JP3316139B2 - カラオケ装置 - Google Patents
カラオケ装置Info
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Description
に協和音を構成するハーモニー音を生成して、いわゆる
ハモリ効果を付与する機能を備えたカラオケ装置に関す
る。
た歌唱音声(以下、ボーカル音という)と、メロディ、
伴奏等の音楽ソースの再生信号をミキシングしてスピー
カより放音するカラオケ装置が知られている。
を構成するハーモニー音を生成し、これによってボーカ
ル音にいわゆるハモリ効果を付与するカラオケ装置が各
種開発されている。図3はこの種のカラオケ装置におけ
るハモリ効果付与のための一般的な回路構成を示すもの
である。この図3において、マイクロホン1から入力さ
れるボーカル音に対し、ピッチ変換器2によりピッチシ
フト(音階を上下させる処理)が施され、該ボーカル音
とともに協和音を構成するハーモニー音が生成される。
そして、このハーモニー音が加算器3により元のボーカ
ル音に付加され、アンプ4を介しスピーカ5から放音さ
れる。
来のカラオケ装置は、歌唱者自身が発するボーカル音と
このボーカル音から自動生成したハーモニー音とを単に
混合してスピーカから放音するのみであるため、歌唱が
空間的な広がりに欠けたものになってしまうという問題
があった。また、従来のカラオケ装置において、ハーモ
ニー音は曲の最初から最後まで同じ方法によってボーカ
ル音から自動生成されるため、ハモリ効果に変化がな
く、歌唱が1本調子で単調なものとなってしまう。自動
生成されるハーモニー音自体に変化を与え、ハモリ効果
自体にめりはりを付けることができれば、ダイナミック
な歌唱を行うことができると考えられるが、かかる意義
に適うカラオケ装置は現在提供されていない。
ものであり、空間的な広がりを持ったボーカル音および
ハーモニー音を発生することができ、かつ、その場合の
ハーモニー音の発生方法を変化させ、ハモリ効果自体に
めりはりを付けることができるカラオケ装置を提供する
ことを目的としている。
切換スイッチと、 マイクロホンから入力されるボーカル
音に基づき、該ボーカル音と協和音を構成する1以上の
ハーモニー音の信号を生成するハーモニー音生成手段
と、 前記ボーカル音の信号および前記ハーモニー音の信
号を混合することによりモノラル音声信号を生成するモ
ノラル音声生成手段と、 前記ボーカル音および前記ハー
モニー音の音像位置を各々指定するための音像位置指定
操作子と、モノラル音声信号またはステレオ音声信号の
いずれを選択すべきかを指定するモノラル/ステレオ切
換制御情報と、前記ボーカル音およびハーモニー音の各
々の音像位置を指定する音像位置指定情報とを楽曲の進
行に対応して時系列的に記憶する記憶手段と、楽曲の進
行に合わせて前記記憶手段から前記モノラル/ステレオ
切換制御情報および音像位置指定情報を順次読み出す再
生手段と、 前記自動/手動切換スイッチがオン状態であ
るときは、前記再生手段によって読み出される前記音像
位置指定情報により指定された各音像位置に音像が各々
定位したボーカル音およびハーモニー音のステレオ音声
信号を生成し、前記自動/手動切換スイッチがオフ状態
であるときは、前記音像位置指定操作子により設定され
た各音像位置に音像が各々定位したボーカル音およびハ
ーモニー音のステレオ音声信号を生成するステレオ音声
生成手段と、 前記モノラル音声信号または前記ステレオ
音声信号の選択を手動により切り換えるためのモノラル
/ステレオ切換操作子と、 前記自動/手動切換スイッチ
がオン状態であるときは、前記再生手段によって読み出
されるモノラル/ステレオ切換制御情報に従って前記モ
ノラル音声信号または前記ステレオ音声信号を選択し、
前記自動/手動切換スイッチがオフ状態であるときは、
前記モノラル/ステレオ切換操作子の操作に従って前記
モノラル音声信号または前記ステレオ音声信号を選択す
る選択手段と を具備することを特徴とするカラオケ装置
を要旨とする。
するため、実施の形態について説明する。かかる実施の
形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を
限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能
である。
ケ装置の構成を示すブロック図である。この図におい
て、11はボーカル音を収音し、電気信号(アナログ信
号)として出力するマイクロホン、12はマイクロホン
11により得られた電気信号をデジタル信号(以下、ボ
ーカル音信号という。)に変換するA/D変換器であ
る。21および22はボーカル音信号にピッチシフト処
理を施し、各々ボーカル音と協和音を構成する第1およ
び第2のハーモニー音を表すデジタル信号(以下、第1
および第2のハーモニー音信号という。)を生成するピ
ッチ変換器である。30〜32はボリュームであり、ボ
ーカル音信号、第1および第2のハーモニー音信号のレ
ベルを調整して出力する。
2を通過したボーカル音信号、第1および第2のハーモ
ニー音信号を加算し、加算結果をモノラル音声信号とし
て出力する。
位制御部60〜62と、加算器71および72により構
成されている。各音像定位制御部60〜62には、ボリ
ューム30〜32からボーカル音信号、第1および第2
のハーモニー音信号が各々入力信号として与えられる。
各音像定位制御部60〜62は、各々例えば図示のよう
に2個の乗算器により構成されており、所定の重み係数
を各乗算器によって入力信号に各々乗じ、所定の位置に
音像が定位した音声をステレオ再生するための左右2チ
ャネルのステレオ音声信号を生成するものである。加算
器71は、各音像定位制御部60〜62から得られるボ
ーカル音、第1のハーモニー音、第2のハーモニー音の
左チャネルのステレオ音声信号を加算して出力する。ま
た、加算器72は、各音像定位制御部60〜62から得
られるボーカル音、第1のハーモニー音、第2のハーモ
ニー音の右チャネルのステレオ音声信号を加算して出力
する。
モノラル/ステレオ切換スイッチである。これらのモノ
ラル/ステレオ切換スイッチ81および82により、加
算器40から得られるモノラル音声信号または加算器7
1および72から得られる左右2チャネルのステレオ音
声信号のいずれか一方が選択される。このモノラル/ス
テレオ切換スイッチ81および82により選択された左
右2チャネルの音声信号はD/A変換器91および92
によって各々アナログ信号に変換され、アンプ93およ
び94を介しスピーカ95および96から放音される。
作により与えられる各種の指令に従い、このカラオケ装
置全体の制御を行う。また、102はデータ再生部であ
り、CPU100による制御の下、カラオケ演奏の制御
のための演奏データおよび図1に示された各部の制御の
ための各種のデータを図示しない記憶媒体から再生す
る。
答し、あるいはデータ再生部102によって再生される
データに従って、このカラオケ装置全体の制御を行う。
このCPU100による制御のうち特徴的なものを挙げ
ると次の通りである。
び22によりハーモニー音を生成するが、データ再生部
102により再生される演奏データにはこのハーモニー
音の音高を指定する情報も含まれている。CPU100
は、このハーモニー音の音高を指定する情報をピッチ変
換器21および22に送る。ピッチ変換器21および2
2では、これらの情報により指定された音高となるよう
ボーカル音信号のピッチシフトを行う。
1および82の手動切換を行うためのモノラル/ステレ
オ手動切換操作子および自動/手動スイッチが設けられ
ている。CPU100は、自動/手動スイッチがオフ状
態となっているときには、モノラル/ステレオ手動切換
操作子の操作に応答し、上記モノラル/ステレオ切換ス
イッチ81および82の切り換えを行う。
モニー音の各々について、例えば左側、センタ、右側と
いう具合に目標音像位置を指定するための音像位置指定
スイッチが各々設けられている。一方、CPU100
は、これらの各目標音像位置毎に上記音像定位制御部に
設定すべき重み係数を定めたテーブルを記憶している。
例えばボーカル音用の音像位置指定スイッチにより音像
位置が指定された場合には、CPU100は、その指定
された音像位置に対応した重み係数をこのテーブルから
求め、ボーカル音用の音像定位制御部60に設定する。
第1または第2のハーモニー音に対応した音像位置指定
スイッチが操作された場合も同様であり、CPU100
は、指定された音像位置に対応した重み係数を音像定位
制御部61または62に設定する。
による制御の下、図示しない記憶媒体から各種のデータ
を読み出す。ここで、記憶媒体には、メロディ、伴奏等
の発音の制御のための演奏データの他、モノラル/ステ
レオ切換スイッチ81および82の切換制御のためのモ
ノラル/ステレオ切換制御情報並びにボーカル音、第1
および第2のハーモニー音の各々の音像位置を指定する
音像位置指定情報が楽曲の進行に対応し時系列的に記憶
されている。カラオケ演奏の際には、データ再生部10
2により、演奏データと共にこれらのモノラル/ステレ
オ切換制御情報および音像位置指定情報が順次読み出さ
れる。
動切換スイッチがオン状態とされたときには、データ再
生部102により再生されるモノラル/ステレオ切換制
御情報および音像位置指定情報に従って、モノラル/ス
テレオ切換スイッチ81および82の切換制御および上
記テーブルを用いた音像定位制御部60〜62の重み係
数の制御を行う。
本実施形態の動作を示すものである。これらの図におい
て、はボーカル音の音像位置、は第1のハーモニー
音の音像位置、は第2のハーモニー音の音像位置を表
している。また、Hは聴者を表している。
オフ状態となっている場合には、上述した通り、操作部
101の操作によりモノラル/ステレオ切換スイッチ8
1および82の切り換えが行われる。そして、モノラル
/ステレオ切換スイッチ81および82により加算器4
0が選択されているときは、この加算器40から出力さ
れるモノラル音声信号が、D/A変換器91および92
によってアナログ信号に各々変換され、アンプ93およ
び94を介してスピーカ95および96に供給される。
このようにして、共通のモノラル音声信号が左右のスピ
ーカ95および96から同一音量で放音され、センタに
音像が定位した音声として聴者Hによって聴取される。
信号、第1および第2のハーモニー音信号を含んでいる
ため、これらに対応したボーカル音、第1および第2の
ハーモニー音が聴者Hに聴取される。図2(a)はこの
ようにして聴取されるボーカル音、第1および第2のハ
ーモニー音の音像の位置を例示したものである。図示の
通り、ボーカル音、第1および第2のハーモニー音の音
像はいずれもセンタに定位するが、ボリューム30〜3
1の出力レベルに応じた遠近が生じる。図示の例におい
ては、ボリューム30の出力レベルを最大とし、これに
ボリューム31,32と続くように、各ボリュームの出
力レベルの設定に大小の差異が設けられている。このた
め、ボーカル音が最も前方に定位しており、第1のハー
モニー音がその後方、第2のハーモニー音がさらにその
後方に定位している。ボーカル音、第1および第2のハ
ーモニー音の音像位置の前後関係を図示の状態から変更
したい場合には、ボリューム30〜32の出力レベルを
変更すればよい。
1および82により加算器71および72が選択される
と、これらから出力される左右2チャネルのステレオ音
声信号がD/A変換器91および92によってアナログ
信号に各々変換され、アンプ93および94を介して左
右スピーカ95および96から各々放音される。
れるステレオ音声信号は、音像定位制御部60〜62か
ら出力されたボーカル音、第1および第2のハーモニー
音の各ステレオ音声信号を合成したものである。従っ
て、これらの音像定位制御部60〜62により与えられ
た音像位置を有するボーカル音、第1および第2のハー
モニー音が聴者Hに聴取されることとなる。図2(b)
はこのようにして聴取されるボーカル音、第1および第
2のハーモニー音の音像の位置を例示したものである。
図示の例は、ボーカル音用の音像位置指定スイッチによ
りセンタの音像位置が指定され、第1のハーモニー音用
の音像位置指定スイッチにより左側の音像位置が指定さ
れ、第2のハーモニー音用の音像位置指定スイッチによ
り右側の音像位置が指定された場合を示している。
01の操作のみによりボーカル音、第1および第2のハ
ーモニー音の各音像位置を切り換えることができる。従
って、通常はモノラル音声信号を選択することによりセ
ンタに音像定位した音声を発生し(図2(a)参照)、
曲のいわゆるサビの部分においてはステレオ音声信号を
選択することにより、ボーカル音、第1および第2のハ
ーモニー音を左右方向に分散するように音像定位させ
(図2(b)参照)、あたかも目の前で3人の歌唱者が
各音声を発しているかのような印象を聴者Hに与えるこ
とができる。
オン状態となっている場合には、データ再生部102に
よって再生されるデータに従い、モノラル/ステレオ切
換スイッチの切り換えと、ボーカル音、第1および第2
のハーモニー音の各々の音像位置も切り換えが行われ
る。従って、スピーカ95および96から放音する音声
信号を曲の途中の任意のタイミングでモノラル音声信号
からステレオ音声信号へ、あるいはその逆に切り換えた
り、ボーカル音、第1および第2のハーモニー音の各々
の音像位置を曲の進行に合わせて時々刻々と移動させる
ことができる。従って、あたかも目の前で3人の歌唱者
が歩きながら各音声を発しているかのような印象を聴者
Hに与えることができる。
ラオケ装置によれば、マイクロホンを介して入力される
ボーカル音およびこのボーカル音から自動生成されるハ
ーモニー音に基づいてモノラル音声信号およびステレオ
音声信号を生成し、これらを任意のタイミングで切り換
えてスピーカから再生できるようにしたので、空間的な
広がりを持ったボーカル音およびハーモニー音を発生す
ることができ、かつ、その場合のハーモニー音の発生方
法を変化させ、ハモリ効果自体にめりはりを付けること
ができるという効果がある。
構成を示すブロック図である。
である。
(ハーモニー音生成手段)、30〜31……ボリュー
ム、40……加算器(モノラル音声生成手段)、50…
…ステレオ音声生成部、81,82……モノラル/ステ
レオ切換スイッチ(選択手段)、95,96……スピー
カ、100…CPU、101……操作部、102……デ
ータ再生部。
Claims (1)
- 【請求項1】 自動/手動切換スイッチと、 マイクロホンから入力されるボーカル音に基づき、該ボ
ーカル音と協和音を構成する1以上のハーモニー音の信
号を生成するハーモニー音生成手段と、 前記ボーカル音の信号および前記ハーモニー音の信号を
混合することによりモノラル音声信号を生成するモノラ
ル音声生成手段と、 前記ボーカル音および前記ハーモニー音の音像位置を各
々指定するための音像位置指定操作子と、 モノラル音声信号またはステレオ音声信号のいずれを選
択すべきかを指定するモノラル/ステレオ切換制御情報
と、前記ボーカル音およびハーモニー音の各々の音像位
置を指定する音像位置指定情報とを楽曲の進行に対応し
て時系列的に記憶する記憶手段と、楽曲の進行に合わせて前記記憶手段から前記モノラル/
ステレオ切換制御情報および音像位置指定情報を順次読
み出す再生手段と、 前記自動/手動切換スイッチがオン状態であるときは、
前記再生手段によって読み出される前記音像位置指定情
報により指定された各音像位置に音像が各々定位したボ
ーカル音およびハーモニー音のステレオ音声信号を生成
し、前記自動/手動切換スイッチがオフ状態であるとき
は、前記音像位置指定操作子により設定された各音像位
置に音像が各々定位したボーカル音およびハーモニー音
のステレオ音声信号を生成するステレオ音声生成手段
と、 前記モノラル音声信号または前記ステレオ音声信号の選
択を手動により切り換えるためのモノラル/ステレオ切
換操作子と、 前記自動/手動切換スイッチがオン状態であるときは、
前記再生手段によって読み出されるモノラル/ステレオ
切換制御情報に従って前記モノラル音声信号または前記
ステレオ音声信号を選択し、前記自動/手動切換スイッ
チがオフ状態であるときは、前記モノラル/ステレオ切
換操作子の操作に従って前記モノラル音声信号または前
記ステレオ音声信号を選択する選択手段と を具備するこ
とを特徴とするカラオケ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21164596A JP3316139B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | カラオケ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21164596A JP3316139B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | カラオケ装置 |
Publications (2)
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JPH1055190A JPH1055190A (ja) | 1998-02-24 |
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ID=16609223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21164596A Expired - Fee Related JP3316139B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | カラオケ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
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JP5454530B2 (ja) * | 2011-08-29 | 2014-03-26 | ブラザー工業株式会社 | カラオケ装置 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP21164596A patent/JP3316139B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1055190A (ja) | 1998-02-24 |
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