JP3032800B2 - 希ガス放電灯及びその製造方法 - Google Patents

希ガス放電灯及びその製造方法

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JP3032800B2
JP3032800B2 JP8130319A JP13031996A JP3032800B2 JP 3032800 B2 JP3032800 B2 JP 3032800B2 JP 8130319 A JP8130319 A JP 8130319A JP 13031996 A JP13031996 A JP 13031996A JP 3032800 B2 JP3032800 B2 JP 3032800B2
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真一 堀田
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯及び
その製造方法に関し、特にガラスバルブの外周面に一対
の帯状の外部電極を有する希ガス放電灯において、外部
電極の構造及びシ−ト構体のガラスバルブ外周面への装
着方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種希ガス放電灯は、例えば図
13〜図15に示すように構成されている。即ち、Aは
例えばガラスバルブよりなる直管状の外囲器であって、
その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体などの
蛍光体よりなる発光層Bが形成されている。尚、外囲器
Aの内部空間には例えば水銀などの金属蒸気を含まない
キセノンガスなどを主成分とする希ガスが所定量封入さ
れている。一方、外囲器Aの外周面には、例えばアルミ
ニウムなどの不透光性の金属部材よりなる帯状の一対の
外部電極C,Dが互いに対向するように貼着されてお
り、その外周面は例えばポリエチレンテレフタレ−ト
(PET)樹脂などの熱収縮性樹脂よりなる保護チュ−
ブEにて被覆・保護されている。又、外部電極C,Dの
端部からは例えば銅などの端子F,Fがアルミニウム用
の半田(以下、アルミ半田という)G,Gにて半田付け
して導出されている。この端子F,Fの導出部分はほぼ
L形に屈曲された上で、外囲器Aの端面側に配置されて
いる。そして、導出部分のそれぞれの間にはシリコ−ン
樹脂などのように絶縁性に優れた接着剤Hが注入・固化
されており、これにより端子F,Fが固定される。
【0003】この希ガス放電灯は、外部電極C,Dに高
周波高電圧(例えば25KHzで2500Vo−p)を
印加することによりキセノンガスの放電が生じ、キセノ
ンガスの励起線によって発光層Bが励起されて発光する
ものであり、光は外部電極C,Dの端部Ca,Da間の
開口部Pから放出される。特に、この希ガス放電灯には
水銀が用いられていないために、点灯後における光量の
立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に光量がほぼ10
0%近くにまで達するという特徴を有している。このた
めに、ファクシミリ,イメ−ジスキャナ,複写機などの
OA機器の原稿読取用の光源として好適するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この希
ガス放電灯は、次のように製造されるために、生産性の
改善が難しいという問題がある。
【0005】即ち、まず、図14〜図15に示すよう
に、外囲器Aの外周面に一方の面に接着層を有する外部
電極C,Dを、互いに所定の間隔だけ離隔するように、
手作業によって貼付ける。次に、外部電極C,Dの端部
に端子F,Fをアルミ半田G,Gにて半田付けすること
によって、端子F,Fを外部電極C,Dから導出する。
尚、外部電極C,Dの外囲器Aの外周面への貼着は、外
部電極C,Dに端子F,Fを半田付けした後に行なうこ
ともできる。次に、端子F,Fの導出部分を図示点線状
態から実線状態のようにほぼL形に屈曲して外囲器Aの
端面に沿わせると共に、それぞれの間に絶縁性に優れた
接着剤Hを注入し固化させる。そして、端子F,Fの端
部(接着剤Hに隣接する部分)に図示しない外部導出用
のハ−ネスを半田付けする。次に、外囲器Aをシリコ−
