JP3039385U

JP3039385U - 清掃用具

Info

Publication number: JP3039385U
Application number: JP1997000251U
Authority: JP
Inventors: 通子岩永
Original assignee: 通子岩永
Priority date: 1997-01-08
Filing date: 1997-01-08
Publication date: 1997-07-15
Anticipated expiration: 2003-01-08

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、使用に際して手が汚れず、しかも大
量の清掃を行うことのできる清掃用具を提供する。【解決手段】シート状部材によって袋状に形成された本
体１０と、複数のシート状部材２０１〜２０４で成る清
掃部２０、とを有し、該清掃部は、該本体と該清掃部と
によって袋が形成されるように、該本体の表面に取り付
けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば床、家具、壁等を清掃するための掃除用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

清掃用具の１つとして従来から雑巾が知られている。この雑巾は、通常織布で構成されている。そして、この雑巾（以下、「普通の雑巾」という）に水又は洗剤を含浸させて清掃対象物を拭くことにより埃、汚れ等が除去される。また、最近は所謂化学雑巾と呼ばれる掃除用具が実用に供されている。この化学雑巾は、一般に清浄剤を含浸させた不織布で構成されている。この化学雑巾は水又は洗剤を必要としないので清掃が簡単にできるという特徴がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の普通の雑巾及び化学雑巾は、その一面が清掃によって汚れた後は裏返して使用される。この場合、汚れた面に手を押し当てて使用しなければならないので、手が汚れるという問題がある。また、普通の雑巾は、汚れが付着した場合は水又は洗剤で洗い流す必要があり、化学雑巾は、汚れが付着した場合は廃棄しなければならない。従って、大量の清掃を行うような場合、普通の雑巾では頻繁に水洗いが必要であり、化学雑巾では頻繁に新しいものと取り替える必要があるので非常に不便であった。

【０００４】そこで、本考案の目的は、使用に際して手が汚れず、しかも大量の清掃を行うことのできる清掃用具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の清掃用具は、シート状部材によって袋状に形成された本体と、シート状部材で成る清掃部、とを有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成されるように、該本体の表面に取り付けられていることを特徴とする。

【０００６】上記シート状部材には、例えば織機、編機、フェルト製造法或いは他の方法により、繊維、糸などで構成したシート状の織布及び不織布、並びにこれらと類似の性質を有する非繊維質の生地が含まれる。上記本体は、例えば２枚のシート状部材を例えばＵ字状又はこれに類似する形状に縫合し又は接着することにより形成することができる。従って、該本体には開口部が形成される。この清掃用具は、この開口部から手を入れて使用される。なお、本体は、縫合・接着などによらず、原材料を袋状に直接編み上げ又は原材料を袋状に成形することにより形成することもできる。

【０００７】上記清掃部を形成するシート状部材は、本体の表面の略半分を覆うように取り付けられる。例えば、本体が２枚のシート状部材を縫合し又は接着することにより形成される場合は、該本体の一面に清掃部を形成するシート状部材を取り付けることができる。この取り付けは、縫合又は接着によって行うことができる。上記清掃部を形成するシート状部材に清浄剤を含浸させることができる。

【０００８】上記のように構成される清掃用具は、本体の開口部から手を挿入し、清掃部を形成するシート状部材の表面を清掃対象物に押し当てて清掃する。従って、手は常に本体内部にあり、汚れた面に手を触れることがないので手が汚れることがない。また、本体及び清掃部のシート状部材を介して清掃対象物に触れることができるので、特に拭きたい箇所や複雑な部位を清掃するのに適している。

【０００９】また、清掃部を形成するシート状部材の表面（一方の面）が汚れた場合は、本体と該シート状部材とで形成される袋を裏返すことにより、該清掃部を形成するシート状部材の他方の面を表面にすることができる。そして、上記一方の面の場合と同様に、他方の面で清掃対象物を清掃することができるので、清掃部を形成するシート状部材を有効に使用できる。なお、上記裏返す動作は、本体及び清掃部がシート状部材で構成されているので、手を本体に挿入したまま行うことができる。

