JP3041247U - 筋交い固定金具 - Google Patents

筋交い固定金具

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JP3041247U
JP3041247U JP1997001430U JP143097U JP3041247U JP 3041247 U JP3041247 U JP 3041247U JP 1997001430 U JP1997001430 U JP 1997001430U JP 143097 U JP143097 U JP 143097U JP 3041247 U JP3041247 U JP 3041247U
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Inventor
政衛 栗山
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株式会社栗山百造
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一枚の金属板から筋交い固定金具を型打ちに
より成形できるようにする。 【解決手段】 筋交い固定金具1は筋交い7を固定する
平板部2と、柱6に固定する垂直板3と、土台5に固定
する水平板4とを有する。垂直板3と水平板4は、平板
部2の直交する二辺からほぼ直角に折曲される。この垂
直板3と水平板4は絞り加工により折曲し、平板部2と
垂直板3及び水平板4が交叉する角部の形状を丸みを帯
びた湾曲状の絞り部18とし、絞り部18を局部的に絞るこ
とにより、垂直板3と水平板4が互いに直交するように
して一体的に繋がる筋交い固定金具1を成形できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、土台、梁などの横材と柱及び筋交いを固定するための筋交い固定金 具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筋交い固定金具は、土台や梁などの横材と柱及びこれら横材と柱とに固 定する筋交いとが交叉する部分に取り付けられおり、筋交いを固定する平板部と 、柱を固定する垂直板と、土台を固定する水平板とを有している。このような筋 交い固定金具は、筋交いを沿わせる幅広な平板部の一側縁から垂直板を直角に折 り曲げる一方、平板部の下端縁から水平板を直角に折り曲げて形成されている。 このように平板部から垂直板と水平板を折り曲げる場合、従来の筋交い固定金具 は、平板部の直交する二辺から垂直板と水平板を折り曲げた後、水平板と垂直板 とを溶接して一体化していた。このため、従来の筋交い固定金具は、垂直板と水 平板の溶接部から亀裂が生じる虞れがある。しかも、この種の筋交い固定金具は 、一般に防錆用の亜鉛メッキ鋼板によって成形されるものであり、溶接により垂 直板と水平板を一体化する筋交い固定金具においては、垂直板と水平板とを溶接 する際、その溶接部分のメッキ部分を一旦剥がして溶接した後、再び溶接部をメ ッキ処理しなければならず、面倒で手間がかかる。
【0003】 このような問題を解決するため、実開平6−49603号公報には、溶接作業 を省略し、かつ垂直板と水平板とが一体構造をなす筋交い固定金具が提案されて いる。この筋交い固定金具は、垂直板と水平板のいずれか一方から延長片を連設 し、この延長片を他方に重ね合わせるようにして屈曲している。そして、延長片 と垂直板又は水平板の重ね合せ部に相互に対応する釘孔を形成し、この重ね合せ 部の釘孔から釘を打ち付けて垂直板と水平板とを一体化している。
【0004】 しかし、この筋交い固定金具は、垂直板と水平板をそれぞれ別個に折り曲げ、 さらに延長片を垂直板と水平板のいずれかに重ねるように折曲する必要があり、 折り曲げ加工が面倒である。また、垂直板と水平板とを小さい延長片によって部 分的に重ね合わ、単に釘などの固定部材によって一体化しているにすぎず、地震 時などの強い外力が加わると垂直板と水平板とが簡単に離れる懸念があり、垂直 板と水平板との接合強度が劣るという問題があった。
【0005】 本考案は、このような問題点を解決しようとするもので、筋交い固定金具の成 形が容易で垂直板と水平板との接合強度も優れた筋交い固定金具を提供すること を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、筋交いを沿わせて固定する平板部と、この平板部の一側縁 から折曲して柱側に固定する垂直板と、前記平板部の下端縁から前記垂直板側に 折曲して横材側に固定する水平板とを有し、これら平板部と垂直板と水平板に固 定部材を通す複数の挿通孔を設けた筋交い固定金具において、前記筋交い固定金 具は、一枚の平板状の金属板を型打ちして成形され、かつ、前記平板部と垂直板 と水平板とが交叉をする角部を局部的に絞って前記平板部と垂直板と水平板とを 相互を一体的に繋げたものである。
【0007】 一枚の金属板を絞って平板部から垂直板と水平板とが一体的に折れ曲がった筋 交い固定金具を成形できるから、一回の絞り加工で筋交い固定金具を成形でき、 筋交い固定金具を容易に成形できる。しかも、垂直板と水平板とが一体的に繋が っているため、筋交い固定金具の強度も向上する。
