JP3041586U - ラジアスセンターカットミル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライス盤などで金属のポケット加工をする
場合、前加工もなく直接材料の上面から軸方向に切り込
み、横方向の切り込みも加え無駄無く高速でポケット加
工することを容易にした、ラジアスセンターカットミル
を提供する。 【解決手段】 カッター本体（３）の下部で且つセンタ
ー部に外刃（２）の外周下平面（５）より横送り用逃げ
（４）を有するセンター刃（１）を設けた事を特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はフライス盤などで、金属ポケット削り加工をする場合に前加工 もなく直接材料の上面から軸方向に切り込み、横方向の切削も加え無駄なくポ ケット加工をすることを容易にしたラジアスセンターカットミルに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来より金属をフライス盤などで、等高線加工を行う場合使用する刃物は ボウルエンドミルやセンターカット付きエンドミル又は前加工をした後で超硬 チップの付いたラジアスミルを使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらには次のような欠点があった。 （イ） ボールエンドミル ハイス、超硬ソリッド、チップ付エンドミルと種類は多いがボールである為に 切削効率が悪い。 （ロ） エンドミル センター刃付であると大径はハイス材となり切削効率が悪く、超硬はソリッド エンドミルはあるが小径であるし又、チップ付でもエンドミルとなると小径と なる。 （ハ） ラジアスミル 全てチップ付ではあるが、外周刃のみで構成してセンター刃は付いていない為 平面加工には適しているが軸方向加工やスパイラル加工、ジグザグ加工は制限 される。図４のように軸方向送りをするとセンター部分の削り残しがカッター 本体の底に当ってしまう。本考案はこれらの欠点を解決するために考案された ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

カッター本体（３）の下部で、且つセンター部に外刃（２）の外周下平面（５ ）より、横送り用逃げ（４）を有するセンター刃（１）を設け、図（３）よう に限られた範囲でも軸方向送りができるようにする又、図５のように横送りを するときはセンター刃が材料に当たらないようにする。本考案は以上の構成寄 りなるラジアスセンターカットミルである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を説明する。 カッター本体（３）の下部で且つセンター部に外刃（２）の外周下平面（５） より、横送り用逃げ（４）を有するセンター刃（１）を設ける、この場合外刃 （２）の形状は丸形、角形、菱形、三角等いづれでも良いが実施の結果は丸形 が順調な切削を持続した、又横送り用逃げ（４）は横送り切削の時、外刃（２ ）の外周下平面（５）より凹になっていればかまわないが削り面及びセンター 刃（１）の摩耗を考慮すると０．７ミリから１．０ミリが良好と思われる、又 各々のチップの役割で、外刃（２）は軸方向及び横方向の切削を行いセンター 刃（１）は軸方向のみの切削を行う。本考案は以上のような構造でこれを使用 するときは機械の主軸にラジアスセンターカットミルを取り付け回転させてエ アーによる冷却及び切粉排出をしながら切削を行う。

【０００６】

【考案の効果】

本考案を使用することによって等高線ポケット加工などＮＣ制御の荒取り 加工が高能率でしかも美しく出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本考案の下面図である。

【図３】本考案のポケット加工実施図面である

【図４】従来形のカッターによる実施図である

【図５】本考案の横送り実施図である

【符号の説明】

１ センター刃 ２ 外刃 ３ カッター本体 ４ 横送り用逃げ ５ 外周下平面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カッター本体（３）の下部で、且つセン
   ター部に外刃（２）の外周下平面（５）より横送り用逃
   げ（４）を有するセンター刃（１）を設けたことを特徴
   とするラジアスセンターカットミル。