JP3039633B2 - 希ガス放電灯 - Google Patents
希ガス放電灯Info
- Publication number
- JP3039633B2 JP3039633B2 JP9151140A JP15114097A JP3039633B2 JP 3039633 B2 JP3039633 B2 JP 3039633B2 JP 9151140 A JP9151140 A JP 9151140A JP 15114097 A JP15114097 A JP 15114097A JP 3039633 B2 JP3039633 B2 JP 3039633B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- envelope
- opening
- outer peripheral
- peripheral surface
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
し、特にガラスバルブの外周面に帯状の一対の外部電極
を有する希ガス放電灯において、外部電極の端縁部間の
絶縁構造の改良に関する。
希ガス放電灯を提案した。同図において、1は例えばガ
ラスバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であ
って、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体
などの蛍光体よりなる発光層2が形成されている。特
に、この発光層2には所定の開口角を有するアパ−チャ
部2aがほぼ全長に亘って形成されている。そして、外
囲器1の封着構造はガラスバルブの端部にディスク状の
封着ガラス板を封着して構成されているが、例えば単に
ガラスバルブを加熱しながら縮径加工し溶断して構成す
ることもできる。尚、この外囲器1の密閉空間には水銀
などの金属蒸気を含まないキセノン(Xe),クリプト
ン(Kr),ネオン(Ne),ヘリウム(He)などの
希ガスが単一又は混合して所定量封入されている。
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有し、かつ
厚さが20〜100μmの範囲に設定された絶縁性の透
光性シ−ト4と、この透光性シ−ト4の一方の面に互い
に所定の間隔だけ離隔配置して接着された不透光性の金
属部材よりなる帯状の一対の外部電極5,6と、この外
部電極5,6の端部から、それと電気的な接続関係を有
し、かつ導出端が透光性シ−ト4の端縁部分より突出す
るように導出された端子51,61と、透光性シ−ト4
の一方の面に付与された粘着ないし接着機能を有する接
着層9とから構成されている。尚、シ−ト構体3の外囲
器1への装着状態において、外部電極5,6の一端5
a,6aの間には第1の開口部7が、外部電極5,6の
他端5b,6bの間には第2の開口部8がそれぞれ形成
されており、発光層2からの光は主としてアパ−チャ部
2aを介して第1の開口部7から外部に放出される。
又、シ−ト構体3において、透光性シ−ト4としては、
例えばポリエチレンテレフタレ−ト(PET)樹脂が好
適するが、ポリエステル樹脂など他の樹脂も利用可能で
ある。
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との間
に位置するように装着(巻回)されている。このシ−ト
構体3の外囲器1への装着は、例えば図11に示すよう
に行われる。まず、シ−ト構体3をステ−ジ10に展開
状態で配置する。次に、このシ−ト構体3における透光
性シ−ト4の一端4aに外囲器1を配置すると共に、外
囲器1が一対の従動ロ−ラ11,11にて透光性シ−ト
4に押し付けられるようにセットした上で、ステ−ジ1
0を若干M方向に移動させた後、N方向に移動させる。
すると、外囲器1は透光性シ−ト4の上において相対的
に転動し、その外周面にはシ−ト構体3が巻回されるこ
とにより装着が行われる。尚、シ−ト構体3において、
外部電極5,6はその表面に形成された接着層9aを利
用して外囲器1の外周面に接着されており、透光性シ−
ト4はそれの一方の面に形成された接着層9を利用して
巻回時に外囲器1の外周面に接着されると共に、それぞ
れの端部4a,4bは第2の開口部8で重ね合わせられ
て接着されている。
して外部電極5,6に高周波高電圧(例えば周波数が3
0KHzで電圧が2500Vo−p)を印加することに
より希ガスの放電が生じ、希ガスの励起線によって発光
層2が励起されて発光するものであり、光はアパ−チャ
部2aを介して第1の開口部7から外部に放出される。
特に、この希ガス放電灯には水銀が用いられていないた
めに、点灯後における光量の立ち上がりが急峻であり、
点灯と同時に光量がほぼ100%近くにまで達するとい
う特徴を有している。このために、ファクシミリ,イメ
−ジスキャナ,複写機などのOA機器の原稿読取用の光
源として好適するものである。
放電灯は、外囲器1の外周面が絶縁性の透光性シ−ト4
にて被覆されているために、外部電極5,6に高周波高