【0008】 請求項2の考案は、前記請求項1記載の筋交い固定金具において、前記平板部 と垂直板と水平板とが交叉する角部に湾曲状の絞り部を形成したものである。
【0009】 平板部と垂直板及び水平板が交叉する角部に丸みを帯びた湾曲状の絞り部を形 成しているので、亜鉛メッキ鋼板などの硬く伸性の悪い金属板でも、最も応力が 集中する角部を湾曲状に丸めて伸ばすことにより、平板部と垂直板及び水平板と が互いに交叉するように折り曲げ加工することが可能となる。
【0010】 請求項3の考案は、前記請求項1又は2記載の筋交い固定金具において、前記 平板部と垂直板と水平板にそれぞれ形成する挿通孔は、隣接する挿通孔の位置を ずらして形成した前記挿通孔の位置を左右にずらして形成したものである。
【0011】 挿通孔の位置をずらすことによって、地震時などにおいて釘などの固定部材に 加わる応力を分散できる。
【0012】
【考案の実施形態】
以下、本考案の筋交い固定金具の一実施例について、図1ないし図4を参照し ながら説明する。筋交い固定金具1は、図1及び図2に示すように、幅の広い平 板部2と、この平板部2の一側縁からほぼ直角に折曲した垂直板3と、この垂直 板3と直交する前記平板部2の下端縁からほぼ直角に折曲した水平板4とを有し ている。なお、前記筋交い固定金具1の水平板4は土台5に固定し、垂直板3は 土台5に立設する柱6に固定する。さらに、平板部2には、間隔をおいて立設す る柱6間に架設する筋交い7が固定されるものである。そして、これら平板部2 、垂直板3、水平板4には、固定部材たるねじ釘8の挿通孔9が複数穿設されて いる。この挿通孔9は一列に並べるのではなく、隣接する挿通孔9の位置をずら して点在するようにして形成されている。
【0013】 なお、本実施例の筋交い固定金具1は、一枚の亜鉛メッキ鋼板からなる平板状 の金属板10を絞って成形するものであり、その絞り成形機11の構成について図4 を参照して説明する。絞り成形機11は、下型12にダイ13を有するとともに、上型 14に押え板15とポンチ16を有している。また、ダイ13上には凹所17が形成されて いる。
【0014】 そして、絞り成形に際して、まず、予めねじ釘8の挿通孔9を形成した金属板 10を下型12に装着する。ついでポンチ16により垂直板3と水平板4とをほぼ直角 に折り曲げる。これらの型打ちに際してダイ13と押え板15とにより、筋交い固定 金具1における平板部2が挟まれて押さえ付けられた状態で、ポンチ16が金属板 10の上方から押圧されることにより、垂直板3と水平板4とが凹部17におけるダ イ13とポンチ16に挟まれて押圧される。ここで平板部2と垂直板3及び水平板4 が交叉する角部を絞り部18とし、この絞り部18を金属板10の素材が有する伸性の 限界まで伸ばして丸みを帯びた湾曲状に形成する。このため、絞り加工によって 成形された筋交い固定金具1は、平板部2と垂直板3及び水平板4が交叉する角 部には湾曲部19が形成されることになる。なお、この湾曲部19は金属板10の素材 が有する伸性の限界まで伸ばせる曲率とする。そして、この湾曲部19を局部的に 絞ることによって平板部2から垂直板3、水平板4とが互いに直交して折れ曲が るとともに、この平板部2から直角に折り曲げた垂直板3と水平板4とが連続的 に繋がる。すなわち、平板部2と垂直板3及び水平板4とが一体化した筋交い固 定金具1を成形することができる。
【0015】 次に本実施例の筋交い固定金具1の使用方法について説明する。 図2及び図3に示すように、土台5と柱6との固定部分に筋交い固定金具1を 設置し、垂直板3と水平板4に形成する挿通孔9にねじ釘8を通し、ねじ釘8に よって垂直板3を柱6に固定し、水平板4を土台5側に固定する。また、土台5 に立設する平板部2には筋交い7を沿わせて固定する。こうして土台5と柱6に 筋交い固定金具1を固定し、筋交い固定金具1の平板部2に筋交い7をねじ釘8 によって固定する。
【0016】 以上のように、本考案の筋交い固定金具1は、絞り成形機11により、一枚の平 板状の金属板10を絞って平板部2から垂直板3と水平板4とが一体的に折れ曲が った筋交い固定金具1を成形するものであるから、前述した従来例のように垂直 板3と水平板4とをそれぞれ別工程で折り曲げる必要はなく、一回の絞り加工で 筋交い固定金具1を成形できる。したがって、筋交い固定金具1の成形サイクル を高速化し、筋交い固定金具1を効率的に成形できる。しかも、垂直板3と水平 板4とが一体的に繋がっているため、垂直板3と水平板4とが切り離された従来 の筋交い固定金具に比べ、強度的にも堅牢となる。また、平板部2と垂直板3及 び水平板4が交叉する角部に丸みを帯びた湾曲部19を形成しているので、亜鉛メ ッキ鋼板などの硬く伸性の悪い金属板10でも、最も応力が集中する絞り部18を湾 曲状に丸めて伸ばすことにより、平板部2と垂直板3及び水平板4が交叉する角 部を局部的に伸ばすことが可能となる。このため、角部となる湾曲部19に割れが 生じたり、湾曲部19の周囲に歪みやしわなどの変形が生じたりすることなく、絞 り加工が可能となる。また、ねじ釘8の挿通孔9を一列に並べるのではなく、隣 接する挿通孔9の位置をずらして点在するようにして形成することによって地震 時などにおいて、ねじ釘8に加わる応力を分散することができ、耐震性にも優れ る。
