JP3040658B2 - 音響効果付加装置 - Google Patents

音響効果付加装置

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JP3040658B2 JP6120814A JP12081494A JP3040658B2 JP 3040658 B2 JP3040658 B2 JP 3040658B2 JP 6120814 A JP6120814 A JP 6120814A JP 12081494 A JP12081494 A JP 12081494A JP 3040658 B2 JP3040658 B2 JP 3040658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオーディオ・ア
ンプ、カラオケ、カーステレオ、電子楽器等に用いら
れ、入力音信号に音響効果を付加する音響効果付加装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、オーディオ・アンプ、カ
ラオケ、カーステレオ、電子楽器等の音響機器に装備さ
れる音響効果付加装置では、入力音信号に残響等の音響
効果を付加しており、この付加によって高音域での快適
な響きや、出力音の奥行きと広がり、音の幻想感等の好
ましい聴感が得られるようになっている。
【0003】このような音響効果付加装置として、例え
ば、スプリング方式、鉄板方式等の機械式残響装置や、
BBD方式、DSP方式等の電子式残響装置が知られて
いる。
【0004】機械式残響装置は板状又はコイルスプリン
グ状の金属部材の振動特性を利用したものであり、電子
式の残響装置は複数の遅延時間の異なる音信号を組み合
わせて入力音信号に残響を付加するものである。
【0005】しかしながら、従来の残響付加装置は図8
の概略構成図に示すように、入力部に入力された原音
と、リバーブ成分作成部やリバーブボリュームによっ
て、原音に基づき生成された効果音を単純に合成して出
力していたに過ぎない。
【0006】このため、従来の音響効果付加装置では、
原音の音量は変わらないのに効果音のボリュームを大き
くすると全体の音量が大きくなったものと感じ、効果音
のボリュームを小さくすると、全体の音量が小さくなっ
たものと感じ、操作子の操作の前後で音に違和感が生じ
ており改善が求められている。
【0007】また、従来の音響機器の音響効果は音色の
如何に拘わらず操作子の操作に応じて一律に掛けられて
おり、音色に応ずる特性を生かした音響効果の付加はで
きなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の音響機器の問題点を解決するためになされたものであ
り、音色の種類及び音響効果のかけ具合に応じて、原音
及び効果音の混合音信号を制御して、音色の特性を生か
すとともに、音響効果付与のための操作子の操作の前後
における音量感が変わらず、自然に滑らかに音響効果を
変えることのできる音響効果付加装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の音響効果
付加装置の原理説明図である。
【0010】図に示すように本発明は、効果成分作成手
段2、効果音制御手段3、混合手段4、操作子30、手
段選択部31、制御値決定手段6、音信号制御手段7を
備える音響効果付加装置であって、効果成分作成手段2
は入力手段1に入力される入力音信号に基づき効果信号
を作成し、効果音制御手段3は入力される第1制御値に
基づいて効果信号の音量を制御して制御効果信号を出力
し、混合手段4は入力音信号と制御効果信号を混合して
混合音信号を出力し、操作子30は入力手段1に入力さ
れる入力音信号の音色を指定し、手段選択部31は指定
された音色に対応する制御方法を選択し、制御値決定手
段6は選択された制御方法と効果音制御手段3に入力さ
れた第1制御値に基づいて第2制御値を決定し、音信号
制御手段7は第2制御値に基づいて混合音信号の音量を
制御する、ことを特徴とする音響効果付加装置である。
【0011】
【0012】また、本発明に係る手段選択部31が選択
する制御方法は、第1および第2制御値に対応した制御
値決定テーブルであることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明に係る手段選択部31が選
択する制御方法は、第1および第2制御値に対応した関
数であることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の音響効果付加装置は電子式の音響効果
