JP3125071U - 清掃用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】1枚の布によるシンプルな構成でありながら、その裏表だけでなく裏返すことによって多面を使用することができ、さらに繊維や薬剤を組み合わせて使用することで、効果的な清掃を行うことを可能とする清掃用具を提供する。
【解決手段】一枚の繊維性生地片よりなる清掃用具1であって、この繊維性生地片に少なくとも1の山折線3と、少なくとも1の谷折線4,5を設けて折りたたみ、繊維性生地片の左右の側辺を縫い閉じ8、使用者の手を挿通するための挿通部を少なくとも2箇所備えるものである。
【選択図】図2
【解決手段】一枚の繊維性生地片よりなる清掃用具1であって、この繊維性生地片に少なくとも1の山折線3と、少なくとも1の谷折線4,5を設けて折りたたみ、繊維性生地片の左右の側辺を縫い閉じ8、使用者の手を挿通するための挿通部を少なくとも2箇所備えるものである。
【選択図】図2
Description
本考案は、拭き掃除が必要な様々な場面において使用される清掃用具に関するものであり、特に1枚の繊維性生地片から構成され、その両面及び裏面まで使用できる清掃用具に関する。
一般に、日常生活においても、工業製品の製作やメンテナンス、車の清掃、飲食店でのサービスなど、製品や環境を清潔に保つために、多くの場合布ふきんや雑巾が使用されている。このような布ふきんや雑巾のうち、例えば布ふきんは、布製の正方形に加工されたものが多く、雑巾はパイル地(タオル地)の布を二つ折りあるいは四つ折りにして、その上から布地の縦横に縫い目が付されているものが一般的である。このような場合の使用面は裏と表の2面である。
このような布ふきんや雑巾に関して、複数の面を使用可能とし、より機能的に使用することを目的として、いくつか発明・考案がなされている。
このような布ふきんや雑巾に関して、複数の面を使用可能とし、より機能的に使用することを目的として、いくつか発明・考案がなされている。
例えば特許文献1には、「手袋形ぞうきん」という名称の実用新案が開示されている。この「手袋形ぞうきん」は、「不織布、紙、布などの繊維製生地の複数枚を手袋形に裁断して積層し、それらの手挿入口となる箇所を除く周縁部を互いに剥脱可能に接合した」という構成を持つものである。
このような構成による手袋形ぞうきんは、汚れた面を剥がして使うことができ、また指先を使って狭い場所でも容易に拭き取ることができる。さらに清掃作業中に手の甲側を保護することもできる。
このような構成による手袋形ぞうきんは、汚れた面を剥がして使うことができ、また指先を使って狭い場所でも容易に拭き取ることができる。さらに清掃作業中に手の甲側を保護することもできる。
また、特許文献2には、発明の名称を「ぞうきん及びその製造方法」として、拭き布を裏返し易くし、ぞうきんに挿入する手を汚さず、次々と新しい拭き布が使えるようにすることを目的とした発明が開示されている。
以下、図を用いて、雑巾に関する従来例である当該発明について説明する。
図6は、特許文献2に開示される発明の外形図である。当該発明は、ぞうきんの芯となる基部22と、表カバー18及び複数枚の拭き布21が重なり合うぞうきんにおいて、その表カバー18に切れ目を設けて基部22と表カバー18との間に手や指等ご差し込める開口部19を形成する。そして、この開口部19の縁より連続する突出カバー20を設ける、という構成よりなる。
さらに、このぞうきんを製造するときに、表カバー18と突出カバー20とを一体物とし、その突出カバー20を開口部19の両端より内側に折り畳んだ状態にしてから外縁部分23を結合するという特徴を有している。
このような構成によれば、拭き布21が複数枚重ねてあるので、拭き布21が汚れたときに新しい拭き布21をすぐに表に出すことができる。また、裏返した拭き布21の面も拭き作業に使え、上下に重なり合う拭き布21を交互に使用することができ、最多四面が使えるのである。
以下、図を用いて、雑巾に関する従来例である当該発明について説明する。
図6は、特許文献2に開示される発明の外形図である。当該発明は、ぞうきんの芯となる基部22と、表カバー18及び複数枚の拭き布21が重なり合うぞうきんにおいて、その表カバー18に切れ目を設けて基部22と表カバー18との間に手や指等ご差し込める開口部19を形成する。そして、この開口部19の縁より連続する突出カバー20を設ける、という構成よりなる。
