JP3041747B2 - 交流tig溶接機 - Google Patents

交流tig溶接機

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JP3041747B2
JP3041747B2 JP4333370A JP33337092A JP3041747B2 JP 3041747 B2 JP3041747 B2 JP 3041747B2 JP 4333370 A JP4333370 A JP 4333370A JP 33337092 A JP33337092 A JP 33337092A JP 3041747 B2 JP3041747 B2 JP 3041747B2
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清吾 萩原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク起動時の電波障
害をなくした交流TIG溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電極と母材を非接触でアーク起動
させる交流TIG溶接機は図3に示すような構成であっ
た。
【0003】図において、1は電極2と母材3との間に
約8KHの高周波電流を給電するインバータ式交流電
源装置(以下、交流電源装置という)、4はアーク、5
はアーク4の発生を検出するアーク検出器、6は交流T
IG溶接機を起動する起動信号装置、7は起動信号が入
力されてからアーク発生までの間閉路する開閉装置で、
アーク検出器5からの信号により開路される。8は高周
波発生装置で、カップリングコイル9により交流電源装
置1の給電回路に高周波電流が重畳される。
【0004】上記構成において、起動信号発生装置6が
操作されると開閉装置7が閉じられ、高周波発生装置8
から交流電源装置1の給電回路に約8KVの高周波電流
が重畳される。この高周波電流により電極2と母材3間
のギャップの空気絶縁が破壊されてアーク4が発生しア
ーク起動される。アーク起動はその電流によりアーク検
出器5で検出されアーク起動信号が開閉装置7に入力さ
れる。この信号により開閉装置7は開路して高周波発生
装置8の動作を停止させる。
【0005】このように従来のアーク溶接機では、電極
2と母材3を非接触にしてアーク起動することができる
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
のアーク溶接機では、アーク起動のために給電回路に高
周波電流を重畳するのでアーク起動時に図4に示したよ
うな高電圧の高周波が発生し、無負荷時には図5に示し
たように約50dBμVの電界強度の輻射雑音を放射す
るものであった。
【0007】この輻射雑音は、周辺のテレビやラジオ、
あるいはエレクトロニクス機器に電波障害を与えること
は勿論、自らも高周波誤動作させて破壊に至らせるとい
う問題や、高周波勢力が強いために電極2の表面を荒ら
してアーク起動の繰返しで起動特性が損なわれるという
問題があった。また、高周波の中心周波数が1MHz程
度の高さであるため、2次側ケーブルの延長時に高周波
が途中でリークあるいは減衰して先端のトーチまで届か
ず、図6に示したように、ケーブルを50m以上延長し
た場合にはアーク起動しないという問題もあった。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、輻射
雑音の電界強度を低減するとともに、2次側ケーブルを
延長しても確実にアーク起動することができるアーク溶
接機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電極と母材の間に交流電流を給電する交流
電源装置と、前記交流電源装置の給電回路に接続れ前
記電極と母材の間に高電圧を印加する垂下特性型の直流
電源装置とを備え、アーク起動時には前記直流電源装置
から前記電極と母材間に高電圧を印加するとともに該高
電圧が交流電源装置への流入を防止し、アーク起動後は
直流電源装置からの高電圧の印加を停止して前記交
流電源装置から給電するようにしたものである。そし
て、前記交流電源装置からの給電によるアーク発生を検
出するアーク検出器と、前記アーク検出器からの信号に
より前記直流電源装置の動作を停止させる開閉器とを備
えた構成としたものである。
【0010】さらに、前記交流電源装置の給電回路に3
極双方向サイリスタを接続し、前記3極双方向サイリス
タの負荷側の回路に前記直流電源装置の給電回路を接続
した構成としたものである。
【0011】
