JP3042785B2 - 双方向情報通信方法 - Google Patents

双方向情報通信方法

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JP3042785B2
JP3042785B2 JP1257034A JP25703489A JP3042785B2 JP 3042785 B2 JP3042785 B2 JP 3042785B2 JP 1257034 A JP1257034 A JP 1257034A JP 25703489 A JP25703489 A JP 25703489A JP 3042785 B2 JP3042785 B2 JP 3042785B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
情報が、回線が切断されることなく通信可とされた双方
向情報通信方法に関するものである。
[従来の技術] これまでの通信網においては、端末と交換機との間の
加入者線は2線式とされ、3〜4kHz音声帯域の通信に最
適とされたアナログ信号方式が採用されたものとなって
いる。このため、データやファクシミリの書画情報等
の、ディジタル情報を送受する場合には、それら情報は
モデムを用い一旦アナログ信号に変換されたうえ通信網
に通されるようになっている。したがって、情報の転送
速度は遅く、高々9600b/s〜19200b/s程度に抑えられる
ようになっている。
一方、ISDN網(サービス総合ディジタル網)において
は、加入者線もディジタル化されており、通信網を介し
端末相互間は上下(送受)それぞれ64kb/sの高速伝路で
接続され、着信時での着呼信号には発信者番号等各種情
報が含まれ網−端末間や、端末相互間で多くの制御情報
が授受され得るものとなっている。因みに、ISDNの特徴
については、CCITT、1984年勧告Iシリーズや日本ITU協
会発行の和訳「サービス総合ディジタル網Iシリーズ勧
告」、電気通信協会発行の「ISDN」等に詳述されている
ところである。
なお、ディジタル通信網に係る通信に関するものとし
ては、例えば特開昭62−71372号公報が挙げられる。こ
れにはISDN等を用いた高速ファクシミリ通信での書画転
送前後の制御時間短縮や、受信確認通知の自動化等が示
されたものとなっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のファクシミリ端末等において
は、ISDNの特徴である高速伝送や、着信時での発信者番
号通知等の機能が充分には生かされていないものとなっ
ている。例えば前記公報においては、書画転送時間自体
の短縮については何等示されていないものとなってい
る。上り64kb/sと下り64kb/sとからなる双方向伝送路の
うち、一方によっては書画情報が転送されているも、他
方では誤り制御等に関しての僅かな情報のみしか転送さ
れていないというものである。この結果他方での回線使
用効率の向上は図られていないというわけである。
ところで、回線の使用効率に関しては、これまでにフ
ァクシミリ情報を網内の特定箇所に設けた専用メモリに
一旦蓄積し、回線の空いた時間にこれを取り出して送信
することによって、回線の使用効率を向上させる方法が
知られている(例えば、村上治著「ファクシミリ」
((株)電気通信ニュース社発行)の142〜152頁に記載
の「加入ファクシミリ通信網」)。しかしながら、端末
からその専用メモリまでは、特開昭62−71372号公報と
同様一方の伝送路でしか書画通信は行なわれず、他方の
使用効率は低いものに抑えられたものとなっている。ま
た、以上とは別に、同一種別の端末相互間で情報が通信
される場合、一方から他方への送信すべき書画情報等
と、他方から一方への送信書画情報等とが並存する場合
には、一方から他方へ発信接続したうえ送信する操作
と、他方から一方へ発信接続したうえ送信する操作とが
独立に必要とされるようになっている。即ち、端末各々
においては書画情報等の送信の必要が生じる度に発信接
続操作が要されるようになっているものである。このこ
とは、網にとっても好ましいことではなく、結果的に発
信接続制御が頻度大にして行なわれることになり、制御
上の負担増加は免れ得ないものとなっている。この不具
合を解消すべく発信側端末がその送信の後、着信側端末
から発信側端末に送信すべき情報が在るか否かを確認す
べくポーリングを行ない、もしも送信すべき情報が在る
場合には、着信側から発信側に情報が送信されるように
した方法(ファクシミリの技術分野では、これは、リバ
ースポーリングと称されている)が採られることによっ
て、ユーザの操作上での負担や、網の発信接続上での負
荷が軽減されるようになっている。しかしながら、この
方法による場合、発信側がポーリングを行なった場合の
み上記動作が行なわれるだけであり、発信側からポーリ
ングが行なわれない場合には、たとえ送信すべき情報が
着信側に在ったとしても着信側からは送信情報が発信側
に送信され得ず、その不具合は完全には除去されていな
いものとなっている。
本発明の目的は、上記した問題を解決し、ディジタル
通信網を介し端末間で双方向に情報を通信し合う場合
に、回線使用効率大として情報を通信し得る各種態様の
双方向情報通信方法を供するにある。
即ち、本発明の目的は、以下に示すある一定の条件下
に少なくとも1回の回線接続制御によって、情報が双方
向に通信され得る双方向情報通信方法を供しようという
ものである。
より具体的に、先ず第1の目的は、端末各々では、送
信宛先での、自装置への送信情報の有無を確認すること
で、より積極的に情報が双方向に通信され得る双方向情
報通信方法を供するにある。
第2の目的は、第2の目的に関連して、自装置への送
信情報の量も考慮して、より効率的に情報が双方向に通
信され得る双方向情報通信方法を供するにある。
第3の目的は、如何なる場合に情報の送信と受信とが
少なくとも時間的に一部並行された状態で行なわれる
か、が考慮された双方向情報通信方法を供するにある。
第4の目的は、送信宛先からの受信要求を待つことな
く一定条件下に、送信宛先への情報送信が行なわれる双
方向情報通信方法を供するにある。
第5の目的は、送信宛先への情報送信契機としての一
定条件がより具体的に考慮された双方向情報通信方法を
供するにある。
第6の目的は、送信宛先への情報送信契機としての一
定条件がより具体的に考慮された双方向情報通信方法を
供するにある。
第7の目的は、送信宛先が、予め特定されている何れ
かの送信宛先何れかに該当する場合には、その送信宛先
への情報の送信がその情報蓄積時点で直ちに行なわれる
双方向情報通信方法を供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記第1の目的は、端末各々においては自装置に送信
宛先への送信情報が蓄積された時点以降は、自装置より
その送信宛先の端末に自装置への送信情報の有無の確認
を行ない、その確認の結果にもとづき、送信情報の送信
宛先への送信と、その送信宛先からの情報の受信とが回
線が一旦切断されることなく行なわれることで達成され
る。
上記第2の目的は、端末各々においては自装置に送信
宛先への送信情報が蓄積された時点以降は、自装置より
その送信宛先の端末に自装置への送信情報の有無とその
送信情報の量とについての確認を行ない、その確認の結
果にもとづき、送信情報の送信宛先への送信と、その送
信宛先からの情報の受信とが回線が一旦切断されること
なく行なわれることで達成される。
上記第3の目的は、端末各々においては、自装置に一
旦蓄積されている送信情報の送信宛先の端末より、自装
置にその送信情報が蓄積さた時点から指定時間内に受信
要求に係る着信があった場合、自装置が送信宛先に発信
しその送信宛先から応答とともに受信要求が返送された
場合、自装置が送信宛先に送信中である間にその送信宛
先より受信要求があった場合、自装置がある端末からの
情報を受信している間にその端末への送信要求が生じた
場合、の何れに該当する場合、送信情報の送信宛先への
送信に少なくとも時間的に一部並行して、その送信宛先
からの情報の受信が行なわれることで達成される。
上記第4の目的は、端末各々においては、自装置に一
旦蓄積されている送信情報の送信宛先の端末より、その
送信情報が蓄積された時点から指定時間内にその送信宛
先より受信要求に係る着信がなかった場合には、その指
定時間の経過を待って送信宛先への情報の送信が行なわ
れることで達成される。
第5の目的はまた、端末各々においては、自装置に一
旦蓄積されている送信情報の送信宛先の端末より、自装
置にその送信情報が蓄積された時点から、送信情報蓄積
時点での時刻、送信宛先の少なくとも何れか一方に応じ
予め設定された指定時間内に受信要求に係る着信があっ
た場合は、送信情報の送信宛先への送信に少なくとも時
間的に一部並行して、その送信宛先からの情報の受信が
行なわれる一方、上記指定時間内にその送信宛先より受
信要求に係る着信がなかった場合には、その指定時間の
経過を待って送信宛先への情報の送信が行なわれること
で達成される。
上記第6の目的は、端末各々においては、自装置に一
