JP3039441B2 - 異クロック間同期エッジ検出方法および異クロック間同期エッジ検出方式 - Google Patents

異クロック間同期エッジ検出方法および異クロック間同期エッジ検出方式

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JP3039441B2 JP9109980A JP10998097A JP3039441B2 JP 3039441 B2 JP3039441 B2 JP 3039441B2 JP 9109980 A JP9109980 A JP 9109980A JP 10998097 A JP10998097 A JP 10998097A JP 3039441 B2 JP3039441 B2 JP 3039441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに同期し互い
に異なる周波数を有する二つのクロックで動作するユニ
ットの間でデータ転送を行う際の異クロック間同期エッ
ジ検出方式およびこの方式を用いた異クロック間同期信
号生成回路に関し、特に、これら二つ以外のクロックを
特別に用いることなく、すなわち互いに関係する二つの
クロックのみで、異クロック間の同期エッジを検出でき
る異クロック間同期エッジ検出方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータその他の電子装置
においては、装置を構成するユニット毎に最適な動作周
波数が設定されるので、これら動作周波数がユニット毎
に異なる場合が生じる。従って、異なる動作周波数を有
するユニットの間で安定したデータ転送する場合には、
各ユニットへ供給する二つのクロック信号相互のエッジ
を周期的に一致させるような同期クロックを生成するの
が一般的である。
【0003】例えば、図6に示されるように、二つのク
ロック信号CLK a,CLK bの周波数比、すなわち低い方
の周波数のクロック信号CLK aと高い方の周波数のクロ
ック信号CLK bとが周波数比2:3の場合、同期クロッ
クは、これらの最小公倍数毎に相互のクロックエッジが
重なるように生成される。
【0004】すなわち、クロック信号CLK aでは二つ目
毎、クロック信号CLK bでは三つ目毎で、クロックエッ
ジの立上がりを互いに一致させるような安定した基準ク
ロック信号を生成し、送受するデータの位相関係をこの
一致するクロックエッジに基づいて調整することにより
安定したデータ転送を行うことができる。
【0005】このように、互いに同期した異なる周波数
のクロックで動作する複数のユニット間でデータ転送を
行う場合、二つのクロック相互間の位相差によってデー
タ転送のタイミング条件が異なるため、適切な位相関係
においてデータの送受を行うように制御する必要があ
る。すなわち、安定したデータ転送を行うためには、デ
ータ転送の際に二つのクロック相互の位相関係を正しく
認識する必要がある。
【0006】一般には、クロック相互で一致する同期エ
ッジにタイミングを合せてデータ信号を送出することが
多いが、遅延などの条件により位相関係をずらしてデー
タ信号を送受することもある。
【0007】従来、この種の異クロック間同期エッジ検
出方式では、データ転送の送受に関わる複数のユニット
でクロック相互の位相関係を認識するため、ユニットの
外部にクロック生成回路などを設け、このクロック生成
回路などから、ユニットが受けるクロック信号とは別
に、位相を示す信号が供給されており、この位相を示す
信号に基づいて異クロック間の同期エッジを設定してい
ることが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の異クロ
ック間同期エッジ検出方式には、次のような問題点があ
る。
【0009】まず、第1の問題点は、クロックエッジの
ずれに対するスキュー管理が困難なことである。
【0010】その理由は、二つの同一クロック信号を利
用する二つの動作回路それぞれとクロックを生成しクロ
ック信号を分配するクロック生成回路との接続線の長さ
が多くの場合に異なるため、クロック信号の伝搬遅延時
間の相違が発生し、対象となる二つの動作回路における
フリップフロップ回路まで、同一のクロック信号が同一
には到着できず、フリップフロップ回路の値が正確性を
欠くからである。
【0011】また、第2の問題点は、回路の追加を必要
とし、このために故障率が増加することである。
【0012】その理由は、互いに異なるクロック信号で
動作する二つの回路にエッジの揃ったタイミングを与え
るための基準クロックを対象の二つの回路それぞれの動
作周波数とは別の周波数で生成するので、この基準クロ
ック生成回路のための部品が増加し、従って、部品搭載
のためのスペースの増加および部品搭載による故障率の
増加が避けられないからである。
【0013】更に、第3の問題点は、動作対象の集積回
路では入出力ピンの増加を必要とすることである。
【0014】その理由は、追加される基準クロックの分
配のための信号線が余分となるので入出力ピンの確保が
必要とされるからである。
【0015】本発明の課題は、上記問題点を解決し、対
象となる二つ以外のクロックを特別に用いることなく、
すなわち互いに関係する二つのクロックのみで、異クロ
ック間の同期エッジを検出できる異クロック間同期エッ
ジ検出方式を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による異クロック
間同期エッジ検出方は、互いに同期し互いに異なる周
波数を有する二つのクロックで動作する回路間でデータ
転送を行う際の異クロック間同期エッジ検出方におい
て、一方の低い方の周波数のクロックによりトグル信号
を作成し、かつこのトグル信号を他方の高い方の周波数
のクロック信号でサンプリングしてサンプル信号を生成
し、前記二つのクロックの一致する立上がりエッジを
記サンプル信号が形成する一定周期で繰り返すビットパ
ターンの所定の位置に基づき検出ている。
【0017】また、具体的な手段としての一つは、互い
に同期し互いに2対3の周波数比を有する二つのクロッ
クで動作する回路間でデータ転送を行う際の異クロック
間同期エッジ検出方式において、一方の低い方の周波数
のクロックによりトグル信号を作成するトグル信号生成
回路と、この作成されたトグル信号を、他方の高い方の
周波数のクロックにより動作する複数の直列接続構成に
よるフリップフロップ回路を介して出力することにより
連続する複数の信号状態をサンプル信号としてラッチす
る同期化回路と、この同期化回路の出力を入力し高い方
の周波数のクロックにより動作する複数に直列のフリッ
プフロップ回路により構成されるラッチ回路と、このラ
ッチ回路のフリップフロップ回路でラッチされた連続す
る二つのサンプル信号の値が同一の場合を検出し、この
同一の値を取る連続する二つのサンプル信号の中間時点
を異クロック間の同期エッジとして検出する同期エッジ
検出手段とを備えている。
【0018】このような構成によれば、外部から別に作
成された基準クロックまたは位相関係を受けることな
く、二つのクロックそれぞれから出力されるクロック信
号を入力し、内部で二つのクロック信号のみにより同期
エッジが検出されている。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一形
態を示す機能ブロック図である。
【0020】本発明による異クロック間同期エッジ検出
方式では、トグル信号生成回路1、サンプル信号生成回
路2、パターン保持回路3、同期エッジ検出回路4、お
よび同期信号生成回路5により同期エッジ検出手段が構
成されているものとし、同期エッジ検出回路4が二つの
異クロック間の同期エッジを検出しており、この検出さ
れた同期エッジに基づいて、クロック信号により駆動さ
れるユニットのデータ転送の転送タイミングを与える二
つの同期信号が同期エッジ検出回路4および同期信号生
成回路5それぞれから出力されるものとする。
【0021】トグル信号生成回路1は、入力する低い方
の周波数のクロック信号CLK Aを、符号“0/1”によ
り周期的なパターン変化を形成するトグル信号に変換生
成し出力するものとする。
【0022】サンプル信号生成回路2は、トグル信号生
成回路1から出力されるトグル信号を、高い方の周波数
のクロック信号CLK Bでサンプリングしてサンプリング
信号を生成しパターン保持回路3へ送出するものとす
る。
【0023】パターン保持回路3は、サンプル信号生成
回路2から出力されるサンプル信号の、一定周期で繰返
す同一のビットパターンを保持するものとする。
【0024】同期エッジ検出回路4は、高い方の周波数
のクロック信号CLK Bにより、パターン保持回路3で保
持されたビットパターンの中から予め設定された一致す
る立上がりエッジのタイミングを選択して、高い方の周
波数の同期クロックSYNC bを出力すると共にこの立上
がりエッジを同期エッジとして取出すものとする。
【0025】同期信号生成回路5は、同期エッジ検出回
路4から出力する同期エッジの立上がりを得て、低い方
の周波数の同期クロックSYNC a を生成出力する。
【0026】次に、図1に図2を併せ参照して、本発明
の動作原理について説明する。
【0027】図2では、説明を簡単にするため、二つの
クロック信号CLK A,CLK Bの周波数比は2対3である
ものとする。この場合、図示されるように、三つのサン
プル信号によりビットパターンは決定し、変化パターン
で二つの同一値が連続する場合の中間位置が二つの異な
るクロックの立上がりエッジが重なるタイミングとな
る。
【0028】従って、図1におけるサンプル信号生成回
路2はフリップフロップ回路による直列三段構成であ
り、パターン保持回路3は連続するサンプル信号を保持
できるように二段のフリップフロップ回路による直列構
成であるものとする。
【0029】図1において上述のように、トグル信号生
成回路1が低い方の周波数のクロック信号CLK Aの立上
がりエッジでトグル信号を生成しサンプル信号生成回路
2へ出力している。
【0030】サンプル信号生成回路2は、入力したトグ
ル信号を高い方の周波数のクロック信号CLK Bによりサ
ンプリングし、連続する三つのサンプル信号を三つのフ
リップフロップ回路に逐次保持できる。パターン保持回
路3はサンプル信号生成回路2の最終段のフリップフロ
ップ回路の出力を順次取込んで連続する二つのサンプル
信号を二つのフリップフロップ回路に逐次保持する。
【0031】サンプル信号生成回路2およびパターン保
持回路3それぞれを構成するフリップフロップ回路の数
とパターン保持回路3がサンプル信号生成回路2から入
力する箇所とは二つのクロックの周波数比に基づいて適
切に設定される。
【0032】周波数比2対3の例である図2(A)の場
合では矢印で示される二つのクロック信号CLK A,CLK
Bそれぞれの立上がりエッジの一致する時期がトグル信
号の値“1”から値“0”に変化するタイミングであ
り、図2(B)の場合ではこのエッジの一致する時期が
トグル信号の値“0”から値“1”に変化するタイミン
グである。
【0033】すなわち、同期エッジ検出回路4における
立上がりエッジは、図2(A)では変化パターンの“1
→1”、また図2(B)では変化パターンの“0→0”
の中間時点であり、このタイミングで出力値“1”が立
上がることになる。
【0034】従って、同期エッジ検出回路4は、パター
ン保持回路3の二つのフリップフロップ回路の同一の値
が連続したことを、例えばコンパレータで検出し、二つ
のクロック信号CLK A,CLK Bの立上がりエッジが重な
るタイミングの検出としてエッジを立ち上げると共にク
ロック信号CLK Bの立上がりエッジの間隔時間を有する
同期信号SYNC b を生成出力する。
【0035】同期信号生成回路5は、同期エッジ検出回
路4から信号を受け、同期エッジ検出回路4により出力
される同期信号SYNC b と同時にエッジを立ち上げると
共にクロック信号CLK Aの立上がりエッジの間隔時間を
有する同期信号SYNC a を生成出力する。
【0036】上記説明では、フリップフロップ回路を用
いるとしているが、同一機能を有するものであれば他の
回路構成であってもよい。
【0037】
【実施例】次に、図3から図5までを併せ参照して、本
発明の目的である二つの周波数の異なるクロック信号の
みを入力してこれらの一致したエッジを検出し、このエ
ッジに同期した二つの同期信号を生成する実施例につい
て説明する。
【0038】図3において、図2と同様、周波数の異な
る二つのクロック信号CLK A,CLKBそれぞれに対する
周波数比は2対3であるものとする。また、クロック信
号CLK A,CLK Bは、互いに同期しており、このため相
互関係が経過時間で変化することなく、また、一定周期
でクロックエッジが一致することを、所定のスキューの
範囲で保証されているものとする。
【0039】また、図4は上述した図2(A)の場合で
あり、図5は上述した図2(B)の場合である。
【0040】まず、図3を参照して各構成要素について
説明する。
【0041】図示された異クロック間同期エッジ検出方
式では、トグル信号生成回路11、遅延保証バッファ1
2、図1のサンプル信号生成回路2に相当する同期化回
路13、パターン保持回路3に相当するラッチ回路1
