JPH1092318A - 希ガス放電灯の製造方法 - Google Patents
希ガス放電灯の製造方法Info
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- JPH1092318A JPH1092318A JP24231496A JP24231496A JPH1092318A JP H1092318 A JPH1092318 A JP H1092318A JP 24231496 A JP24231496 A JP 24231496A JP 24231496 A JP24231496 A JP 24231496A JP H1092318 A JPH1092318 A JP H1092318A
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- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的に簡単な構成によって生産性を改善でき
る上、外囲器の端部における端子間の絶縁破壊も抑制可
能な希ガス放電灯の製造方法を提供すること。 【解決手段】透光性シ−ト4に端子を有する一対の外部
電極を互いに離隔して配置してなるシ−ト構体3の一端
に、内面に発光層2を有する直管状の外囲器1を載置し
た後、外囲器の転動により外囲器の外周面にシ−ト構体
を巻回し、その後、複数の支持片12を有するキャップ
本体11に内外に貫通する孔11aを形成してなる絶縁
キャップ10を外囲器の一端に、支持片を利用して仮止
めすると共に、端子にハ−ネス14を電気的に接続し、
その後、絶縁性に優れた接着剤13を絶縁キャップの孔
から注入し、キャップ本体とランプ主体の端面1aとの
間に充実させ、温風により固化させる。
る上、外囲器の端部における端子間の絶縁破壊も抑制可
能な希ガス放電灯の製造方法を提供すること。 【解決手段】透光性シ−ト4に端子を有する一対の外部
電極を互いに離隔して配置してなるシ−ト構体3の一端
に、内面に発光層2を有する直管状の外囲器1を載置し
た後、外囲器の転動により外囲器の外周面にシ−ト構体
を巻回し、その後、複数の支持片12を有するキャップ
本体11に内外に貫通する孔11aを形成してなる絶縁
キャップ10を外囲器の一端に、支持片を利用して仮止
めすると共に、端子にハ−ネス14を電気的に接続し、
その後、絶縁性に優れた接着剤13を絶縁キャップの孔
から注入し、キャップ本体とランプ主体の端面1aとの
間に充実させ、温風により固化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯の製
造方法に関し、特にガラスバルブの外周面に一対の帯状
の外部電極を配置したランプ主体の端部に絶縁キャップ
を能率的に支持・固定する固定方法の改良に関する。
造方法に関し、特にガラスバルブの外周面に一対の帯状
の外部電極を配置したランプ主体の端部に絶縁キャップ
を能率的に支持・固定する固定方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種希ガス放電灯は、例えば図
14〜図16に示すように構成されている。同図におい
て、Aは例えばガラスバルブよりなる直管状の外囲器で
あって、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光
体などの蛍光体よりなる発光層Bが形成されている。
尚、外囲器Aの内部空間には例えば水銀などの金属蒸気
を含まないキセノンガスなどを主成分とする希ガスが所
定量封入されている。この外囲器Aの外周面には不透光
性の金属部材よりなる帯状の一対の外部電極C,Dが互
いに離隔して対向するように貼着されており、例えば熱
収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブEにて被覆されてい
る。この外部電極C,Dの端部には予め端子F,Fが半
田部材G,Gによって接続されている。この端子F,F
の導出部分はほぼL形に屈曲された上で、外囲器Aの端
面側に配置されている。そして、導出部分の対向部分に
はシリコ−ン樹脂などのように絶縁性に優れた接着剤H
が注入・固化されている。
14〜図16に示すように構成されている。同図におい
て、Aは例えばガラスバルブよりなる直管状の外囲器で
あって、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光
体などの蛍光体よりなる発光層Bが形成されている。
尚、外囲器Aの内部空間には例えば水銀などの金属蒸気
を含まないキセノンガスなどを主成分とする希ガスが所
定量封入されている。この外囲器Aの外周面には不透光
性の金属部材よりなる帯状の一対の外部電極C,Dが互
いに離隔して対向するように貼着されており、例えば熱
収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブEにて被覆されてい
る。この外部電極C,Dの端部には予め端子F,Fが半
田部材G,Gによって接続されている。この端子F,F
の導出部分はほぼL形に屈曲された上で、外囲器Aの端
面側に配置されている。そして、導出部分の対向部分に
はシリコ−ン樹脂などのように絶縁性に優れた接着剤H
が注入・固化されている。
【0003】この希ガス放電灯は、外部電極C,Dに高
周波高電圧(例えば25KHzで2500Vo−p)を
印加することによりキセノンガスの放電が生じ、キセノ
ンガスの励起線によって発光層Bが励起されて発光する
ものであり、光はアパ−チャ部Baから外部電極C,D
の端部Ca,Da間の開口部Pを経て放出される。特
に、この希ガス放電灯には水銀が用いられていないため
に、点灯後における光量の立ち上がりが急峻であり、点
灯と同時に光量がほぼ100%近くにまで達するという
特徴を有している。このために、ファクシミリ,イメ−
ジスキャナ,複写機などのOA機器の原稿読取用の光源
として好適するものである。
周波高電圧(例えば25KHzで2500Vo−p)を
印加することによりキセノンガスの放電が生じ、キセノ
ンガスの励起線によって発光層Bが励起されて発光する
ものであり、光はアパ−チャ部Baから外部電極C,D
の端部Ca,Da間の開口部Pを経て放出される。特
に、この希ガス放電灯には水銀が用いられていないため
に、点灯後における光量の立ち上がりが急峻であり、点
灯と同時に光量がほぼ100%近くにまで達するという
特徴を有している。このために、ファクシミリ,イメ−
ジスキャナ,複写機などのOA機器の原稿読取用の光源
として好適するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この希
ガス放電灯は、次のように製造されるために、生産性が
低いという問題がある。
ガス放電灯は、次のように製造されるために、生産性が
低いという問題がある。
【0005】即ち、まず、図15〜図16に示すよう
に、外囲器Aの外周面に接着層を有する外部電極C,D
を、互いに所定の間隔だけ離隔するように手作業によっ
て貼付ける。次に、外部電極C,Dの端部に端子F,F
を、半田部材G,Gを利用して接続する。尚、端子F,
Fは、外部電極C,Dの外囲器Aへの貼付けに先立っ
て、予め外部電極C,Dの端部に接続しておくこともで
きる。次に、端子F,Fの導出部分を図示点線状態から
実線状態のようにほぼL形に屈曲して外囲器Aの端面に
沿わせると共に、それぞれの間に接着剤Hを注入し固化
させる。そして、端子F,Fの端部の外面側に外部回路
との接続用ハ−ネス(図示せず)を半田付けする。次
に、外囲器Aをシリコ−ンワニス液に浸漬し引き上げた
後に、例えば1時間程度乾燥させることにより、外囲器
A及び外部電極C,Dの表面にはシリコ−ンワニスの被
膜が形成される。然る後、外囲器Aに保護チュ−ブEを
被せると共に、この保護チュ−ブEを150〜200°
C程度に加熱して熱収縮させ、外囲器Aの外周面に保護
チュ−ブEを密着させることによって希ガス放電灯が製
造される。
に、外囲器Aの外周面に接着層を有する外部電極C,D
を、互いに所定の間隔だけ離隔するように手作業によっ
て貼付ける。次に、外部電極C,Dの端部に端子F,F
を、半田部材G,Gを利用して接続する。尚、端子F,
Fは、外部電極C,Dの外囲器Aへの貼付けに先立っ
て、予め外部電極C,Dの端部に接続しておくこともで
きる。次に、端子F,Fの導出部分を図示点線状態から
実線状態のようにほぼL形に屈曲して外囲器Aの端面に
沿わせると共に、それぞれの間に接着剤Hを注入し固化
させる。そして、端子F,Fの端部の外面側に外部回路
との接続用ハ−ネス(図示せず)を半田付けする。次
に、外囲器Aをシリコ−ンワニス液に浸漬し引き上げた
後に、例えば1時間程度乾燥させることにより、外囲器
A及び外部電極C,Dの表面にはシリコ−ンワニスの被
膜が形成される。然る後、外囲器Aに保護チュ−ブEを
被せると共に、この保護チュ−ブEを150〜200°
C程度に加熱して熱収縮させ、外囲器Aの外周面に保護
チュ−ブEを密着させることによって希ガス放電灯が製
造される。
【0006】このように希ガス放電灯の製造工程には、
端子F,Fを外部電極C,Dの端部から導出した後に、
導出部分をほぼL形に屈曲すると共に、それぞれの間に
剤Hを注入・固化する工程があるが、接着剤Hの注入空
間部は一対の端子F,Fが対向する部分に形成されるも
のの、端子F,Fに隣接する部分には注入空間部の仕切
りとなる壁面が存在しないために、接着剤Hの注入時
に、接着剤Hが注入空間部から流出しないように作業し
なければならない。このために、作業が極めて煩雑にな
るという問題がある。
端子F,Fを外部電極C,Dの端部から導出した後に、
導出部分をほぼL形に屈曲すると共に、それぞれの間に
剤Hを注入・固化する工程があるが、接着剤Hの注入空
間部は一対の端子F,Fが対向する部分に形成されるも
のの、端子F,Fに隣接する部分には注入空間部の仕切
りとなる壁面が存在しないために、接着剤Hの注入時
に、接着剤Hが注入空間部から流出しないように作業し
なければならない。このために、作業が極めて煩雑にな
るという問題がある。
【0007】その上、上述の接着剤Hは端子F,Fの間
に注入された後、1〜3日間程度放置しないと固化しな
いために、固化工程では他の作業を行なうことができ
ず、作業性が著しく損なわれる。かといって、接着剤H
が完全に固化しないうちに端子F,Fにハ−ネスを半田
付けしたりすると、その際に、端子F,Fに作用する押
圧力によって接着剤Hの一部が注入空間部から流出する
ことがある。特に、流出の仕方によっては、端子F,F
の間に隙間が形成され、絶縁性が著しく損なわれること
があり、この状態で動作させると、端子F,F間に隙間
を介して沿面放電が生成されてしまい、希ガス放電灯を
正常に点灯させることができなくなる。従って、このよ
うなトラブルの発生を未然に防止するためには、ハ−ネ
スの接続後に、かかる隙間を接着剤Hにて充実して修復
しなければならず、作業性が損なわれることになる。
に注入された後、1〜3日間程度放置しないと固化しな
いために、固化工程では他の作業を行なうことができ
ず、作業性が著しく損なわれる。かといって、接着剤H
が完全に固化しないうちに端子F,Fにハ−ネスを半田
付けしたりすると、その際に、端子F,Fに作用する押
圧力によって接着剤Hの一部が注入空間部から流出する
ことがある。特に、流出の仕方によっては、端子F,F
の間に隙間が形成され、絶縁性が著しく損なわれること
があり、この状態で動作させると、端子F,F間に隙間
を介して沿面放電が生成されてしまい、希ガス放電灯を
正常に点灯させることができなくなる。従って、このよ
うなトラブルの発生を未然に防止するためには、ハ−ネ
スの接続後に、かかる隙間を接着剤Hにて充実して修復
しなければならず、作業性が損なわれることになる。
【0008】さらに、この希ガス放電灯の製造には、例
えば手作業による外部電極C,Dの貼着工程,シリコ−
ンワニスの被着−乾燥工程,保護チュ−ブEの装着−熱
収縮工程などのように数多くの製造工程を経なければな
らないこともあって、量産性を高めることもできにくい
という問題もある。
えば手作業による外部電極C,Dの貼着工程,シリコ−
ンワニスの被着−乾燥工程,保護チュ−ブEの装着−熱
収縮工程などのように数多くの製造工程を経なければな
らないこともあって、量産性を高めることもできにくい
という問題もある。
【0009】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって生産性を改善できる上、外囲器の端部に
おける端子間の絶縁破壊も抑制可能な希ガス放電灯の製
造方法を提供することにある。
な構成によって生産性を改善できる上、外囲器の端部に
おける端子間の絶縁破壊も抑制可能な希ガス放電灯の製
造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、内面に発光層を有する直管状
の外囲器と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘っ
て離隔して配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部
電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるよう
に装着してなる透光性の絶縁部材とを備えてなるランプ
主体の少なくとも一方の端部に、複数の支持片を有する
キャップ本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キ
ャップを、支持片を利用して仮止めする工程と、絶縁性
に優れた接着剤を絶縁キャップの孔から注入し、キャッ
プ本体とランプ主体の端面との間に充実させる工程と、
接着剤を固化させる工程とを含むことを特徴とする。
の目的を達成するために、内面に発光層を有する直管状
の外囲器と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘っ
て離隔して配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部
電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるよう
に装着してなる透光性の絶縁部材とを備えてなるランプ
主体の少なくとも一方の端部に、複数の支持片を有する
キャップ本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キ
ャップを、支持片を利用して仮止めする工程と、絶縁性
に優れた接着剤を絶縁キャップの孔から注入し、キャッ
プ本体とランプ主体の端面との間に充実させる工程と、
接着剤を固化させる工程とを含むことを特徴とする。
【0011】又、本発明の第2の発明は、内面に発光層
を有する直管状の外囲器と、外囲器の外周面に、それの
ほぼ全長に亘って離隔して配置した金属部材よりなる帯
状の一対の外部電極と、外部電極の端部より導出した端
子と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるように
装着してなる透光性の絶縁部材とを備えてなるランプ主
体の少なくとも一方の端部に、複数の支持片を有するキ
ャップ本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キャ
ップを、支持片を利用して仮止めする工程と、キャップ
本体の側面部に位置するランプ主体の端子にハ−ネスを
電気的に接続する工程と、絶縁性に優れた接着剤を絶縁
キャップの孔から注入し、キャップ本体とランプ主体の
端面との間に充実させる工程と、接着剤を固化させる工
程とを含むことを特徴とし、第3の発明は、接着剤を固
化させた後に、キャップ本体の側面部に位置するランプ
主体の端子にハ−ネスを電気的に接続することを特徴と
する。
を有する直管状の外囲器と、外囲器の外周面に、それの
ほぼ全長に亘って離隔して配置した金属部材よりなる帯
状の一対の外部電極と、外部電極の端部より導出した端
子と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるように
装着してなる透光性の絶縁部材とを備えてなるランプ主
体の少なくとも一方の端部に、複数の支持片を有するキ
ャップ本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キャ
ップを、支持片を利用して仮止めする工程と、キャップ
本体の側面部に位置するランプ主体の端子にハ−ネスを
電気的に接続する工程と、絶縁性に優れた接着剤を絶縁
キャップの孔から注入し、キャップ本体とランプ主体の
端面との間に充実させる工程と、接着剤を固化させる工
程とを含むことを特徴とし、第3の発明は、接着剤を固
化させた後に、キャップ本体の側面部に位置するランプ
主体の端子にハ−ネスを電気的に接続することを特徴と
する。
【0012】さらに、本発明の第4の発明は、透光性シ
−トの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電
極を互いに離隔して配置すると共に、外部電極の端部か
ら端子を導出し、かつ一方の面に接着層を形成してなる
シ−ト構体をステ−ジ上に載置する工程と、内面に発光
層を有する直管状の外囲器をシ−ト構体の一方の端部部
分に、外囲器の長手方向が外部電極の長手方向に沿うよ
うに位置させる工程と、外囲器及び/又はステ−ジの移
動に基づいて外囲器の外周面にシ−ト構体を巻回し、透
光性シ−トの一方の端部に他方の端部を重ね合わせる工
程と、複数の支持片を有するキャップ本体に内外に貫通
する孔を形成してなる絶縁キャップを外囲器の少なくと
も一方の端部に、支持片を利用して仮止めする工程と、
キャップ本体の側面部に位置するランプ主体の端子にハ
−ネスを電気的に接続する工程と、絶縁性に優れた接着
剤を絶縁キャップの孔から注入し、キャップ本体とラン
プ主体の端面との間に充実させる工程と、接着剤を固化
させる工程とを含むことを特徴とし、第5の発明は、接
着剤の固化後に、キャップ本体の側面部に位置するラン
プ主体の端子にハ−ネスを電気的に接続することを特徴
とし、第6の発明は、接着剤を固化させる際に、接着剤
を室温よりも高い温度に加熱することを特徴とする。
−トの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電
極を互いに離隔して配置すると共に、外部電極の端部か
ら端子を導出し、かつ一方の面に接着層を形成してなる
シ−ト構体をステ−ジ上に載置する工程と、内面に発光
層を有する直管状の外囲器をシ−ト構体の一方の端部部
分に、外囲器の長手方向が外部電極の長手方向に沿うよ
うに位置させる工程と、外囲器及び/又はステ−ジの移
動に基づいて外囲器の外周面にシ−ト構体を巻回し、透
光性シ−トの一方の端部に他方の端部を重ね合わせる工
程と、複数の支持片を有するキャップ本体に内外に貫通
する孔を形成してなる絶縁キャップを外囲器の少なくと
も一方の端部に、支持片を利用して仮止めする工程と、
キャップ本体の側面部に位置するランプ主体の端子にハ
−ネスを電気的に接続する工程と、絶縁性に優れた接着
剤を絶縁キャップの孔から注入し、キャップ本体とラン
プ主体の端面との間に充実させる工程と、接着剤を固化
させる工程とを含むことを特徴とし、第5の発明は、接
着剤の固化後に、キャップ本体の側面部に位置するラン
プ主体の端子にハ−ネスを電気的に接続することを特徴
とし、第6の発明は、接着剤を固化させる際に、接着剤
を室温よりも高い温度に加熱することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる希ガス放電
灯の実施例について図1〜図8を参照して説明する。同
図において、1は例えばガラスバルブにて密閉状に構成
された直管状の外囲器であって、その内面には希土類蛍
光体,ハロリン酸塩蛍光体などの蛍光体よりなる発光層
2が形成されているが、後述する第1の開口部(7)に
対応する部分には発光層2を形成しないアパ−チャ部
(光放出部)2aが形成されている。特に、外囲器1の
封着構造はガラスバルブの端部にディスク状の封着ガラ
ス板1a,1bを封着して構成されているが、例えば単
にガラスバルブを加熱しながら縮径加工し溶断して構成
することもできる。尚、この外囲器1の密閉空間には水
銀などの金属蒸気を含まない例えばキセノン(Xe),
クリプトン(Kr),ネオン(Ne),ヘリウム(H
e)などの希ガスが単一又は混合して所定量封入されて
いるが、キセノンを主成分とする希ガスを例えば20〜
110Torrの圧力で封入することが望ましい。
灯の実施例について図1〜図8を参照して説明する。同
図において、1は例えばガラスバルブにて密閉状に構成
された直管状の外囲器であって、その内面には希土類蛍
光体,ハロリン酸塩蛍光体などの蛍光体よりなる発光層
2が形成されているが、後述する第1の開口部(7)に
対応する部分には発光層2を形成しないアパ−チャ部
(光放出部)2aが形成されている。特に、外囲器1の
封着構造はガラスバルブの端部にディスク状の封着ガラ
ス板1a,1bを封着して構成されているが、例えば単
にガラスバルブを加熱しながら縮径加工し溶断して構成
することもできる。尚、この外囲器1の密閉空間には水
銀などの金属蒸気を含まない例えばキセノン(Xe),
クリプトン(Kr),ネオン(Ne),ヘリウム(H
e)などの希ガスが単一又は混合して所定量封入されて
いるが、キセノンを主成分とする希ガスを例えば20〜
110Torrの圧力で封入することが望ましい。
【0014】この外囲器1の外周面にはシ−ト構体3が
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有し、かつ
厚さが20〜100μmの範囲に設定された透光性シ−
ト(絶縁部材)4と、この透光性シ−ト4の一方の面に
互いに所定の間隔だけ離隔配置して接着された肉厚が1
0〜100μmの範囲に設定された不透光性の金属部材
よりなる帯状の一対の外部電極5,6と、この外部電極
5,6の端部に電気的に接続し、かつ透光性シ−ト4の
端縁部分より突出するように配置された端子51,61
と、透光性シ−ト4の一方の面に付与された粘着ないし
接着機能を有する接着層9とから構成されている。特
に、透光性シ−ト4としては、例えばポリエチレンテレ
フタレ−ト(PET)樹脂が好適するが、ポリエステル
樹脂なども利用できる。又、接着層9としてはシリコ−
ン系接着剤が好適するが、アクリル系,エポキシ系接着
剤なども使用できる。
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有し、かつ
厚さが20〜100μmの範囲に設定された透光性シ−
ト(絶縁部材)4と、この透光性シ−ト4の一方の面に
互いに所定の間隔だけ離隔配置して接着された肉厚が1
0〜100μmの範囲に設定された不透光性の金属部材
よりなる帯状の一対の外部電極5,6と、この外部電極
5,6の端部に電気的に接続し、かつ透光性シ−ト4の
端縁部分より突出するように配置された端子51,61
と、透光性シ−ト4の一方の面に付与された粘着ないし
接着機能を有する接着層9とから構成されている。特
に、透光性シ−ト4としては、例えばポリエチレンテレ
フタレ−ト(PET)樹脂が好適するが、ポリエステル
樹脂なども利用できる。又、接着層9としてはシリコ−
ン系接着剤が好適するが、アクリル系,エポキシ系接着
剤なども使用できる。
【0015】又、外部電極5,6及び端子51,61
は、例えば腐食電位列が離れた位置にある金属部材にて
構成されており、好ましくは外部電極5,6には帯状の
アルミニウム箔が、端子51,61には後述する形状の
銅が適用される。しかしながら、外部電極5,6として
は導電性に優れ、かつ不透光性の金属部材であればアル
ミニウムの他に、ニッケル,銀などの金属部材も利用で
きるし、端子51,61としては導電性に優れ、かつ後
述する外部回路との接続用ハ−ネス(14)と半田付け
可能な金属部材であれば銅の他に、ニッケル,ステンレ
ス,Cu−Ni合金などの金属部材も利用できる。尚、
外部電極5,6と端子51,61との電気的な接続は導
電性接着剤による方法が好適するが、超音波溶着,かし
めなどによって接続することも可能である。特に、端子
51,61は外部電極5,6に電気的に接続される一方
の端部51a,61aの幅が他方の端部51b,61b
の幅より狭く設定されており、外部電極5,6からの導
出部分がほぼL形に形成されている。
は、例えば腐食電位列が離れた位置にある金属部材にて
構成されており、好ましくは外部電極5,6には帯状の
アルミニウム箔が、端子51,61には後述する形状の
銅が適用される。しかしながら、外部電極5,6として
は導電性に優れ、かつ不透光性の金属部材であればアル
ミニウムの他に、ニッケル,銀などの金属部材も利用で
きるし、端子51,61としては導電性に優れ、かつ後
述する外部回路との接続用ハ−ネス(14)と半田付け
可能な金属部材であれば銅の他に、ニッケル,ステンレ
ス,Cu−Ni合金などの金属部材も利用できる。尚、
外部電極5,6と端子51,61との電気的な接続は導
電性接着剤による方法が好適するが、超音波溶着,かし
めなどによって接続することも可能である。特に、端子
51,61は外部電極5,6に電気的に接続される一方
の端部51a,61aの幅が他方の端部51b,61b
の幅より狭く設定されており、外部電極5,6からの導
出部分がほぼL形に形成されている。
【0016】上述のシ−ト構体3は外囲器1の外周面
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との間
に位置するように装着されており、外部電極5の外面側
において、透光性シ−ト4の一方の端部4aに他方の端
部4bを重ね合わせた上で接着されている。特に、シ−
ト構体3の外囲器1への装着状態において、外部電極
5,6の一端5a,6aの間には第1の開口部7が、外
部電極5,6の他端5b,6bの間には第2の開口部8
がそれぞれ形成されており、発光層2からの光は主とし
てアパ−チャ部2aを介して第1の開口部7から放出さ
れる。尚、アパ−チャ部2a,第1の開口部7の開口角
θ1 ,θ2 はθ1 ≧θ2 で、かつ発光層2が第1の開口
部7に位置しないように設定されており、第1,第2の
開口部7,8の開口角θ2 ,θ3 はθ2 >θ3 ないしθ
2 ≦θ3 の関係に設定されている。
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との間
に位置するように装着されており、外部電極5の外面側
において、透光性シ−ト4の一方の端部4aに他方の端
部4bを重ね合わせた上で接着されている。特に、シ−
ト構体3の外囲器1への装着状態において、外部電極
5,6の一端5a,6aの間には第1の開口部7が、外
部電極5,6の他端5b,6bの間には第2の開口部8
がそれぞれ形成されており、発光層2からの光は主とし
てアパ−チャ部2aを介して第1の開口部7から放出さ
れる。尚、アパ−チャ部2a,第1の開口部7の開口角
θ1 ,θ2 はθ1 ≧θ2 で、かつ発光層2が第1の開口
部7に位置しないように設定されており、第1,第2の
開口部7,8の開口角θ2 ,θ3 はθ2 >θ3 ないしθ
2 ≦θ3 の関係に設定されている。
【0017】さらに、外囲器1の端面(1a)には絶縁
性(耐圧),難燃性に優れた絶縁部材にて成形加工され
た絶縁キャップ10が装着されている。この絶縁キャッ
プ10は例えばポリカ−ボネイト樹脂にて成形されてお
り、例えばブロック状のキャップ本体11と、キャップ
本体11の周縁部分に一体的に形成された一対のL形状
の支持片12,12とから構成されている。特に、キャ
ップ本体11の中央部分には外面側から内面側(外囲器
1の端面側)に貫通する孔11aが、外周部分には平坦
状の側面部11b,11bがそれぞれ形成されている。
そして、この絶縁キャップ10は外囲器1の端部に、キ
ャップ本体11が外囲器1の端面側に位置し、かつ支持
片12,12が外囲器1の端部を支持するように配置さ
れ、孔11a及びキャップ本体11と外囲器1の端面
(1a)との間には絶縁性に優れた接着剤13が充実さ
れた上で固化されている。これによって、絶縁キャップ
10は外囲器1に固定(装着)される。その上、この絶
縁キャップ10の側面部11b,11bには、外部電極
5,6から導出された端子51,61の他方の端部51
b,61bがほぼ密接するように配置されている。尚、
側面部11b,11bに位置する端子部分51b,61
bには、外部回路との接続用ハ−ネス14が半田などに
より接続されている。
性(耐圧),難燃性に優れた絶縁部材にて成形加工され
た絶縁キャップ10が装着されている。この絶縁キャッ
プ10は例えばポリカ−ボネイト樹脂にて成形されてお
り、例えばブロック状のキャップ本体11と、キャップ
本体11の周縁部分に一体的に形成された一対のL形状
の支持片12,12とから構成されている。特に、キャ
ップ本体11の中央部分には外面側から内面側(外囲器
1の端面側)に貫通する孔11aが、外周部分には平坦
状の側面部11b,11bがそれぞれ形成されている。
そして、この絶縁キャップ10は外囲器1の端部に、キ
ャップ本体11が外囲器1の端面側に位置し、かつ支持
片12,12が外囲器1の端部を支持するように配置さ
れ、孔11a及びキャップ本体11と外囲器1の端面
(1a)との間には絶縁性に優れた接着剤13が充実さ
れた上で固化されている。これによって、絶縁キャップ
10は外囲器1に固定(装着)される。その上、この絶
縁キャップ10の側面部11b,11bには、外部電極
5,6から導出された端子51,61の他方の端部51
b,61bがほぼ密接するように配置されている。尚、
側面部11b,11bに位置する端子部分51b,61
bには、外部回路との接続用ハ−ネス14が半田などに
より接続されている。
【0018】この希ガス放電灯は、例えば図9〜図11
に示すように製造される。まず、図9に示すように、シ
−ト構体3を展開した状態で組み立てステ−ジ15に載
置する。次に、外囲器1をシ−ト構体3の透光性シ−ト
4の一端4aに、外囲器1の長手方向が外部電極5,6
の長手方向に沿うように(平行となるように)位置させ
る。この状態において、従動回転する一対のロ−ラ1
6,16を外囲器1に押し付けるようにセットする。こ
れによって、外囲器1は透光性シ−ト4に若干押し付け
られる。この状態において、ステ−ジ15を若干図示す
るM方向に移動させた後、N方向に移動させると、外囲
器1はロ−ラ16,16の従動回転により、透光性シ−
ト4の他端4bの方向に転動することになる。これによ
って、シ−ト構体3は、図6に示すように、外囲器1の
外周面に巻回される上、透光性シ−ト4の一端4aに他
端4bが重ね合わされ、接着層9によって接着される。
に示すように製造される。まず、図9に示すように、シ
−ト構体3を展開した状態で組み立てステ−ジ15に載
置する。次に、外囲器1をシ−ト構体3の透光性シ−ト
4の一端4aに、外囲器1の長手方向が外部電極5,6
の長手方向に沿うように(平行となるように)位置させ
る。この状態において、従動回転する一対のロ−ラ1
6,16を外囲器1に押し付けるようにセットする。こ
れによって、外囲器1は透光性シ−ト4に若干押し付け
られる。この状態において、ステ−ジ15を若干図示す
るM方向に移動させた後、N方向に移動させると、外囲
器1はロ−ラ16,16の従動回転により、透光性シ−
ト4の他端4bの方向に転動することになる。これによ
って、シ−ト構体3は、図6に示すように、外囲器1の
外周面に巻回される上、透光性シ−ト4の一端4aに他
端4bが重ね合わされ、接着層9によって接着される。
【0019】次に、図10(a)に示すように、絶縁キ
ャップ10を外囲器1(ランプ主体)の一方の端部に、
支持片12,12が外囲器1の端部外周面(詳しくは透
光性シ−ト4の端部外周面)を挟持するように仮止めす
る。尚、この際に、絶縁キャップ10の内面側に小量の
接着剤13を塗布しておくこともできる。この仮止め状
態において、端子51,61の他方の端部51b,61
bは絶縁キャップ10の側面部11b,11bにほぼ当
接されるように配置されている。次に、同図(b)に示
すように、端子51,61の他方の端部51b,61b
にハ−ネス14,14を半田などにより接続する。
ャップ10を外囲器1(ランプ主体)の一方の端部に、
支持片12,12が外囲器1の端部外周面(詳しくは透
光性シ−ト4の端部外周面)を挟持するように仮止めす
る。尚、この際に、絶縁キャップ10の内面側に小量の
接着剤13を塗布しておくこともできる。この仮止め状
態において、端子51,61の他方の端部51b,61
bは絶縁キャップ10の側面部11b,11bにほぼ当
接されるように配置されている。次に、同図(b)に示
すように、端子51,61の他方の端部51b,61b
にハ−ネス14,14を半田などにより接続する。
【0020】次に、図11(a)に示すように、絶縁キ
ャップ10の外面側に接着剤の注入ノズル17を、孔1
1aに対向するように配置する。この状態において、同
図(b)に示すように、注入ノズル17から絶縁キャッ
プ10の孔11aに接着剤13を注入し、孔11a及び
キャップ本体11の内面側と外囲器1の端面1aとの隙
間部分を充実させる。然る後、絶縁キャップ10から注
入ノズル17を除去すると共に、絶縁キャップ10部分
に室温よりも高い温度、例えば70°C程度に設定され
た熱風を3分間程度吹き付ける。これによって、接着剤
13は乾燥・固化され、絶縁キャップ10は外囲器1の
端部に固定される。尚、接着剤13を固化する際の加熱
温度は30〜150°C程度の範囲が望ましい。
ャップ10の外面側に接着剤の注入ノズル17を、孔1
1aに対向するように配置する。この状態において、同
図(b)に示すように、注入ノズル17から絶縁キャッ
プ10の孔11aに接着剤13を注入し、孔11a及び
キャップ本体11の内面側と外囲器1の端面1aとの隙
間部分を充実させる。然る後、絶縁キャップ10から注
入ノズル17を除去すると共に、絶縁キャップ10部分
に室温よりも高い温度、例えば70°C程度に設定され
た熱風を3分間程度吹き付ける。これによって、接着剤
13は乾燥・固化され、絶縁キャップ10は外囲器1の
端部に固定される。尚、接着剤13を固化する際の加熱
温度は30〜150°C程度の範囲が望ましい。
【0021】この実施例によれば、絶縁キャップ10は
キャップ本体11に支持片12,12を樹脂材にて一体
的に成形して構成されている関係で、ランプ主体(外囲
器1)の端部に絶縁キャップ10を、それの支持片1
2,12にてランプ主体を把持することによって簡単か
つ確実に仮止めすることができる。従って、絶縁キャッ
プ10の孔11a及び絶縁キャップ10と外囲器1の端
面との間に接着剤13を注入ノズル17によって確実に
注入することができるし、その注入作業を能率的に行な
うことができる。
キャップ本体11に支持片12,12を樹脂材にて一体
的に成形して構成されている関係で、ランプ主体(外囲
器1)の端部に絶縁キャップ10を、それの支持片1
2,12にてランプ主体を把持することによって簡単か
つ確実に仮止めすることができる。従って、絶縁キャッ
プ10の孔11a及び絶縁キャップ10と外囲器1の端
面との間に接着剤13を注入ノズル17によって確実に
注入することができるし、その注入作業を能率的に行な
うことができる。
【0022】しかも、ハ−ネス14の端子部分51b,
61bへの接続はランプ主体の端部に絶縁キャップ10
を仮止めした状態で、かつキャップ本体11の側面部1
1b,11bにて行なわれるのであるが、端子部分51
b,61bが側面部11b,11bによって安定に支え
られているために、接続作業を確実に行なうことができ
るし、接着剤13が端子51,61に付着することがな
いために、ハ−ネスと端子とを確実に接続できる。
61bへの接続はランプ主体の端部に絶縁キャップ10
を仮止めした状態で、かつキャップ本体11の側面部1
1b,11bにて行なわれるのであるが、端子部分51
b,61bが側面部11b,11bによって安定に支え
られているために、接続作業を確実に行なうことができ
るし、接着剤13が端子51,61に付着することがな
いために、ハ−ネスと端子とを確実に接続できる。
【0023】又、孔11aから接着剤13を注入するこ
とによって、キャップ本体11と外囲器1の端面(1
a)との間には、少なくとも端子51,61の対向する
部分に隙間が形成されないように充実されるために、苛
酷な環境下で動作させても端子間での絶縁破壊による放
電の生成を確実に防止できる。従って、長期間に亘って
安定した動作状態が期待できる。
とによって、キャップ本体11と外囲器1の端面(1
a)との間には、少なくとも端子51,61の対向する
部分に隙間が形成されないように充実されるために、苛
酷な環境下で動作させても端子間での絶縁破壊による放
電の生成を確実に防止できる。従って、長期間に亘って
安定した動作状態が期待できる。
【0024】特に、絶縁キャップ10の外囲器1への仮
止め後、直ちに絶縁キャップ10の側面部11b,11
bに位置する端子部分51b,61bにハ−ネス14を
半田などによって接続しても、従来のように接着剤に隙
間が形成されて絶縁破壊されるというトラブルは全く発
生しないために、一連の作業を連続的に遂行でき、量産
性を高めることができる。
止め後、直ちに絶縁キャップ10の側面部11b,11
bに位置する端子部分51b,61bにハ−ネス14を
半田などによって接続しても、従来のように接着剤に隙
間が形成されて絶縁破壊されるというトラブルは全く発
生しないために、一連の作業を連続的に遂行でき、量産
性を高めることができる。
【0025】図12は本発明にかかる希ガス放電灯の他
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜図
8に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外囲
器1の内面全体に発光層2を形成したことである。この
実施例によれば、外囲器1の外周面にシ−ト構体3を巻
回する際に、外部電極5,6と発光層2との位置合わせ
が不要となり、作業性を一層改善できる。
の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜図
8に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外囲
器1の内面全体に発光層2を形成したことである。この
実施例によれば、外囲器1の外周面にシ−ト構体3を巻
回する際に、外部電極5,6と発光層2との位置合わせ
が不要となり、作業性を一層改善できる。
【0026】図13は本発明にかかる希ガス放電灯の異
なった実施例を示すものであって、基本的な構成は図1
〜図8に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、
シ−ト構体3を用いずに、外囲器1の外周面に一対の外
部電極5,6を貼着した後、透光性の熱収縮性樹脂より
なる保護チュ−ブ4Aを被せ、例えば150〜200°
C程度に加熱することによって熱収縮させて外囲器1の
外周面に密着させることである。尚、保護チュ−ブ4A
を透光性シ−ト4に変更し、外囲器1の転動などによっ
て外囲器の外周面に巻回させることもできる。
なった実施例を示すものであって、基本的な構成は図1
〜図8に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、
シ−ト構体3を用いずに、外囲器1の外周面に一対の外
部電極5,6を貼着した後、透光性の熱収縮性樹脂より
なる保護チュ−ブ4Aを被せ、例えば150〜200°
C程度に加熱することによって熱収縮させて外囲器1の
外周面に密着させることである。尚、保護チュ−ブ4A
を透光性シ−ト4に変更し、外囲器1の転動などによっ
て外囲器の外周面に巻回させることもできる。
【0027】この実施例によれば、上述の各実施例に比
較すると、機械化,作業能率の点で劣るものの、従来例
よりは改善できる。特に、端子間での絶縁破壊について
は上述の実施例と同様の効果が得られる。
較すると、機械化,作業能率の点で劣るものの、従来例
よりは改善できる。特に、端子間での絶縁破壊について
は上述の実施例と同様の効果が得られる。
【0028】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば外部電極の外囲器の外周面への
配置は透光性シ−トに配置した状態で行なう他、外部電
極を直接的に貼着することによって行なうこともでき
る。又、外部電極を被覆する絶縁部材は透光性シ−トに
保護チュ−ブを被せた二重構造にすることもできる。さ
らに、絶縁キャップの形態は適用するOA機器との関係
において適宜に変更できるし、支持片もその数を適宜に
増加できるし、又、円筒状に構成することも可能であ
る。
されることなく、例えば外部電極の外囲器の外周面への
配置は透光性シ−トに配置した状態で行なう他、外部電
極を直接的に貼着することによって行なうこともでき
る。又、外部電極を被覆する絶縁部材は透光性シ−トに
保護チュ−ブを被せた二重構造にすることもできる。さ
らに、絶縁キャップの形態は適用するOA機器との関係
において適宜に変更できるし、支持片もその数を適宜に
増加できるし、又、円筒状に構成することも可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、絶縁キャ
ップはキャップ本体に支持片を樹脂材にて一体的に成形
して構成されている関係で、ランプ主体(外囲器)の端
部に絶縁キャップを、それの支持片にてランプ主体を把
持することによって簡単かつ確実に仮止めすることがで
きる。従って、絶縁キャップの孔及び絶縁キャップと外
囲器の端面との間に接着剤を注入ノズルによって確実に
注入することができるし、その注入作業を能率的に行な
うことができる。
ップはキャップ本体に支持片を樹脂材にて一体的に成形
して構成されている関係で、ランプ主体(外囲器)の端
部に絶縁キャップを、それの支持片にてランプ主体を把
持することによって簡単かつ確実に仮止めすることがで
きる。従って、絶縁キャップの孔及び絶縁キャップと外
囲器の端面との間に接着剤を注入ノズルによって確実に
注入することができるし、その注入作業を能率的に行な
うことができる。
【0030】しかも、ハ−ネスの端子部分への接続はラ
ンプ主体の端部に絶縁キャップを仮止めした状態で、か
つキャップ本体の側面部にて行なわれるのであるが、端
子部分が側面部によって安定に支えられているために、
接続作業を確実に行なうことができる。特に、この接続
作業を接着剤の注入前に行なえば、接着剤が端子に付着
しないために、ハ−ネスと端子との接続を確実に行なう
ことができる。
ンプ主体の端部に絶縁キャップを仮止めした状態で、か
つキャップ本体の側面部にて行なわれるのであるが、端
子部分が側面部によって安定に支えられているために、
接続作業を確実に行なうことができる。特に、この接続
作業を接着剤の注入前に行なえば、接着剤が端子に付着
しないために、ハ−ネスと端子との接続を確実に行なう
ことができる。
【0031】又、孔から接着剤を注入することによっ
て、キャップ本体と外囲器の端面との間には、少なくと
も端子の対向する部分に隙間が形成されないように充実
されるために、苛酷な環境下で動作させても端子間での
絶縁破壊による放電の生成を確実に防止できる。従っ
て、長期間に亘って安定した動作状態が期待できる。
て、キャップ本体と外囲器の端面との間には、少なくと
も端子の対向する部分に隙間が形成されないように充実
されるために、苛酷な環境下で動作させても端子間での
絶縁破壊による放電の生成を確実に防止できる。従っ
て、長期間に亘って安定した動作状態が期待できる。
【0032】特に、絶縁キャップの外囲器への仮止め
後、直ちに絶縁キャップの側面に位置する端子部分にハ
−ネスを半田などによって接続しても、従来のように接
着剤に隙間が形成されて絶縁破壊されるというトラブル
は全く発生しないために、一連の作業を連続的に遂行で
き、量産性を高めることができる。
後、直ちに絶縁キャップの側面に位置する端子部分にハ
−ネスを半田などによって接続しても、従来のように接
着剤に隙間が形成されて絶縁破壊されるというトラブル
は全く発生しないために、一連の作業を連続的に遂行で
き、量産性を高めることができる。
【図1】本発明にかかる希ガス放電灯の1実施例を示す
図であって、同図(a)は要部の一部破断状態の側面
図、同図(b)は端子の斜視図。
図であって、同図(a)は要部の一部破断状態の側面
図、同図(b)は端子の斜視図。
【図2】図1(a)の一部破断状態の正面図。
【図3】図2のV−V断面図。
【図4】図2のW−W断面図。
【図5】本発明にかかる絶縁キャップの斜視図。
【図6】図4のX−X断面図。
【図7】図6の一部破断状態の側面図。
【図8】本発明にかかるシ−ト構体の展開図。
【図9】シ−ト構体の外囲器への巻回方法を説明するた
めの縦断面図。
めの縦断面図。
【図10】本発明方法を説明するための図であって、同
図(a)は外囲器の端部に絶縁キャップを仮止めした状
態を示す一部破断状態の側面図、同図(b)はハ−ネス
の接続状態を示す一部破断状態の側面図。
図(a)は外囲器の端部に絶縁キャップを仮止めした状
態を示す一部破断状態の側面図、同図(b)はハ−ネス
の接続状態を示す一部破断状態の側面図。
【図11】本発明方法を説明するための図であって、同
図(a)は絶縁キャップの孔側に注入ノズルを配置した
状態を示す要部破断図、同図(b)は絶縁キャップ内に
接着剤を注入した状態を示す要部破断図。
図(a)は絶縁キャップの孔側に注入ノズルを配置した
状態を示す要部破断図、同図(b)は絶縁キャップ内に
接着剤を注入した状態を示す要部破断図。
【図12】本発明にかかる希ガス放電灯の他の実施例を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図13】本発明にかかる希ガス放電灯のさらに異なっ
た実施例を示す縦断面図。
た実施例を示す縦断面図。
【図14】従来例の縦断面図。
【図15】従来方法を説明するための斜視図。
【図16】図14のY−Y断面図。
1 外囲器 2 発光層 2a アパ−チャ部 3 シ−ト構体 4 透光性シ−ト(絶縁部材) 4A 保護チュ−ブ(絶縁部材) 5,6 外部電極 51,61 端子 9 接着層 10 絶縁キャップ 11 キャップ本体 11a 孔 11b 側面部 12 支持片 13 接着剤 14 ハ−ネス 15 ステ−ジ 16 ロ−ラ 17 注入ノズル
Claims (6)
- 【請求項1】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って離隔し
て配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、
外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるように装着し
てなる透光性の絶縁部材とを備えてなるランプ主体の少
なくとも一方の端部に、複数の支持片を有するキャップ
本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キャップ
を、支持片を利用して仮止めする工程と、絶縁性に優れ
た接着剤を絶縁キャップの孔から注入し、キャップ本体
とランプ主体の端面との間に充実させる工程と、接着剤
を固化させる工程とを含むことを特徴とする希ガス放電
灯の製造方法。 - 【請求項2】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って離隔し
て配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、
外部電極の端部より導出した端子と、外囲器の外周面
に、外部電極が被覆されるように装着してなる透光性の
絶縁部材とを備えてなるランプ主体の少なくとも一方の
端部に、複数の支持片を有するキャップ本体に内外に貫
通する孔を形成してなる絶縁キャップを、支持片を利用
して仮止めする工程と、キャップ本体の側面部に位置す
るランプ主体の端子にハ−ネスを電気的に接続する工程
と、絶縁性に優れた接着剤を絶縁キャップの孔から注入
し、キャップ本体とランプ主体の端面との間に充実させ
る工程と、接着剤を固化させる工程とを含むことを特徴
とする希ガス放電灯の製造方法。 - 【請求項3】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って離隔し
て配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、
外部電極の端部より導出した端子と、外囲器の外周面
に、外部電極が被覆されるように装着してなる透光性の
絶縁部材とを備えてなるランプ主体の少なくとも一方の
端部に、複数の支持片を有するキャップ本体に内外に貫
通する孔を形成してなる絶縁キャップを、支持片を利用
して仮止めする工程と、絶縁性に優れた接着剤を絶縁キ
ャップの孔から注入し、キャップ本体とランプ主体の端
面との間に充実させる工程と、接着剤を固化させる工程
と、キャップ本体の側面部に位置するランプ主体の端子
にハ−ネスを電気的に接続する工程とを含むことを特徴
とする希ガス放電灯の製造方法。 - 【請求項4】 透光性シ−トの一方の面に金属部材より
なる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置すると
共に、外部電極の端部から端子を導出し、かつ一方の面
に接着層を形成してなるシ−ト構体をステ−ジ上に載置
する工程と、内面に発光層を有する直管状の外囲器をシ
−ト構体の一方の端部部分に、外囲器の長手方向が外部
電極の長手方向に沿うように位置させる工程と、外囲器
及び/又はステ−ジの移動に基づいて外囲器の外周面に
シ−ト構体を巻回し、透光性シ−トの一方の端部に他方
の端部を重ね合わせる工程と、複数の支持片を有するキ
ャップ本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キャ
ップを外囲器の少なくとも一方の端部に、支持片を利用
して仮止めする工程と、キャップ本体の側面部に位置す
るランプ主体の端子にハ−ネスを電気的に接続する工程
と、絶縁性に優れた接着剤を絶縁キャップの孔から注入
し、キャップ本体とランプ主体の端面との間に充実させ
る工程と、接着剤を固化させる工程とを含むことを特徴
とする希ガス放電灯の製造方法。 - 【請求項5】 透光性シ−トの一方の面に金属部材より
なる帯状の一対の外部電極を互いに離隔して配置すると
共に、外部電極の端部から端子を導出し、かつ一方の面
に接着層を形成してなるシ−ト構体をステ−ジ上に載置
する工程と、内面に発光層を有する直管状の外囲器をシ
−ト構体の一方の端部部分に、外囲器の長手方向が外部
電極の長手方向に沿うように位置させる工程と、外囲器
及び/又はステ−ジの移動に基づいて外囲器の外周面に
シ−ト構体を巻回し、透光性シ−トの一方の端部に他方
の端部を重ね合わせる工程と、複数の支持片を有するキ
ャップ本体に内外に貫通する孔を形成してなる絶縁キャ
ップを外囲器の少なくとも一方の端部に、支持片を利用
して仮止めする工程と、絶縁性に優れた接着剤を絶縁キ
ャップの孔から注入し、キャップ本体とランプ主体の端
面との間に充実させる工程と、接着剤を固化させる工程
と、キャップ本体の側面部に位置するランプ主体の端子
にハ−ネスを電気的に接続する工程とを含むことを特徴
とする希ガス放電灯の製造方法。 - 【請求項6】 前記接着剤を固化させる際に、接着剤を
室温よりも高い温度に加熱することを特徴とする請求項
1ないし5のいずれかに記載の希ガス放電灯の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24231496A JPH1092318A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 希ガス放電灯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24231496A JPH1092318A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 希ガス放電灯の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1092318A true JPH1092318A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17087379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24231496A Pending JPH1092318A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 希ガス放電灯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1092318A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100404383B1 (ko) * | 2000-02-07 | 2003-11-05 | 주식회사 오-쿠 제작소 | 유전체 배리어 방전 램프 |
KR100447900B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2004-09-08 | 준 최 | 외부공동전극에 의한 방전등 |
JP2008234887A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Ushio Inc | 外部電極型希ガス蛍光ランプ |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP24231496A patent/JPH1092318A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100404383B1 (ko) * | 2000-02-07 | 2003-11-05 | 주식회사 오-쿠 제작소 | 유전체 배리어 방전 램프 |
KR100447900B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2004-09-08 | 준 최 | 외부공동전극에 의한 방전등 |
JP2008234887A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Ushio Inc | 外部電極型希ガス蛍光ランプ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20031224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |