JP3042381B2 - 鋼帯の巻き取り方法およびその装置 - Google Patents

鋼帯の巻き取り方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯をマンドレル
に巻き取るに際し、コイルのエンドマークの発生を防止
する鋼帯の巻取り方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、鋼帯巻き取り装置の従来例を示
す側面図である。
【0003】従来、冷間圧延機などによって圧延された
鋼帯1は、図4に示すように、ピンチロール3、デフレ
クタロール4、スレッディングテーブル5を経てモータ
11で回転される円筒形のマンドレル6に巻き取られ
る。その際、鋼帯1の先端1aはラッパーロール9にベ
ルトを巻回したベルトラッパ10でガイドされながら巻
取られる。
【0004】図5は、エンドマークの発生の説明図であ
り、鋼帯先端部1aに重なる2巻き目以降に、板折れが
生じて1c部にマークが発生する。これをエンドマーク
という。
【0005】鋼帯をマンドレルに巻取るに当たり、鋼帯
先端の段差によってコイル内径側の数巻〜数10巻にエ
ンドマークが発生し、この部分を切り下げることにより
歩留まりが低下する。
【0006】このエンドマークの発生を防止するため、
先端巻取り時にラインを一時停止し、段ボール等の間隙
材を投入する等の対策があるが、必ずしもエンドマーク
は無くならない。しかも、安全上の問題もあるため、こ
の方法は最近では、あまり採用されない。さらに、自動
運転ラインに於いては、出側装置の停止は直接生産阻害
となるため、停止時間を極力減らし、しかもエンドマー
クを防止する手段として、マンドレルに段付きゴムスリ
ーブ等を装着し鋼帯先端とその段付き部の位置を自動的
に一致させてから巻取りを開始する方法が取られてい
る。
【0007】例えば、最近の先行技術としては、つぎの
発明が提案されている。
【0008】(1)図4は、特開平6−7839号公報
に提案されている鋼帯の巻取り方法である。この方法
は、段付きスリーブ7の段付き部に先端タッチセンサ1
6を設けて、段付き部をあらかじめ定位置に停止させて
おき、鋼帯の先端1aが進行してこの先端タッチセンサ
に接触した時にマンドレルを回転させるようにした。こ
のため、鋼帯の先端を段付き部に確実に位置決めするこ
とができ、これによって2巻き目以降の鋼帯を段付きの
ない状態で巻き取ることができるとしている。
【0009】(2)図3は、特開平7−9029号公報
に提案された空洞部付きゴムスリーブの側面図である。
ゴムスリーブ7の空洞部15へ鋼帯の先端を合わせる位
置制御によって、鋼帯先端を沈み込ませて(段付き部と
同効果)エンドマーク発生を防止しようというものであ
る。
【0010】(3)特開平2−263515号公報に
は、段付スリーブの段付部をセンサで検出して所定位置
に停止させたあと、トラッキングされた鋼帯の先端を停
止中の段付部に当接して巻取りを開始する提案がされて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
(1)〜(3)の方法においても、次のような問題があ
る。前記(1)の特開平6−7839号公報に提案され
ている方法の問題点は、つぎの3点である。
【0012】先端タッチセンサの検出精度の問題であ
る。即ち、高精度に先端タッチを検出しようとすればタ
ッチセンサの感知面を極力小さくしたいのであるが、小
さくしすぎると鋼帯先端の微小変形等、条件によっては
タッチを確実に検出できないため、信頼性確保のために
は自ずと大きめの面積が必要になる。同公報にはその値
をφ10mm以内と記してあるが±5mm程度の誤差は
発生しうることになるし、同公報の実施例でもφ5mm
とあるため±2.5mmの誤差が発生しうることにな
る。
【0013】停止中のマンドレルがタッチ検出にて起
動する際のタイミングずれによる誤差(±数10mse
cの差として±数mm)。
【0014】マンドレル起動直後から鋼帯先端がスリ
ップしないように巻締まるまでの間(少なくとも1巻き
完了までの間)に、マンドレル周速と鋼帯移動速度の揃
速制御誤差によって生ずる誤差(通常最大ライン速度の