旦蓄積されている送信情報の送信宛先の端末より、自装
置にその送信情報が蓄積された時点から、送信緊急度に
応じてマニュアル設定される指定時間、あるいは送信頻
度に応じて更新可として設定される指定時間内に受信要
求に係る着信があった場合は、送信情報の送信宛先への
送信に少なくとも時間的に一部並行して、その送信宛先
からの情報の受信が行なわれる一方、上記指定時間内に
その送信宛先より受信要求に係る着信がなかった場合に
は、その指定時間の経過を待って送信宛先への情報の送
信が行なわれることで達成される。
上記7の目的は、端末各々においては、自装置に一旦
蓄積されている送信情報の送信宛先の端末が、1以上予
め設定されている特定送信宛先の何れかに該当する場
合、送信情報蓄積時点での時刻、送信宛先の少なくとも
何れか一方に応じ予め設定される指定時間、または送信
緊急度に応じてマニュアル設定される指定時間、あるい
は送信頻度に応じて更新可として設定される指定時間は
零に更新設定されたうえ、該当送信宛先への情報の送信
が直ちに行なわれることで達成される。
[作用] 要は、基本的な前提として、端末各々においては自装
置に送信宛先への送信情報が蓄積され、かつその送信宛
先の端末に自装置への送信情報が存在している場合に初
めて、送信情報の送信宛先への送信と、その送信宛先か
らの情報の受信とが回線が一旦切断されることなく行な
われるようにしたものである。一般的に、回線が切断さ
れることなく送受信が行なわれる場合は、少なくとも端
末側での発信接続操作や、網上での回線接続制御は1回
で済まされるものである。
より具体的には、端末各々においては自装置に送信宛
先への送信情報が蓄積された時点以降は、自装置より周
期的に、あるいは随時その送信宛先の端末に自装置への
送信情報の有無の確認を行なうようにし、もしも自装置
への送信情報が在れば、送信情報の送信宛先への送信
と、その送信宛先からの情報の受信とが回線が一旦切断
されることなく行なわれたり、あるいは、端末各々にお
いては自装置に送信宛先への送信情報が蓄積された時点
以降は、自装置より周期的に、あるいは随時その送信宛
先の端末に自装置への送信情報の有無とその送信情報の
量とについての確認を行ない、その確認の結果にもとづ
き、その送信宛先からの情報の受信と、送信情報の送信
宛先への送信とが回線が一旦切断されることなく行なわ
れるようになっているものである。
より好ましくは、端末各々においては、自装置に一旦
蓄積されている送信情報の送信宛先の端末より、自装置
にその送信情報が蓄積された時点から指定時間内に受信
要求に係る着信があった場合、自装置が送信宛先に発信
しその送信宛先から応答とともに受信要求が返送された
場合、自装置が送信宛先に送信中である間にその送信宛
先より受信要求があった場合、自装置がある端末からの
情報を受信している間にその端末への送信要求が生じた
場合、の何れかに該当する場合、送信情報の送信宛先へ
の送信に少なくとも時間的に一部並行して、その送信宛
先からの情報の受信が行なわれるようになっている。そ
の際、もしも、その指定時間内ににその送信宛先より受
信要求に係る着信がなかった場合には、その指定時間の
経過を待って送信宛先への情報の送信が行なわれるよう
になっているものである。より具体的には、端末各々に
おいては、自装置に一旦蓄積されている送信情報の送信
宛先の端末より、自装置にその送信情報が蓄積された時
点から、送信情報蓄積時点での時刻、送信宛先の少なく
も何れか一方に応じ予め設定された指定時間内に受信要
求に係る着信があった場合は、送信情報の送信宛先への
送信に少なくとも時間的に一部並行して、その送信宛先
からの情報の受信が行なわれる一方、上記指定時間内に
その送信宛先より受信要求に係る着信がなかった場合に
は、その指定時間の経過を待って送信宛先への情報の送
信が行なわれるようになっているものである。更に、指
定時間として上記以外のものを用意したうえ、端末各々
においては、自装置に一旦蓄積されている送信情報の送
信宛先の端末より、自装置にその送信情報が蓄積された
時点から、送信緊急度に応じてマニュアル設定される指
定時間、あるいは送信頻度に応じて更新可として設定さ
れる指定時間内に受信要求に係る着信があった場合は、
送信情報の送信宛先への送信に少なくとも時間的に一部
並行して、その送信宛先からの情報の受信が行なわれる
一方、上記指定時間内にその送信宛先より受信要求に係
る着信がなかった場合には、その指定時間の経過を待っ
て送信宛先への情報の送信が行なわれるようにしたり、 送信宛先の端末が、1以上予め設定されている特定送
信宛先の何れかに該当する場合には、その送信宛先に早
急に情報を送信すべく、端末各々においては、送信情報
蓄積時点での時刻、送信宛先の少なくとも何れか一方に
応じ予め設定される指定時間、または送信緊急度に応じ
てマニュアル設定される指定時間、あるいは送信頻度に
応じて更新可として設定される指定時間は零に更新設定
されたうえ、該当送信宛先への情報の送信が直ちに行な
われるようになっているものである。
[実施例] 以下、本発明を端末が主にファクシミリ装置である場
合について第1図から第20図により説明する。
先ず本発明に係るファクシミリ装置について説明すれ
ば、第2図はその一例での概要構成を示したものであ
る。これによる場合ファクシミリ装置1は他端末ととも
にインタフェース回路2を介しISDNに接続されるように
なっており、本例ではISDNユーザインタフェースとして
ベーシックアクセス、即ち、チャネル構造B+B+D
(2B+D)が想定されたものとなっている。この場合、
インタフェース回路2はCCITT勧告Iシリーズに規定さ
れた「ネットワーク終端装置NT」に相当し、ISDNのユー
ザ(端末等宅内装置)間のディジタル加入者線を終端す
るものであり、図におけるインタフェース回路2の左側
はユーザ・網インタフェースの規定点として定義されて
いる。このインタフェースは4線式のバス構成であり、
上り下り各1対のバスはそれぞれ64kb/sの情報チャネル
(Bチャネル)を2つと、16kb/sの信号チャネル(Dチ
ャネル)を1つ、更には競合制御用ビットや直流平衡ビ
ット等をフレーム単位で転送し得るものとなっている
(詳細については、岩崎昇三監修「ISDN(Iシリーズ国
際標準とその技術)」(電気通信協会発行)の70頁図6.
4および76頁図6.8を参照のこと)。
さて、ファクシミリ装置1の内部構成について具体的
に説明すれば、フレーム分解・組立部1−5ではバス3
を介し受信されたフレームを2つのBチャネル各々と、
1つのDチャネルとに分解するとともに、端末より送信
する情報や信号を規定のフレームに組立てたうえバス
3、インタフェース回路2を介しISDNに送信するように
なっている。また、チャネル選択部1−4は2つのBチ
ャネル(B1およびB2)のうち、発信ないしは着信時に選
択された何れか一方のBチャネルに通信制御部1−3を
介し送受信部を接続する機能をもつ。更にマイクロプロ
セッサとして構成された制御部1−1はフレーム分解・
組立部1−5との間ではDチャネル信号、メモリ1−2
との間ではプログラム命令や各種データ、通信制御部1
−3との間ではファクシミリ送受信制御のための制御信
号の授受を行なう以外に、チャネル選択部1−4へのB
チャネル番号選択指示,操作部1−11からの入力信号受
信,表示部1−12への各種情報表示等を行なうようにな
っている。送信すべき書画情報は制御部1−1による制
御下に読取部1−6で読み取られたうえ符号化回路1−
7でデータ圧縮のための符号化処理が行なわれた後、送
信データ蓄積部1−8に一旦蓄積されるようになってい
る。送信の際蓄積書画情報はB1チャネルが選択されてい
る場合、制御部1−1から指示を受けた送信制御部1−
3−1に読み出された後はチャネル選択部1−4、B1チ
ャネル(上り)、フレーム分解・組立部1−5、バス
3、インタフェース回路2、ISDNを介し相手装置に送ら
れるものである。
一方、受信すべき書画情報は相手装置よりISDNを介し
インタフェース回路2、バス3、フレーム分解・組立部
1−5、B1チャネル(下り)、チャネル選択部1−4、
受信制御部1−3−2のルートで復号化回路1−9によ
って復号化された後、感熱ヘッド等の記録部1−10で記
録出力されるところとなるものである。
以上一般的な構成とその送受信作動について説明した
が、以上の構成に加えて本発明に係る各種機能が付加さ
れたものとなっている。即ち、メモリ1−2内に設定さ
れた宛先記憶部1−2−2には操作部1−11からの送信
宛先(ダイヤル番号)が記憶され、タイマ1−2−3は
また送信すべき書画情報が送信データ蓄積部1−8に蓄
積された時点から計時を開始し、所定の時間を経た後制
御部1−1へその旨を報告するためのプログラムおよび
タイマテーブルより構成されたものとなっている。更に
送信元照合部1−2−2はISDNからの着信信号内に含ま
れている発信(送信)元情報と、宛先記憶部1−2−2
に記憶されている送信宛先とを照合するためのプログラ
ムとして構成され、更にまた時計装置1−13は随時その
時点での時刻が読み出されるものとして構成されたもの
となっている。