さらに、このぞうきんを製造するときに、表カバー18と突出カバー20とを一体物とし、その突出カバー20を開口部19の両端より内側に折り畳んだ状態にしてから外縁部分23を結合するという特徴を有している。
このような構成によれば、拭き布21が複数枚重ねてあるので、拭き布21が汚れたときに新しい拭き布21をすぐに表に出すことができる。また、裏返した拭き布21の面も拭き作業に使え、上下に重なり合う拭き布21を交互に使用することができ、最多四面が使えるのである。
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1及び特許文献2においては、非常に複雑な構成よりなり、製造コストがかかるという問題点があった。また、いずれの特許文献に開示される発明においても、雑巾が厚手になり、拭き取りたい面に使用者の手、指の力を込めにくいという課題があった。
また、特許文献2においては、複数枚の雑巾を重ねて用いるため、洗って繰り返し使用する場合には、1枚ずつそれらを洗う手間がかかり、また洗い難いという課題があった。
また、特許文献2においては、複数枚の雑巾を重ねて用いるため、洗って繰り返し使用する場合には、1枚ずつそれらを洗う手間がかかり、また洗い難いという課題があった。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、一枚の繊維性生地片より構成されるシンプルな構造でありながら、多面を使用可能であり、さらには使い捨ても、洗濯をすることによって長期連用も可能な清掃用具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案である清掃用具は、一枚の繊維性生地片よりなる清掃用具であって、この繊維性生地片に少なくとも1の山折線と、少なくとも1の谷折線を設けて折りたたみ、繊維性生地片の左右の側辺を縫い閉じ、使用者の手を挿通するための挿通部を少なくとも2箇所有することを特徴とするものである。
このような構成の清掃用具においては、繊維性生地片に山折線と谷折線を設けて折りたたみ、さらに側辺を縫い閉じて使用者が手を入れて使用する挿通部を設けることで、挿通部が使用者の手を作業時に収容するという作用を有する。
このような構成の清掃用具においては、繊維性生地片に山折線と谷折線を設けて折りたたみ、さらに側辺を縫い閉じて使用者が手を入れて使用する挿通部を設けることで、挿通部が使用者の手を作業時に収容するという作用を有する。
また、請求項2記載の考案は、請求項1に記載の清掃用具であって、この繊維性生地片は天然繊維、化学繊維又は紙から成ることを特徴とするものである。
このような構成の清掃用具においては、天然繊維(綿、麻などの植物繊維、動物の毛や繭の絹などの動物繊維を含む。)や、レーヨン、キュプラなどのセルロース系、あるいはナイロンなどの合成繊維、ガラス繊維などの無機繊維を含む化学繊維、あるいは紙製の繊維などから構成され、請求項1と同様の作用を有する。
このような構成の清掃用具においては、天然繊維(綿、麻などの植物繊維、動物の毛や繭の絹などの動物繊維を含む。)や、レーヨン、キュプラなどのセルロース系、あるいはナイロンなどの合成繊維、ガラス繊維などの無機繊維を含む化学繊維、あるいは紙製の繊維などから構成され、請求項1と同様の作用を有する。
請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2に記載の清掃用具において、繊維性生地片の左右の側辺の端部は、山折線よりも手前で縫い閉じされることを特徴とするものである。
このような構成の清掃用具においては、この清掃用具を挿通部から裏返して用いる時、側辺の端部を完全に縫い閉じるよりも、山折線の手前で縫い代を残すことで、使用者の手の挿入をより容易にすると共に、より容易に裏返すことができきるという作用を有する。
このような構成の清掃用具においては、この清掃用具を挿通部から裏返して用いる時、側辺の端部を完全に縫い閉じるよりも、山折線の手前で縫い代を残すことで、使用者の手の挿入をより容易にすると共に、より容易に裏返すことができきるという作用を有する。
請求項4記載の考案は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の清掃用具であって、繊維性生地片の左右の側辺は、縫い閉じに代えて、接着手段又は圧着手段によって接合されることを特徴とするものである。
このような構成の清掃用具においては、使用の用途に合わせて接着あるいは圧着される側辺が、用途や必要とされる強度、あるいはコストに応じてこの清掃用具を構成するという作用を有する。