±0.1%差として±数10mm)。即ち、位置決め制
御の評価をマンドレル起動時点におけば±数mmに収ま
るかも知れないが、巻締まり時点まで広げると、トータ
ルとしては±数10mmの誤差を生じうる。
【0015】なお、段付きスリーブに於いてエンドマー
クを防止するために要求される、鋼帯先端と段付き部と
の位置合わせ精度は、15mm以内(一部では10mm
以内とも言われる)と言われており、上記(1)の方法
では不十分である。
【0016】前記(2)の特開平7−9029号公報に
提案された方法に於いても、高精度位置決めが必須条件
であるが、位置決めの制御方法がトラッキングのみであ
って、鋼帯の先端をタッチセンサで検知する上記(1)
の方法より位置決め精度的に優れているとは言えない。
また、鋼帯板厚等の条件に合わせて空洞部周辺寸法を変
更しなくてはならず、高価な特殊ゴムスリーブを相当数
準備するのは経済的にも現実的でない。
【0017】前記(3)の特開平2−263515号公
報に提案の方法に於いては、前述の(2)の方法とほぼ
同じ位置決め制御方法であり、同様に(1)の方法に対
して少くとも位置決め精度的には優れているとは言えな
い。
【0018】上述の(1)〜(3)の方法に共通して言
える問題点は、次の通りである。
【0019】(A)鋼帯先端と位置合わせすべき、スリ
ーブ上の段付部または空洞部の位置を前もってある位置
に待機(マンドレルは停止)させておき、鋼帯先端が段
付き部等に到着したと判定した瞬間にマンドレルを起動
させ、スリーブ周速と鋼帯速度をマッチさせるだけの方
法を取っているため、マンドレル起動時の揃速制御誤差
および制御タイミング誤差が発生する(±10mm前
後)。
【0020】(B)マンドレル起動後は“スリーブ周速
と鋼帯速度が合っているはず”という考え方で、特に位
置修正制御等は行っていない。確かに、巻取り開始後は
ベルトラッパ(図4の符号10)で拘束されるという考
え方もあるが、実際は拘束力はそれ程強いものではな
く、スリーブ周速と鋼帯速度にバラツキがあれば、特に
半巻きから1巻目あたりまでは位置ずれが発生し得る
(±数10mmもありうる)。
【0021】本発明は、係る従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、段付きスリーブまたは空洞部等の
鋼帯先端の段差調整部を外装したマンドレルにおいて、
鋼帯先端とスリーブの段差調整部との位置合わせを高精
度(概ね10mm以内)に行って鋼帯のエンドマーク発
生を防止する鋼帯の巻き取り方法およびその装置を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、段付き部また
は空洞部等の鋼帯先端の段差調整部付きスリーブを外装
したマンドレルでの鋼帯の巻き取り方法に係わるもので
あり、次の手順で行うことを骨子とする。
【0023】進行中の鋼帯先端位置および移動速度、
並びに回転中の前記段差調整部位置を検出する。
【0024】その進行中の鋼帯先端位置に回転中の段
差調整部の位置が合うようにマンドレルの回転角度およ
び速度を制御する。
【0025】巻取り開始直前に、再度鋼帯の先端位置
を検出する。
【0026】前記の鋼帯先端位置の検出値で鋼帯先
端のトラッキング位置を補正する。
【0027】鋼帯先端のトラッキング位置と段差調整
部位置との位置偏差を無くするように修正制御する。
【0028】さらに、巻付け開始より略3ターンは、
鋼帯先端のトラッキング位置と段差調整部位置との位置
偏差を無くする修正制御を継続して行う。
【0029】また、本発明は、段付き部または空洞部付
き等の鋼帯先端の段差調整部付きスリーブを外装したマ
ンドレルを有する鋼帯の巻き取り装置に係わるものであ
り、次の機能実現手段を具備することを特徴とする。
【0030】進行中の鋼帯先端位置を検出する鋼帯先
端位置検出手段。
【0031】鋼帯先端の移動速度を検出する移動速度
検出手段。
【0032】マンドレルに外装された前記段差調整部
の角度および周速を検出する位置検出手段。
【0033】進行中の鋼帯先端位置に回転中の段差調
整部の位置が合うようにマンドレルの回転角度および速
度を制御する揃速制御手段。
【0034】鋼帯先端位置と段差調整部位置との位置
偏差を検出する位置偏差検出手段。
【0035】前記で検出した位置偏差を無くするよ
うに、段差調整部の位置を補正する位置偏差補正制御手
段。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明方法を実施した鋼
帯の巻き取り装置の側面図およびブロック図である。図
1に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。
【0037】まず、進行中の鋼帯先端位置検出手段C1
としては、例えば、光学式の第一先端検出器S2とメジ
ャーリングロール2を組み合わせて使用する。通常はラ
イン内駆動モータの軸に取り付けたパルスジェネレータ
の信号を処理することによって位置検出を行うのが一般
的であるが、スリップの問題があり、また最近の技術で
は非接触測長計等もあるが精度に限界があり、本発明で
は鋼帯先端位置の高精度検出(数mm以内)が必至であ
るため、敢えてメジャーリングロール方式等の高精度の
ものを使用することが望ましい。更に、移動速度検出手
段C2として、その位置検出値を時間で微分して鋼帯先
端の移動速度を演算して用いる。
【0038】このようにして検出された進行中の鋼帯先
端位置は、位置偏差検出手段C3において、例えば巻取
り装置に装備された角度検出器と段付き部検出器からな
る段付き部位置検出手段C4で検出された、マンドレル
に外装されたスリーブの段付き部位置と比較されて、そ
の偏差が出力される。次いで、揃速制御手段C5におい
て、進行中の鋼帯先端位置と段付き部位置との間に位置
差があれば、その差を無くすべく段付き部の周速即ちマ
ンドレルの回転速度を調整し(以下、位置偏差修正制御
と言う)、位置差が無くなれば、進行中の鋼帯移動速度
を主とし、段付き部の周速即ちマンドレルの回転速度を
従として、揃速制御を行う。
【0039】次に、鋼帯先端が巻取り開始点直前に進行
してきた時、位置偏差検出手段により位置差を求め、位
置偏差補正手段により、上述の位置偏差修正制御の補正
を行う。この位置偏差補正手段としては、例えば鋼帯先
端を光学式の第二先端検出器S3で検出し、前記位置偏
差(鋼帯先端と段付き部との)を求め、段付き部位置補
正情報設定器C6の設定値に基づき上述の位置偏差修正
制御に対して鋼帯先端トラッキング位置の補正を掛けて
やる。
【0040】またこの時、第一先端検出器S2から第二
先端検出器S3の間のトラッキング先端位置演算値の正
確さのチェックおよび見直しを行うことが望ましい。
【0041】ちなみに、第一先端検出器S2と第二先端
検出器S3の間の距離は、進行中の鋼帯先端位置とスリ
ーブの段付き部位置との位置差がマンドレル角度にして
360度の場合でも十分追い込み可能な距離とする。
【0042】このように位置補正された状態で鋼帯先端
が段付き部に合致するため、10mm以内程度の位置誤
差で十分収まる。その理由は、鋼帯先端位置の検出精度
は前述のように数mm以内で、段付き部の位置検出精度
も、0.1度の分解能を持った角度検出器であれば数m
m程度の位置検出精度に十分収まり、かつマンドレルが
一時停止しないため、起動タイミングのずれも発生しな
いからである。
【0043】更に、このように巻取りを開始した状態か
ら略3ターン程は鋼帯先端と段付き部とのトラッキング
位置偏差修正制御を継続する。実際には、ほぼ1ターン
完了時点で鋼帯先端が段付き部からスリップしない状況
になると思われるが、確度を増すため略3ターンを継続
範囲とすることが望ましい。
【0044】最終的な位置合わせ精度としては、前述の
ように、鋼帯先端の位置補正を第二先端検出器S3の位
置で行っており、鋼帯先端トラッキング位置演算値の正
確さを増す見直し補正もし、さらに巻き取り開始後も鋼
帯先端と段付き部とのトラッキング位置偏差の修正制御
を継続して行っているため、10mm以内に収まる。
【0045】なお、ここでは段付きスリーブを用いた例
で説明を進めたが、前述の図3に示すような空洞部15
付き特殊スリーブに用いても、本発明は同様な効果を発
揮することはいうまでもない。
【0046】
【実施例】図1は、本発明方法を、実施した鋼帯巻き取
