JP3040684B2 - 液晶表示素子用シール材組成物及びそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子用シール材組成物及びそれを用いた液晶表示素子Info
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- JP3040684B2 JP3040684B2 JP7041725A JP4172595A JP3040684B2 JP 3040684 B2 JP3040684 B2 JP 3040684B2 JP 7041725 A JP7041725 A JP 7041725A JP 4172595 A JP4172595 A JP 4172595A JP 3040684 B2 JP3040684 B2 JP 3040684B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子用シール材
組成物及びそれを用いた液晶表示素子に関するものであ
る。
組成物及びそれを用いた液晶表示素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、軽量、薄型、低消費電力等の特徴
から液晶表示素子が広く普及している。液晶表示素子
は、ガラス、あるいはプラスチックの基板で液晶を挟み
込んだ構造をしており、液晶が外部に漏れださないよう
に周囲を接着剤により封止しており、一般にこれを液晶
表示素子用シール材(略して液晶シール材)と呼んでい
る。現在、この液晶シール材には広くエポキシ樹脂が用
いられているが、液晶表示素子の生産性、歩留まり向上
や液晶表示素子の信頼性向上のためにより優れた液晶シ
ール材が求められている。
から液晶表示素子が広く普及している。液晶表示素子
は、ガラス、あるいはプラスチックの基板で液晶を挟み
込んだ構造をしており、液晶が外部に漏れださないよう
に周囲を接着剤により封止しており、一般にこれを液晶
表示素子用シール材(略して液晶シール材)と呼んでい
る。現在、この液晶シール材には広くエポキシ樹脂が用
いられているが、液晶表示素子の生産性、歩留まり向上
や液晶表示素子の信頼性向上のためにより優れた液晶シ
ール材が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の液晶
シール材に比べ、液晶表示素子の生産性、歩留まりが向
上し、かつ液晶表示素子の信頼性に優れる液晶表示素子
用シール材及びそれを用いた液晶表示素子を提供するも
のである。
シール材に比べ、液晶表示素子の生産性、歩留まりが向
上し、かつ液晶表示素子の信頼性に優れる液晶表示素子
用シール材及びそれを用いた液晶表示素子を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エポキシ樹
脂、硬化剤、無機充填材、溶剤を主成分とする1液型接
着剤組成物において、エポキシ樹脂として、軟化点ある
いは融点が30℃以下の多官能エポキシ樹脂を全エポキシ
樹脂の40重量%以上、軟化 点あるいは融点が40℃〜12
0℃である多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の5重量
%以上60重量%以下含有し、かつ全エポキシ樹脂の数平
均分子量が500以下であり、かつ無機充填材として比表
面積が80m2/g以上のものが全無機充填材のうち5重量
%以上含まれることを特徴とする液晶表示素子用シール
材組成物及びそれを用いた液晶表示素子である。
脂、硬化剤、無機充填材、溶剤を主成分とする1液型接
着剤組成物において、エポキシ樹脂として、軟化点ある
いは融点が30℃以下の多官能エポキシ樹脂を全エポキシ
樹脂の40重量%以上、軟化 点あるいは融点が40℃〜12
0℃である多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の5重量
%以上60重量%以下含有し、かつ全エポキシ樹脂の数平
均分子量が500以下であり、かつ無機充填材として比表
面積が80m2/g以上のものが全無機充填材のうち5重量
%以上含まれることを特徴とする液晶表示素子用シール
材組成物及びそれを用いた液晶表示素子である。
【0005】エポキシ樹脂を液晶表示素子用シール材と
して用いたものとして特公昭64-5630号公報があるが、
エポキシ樹脂としては平均分子量が500以上のものと限
定している。その理由としては、平均分子量が500以下
であると予備乾燥後の接着剤に流動性が残り、加熱硬化
の際に印刷パターンが乱れ、良好な接着性能を発現しえ
ないからとしている。また、予備乾燥後の取り扱いでブ
ロッキング現象を防ぐために固形エポキシを主体に使用
することが好ましいとも記載されている。
して用いたものとして特公昭64-5630号公報があるが、
エポキシ樹脂としては平均分子量が500以上のものと限
定している。その理由としては、平均分子量が500以下
であると予備乾燥後の接着剤に流動性が残り、加熱硬化
の際に印刷パターンが乱れ、良好な接着性能を発現しえ
ないからとしている。また、予備乾燥後の取り扱いでブ
ロッキング現象を防ぐために固形エポキシを主体に使用
することが好ましいとも記載されている。
【0006】しかしながら我々が鋭意検討した結果、接
着力、耐湿性等液晶表示素子としての信頼性の点から
は、エポキシ樹脂として軟化点あるいは融点が30℃以下
の多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の40重量%以
上、軟化点あるいは融点が40℃〜120℃である多官能エ
ポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の5重量%以上60重量%以
下含有し、かつ全エポキシ樹脂の数平均分子量を500以
下とすることが効果的であることが判明し、さらに無機