電圧が印加されても、通常の使用状態では組み込み機器
に対し十分の絶縁性を維持することができるものの、湿
度の高い状態で使用されると、外部電極5,6のコ−ナ
部5aa−6aa又は5bb−6bb間などで絶縁破壊
による沿面放電が生じ、希ガス放電灯の正常な動作が期
待できなくなるのみならず、原稿の読み取り機能を奏し
得なくなるという問題がある。
即ち、外囲器1の外周面に透光性シ−ト4を巻回し接着
させても、透光性シ−ト4及び外部電極5,6が厚みを
有することから、透光性シ−ト4の内面と外部電極5,
6の端部5a,5b,6a,6bの端面と外囲器1の外
周面とで囲まれる部分には必然的に空間部Gが形成され
る。そして、使用雰囲気の湿度が高くなったりすると、
空間部Gに湿気が侵入し、対向する端部間の絶縁間隔が
短縮されることになる。特に、コ−ナ部5aa,6a
a,5bb,6bbはほぼ直角に形成されているため
に、外部電極5,6に高周波高電圧が印加されると、同
コ−ナ部分の電位傾度が他の部分に比べて高くなる。こ
のために、空間部Gが不所望に大きく形成されたり、透
光性シ−ト4の外囲器1に対する密着性が低下したりす
ると、コ−ナ部5aa−6aa又は5bb−6bb間に
十分の絶縁性を保つことができなくなって沿面放電する
ものと考えられる。尚、この沿面放電は、コ−ナ部以外
における空間部Gが不所望に大きく形成されたりして絶
縁性が低下すると、コ−ナ部以外の外部電極5,6の端
部間でも同様に生起される。
と、動作中に空間部Gに対応する透光性シ−ト部分
(4)にはそれを構成する樹脂部材が融けたような痕跡
の孔が形成され、時間と共に拡大する傾向にある。この
ために、外部電極5,6が部分的に露呈されることにな
って、安全性が損なわれるのみならず、組み込み機器と
の絶縁性も損なわれるようになる。
推測される。透光性シ−ト4としてPET樹脂を用い、
動作時の周囲環境が高温・高湿の場合には、 外部電
極5,6に高周波高電圧が印加されることによって、透
光性シ−ト4に繰り返し電気衝撃が付与されること、
外部電極5,6の端部5a,5b,6a,6b、特に
コ−ナ部5aa,6aa,5bb,6bbに電荷が集中
し、空間部Gにおいてボイド放電が生起されること、
PET樹脂が例えば100°C以上で加水分解が促進
され易いこと、などに基づいて透光性シ−ト4に孔が形
成されるものと推測される。従って、このような推測に
基づき、空間部Gを縮小化することが孔あきの発生を抑
制する1つの解決策と考えられる。
よって外部電極の端縁部分における空間部を縮小化で
き、外部電極間ないし対地間の絶縁破壊を効果的に抑制
できる希ガス放電灯を提供することにある。
の目的を達成するために、内面に発光層を有する直管状
の外囲器と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘っ
て第1,第2の開口部が形成されるように互いに離隔し
て配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、
外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるように装着し
た透光性の絶縁部材とを具備し、前記外部電極の肉厚を
10〜40μmの範囲に設定することにより、外部電極
の端縁部分と外囲器の外周面と絶縁部材とによって囲ま
れる空間部を縮小化したことを特徴とする。
を有する直管状の外囲器と、外囲器の外周面に、それの
ほぼ全長に亘って第1,第2の開口部が形成されるよう
に互いに離隔して配置した金属部材よりなる帯状の一対
の外部電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆され
るように装着した透光性の絶縁部材とを具備し、前記第
1の開口部の開口角を第2の開口部の開口角より大きく
設定すると共に、外部電極の肉厚を10〜40μmの範
囲に設定することにより、外部電極の端縁部分と外囲器
の外周面と絶縁部材とによって囲まれる空間部を縮小化
したことを特徴とし、第3の発明は、前記透光性の絶縁
部材を、透光性シ−ト又は熱収縮性樹脂よりなる保護チ
ュ−ブにて構成したことを特徴とする。
光層を有する直管状の外囲器と、外囲器の全長とほぼ同
程度の長さを有する絶縁性の透光性シ−トの一方の面に
金属部材よりなる帯状の一対の外部電極を、第1,第2
の開口部が形成されるように互いに離隔して配置してな
るシ−ト構体とを具備し、前記第1の開口部の開口角を
第2の開口部の開口角より大きく設定すると共に、外部
電極の肉厚を10〜40μmの範囲に設定し、かつ外囲
器の外周面にシ−ト構体を、外囲器と透光性シ−トとの
間に外部電極が位置するように巻回したことを特徴と
し、第5の発明は、前記外部電極を、金属箔,金属溶
射,蒸着,接着層を有する金属テ−プのいずれかによっ
て構成したことを特徴とする。
いて図1を参照して説明する。尚、図8〜図11に示す
先行技術と同一部分には同一参照符号を付し、その詳細
な説明は省略する。同図において、この実施例の特徴部