り装置の側面図およびブロック図であり、図4の従来例
と同一部材については同一符号を用いている。
【0047】更に、図2は、本発明に用いる段付き部検
出センサの取付状態を示し、(a)は段付き部検出穴の
加工状態を、また(b)は段付き部検出センサの取付状
態を示す。
【0048】図1および図2において、S2は進行中の
鋼帯1の第一先端検出器であり、この第一先端検出器S
2が先端を検出した時点からメジャーリングロール2
が、先端位置に比例したパルス信号(パルスジェネレー
タS1による)を鋼帯先端位置検出器C1に出力し、先
端位置がトラッキングされる。この時同時に、既に回転
中のマンドレル6に外装された段付きスリーブ7の段付
き部位置は、段付き部検出穴8を段付き部検出センサS
4で検出され、段付き部位置検出器C4でトラッキング
されている。この鋼帯先端位置と段付きスリーブ7の段
付き部位置のトラッキング値は、位置偏差検出器C3で
つき合わせされて位置偏差が検出される。
【0049】一方、鋼帯先端位置のトラッキング値は鋼
帯移動速度検出器C2に入力され、時間で微分して鋼帯
移動速度を得る。その鋼帯移動速度値は揃速制御装置C
5を通して、さらにモータ制御装置C7を経由して段付
きスリーブ7の周速指令とする。この制御構成では、揃
速制御装置C5に位置偏差検出器C3より位置偏差が入
力されるが、その位置偏差がゼロ、即ち双方の位置が合
致している場合は、鋼帯移動速度と段付きスリーブの周
速が揃うように、またその位置偏差がある値を持つ時に
はその偏差をゼロにするように、揃速制御装置C5で段
付きスリーブ7の周速即ちマンドレルの回転速度を制御
する。
【0050】こうして、鋼帯巻取り開始前の初期段階の
偏差修正制御(以下、初期偏差修正制御という)が行わ
れるが、この初期偏差修正制御に於ける目的は、進行中
の鋼帯先端位置と段付きスリーブの段付き部位置とがほ
ぼ合致するように制御すること、すなわち次に示す、巻
取り開始直前に於ける巻取り直前偏差修正制御において
確度の高い修正制御を行うまでの前準備的制御を行うこ
とである。
【0051】なお、C6で示した段付き部位置補正情報
設定器は、段付き部位置を検出する際に必要なマンドレ
ル径、スリーブ径および鋼帯厚み等の情報を設定する機
能を持つ。
【0052】次に、進行中の鋼帯先端が段付きスリーブ
直近まで移動して第二先端検出器S3が先端を検出した
時、鋼帯先端位置検出器C1のトラッキング値は、第二
先端検出器S3の物理的位置で補正され、正確な位置情
報を得る。更に、第一先端検出器S2と第二先端位置検
出器S3の間の距離と、鋼帯先端位置検出器C1のトラ
ッキング値とを比較し、トラッキング演算値の正確さを
チェックして演算式の補正を行う。
【0053】一方、段付き部位置検出器C4でトラッキ
ングされている段付き部位置は、約1mm幅の段付き部
検出穴8の検出タイミングで得られた確度の高いトラッ
キング値であるが、本実施例の他に段付き部検出センサ
S4を複数用いて、例えば90゜回転する毎に1ケのセ
ンサが穴を検出するようにすれば、段付き部位置検出器
C4に於いてもトラッキング演算値のチェックおよび演
算式の補正ができ、確度を向上させることができる。
【0054】このように補正をして確度を増した鋼帯先
端のトラッキング位置と、段付き部位置との位置偏差を
位置偏差検出器C3で検出し、上述の初期偏差修正制御
と同様の制御を行う。ただし、この時点の制御は、初期
偏差修正制御で残った偏差をさらに修正する制御であ
り、あえて巻取り直前偏差修正制御と呼ぶ。この巻取り
直前偏差修正制御に於いては、悪くても10mm以内の
精度で位置合わせができなくてはならない。ただし、最
終的に問題となるのは、あくまでも巻取り完了時点の双
方の位置偏差であり、その最終時点でほぼ10mm以内
の精度に収まっている必要がある。
【0055】そこで、上述の巻取り完了時点に於ける要
求精度を確保するために、本実施例では、3ターンまで
鋼帯先端のトラッキング位置と段付き部位置との位置偏
差修正制御を行った。
【0056】この実施例に於いては、先端検出器S2お
よびS3ならびに段付き部検出センサS4等は光学式を
用い、動作時間は1msec程度で、各機器は高速シー
ケンサであり、トラッキング精度は非常に良好である。
巻取り直前偏差修正制御における鋼帯先端位置検出精度
は2mm以内、段付き部位置検出精度は5mm以内で、
偏差は10mm以内に収まることが確認できた。さら
に、最終巻取り完了時点においても、ほぼ10mm以内
に収まっていることを確認した。
【0057】下記の表1は、従来技術と本発明との位置
合わせ精度の比較表であり、本発明の実績と、従来技術
の推定精度とを示す。
【0058】
【表1】
【0059】また、前記図1に示す鋼帯の巻き取り装置
を薄鋼板の精製ラインに設置し、板厚1.6mm×板巾
914mmならびに板厚2.0mm×板巾914mmの
2種の低炭素鋼鋼帯約20コイル(約10トン)の巻き
取りに適用した。その結果、従来の方法(段ボール投
入、段付スリーブ)でのエンドマーク発生量が、約20
0コイルの平均が50mであったものが、平均6m以下
に収まることを確認した。
【0060】
【発明の効果】上述のように、本発明の鋼帯の巻き取り
方法およびその装置によれば、段付き部または空洞部付
き等の鋼帯先端の段差調整部付きスリーブを用いてマン
ドレルに鋼帯の巻取りを行うにあたり、鋼帯先端とスリ
ーブの段差調整部との位置合わせを高精度(概ね10m
m以内)に行って、鋼帯のエンドマーク発生を防止する
ことが可能となる。更に、このエンドマーク発生が大幅
に減少することにより、製品の歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を、実施した鋼帯巻き取り装置の側
面図およびブロック図である。
【図2】本発明に用いる段付き部検出センサの取付状態
を示す、段付きスリーブの側面図および正面図である。
【図3】空洞部付き特殊スリーブ例の側面図である。
【図4】鋼帯巻取り装置の従来例を示す側面図である。
【図5】エンドマークの発生の説明図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 メジャーリングロール 3 ピンチロール 4 デフレクタロール 5 スレッディングテーブル 6 マンドレル 7 段付きスリーブ 8 段付き部検出穴 9 ラッパーロール 10 ベルトラッパ 11 モータ 15 空洞 16 先端タッチセンサ 17 タッチロール 18 先端タッチ検出器 19、20 回線 S1、S5 パルスジェネレータ S2 第一先端検出器 S3 第二先端検出器 S4 段付き部検出センサ C1 鋼帯先端位置検出器 C2 鋼帯移動速度検出器 C3 位置偏差検出器 C4 段付き部位置検出器 C5 揃速制御装置 C6 段付き部位置補正情報設定器 C7 モータ制御装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯先端の段差調整部付きスリーブを外装
    したマンドレルでの鋼帯の巻き取り方法において、進行
    中の鋼帯先端位置および移動速度、並びに回転中の段差
    調整部位置を検出し、その進行中の鋼帯先端位置に回転
    中の段差調整部位置が合うようにマンドレルの回転角度
    および速度を制御し、巻取り開始直前に再度鋼帯先端位
    置を検出し、鋼帯先端位置と段差調整部位置との位置偏
    差を無くするように修正制御し、さらに巻付け開始後も
    鋼帯先端のトラッキング位置と段差調整部位置との位置
    偏差の修正制御を継続して行うことを特徴とする鋼帯の
    巻き取り方法。
  2. 【請求項2】鋼帯先端の段差調整部付きスリーブを外装
    したマンドレルを有する鋼帯の巻き取り装置において、
    鋼帯先端位置検出手段と、鋼帯の移動速度検出手段と、
    段差調整部位置検出手段と、進行中の鋼帯の先端位置に
    回転中の段差調整部位置が合うようにマンドレルの回転
    角度および速度を制御する揃速制御手段と、鋼帯の先端
    位置と段差調整部位置との位置偏差を検出する位置偏差
    検出手段と、前記位置偏差を無くするように段差調整部
    の位置を補正する位置偏差補正手段とを具備することを
    特徴とする鋼帯の巻き取り装置。
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