充填材として比表面積が80m2/g以上のものを全無機
充填材のうち5重量%以上含有させることで、上記特公
昭64-5630号公報で指摘された印刷パターンの乱れを防
止することが可能となった上に、従来の液晶シール材に
比べより良好な印刷性を示すことも明らかとなった。さ
らに予備乾燥後のブロッキング現象も起こらないことが
明らかとなった。
着力、耐湿性等液晶表示素子としての信頼性の点から
は、エポキシ樹脂として軟化点あるいは融点が30℃以下
の多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の40重量%以
上、軟化点あるいは融点が40℃〜120℃である多官能エ
ポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の5重量%以上60重量%以
下含有し、かつ全エポキシ樹脂の数平均分子量を500以
下とすることが効果的であることが判明し、さらに無機
充填材として比表面積が80m2/g以上のものを全無機
充填材のうち5重量%以上含有させることで、上記特公
昭64-5630号公報で指摘された印刷パターンの乱れを防
止することが可能となった上に、従来の液晶シール材に
比べより良好な印刷性を示すことも明らかとなった。さ
らに予備乾燥後のブロッキング現象も起こらないことが
明らかとなった。
【0007】接着力、耐湿性等液晶表示素子としての信
頼性が向上した理由としては、軟化点あるいは融点が30
℃以下の多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の40重量
%以上、軟化点あるいは融点が40℃〜120℃である多官
能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の5重量%以上60重量
%以下含有し、かつ全エポキシ樹脂の数平均分子量が50
0以下の場合、エポキシ樹脂単独では流動性のある混合
物を与え、特に加熱硬化の際被着体をよく濡らし、さら
に硬化物内部でもボイド等が発生せず均一に硬化するた
めである。さらに、良好な印刷性、予備乾燥後の耐ブロ
ッキング性の発現については、用いる無機充填材のうち
比表面積が80m2/g以上のものが全無機充填材のうち5
重量%以上含まれることにより、印刷工程のようにシェ
アがかかる場合にはエポキシ樹脂混合物自体の流動性が
ある程度保持されるが、シェアがかからない状態では流
動性を防止するためである。
頼性が向上した理由としては、軟化点あるいは融点が30
℃以下の多官能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の40重量
%以上、軟化点あるいは融点が40℃〜120℃である多官
能エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の5重量%以上60重量
%以下含有し、かつ全エポキシ樹脂の数平均分子量が50
0以下の場合、エポキシ樹脂単独では流動性のある混合
物を与え、特に加熱硬化の際被着体をよく濡らし、さら
に硬化物内部でもボイド等が発生せず均一に硬化するた
めである。さらに、良好な印刷性、予備乾燥後の耐ブロ
ッキング性の発現については、用いる無機充填材のうち
比表面積が80m2/g以上のものが全無機充填材のうち5
重量%以上含まれることにより、印刷工程のようにシェ
アがかかる場合にはエポキシ樹脂混合物自体の流動性が
ある程度保持されるが、シェアがかからない状態では流
動性を防止するためである。
【0008】本発明で使用されるエポキシ樹脂は特に限
定はされないが、一般的には、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アルキル置換ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エ
ポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールS型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、ウレタン変
性エポキシ樹脂等が使用される。これらは一種または二
種以上併用して使用される。
定はされないが、一般的には、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アルキル置換ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エ
ポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールS型エポキシ
樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、ウレタン変
性エポキシ樹脂等が使用される。これらは一種または二
種以上併用して使用される。
【0009】硬化剤としても特に限定されず、エポキシ
樹脂硬化剤として一般に使用されるアミン系硬化剤、イ
ミダゾール系硬化材、ジシアンジアミド、ヒドラジッド
系硬化剤、酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤等、
さらには保存性を向上させるためにこれらのマイクロカ
プセル化硬化剤、アダクト型硬化剤等が使用可能である
が、種々の点からイミダゾール系化合物、ヒドラジッド
系化合物を一種または二種以上併用して使用されること
が好ましい。又、これらに硬化促進剤を併用することも
できる。硬化促進剤としては、リン系化合物、イミダゾ
ール化合物、尿素化合物等が一般に使用される。
樹脂硬化剤として一般に使用されるアミン系硬化剤、イ
ミダゾール系硬化材、ジシアンジアミド、ヒドラジッド
系硬化剤、酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤等、
さらには保存性を向上させるためにこれらのマイクロカ
