JP2002269036A - 非同期転送装置および非同期転送方法 - Google Patents

非同期転送装置および非同期転送方法

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JP2002269036A JP2001068430A JP2001068430A JP2002269036A JP 2002269036 A JP2002269036 A JP 2002269036A JP 2001068430 A JP2001068430 A JP 2001068430A JP 2001068430 A JP2001068430 A JP 2001068430A JP 2002269036 A JP2002269036 A JP 2002269036A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアの大幅な増加を招くこと無し
に、1つのデータ転送にかかるオーバーヘッドを低減す
ると共に低消費電力化も計ることができる非同期転送装
置および非同期転送方法を提供する。 【解決手段】 転送回路A5は、その制御回路5Aが有
効データ送信信号Treqが‘1’であることを検出した
ときに、クロック信号clkをマスクして、転送手段を構
成するフリップフロップF3,F2を停止状態にする。
一方、制御回路5Aは、有効データ送信信号Treqが
‘0’であることを検出し、かつ、転送回路B5からの
受信完了信号Tackが‘1’であることを検出したとき
に、クロック信号clkのマスクを解除して、フリップフ
ロップF3,F2を動作状態にする。したがって、ハン
ドシェイクで用いる有効データ送信信号を転送手段の動
作制御に利用して、小さなオーバーヘッドでメタステー
ブル状態を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】半導体集積回路において、異
なる周波数で動作している複数の転送装置間において、
ハンドシェイク方式を用いてデータ転送を行なう非同期
転送装置および非同期転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、非同期転送を実現する手法とし
て以下の(1),(2)の方式がある。
【0003】(1) ハンドシェイクを用いた転送方式 (2) 高速クロックで仲介する方式 上記(1)のハンドシェイクを用いた転送方式は、広く知
られた方法であり、図7に示す回路などで広く実現され
ている。図7に示す回路のタイミングチャートを図8に
示す。
【0004】図7では、データ信号の記載を省略してお
り、回路A11と回路B11との間で、送信データが有
効であることを示す有効データ送信信号Treqと、受信
完了を示す受信完了信号Tackとが確実に相手に送信さ
れることを示している。
【0005】この回路A11は、Dタイプフリップフロ
ップF101とF102からなり、クロック信号clkA
で動作している。また、回路B11は、Dタイプフリッ
プフロップF103とF105からなり、クロック信号
clkBで動作している。したがって、回路A11と回路
B11とは非同期である。
【0006】まず、回路A11は、有効データ送信信号
Treqを“1”に立ち上げ、送信データが有効(Valid)で
あるとして、データ信号TDATAを回路B11に送信す
る。一方、回路B11は、クロック信号clkBの立ち上
がりに同期を取り、上記データを取り込んでラッチす
る。
【0007】この回路B11において、たとえ、1段目
のフリップフロップF103での取り込みが不安定で
も、2段目のフリップフロップF105での取り込みが
行われるまで、つまり、有効データ送信信号Treq2が
“1”に立ち上がり、回路B11が備える例えばレジス
タ(図示せず)に、上記データ信号TDATAが取り込まれる
まで、回路A11はデータ信号TDATAを出力し続ける。
【0008】そして、回路B11の上記レジスタが、デ
ータ信号TDATAを取り込んで、データ信号RDATA(回路
B11内部のデータ)となると、回路B11は、信号Tr
eq2のタイミングで、受信の完了を示す受信完了信号T
ackを回路A11に送信する。
【0009】一方、回路A11側も、この受信の完了を
示す受信完了信号Tackを2段構成のフリップフロップ
F101とF102で受け取る。この回路A11は、上
記受信完了信号Tackを信号Tack2として受け取るま
で、回路A11はデータ信号TDATAをさらに出力し続け
ることになる。したがって、たとえ、両回路A11,B
11に不安定な期間があっても、確実な送受信がなされ
ることになる。この不安定な期間は、特に、回路A11
のクロック信号clkAと回路B11のクロック信号clkB
が同時に立ち上がった場合等に発生する。
【0010】図7に示す回路では、メタステーブル状態
(クロック信号とデータ信号の同時変化によりレジスタ
の出力が発振している状態)を回避するために、回路A
11と回路B11の双方の遅延回路を2段にしている。
したがって、1回のデータ転送に要する時間は、遅い方
のクロックで4サイクル以上必要であり、データ転送の
オーバーヘッド(制御や管理に費やされる時間)が大き
い。
【0011】このオーバーヘッドが大きい問題に対して
は、上記(2)の高速クロックで仲介する方式による解決
策があり、特開平05−257566号公報や、特開平
11−161599号公報に記載の内容が知られてい
る。
【0012】しかし、この高速クロックで仲介する方法
では、転送を仲介する回路が転送元と転送先の両方の回
路よりも高速で動作する必要があるから、消費電力が増
大する。
【0013】また、上記オーバーヘッドが大きい問題に
対して、データ転送パス上の遅延回路を削減することで
解決する方法が広く知られている。図9に示す回路は、
データ転送パス上の遅延回路を削減する方法を実現した
一例である。このデータ転送パス上の遅延回路を削減す
る方法では、メタステーブル状態による回路の誤動作を
防ぐ必要がある。このことを以下に説明する。
【0014】すなわち、図9では、有効データ送信信号
Treqおよび受信完了信号Tackは、各回路A12,回路
B12内で、1段のフリップフロップF111,F11
2で取り込んでいる。この場合、回路B12は、追加回
路H12を有している。この追加回路H12がないと、
回路A12と回路B12との間での有効データ送信信号
Treq,受信完了信号Tackおよびデータ信号TDataのや
り取りにおける配線遅延やスキューによるタイミングの
ズレによって、図10(A)に矢印Pで示すようなデータ
受信の誤動作が発生する。
【0015】すなわち、この図10(A)では、回路B1
2内のフリップフロップF112が、有効データ送信信
号Treqを、クロック信号clkBの立ち上がりに同期を取
って取り込み、有効データ送信信号Treq1のタイミン
グで受信完了信号Tackを回路A12側に送信する。こ
のとき、同時に、回路A12側のクロック信号clkAが
立ち上がった場合、回路A12は、信号Tack1を取り
込み、データ信号Tdataの送信を止める。ここで、回路
B12において、クロック信号clkBの立ち上がりで同
期を取り、上記データ信号Tdataを取り込むレジスタ
(図示せず)は、配線遅延やスキューによって、クロック
信号clkBの立ち上がりのタイミングがずれると、この
回路B12内の上記レジスタが取り込むデータ信号Rda
taは、上記データ信号Tdataが、無効(Unvalid)になっ
た後のデータになってしまうから、無効(Unvalid)とな
る。
【0016】このことを避けるため、追加回路H12
は、信号Treq1から充分に遅延をかけた信号を信号Ta