ンワニス液に浸漬し引き上げた後に、例えば1時間程度
乾燥させることにより、外囲器A及び外部電極C,Dの
表面にはシリコ−ンワニスの被膜が形成される。然る
後、外囲器Aに保護チュ−ブEを被せると共に、この保
護チュ−ブEを150〜200°C程度に加熱して熱収
縮させ、外囲器Aの外周面に保護チュ−ブEを密着させ
ることによって希ガス放電灯が製造される。
【0006】このように希ガス放電灯の製造工程には、
外部電極C,Dを外囲器Aの外周面に貼付ける工程があ
るが、外部電極C,Dが薄膜で帯状に構成されている上
に、外囲器Aの曲面部分に貼付ける必要があるために、
機械化が難しい。従って、手作業によって貼付けている
ために、作業能率が低く、生産性を高めるには人海戦術
を採用しなければならない。
【0007】その上、この希ガス放電灯の製造には、上
述の手作業による外部電極C,Dの貼着工程の他に、例
えば端子間への接着剤Hの注入・固化工程,シリコ−ン
ワニスの被着−乾燥工程,保護チュ−ブEの装着−熱収
縮工程などのように数多くの製造工程を経なければなら
ないこともあって、量産性を高めることが難しいという
問題もある。
【0008】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって生産性を改善できる希ガス放電灯及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、内面に発光層を有する直管状
の外囲器と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する
透光性シートの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対
の外部電極を互いに離隔して配置し、かつ透光性シート
の一方の面に接着層を形成してなるシート構体とを具備
し、前記外囲器の外周面にシート構体を、外囲器と透光
性シートとの間に外部電極が位置するように巻回・接着
し、かつシート構体における外部電極の肉厚を10〜1
00μmの範囲に設定したことを特徴とする。
【0010】
【0011】又、本発明の第の発明は、内面に発光層
を有する直管状の外囲器と、外囲器の全長とほぼ同程度
の長さを有する透光性シートの一方の面に金属部材より
なる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置し、か
透光性シートの一方の面に接着層を形成すると共に、
外部電極の端部から外部電極と電気的な接続関係を有す
る端子を導出してなるシート構体と、外囲器の端面に装
着した絶縁性のキャップとを具備し、前記外囲器の外周
面にシート構体を、外囲器と透光性シートとの間に外部
電極が位置するように巻回・接着すると共に、端子の他
方の端部をキャップの側面部に離隔して配置し、かつシ
ート構体における外部電極の肉厚を10〜100μmの
範囲に設定したことを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の第の発明は、接着層を
有する透光性シートの一方の面に、肉厚が10〜100
μmの範囲に設定された金属部材よりなる帯状の一対の
外部電極を互いに離隔して配置してなるシート構体を所
定の部位に位置させる工程と、内面に発光層を有する直
管状の外囲器を、その長手方向が外部電極の長手方向に
沿うようにシート構体に位置させる工程と、外囲器及び
/又はシート構体の移動により、外囲器の外周面にシー
ト構体を巻回し着させる工程とを含むことを特徴と
し、第の発明は、前記外囲器をシート構体の一端に位
置させた後、シート構体を移動させることにより外囲器
を転動させ、外囲器の外周面にシート構体を巻回し
させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施例につ
いて図1〜図9を参照して説明する。同図において、1
は例えばガラスバルブにて密閉状に構成された直管状の
外囲器であって、その内面には希土類蛍光体,ハロリン
酸塩蛍光体などの蛍光体よりなる発光層2が形成されて
いる。特に、外囲器1の封着構造はガラスバルブの端部
にディスク状の封着ガラス板1a,1bを封着して構成
されているが、例えば単にガラスバルブを加熱しながら
縮径加工し溶断して構成することもできる。尚、この外