プセル化硬化剤、アダクト型硬化剤等が使用可能である
が、種々の点からイミダゾール系化合物、ヒドラジッド
系化合物を一種または二種以上併用して使用されること
が好ましい。又、これらに硬化促進剤を併用することも
できる。硬化促進剤としては、リン系化合物、イミダゾ
ール化合物、尿素化合物等が一般に使用される。
【0010】又、無機充填材としては、比表面積が80m
2/g以上のものが全無機充填材のうち5重量%以上含ま
れればよく、使用されるものとしては例えば、各種金属
の炭酸塩、硫酸塩、アルミナ、シリカ、酸化チタン等が
あげられ、これらの中で、種々の点からアルミナ、シリ
カを一種または二種以上併用して使用されることが好ま
しい。さらに無機充填材の添加量としては、印刷性等の
作業性の点から全組成物のうち5〜50重量%とすること
が好ましい。ここで述べている比表面積はBET吸着法に
より評価したものである。
2/g以上のものが全無機充填材のうち5重量%以上含ま
れればよく、使用されるものとしては例えば、各種金属
の炭酸塩、硫酸塩、アルミナ、シリカ、酸化チタン等が
あげられ、これらの中で、種々の点からアルミナ、シリ
カを一種または二種以上併用して使用されることが好ま
しい。さらに無機充填材の添加量としては、印刷性等の
作業性の点から全組成物のうち5〜50重量%とすること
が好ましい。ここで述べている比表面積はBET吸着法に
より評価したものである。
【0011】又、シール剤組成物の粘度調整、各成分の
均一混合の目的で使用される溶剤についても特に限定は
されないが、例えば、n-ヘキサン、n-デカン、シクロヘ
キサン等の炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素系溶剤、ブチルアセテート、ベ
ンジルアセテート等のエステル系溶剤、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、メチルセロソルブア
セテート、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジグライム等の多価アルコール系及びその誘導体等
があげられる。又、本発明において必須成分である前記
のエポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤、溶剤の他に、硬
化促進剤、カップリング剤、消泡剤、レベリング剤等を
添加してもよい。
均一混合の目的で使用される溶剤についても特に限定は
されないが、例えば、n-ヘキサン、n-デカン、シクロヘ
キサン等の炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素系溶剤、ブチルアセテート、ベ
ンジルアセテート等のエステル系溶剤、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、メチルセロソルブア
セテート、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジグライム等の多価アルコール系及びその誘導体等
があげられる。又、本発明において必須成分である前記
のエポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤、溶剤の他に、硬
化促進剤、カップリング剤、消泡剤、レベリング剤等を
添加してもよい。
【0012】本発明の液晶表示素子用シール材組成物を
用いて液晶表示素子を製造する方法としては、一般に以
下のような方法が用いられる。まず、液晶配向層を形成
したガラス、プラスチック等の基板の一方に、スクリー
ン印刷等の工程によりシール材パターンを形成し、乾燥
炉等で予備乾燥させた後、もう一方の基板をかぶせ、必
要により加圧して、さらに乾燥炉等で加熱硬化させる。
予備乾燥は通常50〜120℃で5〜60分、加熱硬化は通常10
0〜200℃で15〜180分程度が適当である。又、二枚の基
板のギャップを保持するために、シール材に所定の直径
の球状、ロッド状スペーサーを含有させてもよい。この
貼り合わせた基板に液晶を注入し、注入口をUV硬化樹
脂等で封じて液晶表示素子とする。
用いて液晶表示素子を製造する方法としては、一般に以
下のような方法が用いられる。まず、液晶配向層を形成
したガラス、プラスチック等の基板の一方に、スクリー
ン印刷等の工程によりシール材パターンを形成し、乾燥
炉等で予備乾燥させた後、もう一方の基板をかぶせ、必
要により加圧して、さらに乾燥炉等で加熱硬化させる。
予備乾燥は通常50〜120℃で5〜60分、加熱硬化は通常10
0〜200℃で15〜180分程度が適当である。又、二枚の基
板のギャップを保持するために、シール材に所定の直径
の球状、ロッド状スペーサーを含有させてもよい。この
貼り合わせた基板に液晶を注入し、注入口をUV硬化樹
脂等で封じて液晶表示素子とする。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例によってなんら限定されるものではな
い。
はこれらの実施例によってなんら限定されるものではな
い。
【0014】(実施例1)エポキシ樹脂として軟化点30
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)80重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)20重量部、硬化剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジッド20重量部、無機充填剤として比表
面積が110m2/gのシリカ(日本アエロジル社製、アエ
ロジルR972)5重量部、比表面積が5m2/gのシリカ
(アドマテックス社製、SO-C4)15重量部、溶剤として
メチルカルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本