ckとして、先の配線遅延やスキューによるタイミングの
ズレを吸収し、確実な送受信を行う。
【0017】この追加回路Cの具体的実現方法は、メタ
ステーブル状態による回路の誤動作を防ぐ方法として、
例えば、特開平05−152904号公報,特開平07
−084946号公報,特開平08−179926号公
報に記載の方法などが知られている。
【0018】しかし、これらの方法は、オーバーヘッド
が増加するとか、クロック信号clkA,clkB間の周波数
比や位相差に制限があるとか、メタステーブル検出回路
を必要とするなどの問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、ハードウェアの大幅な増加を招くこと無しに、1
つのデータ転送にかかるオーバーヘッド(制御や管理に
費やされる時間)を低減すると共に低消費電力化も計る
ことができる非同期転送装置および非同期転送方法を提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の非同期転送装置は、異なる周波数で互い
に非同期で動作している複数の転送装置間で、有効なデ
ータ信号を送信したことを表す有効データ送信信号とデ
ータ信号の受信が完了したことを表す受信完了信号とを
用いたハンドシェイク方式でデータ転送を行う非同期転
送システムにおける非同期転送装置であって、送信回路
を有し、この送信回路は、上記データ信号を転送先に転
送する転送手段と、有効データ送信信号を検出したとき
に、上記転送手段を、データ信号を保持する動作停止状
態にする一方、有効データ送信信号を検出せず、かつ、
上記転送先からの受信完了信号を検出したときに、上記
転送手段を、データ信号を取り込む動作状態にさせる送
信制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0021】この発明の非同期転送装置では、送信制御
手段が、有効データ送信信号を検出したときに、転送手
段を動作停止状態にする一方、有効データ送信信号を検
出せず、かつ、上記転送先からの受信完了信号を検出し
たときに、上記転送手段を動作状態にさせる。したがっ
て、この発明によれば、ハンドシェイクで用いる有効デ
ータ送信信号を転送手段の動作制御に利用して、小さな
オーバーヘッド(制御時間)でメタステーブル状態を回避
できる。したがって、1つのデータ転送にかかるオーバ
ーヘッドを低減すると共に低消費電力化も図れる。
【0022】また、一実施形態の非同期転送装置は、上
記非同期転送装置において、上記送信制御手段は、少な
くとも上記有効データ送信信号と受信完了信号とに基い
て、上記転送手段に供給するクロック信号を制御する送
信用クロック信号制御手段である。
【0023】この一実施形態では、上記送信制御手段
は、送信用クロック信号制御手段であり、ハンドシェイ
クで用いる有効データ送信信号と受信完了信号を利用
し、転送手段に供給するクロック信号を制御すること
で、転送手段を動作状態または停止状態に制御する。し
たがって、ハードウェアの大幅な増加を招くこと無し
に、1つのデータ転送にかかるオーバーヘッドを低減す
ると共に低消費電力化も計ることができる。
【0024】また、他の実施形態は、上記非同期転送装
置において、上記送信用クロック信号制御手段は、上記
転送手段に供給するクロック信号を停止させて、上記転
送手段を上記停止状態にする送信用クロック信号停止手
段を備えている。
【0025】この実施形態では、上記送信用クロック信
号制御手段は、送信用クロック信号停止手段を備え、こ
の送信用クロック信号停止手段で、上記転送手段に供給
するクロック信号を停止させて、上記転送手段を上記停
止状態にする。
【0026】また、一実施形態は、上記非同期転送装置
において、上記送信用クロック信号停止手段は、上記転
送手段に供給するクロック信号にマスクをかけるマスク
手段を備えている。
【0027】この実施形態では、上記送信用クロック信
号停止手段がマスク手段を備え、このマスク手段が、上
記転送手段に供給するクロック信号にマスクをかける。
これにより、転送手段に供給するクロック信号を停止さ
せて、転送手段を停止状態にする。
【0028】また、他の実施形態は、上記非同期転送装
置において、受信回路を有し、この受信回路は、転送元
からのデータ信号を受信する受信手段と、上記転送元か
らの有効データ送信信号を受信したときに、上記受信手
段を、データ信号を取り込む動作状態にすると共に、上
記有効データ送信信号を取り込んで、上記転送元に受信
完了信号を出力する一方、上記有効データ送信信号を検
出しないときに、上記受信手段を、データ信号を取り込
まない停止状態にする受信制御手段を備えている。
【0029】この実施形態では、受信制御手段を備え、
この受信制御手段が、上記転送元からの有効データ送信
信号を受信したときに、上記受信手段を、データ信号を
取り込む動作状態にすると共に、上記有効データ送信信
号を取り込んで、上記転送元に受信完了信号を出力す
る。一方、この受信制御手段が、上記有効データ送信信
号を検出しないときに、上記受信手段を、データ信号を
取り込まない停止状態にする。したがって、この実施形
態によれば、転送元からの有効データ送信信号の検出と
非検出に応じて、受信手段を動作状態と停止状態に制御
して、転送元からのデータ信号を確実に受信し、かつ、
上記有効データ送信信号を取り込むと、上記転送元に受
信完了信号を出力する。
【0030】また、一実施形態は、上記非同期転送装置
において、上記受信制御手段は、少なくとも上記有効デ
ータ送信信号に基いて、上記受信手段に供給するクロッ
ク信号を制御する受信用クロック信号制御手段である。
【0031】この実施形態では、上記受信制御手段は、
受信用クロック信号制御手段であり、この受信用クロッ
ク信号制御手段が、少なくとも上記有効データ送信信号
に基いて、上記受信手段に供給するクロック信号を制御
することによって、受信手段の動作状態または停止状態
に制御する。
【0032】また、他の実施形態は、上記非同期転送装
置において、上記受信用クロック信号制御手段は、上記
受信手段に供給するクロック信号を停止させて、上記受
信手段を停止状態にする受信用クロック信号停止手段を
備えている。
【0033】この実施形態では、上記受信用クロック信
号制御手段は、受信用クロック信号停止手段を備え、こ
の受信用クロック信号停止手段で、上記受信手段に供給
するクロック信号を停止させて、上記受信手段を停止状
態にする。
【0034】また、一実施形態は、上記非同期転送装置
において、上記受信用クロック信号停止手段は、上記受
信手段に供給するクロック信号にマスクをかけるマスク
手段を備えている。
【0035】この実施形態では、上記受信用クロック信
号停止手段がマスク手段を備え、このマスク手段が、上
記受信手段に供給するクロック信号にマスクをかける。
これにより、受信手段に供給するクロック信号を停止さ
せて、受信手段を停止状態にする。
【0036】また、他の実施形態の非同期転送方法は、
異なる周波数で互いに非同期で動作している複数の転送
装置間で、有効なデータ信号を送信したことを表す有効
データ送信信号とデータ信号の受信が完了したことを表
す受信完了信号とを用いたハンドシェイク方式でデータ
転送を行う非同期転送方法であって、転送元は、有効デ
ータ送信信号を検出したときに、データ転送動作を停止
状態にする一方、上記転送元が、有効データ送信信号を
検出せず、かつ、転送先からの受信完了信号を検出した
ときに、データ転送動作を開始する。
【0037】この実施形態の非同期転送方法では、転送
元は、有効データ送信信号を検出したときに、データ転
送動作を停止状態にする一方、上記転送元が、有効デー
タ送信信号を検出せず、かつ、転送先からの受信完了信
号を検出したときに、データ転送動作を開始する。した
がって、この発明の非同期転送方法によれば、ハンドシ
ェイクで用いる有効データ送信信号を転送手段の動作制
御に利用して、小さなオーバーヘッドでメタステーブル
状態を回避できる。したがって、1つのデータ転送にか
かるオーバーヘッドを低減すると共に低消費電力化も図
れる。
【0038】また、一実施形態の非同期転送方法は、上
記非同期転送方法において、すくなくとも上記有効デー
タ送信信号に基いて、上記データ転送動作に使用するク
ロック信号を制御して、上記データ転送動作を停止状態
にする。
【0039】また、他の実施形態は、上記非同期転送方
法において、上記クロック信号を停止させることによっ
て、上記データ転送動作を停止状態にする。
【0040】また、一実施形態は、上記非同期転送方法
において、上記クロック信号にマスクをかけることによ
って、上記クロック信号を停止させる。
【0041】また、他の実施形態は、上記非同期転送方
法において、転送元からの有効データ送信信号を受信す
ると、データ受信動作を開始し、上記有効データ送信信
号を取り込むと、上記転送元に受信完了信号を出力する
一方、上記転送元から有効データ送信信号を検出しない
ときに、データ受信動作を停止する。
【0042】この実施形態では、転送元からの有効デー
タ送信信号の検出と非検出に応じて、受信動作の開始と
停止を制御して、転送元からのデータ信号を確実に受信
し、かつ、上記転送元からの有効データ送信信号を取り
込むと、上記転送元に受信完了信号を出力する。
【0043】また、一実施形態は、上記非同期転送方法
において、少なくとも上記有効データ送信信号と上記受
信完了信号に基いて、上記データ受信動作に使用するク
ロック信号を制御して、上記データ受信動作を開始す
る。
【0044】また、他の実施形態は、上記非同期転送方
法において、上記クロック信号を停止させることによっ
て、上記受信動作を停止させる。
【0045】また、一実施形態は、上記非同期転送方法
において、上記クロック信号にマスクをかけることによ
って、上記クロック信号を停止させる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態に基いて詳細に説明する。
【0047】(第1の実施の形態)図1に、この発明の非
同期転送装置の第1実施形態を示し、図2に、この第1
実施形態のタイミングチャートを示す。
【0048】なお、図1では、転送元の転送装置の送信
回路として転送回路A5を示し、転送先の転送装置の受
信回路として転送回路B5を示している。
【0049】この転送回路A5は、3つのフリップフロ
ップF1,F2,F3とORゲート51およびANDゲー
ト52で構成され、図1に示す信号clkA’,信号clkA,
有効データ送信信号Treq,信号Tack1について、次の
論理式(1)を実現する組み合わせ論理回路である。
【0050】 clkA’=clkA OR (Treq AND (not Tack1)) … (1) この転送回路A5の制御回路5Aは、2つのフリップフ
ロップF1,F2とORゲート51およびANDゲート
52から構成されている。なお、このフリップフロップ
F1,F2は、クロックの立ち上がりでデータを取り込
み、ラッチする回路であればよく、レジスタ等であって
もよい。
【0051】図1の転送回路A5において、クロック信
号clkAは、フリップフロップF1のクロック入力端子
とORゲート51の一方の入力端子に入力されている。
【0052】このフリップフロップF1のデータ入力端
子には、転送回路B5からの受信完了信号Tackが入力
される。フリップフロップF1の/Q端子(データ出力
の反転出力。)から、ANDゲート52の一方の入力端
子に、信号/Tack1が出力される。このANDゲート
52の他方の入力端子には、フリップフロップF2のQ
端子(データ出力の非反転出力)からの出力が入力され
る。このQ端子の出力は、有効データ送信信号Treqに
なっている。
【0053】上記ANDゲート52の出力は、ORゲー
ト51の他方の入力端子に入力される。このORゲート
51の出力は、信号clkA’として、フリップフロップ
F2のクロック入力端子に入力されている。
【0054】また、この信号clkA’は、別途、フリッ
プフロップF3のクロック入力端子にも入力され、この
信号clkA’の立ち上がりに同期を取り、データ信号TD
ataが回路B5に出力される。
【0055】データ信号TDataは、回路A5から回路B
5に送信するデータ信号であり、基本となる同期信号は
信号clkAである。データ信号Tdataに有効なデータが
存在している期間を、図2に、実線で囲んだ“DATA Val
id”で示し、最初のデータ転送が終了し、次のデータを
送信できる期間を、破線で囲んだ“Next Data”で示
す。
【0056】有効データ送信信号Treqは、送信データ
信号TDataが有効であるときに値‘1’を取り、信号T
Dataが無効であるときに値‘0’を取る有効データ送信
信号であり、基本となる同期信号は、信号clkAであ
る。
【0057】また、信号Tack1は、受信完了信号Tack
を同期信号clkAでサンプリングした信号である。この
信号Tack1を反転した信号/Tack1と受信完了信号T
ackとの関係を、図2に二重線で示す。
【0058】上記信号clk’Aの立ち上がりに同期を取
り、回路A5内のデータがデータ信号Tdataとして回路
A5から出力され、同時に、このデータ信号Tdataのデ
ータが有効(Valid)であることを表す有効データ送信信
号Treqも“1”として回路A5から出力される。
【0059】一方、このときは、回路B5からの受信完
了信号Tackは、未だ“0”であるので、信号clkAの立
ち上がりでデータを取り込むフリップフロップF1の端
子/Qが出力する信号/TACK1は、“1”になってい
る。したがって、ANDゲート52は、“1”を出力す
るから、ORゲート51は信号clkAに関わらず、信号c
lkA’として“1”を出力することになる。これによ
り、信号clkA’は、クロック信号clkAがマスクされた
信号となる。したがって、フリップフロップF2とフリ
ップフロップF3には、クロック信号clkAが入力され
ないから、フリップフロップF2,F3はラッチ状態と
なり、出力状態を維持する。
【0060】そして、回路B5内でのデータ信号TData
の取り込みが完了し、受信完了信号Tackの値が“0”
から“1”に変化した後、フリップフロップF1で、ク
ロック信号clkAの立ち上がりで、この“1”を取り込
み、反転信号/Tack1は、“0”に変化する。これに
より、ANDゲート52の出力は、“0”に変化するの
で、ORゲート51は、入力されたクロック信号clkA
を、そのまま、信号clkA’として出力する。
【0061】そして、この信号clkA’のマスクが解除
された後の最初の立ち上がりで、フリップフロップF2
とフリップフロップF3は、この回路A5内のデータ信
号TDataと有効データ送信信号Treqを取り込み、回路
B5に出力する。
【0062】したがって、回路A5は、回路B5からの
受信完了信号Tackを受け取った時点で、フリップフロ
ップF3に入力するデータ信号TDataを無効データに変
え、有効データ送信信号Treqを別のデータに変えて
も、フリップフロップF2およびフリップフロップF3
は、先の最初の信号clkA’の立ち上がりが入力される
までラッチ状態であるから、フリップフロップF3が出
力する有効(Valid)なデータ信号TDataは変化しない。
【0063】一方、転送回路B5は、2つのフリップフ
ロップF4,F5とORゲート53とインバータ55と
任意回路C5からなり、信号clkB’と信号clkBと有効
データ送信信号Treqに関し、次の論理式(2)を実現す
る組み合わせ論理回路と、図2に示すタイミングで信号
Treq1を生成する順序回路からなる。
【0064】 clkB’=clkB or(not Treq) … (2) 転送回路B5が備える制御回路5Bは、1つのフリップ
フロップF4とインバータ55とORゲート53から構
成されている。なお、上記フリップフロップF4は、ク
ロックの立ち上がりでデータを取り込み、ラッチする回
路であればよく、レジスタ等でもよい。
【0065】この転送回路B5では、クロック信号clk
Bは、ORゲート53の一方の入力端子に入力されてい
る。また、フリップフロップF4のデータ入力端子に
は、転送回路A5からの有効データ送信信号Treqが入
力される。フリップフロップF4のQ端子(データ出力
の非反転出力)は、受信完了信号Tackとなる信号Treq
1を出力する。この信号Treq1は、この回路B5内の
内部回路(例えば任意回路C5)で使用してもよい。回路
A5からの有効データ送信信号Treqは、フリップフロ
ップF4のデータ入力端子と、インバータ55の入力端
子とフリップフロップF4のリセット入力端子にも入力
されている。このリセット入力端子に、信号値“0”が
入力されることで、フリップフロップF4がリセットさ
れる。
【0066】そして、インバータ55の出力は、ORゲ
ート53の他方の入力端子に入力されている。このOR
ゲート53の出力は、信号clkB’として、フリップフ
ロップF4とF5のクロック入力端子に入力される。こ
の信号clkB’の立ち上がりに同期を取り、回路A5か
らのデータ信号TDataが、回路B5に取り込まれ、デー
タ信号RDataとして、回路B5内の内部回路に入力され
る。
【0067】一方、フリップフロップF4のQ端子が出
力する信号Treq1は、有効データ送信信号Treqが
‘0’のときに値‘0’を取る。一方、上記信号Treq
1は、有効データ送信信号Treqが‘1’のときに、信
号clkB’に同期して、有効データ送信信号Treqの値を
サンプリングした値を取る受信完了信号である。有効デ
ータ送信信号Treqが‘0’のときの有効データ送信信
号Treqと信号Treq1との関係を、図2に太線で示す。
また、有効データ送信信号Treqが‘1’のときの有効
データ送信信号Treqと信号Treq1との関係を、図2に
二重線で示す。
【0068】回路A5からの信号Treqが“0”のとき
は、インバータ55を介して、信号値“1”がORゲー
ト53に入力される。このため、ORゲート53はクロ
ック信号clkBに関わらず、信号値“1”を出力するこ
とになり、クロック信号clkB’はクロック信号clkBが
マスクされた信号となる。
【0069】さらに、回路A5からの有効データ送信信
号Treqは、フリップフロップF4のリセット端子にも
入力されているので、有効データ送信信号Treqが
“0”のときは、フリップフロップF4はリセット状態
である。したがって、有効データ送信信号Treqが
“0”のときは、信号Treq1は“0”となり、すなわ
ち、受信完了信号Tackは“0”となっている。
【0070】そして、図2の破断線より右側に示すよう
に、転送元の回路A5から有効(Valid)なデータ信号TD
ataが、回路B5に送信されると共に、有効データ送信
信号Treqが“1”に立ち上がると、まず、フリップフ
ロップF4のリセット状態が解除され、信号clkB’の
マスク状態が解除される。
【0071】次いで、マスクが解除された後の最初の信
号clkB’の立ち上がりで、フリップフロップF4およ
びフリップフロップF5は、それぞれ、データ信号TDa
taおよび有効データ送信信号Treqを取り込み、データ
信号RDataおよび信号Treq1として内部回路(例えば、
任意回路C5)に出力する。さらに、上記信号Treq1
は、受信完了信号Tackとして、回路A5に入力され
る。
【0072】そして、有効データ送信信号Treqが、
“0”に立ち下がり、データ信号TDataが非有効(Unval
id)となると、先に説明したように、信号clkB’にはマ
スクがかかると共に、フリップフロップF4はリセット
状態となる。したがって、フリップフロップF5は、直
前の有効(Valid)なデータ信号TDataをデータ信号RDat
aとしてラッチした状態を維持する。
【0073】このデータ信号Rdataは、回路B5で受信
したデータ信号であり、基本となる同期信号は、クロッ
ク信号clkBである。このデータ信号Rdataに有効なデ
ータが存在している期間を、図2に実線で囲んだ“DATA
Valid”で示している。
【0074】回路B5が回路A5に出力する受信完了信
号Tackは、回路A5からの送信データ信号TDataが回
路B5によって、データ信号Rdataとして正しく受信で
きたときに、値‘1’を示す受信完了信号であり、信号
Treq1と同値である。
【0075】図1に示す回路A5において、信号clk
A’が動作している非マスク状態の間、回路B5の信号
clkB’は、マスク状態で停止している。したがって、
回路B5に取り込まれるデータ信号TDataの値が変化し
ているとき、同期クロック信号clkB’が変化しないこ
とを保証でき、メタステーブル状態が発生しないことを
保証できる。また、図1に示す回路B5において、信号
clkB’が動作している間、回路A5において、信号clk
A’は停止している。このため、回路B5でデータを取
り込む時刻Tbに、取り込まれるデータ信号TDataの値
が変化しないことが保証され、メタステーブル状態が発
生しないことを保証できる。図2のタイミングチャート
において、有効データ送信信号Treqの立上り時刻Tsa
から受信完了信号Tackの立上り時刻Tsbまでの期間
は、クロック信号clkBの周期TB以下である。また、
上記立上り時刻Tsbから有効データ送信信号Treqの立
下り時刻Teaまでの期間は、クロック信号clkAの周期
TAの2倍以下である。この立下り時刻Tea以後は、直
ちに、次のデータ転送が可能になるので、1回の転送に
要する期間は最大で、(TB+TA×2)である。
【0076】従来の一例である図7の回路の場合、1回
の転送に要する期間として、遅い方のクロック信号clk
Bを基準に、その周期TBの4倍の時間が必要であるこ
とから、この第1実施形態による図1の回路構成によれ
ば、(TB×3−TA×2)の時間以上の期間短縮が可能
となる。
【0077】したがって、この第1実施形態によれば、
異なる周波数で動作している非同期の2回路間のデータ
転送において、ハードウェアの大幅な増加を招くことな
しに、1つのデータ転送にかかるオーバーヘッドを低減
すると共に低消費電力化も計ることができる。
【0078】(第2の実施の形態)次に、図3に、この発
明の第2実施形態の回路を示す。この第2実施形態は、
転送回路7Aの構成が第1実施形態と異なり、転送回路
7Bは前述の第1実施形態の転送回路B5と同じ構成で
ある。したがって、転送回路7Aについて重点的に説明
する。
【0079】この転送回路A7は、第1実施形態の制御
回路5Aと異なる制御回路7Aを備えた点が、転送回路
A5と異なる。より詳しくは、この転送回路A7の制御
回路7Aは、ANDゲート52に入力する受信完了信号
Tack1を生成するための回路構成が前述の制御回路5
Aと異なる。すなわち、この制御回路7Aでは、フリッ
プフロップF71とそのクロック入力端子に接続したO
Rゲート72とインバータ73とで信号Tack1を生成
する。
【0080】制御回路7Aにおいて、受信完了信号Tac
k1は、回路B5から入力された受信完了信号Tackが信
号値‘0’のときに値‘0’を取る。一方、受信完了信
号Tack1は、信号Tackが‘1’のときに、クロック信
号clkAに同期して、受信完了信号Tackの値をサンプリ
ングした値を取る。
【0081】この第2実施形態では、フリップフロップ
F71の/Q出力をANDゲート52に入力すること
と、回路B7からの受信完了信号Tackがフリップフロ
ップF71のデータ入力端子に入力される点は先の第1
実施形態と同じである。
【0082】これに対し、この第2実施形態の制御回路
7Aでは、信号Tack1の反転信号/Tack1の生成手法
が、第1実施形態の制御回路5Aと異なり、追加のOR
ゲート72とインバータ73を有し、受信完了信号Tac
kはフリップフロップF1のリセット端子とインバータ
73の入力端子に入力される。上記フリップフロップF
71は、上記リセット端子に信号値“0”が入力される
ことでリセットする。
【0083】インバータ73の出力は、ORゲート72
の一方の入力端子に入力され、他方の入力端子にはクロ
ック信号clkAが入力される。そして、ORゲート72
の出力は、フリップフロップF71のクロック入力端子
に入力される。
【0084】この第2実施形態では、回路B7からの受
信完了信号Tackが、“1”のときは、信号clkAがフリ
ップフロップF71のクロック入力端子にそのまま入力
されるため、先の第1実施形態と同じ動作を行う。
【0085】次に、受信完了信号Tackが、“0”のと
きは、フリップフロップF71はリセット状態となる。
特に、受信完了信号Tackが“0”になったと同時に、
フリップフロップF71はリセットされ、信号/Tack
1が“1”になる。この点が、先の第1実施形態と異な
る。
【0086】したがって、先の第1実施形態では、クロ
ック信号clkAの立ち上がりを待って、受信完了信号Ta
ckを制御回路5Aに取り込んでいたのに対して、この第
2実施形態では、より早く、受信完了信号Tackを取り
込むことができる。したがって、この第2実施形態で
は、信号Treqが、信号値“1”へ早く立ち上がり応答
でき、次のデータ信号“Next Data(Valid)”を出力する
タイミングを早くすることができる。
【0087】(第3の実施の形態)次に、図4に、この発
明の第3実施形態の回路構成を示す。この第3実施形態
は、第1実施形態の制御回路5Aと制御回路5Bに替え
て、制御回路8Aと制御回路8Bを備えた点が、第1実
施形態と異なる点である。
【0088】この第3の実施形態は、先述の第1,第2
の実施形態における制御回路をより一般的な形で表して
いる。
【0089】この第3実施形態では、制御回路8Aは、
その出力信号MA,有効データ送信信号Treq,信号Tack
1,クロック信号clkAに関して、次の論理式(3)もしく
は(4)を実現する論理回路である。なお、制御回路8A
が、論理式(4)を実現する論理回路である場合には、ク
ロック信号clkAに同期した順序回路を含んでもよい。
【0090】 MA=func{Treq,Tack1} … (3) MA=func{clkA,Treq,Tack1} … (4) 上記論理式(3),(4)において、関数func{}は、以下
に説明する動作を満足する任意の論理式である。
【0091】データ信号TDataは、転送回路A8から転
送回路B8に送信するデータ信号であり、基本となる同
期信号は、クロック信号clkAである。
【0092】有効データ送信信号Treqは、送信データ
信号TDataが有効であるときに、値‘1’を取り、送信
データ信号TDataが無効であるときに、値‘0’を取る
データ有効信号であり、基本となる同期信号は、クロッ
ク信号(同期信号)clkAである。また、フリップフロッ
プF1から制御回路8Aに入力する信号Tack1は、受
信完了信号Tackを同期信号clkAでサンプリングした信
号である。
【0093】次に、制御回路8Bは、その出力信号M
B,信号Treq,信号Tack1,クロック信号clkBに関し
て、次の論理式(5)または(6)または(7)を実現する論
理回路であり、クロック信号clkBに同期した順序回路
を含んでもよい。
【0094】 MB=func’{Treq} …(5) MB=func’{clkB,Treq} …(6) MB=func’{clkB,Treq,Treq1} …(7) 上記論理式(5),(6),(7)において、関数func’{}
は、以下に説明する動作を満足する任意の論理式であ
る。
【0095】上記信号Treq1は、有効データ送信信号
Treqの値を、クロック信号clkBをクロックマスク信号
MBでマスクして生成したクロック信号clkB’に同期
してサンプリングした値を取る受信完了信号である。
【0096】また、データ信号RDataは、回路B8で受
信したデータ信号であり、基本となる同期信号はクロッ
ク信号clkBである。
【0097】また、受信完了信号Tackは、回路A8か
らの送信データ信号TDataが回路B8で信号Rdataとし
て正しく受信できたときに値‘1’を示す受信完了信号
であり、受信完了信号Treq1と同じ値である。
【0098】この第3実施形態では、まず、最初に、転
送先の回路B8から回路A8に出力する受信完了信号T
ackは“0”になっている。
【0099】回路A8が備える制御回路8Aは、制御信
号MAをORゲート51に入力し、回路A8内の基準ク
ロック信号clkAを、ORゲート51からフリップフロ
ップF2とF3を含む出力手段に出力する。すると、こ
の出力手段では、上記基準クロック信号clkAに同期を
取り、転送先の回路B8に送信する有効データ送信信号
Treqを“1”に立ち上げると共に、データ信号TData
を回路B8に出力する。上記有効データ送信信号Treq
は、データ信号TDataが有効であることを表す識別信号
である。
【0100】そして、制御回路8Aは、有効データ送信
信号Treqが“1”であること(すなわち、転送先回路B
8にデータ信号TDataが出力されたこと)を検出する
と、制御信号MAを‘1’にすることによって、上記出
力手段への基準クロック信号clkAにマスクをして、上
記出力手段への基準クロック信号clkAの入力を止め
る。
【0101】次に、回路A8から出力されたデータ信号
TDataと有効データ送信信号Treqは、回路B8が備え
るフリップフロップF4とF5を含む入力手段に入力さ
れる。すると、この入力手段は、回路B8内の基準クロ
ック信号clkBに同期して、このデータ信号TDataと有
効データ送信信号Treqを回路B8内に取り込む。そし
て、この取り込んだ信号は、任意の回路C5でさらに処
理される。
【0102】制御回路8Bは、有効データ送信信号Tre
qを取り込むと、ORゲート83に出力する制御信号M
Bを“0”にして、クロック信号clkBのマスクを解除
し、このORゲート83からフリップフロップF4のク
ロック信号入力端子に入力されたクロック信号clkB’
の立ち上がりで受信完了信号Treq1を“1”に立ち上
げる。これにより、受信完了信号Tackを“1”に立ち
上げて、回路A8に送信する。
【0103】制御回路8Aは、この受信完了信号Tack
を、回路A8内の基準クロック信号clkAに同期させ
て、信号Tack1として取り込み、制御信号MAを
“0”にして、ORゲート51に入力することで、上記
出力手段に対する基準クロック信号clkAのマスクを解
除する。これにより、受信完了信号Treqは“0”とな
る。
【0104】制御回路8Bは、この値“0”の信号Tre
qを受けると、制御信号MBを“1”にして、ORゲー
ト83に入力することで、上記入力手段への基準クロッ
ク信号clkBにマスクをかけ、フリップフロップF4が
出力する受信完了信号Treq1を“0”にし、受信完了
信号Tackを“0”にする。これにより、次のデータの
転送の待機状態となる。
【0105】次のデータの転送は、先と同じように基準
クロック信号clkAに同期を取り、転送先の回路B8に
データが有効である識別信号Treqを“1”に立ち上げ
ると共に、データ信号TDataを、回路A8から出力す
る。
【0106】この図4の回路A8において、クロック信
号clkA’が非マスク状態で動作している間、回路B8
のクロック信号clkB’はマスク状態で停止している。
このため、回路B8で取り込まれるデータ信号TDataの
値が変化しているとき、同期クロック信号clkB’が変
化しないことが保証され、メタステーブル状態が発生し
ないことを保証できる。
【0107】また、図4の回路B8において、クロック
信号clkB’が動作している間、回路A8のクロック信
号clkA’は停止している。このため、回路B8でデー
タを取り込む時刻Tbに、取り込まれるデータ信号TDat
aの値が変化しないことが保証され、メタステーブル状
態が発生しないことを保証できる。
【0108】(第4の実施の形態)次に、図5に、この発
明の第4実施形態の回路構成を示す。また、図6に、転
送回路A9,B9のタイミングチャートを示す。
【0109】図5に示す第4実施形態の転送回路A9
は、図1に示す第1実施形態の転送回路A5と同じであ
り、この第4実施形態は、転送回路B9における制御回
路9Bの構成が、先述の第1実施形態と異なる。
【0110】図5に示す転送回路A9の制御回路9A
は、有効データ送信信号Treq,受信完了信号Tack1,制
御信号MAに関して、次の論理式(8)を実現する組み合
わせ論理回路である。
【0111】 MA=Treq AND (not Tack1) …(8) この論理式(8)は、先述した論理式(1)の下記のアンダ
ーライン部を、制御信号MAに置換える式である。 clkA’=clkA OR(Treq AND (not Tack1)) …(1) 信号TDataは、転送回路A9から転送回路B9に送信す
るデータ信号である。この信号TDataは、クロック信号
clkAを、マスクして生成したクロック信号clkA’に同
期して動作する。このクロック信号clkAのマスクは、
ANDゲート92からORゲート91にクロックマスク
信号MAを入力することで、行われる。
【0112】データ信号TDataに有効なデータが存在し
ている期間を、図6に、“DATA Valid”で示し、最初の
データ転送が終了し、次のデータを送信できる期間を、
“Next”で示す。
【0113】有効データ送信信号Treqは、送信データ
信号TDataが有効であるときに、値‘1’を取り、送信
データ信号TDataが無効であるときに、値‘0’を取
る。この有効データ送信信号Treqは、クロック信号clk
Aをクロックマスク信号MAでマスクして生成したクロ
ック信号clkA’に同期して動作する。
【0114】また、信号Tack1は、受信完了信号Tack
を同期信号clkAでサンプリングした信号である。信号
Tack1の反転信号/Tack1と制御信号MAおよび有効
データ送信信号Treqとの関係を、図6に2重線で示
す。
【0115】一方、回路B9の制御回路9Bは、制御信
号MB,信号Treq,信号Treq3に関し、次の論理式(9)
を実現する組み合わせ論理回路である。
【0116】 MB=Treq or Treq3 …(9) 回路B9が備える制御回路9Bは、先述の第1実施形態
の制御回路5Bと異り、フリップフロップF4のリセッ
ト信号入力端子にリセット信号として信号Treqを入力
する信号線が無い。また、制御回路9Bは、上記制御回
路5Bに比べて、フリップフロップF6とORゲート9
3が新たに追加されている。
【0117】このフリップフロップF6のデータ入力端
子とORゲート93の一方の入力端子に、回路A9から
の有効データ送信信号Treqが入力され、フリップフロ
ップF6のクロック入力端子にはクロック信号clkBが
入力される。また、フリップフロップF6の出力端子Q
(非反転出力端子)の信号は、ORゲート93の他方の入
力端子に入力され、ORゲート93の出力信号MBは、
インバータ95の入力端子に入力される回路構成となっ
ている。
【0118】これにより、転送回路A9から転送回路B
9に出力される有効データ送信信号Treqが“1”とな
り、転送回路A9から転送回路B9にデータ信号TData
(Valid)が転送されてきたとき、制御回路9Bでは、O
Rゲート93の出力信号MB(制御信号MB)が“1”と
なる。したがって、インバータ95の出力が“0”とな
るので、ORゲート96は、クロック信号clkBをその
ままクロック信号clkB’として、フリップフロップF
4,F5のクロック入力端子に出力する。この点は、先
述の第1実施形態での動作と同じである。
【0119】そして、有効データ送信信号Treqの信号
値“1”が、フリップフロップF4に取り込まれると、
フリップフロップF4は、値“1”の信号Treq1を受
信完了信号Tackとして、回路A9に送信する。
【0120】回路A9では、フリップフロップF1で、
クロック信号clkAの立ち上がりに同期して、上記受信
完了信号Tackを回路A9内に取り込む。このフリップ
フロップF1は、その/Q端子から、上記信号Tackを
反転した信号値“0”の信号/Tack1を、ANDゲー
ト92に出力する。すると、クロックマスク信号MAが
“0”となり、クロック信号clkA’のマスクが解除さ
れる。このマスクが解除されたクロック信号clkA’の
最初の立ち上がりに同期を取り、有効データ送信信号T
reqは、“0”となり、データ信号TDataは、非有効(Un
valid)となる。ここまでの動作は、先述の第1実施形態
での動作と同じである。
【0121】ここで、上記信号値“0”になった有効デ
ータ送信信号Treqは、回路B9に入力される。この回
路B9では、フリップフロップF6がクロック信号clk
Bの立ち上がりに同期を取り、フリップフロップF6の
Q出力端子が出力する信号Treq3が“0”となること
で、ORゲート93の出力信号MBが“0”に変化す
る。これにより、インバータ95の出力が“1”とな
り、ORゲート96の出力信号であるクロック信号clk
B’がクロック信号clkBに関わらず、“1”となる。
このことで、クロック信号clkB’にマスクがかかる。
【0122】一方、有効データ送信信号Treqを取り込
んだフリップフロップF4により、信号Treq1は、
“0”に変化し、受信完了信号Tackは“0”に変化す
る。以後は、また、先述の第1実施形態と同じ動作を行
う。
【0123】この第4実施形態では、回路B9の制御回
路9BにフリップフロップF6を設け、クロック信号cl
kBの立ち上がりに同期を取り、有効データ送信信号Tr
eqの“0”への変化を取り込むので、受信完了信号Tac
kが信号値“1”である期間を充分に取ることができ、
信号の波形鈍り等に対して強くすることができる。
【0124】フリップフロップF6の出力信号である信
号Treq3は、遅延データ有効信号であり、有効データ
送信信号Treqをクロック信号clkBでサンプリングした
値をとる。また、信号Treq1は、受信完了信号であ
り、クロック信号clkBをクロックマスク信号MBでマ
スクして生成したクロック信号clkB’に同期して、有
効データ送信信号Treqをサンプリングした値を取る。
この信号Treq1と有効データ送信信号Treqとの関係
を、図6に2重線で示す。
【0125】また、信号Rdataは、回路B9で受信した
データ信号であり、クロック信号clkB’に同期して動
作する。このデータ信号Rdataに有効なデータが存在し
ている期間を、図6に、“DATA Valid”で示す。
【0126】また、受信完了信号Tackは、回路A9か
らの送信データ信号TDataが回路B9で信号Rdataとし
て正しく受信できたときに、値‘1’を示す受信完了信
号であり、信号Treq1と同じ値である。図6に、受信
完了信号Tackと信号Treq1との関係を2重線で示す。
【0127】図5に示す回路A9において、クロック信
号clkA’が動作している間、回路B9のクロック信号c
lkB’は停止している。このため、回路B9で取り込ま
れるデータ信号TDataの値が変化しているとき、同期ク
ロック信号clkB’が変化しないことが保証され、メタ
ステーブル状態が発生しないことを保証できる。
【0128】また、図5に示す回路B9において、クロ
ック信号clkB’が動作している間、回路A9のクロッ
ク信号clkA’は停止している。このため、回路B9で
データ信号TDataを取り込む時刻Tbに、取り込まれる
データ信号TDataの値が変化しないことが保証され、メ
タステーブル状態が発生しないことを保証できる。
【0129】図6のタイミングチャートにおいて、有効
データ送信信号Treqの立上り時刻Tsaから、受信完了
信号Tackの立上り時刻Tsbまでの期間は、クロック信
号clkBの周期TB以下である。
【0130】また、受信完了信号Tackの立下がり時刻
Tebから信号Tack1の立下り時刻Teaまでの期間は、
クロック信号clkAの周期TA以下である。
【0131】クロック信号clkAの周期TAが、クロッ
ク信号clkBの周期TBよりも短いと仮定すると、受信
完了信号Tackが‘1’の期間は、クロック信号clkBの
1周期分の期間TBとなり、また、信号Tack1の立下
り時刻Tea以後は、ただちに、次のデータ転送が可能に
なる。したがって、1回の転送に要する期間は、最大
で、(TB×2+TA)となる。
【0132】従来の一例である図7の回路の場合、1回
の転送に要する期間は、遅い方のクロック信号clkBを
基準に、その周期TBの4倍が必要であるから、この第
4実施形態の回路によれば、(TB×2−TA)時間以上
の転送期間短縮が可能である。
【0133】尚、上記第1〜第4実施形態では、送信回
路としての回路A5,A7,A8,A9を有する転送装置
を送信側(転送元)の転送装置とし、受信回路としての回
路B5,B7,B8,B9を有する転送装置を受信側(転送
先)の転送装置としたが、両転送装置は、送信回路A5
(あるいはA7,A8,A9)と受信回路B5(あるいはB
7,B8,B9)の両方を備えている。
【0134】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の非
同期転送装置は、送信制御手段が、有効データ送信信号
を検出したときに、転送手段を動作停止状態にする一
方、有効データ送信信号を検出せず、かつ、上記転送先
からの受信完了信号を検出したときに、上記転送手段を
動作状態にさせる。したがって、この発明によれば、ハ
ンドシェイクで用いる有効データ送信信号を転送手段の
動作制御に利用して、小さなオーバーヘッド(制御時間)
でメタステーブル状態を回避できる。したがって、1つ
のデータ転送にかかるオーバーヘッドを低減すると共に
低消費電力化も図れる。
【0135】また、一実施形態の非同期転送装置は、上
記送信制御手段が、送信用クロック信号制御手段であ
り、ハンドシェイクで用いる有効データ送信信号と受信
完了信号を利用し、転送手段に供給するクロック信号を
制御することで、転送手段を動作状態または停止状態に
制御する。したがって、ハードウェアの大幅な増加を招
くこと無しに、1つのデータ転送にかかるオーバーヘッ
ドを低減すると共に低消費電力化も計ることができる。
【0136】また、他の実施形態は、上記送信用クロッ
ク信号制御手段が、送信用クロック信号停止手段を備
え、この送信用クロック信号停止手段で、上記転送手段
に供給するクロック信号を停止させて、上記転送手段を
上記停止状態にする。したがって、クロック停止による
消費電力の低減が期待できる。
【0137】また、一実施形態は、上記送信用クロック
信号停止手段がマスク手段を備え、このマスク手段が、
上記転送手段に供給するクロック信号にマスクをかけ
る。これにより、転送手段に供給するクロック信号を停
止させて、転送手段を停止状態にする。したがって、ク
ロック停止による消費電力の低減が期待できる。
【0138】また、他の実施形態は、上記非同期転送装
置において、受信制御手段を備え、この受信制御手段
が、上記転送元からの有効データ送信信号を受信したと
きに、上記受信手段を、データ信号を取り込む動作状態
にすると共に、上記有効データ送信信号を取り込んで、
上記転送元に受信完了信号を出力する。一方、この受信
制御手段が、上記有効データ送信信号を検出しないとき
に、上記受信手段を、データ信号を取り込まない停止状
態にする。したがって、この実施形態によれば、転送元
からの有効データ送信信号の検出と非検出に応じて、受
信手段を動作状態と停止状態に制御して、転送元からの
データ信号を確実に受信し、かつ、上記有効データ送信
信号を取り込むと、上記転送元に受信完了信号を出力す
る。
【0139】また、一実施形態は、上記非同期転送装置
において、上記受信制御手段は、受信用クロック信号制
御手段であり、この受信用クロック信号制御手段が、少
なくとも上記有効データ送信信号に基いて、上記受信手
段に供給するクロック信号を制御することによって、受
信手段を動作状態または停止状態に制御する。したがっ
て、簡単なハードウェアで受信手段を制御できる。
【0140】また、他の実施形態は、上記非同期転送装
置において、上記受信用クロック信号制御手段は、受信
用クロック信号停止手段を備え、この受信用クロック信
号停止手段で、上記受信手段に供給するクロック信号を
停止させて、上記受信手段を停止状態にする。したがっ
て、クロック停止による消費電力の低減を図れる。
【0141】また、一実施形態は、上記非同期転送装置
において、上記受信用クロック信号停止手段がマスク手
段を備え、このマスク手段が、上記受信手段に供給する
クロック信号にマスクをかける。これにより、受信手段
に供給するクロック信号を停止させて、受信手段を停止
状態にする。
【0142】また、他の実施形態の非同期転送方法は、
転送元は、有効データ送信信号を検出したときに、デー
タ転送動作を停止状態にする一方、上記転送元が、有効
データ送信信号を検出せず、かつ、転送先からの受信完
了信号を検出したときに、データ転送動作を開始する。
したがって、この発明の非同期転送方法によれば、ハン
ドシェイクで用いる有効データ送信信号を転送手段の動
作制御に利用して、小さなオーバーヘッドでメタステー
ブル状態を回避できる。したがって、1つのデータ転送
にかかるオーバーヘッドを低減すると共に低消費電力化
も図れる。
【0143】また、一実施形態の非同期転送方法は、上
記非同期転送方法において、すくなくとも上記有効デー
タ送信信号に基いて、上記データ転送動作に使用するク
ロック信号を制御して、上記データ転送動作を停止状態
にする。
【0144】また、他の実施形態の非同期転送方法は、
上記クロック信号を停止させることによって、上記デー
タ転送動作を停止状態にする。
【0145】また、一実施形態の非同期転送方法は、上
記クロック信号にマスクをかけることによって、上記ク
ロック信号を停止させる。
【0146】また、他の実施形態の非同期転送方法は、
転送元からの有効データ送信信号の検出と非検出に応じ
て、受信動作の開始と停止を制御して、転送元からのデ
ータ信号を確実に受信し、かつ、上記転送元からの有効
データ送信信号を取り込むと、上記転送元に受信完了信
号を出力する。
【0147】また、一実施形態の非同期転送方法は、少
なくとも上記有効データ送信信号と上記受信完了信号に
基いて、上記データ受信動作に使用するクロック信号を
制御して、上記データ受信動作を開始する。
【0148】また、他の実施形態の非同期転送方法は、
上記クロック信号を停止させることによって、上記受信
動作を停止させる。
【0149】また、一実施形態の非同期転送方法は、上
記クロック信号にマスクをかけることによって、上記ク
ロック信号を停止させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の非同期転送装置の第1実施形態の
回路図である。
【図2】 上記第1実施形態のタイミングチャートであ
る。
【図3】 この発明の第2実施形態の回路図である。
【図4】 この発明の第3実施形態の回路図である。
【図5】 この発明の第4実施形態の回路図である。
【図6】 上記第4実施形態のタイミングチャートであ
る。
【図7】 第1従来例の非同期転送回路の回路図であ
る。
【図8】 第1従来例のタイミングチャートである。
【図9】 第2従来例の非同期転送回路の回路図であ
る。
【図10】 第2従来例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
A5,B5,A7,B7,A8,B8,A9,B9…転送回
路、F1〜F6,F71,…フリップフロップ、5A,5
B,7A,7B,8A,8B,9A,9B…制御回路、51,
53,72,83,91,93,96…ORゲート、52,9
2…ANDゲート、55,95…インバータ、C5,C9
…任意回路、Tdata,Rdata…データ信号、clkA,clk
A',clkB,clkB'…クロック信号、Treq…有効データ
送信信号、Tack…受信完了信号。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周波数で互いに非同期で動作して
    いる複数の転送装置間で、有効なデータ信号を送信した
    ことを表す有効データ送信信号とデータ信号の受信が完
    了したことを表す受信完了信号とを用いたハンドシェイ
    ク方式でデータ転送を行う非同期転送システムにおける
    非同期転送装置であって、 送信回路を有し、この送信回路は、 上記データ信号を転送先に転送する転送手段と、 有効データ送信信号を検出したときに、上記転送手段
    を、データ信号を保持する動作停止状態にする一方、有
    効データ送信信号を検出せず、かつ、上記転送先からの
    受信完了信号を検出したときに、上記転送手段を、デー
    タ信号を取り込む動作状態にさせる送信制御手段とを備
    えていることを特徴とする非同期転送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非同期転送装置におい
    て、 上記送信制御手段は、 少なくとも上記有効データ送信信号と受信完了信号とに
    基いて、上記転送手段に供給するクロック信号を制御す
    る送信用クロック信号制御手段であることを特徴とする
    非同期転送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の非同期転送装置におい
    て、 上記送信用クロック信号制御手段は、 上記転送手段に供給するクロック信号を停止させて、上
    記転送手段を上記停止状態にする送信用クロック信号停
    止手段を備えていることを特徴とする非同期転送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の非同期転送装置におい
    て、 受信回路を有し、この受信回路は、 転送元からのデータ信号を受信する受信手段と、 上記転送元からの有効データ送信信号を受信したとき
    に、上記受信手段を、データ信号を取り込む動作状態に
    すると共に、上記有効データ送信信号を取り込んで、上
    記転送元に受信完了信号を出力する一方、上記有効デー
    タ送信信号を検出しないときに、上記受信手段を、デー
    タ信号を取り込まない停止状態にする受信制御手段を備
    えていることを特徴とする非同期転送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の非同期転送装置におい
    て、 上記受信制御手段は、 少なくとも上記有効データ送信信号に基いて、上記受信
    手段に供給するクロック信号を制御する受信用クロック
    信号制御手段であることを特徴とする非同期転送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の非同期転送装置におい
    て、 上記受信用クロック信号制御手段は、 上記受信手段に供給するクロック信号を停止させて、上
    記受信手段を停止状態にする受信用クロック信号停止手
    段を備えていることを特徴とする非同期転送装置。
  7. 【請求項7】 異なる周波数で互いに非同期で動作して
    いる複数の転送装置間で、有効なデータ信号を送信した
    ことを表す有効データ送信信号とデータ信号の受信が完
    了したことを表す受信完了信号とを用いたハンドシェイ
    ク方式でデータ転送を行う非同期転送方法であって、 転送元は、有効データ送信信号を検出したときに、デー
    タ転送動作を停止状態にする一方、上記転送元が、有効
    データ送信信号を検出せず、かつ、転送先からの受信完
    了信号を検出したときに、データ転送動作を開始するこ
    と特徴とする非同期転送方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の非同期転送方法におい
    て、 すくなくとも上記有効データ送信信号に基いて、上記デ
    ータ転送動作に使用するクロック信号を制御して、上記
    データ転送動作を停止状態にすることを特徴とする非同
    期転送方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の非同期転送方法におい
    て、 上記クロック信号を停止させることによって、上記デー
    タ転送動作を停止状態にすることを特徴とする非同期転
    送方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の非同期転送方法にお
    いて、 転送元からの有効データ送信信号を受信すると、データ
    受信動作を開始し、 上記有効データ送信信号を取り込むと、上記転送元に受
    信完了信号を出力する一方、 上記転送元から有効データ送信信号を検出しないとき
    に、データ受信動作を停止することを特徴とする非同期
    転送方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の非同期転送方法に
    おいて、 少なくとも上記有効データ送信信号と上記受信完了信号
    に基いて、上記データ受信動作に使用するクロック信号
    を制御して、上記データ受信動作を開始することを特徴
    とする非同期転送方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の非同期転送方法に
    おいて、 上記クロック信号を停止させることによって、上記受信
    動作を停止させることを特徴とする非同期転送方法。
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