さて、以上のようにして構成されたファクシミリ装置
により同時並行的に送受信を行なう場合での動作につい
て説明すれば以下のようである。
即ち、第1図は本発明に係るファクシミリ装置の送受
信状態遷移を示したものである。図中番号が付与された
樽形記号は各動作状態を意味し、また、 は入力信号を、長方形および菱形記号は状態遷移時に実
行される処理と判断をそれぞれ意味している。
ここで、停止状態1にあるファクシミリ装置に対し操
作部1−11より送信要求があったとすれば、ファクシミ
リ装置は送信宛先記憶,送信書画蓄積およびタイマスタ
ート処理を行ない送信待状態2に移行するようになって
いる。上記各処理においては送信宛先は第2図に示され
ている宛先記憶部1−2−2に記憶され、また、送信書
画情報は送信データ蓄積部1−8に蓄積されるものであ
り、更にタイマスタートはタイマ1−2−3より求めら
れた指定時間を係数開始することに相当する処理となっ
ている。
さて、送信待状態2において受信要求に係る着信があ
ったとすれば、着信の発信元(送信元)が照合されるよ
うになっている。この照合処理では送信元照合部1−2
−1によって着信信号内の送信元情報と、宛先記憶部1
−2−2に記憶されている送信宛先とが照合されるもの
である。その結果、もしも両者が一致していれば、着信
呼に応答するとともに、既にスタートさせられているタ
イマ1−2−3による計数動作は停止され、送信と受信
とが同時並行的に行なわれる送受信中状態4に移行する
ようになっている。この状態においては、送信データ蓄
積部1−8にそれまで蓄積されている送信書画情報は第
2図に示す送信制御部1−3−1、チャネル選択部1−
4、B1チャネル(上り)、フレーム分野・組立部1−
5、バス3、インタフェース回路2、ISDNのルートで相
手ファクシミリ装置に送信される動作と、その相手ファ
クシミリ装置からの書画情報はISDN、インタフェース回
路2、バス3、フレーム分解・組立部1−5、B1チャネ
ル(下り)、チャネル選択部1−4、受信制御部1−3
−2、復号化回路1−9、記憶部1−10のルートで受信
記録される動作とが同時に行なわれるものである。この
送受信中状態4において受信が先に完了すれば、送信中
状態3に移行するが、この状態で送信が完了すれば、完
了した送信の送信宛先は宛先記憶部1−2−2より消去
されたうえ停止状態1へ戻るようになっている。
以上第1図に示した状態遷移のうち、主たる動作シー
ケンス、即ち、送信待状態2において送信予定の宛先よ
り指定時間内に着信が到来した場合について説明した
が、それ以外にも送受信動作が同時に行なわれる場合が
あり得るものとなっている。上記状態遷移以外には、送
信待状態2で着信がなくタイムアウトした場合や、送信
を開始してから送信中の宛先より受信要求が到来する場
合、送信待ないし送信中に着信が到来したが送信予定な
いしは送信中の宛先からの着信ではない場合、停止状態
1で先に着信が到来し、その後に送信要求が発生する場
合等種々の状態遷移が考えられるものとなっている。こ
れら各場合での動作についても簡単に説明すれば以下の
とおりである。
即ち、送信待状態2で着信が到来しない場合、先にス
タートさせられたタイマが指定時間経過時にタイムアウ
トするので、記憶されている宛先にもとづきISDNに対し
発信し、相手ファクシミリ装置が応答した後送信中状態
3に移行し、送信が開始されるものとなっている。第2
図に示すタイマ1−2−3よりタイムアウトを受けた制
御部1−1による制御下にDチャネル、フレーム分解・
組立部1−5、バス3、インタフェース回路2を介する
ISDN網との通信によって発信が行なわれ、相手ファクシ
ミリ装置応答後は送信データ蓄積部1−8に蓄積されて
いる送信書画情報が送信制御部1−3−1、チャネル選
択部1−4、B1チャネル(上り)、フレーム分解・組立
部1−5、バス3、インタフェース回路2、ISDNを介し
相手ファクシミリ装置へ送られるものである。
以上の動作により送信待状態2において着信が到来し
ないことによって、送信が著しく遅れることは回避され
るものである。なお、タイマ1−2−3での指定時間設
定方法については、ユーザの利便向上の観点より各種の
方法があるが、これについては後述するところである。
また、送信を開始してから送信中状態3で送信中の宛
先より受信要求が到来した場合は、送受信状態3に移行
し、送信と受信が同時に並行して行なわれるものとなっ
ている。
更に送信待状態2で着信が到来したが、その着信の発
信元(送信元)がその送信予定の宛先と異なる場合は、
送信待状態2からの着信ルートにおける送信元照合不一
致ルートへ抜け、その着信呼に応答し送信待受信中状態
6に移行するようになっている。これにより着信を直ち
に受付け受信が開始されるので、相手ファクシミリ装置
を待たせないで済むものである。さて、その後送信待受
信中状態6で受信が先に完了すれば送信待状態2に戻
り、以降、前述の動作が行なわれるものとなっている。
もしも、送信待受信中状態6で先にスタートさせている
タイマ1−2−3が先にタイムアウトした場合は、受信
完了待状態7に移行するが、更にその受信完了後の発信
によって送信中状態3に移行し送信が開始されるように
なっている。
更にまた停止状態1で着信が到来すれば、直ちにそれ
に応答し受信中状態5に移行するが、受信中状態5でそ
の受信が完了すれば停止状態1に戻るようになってい
る。この動作は従来のファクシミリ装置と同様である。
また、もしも受信中状態5において送信要求があった場
合は、送信宛先の記憶、送信書画の蓄積が行なわれた
後、受信中の書画の送信元と、その送信要求の送信宛先
とが照合され、一致すれば送受信状態4に移行し送信と
受信が同時に並行して行なわれるようになっている。一
方、送信元照合結果が不一致であれば、タイマ1−2−
3をスタートさせた後送信待受信中状態6へ移行するよ
うになっている。上記動作中でも、受信処理そのものは
中断せず継続されているものである。なお、ISDNにおい
ては、端末が通信中であっても新たな着信が在れば、網
から端末に対して着信が通知されるので、第1図に示す
状態3〜7各々では新たな着信が到来し得るものとなっ
ている。第2図ではそれに対する動作が省略されている
が、着信を拒否する旨の信号を網に送出すべく構成され
ていることから、第1図に示す動作に悪影響は与えられ
ないようになっている。尤も、第2図に示す受信制御部
1−3−2および制御部1−1を改良することによって
は、新たな着信を受付け、引き続いて受信される書画情
報を一旦メモリに蓄積することが可能であり、これによ
って状態3〜7での送受信動作への悪影響を防止するこ
ともできる。
以上のように、送信と受信が同時に並行して行なわれ
るものであり、しかも送信が先に開始された場合でも、
また、受信が先に開始された場合でも同時送受信が可能
となっている。この同時送受信による効果の程を第3図
(a)〜(c)、第4図(a)〜(c)によって説明す
れば以下のとおりである。
即ち、第3図(a)は従来技術に係るファクシミリ装
置T10,T11がISDN網を介し相互通信を行なう場合での中
継方式を示すが、そのファクシミリ装置相互間信号シー
ケンスと、64kb/s回線上での信号と情報の転送状況はそ
れぞれ同図(b),(c)に示すとおりである。また、
本発明に係るファクシミリ装置としての端末T20,T21
ついてのものは、第3図(a)〜(c)に対応した第4
図(a)〜(c)に示す。
第3図(a)に示すように、ファクシミリ装置T10,T
11は上り、下りのBチャネル(64kb/s)によって通信可
とされているが、同図(b)はT10よりT11への書画送信
後、T11からT10への書画送信が行なわれる場合での信号
シーケンス概要を示したものである。図中破線表示の信
号(着信、応答、切断)はISDN内交換機とファクシミリ
装置間の制御信号であって、Dチャネルを介し授受され
るものであるが、ファクシミリ装置に限らず電話端末な
どの接続でも同様に用いられるものである。また、実線
表示の信号はバイナリ手順と称されるファクシミリ装置
相互間の直接通信に用いられる信号であって、Bチャネ
ルを介し授受されるものとなっている(バイナリ手順に
ついては、電子情報通信学会編「電子情報通信ハンドブ
ック」の頁2610,2611を参照のこと)。
さて、第3図(b)に示す信号シーケンスについて第
3図(c)を参照しつつ説明すれば、T10よりT11への書
画送信においては、受信側としてのT11からは応答後手
順信号CED、DISがT10に送出されるようになっている(C
EDは非電話端末が応答したことを意味しており、また、
DISは速度や紙サイズなどの属性をT10に通知するための
ものである)。これら手順信号CED、DISを受信したT10
からは手順信号DCS、これに引き続いては手順信号TRがT
11に送出されるものとなっている(DCSはDISによって通
知されたT11の属性を参照して判断されたT10の属性であ
って、T10,T11は以降この属性によって通信を行なうよ
うに設定され、TRはまた回線上の伝送品質確認のための
ものである)。手順信号TRが受信されれば、T11からは
受信準備確認のための手順信号CFRがT10に送出される