4,15、同期エッジ検出回路4に相当するコンパレー
タ16、ホールド回路17、論理積回路18、セレクタ
回路19、およびループ回路20、並びに同期信号生成
回路5に相当する否定的論理積回路21、セレクタ回路
22、同期化回路23、およびコンパレータ24が同期
エッジ検出手段を構成しているものとする。
【0042】また、この同期エッジ検出手段は、自己の
動作周波数およびデータ転送先の動作周波数それぞれを
有する二つのクロック信号、すなわち、低い方の周波数
のクロック信号CLK Aと高い方の周波数のクロック信号
CLK Bとを受けているものとする。
【0043】トグル信号生成回路11は、低い方の周波
数のクロック信号CLK Aを受け、符号“0/1”により
周期的なパターン変化を形成するトグル信号を生成し出
力するもので、一段構成のT型フリップフロップ回路で
あるものとする。
【0044】遅延保証バッファ12は、同期化回路13
に入力するまでの遅延管理のため、トグル信号生成回路
11で生成されたトグル信号の位相を動作ユニットに必
要な量だけ遅らせるものである。
【0045】同期化回路13は、遅延保証バッファ12
から出力されるトグル信号を高い方の周波数のクロック
信号CLK Bでサンプリングし変化パターンを読取るもの
であり、不安定状態回避のためにクロック信号CLK Bで
動作する三段直列のD型フリップフロップ回路で構成さ
れるものとする。この直列段数は、上述したように、二
つのクロック信号の周波数比により設定されるものであ
る。
【0046】ラッチ回路14は同期化回路13の出力、
またラッチ回路15はこのラッチ回路14の出力、それ
ぞれをクロック信号CLK Bでサンプル信号としてラッチ
するものであり、それぞれ一段構成のフリップフロップ
回路であるものとする。
【0047】コンパレータ16は、ラッチ回路14,1
5それぞれが保持する値の比較を行い、同じ値のサンプ
ル信号の連続を検出し、同期信号SYNC b の基本となる
原始信号SYNC-b0と呼称する信号をセレクタ回路19へ
出力するものとする。上述する連続する同じ値の中間時
点が、二つのクロック信号CLK A,CLK Bの一致した同
期エッジとなる。
【0048】ホールド回路17は、リセット信号RSTが
入力した後、同期エッジの検出開始まで回路全体が安定
するまで一定時間待合わせて、エッジ検出の開始信号S
YNC-r を出力するものとする。
【0049】論理積回路18は、開始信号SYNC-r を受
けた際に、出力する生成信号SYNC-g を値“0”から値
“1”に変化させるものとする。
【0050】セレクタ回路19は、コンパレータ16か
ら原始信号SYNC-b0を受け、論理積回路18から受ける
生成信号SYNC-g が値“1”に変化した後、最初に同期
クロックエッジが検出された以降では新たな信号検出を
行わず、検出された同期クロックエッジの周期と同じ段
数のシフトレジスタを使用して周期的に同期信号を出し
続けるモードに切替えるものとする。
【0051】ループ回路20は、セレクタ回路19の出
力を入力し同期化回路と同じ三段のフリップフロップ回
路による直列構成でクロック信号CLK Bにより動作する
ものとする。このループ回路20は、生成信号SYNC-g
が値“0”の間で、セレクタ回路19と直列構成を形成
して閉じたループ回路を形成するものとし、クロック信
号CLK Bに同期化することにより観測のためにパターン
信号の変化パターンをラッチする。
【0052】否定的論理積回路21は、ラッチ回路1
4,15それぞれが保持する値の否定的論理積をとっ
て、同期信号SYNC a の基本となる原始信号SYNC-a0と
呼称する信号をセレクタ回路22へ出力する。
【0053】セレクタ回路22は、同期信号SYNC a を
選択するためのフリップフロップ回路であり、原始信号
SYNC-a0を入力し、クロック信号CLK Bと論理積回路1
8から生成信号SYNC-g とを受けて動作するものとす
る。
【0054】すなわち、セレクタ回路22では、生成信
号SYNC-g が値“1”の場合には出力が値“1/0”と
変化するが、値“0”の場合には生成信号SYNC-g によ
りセットした信号をホールドするものとする。従って、
ラッチ回路14,15それぞれの値が一致した際、すな
わち、サンプル信号が同じ値を連続して取った際に、そ
の中間のタイミングで、値“1”が連続する場合には値
“0”、また値“0”が連続する場合には値“1”それ
ぞれをホールドするものとする。
【0055】同期化回路23は、同期化回路13と同一
の三段のD型フリップフロップ回路により直列構成さ
れ、セレクタ回路22の出力を入力してクロック信号C
LK Aにより動作するものとする。従ってセレクタ回路2
2の出力をクロック信号CLK Aにより同期化することに
なる。
【0056】コンパレータ24は、同期化回路23の出
力とトグル信号生成回路11から出力されるトグル信号
とを入力し、一致した箇所をクロック信号CLK Aで駆動
する同期信号SYNC aとして出力するものとする。
【0057】次に、図3に図4および図5を併せ参照し
て本発明による機能動作について説姪する。
【0058】まず、低い方の周波数のクロック信号CLK
Aから、この周波数と一致した周期で値を“0→1→0
→1”に変化するトグル信号が、トグル信号生成回路1
1のT型フリップフロップ回路により生成される。
【0059】次いで、このトグル信号は、遅延保証バッ
ファ12により必要な遅延時間を与えられたのち、不安
定状態を回避するため同期化回路13の直列三段のフリ
ップフロップ回路とラッチ回路14,15の直列二段の
フリップフロップ回路とにより、サンプル信号として高
い方の周波数のクロック信号CLK Bによりサンプリング
され、図2に示されるような周期パターンの連続する二
つの値それぞれを二つのラッチ回路14,15それぞれ
にラッチされる。
【0060】図2に示されているように、二つの連続す
る同じ値に挟まれたエッジが二つのクロック信号CLK
A,CLK Bで一致したエッジであり、このエッジに同期
した同期信号SYNC a ,SYNC b がクロック信号CLK
A,CLK Bそれぞれに対して生成される。
【0061】従って、同期信号SYNC a の値“1”は連
続した値と反対の値のトグル信号のタイミングであり、
一方、同期信号SYNC b の値“1”は連続した値の二つ
目の値のトグル信号のタイミングである。すなわち、図
示されるように、図2(A)では、同期信号SYNC b は
サンプル信号で連続する値“1”の二つ目のタイミング
で生成され、また同期信号SYNC a はサンプル信号で連
続しない値“0”におけるトグル信号のタイミングで生
成される。
【0062】説明を前に戻し、ラッチ回路14,15そ
れぞれにラッチされされた二つの値は、一方ではコンパ
レータ16で比較され、一致した場合には値“1”がコ
ンパレータ16から出力され、このタイミングで原始信
号SYNC-b0が生成される。上記二つの値は、他方では否
定的論理積回路21で同期信号SYNC a のための原始信
号SYNC-a0が生成される。
【0063】この結果、図4に示されるように値“1”
が連続する場合には連続する中間のタイミングで同期信
号SYNC b が値“1”となり、この反転値“0”が同期
信号SYNC a のセレクト信号になる。
【0064】また、図5に示されるように値“0”が連
続する場合には連続する中間のタイミングで同期信号S
YNC b が値“0”となり、この反転値“1”が同期信号
SYNC a のセレクト信号になる。
【0065】セレクタ回路19へ入力する生成信号SYN
C-g は、論理積回路18の出力であり、リセット信号R
STが値“1”になったのち、ループ回路20の第1段目
のフリップフロップ回路が値“1”をラッチした場合、
この反転値“0”が論理積回路18に出力されるので、
論理積回路18の出力である生成信号SYNC-g は、値
“0”となるまでの間、反転値“1”である。
【0066】この間、セレクタ回路19は、入力する原
始信号SYNC-b0をループ回路20へ出力し、セレクタ回
路22は、原始信号SYNC-a0を否定的論理積回路21か
ら入力する。
【0067】次いで、ループ回路20の第1段目のフリ
ップフロップ回路は生成信号SYNC-g が値“1”の間の
原始信号SYNC-b0を保持する。一方、セレクタ回路22
は生成信号SYNC-g が値“1”の間に原始信号SYNC-a0
が最後にとった値を生成信号SYNC-g が値“0”の間、
保持する。
【0068】リセット信号RSTが解除された際には、全
てのフリップフロップ回路のラッチ動作が安定となるた
めに必要な期間だけ論理値1をホールド回路19で保持
し、この期間を待合わせた後、開始信号SYNC-r を値
“1”で出力する。
【0069】ループ回路20の三段のフリップフロップ
回路それぞれは、初期値“0”を設定されており、これ
らの反転値と開始信号SYNC-r の値“1”との論理積を
論理積回路18によりとり、出力値“1”が得られるこ
とにより、生成信号SYNC-gが値“1”となって二つの
クロック信号CLK A,CLK Bの一致したエッジの検出動
作が開始される。
【0070】クロック信号CLK Aに対しては、生成信号
SYNC-g が値“1”となった際、セレクタ回路22のフ
リップフロップ回路に、否定的論理積回路21の出力
値、すなわちサンプル信号の連続値“0”の場合には値
“1”、またサンプル信号の連続値“1”の場合には値
“0”がラッチされる。この値は同期化回路23の三段
直列のフリップフロップ回路を介してコンパレータ24
に出力される。
【0071】コンパレータ24では、出力の同期信号S
YNC a として、図4に示されるようなセレクタ回路22
で値“0”の場合ではトグル信号の値“0”の間に値
“1”が出力される一方、図5に示されようなセレクタ
回路22で値“1”の場合ではトグル信号の値“1”の
間に値“1”が出力される。
【0072】従って、同期信号SYNC a が、クロック信
号CLK Aにより駆動されるユニットのデータ転送の転送
タイミングを与えることができる。
【0073】他方、クロック信号CLK Bに対しては、生
成信号SYNC-g が値“1”である間のセレクタ回路19
の出力値、すなわちサンプル信号の連続同一データ中間
タイミングであるエッジの一致時点を検出した原始信号
SYNC-b0の値“1”が、ループ回路20に入力する。
【0074】また、ループ回路20の第1段目のフリッ
プフロップ回路から第2段目へ出力する値“1”の否定
値“0”が論理積回路18に入力するので、この論理積
回路18の出力の生成信号SYNC-g は理論値“0”をと
る。この理論値“0”の生成信号SYNC-g を入力するこ
とによりセレクタ回路19はループ回路20の直列三段
のフリップフロップ回路にかけてフィードバックループ
回路が形成される。
【0075】従って、クロック信号CLK Bに同期するル
ープ回路20の三段のフリップフロップ回路のいずれか
一つが値“1”をとり、残りの二つは値“0”をとるこ
とになる。この結果、生成信号SYNC-g は理論値“0”
をとり続け、一旦形成されたフィードバックループ回路
が永続的に構成されることになる。
【0076】このことは、値“1、0、0”のパターン
がループ回路20の三段のフリップフロップ回路に順次
セットされることになるので、最終段のフリップフロッ
プ回路の出力、すなわちループ回路20の出力、が同期
信号SYNC b となり、同期信号SYNC b がクロック信号
CLK Bにより駆動されるユニットのデータ転送の転送タ
イミングを与えることになる。
【0077】上記説明では、二つのクロックの周波数比
が2対3の場合について示したが、この比率に限らず、
簡単な整数比を持ち、一定周期、すなわちクロック周期
の最小公倍数毎にクロックエッジが一致するような相互
に同期したクロックであれば、本発明を容易に適用可能
である。このような場合、サンプル信号の変化パターン
がクロックの周波数比に応じて一意に決まるので、その
パターンを検出して同期信号SYNC を生成する構成とす
ればよい。
【0078】上記説明では、機能ブロックを図示して説
明したが、機能の分離併合による構成要素の変更は上記
機能を満たす限り自由であり、また、ユニットのみで説
明したが、他の回路装置、例えばモジュールであっても
よく、または上記機能を実現する具体的手段として、フ
リップフロップ回路のみを説明したが、他の回路を適用
することもできる。このように、上記機能を満たす限り
構成は自由であり、上記説明が本発明を限定するもので
はない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。
【0080】第1の効果は、部品点数を削減できること
であり、この結果、ユニットまたはモジュールを形成す
る集積回路におけるチップサイズを縮小できると共に動
作回路の信頼性を向上できることである。
【0081】その理由は、互いに周波数の異なる二つの
クロックの一致したエッジ情報または位相情報を外部で
作成して供給する必要がないので、エッジを一致させる
ための情報を外部から受ける信号線を不要にすると共
に、供給された情報から一致したエッジを有するクロッ
クを生成するクロック発生回路を不要にできるからであ
る。
【0082】第2の効果は、集積回路におけるピン数を
節約できることである。
【0083】その理由は、上述のように、エッジを一致
させるための情報を外部から受ける専用ピンを不要にす
るからである。
【0084】第3の効果は、クロックのエッジのずれに
対するスキュー管理が容易になることである。
【0085】その理由は、上述のように、一致したクロ
ックエッジを内部で検出し生成するので、外部から与え
られた情報により検出するより、クロック間のずれの許
容範囲を大きくとれるからである。
【0086】第3の効果は、二つのクロック周波数に対
して適用範囲が広いことである。
【0087】その理由は、本発明の原理が、任意の整数
比を有する二つのクロックに対して適用が可能になるこ
とである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】本発明の原理を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図4】図1における図2(A)の条件によるタイムチ
ャートである。
【図5】図1における図2(B)の条件によるタイムチ
ャートである。
【図6】二つのクロックの周波数比2対3の場合の基準
クロック信号説明図である。
【符号の説明】
1、11 トグル信号生成回路 2 サンプル信号生成回路 3 パターン保持回路 4 同期エッジ検出回路 5 同期信号生成回路 12 遅延保証バッファ 13、23 同期化回路 14、15 ラッチ回路 16、24 コンパレータ 17 ホールド回路 18 論理積回路 19、22 セレクタ回路 20 ループ回路 21 否定的論理積回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同期し互いに異なる周波数を有す
    る二つのクロックで動作する回路間でデータ転送を行う
    際の異クロック間同期エッジ検出方法において、一方の
    低い方の周波数のクロックによりトグル信号を作成し、
    かつこのトグル信号を他方の高い方の周波数のクロック
    信号でサンプリングしてサンプル信号を生成し、前記二
    つのクロックの一致する立上がりエッジを前記サンプル
    信号が形成する一定周期で繰り返すビットパターンの所
    定の位置に基づき検出することを特徴とする異クロック
    間同期エッジ検出方
  2. 【請求項2】 互いに同期し互いに異なる周波数を有す
    る二つのクロックで動作する回路間でデータ転送を行う
    際の異クロック間同期エッジ検出方式において、一方の
    低い方の周波数のクロックによりトグル信号を作成する
    トグル信号生成回路と、このトグル信号を他方の高い方
    の周波数のクロックにより逐次ラッチしてサンプル信号
    を生成するサンプル信号生成回路と、サンプル信号生成
    回路で生成されるサンプル信号が形成する一定周期で繰
    り返す同一ビットパターンを保持するパターン保持回路
    と、パターン保持回路で保持されたビットパターンの中
    から予め設定された所定時点を異クロック間の同期エッ
    ジとして検出する同期エッジ検出回路とを備えることを
    特徴とする異クロック間同期エッジ検出方式。
  3. 【請求項3】 互いに同期し互いに2対3の周波数比を
    有する二つのクロックで動作する回路間でデータ転送を
    行う際の異クロック間同期エッジ検出方式において、一
    方の低い方の周波数のクロックによりトグル信号を作成
    するトグル信号生成回路と、この作成されたトグル信号
    を、他方の高い方の周波数のクロックにより動作する複
    数の直列接続構成によるフリップフロップ回路を介して
    出力することにより連続する複数の信号状態をサンプル
    信号としてラッチする同期化回路と、この同期化回路の
    出力を入力し高い方の周波数のクロックにより動作する
    複数に直列のフリップフロップ回路により構成されるラ
    ッチ回路と、このラッチ回路のフリップフロップ回路で
    ラッチされた連続する二つのサンプル信号の値が同一の
    場合を検出し、この同一の値を取る連続する二つのサン
    プル信号の中間時点を異クロック間の同期エッジとして
    検出する同期エッジ検出手段とを備えることを特徴とす
    る異クロック間同期エッジ検出方式。
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