【作用】上記構成において、アーク起動時に垂下特性型
の直流電源装置から電極にプラス、母材にマイナスの直
流高電圧を印加し、同時に3極双方向サイリスタを不導
通にすることにより、輻射雑音を放射することなく電極
と母材間でアーク起動され、電極に印加される直流高電
圧の交流電源装置への流入が防止される。そして、アー
ク起動後に3極双方向サイリスタを導通させることによ
り、交流電源装置から溶接電流が給電される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1および
図2を参照しながら説明する。
【0013】なお、従来例に示したものと同一部分につ
いては同じ符号を付して説明を省略する。
【0014】(実施例1) まず、第1の実施例について図1により説明する。
【0015】図において、10は電極2と母材3にアー
ク起動用の直流電圧を印加する垂下特性型の直流電源装
置(以下、直流電源装置という)で、そのプラス側は電
極2に接続され、マイナス側は母材3と後述する3極双
方向サイリスタ11の負荷側に接続されている。3極双
方向サイリスタ11は交流電源装置1と母材3との間の
給電回路に接続され、アーク4の発生を直流電源装置1
0の給電回路で検出する放電開始検出器12からの信号
により動作し、アーク4の発生が検出されるまでは不導
通で、アーク4の発生が検出されると導通するように図
示しない制御手段により制御されるようになっている。
【0016】上記構成において、起動信号装置6が操作
されると開閉装置7が閉じられ、直流電源装置10から
約4KVの電圧が電極2と母材3に印加され、同時に3
極双方向サイリスタ11は不導通にされる。このとき、
直流電源装置10から印加される高電圧は、3極双方向
サイリスタ11が不導通となっているので交流電源装置
1に印加されることはなく、交流電源装置1への高電圧
印加は防止される。このようにして電極2と母材3に印
加された約4KVの高電圧によって電極2と母材3間の
ギャップの空気絶縁が破壊されてアーク4が発生しアー
ク起動される。アーク起動はその電流によりアーク検出
器5で検出されアーク起動信号が開閉装置7に入力され
る。この信号により開閉装置7は開路して直流電源装置
10の動作を停止させる。これと同時に3極双方向サイ
リスタ11が導通される。これにより交流電源装置1か
ら高周波電流が印加されてアーク溶接が行われる。
【0017】この第1の実施例について、次の条件でE
MC試験法に基いて雑音電界強度を測定した結果、図5
に示したように、従来例のものよりも約30dBμV低
下させることができた。また、延長ケーブルを用いたと
きのアークスタート率も、図6に示したように、100
m延長しても100%であった。
【0018】測定条件 電極 トリウム入りタングステン 2.4mmφ Arガス 5リットル/分 電極母材間距離 3mm 電流 50A トーチスイッチオン/オフ周期 2秒オン/13秒オフ 試験回数 100回 このように本発明の第1の実施例によれば、アーク起動
時に3極双方向サイリスタ11を不導通にして電極2と
母材3間に直流電源装置10から直流高電圧を印加する
ので、アーク起動の直流化により輻射雑音の電界強度を
著るしく低減することができるとともに、延長ケーブル
を長くしても確実にアーク起動させることができる。そ
して、3極双方向サイリスタ11の不導通により交流電
源装置1への直流高電圧の印加をなくすることができ、
交流電源装置1の破壊を防止することができるという効
果がある。なお、交流電源装置1からは高周波電流が給
電されるので、アーク起動後の定常アーク維持ができる
ものである。
【0019】(実施例2) 次に、本発明の第2の実施例について図2により説明す
る。
【0020】図において、起動信号装置6は制御手段1
3を介して交流電源装置1と直流電源装置10に信号を
出力するように接続されている。
【0021】他の構成は第1の実施例に示したものと同
様である。
【0022】上記構成において、起動信号装置6が操作
されると、電極2と母材3間に、図7に示したように、
交流電源装置1からは約8KHzの高周波電流が印加さ
れ、この高周波電流に重畳されて直流電源装置10から
約4KVの直流電流が印加される。そして、3極双方向
サイリスタ11も不導通にされる。このとき、直流電源
装置10から印加されるプラス高電圧は、3極双方向サ
イリスタ11が不導通となっているので交流電源装置1
に印加されることはなく交流電源装置1への高電圧印加
は防止される。ところで、直流電源装置10は高インピ
ーダンスを有する垂下特性型であるため、無負時には
高電圧を印加するが、アーク起動とともに電圧は降下
し、交流電源装置1の耐電圧特性以下の電圧に降下する
ものである。そして、アーク起動は放電開始検出器12
で検出され、その信号によって3極双方向サイリスタ1
1は導通して交流電源装置1から高周波電流が電極2と
母材3間に供電される。
【0023】このように本発明の第2の実施例によれ
ば、第1の実施例に示したものと同様に、輻射雑音の電
界強度を著るしく低減することができるとともに、延長
ケーブルを長くしても確実にアーク起動させることがで
きる。そして、交流電源装置1の破壊を防止することが
できる効果に加えて、第1の実施例においても説明した
ように、交流電源装置1からは高周波電流が給電されて
いるので、アーク起動後の定常アーク維持ができるので
あるが、偶発的にアーク切れが生じたときには、直流電
源装置10から高電圧がアーク切れの発生の都度印加さ
れるので、アーク切れを生じることなく定常アークを維
持することができるという効果がある。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、アーク起動時に3極双方向サイリスタを不導
通にして電極と母材間に直流電源装置から直流高電圧を
印加するので、アーク起動の直流化により輻射雑音の電
界強度を著るしく低減することができるとともに、延長
ケーブルを長くしても確実にアーク起動させることがで
きる。そして、3極双方向サイリスタの不導通により交
流電源装置への直流高電圧の印加をなくすることがで
き、交流電源装置の破壊を防止することができる。
【0025】さらに、定常アーク時にアーク切れが生じ
たときには、直流電源装置から高電圧がアーク切れの発
生の都度印加されるので、アーク切れを生じることなく
定常アークを維持することができる。
【0026】このように、本発明によれば、輻射雑音の
電界強度を低減するとともに、2次ケーブルを延長して
も確実にアークを起動し、かつ交流電源装置の破壊を防
止し、定常アーク時にもアーク切れすることのない交流
TIG溶接機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の交流TIG溶接機の第1の実施例の回
路ブロック図
【図2】同第2の実施例の回路ブロック図
【図3】従来例の交流TIG溶接機の回路ブロック図
【図4】同アーク起動時の電圧波形図
【図5】輻射雑音の電界強度の比較特性図
【図6】延長ケーブルによるアーク起動の比較特性図
【図7】直流電源装置と交流電源装置の電圧特性図
【符号の説明】
1 インバータ式交流電源装置(交流電源装置) 2 電極 3 母材 5 アーク検出器 7 開閉装置 10 垂下特性型の直流電源装置(直流電源装置) 11 3極双方向サイリスタ13 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−34277(JP,A) 特開 昭54−53652(JP,A) 特開 平4−165965(JP,A) 特開 昭53−78947(JP,A) 特開 平2−34278(JP,A) 特開 昭52−63136(JP,A) 特開 昭57−56167(JP,A) 実開 平3−106271(JP,U) 実開 昭60−121462(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/067 B23K 9/073 B23K 9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と母材の間に交流電流を給電する交
    流電源装置と、前記交流電源装置の給電回路に接続され
    前記電極と母材の間に高電圧を印加する垂下特性型の直
    流電源装置とを備え、アーク起動時には前記直流電源装
    置から前記電極と母材間に高電圧を印加するとともに該
    高電圧が交流電源装置への流入を防止し、アーク起動後
    は前記直流電源装置からの高電圧の印加を停止して前記
    交流電源装置から給電することを特徴とする交流TIG
    溶接機。
  2. 【請求項2】交流電源装置からの給電によるアーク発生
    を検出するアーク検出器と、前記アーク検出器からの信
    号により直流電源装置の動作を停止させる開閉装置とを
    備えた請求項1記載の交流TIG溶接機。
  3. 【請求項3】交流電源装置の給電回路に3極双方向サイ
    リスタを接続し、前記3極双方向サイリスタの負荷側の
    回路に直流電源装置の給電回路を接続したことを特徴と
    する請求項1記載の交流TIG溶接機。
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