このような構成の清掃用具においては、使用の用途に合わせて接着あるいは圧着される側辺が、用途や必要とされる強度、あるいはコストに応じてこの清掃用具を構成するという作用を有する。
請求項5記載の考案は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の清掃用具であって、繊維性生地片は清掃用薬剤を含有することを特徴とするものである。
このような構成の清掃用具においては、清掃用薬剤がより効果的に汚れを落とす、あるいはつやを出すという作用を有する。
このような構成の清掃用具においては、清掃用薬剤がより効果的に汚れを落とす、あるいはつやを出すという作用を有する。
以上説明したように、本考案の請求項1に記載の清掃用具においては、使用者が手を入れて使用することができる挿通部を有し、この挿通部を用いることによってより容易に拭き掃除をすることができる。
本考案の請求項2に記載の清掃用具においては、請求項1に記載の発明と同様の効果を有すると同時に、清掃などが必要とされる対象の性質によって、天然繊維、化学繊維あるいは紙製として使い分けをすることができる。
本考案の請求項3に記載の清掃用具においては、この清掃用具の挿通部に手を挿入し易く、また、清掃用具を裏返して使用するときには、より容易に裏返すことができる。
本考案の請求項4に記載の清掃用具においては、用途や必要とされる強度に従って、接合の選択を可能とし、また、縫い閉じに代えて、清掃用具の側辺を接着あるいは圧着することで、例えば紙製の使い捨て清掃用具を製造する場合に、大量生産を可能とし製造コストを大幅に低減することが可能である。
最後に本考案の請求項5に記載の清掃用具においては、薬剤を含有させることにより、拭き取りの効果を増すことや、つや出しなどに効果的である。
本考案の請求項2に記載の清掃用具においては、請求項1に記載の発明と同様の効果を有すると同時に、清掃などが必要とされる対象の性質によって、天然繊維、化学繊維あるいは紙製として使い分けをすることができる。
本考案の請求項3に記載の清掃用具においては、この清掃用具の挿通部に手を挿入し易く、また、清掃用具を裏返して使用するときには、より容易に裏返すことができる。
本考案の請求項4に記載の清掃用具においては、用途や必要とされる強度に従って、接合の選択を可能とし、また、縫い閉じに代えて、清掃用具の側辺を接着あるいは圧着することで、例えば紙製の使い捨て清掃用具を製造する場合に、大量生産を可能とし製造コストを大幅に低減することが可能である。
最後に本考案の請求項5に記載の清掃用具においては、薬剤を含有させることにより、拭き取りの効果を増すことや、つや出しなどに効果的である。
以下に、本考案の最良の実施の形態に係る清掃用具について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1(a)は本考案の実施の形態に係る清掃用具の展開図、(b)は山折線、谷折線に従い折り畳み、縫い閉じた状態を示す外形図、(c)は(b)におけるA−A線矢視断面図である。
(a)において、清掃用具1は、その完成前の段階として展開された様子を示すもので、繊維性生地片である布片2の中心位置に仮想の山折線3を有し、山折線3から上端部及び下端部のほぼ中心位置に、それぞれ仮想の谷折線4と谷折線5を有している。
(b)においては、清掃用具1を山折線3と谷折線4及び谷折線5に従ってたたみ、左側辺6と右側辺7の側端部の近傍を直線状に縫い目8でそれぞれ縫い閉じている。
(c)は(b)におけるA−A線矢視断面図であり、この図に示されるように、清掃用具1はおよそ断面W字状に畳まれている。使用者は挿通部9及び挿通部10と、挿通部11の3箇所にそれぞれ手を入れて、この清掃用具1を用いることが出来る。
なお、図1(b)、(c)において、布片2の左側辺6及び右側辺7の端部2aは、山折線3の手前位置まで、図中符号ΔLで示される寸法ほど短めに縫い閉じられている。このようにすることで、挿通部9及び挿通部10に手を挿入し易くなると同時に、清掃用具1を裏返す際に、指を入れ易くなり裏返し易くもなる。
但し、縫い目8が短くなるため、強度の観点から山折線3の位置まで縫い閉じてもよく、特に限定するものではない。
また、逆に、山折線3の位置を挿通部9及び挿通部10の内側の手前にするようにして、左側辺6及び右側辺7の端部2aを長めに縫い閉じてもよい。このようにすることでも、短めに縫い閉じる場合と同様の効果を得ることができる。
図1(a)は本考案の実施の形態に係る清掃用具の展開図、(b)は山折線、谷折線に従い折り畳み、縫い閉じた状態を示す外形図、(c)は(b)におけるA−A線矢視断面図である。
(a)において、清掃用具1は、その完成前の段階として展開された様子を示すもので、繊維性生地片である布片2の中心位置に仮想の山折線3を有し、山折線3から上端部及び下端部のほぼ中心位置に、それぞれ仮想の谷折線4と谷折線5を有している。
(b)においては、清掃用具1を山折線3と谷折線4及び谷折線5に従ってたたみ、左側辺6と右側辺7の側端部の近傍を直線状に縫い目8でそれぞれ縫い閉じている。
(c)は(b)におけるA−A線矢視断面図であり、この図に示されるように、清掃用具1はおよそ断面W字状に畳まれている。使用者は挿通部9及び挿通部10と、挿通部11の3箇所にそれぞれ手を入れて、この清掃用具1を用いることが出来る。
なお、図1(b)、(c)において、布片2の左側辺6及び右側辺7の端部2aは、山折線3の手前位置まで、図中符号ΔLで示される寸法ほど短めに縫い閉じられている。このようにすることで、挿通部9及び挿通部10に手を挿入し易くなると同時に、清掃用具1を裏返す際に、指を入れ易くなり裏返し易くもなる。
但し、縫い目8が短くなるため、強度の観点から山折線3の位置まで縫い閉じてもよく、特に限定するものではない。
また、逆に、山折線3の位置を挿通部9及び挿通部10の内側の手前にするようにして、左側辺6及び右側辺7の端部2aを長めに縫い閉じてもよい。このようにすることでも、短めに縫い閉じる場合と同様の効果を得ることができる。
図2の(a)は図1(b)におけるB−B線矢視図、(b)は図1(b)におけるC−C線矢視図である。図2において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
清掃用具1は、図2(a)に示すように山折線3側からでは、挿通部9と挿通部10の2個所の挿通部を備えている。また、谷折線4,5側からでは、図2(b)に示されるように1箇所の挿通部11を備えており、合計すると3箇所の挿通部を備えている。
清掃用具1は、図2(a)に示すように山折線3側からでは、挿通部9と挿通部10の2個所の挿通部を備えている。また、谷折線4,5側からでは、図2(b)に示されるように1箇所の挿通部11を備えており、合計すると3箇所の挿通部を備えている。
図3は本実施の形態に係る清掃用具の使用時の状態を示す外形図である。図3において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
使用者は布片2の挿通部11より手12を挿通して清掃用具1を使用するものである。この他にも、図2(a)に示される挿通部9及び挿通部10にも手を入れて使用することが可能である。
なお、この布片2の大きさは、図3にその寸法が示されるが、手のひらの大きさ程度とするのが望ましい。この寸法は、通常のタオルを布片2に用いた場合に、山折線3と2つの谷折線4,5で折り畳んだ後、中央から2つに切断して、清掃用具1を2つ作製可能な寸法である。
使用者は布片2の挿通部11より手12を挿通して清掃用具1を使用するものである。この他にも、図2(a)に示される挿通部9及び挿通部10にも手を入れて使用することが可能である。
なお、この布片2の大きさは、図3にその寸法が示されるが、手のひらの大きさ程度とするのが望ましい。この寸法は、通常のタオルを布片2に用いた場合に、山折線3と2つの谷折線4,5で折り畳んだ後、中央から2つに切断して、清掃用具1を2つ作製可能な寸法である。
図4(a)は本実施の形態に係る清掃用具の断面を模式的に表す概念図であり、(b)乃至(d)は、それぞれ(a)に示される状態から挿通部の裏面を表面とするために裏返した場合の断面を模式的に示す概念図である。図4において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
清掃用具1は、図4(a)に示されるとおり、2つの表面13a,13hの他に、挿通部9の2つの裏面13f,13g、挿通部10の2つの裏面13b,13c、さらに、挿通部11の2つの裏面13d,13eを備えている。
まず、最初は図4(a)に示される状態で使用し、表面13a,13hが汚れで使用済みとなった場合に、例えば図4(b)に示されるとおり、挿通部10に手を入れつつ裏返しにして、挿通部10の内部の裏面13b,13cを表面として使用するものである。その後、これらも使用済みとなった場合には、次に、図4(d)に示されるとおり、挿通部9に手を入れて裏返しにして、挿通部9の内部の裏面13f,13gを表面として使用し、さらに、図4(c)に示されるとおり、挿通部11に手を入れて裏返しにして、挿通部11の内部の裏面13d,13eを表面として使用することが可能である。
以上のような3箇所の挿通部については、それぞれ裏返すことで、当初の表面が2面と挿通部の裏返しによる表面が6面あり、合計8面を使用することが可能であるので、非常に資源を有効に活用することが可能である。
清掃用具1は、図4(a)に示されるとおり、2つの表面13a,13hの他に、挿通部9の2つの裏面13f,13g、挿通部10の2つの裏面13b,13c、さらに、挿通部11の2つの裏面13d,13eを備えている。
まず、最初は図4(a)に示される状態で使用し、表面13a,13hが汚れで使用済みとなった場合に、例えば図4(b)に示されるとおり、挿通部10に手を入れつつ裏返しにして、挿通部10の内部の裏面13b,13cを表面として使用するものである。その後、これらも使用済みとなった場合には、次に、図4(d)に示されるとおり、挿通部9に手を入れて裏返しにして、挿通部9の内部の裏面13f,13gを表面として使用し、さらに、図4(c)に示されるとおり、挿通部11に手を入れて裏返しにして、挿通部11の内部の裏面13d,13eを表面として使用することが可能である。
以上のような3箇所の挿通部については、それぞれ裏返すことで、当初の表面が2面と挿通部の裏返しによる表面が6面あり、合計8面を使用することが可能であるので、非常に資源を有効に活用することが可能である。
図1から図4においては、山折線を1本と谷折線が2本の場合の清掃用具1を示している。これに対して、山折線を1本、谷折線を1本とし、挿通部を2箇所設け、断面をZ字状とすることもできる。この場合、拭き作業を行う面を裏表合わせて6面使用することができる。
また、山折線を2本、谷折線を3本設けて構成することもでき、山折線及び谷折線の数を限定するものではない。
しかしながら、図に示すような山折線を1本、谷折線を2本とする構成が、布片2の厚みと縫い閉じの容易さ、さらには裏返しの容易さや耐久性等を考慮すれば、最も効率的に多くの面を使用することができ望ましい。
なお、本考案の実施の形態として、1枚の布片2を折りたたんで清掃用具1を構成しているが、複数枚の布片2を重ね合わせて使用することもでき、限定するものではない。
さらに清掃用具1の形状は、長方形だけではなく、正方形であってもよく、また四角形の角を丸くしたり、手の形の輪郭に沿った形状、あるいはミトン型、5本指の手袋型であってもよく、限定するものではない。
また、山折線を2本、谷折線を3本設けて構成することもでき、山折線及び谷折線の数を限定するものではない。
しかしながら、図に示すような山折線を1本、谷折線を2本とする構成が、布片2の厚みと縫い閉じの容易さ、さらには裏返しの容易さや耐久性等を考慮すれば、最も効率的に多くの面を使用することができ望ましい。
なお、本考案の実施の形態として、1枚の布片2を折りたたんで清掃用具1を構成しているが、複数枚の布片2を重ね合わせて使用することもでき、限定するものではない。
さらに清掃用具1の形状は、長方形だけではなく、正方形であってもよく、また四角形の角を丸くしたり、手の形の輪郭に沿った形状、あるいはミトン型、5本指の手袋型であってもよく、限定するものではない。
また、清掃用具1は、本実施の形態のように布片など、繊維性生地片より構成されるが、その用途によっては、天然繊維、あるいは化学繊維から構成される布片であったり、あるいは紙製の生地によって構成され、その素材を限定するものではない。
天然繊維の代表的なものとしては、綿、麻、あるいはヤシやイグサなどの植物繊維、動物繊維である獣毛繊維(羊毛、カシミヤ、ラクダやウサギなど)と繭繊維の絹などがある。
化学繊維としては、レーヨン、キュプラなどのセルローズ系、あるいはナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、アクリルなどの合成繊維、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維維などが挙げられる。
あるいは、前述のとおり、布地を紙によって構成することもできる。このような素材を用いる場合は、使い捨てにするのに好適である。
天然繊維の代表的なものとしては、綿、麻、あるいはヤシやイグサなどの植物繊維、動物繊維である獣毛繊維(羊毛、カシミヤ、ラクダやウサギなど)と繭繊維の絹などがある。
化学繊維としては、レーヨン、キュプラなどのセルローズ系、あるいはナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、アクリルなどの合成繊維、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維維などが挙げられる。
あるいは、前述のとおり、布地を紙によって構成することもできる。このような素材を用いる場合は、使い捨てにするのに好適である。
また、極細の繊維を用いたり、繊維の断面を特殊な形状に加工したものを用いると、汚れを落とすのに効果的であり、伸縮性のある繊維や不織布を使用することによれば、拭き掃除を行うものを傷つけることなく磨くことができる。
また、図示しないが、清掃用具1には予め薬剤を含有させることができる。薬剤は、油性の埃吸着剤や、ワックスなどのつや出しのための薬剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらには、繊維あるいは薬剤として抗菌作用を有するものを使用することによって、この清掃用具に雑菌が繁殖することを防ぐことができる。
多面を使用可能とする清掃用具1は、通常、裏表の2面だけを使用する際のように、度々洗って使う手間を省くことができる。
また、図示しないが、清掃用具1には予め薬剤を含有させることができる。薬剤は、油性の埃吸着剤や、ワックスなどのつや出しのための薬剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらには、繊維あるいは薬剤として抗菌作用を有するものを使用することによって、この清掃用具に雑菌が繁殖することを防ぐことができる。
多面を使用可能とする清掃用具1は、通常、裏表の2面だけを使用する際のように、度々洗って使う手間を省くことができる。
次に図5を参照しながら、本実施の形態に係る清掃用具のその他の実施例について説明する。(特に請求項4に対応)
図5の(a)及び(b)は、それぞれ本考案に係る清掃用具のその他の実施例を示す外形図である。図5(a)においては、清掃用具14は、その両側辺を、2本の直線状の縫い目8aと、その縁取りをする縫い目15によって縫い閉じている。このように側辺を縫い閉じることで、縫い閉じ面が補強され、数度の洗濯を行っても縫い閉じ面がほつれることがない。
図5(b)においては、清掃用具16は、側端部17に接着剤を塗布して構成されるものであり、使い捨ての大量生産品などには、先の実施の形態に係る清掃用具1に採用される縫い閉じに代えて接着剤を用いる方が望ましいと考えられる。さらに、この接着剤を塗布することなく、側端部17に熱によって溶融するようなフィルムを設けておき、これを圧着しながら熱を加えるなどしてフィルムを溶かして接合するようにしてもよい。
また、フィルムを用いなくとも、清掃用具16を構成する素材が圧力や熱によって溶融するようなものの場合には、そのまま側端部17を圧着してもよい。なお、本願では、圧着は、溶融圧着、すなわち溶着をも含む概念である。
水拭きを行ったり、洗濯を繰り返して清掃用具を用いる場合は側辺を糸などで縫い閉じると、必要な強度が得られる。また乾拭きのみにこの清掃用具を用いたり、使い捨てする場合には、接着手段や圧着手段によって側辺の接合を行う方が、より経済的である。
図において、縫い目15及び側端部17は清掃用具14及び清掃用具16の両側辺を完全に縫い閉じ、あるいは接着・圧着しているが、図1(c)に示されるように、山折線の手前位置まで縫い閉じあるいは接着・圧着することとして余白部分を残してもよい。このようにすることで、前述のとおり、挿通部に手を挿入し易くなると同時に、清掃用具14,16を裏返す際に、指を入れ易くなり裏返しも容易となる。
図5の(a)及び(b)は、それぞれ本考案に係る清掃用具のその他の実施例を示す外形図である。図5(a)においては、清掃用具14は、その両側辺を、2本の直線状の縫い目8aと、その縁取りをする縫い目15によって縫い閉じている。このように側辺を縫い閉じることで、縫い閉じ面が補強され、数度の洗濯を行っても縫い閉じ面がほつれることがない。
図5(b)においては、清掃用具16は、側端部17に接着剤を塗布して構成されるものであり、使い捨ての大量生産品などには、先の実施の形態に係る清掃用具1に採用される縫い閉じに代えて接着剤を用いる方が望ましいと考えられる。さらに、この接着剤を塗布することなく、側端部17に熱によって溶融するようなフィルムを設けておき、これを圧着しながら熱を加えるなどしてフィルムを溶かして接合するようにしてもよい。
また、フィルムを用いなくとも、清掃用具16を構成する素材が圧力や熱によって溶融するようなものの場合には、そのまま側端部17を圧着してもよい。なお、本願では、圧着は、溶融圧着、すなわち溶着をも含む概念である。
水拭きを行ったり、洗濯を繰り返して清掃用具を用いる場合は側辺を糸などで縫い閉じると、必要な強度が得られる。また乾拭きのみにこの清掃用具を用いたり、使い捨てする場合には、接着手段や圧着手段によって側辺の接合を行う方が、より経済的である。
図において、縫い目15及び側端部17は清掃用具14及び清掃用具16の両側辺を完全に縫い閉じ、あるいは接着・圧着しているが、図1(c)に示されるように、山折線の手前位置まで縫い閉じあるいは接着・圧着することとして余白部分を残してもよい。このようにすることで、前述のとおり、挿通部に手を挿入し易くなると同時に、清掃用具14,16を裏返す際に、指を入れ易くなり裏返しも容易となる。
以上説明したように、請求項1乃至請求項5に記載された清掃用具は、1枚の繊維性生地片より成るシンプルな構成でありながら多面を使用可能である。またこの清掃用具を構成する繊維や薬剤を組み合わせることで、より効果的な清掃が行えるものである。
汚れた面を洗濯するなどして繰り返し使用することができるが、使い捨てをすることもできる。
本考案による清掃用具は、台所まわり、トイレ、風呂など家庭内の様々な場所で使用することができる。また、この清掃用具は、雑巾として用いるほか、布巾として用いることもできる。
加えて、この清掃用具は加工が容易で、大量生産に向いており、家庭用で使用するだけでなく、工業製品の生産現場やメンテナンス、その他拭き掃除のサービスを行う現場において、幅広く使用することができる。
汚れた面を洗濯するなどして繰り返し使用することができるが、使い捨てをすることもできる。
本考案による清掃用具は、台所まわり、トイレ、風呂など家庭内の様々な場所で使用することができる。また、この清掃用具は、雑巾として用いるほか、布巾として用いることもできる。
加えて、この清掃用具は加工が容易で、大量生産に向いており、家庭用で使用するだけでなく、工業製品の生産現場やメンテナンス、その他拭き掃除のサービスを行う現場において、幅広く使用することができる。
1…清掃用具 2…布片 2a…端部 3…山折線 4…谷折線 5…谷折線 6…左側辺 7…右側辺 8…縫い目 9…挿通部 10…挿通部 11…挿通部 12…手 13a,13h…表面 13b〜13g…裏面 14…清掃用具 15…縫い目 16…清掃用具 17…側端部 18…表カバー 19…開口部 20…突出カバー 21…拭き布 22…基部 23…外縁部分
Claims (5)
- 一枚の繊維性生地片よりなる清掃用具であって、前記繊維性生地片に少なくとも1の山折線と、少なくとも1の谷折線を設けて折りたたみ、前記繊維性生地片の左右の側辺を縫い閉じ、使用者の手を挿通するための挿通部を少なくとも2箇所有することを特徴とする清掃用具。
- 前記繊維性生地片は天然繊維、化学繊維又は紙から成ることを特徴とする請求項1記載の清掃用具。
- 前記繊維性生地片の左右の側辺の端部は、前記山折線よりも手前で縫い閉じされることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃用具。
- 前記繊維性生地片の左右の側辺は、縫い閉じに代えて、接着手段又は圧着手段によって接合されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の清掃用具。
- 前記繊維性生地片は清掃用薬剤を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の清掃用具。
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JP2010069297A (ja) * | 2008-09-15 | 2010-04-02 | Mcneil Ppc Inc | ワイプ組立体 |
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- 2006-06-26 JP JP2006005037U patent/JP3125071U/ja not_active Expired - Fee Related
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