ロールにて混練して接着剤組成物を得た。この組成物中
のエポキシ樹脂の平均分子量は484である。次に、この
接着剤組成物に直径6μmのガラスファイバーロッドを
1%混合し、以下の要領で液晶セルを作製した。
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)80重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)20重量部、硬化剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジッド20重量部、無機充填剤として比表
面積が110m2/gのシリカ(日本アエロジル社製、アエ
ロジルR972)5重量部、比表面積が5m2/gのシリカ
(アドマテックス社製、SO-C4)15重量部、溶剤として
メチルカルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本
ロールにて混練して接着剤組成物を得た。この組成物中
のエポキシ樹脂の平均分子量は484である。次に、この
接着剤組成物に直径6μmのガラスファイバーロッドを
1%混合し、以下の要領で液晶セルを作製した。
【0015】(スクリーン印刷)250メッシュの版を用
いて配向膜を形成させたITO付きガラス基板上(1辺3cm
の正方形)に線幅0.3mmの正方形のパターンをスクリー
ン印刷した。 (予備乾燥)熱風乾燥機中、90℃/30分予備乾燥した。 (貼り合わせ、加熱硬化)配向膜を形成させたITO付き
ガラス基板を、配向方向がシール材を印刷した 基板の
配向処理方向に対して90度になるように貼り合わせ、1k
g/cm2の圧力をかけた状態で熱風乾燥機中170℃/120分
加熱硬化させた。 (液晶注入、封口)シアノ系液晶(メルク社製、ZLI-11
32)を注入し、注入口をアクリル系UV硬化樹脂で封口
した。
いて配向膜を形成させたITO付きガラス基板上(1辺3cm
の正方形)に線幅0.3mmの正方形のパターンをスクリー
ン印刷した。 (予備乾燥)熱風乾燥機中、90℃/30分予備乾燥した。 (貼り合わせ、加熱硬化)配向膜を形成させたITO付き
ガラス基板を、配向方向がシール材を印刷した 基板の
配向処理方向に対して90度になるように貼り合わせ、1k
g/cm2の圧力をかけた状態で熱風乾燥機中170℃/120分
加熱硬化させた。 (液晶注入、封口)シアノ系液晶(メルク社製、ZLI-11
32)を注入し、注入口をアクリル系UV硬化樹脂で封口
した。
【0016】評価は以下に示す項目を行った。 (1)スクリーン印刷後の線幅の均一性、表面の平滑
性。 (2)予備乾燥後の線幅の均一性、表面の平滑性。 (3)加熱硬化後の接着力(ナイフによるガラス基板の
引きはがし)。 (4)プレッシャークッカーテスト(液晶セルを125℃/
100%RH/2.3気圧下24時間処理した後、±3Vの矩形波を
印加し表示のムラを評価) 評価の結果は表1に示す通りである。
性。 (2)予備乾燥後の線幅の均一性、表面の平滑性。 (3)加熱硬化後の接着力(ナイフによるガラス基板の
引きはがし)。 (4)プレッシャークッカーテスト(液晶セルを125℃/
100%RH/2.3気圧下24時間処理した後、±3Vの矩形波を
印加し表示のムラを評価) 評価の結果は表1に示す通りである。
【0017】(実施例2)エポキシ樹脂として軟化点30
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)40重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)10重量部、融点105℃のビフ
ェニル型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エピ
コートYX-4000H)50重量部、硬化剤としてアジピン酸ジ
ヒドラジッド22重量部、無機充填剤として比表面積が11
0m2/gのシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR9
72)5重量部、比表面積が7m2/gのアルミナ(アドマ
テックス社製、AO-502)15重量部、溶剤としてメチルカ
ルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本ロールに
て混練して接着剤組成物を得た。この組成物中のエポキ
シ樹脂の平均分子量は432である。次に、この接着剤組
成物に直径6μmのガラスファイバーロッドを1%混合
し、実施例1と同様の要領で液晶セルの作製、評価を行
った。評価の結果は表1に示す通りである。
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)40重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)10重量部、融点105℃のビフ
ェニル型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エピ
コートYX-4000H)50重量部、硬化剤としてアジピン酸ジ
ヒドラジッド22重量部、無機充填剤として比表面積が11
0m2/gのシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR9
72)5重量部、比表面積が7m2/gのアルミナ(アドマ
テックス社製、AO-502)15重量部、溶剤としてメチルカ
ルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本ロールに
て混練して接着剤組成物を得た。この組成物中のエポキ
シ樹脂の平均分子量は432である。次に、この接着剤組
成物に直径6μmのガラスファイバーロッドを1%混合
し、実施例1と同様の要領で液晶セルの作製、評価を行