が、これによって初めてT10からT11に対しては書画情報
が送出されるものである。書画情報が正常に受信された
場合には、T11からT10に対してはメッセージ確認のため
の手順信号MCFが送出されるが、T10ではこれにもとづき
以降送出すべき書画情報がなければ、回線切断命令とし
ての手順信号DCNを送出することによって、通常の終了
がT11に通知されるものとなっている。
以上のシーケンスによりT10からT11への書画情報の送
信が行なわれるが、この後に行なわれるT11からT10への
書画情報の送信も同様にして行なわれるものとなってい
る。
一方、本発明に係るファクシミリ装置T20,T21も第4
図(a)に示すように、ISDN網のBチャネルによって通
信可とされるが、同時送受信が行なわれる場合での信号
シーケンスについて第4図(b),(c)により説明す
れば以下のとおりである。
即ち、第4図(b)に示すように、T20からT21への書
画情報の送信に先立って授受される手順信号としては、
手順信号TRまでは先の場合と同様となっている。しかし
ながら、手順信号TRを受信したT21からは手順信号CFR′
が送出されることによって、受信準備確認に併せて、同
時送信すべき書画情報が存在する旨がT20に通知される
ものとなっている。これによりT20では書画情報をT21
送信するとともに、T21からの書画情報を受信可能な状
態におかれるものである。したがって、手順信号CFR′
はT20にとっては送信中状態3における「受信要求」に
相当し、T20は送受信中状態4に遷移されることで、同
時送受信が実行されることになるものである。一方、T
21では送信待状態2での着信にもとづき送信元照合、着
信呼応答、タイマ停止のルートを経て送受信中状態4に
移行する過程で手順信号CFR′を送出することによっ
て、同時送受信が実行されることになるものである。さ
て、T20からT21への送信書画情報は「書画情報0」、T
21からT20への送信書画情報は「書画情報1」として表
示されているが、この状態で受信が正常に終了すれば、
T20,T21それぞれからは手順信号MCF0,MCF1が送出され、
相手側へ正常受信である旨が通知されることになる。T
20においては、送受信中状態4から受信完(MCF0送出)
を経て送信中状態3に至り、更に送信完(MCF1受信)を
経て停止状態1に至るが、その過程で手順信号DCN0を送
出して通信の終了をT21に通知するようになっている。T
21においても同様に、送受信中状態4から送信完(MCF0
受信)を経て受信中状態5に至り、更に受信完(MCF1送
信)を経て停止状態1に至るが、その過程で手順信号DC
N1が送出されることによって、通信の終了がT20に通知
されるようになっている。
なお、第4図(b)におけるT21からの同時送信要求
表示として手順信号CFR′を用いたが、これより先に送
出される手順信号CED,DISの何れかに同時送信要求の情
報を付加してもよい。また、ISDN用の端末であれば、CC
ITT勧告I.451に規定されたメッセージに端末(ユーザ)
相互間で授受し得る情報(例えばユーザ間情報)がある
ので、これを用いて同時送受信要求の情報を相手端末に
伝えるようにしてもよい。
さて、第3図(a)〜(c)、第4図(a)〜(c)
より容易に知れるように、通信時間の大半を占める書画
情報の転送が全二重通信的に行なえるので、通信時間が
短縮されるばかりか、回線の使用効率が向上され得るも
のである。場合によっては、端末には複数の送信宛先対
応の情報が蓄積されるようにしてもよいものである。
次に、他の実施例として送信と受信を並行させずに、
送信(受信)終了後に引き続いて受信(送信)を行なう
場合について説明すれば、以下のとおりである。
即ち、第5図は既述した第1図相当のその実施例でそ
の送受信状態遷移を示したものである。図示のように、
第1図における状態4が受信完了待ち(送信準備)状態
9に置換されているとともに、第1図における状態4か
ら、送信完の入力を受けて状態5に至る処理は削除され
たものとなっている。また、第1図における状態3から
受信要求を受けた状態4に至る処理は、状態3から、新
設された送信完了待ち状態10を介し状態5に至るように
変更されたものとなっている。状態10において送信完了
を受ければ、状態5に状態は遷移されるようになってい
るわけである。他の状態遷移部分は第1図に示すものに
同様であり、ファクシミリ装置としての構成もまた第2
図に示したものと同様となっている。
ここで、本実施例での動作を第2図、第5図により説
明すれば、以下のようである。
即ち、停止状態1にあるファクシミリ装置に対し操作
部1−11より送信要求があったとすれば、ファクシミリ
装置は送信宛先記憶,送信書画蓄積およびタイマスター
ト処理を行ない送信待状態2に移行するようになってい
る。上記各処理においては送信宛先は宛先記憶部1−2
−2に記憶され、また、送信書画情報は送信データ蓄積
部1−8に蓄積されるものであり、更にタイマスタート
はタイマ1−2−3より求められた指定時間を計数開始
することに相当する処理となっている。
さて、送信待状態2において受信要求に係る着信があ
ったとすれば、着信の発信元(送信元)が照合されるよ
うになっている。この照合処理では送信元照合部1−2
−1によって着信信号内の送信元情報と、宛先記憶部1
−2−2に記憶されている送信宛先とが照合されるもの
である。その結果、もしも両者が一致していれば、着信
呼に応答するとともに、既にスタートさせられているタ
イマ1−2−3による計数動作は停止され、状態は状態
9に移行されるものとなっている。この状態9では、受
信動作が開始・続行され、また、その受信完了後に既に
蓄積済の送信書画情報を送信するための準備をするが、
この状態においては、相手ファクシミリ装置からの書画
情報はISDN、第2図に示すインタフェース回路2、バス
3、フレーム分解・組立部1−5、B1チャネル(下
り)、チャネル選択部1−4、受信制御部1−3−2、
復号化回路1−9、記録部1−10のルートで受信記録さ
れるようになっている。この状態9において受信が完了
すれば、状態は送信中状態3に移行することによって、
受信に引き続いては送信が行なわれるものである。この
状態3で送信が完了すれば、完了した送信の送信宛先は
宛先記憶部1−2−2より消去されたうえ停止状態1へ
戻るようになっている。
以上第5図に示した状態遷移のうち、主たる動作シー
ケンス、即ち、送信待状態2において送信予定の宛先よ
り指定時間内に着信が到来した場合について説明した
が、上記状態遷移以外には、送信待状態2で着信がなく
タイムアウトした場合や、送信を開始してから送信中の
宛先より受信要求が到来する場合、送信待ないしは送信
中に着信が到来したが送信予定ないしは送信中の宛先か
らの着信ではない場合、停止状態1で先に着信が到来
し、その後に送信要求が発生する場合等種々の状態遷移
が考えられるものとなっている。これら各場合での動作
についても簡単に説明すれば以下のようである。
即ち、送信待状態2で着信が到来しない場合、先にス
タートさせられたタイマが指定時間経過時にタイムアウ
トするので、記憶されている宛先にもとづきISDNに対し
発信し、相手ファクシミリ装置が応答した後送信中状態
3に移行し、送信が開始されるものとなっている。第2
図に示すタイマ1−2−3よりタイムアウトを受けた制
御部1−1による制御下にDチャネル、フレーム分解・
組立部1−5、バス3、インタフェース回路2を介する
ISDNとの通信によって発信が行なわれ、相手ファクシミ
リ装置応答後は送信データ蓄積部1−8に蓄積されてい
る送信書画情報が送信制御部1−3−1、チャネル選択
部1−4、B1チャネル(上り)、フレーム分解・組立部
1−5、バス3、インタフェース回路2、ISDNを介し相
手ファクシミリ装置へ送られるものである。
以上の動作により送信待状態2において着信が到来し
ないことによって、送信が著しく遅れることは回避され
るものである。なお、タイマ1−2−3での指定時間設
定方法については、ユーザの利便向上の観点より各種の
方法があるが、これについては後述するところである。
また、送信を開始してから送信中状態3で送信中の宛
先より受信要求が到来した場合は、送信完了待ち状態10
に移行し、この状態10で送信が引き続き行なわれるとと
もに、その送信完了後での相手からの書画情報受信のた
めの準備が行なわれるようになっている。この状態10で
やがて送信が完了すれば、状態は受信中状態5に移行さ
れ、それまで行なわれていた送信に引き続いて、送信宛
先からの受信が行なわれるものである。
更に送信待状態2で着信が到来したが、その着信の送
信元がその送信予定の宛先と異なる場合は、送信待状態
2からの着信ルートにおける送信元照合不一致ルートへ
抜け、その着信呼に応答し送信待受信中状態6に移行す
るようになっている。これにより着信を直ちに受付け受
信が開始されるので、相手ファクシミリ装置を待たせな
いで済むものである。さて、その後送信待受信中状態6
で受信が先に完了すれば送信待状態2に戻り、以降、前
述の動作が行なわれるものとなっている。もしも、送信
待受信中状態6で先にスタートさせているタイマ1−2
−3が先にタイムアウトした場合は、受信完了待(発信
準備)状態7に移行するが、更にその受信完了後の発信
によって送信中状態3に移行し送信が開始されるように
なっている。
更にまた停止状態1で着信が到来すれば、直ちにそれ
に応答し受信中状態5に移行し、受信中状態5でその受
信が完了すれば停止状態1に戻るようになっている。こ
の動作は従来のファクシミリ装置と同様である。また、
もしも受信中状態5において送信要求があった場合は、
送信宛先の記憶、送信書画の蓄積が行なわれた後、受信
中の書画の送信元と、その送信要求の送信宛先とが照合
され、一致すれば状態は受信完了待ち状態9に移行さ
れ、この状態9で受信が引き続き行なわれるとともに、
その受信完了後に行なわれる蓄積送信書画情報送信のた
めの準備が行なわれるようになっている。これ以降、既
述の動作が行なわれるものとなっている。一方、送信元
照合結果が不一致であれば、タイマ1−2−3をスター
トさせた後送信待受信中状態6へ移行するようになって
いる。上記動作中でも、受信処理そのものは中断せず継
続されているものである。
さて、以上に説明した本実施例での効果の程を、第6
図によって説明すれば以下のようになる。
即ち、第6図は本実施例に係る書画情報送受信信号シ
ーケンスを示すが、これは、従来技術に係る第3図
(b)や、先の実施例に係る第4図(b)にそれぞれ示
されたシーケンスに対応しており、図中での信号名称や
略号も同一である限りにおいては、その意味するところ
は既述のものに同一となっている。第6図に示すよう
に、端末T20が発信してから、書画情報0が端末T20から
端末T21に送出されるまでは、従来技術に係る第3図
(b)に全く同様となっている。本実施例ではその後の
動作が異なっており、以下のように動作するものとなっ
ている。
即ち、書画情報0を受信完了した端末T21では、自装
置内に端末T20宛ての送信書画情報が蓄積されている場
合には、従来技術に係る手順信号MCFに代えて手順信号M
CF′が端末T20に送出されるようになっている。この手
順信号MCF′は書画情報0の受信完了を意味していると
ともに、端末T21からT20への送信要求を意味しており、
手順信号MCFとは異なる信号コード、あるいは特定の周
波数信号として構成されたものとなっている。これは受
信した端末T20では、もしも受信可能であれば従来技術
に係る手順信号DCN(通信終了)に代えて手順信号DCN′
が端末T21に送出されるものとなっている。この手順信
号DCN′は端末T20が端末T21からの送信を許可する旨を
示しており、手順信号DCNとは異なる信号コード、ある
いは特定の周波数信号として構成されたものとなってい
る。さて、受信した手順信号DCN′にもとづき端末T21
らは自装置内に蓄積されている書画情報が書画情報1と
して端末T20に送信されるものである。この送信が終了
すれば、端末T20から端末T21には手順信号MCFが送出さ
れ、しかる後には端末T21から端末T20に手順信号DCNが
送出されることで、一連の通信は終了されるものであ
る。更には切断信号(破線表示)がISDNインタフェース
のDチャネルを介し網に送出され、これで網や、端末T
20,T21間回線は復旧されるところとなるものである。な
お、本例では端末T21からの送信要求表示として手順信
号MCF′が用いられているが、これより先に送出される
手順信号CED,DIS,CFR等の手順信号を用いてもよく、ま
た、ISDN端末であれば、更に他の信号を用いてもよいこ
とは先の実施例に同様となっている。
したがって、以上のシーケンスによる場合は、そのシ
ーケンスは第3図(b)に示す最初の手順信号DCNから
2度目の手順信号CFRまでの間のシーケンスが省略され
たものと等価となり、従来技術に比し以下のような効果
が得られることになる。
即ち、第1には、送受信全体の時間が短縮されること
であり、これによって、網のトラヒックが軽減されるば
かりか、ユーザにとっては通信量の負担が軽減されると
いうものである。第2は、回線の発信、応答、切断(第
6図での破線表示の手順信号)がそれぞれ1回ずつ少な
くて済まされることから、網上での制御装置(例えば交
換機における制御プロセッサ)における負荷がその分軽
減されるというものである。その第3は、「従来の技
術」の項で説明したファクシミリのリバースポーリング
のように、発信側(例えば第6図における端末T20)が
着信側(例えば第6図における端末T21)に対し送信書
画情報の有無を問い合せるのではなく、送信情報を保持
している着信側が自ら送信要求を発行しているので、無
駄な問い合せを行なう必要はなく、また、着信側も発信
側と同等の送信権を持ち得ることになる。
以上のようなファクシミリの利用例として考えられる
ものには、例えば企業における工場と営業所との間で授
受される伝票類のファクシミリ送信が容易に挙げられ
る。営業所から工場へは受注伝票が、また、工場から営
業所へは発送通知伝票等が数多く送信されているからで
ある。また、他の例としては、通信販売にファクシミリ
を利用した場合に、販売店から顧客に対しては商品情報
が、顧客から販売点へは注文票が送信されるが、これに
も利用し得るものとなっている。特に後者の場合には、
食料品等、毎日のように注文が行なわれる通信販売(御
用聞き)であることから、特に有効なファクシミリ利用
方法となっている。しかも、ファクシミリ通信の通信料
も発信側(この例では販売店側)の負担とされることか
ら、顧客へのサービス向上にも繋がることになる。
ここで、以上述べた2つの実施例のうち、特に前者で
のタイマによる指定時間の設定方法について説明すれ
ば、以下のようである。
即ち、指定時間の設定方法としては先ず送信宛先対応
に指定時間を設定する方法が容易に考えられる。一般に
送信宛先はほぼ限定されていることから、送信側からみ
てのその送信宛先の重要度や、その送信宛先からの受信
要求頻度、その送信宛先への送信要求頻度などに応じて
指定時間が送信宛先対応に適当に設定される場合は、情
報は効率的に、しかも全二重的に双方向に通信され得る
ものである。
この他送信要求発生時点、即ち、情報蓄積時点での時
刻や、これと送信宛先との組合せに応じて指定時間を設
定することも考えられるものとなっている。情報蓄積時
点での時刻は、その時刻での網上でのトラヒック状況が
考慮されたものである。
第7図(a)は情報蓄積時刻(送信要求時刻)と送信
宛先との組合せに係る一例でのタイマテーブルを示した
ものである。例えばファクシミリ装置において送信要求
が操作部よりあった場合は、指定時間設定プログラムが
起動され、それらテーブルが参照されたことによって指
定時間が設定されるようになっているものである。第7
図(a)に示すタイマテーブルでは時計装置より読み出
された情報蓄積時点での時刻と、送信宛先との組合せに
よって指定時間が設定されるので、ユーザの業務時間帯
や、通信宛先毎のトラヒック状況に応じた最適の指定時
間の設定が可能となるものである。即ち、昼間帯は通信
量が多く通信の緊急性も高いので、夜間帯より短い指定
時間とし早目に送信するものである。また、ユーザと同
一市内の相手への通信(例えば同一市内には重要顧客が
居る場合)は最緊急として指定時間零で送信するが、市
外の相手には30〜120分の指定時間を設け極力双方向通
信となるようにするものである。更に、通信量の多い東
京の相手への指定時間は他の地域より短めとし送信待時
間を短くする。更にまた、単位時間当りの通信料金が割
高となる遠隔地に対してはより長い指定時間を設定し、
極力双方向通信となるようにする、などの配慮がなされ
ているものである。なお、第7図(a)では、宛先を市
外局番(宛先の所在地の地域)に対応させているが、市
外局番、市内局番および加入者番号の全ダイヤル番号
(日本国内では9桁、または10桁)としてもよい。即
ち、個々の送信宛先毎に指定時間を定めることも可能と
なっている。この例を第7図(c)に示す。
一方、以上のような指定時間テーブルとは別に第7図
(b)に示す緊急送信宛先テーブルを別途設け、指定時
間テーブルの参照に先立ってこれを参照し、送信要求に
係る送信宛先が緊急送信宛先テーブルに登録されている
緊急送信宛先の何れかに一致した場合は、指定時間テー
ブルとは無関係に指定時間が零と設定されたうえ、直ち
に送信させることも可能となっている。
第2図に示すように、メモリ1−2内にはタイマ1−
2−3が設けられているが、第8図はそのタイマ1−2
−3内に設けられた指定時間設定プログラムを示したも
のである。第2図に示す操作部1−11より送信宛先のダ
イヤル番号が入力されると、このダイヤル番号は制御部
1−1を介しタイマ1−2−3に通知され、この通知を
トリガとして指定時間設定プログラムが起動されるよう
になっているものである。指定時間設定プログラムが起
動されれば、そのフローに示すように、緊急送信宛先テ
ーブル(例えば第7図(b)に示すようなもの)や、時
計装置(例えば第2図に示す時計装置1−13)、指定時
間テーブル(例えば第7図(a)に示すようなもの)な
どが参照されることによって、所要の指定時間が設定さ
れるようになっている。
ところで、指定時間の設定方法については、上記以外
にも各種考えられ、その具体例を説明すれば以下のとお
りである。
即ち、その第1は、指定時間が設定される送信宛先
と、それが設定されない送信宛先とを区別する方法であ
る。このためには第2図に示されているメモリ1−2内
に指定時間設定送信宛先の一覧を設けるか、または従来
よりファクシミリ装置に設けられている、所謂ワンタッ
チダイヤル宛先一覧や短縮ダイヤル宛先一覧が参照され
るようになっている。この方法を第9図に示す指定時間
設定プログラムにより詳細に説明すれば、第2図に示す
操作部1−11より送信宛先が入力されれば、先ず第10図
に示されている、記号*と数字2桁とからなる短縮ダイ
ヤルを通常のダイヤル数字に変換するための短縮ダイヤ
ルリストが参照されるようになっている。もしも、入力
されたものが短縮ダイヤルではなく通常のダイヤル数字
であれば、指定時間は「0分」に設定されるが、短縮ダ
イヤルである場合には、第8図についての説明と同様に
して、時計装置(例えば第2図に示す時計装置1−13)
や指定時間テーブル(例えば第7図(c)に示すような
もの)などが参照されることによって、所要の指定時間
が設定されるようになっている。従来の通常のファクシ
ミリ装置には第10図に示されている短縮ダイヤルリスト
が具備されているので、この第9図に係る指定時間設定
方法による場合、第8図に係るその方法に比し第7図
(b)に示したような緊急通信テーブルは不要とされる
ことになる。緊急に通信を行なう必要がある場合は、短
縮ダイヤルによらずに通常のダイヤル数字で入力すれば
よいものである。更に通常のダイヤル数字によって送信
宛先が入力される場合には、既述の送受信並行動作を行
なわせることなく、これまでの通常の通信と同様、1方
向通信のみを行なわせるように制御することも容易に可
能となっている。これにより悪意の同時並行送受信が回
避され得るものである。
さて、再び指定時間設定方法の具体例について引き続
き説明すれば、その第2は指定時間テーブル内の指定時
間が、通信回数や通信時間の実績に応じて変更されるよ
うにしたものである。事前にユーザやメーカによって設
定された指定時間は必ずしも実際の利用状況に適合しな
い場合もあることから、ファクシミリ装置内に設けられ
たメモリに通信回数や通信時間を記録しておき、これを
参照することによって、指定時間テーブル内の指定時間
を自動的に変更、あるいは更新しようというものであ
る。即ち、通信回数が多ければ指定時間は短くされ、逆
に少なければ一定限度内で指定時間を長く設定しようと
いうものである。この場合での指定時間設定方法につい
て詳細に説明すれば、第1図において状態4で同時並行
送受信が行なわれた際、または第5図において状態9→
状態3のルートで受信→送信が継続して行なわれた際等
には、第11図に示す同時送受信回数メモリにはその同時
送受信回数が送信宛先および送信要求時刻対応に更新可
としてカウントアップされるたうえ設定されるようにな
っており、これら同時送受信回数にもとづき最適な指定
時間が、第13図に示されている指定時間更新プログラム
によって周期的に設定されているものである。例えばそ
の指定時間更新プログラムは1日を周期として起動さ
れ、起動された場合には同時送受信回数メモリより同時
送受信回数が順次読み出される度に、その同時送受信回
数に対する最適指定時間が第12図に示されている指定時
間判定テーブルより求められたうえ、指定時間テーブル
(例えば第7図(c)に示されているもの)内の該当位
置に順次設定されるようになっているものである。この
ような方法によって、指定時間は自動的に最適なものに
設定され得るものである。
更に第3図のものとしては、送信の度に、その際での
送信緊急度に応じて指定時間を送信宛先のダイヤル入力
前、あるいはその入力後にマニュアルにて設定すること
により、既述の指定時間テーブルを用いない方法も考え
られるものとなっている。この方法によれば、送信の度
にユーザが自由に待ち時間、即ち、指定時間を指定し得
ることになる。
以上のようにして、指定時間は各種設定され得るが、
何れにしても特定の場合に該当する場合は指定時間経過
前に情報の送信が行なわれるようにし、一方、その特定
の場合に該当しない場合は、その指定時間の経過を待っ
て送信宛先への情報送信が行なわれるようにすればよ
く、例外として送信宛先が予め設定されている特定送信
先の何れかに該当する場合には、現に設定されている指
定時間とは無関係にそれは零に設定されたうえ、直ちに
送信宛先に情報が送信されるようにすればよいものであ
る。
さて、同時並行送受信については既に説明したところ
であるが、ここではその効果がより一層顕著とされた方
法について説明する。既に以上の説明からも明らかなよ
うに、同時並行送受信は、例えば通信時間、あるいは通
信料の観点からすれば、情報を送信しようとしている2
台の端末が相互に相手にその情報を送信しようとしてお
り、しかもそれら情報量がほぼ同一である場合に最も大
きな効果が得られる。したがって、このような効果を得
るためには、2台の端末のうち、少なくとも一方が、相
手側に自装置への送信情報が蓄積されているか否か、も
しも蓄積されている場合にはその量が如何程であるかを
周期的に、あるいは随時知る必要がある。2台の端末が
同一企業内にあって、通常一定量の情報を互に送信し合
う、といった暗黙の了解の下に使用されるような場合に
は、送受信情報の有無、あるいはその情報量は事前の通
信によることなく知れるものとなっている。しかしなが
ら、一般的には相手から自装置への送信情報の有無や、
その情報量を知るためには、何等かの事前通信が必要で
ある。このような事前通信は、ISDNにおいてはCCITT勧
告I.451に規定されているメッセージを用いれば端末
(ユーザ)相互間で簡単な情報が授受され得ることか
ら、そのようなメッセージによって容易に事前通信を行
ない得るものとなっている。例えばCCITT勧告I.451に規
定されている「ユーザ間情報」によって事前通信が可能
となる。この「ユーザ間情報」を用いた場合での同時並
行送受信について説明すれば以下のとおりである。
即ち、第14図は呼設定メッセージ(CCITT1984年勧告
の和訳(日本ITU協会発行「サービス総合ディジタル網
Iシリーズ」に記載されたもの))(Setup)の詳細を
示したものである。呼設定メッセージは発信、あるいは
着信の際に、端末(ユーザ)から網へ、あるいは網から
端末へ送出されるメッセージであり、第15図に示されて
いるシーケンスからも判るように、呼および回線を設定
する際に使用されるようになっている。発信端末からの
呼設定メッセージの詳細内容のうち、一部の情報は網
(発信側交換機、着信側交換機など)へのものとされる
が、残りの殆どは着信端末への呼設定メッセージに含ま
れた状態で着信端末に伝えられるようになっている。
「ユーザ間情報」とはその中に含まれている情報であ
り、発信端末でこれに設定された情報はそのまま着信側
に伝えられるようになっている。この「ユーザ間情報」
に、例えば第16図に示すように、発信端末から着信端末
への送信情報の有無、あるいはその情報量が設定される
ことによって、前記事前通信の目的が達成され得るもの
となっている。因みに、第16図について簡単に説明すれ
ば、以下のとおりである。
「情報要素識別子」(1オクテット目):「ユーザ間
情報」であることを示す識別子 「情報要素長」(2オクテット目):3オクテット目以
降の情報量をオクテット単位で示す数値 「送信情報の有無」(3オクテット目):相手端末へ
送信すべき情報の有無を示すコード(0:情報なし、0以
外:情報あり) 「送信頁数」(4,5オクテット目):送信すべき書画
情報の頁数 第17図(a)は「ユーザ間情報」による事前通信が行
なわれた後に、同時並行送受信が行なわれる場合でのシ
ーケンスを示したものであり、第4図(b)に示すシー
ケンスに対応したものとなっている。図示のように、端
末T21からは、自装置から端末T20へ向けて送信しようと
する書画情報の有無とその頁数が事前に端末T20に通知
されるべく、前述の「ユーザ間情報」を含む呼設定メッ
セージが発行されるようになっている。このメッセージ
の内容はISDNを介し端末T20へ伝えられるが、端末T20
はこの中から「ユーザ間情報」を構成する情報を抽出し
た後は、切断信号を発行することによって事前通信を終
了させるようになっている。尤も、切断信号によること
なく事前通信を終了し得るならば、その方法を用いるよ
うにしてもよいものである。さて、しかる後、端末T20
では自装置が端末T21に向けて送信しようとする書画情
報の有無とその頁数が、事前通信によって得られてい
る、端末T21から自装置への書画情報の有無とその頁数
との間で比較されるようになっている。この比較の結果
として、両端末T20,T21に互に相手に向けての送信書画
情報が在り、しかもその頁数がほぼ同一量であるなら
ば、端末T20からは端末T21に向けてその発信動作が行な
われるものである。以上の動作は第18図に示す、端末T
20内に設定されている事前通信プログラムによって実現
され得るものである。事前通信プログラムは第2図に示
すメモリ1−2内に容易に追加され得るものである。な
お、端末T20,T21それぞれが相手へ向けて送信しようと
する書画情報の頁数がほぼ同一であるか否かでの判定で
は、各端末の利用者によってその判定基準は任意に変更
可とされ、場合によってはその判定そのものを無効にす
ることも可能となっている。
以上のように、ISDNを介された事前通信を行なうこと
によって、相手側からの送信情報の有無とその情報量が
容易に知れるので、同時並行送受信による効果をより顕
著なものにすることが可能となっている。しかもの事前
通信は第16図、第17図(a)より判るように、単純で、
しかも僅かの情報量の通信であることから、これによっ
て同時並行送受信による効果が損われることは殆どない
と考えられる。
ところで、CCITT勧告I.451によれば、第16図に示す
「ユーザ間情報」は呼設定メッセージ以外に呼出中メッ
セージや応答メッセージに含まれた状態で送出され得る
ことから、第17図(a)に示す事前通信のための発信を
不要とし、第17図(b)に示すように、1回の発信で事
前通信と、書画送受信とを行ない得る。即ち、端末T20
から書画情報送信に先立って回線設定のための発信が行
なわれる際、端末T20からISDNに向けて呼設定メッセー
ジが送出されるが、そのメッセージ内「ユーザ間情報」
には端末T20から送出せんとする書画情報の頁数が挿入
された状態で送出されるようになっている。この「ユー
ザ間情報」がISDN網を介し端末T21に送出されること
で、端末T21からはこれに応答して呼出中メッセージがI
SDN網を介し端末T20に送出されるが、このメッセージ内
「ユーザ間情報」には端末T21から送出しようとしてい
る書画情報の頁数が挿入されていることから、結果的に
回線が一旦切断されることなく事前通信を行ない得るも
のである。その後端末T20では第18図に示したような判
定プログラムが実行され、「互に送信書画があるか」、
「各々の送信頁数は1:2以内か」それぞれについての判
定結果が肯定的なものである限りにおいては、同時並行
送受信が効率的に行なわれることになるものである。
最後に、本発明を携帯型データ端末に応用した実施例
について説明すれば、第19図はISDNを介しデータ端末T
20,T21間で通信が行なわれる場合での中継方式を示した
ものである。本例では端末T20は銅線、あるいは光ファ
イバケーブルにより交換機SS0に収容され、また、携帯
型のデータ端末である端末T21はトラックに搭載された
状態で交換機SS1にアンテナ、電波を介し収容されるよ
うになっている。したがって、端末T21は電波の届かな
い場所(例えば第19図に示されているビル内)では通信
を行ない得なく、電波を遮る障害物がないような場所
(例えば路上)で初めて通信を行ない得るものとなって
いる。このような携帯型のデータ端末の使用法として
は、小荷物運送業(例えば宅配便)における集荷指示や
配達完了報告が容易に考えられるものとなっている。即
ち、トラックに搭載された端末T21では本社に設置され
た端末T20より時々刻々に集荷指示を受信する一方で
は、トラックに搭載されている小荷物が配達される度に
その配達完了報告が端末T20に送信されるようになって
いるものである。第20図はその携帯型データ端末の一例
での構成を示したものである。第2図に示されているフ
ァクシミリ装置の構成要素に機能がほぼ同一なものには
同一な符号が付されていることから、ここでは相違点を
中心としてその概略を説明することにすれば、以下のと
おりである。
即ち、入力部1−21は発信のためのダイヤルや送信す
べきデータ(例えば配達が完了した小荷物の管理上での
番号)を入力するためのものであるが、入力情報のう
ち、前者は入力情報蓄積制御部1−20を介し制御部1−
1に送られ、制御部1−1ではこれを宛先記憶部1−2
−2に格納するようになっている。一方、後者は送信デ
ータとして入力情報蓄積制御部1−20に一旦蓄積される
ようになっている。出力部1−23はまた液晶ディスプレ
イおよびプリンタより構成されており、出力蓄積制御部
1−22を介された受信データを表示、あるいはプリント
する機能を持ったものとなっている。無線装置4ではま
た、インタフェース回路2からの情報を所定のディジタ
ル無線信号に変換して送信する機能、更には受信された
ディジタル無線信号を所定のディジタル信号に変換した
うえインタフェース回路2へ送出する機能を持ったもの
として構成されるようになっている。
さて、以上のように、構成された携帯型データ端末の
動作について第1図により簡単ながら説明すれば、以下
のとおりである。なお、状態1から状態2に至るルート
途中での「送信書画情報蓄積」、 同じく状態5から状態4,6に至るルート途中での「送
信書画情報蓄積」はともに「送信データ蓄積」に読み替
えるものとする。
即ち、停止状態1にある携帯型データ端末に対し入力
部1−21より送信要求があったとすれば、携帯型データ
端末は送信宛先記憶,送信データ蓄積およびタイマスタ
ート処理を行ない送信待状態2に移行するようになって
いる。上記各処理においては送信宛先は第20図に示され
ている宛先記憶部1−2−2に記憶され、また、送信デ
ータ情報は入力情報蓄積制御部1−20に蓄積されるもの
であり、更にタイマスタートはタイマ1−2−3より求
められた指定時間を計数開始することに相当する処理と
なっている。因みに、以上の操作や動作は、多くは携帯
型データ端末を搭載しているトラックが停止状態にある
間に行なわれるものとなっている。これは、配達完了報
告の入力は、配達直後に配達先での場所でトラックを移
動させる前に行なうのが入力上確実性が高いからであ
る。しかしながら、配達先でのトラックの停止場所はビ
ル内地下駐車場や、建造物の近くなので、その場所は往
々にしてISDNを介し無線交信を行なえない場所であるこ
とが多く、データ入力直後直ちには送信し得ないことに
なる。以上のようなデータ入力後にトラックは次の目的
地に向けて移動され、電波障害物の少ない場所に移動さ
れるが、このような状態にある間、携帯型データ端末は
送信待ち状態におかれるものである。
さて、送信待状態2において、本社に設置されている
端末T20より集荷指示情報受信要求に係る着信があった
とすれば、着信の送信元が照合されるようになってい
る。この照合処理では送信元照合部1−2−1によって
着信信号内の発信元(送信元)情報と、宛先記憶部1−
2−2に記憶されている送信宛先とが照合されるもので
ある。その結果、もしも両者が一致していれば、着信呼
に応答するとともに、既にスタートさせられているタイ
マ1−2−3による計数動作は停止され、送信と受信と
が同時並行的に行なわれる送受信中状態4に移行するよ
うになっている。この状態においては、入力情報蓄積制
御部1−20にそれまで蓄積されている送信データ情報が
送信制御部1−3−1、チャネル選択部1−4、B1チャ
ネル(上り)、フレーム分解・組立部1−5、バス3、
インタフェース回路2、無線装置4、ISDNのルートで相
手端末T20に送信される動作と、その相手端末T20からの
データ情報はISDN、無線装置4、インタフェース回路
2、バス3、フレーム分解・組立部1−5、B1チャネル
(下り)、チャネル選択部1−4、受信制御部1−3−
2、出力蓄積制御部1−22、出力部1−23のルートで受
信記録される動作とが同時に行なわれるものである。こ
の送受信中状態4において受信が先に完了すれば、送信
中状態3に移行するが、この状態で送信が完了すれば、
完了した送信の送信宛先は宛先記憶部1−2−2より消
去されたうえ停止状態1へ戻るようになっている。
以上第1図に示した状態遷移のうち、主たる動作シー
ケンス、即ち、送信待状態2において送信予定の宛先よ
り指定時間内に着信が到来した場合について説明した
が、それ以外にも送受信動作が同時に行なわれる場合が
あり得るものとなっていることは、ファクシミリ装置の
場合と同様となっている。
以上説明したように、最初の送信情報の入力以外は全
て自動的に行なわれることか、携帯型データ端末のオペ
レータ、即ち、実際に宅配に係る者によるデータ入力操
作は極めて簡単容易なものとなる。また、無線交信可能
な路上での、走行中での操作は不要とされるから、デー
タ入力上の確実性ばがりでなく、安全性の観点からして
も好ましいものとなる。なお、本実施例での送信待ちタ
イマは、第7図(a)に示すように、宛先と送信要求時
刻とによって指定時間を更新するのではなく、携帯型デ
ータ端末を搭載しているトラックの走行速度、走行地
域、あるいは本社設置のデータ端末からその携帯型デー
タ端末への発信頻度等を勘案して求められた時間を指定
時間として指定するのが、同時並行送受信の確率が高め
られると考えられる。以上のようにして求められた指定
時間を、第7図(a)に示すタイマテーブルの代りに、
第20図に示されているタイマ1−2−3に設定しておく
ことは容易となっている。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、以下のような
効果が得られることになる。
請求項1によれば、端末各々では、送信宛先での、自
装置への送信情報の有無を確認することで、より積極的
に情報が双方向に通信され得ることになる。
請求項2によれば、自装置への送信情報の量も考慮し
て、より効率的に情報が双方向に通信され得ることにな
る。
請求項3による場合は、特定の場合に該当する場合の
み、情報の送信と受信とが少なくとも時間的に一部並行
された状態で行なわれることになる。
請求項4によれば、送信宛先からの受信要求を待つこ
となく一定条件下に、送信宛先への情報送信が行なわれ
ることになる。
請求項5,6による場合は、送信宛先への情報送信が一
定条件下に行なわれることになる。
請求項7による場合には、送信宛先が、予め特定され
ている何れかの送信宛先何れかに該当する場合には、そ
の送信宛先への情報の送信がその情報蓄積時点で直ちに
行なわれることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るファクシミリ装置の送受信状態
遷移を示す図、第2図は、そのファクシミリ装置の一例
での概要構成を示す図、第3図(a)〜(c)は、本発
明による効果の程を説明するための、従来技術に係るフ
ァクシミリ装置の中継方式、装置相互間信号シーケン
ス、回線上信号転送状況をそれぞれ示す図、第4図
(a)〜(c)は、本発明に係るファクシミリ装置につ
いての第3図(a)〜(c)に対応したものを示す図、
第5図は、送信と受信を並行させずに、送信(受信)終
了後に引き続いて受信(送信)を行なう実施例での、第
1図相当のその送受信状態遷移を示す図、第6図は、そ
の実施例での効果の程を説明するための書画情報送受信
信号シーケンスを示す図、第7図(a)〜(c)は、指
定時間(送信待時間)設定のためのテーブルをそれぞれ
示す図、第8図は、一例での指定時間設定プログラムの
フローを示す図、第9図は、他の指定時間設定プログラ
ムのフローを示す図、第10図は、ファクシミリ装置に通
常具備されている短縮ダイヤルリストを示す図、第11
図,第12図,第13図は、通信回数に応じて指定時間を自
動的に変更するための方法を説明するための図、第14図
は、呼設定メッセージの詳細を示す図、第15図は、ある
シーケンスに例を採ってその呼設定メッセージの使用方
法を説明するための図、第16図は、呼設定メッセージ内
に含まれている「ユーザ間情報」のフォーマットを示す
図、第17図(a),(b)は、「ユーザ間情報」による
事前通信後に、同時並行送受信が行なわれる場合でのシ
ーケンスをそれぞれ示す図、第18図は、事前通信プログ
ラムの一例でのフローを示す図、第19図は、本発明に係
る端末が携帯型データ端末とされた場合での中継方式を
示す図、第20図は、その携帯型データ端末の一例での構
成を示す図である。 1……(本発明に係る)ファクシミリ装置、2……イン
タフェース回路、1−1……制御部、1−2……メモ
リ、1−2−1……送信元照合部、1−2−2……宛先
記憶部、1−2−3……タイマ、1−3……通信制御
部、1−4……チャネル選択部、1−5……フレーム分
解・組立部、1−13……時計装置、1−20……入力情報
蓄積制御部、1−21……入力部、1−22……出力蓄積制
御部、1−23……出力部、4……無線装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 進 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社日立製作所戸塚工場内 (72)発明者 桧垣 徳寿 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社日立製作所戸塚工場内 (72)発明者 白川 登良一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社日立製作所戸塚工場内 (56)参考文献 特開 昭56−50666(JP,A) 特開 昭61−71744(JP,A) 特開 昭62−143558(JP,A) 特開 平2−165774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 5/14 - 5/18 H04L 12/54 H04L 29/00 H04N 1/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては自装置に送信宛先への送信情報が蓄積され
    た時点以降は、自装置より該送信宛先の端末に自装置へ
    の送信情報の有無の確認を行ない、該確認の結果にもと
    づき、送信情報の送信宛先への送信と、該送信宛先から
    の情報の受信とが回線が一旦切断されることなく行なわ
    れる双方向情報通信方法。
  2. 【請求項2】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては自装置に送信宛先への送信情報が蓄積され
    た時点以降は、自装置より該送信宛先の端末に自装置へ
    の送信情報の有無と該送信情報の量とについての確認を
    行ない、該確認の結果にもとづき、送信情報の送信宛先
    への送信と、該送信宛先からの情報の受信とが回線が一
    旦切断されることなく行なわれる双方向情報通信方法。
  3. 【請求項3】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては、自装置に一旦蓄積されている送信情報の
    送信宛先の端末より、自装置に該送信情報が蓄積された
    時点から指定時間内に受信要求に係る着信があった場
    合、自装置が送信宛先に発信し該送信宛先から応答とと
    もに、受信要求が返送された場合、自装置が送信宛先に
    送信中である間に該送信宛先より受信要求があった場合
    の何れかに該当する場合は、送信情報の送信宛先への送
    信に少なくとも時間的に一部並行して、該送信宛先から
    の送信情報の受信が行なわれる一方、自装置がある端末
    からの情報を受信している間に該端末への送信要求が生
    じた場合には、該端末からの送信情報の受信に少なくと
    も時間的に一部並行して、該端末への送信情報の送信が
    行なわれる双方向情報通信方法。
  4. 【請求項4】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては自装置に一旦蓄積されている送信情報の送
    信宛先の端末より、自装置に該送信情報が蓄積された時
    点から指定時間内に受信要求に係る着信がなかった場合
    には、該指定時間の経過を待って送信宛先への送信情報
    の送信が行なわれる双方向情報通信方法。
  5. 【請求項5】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては自装置に一旦蓄積されている送信情報の送
    信宛先の端末より、自装置に該送信情報が蓄積された時
    点から、送信情報蓄積時点での時刻、送信宛先の少なく
    とも何れか一方に応じ予め設定された指定時間内に受信
    要求に係る着信があった場合は、送信情報の送信宛先へ
    の送信に少なくとも時間的に一部並行して、該送信宛先
    からの送信情報の受信が行なわれる一方、上記指定時間
    内に該送信宛先より受信要求に係る着信がなかった場合
    には、該指定時間の経過を待って送信宛先への情報の送
    信が行なわれる双方向情報通信方法。
  6. 【請求項6】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては自装置に一旦蓄積されている送信情報の送
    信宛先の端末より、自装置に該送信情報が蓄積された時
    点から、送信緊急度に応じてマニュアル設定される指定
    時間、あるいは送信頻度に応じて更新可として設定され
    る指定時間内に受信要求に係る着信があった場合は、送
    信情報の送信宛先への送信に少なくとも時間的に一部並
    行して、該送信宛先からの送信情報の受信が行なわれる
    一方、上記指定時間内に該送信宛先より受信要求に係る
    着信がなかった場合には、該指定時間の経過を待って送
    信宛先への送信情報の送信が行なわれる双方向情報通信
    方法。
  7. 【請求項7】ディジタル通信網を介し端末間で双方向に
    情報を通信し合う双方向情報通信方法であって、端末各
    々においては、自装置に一旦蓄積されている送信情報の
    送信宛先の端末が、1以上予め設定されている特定送信
    宛先の何れかに該当する場合、送信情報蓄積時点での時
    刻、送信宛先の少なくとも何れか一方に応じ予め設定さ
    れる指定時間、または送信緊急度に応じてマニュアル設
    定される指定時間、あるいは送信頻度に応じて更新可と
    して設定される指定時間は零に更新設定された上、該当
    送信宛先への送信情報の送信が直ちに行なわれる双方向
    情報通信方法。
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