分は、第1の開口部7の開口角θ1 を第2の開口部8の
開口角θ2 より大きく設定すると共に、外部電極5,6
の肉厚を10〜40μmの範囲に設定することにより、
外部電極5,6の端縁部分と外囲器1の外周面とシ−ト
構体3における透光性シ−ト(絶縁部材)4とによって
囲まれる空間部Gを縮小化したことである。
範囲に設定されたアルミニウムよりなる金属箔にて構成
することが経済性,生産性などの観点から望ましいが、
導電性に優れた金属部材を外囲器1に直接的に溶射した
り,又は絶縁性のフィルムシ−トに溶射したり,外囲器
1に直接的に蒸着したり,又は絶縁性のフィルムシ−ト
に蒸着したり,或いは一方の面に接着層を有する導電性
に優れた金属テ−プのいずれかによって構成することも
できる。
面に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との
間に位置するように巻回・装着されており、透光性シ−
ト4のそれぞれの端部4a,4bは第2の開口部8にて
重ね合わせて接着した上で超音波溶着,熱圧着などによ
り溶着されている。特に、シ−ト構体3の外囲器1への
装着状態において、外部電極5,6間には第1,第2の
開口部7,8が形成されており、発光層2からの光は主
としてアパ−チャ部2aから第1の開口部7を介して外
部に放出される。この第1,第2の開口部7,8の開口
角θ1 ,θ2 はθ1 >θ2 の関係に設定されている。
ト4及び外部電極5,6の外囲器1に当接する側の面に
は、例えばアクリル系樹脂を主成分とする粘着ないし接
着機能を有する接着層が形成されているが、その接着層
を、シリコ−ン系樹脂を主成分とする接着剤にて構成す
れば、外部電極間ないし対地間の絶縁破壊を抑制でき
る。しかしながら、シリコ−ン系樹脂接着剤は、アクリ
ル系樹脂接着剤に比べて価格が格段に高いことから、そ
の厚みは絶縁性が損なわれない範囲内で極力薄くするこ
とが材料コストを低減する上で望ましいものであり、そ
の厚みは、透光性シ−ト4への接着層の形成性,コスト
などの観点から、10〜50μmの範囲に設定すること
が望ましい。又、予め、外部電極5,6に形成される接
着層にはアクリル系樹脂,シリコ−ン系樹脂を主成分と
する粘着ないし接着機能を有する接着剤など適宜の接着
剤を適用することができ、その厚みは10〜30μmの
範囲に設定することが望ましいが、この範囲外での使用
も可能である。
その肉厚が10〜40μmの範囲に設定されているため
に、外囲器1の外周面にシ−ト構体3を、外部電極5,
6及び透光性シ−ト4が外周面にほぼ倣うように円滑に
巻回することができ、外部電極5,6の端縁部分と外囲
器1の外周面と透光性シ−ト4とによって囲まれる空間
部Gを縮小化することができる。従って、高温・高湿の
雰囲気下で使用しても、外部電極5,6間での絶縁破壊
は勿論のこと、空間部Gに対応する透光性シ−ト部分へ
の孔あき現象の発生も抑制でき、長期間に亘って安定し
た動作状態を維持できる。
なると、打ち抜きによって外部電極となる導電性シ−ト
の透光性シ−ト4への貼り付け時やシ−ト構体3の外囲
器1への巻回時に、外部電極5,6が破れたり,しわに
なったりするために、作業性が損なわれるようになる。
逆に、肉厚が40μmを超えると、外部電極5,6の端
縁部分と外囲器1の外周面と透光性シ−ト4とによって
囲まれる空間部Gが大きくなるために、空間部Gに対応
する透光性シ−ト部分への孔あき現象の発生が認められ
るようになり、絶縁性が損なわれるようになる。
において高密度化されてアパ−チャ部2aを介して第1
の開口部7から外部に放出されることから、第1の開口
部7の開口角θ1 が第2の開口部8の開口角θ2 より大
きく設定されているために、第1の開口部7から外部に
放出される光量を増加できる。従って、例えば原稿照射
装置に適用した場合には原稿面照度を高めることがで
き、読み取り精度を向上することが可能となる。
4の、外囲器1に当接する側の面にシリコ−ン系樹脂を
主成分とする接着層を形成すれば、この接着層が耐熱・
耐湿性に優れている,耐圧性能に優れている,環境変化
に強いなどの特徴を有することから、シ−ト構体3が外
囲器1の外周面に巻回された状態において、外部電極
5,6の端縁部分(切離部によって切断された面)と外
囲器1の外周面と透光性シ−ト4の内面とで囲まれる部
分に空間部Gが形成されていても、上述の構成と相俟っ
て、空間部Gに対応する透光性シ−ト部分への孔あき現
象の発生を抑制できる。従って、動作時の周囲環境が高
温・高湿の場合であっても、透光性シ−ト部分への孔の
形成が抑制され、対地間絶縁を著しく改善できる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、アパ−チャ部2aの開口角θ3 を
第1の開口部7の開口角θ1 より大きく設定し、かつ第
1の開口部7に発光層2が食み出さないようにしたこと
である。尚、アパ−チャ部2aの開口角θ3 は例えば7
0〜110度の範囲で設定されているが、用途,目的な
どに応じて適宜に変更できる。