った。評価の結果は表1に示す通りである。
【0018】(実施例3)エポキシ樹脂として軟化点30
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)30重量部及びナフタレ
ン型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製、HP-403
2)40重量部、軟化点64℃のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エピコート1001)30
重量部、硬化剤としてアジピン酸ジヒドラジッド22重量
部、無機充填剤として比表面積が110m2/gのシリカ
(日本アエロジル社製、アエロジルR972)5重量部、比
表面積が5m2/gのシリカ(アドマテックス社製、SO-C
4)15重量部、溶剤としてメチルカルビトール10重量部
を攪拌混合し、さらに3本ロールにて混練して接着剤組
成物を得た。この組成物中のエポキシ樹脂の平均分子量
は443である。次に、この接着剤組成物に直径6μmのガ
ラスファイバーロッドを1%混合し、実施例1と同様の
要領で液晶セルの作製、評価を行った。評価の結果は表
1に示す通りである。
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)30重量部及びナフタレ
ン型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製、HP-403
2)40重量部、軟化点64℃のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ社製、エピコート1001)30
重量部、硬化剤としてアジピン酸ジヒドラジッド22重量
部、無機充填剤として比表面積が110m2/gのシリカ
(日本アエロジル社製、アエロジルR972)5重量部、比
表面積が5m2/gのシリカ(アドマテックス社製、SO-C
4)15重量部、溶剤としてメチルカルビトール10重量部
を攪拌混合し、さらに3本ロールにて混練して接着剤組
成物を得た。この組成物中のエポキシ樹脂の平均分子量
は443である。次に、この接着剤組成物に直径6μmのガ
ラスファイバーロッドを1%混合し、実施例1と同様の
要領で液晶セルの作製、評価を行った。評価の結果は表
1に示す通りである。
【0019】(比較例1)エポキシ樹脂として軟化点30
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)30重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)70重量部、硬化剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジッド15重量部、無機充填剤として比表
面積が110m2/gのシリカ(日本アエロジル社製、アエ
ロジルR972)5重量部、比表面積が5m2/gのシリカ
(アドマテックス社製、SO-C4)15重量部、溶剤として
メチルカルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本
ロールにて混練して接着剤組成物を得た。この組成物中
のエポキシ樹脂の平均分子量は710である。次に、この
接着剤組成物に直径6μmのガラスファイバーロッドを
1%混合し、実施例1と同様の要領で液晶セルを作製し
た。評価の結果は表1に示す通りである。
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)30重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)70重量部、硬化剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジッド15重量部、無機充填剤として比表
面積が110m2/gのシリカ(日本アエロジル社製、アエ
ロジルR972)5重量部、比表面積が5m2/gのシリカ
(アドマテックス社製、SO-C4)15重量部、溶剤として
メチルカルビトール10重量部を攪拌混合し、さらに3本
ロールにて混練して接着剤組成物を得た。この組成物中
のエポキシ樹脂の平均分子量は710である。次に、この
接着剤組成物に直径6μmのガラスファイバーロッドを
1%混合し、実施例1と同様の要領で液晶セルを作製し
た。評価の結果は表1に示す通りである。
【0020】(比較例2)エポキシ樹脂として軟化点30
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)80重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)20重量部、硬化剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジッド20重量部、無機充填剤として比表
面積が5m2/gのシリカ(アドマテックス社製、SO-C
4)25重量部、溶剤としてメチルカルビトール10重量部
を攪拌混合し、さらに3本ロールにて混練して接着剤組
成物を得た。(無機充填剤として比表面積が5m2/g以
上のシリカを含んでいない)次に、この接着剤組成物に
直径6μmのガラスファイバーロッドを1%混合し、実
施例1と同様の要領で液晶セルを作製した。評価の結果
は表1に示す通りである。
℃以下のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル
エポキシ社製、エピコート828)80重量部、軟化点64℃
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキ
シ社製、エピコート1001)20重量部、硬化剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジッド20重量部、無機充填剤として比表
面積が5m2/gのシリカ(アドマテックス社製、SO-C
4)25重量部、溶剤としてメチルカルビトール10重量部
を攪拌混合し、さらに3本ロールにて混練して接着剤組
成物を得た。(無機充填剤として比表面積が5m2/g以
上のシリカを含んでいない)次に、この接着剤組成物に
直径6μmのガラスファイバーロッドを1%混合し、実
施例1と同様の要領で液晶セルを作製した。評価の結果
は表1に示す通りである。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子用シール材は良好
な印刷性、接着性を示すことから、液晶表示素子の生産
性、歩留まり向上をもたらし、さらに液晶表示素子とし
ての信頼性にも優れている。
な印刷性、接着性を示すことから、液晶表示素子の生産
性、歩留まり向上をもたらし、さらに液晶表示素子とし
ての信頼性にも優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填材、溶
剤を主成分とする1液型接着剤組成物において、エポキ
シ樹脂として、軟化点あるいは融点が30℃以下の多官能
エポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の40重量%以上、軟化点
あるいは融点が40℃〜120℃である多官能エポキシ樹脂
を全エポキシ樹脂の5重量%以上60重量%以下含有し、
かつ全エポキシ樹脂の数平均分子量が500以下であり、
かつ無機充填材として比表面積が80m2/g以上のもの
が全無機充填材のうち5重量%以上含まれることを特徴
とする液晶表示素子用シール材組成物。 - 【請求項2】 エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、アルキル置換
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型
エポキシ樹脂、アルキル置換ビスフェノールS型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型
エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、ウレタン
変性エポキシ樹脂から選ばれる請求項1記載の液晶表示
素子用シール材組成物。 - 【請求項3】 硬化剤が、イミダゾール系化合物、及び
/またはヒドラジッド系化合物である請求項1記載の液
晶表示素子用シール材組成物。 - 【請求項4】 無機充填材が、アルミナ、及び/または
シリカである請求項1記載の液晶表示素子用シール材組
成物。 - 【請求項5】 無機充填材が全組成物のうち5〜50重量
%である請求項1記載の液晶表示素子用シール材組成
物。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
液晶表示素子用シール材組成物を用いた液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041725A JP3040684B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 液晶表示素子用シール材組成物及びそれを用いた液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041725A JP3040684B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 液晶表示素子用シール材組成物及びそれを用いた液晶表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08234216A JPH08234216A (ja) | 1996-09-13 |
JP3040684B2 true JP3040684B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=12616406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7041725A Expired - Fee Related JP3040684B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 液晶表示素子用シール材組成物及びそれを用いた液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040684B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001220499A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-14 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 液晶表示素子用シール材組成物及びそれを用いた液晶表示素子 |
US7438958B2 (en) | 2002-11-01 | 2008-10-21 | Mitsui Chemicals, Inc. | Sealant composition for liquid crystal and process for producing liquid-crystal display panel with the same |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7041725A patent/JP3040684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08234216A (ja) | 1996-09-13 |
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