするためにマグネットなどの吸着手段を設け
てフランジ19に吸着させてもよく、この場合フランジ
19を介してスロート41内に外部熱が伝導侵入しよう
とするが、スロート41内の空気熱伝達がほとんど抑え
られるため最終的に貯蔵室34内には大きな熱影響を及
ぼさない。
【0049】また、開口部のシール部材42のシールが
強化されれば、段差部31のシール部材43を弾性力の
高い、よりシール性の高い形状のものを選択することも
可能である。
【0050】(実施例3) 図3は、本発明の実施例3による冷蔵庫の要部断面図で
ある。
【0051】図3において、46は断熱扉であり、扉外
板47と扉内板48を平面部49で接合して形成してい
る。また、50は前記扉内板48にフレーム(図示せ
ず)で支持固定され、前記断熱扉46と一体に引き出さ
れる収納容器である。前記収納容器50はその前部両側
面に凸部51を形成し、前記凸部51の後端には凹溝5
2が設けられており、53は前記凹溝52内に圧入固定
されたシール部材である。そして、前記凸部51は閉扉
時に断熱箱体16の凹部29とスロート54を挟んで相
対し、前記シール部材53は内箱の凹部の段差部31に
当接シールするよう構成されている。
【0052】以上のような構成において、断熱扉46の
閉扉時、収納容器50の凸部51に設けたシール部材5
3が、内箱の凹部の段差部31に圧接され、スロート5
4と貯蔵室34の間をシールする。
【0053】このため、外部からの空気がスロート54
内に侵入しても通路抵抗が大きく空気対流が減衰し、熱
伝達係数が低下して内箱20や収納容器50およびシー
ル部材53に伝達される熱量は小さく抑えられ貯蔵室3
4内への侵入熱量が低減する。このため冷却効率が高ま
り省エネルギー効果が得られる。
【0054】そして、内箱の凹部31と相対しスロート
54を形成する凸形状を扉内板48で形成せず収納容器
50で一体に形成しているため収納容器50の両側面を
内箱20の側面に近づけることができ、収納容器50の
幅を広げて収納量を大きくできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、断熱箱体の開口周縁に設けた平面部と、平面部に
連続して内箱に形成した凹部と、凹部の先端に設けた段
差部と、断熱扉の周縁に設けた平面部と、平面部から立
ち上げられて内箱凹部の段差部より手前側に配置され先
端に折返部を設けた扉内板の凸部を備え、断熱扉の閉扉
時に断熱扉周縁の平面部に断熱箱体の平面部と密着する
シール部材を設け、さらに扉内板の凸部の折返部に固定
される基部に連続して形成された柔軟部とよりなるヒレ
状のシール部材を断熱扉側に設けて、このヒレ状のシー
ル部材は、閉扉時に柔軟部を内箱凹部の段差部に当接し
スロートと前記貯蔵室内の間をシールするので、スロ
ート内の空気対流による熱伝達がほとんどなく開口周縁
部からの侵入熱を確実に低減でき、省エネルギー化を図
ることができる。
【0056】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、断熱扉の貯蔵室内に臨む部分の室内側
壁面を断熱箱体の開口面より室内側に食い込んで配置す
るとともに、断熱扉周縁の平面部の壁厚を、断熱扉の貯
蔵室内に臨む部分の基準壁厚より薄くしたのでスロート
長が長くなり、侵入熱量が低減でき省エネルギー化が図
れる。また、断熱扉の周縁部壁厚が薄いため側面からの
外観がすっきりし、意匠効果が高まる。
【0057】請求項3に記載の発明は、断熱箱体の開口
部前面に収納容器を一体に引き出す断熱扉を開閉自在に
取り付けて内部に貯蔵室を構成し、内箱の開口部近傍の
貯蔵室内側面に凹部を形成し、収納容器には両側前面に
内箱の凹部と対峙する凸部を設けて、この凸部に内箱の
凹部をシールするシール部材を設けたので、収納容器の
幅を広げて収納量を大きくしながら省エネルギー化を図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施例1の要部断面図
【図2】本発明による冷蔵庫の実施例2の要部断面図
【図3】本発明による冷蔵庫の実施例3の要部断面図
【図4】従来の冷蔵庫の断面図
【図5】図4のA−A線断面図
【符号の説明】
16 断熱箱体 17 外箱 18 断熱箱体の平面部 19 フランジ 20 内箱 21 断熱材 17 断熱扉 23 扉外板 24 扉内板 25 断熱扉の平面部 26 断熱材 27 スロート 28 凸部 29 凹部 31 段差部 32 スロート 33 シール部材 34 貯蔵室 35 断熱扉 36 扉外板 37 扉内板 38 断熱扉の平面部 39 凸部 40 折返部 41 スロート 42 シール部材 43 シール部材 44 基部 45 柔軟部 46 断熱扉 47 扉外板 48 扉内板 49 断熱扉の平面部 50 収納容器 51 凸部 53 シール部材 54 スロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 俊典 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5 号 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−3387(JP,U) 実開 昭56−175695(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/02 305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱と、内箱と、前記外箱と内箱の間に
    断熱材を封入して構成した断熱箱体と、扉外板と、扉内
    板と、前記扉外板と扉内板の間に断熱材を封入して構成
    した引き出し式の断熱扉と、前記断熱箱体の開口部に前
    記断熱扉を取り付けて内部に構成した貯蔵室とからな
    り、前記断熱箱体の開口周縁に設けた平面部と、前記平
    面部に連続して前記内箱に形成した凹部と、前記凹部の
    奥端に設けた段差部と、前記断熱扉の前記貯蔵室側周縁
    に設けた平面部と、前記平面部より立ち上げられた先端
    に折返部を設けて前記内箱凹部の段差部より手前側に配
    置されるよう前記扉内板に設けた凸部と、前記断熱箱体
    の平面部と断熱扉の平面部及び前記内箱の凹部と扉内板
    の凸部をそれぞれ対向させて形成したスロートと、前記
    断熱扉の閉扉時に前記断熱扉周縁の平面部に前記断熱箱
    体の平面部と密着するシール部材を設け、さらに前記扉
    内板の凸部の折返部に固定される基部と前記基部に連続
    して形成された柔軟部とよりなるヒレ状のシール部材を
    前記断熱扉側に設けて、前記ヒレ状のシール部材は、閉
    扉時に柔軟部を前記内箱凹部の段差部に当接して前記ス
    ロートと前記貯蔵室内の間をシールすることを特徴とす
    る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 断熱扉の貯蔵室内に臨む部分の室内側壁
    面を断熱箱体の開口面より室内側に食い込んで配置する
    とともに、断熱扉周縁の平面部の壁厚を、前記断熱扉の
    貯蔵室内に臨む部分の基準壁厚より薄くしたことを特徴
    とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 外箱と、内箱と、前記外箱と内箱の間に
    断熱材を封入して構成した断熱箱体と、扉外板と、扉内
    板と、前記扉外板と扉内板の間に断熱材を封入して構成
    した断熱扉と、前記断熱箱体の開口部前面に前記断熱扉
    を開閉自在に取り付けて内部に構成した貯蔵室と、前記
    断熱扉と一体に前記貯蔵室より引き出される収納容器と
    からなり、前記内箱には開口部近傍の貯蔵室内側面に凹
    部を形成し、前記収納容器には両側前面に前記内箱の凹
    部と対峙する凸部を設けて、前記収納容器の凸部に前記
    内箱の凹部をシールするシール部材を設けたことを特徴
    とする冷蔵庫。
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