付加装置に適用されるものであり、各音色やリバーブタ
イプ等の条件に応じ複数の制御テーブルを用意してお
き、音色やリバーブタイプが変化したときに、最適な制
御テーブルを選択して制御値を決定し制御するものであ
る。
【0015】さらに、演奏間に音色やリバーブ等の操作
子30を操作して音響効果が変化した場合、電子ボリュ
ーム(2)7の制御により音響効果付与の前後を通じて
音量感は変化せず、違和感のない自然な聴感を得ること
を可能とするものである。
【0016】このため、操作子30が操作されるとCP
U10の指示により、手段選択部31が該操作子30の
設定値に応じて当該音色の音響効果の制御に最適な制御
方法を選択する。
【0017】同時に、前記CPU10はデプスコントロ
ール部13の設定値を読取り、前記操作子の操作により
指定された音色と、デプスコントロール部13の設定値
で指定された音量に応ずる最適な制御値を制御値決定手
段17より読出し決定する。
【0018】さらに演奏間、操作子30を操作して音響
効果を付与すると、効果音制御手段3が出力された音響
効果の出力値に応じて制御値決定手段6が最適な修正値
を決定し、音信号制御手段7が該修正値に基づき混合音
信号を制御するものである。
【0019】これにより、演奏間、操作子30により指
定された音色に該当する最適な制御方法を選択するとと
もに、音響効果の掛かり具合に応じて音信号制御手段7
が自動的に混合音信号を制御するので、音響効果を可変
とすることができ、常に最適な音感が得られ、自然で違
和感のない音を得ることが可能となる。
【0020】
【0021】
【0022】また、本発明に係る手段選択部31が選択
する制御方法は、第1および第2制御値に対応した制御
値決定テーブル17のデータを参照して行われる。
【0023】これにより、本発明の音響効果音付加装置
はプログラムの修正とメモリの追加等、若干の改良で実
現可能となる。
【0024】さらに、本発明に係る手段選択部31が選
択する制御方法は、第1および第2制御値に対応した関
数に基づき行われる。
【0025】このため、本発明の音響効果付加装置は前
記制御値決定テーブルに基づいて行われる制御方法に比
し、さらにメモリの削減が可能であり、装置が簡略化さ
れ低価格化が可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の音響効果付加装置の実施例に
ついて説明する。なお、全体構造の説明に先立って、本
発明の音響効果の制御について説明する。
【0027】図2は、本発明の音響効果の制御を説明す
る図である。本図を参照しながら、先ず原音にプラスの
音響効果をかけた場合の制御について説明する。
【0028】図において(A)は原音及び原音に基づき
効果成分生成部2により生成された効果音の大きさを示
す図である。本図における原音は図5の入力部1に入力
される音の音量を示している。
【0029】また、図2(A)の効果音は、入力部1に
入力された原音に基づき、効果成分作成部2が生成した
効果音の大きさを示している。
【0030】図2(B)の原音は入力部1から入力され
た原音であり、(A)の原音と同じである。一方、効果
音は前記効果成分作成部2が生成した効果音に対し、電
子ボリューム(1)がデプスコントロール13の設定値
に基づき制御した結果の効果音の大きさを示している。
【0031】従って、図(B)の原音の大きさは初期状
態と同じであるが、効果音は増分で示す分だけ増加して
いる。このため、従来の残響付加装置のように単純に原
音に効果音を付加する方法では、原音の音量は同じであ
るにも拘わらず聴取者には音量が増加したように聞こえ
てしまう。
【0032】このため、本発明では図の(C)に示すよ
うに原音及び効果音の混合音信号を一定の率で減じて原
音に近い音量感を得られるようにするものである。
【0033】図(D)は原音に比し効果音が大き過ぎる
場合の原音の初期状態を示す図である。かかる状態を修
正するため図(E)の減分で示すように効果音を減ずる
と、従来の残響効果付加装置では前記(A)の例とは逆
に原音は同じ大きさでも音量が減じたように感じられ
る。
【0034】このため、本発明では図(F)に例示する
ように、原音及び効果音に一定率の修正をかけて原音及
び効果音を増し、初期状態と変わらない音量感を得るも
のである。
【0035】図3は上記制御を行なうための制御値決定
要領を説明する図である。以下、図3及び図2を参照し
ながら制御値の決定要領について説明する。
【0036】図3において縦軸は制御値、即ち、音量感
を一定に保つために電子ボリューム(2)7で制御する
制御値であり、横軸はデプスの設定値、即ち、電子ボリ
ューム(1)3により効果音作成部2の生成した効果音
を制御する制御値を示している。
【0037】図2(A)の初期状態、即ち、入力部1よ
り入力される原音の大きさをA、原音に基づいて効果音
作成部2の生成した効果音をBとすると、初期状態の音
量はA+Bで表される。
【0038】一方、図2(B)の電子ボリューム(1)
3で効果音をデプス値に基づいて制御した状態では、原
音の大きさは初期状態と同じAであるが、効果音の制御
値をμとすると、効果音はB・μで表され、図2(B)
全体の音量はA+μ・Bとなる。
【0039】従って、初期状態と効果音制御後の音量感
を一定に保つために、電子ボリューム(2)7で合成音
を制御する制御係数をλとすると、
【0040】(A+B・μ)λ=A+B ・・・(1) である。
【0041】(1)式より求める電子ボリューム(2)
7の制御値λは、 で表される。
【0042】(2)式のλの値を縦軸に、μの値を横軸
にしてλとμの関係を図に表したのが図3である。
【0043】(2)式から明らかなように、μ<1の時
には電子ボリューム(1)3からの効果音は減少するの
でλ>1となり、μ>1の時には逆に効果音が増加する
のでλ<1となり、制御曲線はμ=1のときλ=1とな
る右下がりの曲線で表される。
【0044】上記の(2)式は基本式であり、実際の制
御曲線は音色の種類等により経験的にアレンジして定め
てもよい。
【0045】図4は各音色の特性に応じて電子ボリュー
ム(2)7の制御値を決定するための制御曲線を音色に
応じて替える場合の一例を説明するための制御曲線の図
である。
【0046】音色は、例えばピアノやトランペットとギ
ターのように、原音に比し効果音が大きくなったり小さ
くなったりすると、効果音の変化の出にくいものと出や
すいものがある。
【0047】このような音色の特性に応じて電子ボリュ
ーム(2)7の制御値を決定するための制御曲線を選択
して制御値を決定すると各音色に応じた調和した音感が
得られ音質が向上する。
【0048】例えば、トランペットなら図4(c)を、
ピアノは図4(b)を、ギターは図4(e)の制御曲線
を使うというように制御曲線を使い分けると効果的であ
る。
【0049】なお、本制御曲線を適用する際には、図4
に例示する各曲線をテーブルに保持して電子ボリューム
(2)7の制御値を決定する。あるいは、前記各曲線を
関数としてプログラムの中に保持して計算により制御値
を求めるように構成してもよい。
【0050】図5は本発明の実施例の全体構成を説明す
る概略ブロック図である。なお、本実施例では音響効果
の制御としてデプスの制御をする場合を例に説明する。
【0051】図において1は入力部であり、該入力部1
を通じて入力音信号が入力される。入力された入力音信
号は効果音合成部4に送られるとともに、一部が効果成
分作成部2に送られる。
【0052】効果成分作成部2は、入力部1から送られ
た入力音信号に基づき付加すべき効果音を生成し、電子
ボリューム(1)3に送出する。
【0053】電子ボリューム(1)3は、効果成分作成
部2より送られた音信号を、デプスコントロール部13
で設定されているデプス値に基づき効果音を増減し所定
の音量に制御するものである。
【0054】効果音合成部4は、入力部1より送られた
原音と、電子ボリューム(1)3で制御された効果音を
合成するものであり、ここで原音に音響効果が付加され
る。なお、該効果音合成部4は例えば加算器で構成され
る。
【0055】電子ボリューム(2)7は、前記効果成分
作成部2の生成した効果音と、前記電子ボリューム
(1)3により制御された効果音の増減により生じた音
量差を調整するものである。即ち、効果音合成部4より
送られた混合音信号を、CPU10から送られた制御値
に基づき増減する所定の制御を行なうものである。
【0056】CPU10は、ROM11のプログラムメ
モリ部に記憶された制御プログラムに従って当該音響機
器の各部を制御するものである。
【0057】なお、本発明の最適な制御曲線の選択は、
CPU10の制御のもと制御曲線選択部31が操作子3
0の操作により指定された音色に最適な制御曲線を選択
するように行われる。
【0058】また、制御値の制御は、該CPU10がデ
プスコントロール部13の設定値に基づき電子ボリュー
ム(1)3を制御した制御値に基づき、電子ボリューム
(2)7を制御する制御値を決定し、該制御値で電子ボ
リューム(2)7を制御し、所定の音量を得るものであ
る。
【0059】即ち、電子ボリューム(1)3の制御値に
応じて混合音信号を制御すべき制御値をROM11に記
憶されている音色により指定されている制御値決定テー
ブル17より読取り、これを電子ボリューム(2)7に
送出して音量制御を行なう。
【0060】ROM11は、上述したCPU10を動作
させるプログラムの他、例えば音色情報等、種々のデー
タを記憶している。なお、本発明の制御値を決定するた
めの各音色ごとの制御値決定テーブル17は、各音色ご
とROM11の所定の領域に記憶されている。
【0061】RAM12にはCPU10の作業用領域、
当該音響機器を制御するための各種レジスタ、カウン
タ、フラグ等が定義されている他、ROM11に記憶さ
れている必要なデータが転送されて格納されるデータエ
リア、図示しないパネル部の各スイッチ等の設定状態に
対応する放音に必要なデータがセットされている。
【0062】なお、本発明に直接関係する電子ボリュー
ム(2)の制御値を記憶するVRCTRバッファ18や
現在のデプスの設定値(例えばリバーブ値)を記憶する
NOWバッファ19、前回のデプスの設定値を記憶する
OLDバッファ20は該RAM12に設けられている。
【0063】デプスコントロール13は、効果音の効き
具合を設定するものであり、例えばパネル上に設けられ
ており、演奏者または聴取者が演奏前あるいは演奏間に
設定する。
【0064】該デプスコントロール13は、例えばホイ
ール、あるいはロータリボリューム、またはスライドボ
リューム等で構成されており、該ボリュームの設定状況
はCPU10により読み取られ、RAM12上の所定の
領域に記憶される。
【0065】操作子30は、例えばギターとかピアノ
等、音色を指定するものであり、例えばパネル上に設け
られており、演奏者または聴取者が演奏前あるいは演奏
間に設定する。
【0066】なお、該操作子30は、例えばホイール、
あるいはロータリスイッチ、またはスライドスイッチ等
で構成されており、該スイッチの設定状況はCPU10
により読み取られ、RAM12上の所定の領域に記憶さ
れる。
【0067】テーブル選択部31は、操作子30の操作
により指定された音色に応じて使用される最適な制御値
決定テーブル17を選択するものであり、ROM11上
に設けられているテーブルを指定する。
【0068】A/D変換器14はデプスコントロール1
3より送られたアナログ信号をデジタル信号に変換する
ものであり、該A/D変換器14でデジタル信号に変換
された信号はCPU10に送られる。
【0069】D/A変換器(1)15は、デプスコント
ロール13に設定された設定値に基づきCPU10が生
成した電子ボリューム(1)3の制御値をアナログ変換
して電子ボリューム(1)3に送るものである。
【0070】D/A変換器(2)16は、CPU10が
制御値決定テーブル17より読み取った電子ボリューム
(2)7で制御すべき制御値をアナログ変換して電子ボ
リューム(2)7に送出するものである。
【0071】出力部5は図示しない増幅器、スピーカ等
からなり、電子ボリューム(2)7で制御された混合音
信号を変換・増幅して放音するものである。
【0072】図6は本発明の特徴である電子ボリューム
(2)7の制御値決定のための動作を説明する機能構成
図である。なお、本構成図の制御値決定部6以外の構成
と機能は前記図5の説明と同じであるので説明を省略す
る。
【0073】図のように、制御値決定部6はOLDボリ
ューム値格納部61と制御値算出部62で構成される。
【0074】OLDボリューム値格納部61はRAM1
2上に設けられており、前回の発音の際に電子ボリュー
ム(1)3を制御した制御値、即ち、デプスコントロー
ル13の設定値が記憶されている。
【0075】そして、所定の発音のタイミングになると
CPU10はデプスコントロール13の現在の設定値を
読取り、読み取った設定値とOLDボリューム値格納部
61に記憶されているOLDボリューム値を比較し、変
化が無い場合は電子ボリューム(2)7の制御は必要な
いのでそのまま次の発音のタイミングまで待機する。
【0076】一方、読み取ったデプスコントロール13
の設定値とOLDボリューム値格納部61に記憶されて
いるOLDボリューム値に変化があった場合には、その
間にデプスコントロール13が操作されたことを示して
いる。
【0077】従って、CPU10は、原音の大きさと、
デプスの変化量に基づき、ROM11に格納されている
テーブル選択部31の指定する制御値決定テーブル17
を読み取り電子ボリューム(2)7の制御値を決定す
る。
【0078】電子ボリューム(2)7制御のための制御
値はこのような手順で決定される。
【0079】次いで、現在のデプスコントロール13の
設定値をRAM12のOLDボリューム値格納部61に
格納するとともに、制御値決定テーブル17より読み取
った制御値を電子ボリューム(2)7に送り、混合音信
号を制御する。
【0080】次に、図7のフローチャートを参照しなが
ら本発明の制御値決定のための動作について説明する。
【0081】電源がオンされるとCPU10の制御によ
り、デプスコントロール部13に設定されているデプス
値が読み込まれ、A/D変換器14によりA/D変換さ
れ、該読込値がRAM12上に設けられたOLDバッフ
ァ20に記憶される(ステップS11)。
【0082】次いで、操作子30の設定値、即ち該操作
子30により指定されている音色を調べ、該操作子30
の設定値をRAM12の所定の領域に記憶させる。
【0083】そして、テーブル選択部31でROM11
上に設けられた音色に応じて選択されるべき制御値決定
テーブル17を指定する曲線選択テーブル21を調べ、
前記操作子30の設定位置に応じて制御値決定のために
選択されるべき最適のテーブルを指定する。
【0084】さらに、ROM11に記憶されている音色
に応じた制御値決定テーブル17から、前記OLDバッ
ファ20に記憶されているデプスに応じた制御値を読み
取り、これをRAM12上のVRCTRバッファ18に
記憶させる(ステップS12)。
【0085】そして、演奏が開始され所定の発音のタイ
ミングになると、CPU10により操作子30が操作さ
れたか否かが先ず調べられる(ステップS13)。即
ち、CPU10は現在の操作子30の設定値を調べると
ともに、RAM12上の所定の領域に記憶されている前
回の操作子30の設定値と比較する。
【0086】比較の結果、変化が無ければ音色変化のた
めの操作子の操作は行なわれていないので、そのままス
テップS15に分岐する。
【0087】一方、変化があれば音色設定に変化がある
ので、テーブル選択部31は読み取った音色に応じて使
用されるべき最適な制御値決定テーブル17を決定する
(ステップS14)とともに、選択されている音色をR
AM12の所定の領域に記憶させる。
【0088】次いで、CPU10はデプスコントロール
13の設定値を読取り、A/D変換器14でデジタル変
換された設定値をNOWバッファ19に記憶させる(ス
テップS15)。これは現在のデプスの設定値を調べる
処理である。
【0089】次いで、NOWバッファ19に記憶されて
いる設定値とOLDバッファ20に記憶されている設定
値が等しいか否かが調べられる(ステップS16)。こ
れは前回の発音時と今回の発音時の間にデプスが操作さ
れたかを調べる処理である。
【0090】ステップS16で、NOWバッファ19に
記憶されている値と、OLDバッファ20に記憶されて
いる値が等しい場合は、デプスの設定値に変化がないの
でステップS19に分岐する。
【0091】一方、ステップS16で、NOWバッファ
19に記憶されている値と、OLDバッファ20に記憶
されている値が等しくない場合は、デプスの設定値に変
化があるのでステップS17に進む。
【0092】そして、新たな音色及び/又はデプスの設
定値(NOWバッファ19の値)に基づいて、ROM1
1上の制御値決定テーブル17からNOWバッファ19
の値に応ずる制御値を読み取り、読み取った制御値をV
RCTRバッファ18に格納する(ステップS17)。
【0093】次いで、NOWバッファ19に記憶されて
いる現在のバッファ値をOLDバッファ20に格納し、
OLDバッファ20の値を更新する(ステップS1
8)。
【0094】そして、NOWバッファ19に記憶されて
いる現在のバッファ値をD/A変換器(1)15に送り
(ステップS19)、D/A変換器(1)15でアナロ
グ変換し電子ボリューム(1)3に送る。
【0095】これにより、電子ボリューム(1)3は効
果成分作成部2から送られた効果音にデプスの設定値に
応ずる効果をかけ、効果音合成部4に送る。
【0096】一方、同時に、CPU10は、VRCTR
バッファ18に記憶されている制御値を読出し、D/A
変換器(2)16に送り、(ステップS20)、該D/
A変換器(2)16でアナログ変換した信号を電子ボリ
ューム(2)7に送る。
【0097】これにより、電子ボリューム(2)7は効
果音合成部4より送られた混合音信号を制御して原音と
変わらぬ音量感に調節する。
【0098】そして、ステップS13に戻り、次の発音
のタイミングまで待機し、所定の発音のタイミングにな
ると、前記ステップS13からのルーチンを繰り返す。
【0099】このように、本発明によれば電子ボリュー
ム(1)3へのデプスのかけ具合に応じて、自動的に電
子ボリューム(2)7で音量調節を行なうので、自然で
違和感のない効果音の変化の付与が可能となる。
【0100】なお、本実施例では制御値決定部6の制御
値の決定はROM11上の制御値決定テーブル17を参
照して行なっているが、ROM11に記憶されているプ
ログラムに音色に応じて選択される関数を指定するテー
ブルと、各音色ごとの制御値を決定するための関数を記
憶させ、該関数により制御値を決定するように構成する
と処理は迅速であり、また、メモリの著しい削減が可能
となる。
【0101】なお、本発明の音響効果音付加装置は、オ
ーディオアンプ、カラオケ、カーステレオ、電子楽器等
に適用可能である。
【0102】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の音響効
果付加装置は、選択されている音色及び制御された音響
効果の程度に応じ、原音及び効果音の混合音信号の音量
感を自動的に制御するので、音色の特性を生かし、自然
で違和感のない良好な音響効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響効果付加装置の原理説明図であ
る。
【図2】本発明の音響効果制御を説明する図である。
【図3】本発明の混合音信号制御のための制御値の決定
要領を説明する図である。
【図4】音色によって使い分けられる制御曲線の一例を
説明する図である。
【図5】本発明の実施例の全体構成図である。
【図6】本発明の制御値設定のための各部の機能を説明
する図である。
【図7】本発明の制御値設定のための動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】従来の音響効果付加装置の構成を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 入力部(入力手段) 2 効果成分作成部(効果成分作成手段) 3 電子ボリューム(1)(効果音制御手段) 4 効果音合成部(混合手段) 5 出力部(出力手段) 6 制御値決定部(制御値決定手段) 7 電子ボリューム(2)(音信号制御手段) 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 デプスコントロール 14 A/D変換器 15 D/A変換器(1) 16 D/A変換器(2) 17 制御値決定テーブル 18 VRCTRバッファ 19 NOWバッファ 20 OLDバッファ 30 操作子 31 テーブル選択部(手段選択部) 61 OLDボリューム値格納部 62 制御値算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 15/12 G10H 1/00 G10K 15/04 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 効果成分作成手段(2)、効果音制御手
    段(3)、混合手段(4)、操作子(30)、手段選択
    部(31)、制御値決定手段(6)、音信号制御手段
    (7)を備える音響効果付加装置であって、 効果成分作成手段(2)は、入力手段(1)に入力され
    る入力音信号に基づき効果信号を作成し、 効果音制御手段(3)は、入力される第1制御値に基づ
    いて効果信号の音量を制御して制御効果信号を出力し、 混合手段(4)は、入力音信号と制御効果信号を混合し
    て混合音信号を出力し、操作子(30)は、入力手段
    (1)に入力される入力音信号の音色を指定し、手段選
    択部(31)は、指定された音色に対応する制御方法を
    選択し、 制御値決定手段(6)は、選択された制御方法と効果音
    制御手段(3)に入力された第1制御値に基づいて第2
    制御値を決定し、 音信号制御手段(7)は、第2制御値に基づいて混合音
    信号の音量を制御する、ことを特徴とする音響効果付加
    装置。
  2. 【請求項2】 手段選択部(31)が選択する制御方法
    は、第1および第2制御値に対応した制御値決定テーブ
    ルである、ことを特徴とする請求項1に記載の音響効果
    付加装置。
  3. 【請求項3】 手段選択部(31)が選択する制御方法
    は、第1および第2制御値に対応した関数である、こと
    を特徴とする請求項1に記載の音響効果付加装置。
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