【0017】 以上、本考案の一実施例について詳述したが、本考案は前記実施例に限定され るものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば 、筋交い固定金具1における平板部2と垂直板3及び水平板4などの形状や筋交 い固定金具1の材質、あるいは挿通孔9の形成位置などは適宜選定すればよい。 また、筋交い固定金具1の固定部材としてねじ釘8を用いた例を示したが、単な る釘やボルトなどを用いて筋交い固定金具1を固定してもよい。
【0018】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、筋交いを沿わせて固定する平板部と、この平板部の 一側縁から折曲して柱側に固定する垂直板と、前記平板部の下端縁から前記垂直 板側に折曲して横材側に固定する水平板とを有し、これら平板部と垂直板と水平 板に固定部材を通す複数の挿通孔を設けた筋交い固定金具において、前記筋交い 固定金具は、一枚の平板状の金属板を型打ちして成形され、かつ、前記平板部と 垂直板と水平板とが交叉をする角部を局部的に絞って前記平板部と垂直板と水平 板とを相互を一体的に繋げたものであるから、筋交い固定金具の成形が容易であ る。しかも、垂直板と水平板とが一体的に繋がっているため、強度的にも優れる 。
【0019】 請求項2の考案によれば、前記請求項1記載の筋交い固定金具において、前記 平板部と垂直板と水平板とが交叉する角部に湾曲状の絞り部を形成したものであ るから、平板部と垂直板及び水平板が交叉する角部を局部的に伸ばし、角部とな る湾曲部に割れが生じたり、湾曲部の周囲に歪みやしわなどの変形が生じたりす ることなく、絞り加工が可能となる。
【0020】 請求項3の考案によれば、前記請求項1又は2記載の筋交い固定金具において 、前記平板部と垂直板と水平板にそれぞれ形成する挿通孔は、隣接する挿通孔の 位置をずらして形成したものであるから、地震時などにおいて固定部材に加わる 応力を分散することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す筋交い固定金具の斜視
図である。
【図2】同上筋交い固定金具の取り付け状態を示す斜視
図である。
【図3】同上筋交い固定金具の取り付け状態を示す正面
図である。
【図4】同上筋交い固定金具の成形方法を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 筋交い固定金具 2 平板部 3 垂直板 4 水平板 5 土台 6 柱 7 筋交い 8 ねじ釘(固定部材) 9 挿通孔 10 金属板 18 絞り部 19 湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 651 E04B 2/56 651S 652J 652 1/40 B

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筋交いを沿わせて固定する平板部と、こ
    の平板部の一側縁から折曲して柱側に固定する垂直板
    と、前記平板部の下端縁から前記垂直板側に折曲して横
    材側に固定する水平板とを有し、これら平板部と垂直板
    と水平板に固定部材を通す複数の挿通孔を設けた筋交い
    固定金具において、前記筋交い固定金具は、一枚の平板
    状の金属板を型打ちして成形され、かつ、前記平板部と
    垂直板と水平板とが交叉をする角部を局部的に絞って前
    記平板部と垂直板と水平板とを相互を一体的に繋げたこ
    とを特徴とする筋交い固定金具。
  2. 【請求項2】 前記平板部と垂直板と水平板とが交叉す
    る角部に湾曲状の絞り部を形成したことを特徴とする請
    求項1記載の筋交い固定金具。
  3. 【請求項3】 前記平板部と垂直板と水平板に形成する
    挿通孔は、それぞれ隣接する挿通孔の位置をずらして形
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の筋交い固
    定金具。
JP1997001430U 1997-03-07 1997-03-07 筋交い固定金具 Expired - Lifetime JP3041247U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5852220B1 (ja) * 2014-12-27 2016-02-03 祐子 太田 家具転倒防止金具
JP5852221B1 (ja) * 2014-12-27 2016-02-03 祐子 太田 家具転倒防止金具
JP7406763B2 (ja) 2019-05-27 2023-12-28 株式会社タツミ 補強金具及び木造軸組構造物

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