囲器1の密閉空間には水銀などの金属蒸気を含まない例
えばキセノン(Xe),クリプトン(Kr),ネオン
(Ne),ヘリウム(He)などの希ガスが単一又は混
合して所定量封入されているが、キセノンを主成分とす
る希ガスを例えば20〜110Torrの圧力で封入す
ることが望ましい。
【0014】この外囲器1の外周面にはシ−ト構体3が
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有し、かつ
厚さが20〜100μmの範囲に設定された透光性シ−
ト4と、この透光性シ−ト4の一方の面に互いに所定の
間隔だけ離隔配置して接着された肉厚が10〜100μ
mの範囲に設定された不透光性の金属部材よりなる帯状
の一対の外部電極5,6と、この外部電極5,6の端部
から、それと電気的な接続関係を有し、かつ透光性シ−
ト4の端縁部分より突出するように導出された端子5
1,61と、透光性シ−ト4の一方の面に付与された粘
着ないし接着機能を有する接着層9とから構成されてい
る。特に、透光性シ−ト4としては、例えばポリエチレ
ンテレフタレ−ト(PET)樹脂が好適するが、ポリエ
ステル樹脂なども利用できる。又、接着層9としてはシ
リコ−ン系接着剤が好適するが、アクリル系接着剤など
も使用できる。尚、接着層9は外部電極5,6の露出面
にも形成されているが、予め透光性シ−ト4の一方の面
にのみ形成して外部電極5,6の露出面には形成しない
ように構成することもできる。
【0015】又、外部電極5,6及び端子51,61
は、例えば腐食電位列が離れた位置にある金属部材にて
構成されており、好ましくは外部電極5,6には帯状の
アルミニウム箔が、端子51,61には後述する形状の
銅が適用される。しかしながら、外部電極5,6として
は導電性に優れ、かつ不透光性の金属部材であればアル
ミニウムの他に、ニッケル,銀などの金属部材も利用で
きるし、端子51,61としては導電性に優れ、かつ外
部導出用のハ−ネスと半田付け可能な金属部材であれば
銅の他に、ニッケル,ステンレス,Cu−Ni合金など
の金属部材も利用できる。尚、外部電極5,6と端子5
1,61との電気的な接続は、例えば導電性接着剤,超
音波溶着,かしめ,溶接,半田付けなどの接続方法によ
り行なわれる。
【0016】特に、シ−ト構体3において、端子51,
61は外部電極5,6に電気的に接続される一方の端部
51a,61aの幅dが他方の端部51b,61bの幅
gより狭く設定されており、外部電極5,6からの導出
部分がほぼL形に形成されている。そして、屈曲された
他方の端部51b,61bにはほぼL形の切り起し部5
2,62が形成されており、その切り起し部分には図示
しない外部導出用のハ−ネスが挿入される孔52a,6
2aが形成されている。尚、この端子51,61の一方
の端部51a,61aの幅dは外部電極5,6の幅Wに
対し、0.1W≦d≦0.5Wの関係が成立するように
設定することが望ましく、又、端子51,61の肉厚は
0.1〜0.5mmの範囲が望ましい。
【0017】上述のシ−ト構体3は外囲器1の外周面
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との間
に位置するように装着されており、後述の第2の開口部
(8)において、透光性シ−ト4の一方の端部4aに他
方の端部4bを重ね合わせた上で接着されている。特
に、シ−ト構体3の外囲器1への装着状態において、外
部電極5,6の一端5a,6aの間には第1の開口部7
が、外部電極5,6の他端5b,6bの間には第2の開
口部8がそれぞれ形成されており、発光層2からの光は
主として第1の開口部7から放出される。尚、第1,第
2の開口部7,8の開口角θ1 ,θ2 はθ1 >θ2 の関
係に設定することが望ましいが、同一に設定することも
できる。
【0018】さらに、外囲器1の端面(1a)には絶縁
性(耐圧),難燃性に優れた絶縁部材にて成形加工され
たキャップ10が装着されている。このキャップ10は
例えばポリカ−ボネイト樹脂にて成形されており、例え
ばブロック状のキャップ本体11と、キャップ本体11
の周縁部分に一体的に形成された一対のL形状の支持片
12,12とから構成されている。特に、キャップ本体
11の中央部分には外面側から内面側(外囲器1の端面
側)に貫通する孔11aが、外周部分には平坦状の側面
部11b,11bがそれぞれ形成されている。そして、
このキャップ10は外囲器1の端部に、キャップ本体1
1が外囲器1の端面側に位置し、かつ支持片12,12
が外囲器1の端部を支持するように配置され、孔11a
及びキャップ本体11と外囲器1の端面(1a)との間
には絶縁性に優れた接着剤13が充実された上で固化さ
れている。これによって、キャップ10は外囲器1に固
定(装着)される。その上、このキャップ10の側面部
11b,11bには、外部電極5,6から導出された端
子51,61の他方の端部51b,61bがほぼ密接す
るように配置されている。尚、側面部11b,11bに
位置する端子部分には、図示しない外部導出用のハ−ネ
スが半田付けなどにより接続される。
【0019】この希ガス放電灯は、例えば次のように製
造される。まず、図10に示すように、シ−ト構体3を
展開した状態で所定の部位例えば組み立てステ−ジ14
に載置する。次に、外囲器1をシ−ト構体3の透光性シ
−ト4の一端4aに、外囲器1の長手方向が外部電極
5,6の長手方向に沿うように(平行となるように)位
置させる。この状態で、従動回転する一対のロ−ラ1
5,15を外囲器1に押し付けるようにセットする。こ
れによって、外囲器1を透光性シ−ト4に若干押し付け
られる。この状態において、ステ−ジ14を若干図示す
るM方向に移動させた後、N方向に移動させると、外囲
器1は同一位置においてロ−ラ15,15と共に従動的
に回転し、見かけ上、透光性シ−ト4の他端4bの方向
に転動することになる。これによって、シ−ト構体3
は、図6に示すように、外囲器1の外周面に巻回される
上、透光性シ−ト4の一端4aに他端4bが重ね合わさ
れ、接着層9によって接着される。そして、この重ね合
わせ部分を超音波溶着によって固定する。尚、この超音
波溶着は省略することもできる。次に、キャップ10の
内面側に接着剤13を塗布した上で、キャップ10を外
囲器1の端部に、キャップ本体11の内面側が接着剤1
3を介して外囲器1の端面(1a)に接着され、かつ支
持片12,12が外囲器1の端部を挟持するように装着
する。尚、この際に、端子51,61の他方の端部51
b,61bはキャップ10の側面部11b,11bにほ
ぼ当接されるように配置される。この段階で、キャップ
10は外囲器1に仮固定される。次に、キャップ10の
孔11aから接着剤13を注入し、孔11a及びキャッ
プ本体11の内面側と外囲器1の端面(1a)との隙間
部分を充実させる。然る後、接着剤13の固化が行なわ
れる。尚、接着剤13の塗布,注入は、キャップ10を
外囲器1の端部に装着した後に行なうこともできる。
又、キャップ10の外囲器1の端部への装着は、支持片
12,12が、外囲器1の端部にまで位置するように配
置した透光性シ−ト4に覆い被さるように装着すること
もできる。
【0020】この実施例によれば、外部電極5,6は、
その肉厚が10〜100μmの範囲に設定されているた
めに、外囲器1の外周面にシ−ト構体3を、外部電極
5,6及び透光性シ−ト4が外周面にほぼ倣うように円
滑に巻回することができる。しかしながら、その肉厚が
10μm未満になると、外部電極5,6の透光性シ−ト
4への貼付け時や外囲器1の外周面への巻回時に破れた
り,しわになったりするために、作業性が著しく損なわ
れるようになる。逆に、肉厚が100μmを超えると、
外部電極5,6の腰が強くなるために、外囲器1の外周
面にシ−ト構体3を巻回した時に、外部電極5,6の端
部5a,5b,6a,6bが外囲器の外周面から浮き上
がってしまい、外部電極間の絶縁劣化に伴う放電が生起
され易くなる。従って、外部電極5,6の肉厚は10〜
100μmの範囲に設定しなければならない。
【0021】又、端子51,61は、外部電極5,6に
電気的に接続される一方の端部51a,61aの幅dが
他方の端部51b,61bの幅gより狭くなるように構
成されているために、一方の端部51a,61aを外部
電極5,6に仮に半田,導電性接着剤などを利用して接
続しても、同部分が不所望に盛り上がることはなくな
り、最終製品の外径を外囲器1のほぼ全長に亘って均斉
化できる。従って、OA機器において、希ガス放電灯の
組み込み空間部がかなり制約された状態であっても、確
実に組み込むことができる。
【0022】特に、外部電極5,6の幅Wと端子51,
61の一方の端部51a,61aの幅dとの関係を、
0.1W≦d≦0.5W に設定すれば、外部電極5,
6と端子51,61との接続部分における異種金属接触
腐食の発生を抑制できる。従って、長期間に亘って安定
した動作状態を維持できる。しかしながら、端子51,
61の幅dが0.1W未満になると、外部電極5,6と
端子51,61との接触面積が小さくなりすぎて安定し
た接続状態の維持が難しくなるし、逆に、それの幅dが
0.5Wを超えると、シ−ト構体3を外囲器1に巻回す
る際に、端子51,61が外囲器1の外周面に倣いにく
くなる。従って、両者は上述の関係に設定することが望
ましい。
【0023】しかも、端子51,61における他方の端
部51b,61bは、その幅gが一方の端部51a,6
1aの幅dより広く設定されている上に、同部分に切り
起し部52,62による孔52a,62aが形成されて
いるために、外部導出用のハ−ネスを孔に挿入した状態
で半田付けすることができる。従って、ハ−ネスの接続
性を改善することができる。
【0024】又、外囲器1の端部に装着されたキャップ
10は樹脂成形された固形状態に構成されているため
に、キャップ10を外囲器1に、支持片12,12(又
は接着剤13)を利用して簡単に仮固定することができ
る。従って、キャップ10の外囲器1への装着と同時
に、それの側面部11b,11bに端子51,61の他
方の端部51b,61bを配置することができ、直ちに
端子51,61の他方の端部51b,61bに外部導出
用のハ−ネスを半田付けしても、従来のように接着剤に
隙間が形成されて絶縁破壊されるというトラブルは全く
発生せず、一連の作業を連続的に遂行でき、生産性を高
めることができる。
【0025】その上、キャップ本体11と外囲器1の端
面(1a)との間及び孔11aには絶縁性に優れた接着
剤13が、少なくとも端子51,61の対向する部分に
隙間が形成されないように、充実されているために、苛
酷な環境下で動作させても端子間での絶縁破壊による放
電の生成を確実に防止できる。
【0026】一方、上述の製造方法によれば、外囲器1
をシ−ト構体3の上で実質的に単に転動させるだけで、
外部電極5,6を外囲器1の外周面に貼着できるし、外
部電極5,6は透光性シ−ト4に予め所定の間隔で配列
されているために、貼り付けの際に外部電極5,6の間
隔を所定の間隔となるように調整する必要が全くなく、
仮に手作業であっても作業能率を著しく向上できる。具
体的には、従来方法では製造に60分間を要していたも
のが、本発明方法によれば1分程度に短縮できる。
【0027】又、シ−ト構体3における透光性シ−ト4
の一方の面には、接着層9が形成されている上に、外部
電極5,6の肉厚が10〜100μmの範囲に設定され
ているために、外囲器1をシ−ト構体3の上で転動させ
るだけの単純動作によって、シ−ト構体3を外囲器1の
外周面に、外部電極5,6が破れたり,しわになったり
することなく確実に巻回することができる。従って、作
業能率を飛躍的に改善できるのみならず、機械化が可能
となり、一層の量産効果が期待できる。
【0028】しかも、シ−ト構体3の外囲器1の外周面
への巻回状態において、透光性シ−ト4の端部4a,4
bは互いに重ね合わせて接着されているために、外部電
極5,6の被覆信頼性を高めることができる。特に、透
光性シ−ト4の厚さを20〜100μmの範囲に設定す
れば、端部4a,4bの安定した重合・接着性が得られ
る。しかしながら、その厚さが20μm未満になると、
十分の絶縁性を確保できなくなるし、逆に100μmを
超えると、シ−トの腰が強くなって端部4a,4bの重
ね合わせ部分が剥がれ易くなり、巻回作業も面倒にな
る。従って、シ−ト厚さは上記範囲に設定することが望
ましい。
【0029】さらには、外部電極5,6は、シ−ト構体
3を外囲器1に装着する際に、透光性シ−ト4と外囲器
1の外周面との間に位置するように配慮されているため
に、ファクシミリなどのOA機器に適用されて使用時に
高電圧が印加されても、外部電極間は勿論のこと、対地
間絶縁をも十分に確保することができる。
【0030】図11は本発明の第2の実施例を示すもの
であって、基本的な構成は図1〜図9に示す希ガス放電
灯と同じである。異なる点は、端子51Aの他方の端部
51bを単にL形に屈曲しただけで、切り起し部を省略
したことである。
【0031】この実施例によれば、第1の実施例のよう
に、切り起し部52を形成しなくてもよいために、端子
51Aの構造が単純化される上、製造が簡単になり、コ
ストも有効に低減できる。
【0032】図12は本発明の第3の実施例を示すもの
であって、基本的な構成は図1〜図9に示す希ガス放電
灯と同じである。異なる点は、第1の開口部7に対応す
る外囲器1の内面部分に発光層2を形成しないアパ−チ
ャ部(光放出部)2aを形成したことと、透光性シ−ト
4の端部4a,4bの主たる重ね合わせ部分を外部電極
5の外面側に設定したことである。尚、アパ−チャ部2
aの開口角は例えば70〜110度の範囲に設定されて
いるが、用途,目的などに応じて適宜に変更できる。
又、端部4a,4bの重ね合わせ部分は外部電極6の外
面側としたり、或いは第2の開口部8とすることもでき
る。
【0033】この実施例によれば、発光層2から放射さ
れた光は外囲器内において高密度化されてアパ−チャ部
2aから第1の開口部7を経て外部に放出されるため
に、原稿照射装置に適用した場合、原稿面の照度を高め
ることができ、原稿の読み取り精度を高めることができ
る。
【0034】特に、外部電極5,6の外囲器側の面に光
反射性を付与すれば、アパ−チャ部2aの照度をさらに
高めることができ、原稿の読み取り精度も一層改善でき
る。これの材料としては、例えばアルミニウム箔のよう
に光反射性を有する金属部材が好適する。
【0035】さらに、透光性シ−ト4の端部4a,4b
の重ね合わせ部分を超音波溶着する場合には、超音波振
動が外部電極5にて緩和されるために、外囲器内面から
の発光層2の剥離を効果的に抑制できる。従って、照度
分布の均一性の改善が可能となる。
【0036】図12に示す第3の実施例を利用して本発
明の第4の実施例について説明する。この実施例は、外
囲器1の外周面に一対の外部電極5,6を貼着した後、
透光性シ−ト4を外囲器1の外周面に、外部電極5,6
が被覆されるように巻回・密着させると共に、透光性シ
−ト4のそれぞれの端部4a,4bを重ね合わせて固定
(接着,超音波溶着など)するものである。尚、端子5
1,61の外部電極5,6への電気的な接続は、外部電
極5,6の外囲器1への貼着前又は貼着後のいずれであ
ってもよいし、図11に示す端子51Aを適用すること
もできる。
【0037】この実施例によれば、上述の各実施例に比
較すると、機械化,作業能率の点で劣るものの、従来例
よりは改善できる。特に、透光性シ−ト4の巻回に先立
って、予め、外囲器1の外周面にシリコンワニスなどの
絶縁被膜を形成しておけば、絶縁性の一層の改善が可能
となる。
【0038】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば端子はその幅を全体的に同一に
したり、L形に屈曲せずにストレ−ト状などに構成する
こともできる。又、キャップは、その形態を適宜に変更
できる。例えば支持片の数を増加したり、支持片の部分
を全周に亘って筒状に形成したり、キャップ本体の側面
部を外囲器の外径とほぼ同程度のほぼ円形状に形成した
りすることもできるし、或いは省略することもできる。
さらには、外囲器の外周面へのシ−ト構体の貼着は、外
囲器をシ−ト構体の上で相対的に転動させる他、シ−ト
構体を回転させて貼着することもできるし、それぞれの
動作を併用させることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外部電
極は、その肉厚が10〜100μmの範囲に設定されて
いるために、外囲器の外周面にシート構体を、外部電極
及び透光性シートが外周面にほぼ倣うように円滑に巻回
・接着することができる。従って、外囲器の外周面にシ
ート構体を巻回する時に外部電極が破れたり,しわにな
ったりすることがなく、巻回作業を能率的に行なうこと
ができる。
【0040】又、シート構体は透光性シートに外部電極
が所定の間隔で配列されているために、単に外囲器及び
/又はシート構体を移動させることによってシート構体
を外囲器の外周面に巻回・着することができる。従っ
て、作業能率を飛躍的に改善できるのみならず、機械化
が可能となり、一層の量産効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図であって、同図
