JPS637455Y2 - - Google Patents

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JPS637455Y2
JPS637455Y2 JP20466083U JP20466083U JPS637455Y2 JP S637455 Y2 JPS637455 Y2 JP S637455Y2 JP 20466083 U JP20466083 U JP 20466083U JP 20466083 U JP20466083 U JP 20466083U JP S637455 Y2 JPS637455 Y2 JP S637455Y2
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JP
Japan
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end mill
axis
cutting
recess
core
Prior art date
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JP20466083U
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JPS60109712U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、キー溝加工等に用いるのに好適な
エンドミルに関する。
一般に、キー溝加工等に用いられるエンドミル
は、その軸線と直交する方向へ送る横送り切削加
工を行い得るのみならず、軸線方向へ送る切り下
ろし切削加工を行い得るものでなければならな
い。そこで、この種のエンドミルにおいては、た
とえば第1図ないし第3図に示すように、エンド
ミル本体1の先端部に装着されたスローアウエイ
チツプ2,3のうち、内周側のスローアウエイチ
ツプ2をそのノーズ部2aがエンドミル本体1の
軸線Oに接するように配置している。すなわち、
スローアウエイチツプ2,3によつて形成される
底刃4を軸線Oに接するようにして形成すること
により、切り下ろし切削加工を行い得るようにし
ているのである。
ところで、切り下ろし切削加工を行うエンドミ
ルにおいては、底刃4の軸線O近傍部分の逃げ角
を理論上90゜近くに設定する必要がある。しかし、
実際にはそのような逃げ角を設定することは不可
能であり、特にこの例のように底刃4を超硬合金
によつて構成している場合には、逃げ角が10゜前
後に制約されてしまう。このため、底刃4の軸線
O近傍部分に多大なスラスト荷重が作用し、この
スラスト荷重によつて底刃4の軸線O近傍部分に
欠損が生じるという問題がある。しかも、この欠
損という問題は、軸線O近傍部分の切削速度が遅
いため、より一層助長されている。
そこで、このような問題を解消するために、本
出願人は、底刃の内端縁を軸線から所定距離(た
とえば0.1mm〜1.25mm)離し、軸線近傍から切刃
を無くしたエンドミルを先に提案した(特願昭57
−99543号)。この先の提案に係るエンドミルによ
れば、軸線近傍に切刃がないのであるから、底刃
の欠損防止を図ることができる。なお、底刃の内
端縁を軸線から離すことにより、ワークには底刃
の内端縁と軸線との間の距離を半径とするコアが
成長するはずであるが、このコアは内端縁と軸線
との間の距離を上記のように設定すると内端縁に
よつてねじ切られてしまう。したがつて、従来の
エンドミルと同様に切り下ろし切削加工を行うこ
とができる。
しかしながら、上記のエンドミルにおいては、
底刃の内端縁によつてコアをねじ切るようにして
いるのであるから、底刃の内端縁を軸線から離し
得る距離には一定の限度がある。したがつて底刃
の欠損防止を図るにも一定の限度があり、充分に
満足し得るものとはいい難かつた。
この考案は、上記事情を考慮してなされたもの
で、底刃の欠損という問題を大幅に改善すること
ができるエンドミルを提供することを目的とす
る。
以下、この考案の内容について詳細に説明す
る。
この考案は、キー溝加工等においては、先ず切
り下ろし切削加工が行われ、次いで横送り切削加
工が行われる点に着目してなされたもので、次の
ような2つの特徴を有している。すなわち、第1
の特徴は、底刃の内端縁をエンドミル本体の軸線
から離間させて設けるとともに、エンドミル本体
の先端面中央部に凹部を形成し、切り下ろし切削
加工時にはワークの切り残し部分であるコアを凹
部内に積極的に成長させるようにした点にある。
このように、コアをねじ切ることなく、成長させ
るようにしているから、底刃の内端縁を軸線から
大きく離すことができ、これによつて底刃の欠損
という問題を大幅に改善することができるのであ
る。そして、凹部内に軸線方向に延在する内周刃
を形成し、この内周刃によつて横送り切削加工時
にコアを削り取るようにした点に第2の特徴があ
る。
次に、第3図ないし第7図を参照して実施例を
説明することにより、この考案をより一層明らか
にする。
第4図ないし第6図はこの考案の一実施例を示
すもので、これらの図に示すエンドミルにおいて
は、鋼製のエンドミル本体11の先端部外周に切
屑排出溝12,13が形成されている。各切屑排
出溝12,13の回転方向を向く壁面の先端部に
は、スローアウエイチツプ14,15がそれぞれ
装着されている。これらスローアウエイチツプ1
4,15の先端側の切刃部分によつて底刃16が
形成されている。以上の構成は、前述した第1図
ないし第3図に示す従来のエンドミルと同様であ
る。しかし、この考案に係るエンドミルは、さら
に次のような構成を有している。
すなわち、内周側のスローアウエイチツプ14
は、エンドミル本体11の軸線Oから離して配置
されており、したがつて底刃16の内端縁16a
も軸線Oから離されている。
また、エンドミル本体11の先端面中央部に
は、凹部17が形成されている。この凹部17
は、切り下ろし切削加工時に、ワークWの切り残
し部分として成長するコアCを収納するためのも
のである。そこで、軸線Oから凹部17の内周に
至る距離は、軸線Oから内端縁16aに至る距離
と同等以上に設定されている。なお、この凹部1
7の一側部は切屑排出溝12に連通せしめられて
いる。
さらに、前記内周側のスローアウエイチツプ1
4の内周側の切刃部分は、凹部17内に突出し、
その内周側の切刃部分が内周刃18とされてい
る。この場合、内周刃18は先端側から後端側へ
向かうにしたがつて軸線Oから離れるように傾斜
させられているが、第7図に示すように、先端側
から後端側へ向かうにしたがつて軸線Oに接近す
るように傾斜させてもよい。なお、第7図に示す
ように傾斜させた場合には、コアCがその成長に
伴つて内周刃18によつて削られて先細りのテー
パ状になるから、凹部17の内周の各部から軸線
Oに至る距離のいずれをも、軸線Oから内端縁1
6aに至る距離と同等以上に設定することは必ず
しも必要ではない。そこで、この場合には凹部1
7を底部側が小径のテーパ状に形成している。
しかして、上記のように構成されたエンドミル
によつて、例えばキー溝加工を行う場合には、先
ず切り下ろし切削加工を行う。このとき、底刃1
6の内端縁16aが軸線Oから離れているから、
切削加工に伴つて軸線Oから内端縁16aまでの
距離を半径とするコアCが相対的に成長し、この
コアCは凹部17内に収納される。次に、横送り
切削加工を行う。すると、凹部17内のコアCは
内周刃18によつて削り取られる。したがつて、
コアCが横送り切削加工の障害となることはな
い。なお、内周刃18によつて生成される切屑は
切屑排出溝12を通つて外部へ排出される。ま
た、スローアウエイチツプ15の外周側の切刃部
分によつてキー溝自体が形成されることは勿論で
ある。
なお、上記の実施例においては、2つのスロー
アウエイチツプ14,15によつて底刃16を構
成しているが、1つあるいは3つ以上のスローア
ウエイチツプによつて底刃を構成するようにして
もよい。同様に、内周刃18を2つ以上のスロー
アウエイチツプによつて構成するようにしてもよ
い。
また、上記の実施例においては、エンドミル本
体11にスローアウエイチツプ14,15を着脱
自在に装着しているが、超硬合金製チツプをろう
付けするようにしてもよく、また底刃、内周刃等
をエンドミル本体に直接形成してもよい。
さらに、この考案に係るエンドミルは、キー溝
加工のみならず、他の加工に用いることができる
のは勿論である。
以上説明したように、この考案のエンドミルに
よれば、底刃の内端縁をエンドミル本体の軸線か
ら離して設けるとともに、エンドミル本体の先端
面中央部に凹部を形成し、ワークの切り残し部分
であるコアを凹部内に積極的に成長させるように
しているから、軸線から内端縁までの距離を、何
らの制限を受けることなく、充分に大きくするこ
とができ、したがつて多大なスラスト荷重を受け
る軸線近傍から切刃を無くすことができるととも
に、内端縁の切削速度を充分に速くすることがで
き、これによつて底刃の欠損という問題を大幅に
改善することができるという効果が得られる。し
かも、凹部内に成長したコアを内周刃によつて削
り取るようにしているから、コアが残ることがな
く、したがつてコアが横送り切削加工の障害とな
ることなく、従来のエンドミルと同様に横送り切
削加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来のエンドミルの一例
を示し、第1図はその一部省略側面図、第2図は
第1図の矢視図、第3図はそのエンドミルによ
る切削加工状況を示すとともに、軸線を含む平面
における2つのスローアウエイチツプの軌跡を示
す図、第4図ないし第6図はこの考案の一実施例
を示し、第4図はその一部省略側面図、第5図は
第4図の矢視図、第6図はそのエンドミルによ
る切削加工状況を示すとともに、軸線を含む平面
における2つのスローアウエイチツプの軌跡を示
す図、第7図はこの考案の他の実施例を示す一部
省略側面図である。 11……エンドミル本体、16……底刃、17
……凹部、18……内周刃、O……軸線、C……
コア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンドミル本体の先端部に底刃が設けられてな
    るエンドミルにおいて、前記底刃の内端縁を前記
    エンドミル本体の軸線から離して設けるととも
    に、前記エンドミル本体の先端面中央部に凹部を
    形成し、さらにこの凹部内に前記軸線方向に延在
    する内周刃を設けたことを特徴とするエンドミ
    ル。
JP20466083U 1983-12-26 1983-12-26 エンドミル Granted JPS60109712U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20466083U JPS60109712U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 エンドミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20466083U JPS60109712U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 エンドミル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60109712U JPS60109712U (ja) 1985-07-25
JPS637455Y2 true JPS637455Y2 (ja) 1988-03-03

Family

ID=30767050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20466083U Granted JPS60109712U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 エンドミル

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JP (1) JPS60109712U (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647613Y2 (ja) * 1987-05-09 1994-12-07 三菱マテリアル株式会社 スローアウェイ式エンドミル
JPS63114809A (ja) * 1987-08-10 1988-05-19 Mitsubishi Metal Corp スロ−アウエイ式エンドミル
EP2020270B9 (en) * 2006-04-28 2012-02-15 Union Tool Co. Rotary cutting tool
CN108555362A (zh) * 2018-04-24 2018-09-21 宁波江丰电子材料股份有限公司 铣刀及加工设备

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Publication number Publication date
JPS60109712U (ja) 1985-07-25

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