【００１０】また、上記清掃部は、重ね合わせられた複数のシート状部材で構成することができる。この場合、該複数のシート状部材を表面側から第１シート状部材、第２シート状部材、・・・と名付ければ、第１シート状部材の一方の面が汚れたら本体と該第１シート状部材とで形成される袋を裏返すことにより、第１シート状部材の他方の面及び第２シート状部材の一方の面を用いて清掃することができる。同様に、第２シート状部材の一方の面が汚れたら本体と該第２シート状部材とで形成される袋を裏返すことにより、第２シート状部材の他方の面及び第３シート状部材の一方の面を用いて清掃することができる。以下同様の方法で、清掃部を形成する全てのシート状部材の両面を使用して清掃を行うことができる。この構成によれば、上述した効果に加え、大量の清掃を行うことができるという利点がある。

【００１１】また、上記本体は防水性を有するように構成できる。この構成によれば、従来の通常の雑巾のように清掃部を水洗いしても手が濡れることがなく、また清掃対象物が濡れていても手が汚れることがない。

【００１２】また、上記清掃部は、本体に着脱自在に構成することができる。この構成によれば、清掃部を形成するシート状部材の全てが汚れた場合に、本体はそのままで清掃部だけを取り替えればよいので、経済的であると共に、ゴミの発生を少なくできるという効果を奏する。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の清掃用具の実施の形態につき図面を参照しながら説明する。

【００１４】図１は本清掃用具の分解斜視図である。本清掃用具は、本体１０と清掃部２０とで構成されている。本体１０は、図１に示すように、表シート状部材１０１と裏シート状部材１０２とにより構成されている。これら表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２としては、例えば糸を織って作製した織布（例えば通常の織物）、繊維を絡めてシート状に成形した不織布（例えば紙）、ゴムや合成樹脂でなるシート状部材（例えばビニールシート）などを用いることができる。

【００１５】上記表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２は、図２の平面図に示すように、各々人の手程度の大きさで成るＵ字形状で構成されている。そして、これらは重ね合わされ、その外縁から所定の位置（縫い目１１によって示されている）が略Ｕ字状に縫合されている。これにより、開口部１２を有する袋が形成されている。この開口部１２は、人が手を挿入するための入り口となる。

【００１６】なお、上記では表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２を糸で縫合し、以て袋を形成したが、袋の形成方法はこれに限定されない。例えば、図２の縫い目１１に対応する位置に接着剤を塗布し、表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２を接着することにより袋を形成してもよい。この方法によれば、表シート状部材１０１と裏シート状部材１０２との接合作業が簡単になる。また、糸などを直接袋状に編み上げて袋を形成してもよいし、シート状部材を袋状に一体的に成形し、以て袋を形成してもよい。この方法によれば、縫合又は接着という作業工程が不要になるので、本清掃用具を量産する場合に好適である。

【００１７】また、上記本体１０を構成する表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２は防水性を有するように構成できる。これは、本体１０を形成する表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２に防水加工を施すことにより実現できる。又は、表シート状部材１０１及び裏シート状部材１０２として、水を透過させない部材、例えばゴム、合成樹脂などを用いてもよい。

【００１８】清掃部２０は、４枚のシート状部材２０１〜２０４を重ね合わせることにより構成されている。各シート状部材２０１〜２０４は、清掃対象物に直接接する部分であり、例えば糸を織って作製した織布（例えば通常の布）、繊維を絡めてシート状に形成した不織布（例えば紙）、又はこれらに清浄剤を含浸させたものを用いることができる。清浄剤としては、例えば吸着剤、界面活性剤、抗菌剤、防カビ剤などを挙げることができる。

【００１９】清掃部２０を形成する各シート状部材２０１〜２０４は、図３に示すように、本体１０と略同一形状で構成されている。そして、これらは重ね合わされ、本体１０の縫い目１１に沿って本体１０に縫合されている。縫合範囲は、上記本体１０を形成する場合と異なり、本体１０の奥行き（図３中の上下方向）の途中までになっている。これにより、清掃部２０の各シート状部材２０１〜２０４を容易に裏返すことができるようになっている。

【００２０】なお、清掃部２０の各シート状部材２０１〜２０４の間、及び清掃部２０と本体１０との間は、上記本体１０を形成する場合と同様に、接着剤で接着してもよい。

【００２１】また、上記清掃部２０は、本体１０に着脱可能に構成できる。この着脱には、例えば所謂マジックテープ、接着力の弱い接着剤などを用いることができる。

【００２２】以上の構成において、図面を参照しながら本清掃用具の使い方を説明する。図４は、図３に示した清掃用具をＡ−Ａ’で切断した断面図である。先ず最初は、図４（Ａ）に示すように、本体１０の開口部１２に手３０を挿入し、シート状部材２０１を用いて清掃を行う。そして、該シート状部材２０１に汚れが付着して清掃効果がなくなった場合に、このシート状部材２０１をめくって裏返す。これにより、図４（Ｂ）に示すように、シート状部材２０１が本体１０の表面側１０１になり、しかも汚れが付着していない面が露出する。同時に、本体１０の裏面側１０２には、シート状部材２０２が露出する。従って、これらシート状部材２０１及び２０２の表面に露出した面を用いて清掃を行うことができる。以下同様に、順次シート状部材２０２、２０３及び２０４とめくることにより、全てのシート状部材２０１〜２０４の各々の両面を清掃に用いることができる。

【００２３】以上説明したように、本実施の形態によれば、手は常に本体１０内部にあり、汚れた面に手を触れることがないので手が汚れることがない。また、清掃部２０を形成するシート状部材２０１〜２０４をめくって裏返すことにより、シート状部材２０１〜２０４の全ての表裏面を清掃に使用することができるので、シート状部材２０１〜２０４を有効に使用できると共に、大量の清掃が可能となっている。

【００２４】なお、上記の実施の形態では、本体１０及び清掃部２０が略Ｕ字形状になるように形成したが、これらの形状はＵ字に限定されない。例えばＶ字形、三角形、長方形、正方形、台形などといった種々の形状を用いることができる。

【００２５】また、上記の実施の形態では、清掃部２０は、４枚のシート状部材２０１〜２０４を重ね合わせて構成したが、シート状部材の枚数は４枚に限定されず、任意の枚数とすることができる。

【００２６】

【考案の効果】

以上詳述したように、この考案によれば、使用に際して手が汚れず、しかも大量の清掃を行うことのできる清掃用具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の清掃用具の実施の形態の構成を示す分
解斜視図である。

【図２】本考案の清掃用具の実施の形態の本体の平面図
である。

【図３】本考案の清掃用具の実施の形態の清掃部の平面
図である。

【図４】本考案の清掃用具の実施の形態の使い方を説明
するための断面図である。

【符号の説明】

１０本体１０１、１０２シート状部材１１縫い目１２開口部２０清掃部２０１〜２０４シート状部材３０手

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シート状部材によって袋状に形成された本
体と、シート状部材で成る清掃部、とを有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項２】シート状部材によって袋状に形成された本
体と、重ね合わせられた複数のシート状部材で成る清掃部、と
を有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項３】シート状部材によって袋状に形成された防
水性を有する本体と、シート状部材で成る清掃部、とを有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項４】シート状部材によって袋状に形成された防
水性を有する本体と、重ね合わせられた複数のシート状部材で成る清掃部、と
を有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項５】シート状部材によって袋状に形成された本
体と、シート状部材で成り、該本体に着脱可能な清掃部、とを
有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項６】シート状部材によって袋状に形成された本
体と、重ね合わせられた複数のシート状部材で成り、該本体に
着脱可能な清掃部、とを有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項７】シート状部材によって袋状に形成された防
水性を有する本体と、シート状部材で成り、該本体に着脱可能な清掃部、とを
有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項８】シート状部材によって袋状に形成された防
水性を有する本体と、重ね合わせられた複数のシート状部材で成り、該本体に
着脱可能な清掃部、とを有し、該清掃部は、該本体と該清掃部とによって袋が形成され
るように、該本体の表面に取り付けられていることを特
徴とする清掃用具。
【請求項９】前記清掃部のシート状部材には、清浄剤が
含浸されていることを特徴とする請求項１〜請求項８の
何れか１項に記載の清掃用具。