開口角θ3 は第1の開口部7の開口角θ1 より大きく設
定され、かつ第1の開口部7には発光層2が食み出さな
いように構成されているために、製造時に、アパ−チャ
部2aに対する外部電極5,6の位置関係が少々ずれて
も、光軸の変動を実用上支障の生じない範囲に止めるこ
とができる。従って、OA機器への組み込みが容易にな
る。
において高密度化されてアパ−チャ部2aから第1の開
口部7を経て外部に放出されるために、OA機器の原稿
照射装置に適用した場合、原稿面照度を高めることがで
き、原稿の読み取り精度を向上できる。
反射性を付与すれば、アパ−チャ部2aからの光出力を
さらに高めることができ、原稿の読み取り精度も一層改
善できる。これの材料としては、例えばアルミニウム箔
のように光反射性を有する金属部材が好適する。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、シ−ト構体3の外囲器1への巻回
・装着状態において、透光性シ−ト4のそれぞれの端部
4a,4bの主たる重ね合わせ部分を外部電極5の外面
側に設定し、この部分を超音波溶着したことである。
尚、この重ね合わせ・溶着部分は外部電極6の外面側と
することもできる。
ね合わせ部分の超音波溶着は外部電極5の外面側におい
て行なわれるために、外囲器内面の発光層2に作用する
超音波振動が緩和される。従って、第1,第2の実施例
に比べると、発光層2の外囲器内面からの剥離を抑制で
き、光出力の改善が可能となる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、一方の面に接着層を有する帯状の
外部電極5,6を外囲器1の外周面に、外部電極間に第
1,第2の開口部7,8が形成されるように、接着層を
利用して貼着した後に、一方の面にシリコ−ン系樹脂を
主成分とする接着層を有する透光性シ−ト4Aを外囲器
1の外周面に巻回・接着し、それぞれの端部4a,4b
を重ね合わせて接着したことである。尚、接着層にはア
クリル系樹脂接着剤なども利用可能である。
ると作業性は低下するものの、この希ガス放電灯を高温
・高湿の環境下で動作させても、空間部Gに対応する透
光性シ−ト4Aへの孔あき現象を有効に抑制できる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、一方の面に接着層を有する帯状の
外部電極5,6を外囲器1の外周面に、外部電極間に第
1,第2の開口部7,8が形成されるように、接着層を
利用して貼着した後に、外囲器1の外周面に熱収縮性樹
脂よりなる保護チュ−ブ12を被せたことである。尚、
この保護チュ−ブ12は、例えばPET樹脂よりなり、
外囲器1に装着した後、例えば150〜200°C程度
に加熱し、収縮させることにより外囲器1及び外部電極
5,6に密着される。
の効果が期待できる上、上述の各実施例のように透光性
シ−ト(絶縁部材)の重ね合わせ部分が存在しないため
に、重ね合わせ部分の剥離による絶縁性の低下を回避で
きる。特に、保護チュ−ブ12の装着前に、外囲器1の
外周面にシリコ−ン樹脂などの絶縁層を形成すれば、空
間部Gに対応する透光性シ−ト部分への孔あき現象の発
生を抑制でき、対地間絶縁も改善できる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、シ−ト構体3の外周面に例えばP
ET樹脂などの熱収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブ12
を被せたことである。尚、この保護チュ−ブ12は外囲
器1に装着した後、例えば150〜200°C程度に加
熱し、収縮させることによりシ−ト構体3に密着され
る。尚、この構造は、図2,図3,図4,図5に示す実
施例などにも適用することができる。
部所における環境条件が厳しい,安全基準が高いなどの
場合には、例えば耐熱性などに優れ、かつ透光性を有す
る保護チュ−ブ12にてシ−ト構体3を被覆することに
よって、より高品位の製品を提供できる。
光性シ−ト4が締め付けられるために、空間部Gが縮小
化される。従って、透光性シ−ト4への孔あきの発生を
さらに抑制でき、絶縁性を一層改善できる。
被覆層が二重になることから、例えば適用部所の環境条
件が厳しくない場合には、透光性シ−ト4の肉厚を小さ
くすることができ、コストの低減が可能となる。
されることなく、例えば外部電極の接着層は透光性シ−
トの接着層と同一部材にて構成したり、異なった部材よ
りなる接着層にて構成したりすることもできる。又、ア
パ−チャ部を省略し、外囲器の内面全体に発光層を形成
することもできる。さらには、透光性シ−トの端部にお
ける重ね合わせ部分は接着し、溶着する他、単に接着だ
けでもよい。
m,長さが300mmの鉛ガラスよりなる外囲器に図9
〜図10に示すシ−ト構体を巻回・密着させる。このシ
−ト構体において、透光性シ−トには肉厚が70μmの
PET樹脂を用い、かつそれの外囲器に当接する側の面
全体に厚さが35μmのアクリル系樹脂接着剤(接着
層)を被着し、外部電極には巾が8mmの帯状のアルミ