(a)は要部の一部破断状態の側面図、同図(b)は端
子の斜視図。
【図2】図1(a)の正面図。
【図3】図2のV−V断面図。
【図4】図2のW−W断面図。
【図5】本発明にかかるキャップの斜視図。
【図6】図4のX−X断面図。
【図7】図1(a)の一部破断状態の側面図。
【図8】本発明にかかるシ−ト構体の展開図。
【図9】図8のY−Y断面図。
【図10】本発明方法を説明するための縦断面図。
【図11】本発明の第2の実施例を示す図であって、同
図(a)は要部の一部破断状態の側面図、同図(b)は
端子の斜視図。
【図12】本発明の第3の実施例を示す縦断面図。
【図13】従来例の縦断面図。
【図14】従来方法を説明するための斜視図。
【図15】図13のZ−Z断面図。
【符号の説明】
1 外囲器 2 発光層 3 シ−ト構体 4 透光性シ−ト 4a,4b 端部 5,6 外部電極 51,51A,61 端子 51a,61a 一方の端部 51b,61b 他方の端部 9 接着層 10 キャップ 11 キャップ本体 11a 孔 11b 側面部 13 接着剤 14 ステ−ジ 15 ロ−ラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/00 H01J 9/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
    と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性シ
    ートの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電
    を互いに離隔して配置し、かつ透光性シートの一方の
    面に接着層を形成してなるシート構体とを具備し、前記
    外囲器の外周面にシート構体を、外囲器と透光性シート
    との間に外部電極が位置するように巻回・接着し、かつ
    シート構体における外部電極の肉厚を10〜100μm
    の範囲に設定したことを特徴とする希ガス放電灯。
  2. 【請求項2】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
    と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性シ
    ートの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電
    極を互いに離隔して配置し、かつ透光性シートの一方の
    面に接着層を形成すると共に、外部電極の端部から外部
    電極と電気的な接続関係を有する端子を導出してなる
    ート構体と、外囲器の端面に装着した絶縁性のキャップ
    とを具備し、前記外囲器の外周面にシート構体を、外囲
    器と透光性シートとの間に外部電極が位置するように巻
    ・接着すると共に、端子の他方の端部をキャップの側
    面部に離隔して配置し、かつシート構体における外部電
    極の肉厚を10〜100μmの範囲に設定したことを特
    徴とする希ガス放電灯。
  3. 【請求項3】 接着層を有する透光性シートの一方の面
    に、肉厚が10〜100μmの範囲に設定された金属部
    材よりなる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置
    してなるシート構体を所定の部位に位置させる工程と、
    内面に発光層を有する直管状の外囲器を、その長手方向
    が外部電極の長手方向に沿うようにシート構体に位置さ
    せる工程と、外囲器及び/又はシート構体の移動によ
    り、外囲器の外周面にシート構体を巻回し着させる工
    程とを含むことを特徴とする希ガス放電灯の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記外囲器をシート構体の一端に位置さ
    せた後、シート構体を移動させることにより外囲器を転
    動させ、外囲器の外周面にシート構体を巻回し着させ
    ることを特徴とする請求項記載の希ガス放電灯の製造
    方法。
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