JP2001196028A - 外面電極放電ランプ - Google Patents

外面電極放電ランプ

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JP2001196028A
JP2001196028A JP2000005968A JP2000005968A JP2001196028A JP 2001196028 A JP2001196028 A JP 2001196028A JP 2000005968 A JP2000005968 A JP 2000005968A JP 2000005968 A JP2000005968 A JP 2000005968A JP 2001196028 A JP2001196028 A JP 2001196028A
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glass tube
resin film
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shaped electrode
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Masahiro Oki
雅博 沖
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能化が図られ、かつ高い信頼性を保持す
る外面電極放電ランプの提供。 【解決手段】 管軸方向にほぼ一定の幅8′を除いて蛍
光体被膜8が内壁面に形成され、かつ放電媒体が封入さ
れたガラス管7と、前記ガラス管7の外周面に、前記蛍
光体被膜8が形成されていない領域8′に対向する管軸
方向ほぼ全長に亘って幅広の間隔 L1 で、他方は幅狭の
間隔 L2 で添設された一対の帯状電極層9a,9bと、前記
帯状電極層9a,9bを含むガラス管外周面に粘着剤層10b
を介して被覆・配置された透光性樹脂フィルム層11とを
有する外面電極放電ランプであって、 前記一対の帯状
電極層9a,9bの少なくとも幅広な間隔領域 L1 には粘着
剤層10a ,10b を介さずに透光性樹脂フィルム層11が被
覆配置されていることを特徴とする外面電極放電ランプ
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナーやコピ
ーなどにおける原稿読取り、あるいは液晶表示装置のバ
ックライト用光源に適するアパチュア形の外面電極放電
ランプに関する。
【従来の技術】たとえばスキャナー、コピー、液晶表示
装置などは、その普及とともに、高性能、長寿命化要求
されており、それらの構成において、原稿読取りや背面
光源に使用する放電ランプ(蛍光ランプ)の高性能化な
どが進められている。すなわち、この種の放電ランプ
は、希ガス放電であるため、明るさや放電電圧が周囲温
度にほとんど影響されず、寿命も長いなどの特長が利用
されている。
【0002】そして、高性能化を図った放電ランプとし
て、内壁面に管軸に沿ってほぼ一定幅を除いて(発光放
射部を成す部分)蛍光体被膜が形成され、かつ水銀およ
び希ガスが封入されたガラス管と、前記ガラス管の外周
面に、そのほぼ全長に亘って、一方は幅広の間隔で、他
方は幅狭の間隔で一体的に、外部接続用リードに連接す
る一対の帯状電極層を添設させた構成のアパチュア形の
外面電極放電ランプが開発されている。
【0003】図6 (a)は従来のアパチュア形外面電極放
電ランプの一構成例を示す一部切り欠き横断面図、図6
(b)は従来の外面電極放電ランプの構成を示す縦断面図
である。
【0004】図6 (a), (b)において、1は発光管とし
て機能する気密封止のガラス管、2は前記ガラス管1の
内壁面に管軸方向に沿って一定の幅(開口部)を除いて
形成された蛍光体被膜である。ここで、ガラス管1は、
たとえば外径 6〜10mm,長さ100〜 400mm程度で、放電
媒体としての希ガス、たとえばキセノンガスを主体とし
た希ガスや水銀−希ガス系が封入されている。
【0005】また、3a,3bは前記ガラス管1の外周面に
管軸方向ほぼ全長に亘って、一方は幅広の間隔 L1 で、
他方は幅狭の間隔 L2 で一体的に添設された一対の帯状
電極層、たとえば幅 5〜10mm程度、厚さ20〜 100μm 程
度のアルミニウム箔などの導電性膜である。ここで、一
対の帯状電極層3a,3bは、一般的に、発光放射面(蛍光
体被膜2が形成されていない領域…開口部)となる側の
極間を幅広 L1 に設定する一方、高輝度を得るために非
発光放射面と成る側の極間を幅狭 L2 に設定される。
【0006】さらに、4a,4bは前記一対の帯状電極層3
a,3bに半田付けもしくは導電性接着剤にて接続された
リード端子であり、5は前記帯状電極層3a,3bを含むガ
ラス管1の外周面を被覆・保護する透光性樹脂フィルム
層である。ここで、透光性樹脂フィルム層5は、外装な
いしガラス管1の保護に寄与する一方、帯状電極層3a,
3bにおける沿面放電の防止など絶縁性を確保する。
【0007】なお、前記外面電極放電ランプの構成にお
いて、帯状電極層3a,3bの配置および透光性樹脂フィル
ム層5の被覆は、次ぎのように行われている。第1に
は、内壁面に蛍光体被膜2が形成され、かつ放電媒体が
封入されたガラス管1の外周面に、粘着剤層6aを介して
所要の帯状電極層3a,3bを添設した後、前記添設した帯
状電極層3a,3bを含むガラス管1外周面に、粘着剤層6b
を介して透光性樹脂フィルム層5を巻き付け・固定する
手段が挙げられる。
【0008】第2には、図7(a) に平面的に、図7(b)
に断面的に示すように、所定面にリード端子4a,4b付き
の帯状電極層3a,3bを所要の位置配置で粘着剤層6aを介
して添設した粘着剤層6b付きの透光性樹脂フィルム層5
を用意する。ここで、粘着剤層6a,6bは、たとえばアク
リル樹脂系もしくはシリコーン樹脂系の粘着剤(接着
剤)で形成され、また、帯状電極層3a,3bは、薄いアル
ミニウム層(箔)などで形成されている。次に、内壁面
に蛍光体被膜2が形成され、かつ放電媒体が封入された
ガラス管1の外周面に、前記用意した帯状電極層3a,3b
を配置した透光性樹脂フィルム層5側の粘着剤層6a,6b
を対接・添設する。
【0009】上記外面電極放電ランプは、外部接続用リ
ードおよびリード端子4a,4bを介して前記帯状電極層3
a,3bに、所要の高周波電圧を印加(たとえば20〜 100
KHz,1〜 2KVの電力を供給)すると、帯状電極層3a,3b
間で放電が開始し、ガラス管1内で紫外線を放射する。
こうして放射された紫外線が、ガラス管1内壁面の蛍光
体被膜2によって、可視光線に変換されて放電ランプ光
源として機能する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の外面電極放
電ランプは、発光効率が良好で、安定した点灯など行い
易いという利点を有するが、実用上、次のような不都合
が認められる。すなわち、放電ランプ点灯中に、放電ラ
ンプからの発熱や発光放射面(蛍光体被膜2が形成され
ていない領域…開口部)からの光などの影響で、発光放
射面領域の粘着剤層6bの劣化・変色、さらには、透光性
樹脂フィルム層5の劣化が助長され易く、結果的に、放
射光量の低下が起こるだけでなく、透光性樹脂フィルム
層5の保護機能も損なわれるという問題がある。
【0011】そして、この種の外面電極放電ランプが、
スキャナーやコピーなどにおける原稿読取り、あるいは
液晶表示装置のバックライト用光源になどに使用される
事情からして、前記放射光量の低下の恐れ、加えて保護
機能に対する懸念は、使用する電子機器類の高性能化、
信頼性、あるいは安全性などの点で由々しい問題といえ
る。
【0012】本発明は、上記事情に対処してなされたも
ので、高性能化が図られ、かつ高い信頼性を保持する外
面電極放電ランプの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、管軸
方向にほぼ一定の幅を除いて蛍光体被膜が内壁面に形成
され、かつ放電媒体が封入されたガラス管と、前記ガラ
ス管の外周面に、前記蛍光体被膜が形成されていない領
域に対向する管軸方向ほぼ全長に亘って幅広の間隔で、
他方は幅狭の間隔で添設された一対の帯状電極層と、前
記帯状電極層を含むガラス管外周面に粘着剤層を介して
被覆・配置された透光性樹脂フィルム層とを有する外面
電極放電ランプであって、前記一対の帯状電極層の少な
くとも幅広な間隔領域には粘着剤層を介さずに透光性樹
脂フィルム層が被覆配置されていることを特徴とする外
面電極放電ランプである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の外面電
極放電ランプにおいて、一対の帯状電極層の幅広な間隔
領域には透光性樹脂フィルムが被覆配置されていないこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載の外面電
極放電ランプにおいて、透光性樹脂フィルム層がガラス
管側への光反射性を有していることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれか一記載の外面電極放電ランプにおいて、透光
性樹脂フィルム層を含む外周面が透明な収縮性チューブ
で被覆されていることを特徴とする。
【0017】請求項1ないし4の発明において、放電ラ
ンプ本体の基本的な構成自体は、従来の外面電極放電ラ
ンプの場合と同様でる。すなわち、発光放射領域に対応
するガラス管外周面の粘着層を省略した他は、内壁面に
蛍光体膜が形成されたガラス管、このガラス管内に封入
された放電媒体(たとえばキセノンガス、キセノンガス
を主体とした気体、あるいは前記の気体および水銀の混
合系など)など一般的ないし基本的な点は変わらない。
【0018】請求項1ないし4の発明において、帯状電
極層(外面電極層)の素材としては、たとえばアルミニ
ウム、銅や銀のペースト、もしくは酸化インジウム−酸
化錫系などが挙げられる。そして、その厚さや幅は、放
電ランプの管径、長さ、入力電圧などに応じて設定され
る。ここで、外面電極層の形成ないし被覆は、一般的
に、導電性膜を形成する溶液もしくはペーストの直接塗
布・焼き付け、接着剤層など(誘電材料層もしくは粘着
材料層)を介した導電性膜の固定、導電性膜の転写的な
被覆などの手段で行われる。なお、帯状電極層は、いわ
ゆる直線型のテープ状に限定されるものでなく、蛇行的
であってもよい。
【0019】また、帯状電極層の添設を次のような手段
で行うこともできる。すなわち、粘着剤層付きの透光性
樹脂フィルム片の一主面に、一対の帯状電極層を予め担
持させておき、この透光性樹脂フィルムに担持させた帯
状電極層の端縁部と蛍光体被膜の端縁部とを重ねるよう
にガラス管に巻き付け、透光性樹脂フィルム層と一対の
帯状電極層を同時に添設・固定すると、製造工程の簡略
化による生産性の向上とともに、帯状電極層間の絶縁性
も確実化を図ることもできる。
【0020】請求項1ないし4の発明では、少なくとも
発光放射面領域の粘着剤層が省略されているため、点灯
中、放電ランプの温度や発光放射面からの光などの影響
によ劣化・変色(黄色化)の問題が解消される。したが
って、放射光量低下の恐れも解消され、高い信頼性およ
び性能を長期間に亘って保持する外部電極放電ランプと
し機能する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1 (a), (b)、図2、図
3、図4 (a), (b)および図5を参照して実施例を説明
する。
【0022】実施例1 図1 (a)は第1の実施例に係る外面電極放電ランプの要
部構成を示す縦断面図、図1 (b)は第1の実施例に係る
外面電極放電ランプの構成に使用した外面電極層付け透
光性樹脂フィルムの要部構成を示す断面図である。図1
(a), (b)において、7は発光管として機能する気密封
止のガラス管、8は前記ガラス管7の内壁面に管軸方向
に沿って一定の幅(約 6mm)…発光放射面8′に対応…
を除いて形成された蛍光体被膜である。ここで、ガラス
管7は、たとえば外径 8mm,長さ370mm程度で、放電媒
体としての希ガス、たとえばキセノンガスを主体とした
希ガスや水銀−希ガス系が封入されている。
【0023】また、9a,9bは前記ガラス管7の外周面に
管軸方向ほぼ全長に亘って、一方は幅広の間隔 L1 で、
他方は幅狭の間隔 L2 で一体的に添設された一対の帯状
電極層、たとえば幅 8mm程度、厚さ50μm 程度のアルミ
ニウム箔などの導電性膜である。ここで、一対の帯状電
極層9a,9bは、一般的に、発光放射面8′となる側の極
間(対向端縁間)を幅広 L1 に設定する一方、高照度を
得るために非発光放射面となる側の極間(対向端縁間)
を幅狭 L2 に設定されるとともに、粘着剤層10a を介し
て一体化されている。
【0024】さらに、11は前記帯状電極層9a,9bを含む
ガラス管7の外周面に、粘着(接着)一体化され被覆・
保護する透光性樹脂フィルムであり、発光放射面8′に
相当する外周面では、粘着剤層10a ,10b が介在しない
構成と成っている。そして、透光性樹脂フィルム11は、
外装ないしガラス管7の保護に寄与する一方、帯状電極
層9a,9bにおける沿面放電の防止など絶縁性を確保す
る。
【0025】なお、帯状電極層9a,9bおよび透光性樹脂
フィルム11のガラス管7外周面に対する添設は、次のよ
うな手段で行われる。
【0026】すなわち、図1(b) に図示したように、片
面にアクリル系粘着剤層10b を設けた厚さ50μm 程度の
透光性ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム11の粘
着剤層10b 面に、ほぼ全長に亘って、片面にアクリル系
粘着剤層10a を設けた厚さ20〜 100μm 程度のアルミ層
から成る一対の帯状電極層9a,9bを所要の間隔(幅広L
1 部…約 8mm)で配置・貼着した帯状電極層一体化の透
光性樹脂フィルム11′を用意する。一方、内壁面に管軸
方向に一定の幅8′を残して蛍光体被膜8が設けられ、
かつ所要の放電媒体を気密に封有する発光管本体を用意
する。
【0027】次いで、前記発光管本体を成すガラス管7
の外周面に、上記透光性樹脂フィルム11′を位置決め配
置する。このとき、帯状電極層9a,9bの幅広な間隔部 L
1 が、蛍光体被膜8の管軸方向への開口部(発光放射面
領域)8′に対向するように位置決めされる。その後、
アクリル系粘着剤層10a ,10b を介してガラス管7の外
周面に、帯状電極層9a,9bを添設すると同時に、透光性
樹脂フィルム11を貼着・固定し、帯状電極層9a,9bを含
むガラス管7外周面の保護被覆を行う。
【0028】上記構成の外部電極放電ランプは、帯状電
極層9a,9bに、電力供給手段を介して、たとえば20〜 1
00 KHz, 1〜 2KVの高周波電圧を印加すると、帯状電極
層9a,9b間電圧で、ガラス管7内で放電が起こって紫外
線を放射する。ここで、放射された紫外線は、ガラス管
7内壁面の蛍光体被膜8によって可視光に変換され、発
光照射面8′からガラス管7外に可視光を照射し、長期
間に亘って高い発光・照度を維持する光源として作用す
る。
【0029】図2の曲線Aはこの実施例に係る外部電極
放電ランプの点灯時間と、点灯照度の維持率との関係を
示す特性図であり、従来の外部電極放電ランプ(たたと
えば図6(a),(b) 参照)との比較(曲線a)から明らか
のように、光量の変化が抑制されている。
【0030】なお、上記外部電極放電ランプの構成にお
いて、図3に縦断面的に示すように、透光性樹脂フィル
ム11の外周面に、たとえば透光性で、かつ熱収縮性を有
するポリエチレンテレフタレート樹脂チューブもしくは
四フッ化エチレン6フッ化プロピレン共重合体樹脂チュ
ーブ12を嵌合し、熱収縮により一体化・補強した構成と
して、さらなる信頼性の向上などを図ることもできる。
【0031】また、透光性樹脂フィルム11とし、たとえ
ば白色もしくは銀色に着色して光反射性をもたせたフィ
ルムを使用した場合は、発光放射面(蛍光体被膜の開口
部)8′以外からの光の放射が抑制されるため、発光放
射面8′から取り出される光量が、少なくとも 5%程度
アップすることも確認された。
【0032】実施例2 図4 (a)は第2の実施例に係る外面電極放電ランプの要
部構成を示す縦断面図、図4 (b)は第2の実施例に係る
外面電極放電ランプの構成に使用した外面電極層付け透
光性樹脂フィルムの要部構成を示す断面図である。図4
(a), (b)において、7は発光管として機能する気密封
止のガラス管、8は前記ガラス管7の内壁面に管軸方向
に沿って一定の幅(約 6mm)8′を除いて形成された蛍
光体被膜である。
【0033】ここで、ガラス管7は、たとえば外径 8m
m,長さ 370mm程度で、放電媒体としての希ガス、たと
えばキセノンガスを主体とした希ガスや水銀−希ガス系
が封入されている。また、9a,9bは前記ガラス管7の外
周面に管軸方向ほぼ全長に亘って、一方は幅広の間隔 L
1 で、他方は幅狭の間隔 L2 で一体的に添設された一対
の帯状電極層である。そして、帯状電極層9a,9bは、発
光放射面8′となる側の極間(対向端縁間)を幅広 L1
に設定する一方、高照度を得るために非発光放射面とな
る側の極間(対向端縁間)を幅狭 L2 に設定されるとと
もに、粘着剤層10a を介して一体化されている。
【0034】さらに、ガラス管7の発光照射面8′を除
き、前記帯状電極層9a,9bを含むガラス管7の外周面に
は、透光性樹脂フィルム11が粘着(接着)一体化されて
いる。すなわち、発光放射面8′に相当する外周面で
は、粘着剤層10b および透光性樹脂フィルム11が欠如
し、発光放射面8′が露出した構成と成っている。な
お、透光性樹脂フィルム11が、外装ないしガラス管7の
保護に寄与する一方、帯状電極層9a,9bにおける沿面放
電の防止など絶縁性を確保することは、第1の実施例の
場合と同様である。
【0035】また、前記帯状電極層9a,9bおよび透光性
樹脂フィルム11のガラス管7外周面に対する添設も第1
の実施例の場合同様に行われる。
【0036】すなわち、図4(b) に図示したように、片
面にアクリル系粘着剤層10b を設けた厚さ50μm 程度、
幅20mm程度、長さ 300mm程度の透光性ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルム11の粘着剤層10b 面に、ほぼ全
長に亘って、片面にアクリル系粘着剤層10a を設けた厚
さ20〜 100μm 程度のアルミ層から成る一対の帯状電極
層9a,9bを所要の間隔(幅狭 L2 部…約 3mm)で配置・
貼着した帯状電極層一体化の透光性樹脂フィルム11′を
用意する。一方、内壁面に管軸方向に一定の幅8′を残
して蛍光体被膜8が設けられ、かつ所要の放電媒体を気
密に封有する発光管本体を用意する。
【0037】次いで、前記発光管本体を成すガラス管7
の外周面に、上記透光性樹脂フィルム11′の位置決め配
置、その後のアクリル系粘着剤層10a ,10b を介してガ
ラス管7の外周面に、帯状電極層9a,9bを添設すると同
時に、透光性樹脂フィルム11を貼着・固定し、帯状電極
層9a,9bを含むガラス管7外周面の保護被覆の操作など
は、第1の実施例の場合と同様である。
【0038】上記構成の外部電極放電ランプは、帯状電
極層9a,9bに、電力供給手段を介して、たとえば20〜 1
00 KHz, 1〜 2KVの高周波電圧を印加すると、帯状電極
層9a,9b間電圧で、ガラス管7内で放電が起こって紫外
線を放射する。ここで、放射された紫外線は、ガラス管
7内壁面の蛍光体被膜8によって可視光に変換され、発
光照射面8′からガラス管7外に可視光を照射し、長期
間に亘って高い発光・照度を維持する光源として作用す
る。
【0039】この実施例に係る外部電極放電ランプの点
灯時間と、点灯照度の維持率との関係を調べたところ、
上記図2に曲線Aで示した場合と同様の特性であった。
【0040】なお、上記外部電極放電ランプの構成にお
いて、図5に縦断面的に示すように、透光性樹脂フィル
ム11の外周面に、たとえば透光性で、かつ熱収縮性を有
するポリエチレンテレフタレート樹脂チューブもしくは
四フッ化エチレン6フッ化プロピレン共重合体樹脂チュ
ーブ12を嵌合し、熱収縮により一体化・補強した構成と
して、さらなる信頼性の向上などを図ることもできる。
【0041】また、透光性樹脂フィルム11とし、たとえ
ば白色に着色して光反射性をもたせたフィルムを使用し
た場合は、発光放射面(蛍光体被膜の開口部)8′以外
からの光の放射が抑制されるため、発光放射面8′から
取り出される光量が、少なくとも 5%程度アップするこ
とも確認された。
【0042】本発明は、上記実施例に限定されるもので
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を
採ることができる。たとえばガラス管の外径、長さ、帯
状電極層の材質や形状、あるいは透光性樹脂フィルムの
素材など外部電極放電ランプの用途ないし使用状態に対
応して適宜変更できる。
【0043】
【発明の効果】請求項1ないし4の発明によれば、点灯
中の放電ランプの温度、発光放射面からの光などによ
り、劣化・変色(黄色化)を起こし易い粘着剤層が発光
放射面に介挿しないため、前記劣化・変色(黄色化)に
よる放射光量の低下が抑制ないし防止される。つまり、
放射光量が低下する恐れが回避ないし解消され、長期間
に亘って所要の放射光量を維持する信頼性の高い外部電
極放電ランプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る外部電極放電ランプの要部
構成を示すもので、(a) は横断面図、(b) は縦断面図。
【図2】第1の実施例に係る外部電極放電ランプおよび
従来の外部電極放電ランプについて点灯時間と照度維持
率の関係を比較して示す特性図。
【図3】第1の実施例に係る外部電極放電ランプの変形
例を示す縦断面図。
【図4】第2の実施例に係る外部電極放電ランプの要部
構成を示すもので、(a) は横断面図、(b) は縦断面図。
【図5】第2の実施例に係る外部電極放電ランプの変形
例を示す縦断面図。
【図6】従来の外部電極放電ランプの要部構成を示すも
ので、(a) は横断面図、(b) は縦断面図。
【図7】外部電極放電ランプの製造に使用する帯状電極
層を備えた透光性樹脂フィルムの構成を示すもので、
(a) は平面図、(b) は縦断面図。
【符号の説明】
1,7……ガラス管 2,8……蛍光体被膜 3a,3b,9a,9b……帯状電極層 4a,4b……リード端子 5,11……透光性樹脂フィルム 6a,6b,10a ,10b ……粘着剤層 11′……帯状電極層を一体化した透光性樹脂フィルム 12……熱収縮性樹脂チューブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管軸方向にほぼ一定の幅を除いて蛍光体
    被膜が内壁面に形成され、かつ放電媒体が封入されたガ
    ラス管と、 前記ガラス管の外周面に、前記蛍光体被膜が形成されて
    いない領域に対向する管軸方向ほぼ全長に亘って幅広の
    間隔で、他方は幅狭の間隔で添設された一対の帯状電極
    層と、 前記帯状電極層を含むガラス管外周面に粘着剤層を介し
    て被覆・配置された透光性樹脂フィルム層とを有する外
    面電極放電ランプであって、 前記一対の帯状電極層の少なくとも幅広な間隔領域には
    粘着剤層を介さずに透光性樹脂フィルム層が被覆配置さ
    れていることを特徴とする外面電極放電ランプ。
  2. 【請求項2】 一対の帯状電極層の幅広な間隔領域には
    透光性樹脂フィルムが被覆配置されていないことを特徴
    とする請求項1記載の外面電極放電ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性樹脂フィルム層がガラス管側への
    光反射性を有していることを特徴とする請求項2記載の
    外面電極放電ランプ。
  4. 【請求項4】 透光性樹脂フィルム層を含む外周面が透
    明な収縮性チューブで被覆されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3いずれか一記載の外面電極放電
    ランプ。
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