ニウム箔を用い、それの外囲器に当接する側の面全体に
厚さが25μmのアクリル系樹脂接着剤を被着した。
尚、第1,第2の開口部の開口角はそれぞれ88,43
度に設定した。そして、外部電極の肉厚を10〜100
μmの範囲で変化させた希ガス放電灯を製造した。
相対湿度が90%の雰囲気に配置し、それぞれの外部電
極間に30KHz,2500Vo−pの高周波高電圧を
印加する加速試験を500時間行ったところ、図7に示
す結果が得られた。尚、孔あきの有無の評価項目におい
て、○は孔あきが発生していないことを、×は孔あきが
発生していることを示している。
が40μm以下の希ガス放電灯では沿面放電の発生した
形跡は全く認められないのみならず、空間部に対応する
透光性シ−ト部分にも孔の形成など何ら変化は認められ
なかった。しかしながら、外部電極の肉厚が40μmを
超え、50μm以上では空間部に対応する透光性シ−ト
部分に孔あきの発生が認められた。
極の肉厚が10〜40μmの範囲に設定されているため
に、その外周面を絶縁部材にて被覆した場合、外部電極
の端縁部分と外囲器の外周面と絶縁部材とによって囲ま
れる空間部を縮小化することができる。従って、高温・
高湿の雰囲気下で使用しても、外部電極間での絶縁破壊
は勿論のこと、空間部に対応する絶縁部材部分への孔あ
き現象の発生をも抑制でき、長期間に亘って安定した動
作状態を維持できる。
アパ−チャ部を形成すれば、発光層から放射された光は
外囲器内において高密度化されてアパ−チャ部を介して
第1の開口部から外部に放出される関係で、第1の開口
部の開口角を第2の開口部の開口角より大きく設定する
ことによって、第1の開口部から外部に放出される光量
を増加できる。従って、例えば原稿照射装置に適用した
場合には原稿面照度を高めることができ、読み取り精度
を向上することが可能となる。
を示す図。
を説明するための断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って第1,
第2の開口部が形成されるように互いに離隔して配置し
た金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、外囲器の
外周面に、外部電極が被覆されるように装着した透光性
の絶縁部材とを具備し、前記外部電極の肉厚を10〜4
0μmの範囲に設定することにより、外部電極の端縁部
分と外囲器の外周面と絶縁部材とによって囲まれる空間
部を縮小化したことを特徴とする希ガス放電灯。 - 【請求項2】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って第1,
第2の開口部が形成されるように互いに離隔して配置し
た金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、外囲器の
外周面に、外部電極が被覆されるように装着した透光性
の絶縁部材とを具備し、前記第1の開口部の開口角を第
2の開口部の開口角より大きく設定すると共に、外部電
極の肉厚を10〜40μmの範囲に設定することによ
り、外部電極の端縁部分と外囲器の外周面と絶縁部材と
によって囲まれる空間部を縮小化したことを特徴とする
希ガス放電灯。 - 【請求項3】 前記透光性の絶縁部材を、透光性シ−ト
又は熱収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブにて構成したこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の希ガス放電灯。 - 【請求項4】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁性の
透光性シ−トの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対
の外部電極を、第1,第2の開口部が形成されるように
互いに離隔して配置してなるシ−ト構体とを具備し、前
記第1の開口部の開口角を第2の開口部の開口角より大
きく設定すると共に、外部電極の肉厚を10〜40μm
の範囲に設定し、かつ外囲器の外周面にシ−ト構体を、
外囲器と透光性シ−トとの間に外部電極が位置するよう
に巻回したことを特徴とする希ガス放電灯。 - 【請求項5】 前記外部電極を、金属箔,金属溶射,蒸
着,接着層を有する金属テ−プのいずれかによって構成
したことを特徴とする請求項1,2,4のいずれかに記
載の希ガス放電灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9151140A JP3039633B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 希ガス放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9151140A JP3039633B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 希ガス放電灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH113685A JPH113685A (ja) | 1999-01-06 |
JP3039633B2 true JP3039633B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=15512247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9151140A Expired - Fee Related JP3039633B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 希ガス放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039633B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP9151140A patent/JP3039633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH113685A (ja) | 1999-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3039633B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JPH05242966A (ja) | 電界発光灯及びその製造方法 | |
JPH10294087A (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3562135B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JPH10294086A (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3562117B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP2001196028A (ja) | 外面電極放電ランプ | |
JP3562139B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3032798B2 (ja) | 希ガス放電灯及びその製造方法 | |
JP3025191B2 (ja) | 希ガス放電灯及びその製造方法 | |
JP3562106B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3032800B2 (ja) | 希ガス放電灯及びその製造方法 | |
JP3921818B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3562155B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3022283B2 (ja) | 希ガス放電灯及びその製造方法 | |
JP3666136B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3562112B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3032797B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3586524B2 (ja) | 希ガス放電灯及びその製造方法 | |
JPH1092318A (ja) | 希ガス放電灯の製造方法 | |
JPH10188909A (ja) | 希ガス放電灯及び原稿照射装置 | |
JP2783448B2 (ja) | 希ガス放電灯 | |
JP3622394B2 (ja) | 原稿照明用希ガス放電灯 | |
JPH09231947A (ja) | 希ガス放電灯 | |
JPH09259825A (ja) | 希ガス放電灯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000118 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080303 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120303 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130303 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130303 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140303 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |