JP3042687B1 - 帯 - Google Patents

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JP3042687B1
JP3042687B1 JP11111221A JP11122199A JP3042687B1 JP 3042687 B1 JP3042687 B1 JP 3042687B1 JP 11111221 A JP11111221 A JP 11111221A JP 11122199 A JP11122199 A JP 11122199A JP 3042687 B1 JP3042687 B1 JP 3042687B1
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Abstract

【要約】 【課題】部品点数が少なく、安価で、着付けが簡単で、
しかも時間が経っても着崩れを起こし難い帯を提供する
こと。 【解決手段】体の胴部に巻き付ける巻き付け部10と、
該巻き付け部10の長手方向一端に一体にあるいは別体
に形成される帯結び20とからなる帯において、前記帯
結び20を前記巻き付け部10の幅方向上端位置に形成
し、前記帯結び20の近傍又は中間で前記巻き付け部1
0の帯裏に第一面ファスナー11を取り付け、前記巻き
付け部10の長手方向他端でその帯裏に第二面ファスナ
ー12を、帯表に第三面ファスナー13を取り付け、前
記帯結び20の裏で前記巻き付け部10の幅方向上端位
置に合わせた位置に紐21を取り付け、該紐21の先端
に第四面ファスナー23を取り付け、前記巻き付け部1
0を前記胴部に一巻きか二巻きのいずれかを巻き付け、
前記第三面ファスナー13と前記第一面ファスナー11
とを接合し、前記紐21の前記第四面ファスナー23と
前記第二面ファスナー12とを接合して結ぶようにした
ことを特徴とする帯。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、着物を着る際に使用
される帯であって、特にその着付けが容易にされた帯に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から着物の帯を一人で締めるのは大
変なことである。特に丸帯から半幅に折り、手先を肩に
残して胴部に巻き付け太鼓部を種々の帯結びにして締め
るのは並大抵のことではなかった。また、この丸帯は柄
を全面に出して織られるものであるから高価であるとい
うこともあって、締めた際に見えることになる位置にの
み必要な柄や模様が織り込まれている丸帯を半分に折っ
た半幅帯も用いられている。
【0003】この半幅帯の太鼓部は辺を縫わずに開いて
おき、その他の辺を縫った名古屋帯といわれるものもあ
る。これは、大変締め易くはなっているが、太鼓部に帯
結びを作らなければならず、着付けは大変であった。
【0004】このようなことから、図6に示されるよう
な帯が提案されている。これは、実公平2ー38894
号公報に開示されており、胴部への巻き付け部1の一端
に帯結び2が形成され、他端に紐5が取り付けられてい
る。紐5にはボタンホール6が長さの調整が出来るよう
に紐5の長手方向に複数個並んで形成されている。帯結
び2には、その上方を貫通させた結び紐3及び帯結び2
の裏側中央には胴部に巻き付けた巻き付け部1に差し込
んで帯結び2が後方へ倒れないようにする挿止片4が設
けられている。また、紐5のボタンホール6に填められ
るボタン8が通された輪紐7が帯結び2の裏側に取り付
けられている。
【0005】そして紐5側から胴部に巻き付け始め、帯
結び2がほぼ横から後ろに来るように巻き付け、挿止片
4を既にほぼ二重に巻き付けた巻き付け部1に差し込ん
だ後、巻き付け部1が緩まないように適当なボタンホー
ル6にボタン8を填める。それから巻き付け部1の内側
に紐5,輪紐7,ボタン8を押し込み、帯結び2が真後
ろに来るように帯全体を胴部の周りで回して締結し、帯
結び2が後方に倒れにくくかつ安定するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紐5が
巻き付け部1の上方に取り付けられているため、帯結び
2を後方に倒れず巻き付け部1あるいは背中に密着させ
るようにすることが難く、後方への倒れを防止するた
め、結び紐3,挿止片4がもうけられている。従って、
部品点数が多くなり、高価で、着付けにも時間がかか
り、しかも巻き付け部1の上方だけを締めており、かつ
ボタン8の締結のため、時間が経つと着崩れを起こしか
ねないという問題があった。
【0007】そこで、この発明は、部品点数が少なく、
安価で、着付けが簡単で、しかも時間が経っても着崩れ
を起こし難い帯を提供することを目的にしている。
【0008】
【課題を解決する手段】そこでこの目的を達成するた
め、請求項1の発明は、体の胴部に巻き付ける巻き付け
部と、該巻き付け部の長手方向一端に一体にあるいは別
体に形成される帯結びとからなる帯において、前記帯結
びを前記巻き付け部の幅方向上端位置に形成し、前記帯
結びの近傍又は前記巻き付け部の中間で巻き付け部の
帯裏に第一面ファスナーを取り付け、前記巻き付け部の
長手方向他端でその帯裏に第二面ファスナーを、帯表に
第三面ファスナーを取り付け、前記帯結びの裏で前記巻
き付け部の幅方向上端位置に合わせた位置に紐を取り付
け、該紐の先端に第四面ファスナーを取り付け、前記巻
き付け部を前記胴部に一巻きか二巻きのいずれかを巻き
付け、前記第三面ファスナーと前記第一面ファスナーと
を接合し、前記紐の前記第四面ファスナーと前記第二面
ファスナーとを接合して結ぶようにしたことを特徴とす
る帯としている。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記紐は、縫い付けの上端が前記巻き付け部の幅方
向上端位置に合わせられ、前記他端と反対側斜め上方に
向けて取り付けられたことを特徴とする帯としている。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施の形態を表
す図面に基づいて説明する。
【0013】図1〜図4まではこの発明の実施の形態で
ある。図中、10は体の胴部に巻き付ける巻き付け部で
あり、巻き付け部10の長手方向一端には、巻き付け部
10と一体にあるいは別体に帯結び20が形成されてい
る。
【0014】巻き付け部10は、半幅折りにされた幅約
15センチメートル(角帯の場合は、約10センチメー
トル)で、体に1回巻くか2回ほど巻くかでそれぞれ長
さ約1メートルか約2メートル位である。この実施例で
は、帯結び20は、約1メートル10センチの巻き付け
部10に連続したあるいは別体の同じ織り地で、蝶結
び、文庫など種々の結びがある。
【0015】帯結び20は、その中心を巻き付け部10
の一端にかつ巻き付け部10の幅方向上端位置に形成さ
れている。そして、一巻き用と二巻き用とに応じて、帯
結び20の近傍又は巻き付き部10の中間で巻き付け部
10の帯裏に第一面ファスナー11が取り付けられ、巻
き付け部10の長手方向他端には、その帯裏に第二面フ
ァスナー12が取り付けられ、その帯表に第三面ファス
ナー13が取り付けられている。
【0016】また、帯結び20の裏で巻き付け部10の
幅方向上端位置に合わせた位置に短い、例えば幅3〜5
センチメートル、長さ10〜20センチメートルの紐2
1が取り付けられ、紐21の先端裏に第四面ファスナー
23が取り付けられている。帯結び20の形によっては
紐21を取り付けることなく帯結びの一部の帯地に直接
第四面ファスナー23を取り付けることが出来る。
【0017】これら面ファスナー11,12,13,2
3は、胴の太さのある程度の違いを吸収できるように適
宜大きさで、適宜位置に設けられ、第一面ファスナー1
1と第三面ファスナー13とが接合でき、第二面ファス
ナー12と第四面ファスナー23とが接合できるように
され、ある程度の締め付け調整が出来るように設けられ
ている。
【0018】紐21は、帯結び20の裏に縫い付けられ
ているが、縫い付け22の上端が巻き付け部10の幅方
向上端位置に合わせられ、巻き付け部10の他端と反対
側斜め上方に向けて取り付けられている。この巻き付け
部10の幅方向上端の線と紐21の延在縫い付け方向と
のなす傾斜角度θは、30〜60度が好ましい。
【0019】この発明の帯は、以上、図3に示すように
構成され、作られているが、丸帯、名古屋帯、袋帯等に
も適用できることは勿論であるが、半幅帯、角帯等には
最適である。
【0020】次に、この帯を着ける方法を説明する。
【0021】まず、巻き付け部10の長さが一巻き用か
二巻き用かを確認し、始めに、その他端の第二面ファス
ナー12が体に着く側に、第三面ファスナー13が外側
に来るように体に巻き付けていく。一巻き巻いたとき帯
結び20が真後ろにかつその中心が巻き付け部10の上
端に来るように巻き付け、第一面ファスナー11と第三
面ファスナー13とを互いに圧着して確実に接合する。
二巻き用の場合は、二巻きしたときに前述のように接合
するようにするため、帯が確実に締まり緩みの心配もな
い。
【0022】この状態で、帯結び20は固定されておら
ず、紐21をとって巻き付け部10の上端から一番内側
になっている帯裏の第二面ファスナー12に向かって押
し込んでいく。このとき、第二面ファスナー12の位置
は図4に示すように帯結び20の中心よりずれており、
紐21を引っ張り気味に差し込むため、第一面ファスナ
ー11から帯結び20に掛けての部分が緩むことなく、
しかも帯結び20が巻き付け部10の上端にしっかりと
収まる。
【0023】このことから、紐21は帯結び20を常時
引っ張ることになり、巻き付け部10の上端位置で帯結
び20を巻き付け部10あるいは胴部に引きつけ密着す
るように力を働かせる。従って、長時間着ていても、着
崩れを起こすことはなく、美しく着物を着ていることが
出来る。
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、従来の結び紐、挿止片、ボタン、ボタンホールがい
らず、部品点数が少なく、安価で、着付けが簡単で、し
かも時間が経っても着崩れを起こし難い帯を提供するこ
とが出来る。何しろ、結ぶことも必要なく単に押し付け
るようにすれば簡単に接合するので、体や手が不自由な
人にでも容易に着物を着ることが出来るという大きな効
果を有する。
【0027】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の効果に加え、紐が帯結びを第一面ファスナーとの間で
引っ張る状態、すなわち胴部を締め付ける方向でかつ内
側に引き込む力強く作用させるので、帯結びを巻き付
け部あるいは胴部に密着させる力が強く作用し帯結びを
より安定して支えることが出来る。
【0028】
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の帯の第一実施の形態を開いた状態で
示す背面図である。
【図2】図1の帯を締めた状態で示す背面図である。
【図3】図1の帯を解いた状態で示す斜視図である。
【図4】図2に示す帯を締めた状態で斜め上方から見た
斜視図である。
【図5】従来の帯を解いた状態で示す斜め上方から見た
斜視図である。
【符号の説明】
10…巻き付け部 11…第一面ファスナー 12…第二面ファスナー 13…第三面ファスナー 20…巻き付け部 21…紐 22…縫い付け 23…第四面ファスナー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体の胴部に巻き付ける巻き付け部と、該巻
    き付け部の長手方向一端に一体にあるいは別体に形成さ
    れる帯結びとからなる帯において、 前記帯結びを前記巻き付け部の幅方向上端位置に形成
    し、前記帯結びの近傍又は前記巻き付け部の中間で
    き付け部の帯裏に第一面ファスナーを取り付け、前記巻
    き付け部の長手方向他端でその帯裏に第二面ファスナー
    を、帯表に第三面ファスナーを取り付け、前記帯結びの
    裏で前記巻き付け部の幅方向上端位置に合わせた位置に
    紐を取り付け、該紐の先端に第四面ファスナーを取り付
    け、前記巻き付け部を前記胴部に一巻きか二巻きかのい
    ずれかを巻き付け、前記第三面ファスナーと前記第一面
    ファスナーとを接合し、前記紐の前記第四面ファスナー
    と前記第二面ファスナーとを接合して結ぶようにしたこ
    とを特徴とする帯。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記紐は、縫い付け
    の上端が前記巻き付け部の幅方向上端位置に合わせら
    れ、前記他端と反対側斜め上方に向けて取り付けられた
    ことを特徴とする帯。
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